JPH11505004A - ダイナミックコンプレッサーのためのサージ再発防止制御システム - Google Patents

ダイナミックコンプレッサーのためのサージ再発防止制御システム

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JPH11505004A JP9524628A JP52462897A JPH11505004A JP H11505004 A JPH11505004 A JP H11505004A JP 9524628 A JP9524628 A JP 9524628A JP 52462897 A JP52462897 A JP 52462897A JP H11505004 A JPH11505004 A JP H11505004A
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Abstract

(57)【要約】 この制御システム(20)はダイナミックコンプレッサーのサージの再発を防止するものである。アンチサージバルブ(12)が流れをバイパスさせ、このバルブは制御システムにより下限位置と全開位置との間で制御される。下限は最初はゼロ、すなわち完全閉位置にに設定される。コンプレッサーのサージが発生した場合、システムは、サージ発生時のアンチサージバルブの位置を検知し、新たな下限(40)として検知位置に関連される位置を記憶する。この記憶された位置は、サージ現象の再発を防止するために、検知位置にわずかな増分を加えた値とするのが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 ダイナミックコンプレッサーのためのサージ再発防止制御システム 発明の分野 本発明は、概してダイナミックコンプレッサーの運転を制御するための制御シ ステムに関するものであり、より詳細には、ダイナミックコンプレッサー内にお けるサージ(圧力変動)を防止する制御システムとその方法に関するものである 。 発明の背景 ダイナミックコンプレッサーは、工業過程において圧縮ガスを供給するために 広く用いられている。圧縮ガスを受ける下流工程の運転を中断することのないよ うに、ダイナミックコンプレッサーの運転は、下流工程が必要とする安定した吐 出圧力あるいは流量を供給するよう適切に制御されなければならない。しかしな がら、下流工程の状況変化といったような理由で、ダイナミックコンプレッサー の流量がある閾値以下に落ちた場合には、コンプレッサー内でサージが生じたり 流れが想到に減衰したりすることがよく知られている。このサージは、必然的に 下流工程を中断させることに加えて、ダイナミックコンプレッサーにとって破壊 的な現象となり、コンプレッサー内に可聴のレトルトと強い振動を引き起こす可 能性がある。そして、深刻な場合には、重篤なダメージを与えかねない。 それ以下でダイナミックコンプレッサーがサージを起こす閾流量は、ダイナミ ックコンプレッサーにおける差圧の関数である。サージの条件はしばしば、コン プレッサーの運転を、ポリトロープヘッドに対する実流量という関係で表示する コンプレッサーマップを用いて表わされる。コンプレッサーマップ上のコンプレ ッサーの運転点がサージ領域内に入った場合に、サージが起きることが発見され ている。サージ領域とは、 (実流量)2/(ポリトロープヘッド)=K<Kは定数> の式で定義される放物線に非常に近いサージラインによって境界された領域であ る。 ダイナミックコンプレッサーのサージ防止、あるいはサージ状態からの脱却の ために一般的に採用されている方法は、コンプレッサーの吐出口に取り付けたア ンチサージバルブを開放することである。最も代表的な方法では、アンチサージ バルブにより流れがコンプレッサーの吐出口から吸込口にバイパスされる。ある いは、アンチサージバルブにより、単純に吐出流がダンプされる場合もある。ど ちらもここでは広くバイパスと表現する。このようなバイパスが増えることによ って、コンプレッサーの流量が増加し、コンプレッサーの運転点がサージ領域か ら脱する。 アンチサージバルブが効果的に作動して、ダイナミックコンプレッサーのサー ジを防止し、サージが起こった場合にはコンプレッサーをサージ状態から脱却さ せるために、色々な制御手段が開発され、ダイナミックコンプレッサーの運転状 況に応じてアンチサージバルブの開度を制御するようになってきている。一般的 に、今日採用されているバルブ開度制御手段は、閉ループ制御プロセス、または 閉ループ制御プロセスと開ループ制御プロセスの組み合わせを用いている。閉ル ープ制御は、連続した閉ループ方式でアンチサージバルブを制御するよう作用し コンプレッサーの運転点がサージラインに不適当に近づいた時に、コンプレッサ ーの流れを調節する。閉ループ制御プロセスは、典型的な比例積分偏差(PID )制御プロセスであり、これはコンプレッサーの運転点に対応する制御変数に作 用するものである。また、このPID制御プロセスは、コンプレッサーマップの 安定領域におけるサージ制御ラインに対応する目標値を有する。 開ループ制御プロセスの目的は、閉ループ制御がサージの回避に無効であるこ とが明らかになったとき、それに代わるかあるいは補助することである。サージ バックアップ点を超えた場合、開ループ制御プロセスがアンチサージバルブの制 御を引き継ぎ、速やかにバルブを十分に開放して、可能ならばサージ発生を防止 し、あるいはサージが既に始まっていたならばそれから脱却するようにする。運 転点が安全な運転領域に戻った後、開ループ制御プロセスは、ある一定の速度で または可変速度でアンチサージバルブを閉じ始める。そしてある時点で、アンチ サージバルブの制御を閉ループ制御プロセスに戻す。 ところが、今日までに開発されたバルブ制御手段では、サージ制御システムが サージを防止することができない事態が多発している。このような不具合には、 数多くの原因がある。例えば、プロセスの設計不良、プロセスの混乱による緩速 制御変動(control dynamics)、不正確な計算、不正確なプロセスの計測あるい は故障センサー、入力ミス、不正確な信号計測、コンプレッサーの性能の変化な どが考えられる。ほとんどの閉ループ制御プロセスでは、コンプレッサーのプロ セス状態の計測データをもとにプロセス変数を計算し、それを用いているために 、上記の問題は、その性能に直接的な打撃を与える。従って、精巧になったとは 言え、閉ループサージ防止手段が計測データに基づいている場合には、十分に正 確な制御が行われず、サージを防止できない状況が存在する。 閉ループ制御における正確な制御の欠如という問題を克服するために提案され た一方法は、各サージ現象の発生後に閉ループ制御プロセスの制御目標値を移動 することである。これは、新しい目標値に対応するサージ制御ラインがサージ領 域から十分に離れていれば、サージの再発を防止するに足る防御が得られるはず であるという仮定に基づいている。それでもサージ現象が再発した場合には、目 標値を再び別の安全であると推定される場所まで移動させる。このプロセスは、 閉ループ制御の目標値が従来の制御システムにおける不具合の原因を補償するに 十分な遠方に移されるまで続けられ、その結果閉ループ制御プロセスによってコ ンプレッサーを安定して運転することができるようになると考えられる。 しかしながらこのようなサージ再発防止方法は、多くの場合無効であった。従 来のサージの原因が緩速変動であるならば、閉ループ制御の目標値の移動によっ てサージ再発防止に十分な安全マージンが得られるであろう。一方、従来のサー ジの原因がプロセス計測や変数計算のエラーによるものであれば、閉ループ制御 手段に拘わらずサージは繰り返されるであろう。計測、制御変動あるいはプロセ ス変数の計算にシステムエラーがある限り、たとえ正しく設定されたとしても、 後続のサージを防止するのに有効なシステムは今のところ存在しない。 発明の概要 前述の観点から、本発明の総括的な目的は、ダイナミックコンプレッサー内で 用いられ、サージ現象の再発を効果的に防止する改善された制御システムを提供 することである。 従って、ダイナミックコンプレッサーにおいて、計測、制御変動あるいはプロ セス変数の計算にシステムエラーが存在した場合でもサージ現象の再発防止に有 効な制御システムを提供することを本発明の目的の一つとしている。 サージ防止制御システムを提供する本発明の関連目的は、過去のサージ現象か ら発生した情報を用いて、将来のサージ現象を効果的に防止するよう制御プロセ スを調整することである。 本発明の以上のような目的や他の諸目的に従って、ダイナミックコンプレッサ ーに用いられサージの再発を防止する制御システムが提供される。この制御シス テムは、コンプレッサーの流れをバイパスするように、ダイナミックコンプレッ サーの吐出口に取り付けたアンチサージバルブを制御するものである。この制御 システムは、コンプレッサーの運転点に応答するサージ制御装置を具備し、この サージ制御装置は、アンチサージバルブを最小位置から制御可能に開放して、運 転点がサージ領域内に移動するのを防止することができる。サージ制御装置は、 最小位置を記憶されたより小さい限度に制限するためのサージ限界(リミット) メモリーに機能的に連結されている。サージ検出器は、サージ現象の始まりを検 出し、更にサージ限界メモリーと連動して、サージ開始時のバルブ開度に対応す る下限を記憶させる。この下限は、サージの再発を防止するよう設定される。好 ましい実施態様では、サージ開始時のバルブ開度に少しのデルタ増分を加えて、 サージ再発防止のための下限が設定される。本発明の特徴は、サージ制御装置が 通常時はアンチサージバルブの最小開度をゼロとしているが、この最小開度をサ ージ現象の発生のたびに、サージの再発を防止するのに十分なレベルまで増加さ せることである。 また、本発明の特徴は、サージ制御装置の出力の修正であるが、サージ制御ラ インの修正は行わず、ただPID制御装置が下限(最小開度)以下にバルブを閉 じることの無いように、バルブ位置の下限を設定するという点である。 本発明の他の諸目的と利点については、以下の詳細な説明により図面と関連し て明らかになろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の一例である制御装置によって操作されるアンチサージバルブ を具備するダイナミックコンプレッサーを示すブロック図である。 図2は、バルブの最小開度を設定するためのモジュールを具備する制御装置を 示すブロック図である。 図3は、図2に示した制御装置の複合モジュールの実施形態を表示したブロッ ク図である。 図4は、サージ限界メモリーの実施形態を示すブロック図である。 図5は、ダイナミックコンプレッサーのコンプレッサーマップと、マップ内の 様々な運転点の位置を示したものである。 本発明は、様々な変更や別の構造を許容するものであり、そのうちのある特定 の実施形態についてのみ図面に示し、以下の詳細な説明の中で説明する。しかし ながら、開示した特定の形態に本発明を限定する意図はなく、請求の範囲におい て特定した本発明の精神や範囲内にあるものであれば、すべての変更態様や別の 構造、均等物を含有する意図があることは、理解されるであろう。 発明の詳細な説明 さて、図面に戻る。図1は、本発明の実施形態であるサージ防止制御システム に連結されたダイナミックコンプレッサー11を示すブロック図である。このサ ージ防止制御システムは、ダイナミックコンプレッサー11の吐出口に取り付け たアンチサージバルブ12を利用して、ダイナミックコンプレッサー11内の流 れを制御するものである。アンチサージバルブ12は調節可能な開口部を具備し その開口部はアンチサージバルブ12の制御入力部112に送られる電気信号に よって制御される。アンチサージバルブ12が開放された場合には、ダイナミッ クコンプレッサー11の吐出ガスの一部がコンプレッサー11の周りをバイパス される。この周囲のバイパス流は、ダイナミックコンプレッサー11の全流量を 増加させ、運転点をサージ領域から離脱させる効果がある。図1に示されるよう に吐出口から吸込口にガスを再循環させる代わりに、アンチサージバルブ12を 通してダイナミックコンプレッサー11の吐出ガスの一部を単純にダンピング( 排出)することによっても、ダイナミックコンプレッサー11の流量を増加させ ることが可能である。本明細書中で「バイパス」という用語が用いられた場合に は、文脈によって違ったものを指す場合を除いて、より好ましい再循環形態のも の、および、あまり好ましくないダンピング形態のものを包含する意図を持つ ものである。 コンプレッサー11のサージを効果的に防止し、同時に圧縮ガスを受け取る下 流工程14への妨害を最小限にくいとめるために、アンチサージバルブ12の開 放のタイミング、開放時間、開放の程度は、慎重に制御されなければならない。 図1に示したように、バルブの開度は、コンプレッサー11のプロセス状態に従 ってバルブの開度を調節する制御装置20によって制御される。 本発明の教示に従って、制御装置20は、アンチサージバルブ12の開度を全 開から最小開度までの間で制御して、ダイナミックコンプレッサー11のサージ を防止するように構成されている。以下に更に詳細に説明されるとおり、アンチ サージバルブ12の最小開度は、その直前に起こったサージ開始時のバルブ開度 によって設定される。つまり、サージの発生後、最小開度より閉じられることが 決してないように、アンチサージバルブ12の有効運転範囲が調整される。この 最小開度は、サージ発生時の開度より少し大きく設定されることが好ましい。 更に詳細には、ガスはコンプレッサー吸込口からコンプレッサー11内に流れ 込み、圧縮されたガスが下流工程14へと渡される。コンプレッサー11のプロ セス状態を監視するために、複数のセンサーが配置され、コンプレッサー11の 入力状態と出力状態を感知している。図1に示されているように、センサーは、 通常、入口温度センサー91、入口圧力センサー92、流量センサー93、吐出 し圧力センサー94および吐出し温度センサー95等であり、ここに示されてい ない他のセンサーも含まれる。これらのセンサーからの出力信号は、プロセス計 測モジュール15に送られ、そこで処理されてコンプレッサー11の運転状態が 決定される。プロセス計測モジュール15の出力はプロセス変数計算機16に連 結されており、そこで少なくとも1個のプロセス変数が算出される。かかるプロ セス変数は、制御装置20によって、出力制御信号の発生に利用される。この後 、出力制御信号はバルブ位置制御装置17によりアンチサージバルブ12の開閉 調節に利用される。 制御装置20を例示するブロック図が図2に示されている。概して述べるなら ば、制御装置20はサージ制御装置30を具備し、これがアンチサージバルブ1 2の開度を全開から最小開度の間で制御する。制御装置20は、通常、アンチサ ージバルブを最小開度、望ましくは完全に閉じた状態に維持する。サージ制御装 置30は、コンプレッサーの運転点がサージ状態に近づいた場合に、アンチサー ジサイクルにおいてアンチサージバルブを開放するモジュールを具備する。一般 的に、サージ制御装置30には、アンチサージバルブ12に最小開度を維持させ る静止モードと、アンチサージバルブ12を周期的に開放して運転点がサージ領 域に入るのを妨げ、その後最小開度に戻すアンチサージモードの両状態があると 考えられる。 しかし、上述のように、コンプレッサー11がサージ領域に入ってサージを生 じてしまう場合もありうる。そこで、コンプレッサー11が反復性のあるサージ サイクルに陥るのを防止するため、アンチサージバルブ12の最小開度が、直前 に起こったサージ発生時のバルブ開度をもとに、下限制御モジュール40によっ て設定される。この目的で、サージ検知器22が、ダイナミックコンプレッサー 11のプロセス状態を監視し、サージの発生を検知することとしている。サージ の発生が検知されると、サージ検知器22がサージ信号を発生しモジュール40 を起動させて、検知したサージ発生時のバルブ開度をもとに新たな最小開度が設 定される。ダイナミックコンプレッサー11がサージ状態から脱しても、制御モ ジュール30はアンチサージバルブ12を全開から新たな最小開度の範囲内で制 御しつづけ、次のサージの発生を防止する。 アンチサージバルブ12の開度が、適正に設定された最小開度より小さくなる のを防止すれば、サージ現象の繰り返しが効果的に抑えられることは明白であろ う。従来の技術における閉ループサージ防止手段は、サージの発生に応答して閉 ループ制御の目標値を動かすことにより将来のサージ発生を防止しようとするも のであった。計算によりバルブの閉鎖が認可された場合には、閉ループ制御プロ セスにより、アンチサージバルブ12は別のサージサイクルが始まりかねない状 態まで閉鎖されてしまい、その結果サージ現象の反復が永続してしまう。このこ とは、どんなに目標値を変更しても起こるであろう。本発明の主旨によれば、ア ンチサージバルブ12が直前のサージによって示されたある開度より閉じること のないようにすれば、このようなサージ現象の反復は断ち切られる。本発明によ る新規な制御手段は閉ループ運転からは独立している。従って、閉ループ制御手 段が、例えば、プロセス計測の間違い、不正確な計算、プロセス仮定の間違い、 閉ループ制御手段自体の間違い、あるいは緩速制御変動などによってシステムエ ラーを生じた場合であっても適切なサージ防止を提供するものである。 サージ現象の再発を効果的に防止するためには、アンチサージバルブ12の最 小開度位置を正確に設定することが重要である。上で指摘したように、閉ループ 制御装置ではすべてのケースにおいてサージを防止することができるものではな いと明らかになっているので、バルブを閉位置や、ある一定の最小開放位置まで 戻すことは有効ではない。特にサージが制御プロセスのシステムエラーに関係し ている場合には、最小開度を直前のサージ現象発生時のバルブ開度に設定するこ とも、多くの場合有効に将来のサージ現象の反復を断ち切ることはできないと判 断される。本発明によれば、バルブの最小開度を直前のサージ現象発生時の開度 に少しの増分を加えて設定することが、後のサージ現象を効果的に防止するであ ろう。サージ現象の再発を防止するのに必要なこの増分の大きさは、一般的にバ ルブの特性、コンプレッサー11のプロセス変動、ラグタイム等のシステム制御 応答特性、その他の要素により左右される。更に、適正な増分は、起こったサー ジがコンプレッサーの運転に与える衝撃にも依存する。もし、2度連続して起こ るサージが、コンプレッサー11や下流工程14(図1)に重篤なダメージを与え そうな場合には、バルブ開度の増分は2度目のサージ発生を防止するためにかな り大きく設定されるべきである。満足のいく結果を得るためのこの増分の設定法 には、増分を開度のある一定割合値に設定することが考えられる。その一定割合 値とは、バルブ全開時の5%から10%の間が望ましい。しかし、最小開度をサ ージ発生時の開度よりどの程度増加させるかについては、本発明の視点や精神を 損なわない限りにおいて、様々な割合や一定のデルタ(Δ)増分を用いる方法な ども採用できることは明らかであろう。 図3は、制御装置20の一実施形態を示したもので、アンチサージバルブ12 の開度が最小開度以下にならないようにハイシグナルセレクターを採用している 。ハイシグナルセレクター36を用いることにより、制御装置20から出力され る制御信号が、常にバルブの開度を下限制御モジュール40の設定した最小開度 以上に保つことが保証される。 図3に示されるように、ハイシグナルセレクター36は下限制御モジュール4 0に連結されており、最小開度に対応する下限開度信号を受け取るようになって いる。ハイシグナルセレクター36は更に、それぞれバルブの開度に対応する制 御信号を発生する別のモジュールにも連結されている。例えば、図3には閉ルー プPIDモジュール32と開ループ制御モジュール34が示されているが、閉ル ープPIDモジュール32はPID制御信号を発生し、開ループ制御モジュール 34は開ループ制御信号を発生する。以上と同様かあるいは異なった制御手段を 用いた別のモジュールがハイシグナルセレクター36に連結されてもよいことは 明らかであろう。ハイシグナルセレクター36は、下限開度信号を含む多数の信 号を受容し、アンチサージバルブ12を制御するための出力信号として、最大の 開度に対応する入力信号を選択する。このようにした場合、出力制御信号は、下 限開度制御モジュール40が設定した最小開度と少なくとも同じ大きさのバルブ 開度に対応する。言い換えると、PIDを含む他の制御装置が下限値を下回るバ ルブ開度を命じた場合には、この下限値はその制御装置を無効とする。 更に詳細には、この実施形態においてサージ制御装置30は、ダイナミックコ ンプレッサー11の運転点がサージラインに近づいた場合にその運転点を制御す るために、閉ループPIDモジュールを用いている。PIDモジュール32のプ ロセス変数は、以下のように定義される制御変数であることが望ましい。 制御変数=(実流量)2/(ポリトロープヘッド) このように定義した場合、制御変数の各値は、コンプレッサーマップにおける放 物線に相当する。更にPIDモジュール32の目標値は、一般にコンプレッサー マップ上の安定領域内に位置するサージ制御ラインを画す。ここで短く図5につ いて述べるが、図5は典型的なコンプレッサーマップを示している。サージライ ン70は、マップを安定運転領域73とサージ領域74とに分けている。サージ 制御ライン71は安定運転領域73内に位置し、サージライン70から少し離れ ている。サージ制御ライン71は一般にサージ制御モジュールの目標値を示して いる。サージ制御モジュールは、運転点がサージ制御ライン71とサージライン 70との間の領域に入りそうになった時、サージ制御ライン71にて運転点を制 御するように作動する。 図3に戻る。この実施形態において、制御変数は、プロセス計測モジュール1 5により発生されたデータを用いて制御変数計算装置116によって計算される 。PIDモジュール32は、アンチサージバルブ12の開度を制御するためのP ID制御信号を発生すべく、制御変数に影響を与える比例、積分、導関数の各項 を有している。運転点がサージライン70とサージ制御ライン71の間の領域に 陥った時には、PIDモジュール32はアンチサージバルブ12の開放するよう 調整され、運転点がサージライン70に接近するのを妨げる。そして一般にPI Dモジュールは、運転点がコンプレッサーマップ上の安定運転領域73にある時 は、PID制御信号を発生してアンチサージバルブ12を閉じるような形態に、 構成されている。しかし、最小開度より小さなバルブ開度に対応するPID制御 信号は、ハイシグナルセレクター36の働きによって、アンチサージバルブ12 の開度制御のために選択されることはない。 制御作用の安定性を考慮したことにより、閉ループPIDモジュール32は一 般に、急に発生したサージ現象を防止するのに足る迅速な応答性を有していない 。この実施形態においては、差し迫ったサージを防止し、あるいは、サージ発生 が避けられない場合にコンプレッサー11をサージから脱しようとするのを制御 する目的で、開ループ制御モジュール34が設けられている。開ループ制御モジ ュールは、アンチサージバルブ12を迅速に開放する開ループ制御信号を発生す ることにより、アンチサージバルブ12の制御を引き継ぐ。このような出力信号 はハイシグナルセレクター36によって選択される。そしてサージ現象の終了後 に、開ループ制御モジュール34はアンチサージバルブ12を閉じ始める。PI Dモジュール32の場合と同様に、ハイシグナルセレクター36は開ループ制御 モジュール34がアンチサージバルブ12を最小開度以下まで閉じることを防止 する。 サージ検知器22は、プロセス計測モジュール15によって計測されたプロセ ス状態をもとにサージ現象の発生を検知する。サージ現象の発生は、例えばコン プレッサー11のスピード、吸込み圧力あるいは吐出し圧力の変動の割合、流量 等を監視することによって判定できる。サージ現象の発生が感知されると、サー ジ検知器22はサージ信号を下限制御モジュール40に送り出す。サージ信号に 起動されて下限制御モジュール40は、新たな最小開度信号を発生し、記憶する 。 この最小開度は、サージ現象発生時のバルブ位置に基づいて設定される。 図4は、下限制御モジュール40の実施形態を示している。この実施形態にお いて、下限信号はサージ限界メモリー46に記憶される。モジュール40は、サ ージ発生時のバルブ開度をハイシグナルセレクター36から出力される制御信号 の監視によって検出する。この目的で、出力制御信号は、データ入力として、バ ルブ開放位置レジスタ42に伝えられる。そしてレジスタ42は、出力制御信号 を現在のバルブ開度の示度として記憶する。モジュール40は、サージ限界計算 機44を具備する。計算機44は、サージ検知器22からのサージ信号に起動さ れると、バルブ開放位置レジスタ42に記憶されていた信号を受け、バルブ位置 の新しい下限を設定する。サージ限界計算機44はその後、新たな下限位置を生 成し、それはサージ限界メモリー46に記憶され、それまで記憶されていた下限 と置換される。サージ限界計算機44は、レジスタ42に記憶されていた(サー ジ発生時の開度に対応する)バルブ位置に、少しの増分、即ちデルタ(Δ)を加 えることにより、その役割も果たす。上述した通り、このデルタはバルブ開度の 一定割合値であるはずである。このように計算された位置は、サージ制御モジュ ールの新しい下限を設定するために、サージ限界メモリー46に送られる。 次に、図3に示されている制御装置20の実施形態の作用について、図5に関 連する例を用いて説明する。図5は、コンプレッサー11のコンプレッサーマッ プを示している。このコンプレッサーマップは、垂直軸にポリトロープヘッドを 、水平軸にコンプレッサー内の実流量をとって表わされたものである。コンプレ ッサーマップは、サージライン70によってサージ領域74と安定運転領域73 とに分割される。サージ制御ライン71は、PIDモジュール32の目標値に対 応し、安定運転領域73内にサージライン70から所定の安全マージンをとって 置かれるのが一般的である。 コンプレッサー11の運転点は最初、ポイントAにあると仮定し、アンチサー ジバルブの最小開度は最初、完全閉鎖すなわち開度ゼロであると仮定する。ポイ ントAでは、PIDモジュールは、アンチサージバルブ12を閉じるように働き 、アンチサージバルブは完全に閉じられる。次に、例えば下流工程の状況変化に よる流量の変化のために、運転点がサージライン70の方へ移動すると仮定する 。 運転点がポイントBを越えて、サージ制御ライン71とサージライン70との間 の領域75内まで移動した場合、PIDモジュール32は、アンチサージバルブ 12を開放して運転点をサージライン70から離そうとする。 閉ループPIDモジュール32がアンチサージバルブ12を制御しつづけても サージ防止に失敗し、運転点がサージライン70に向かって移動し続けると仮定 する。運転点がサージライン上のポイントCを越えてポイントDまで移動した時 、実際にサージ現象が始まり、サージ検知器22がサージの開始を検知する。サ ージ検知器22は、下限制御モジュール40を起動してサージ発生時のバルブ開 度を検知させ、その値をもとに新たな最小開度を設定する。例えば新たな最小開 度は、サージ発生時の開度より5%大きく設定されるとよい。サージの発生後に 開ループ制御モジュール34は、アンチサージバルブ12の全開といったような 大きな開度に対応する開ループ制御信号を発生することで、アンチサージバルブ 12の制御を引き継ぐ。この開ループ制御信号はハイシグナルセレクター36に より選択されて、アンチサージバルブ12が速やかに開放される。これにより、 運転点はポイントDから安定運転領域73内のポイントEに移動してサージ現象 が終了する。 運転点が安定運転領域73に戻った後、PIDモジュール32と開ループ制御 モジュール34は両方ともアンチサージバルブを閉じ始める。ハイシグナルセレ クター36の働きにより、PIDモジュール32も開ループ制御モジュール34 も新たに設定された最小開度以下までバルブを閉じることはできない。このよう に運転点がサージ制御ライン71の右側領域にあっても、アンチサージバルブは 最小開度に維持される。別の流れの乱れが運転点を領域75に移動させた場合、 PIDモジュールは、新たな下限のバルブ開放位置からバルブ開度を大きくする ことにより、コンプレッサーの運転点がサージ領域に入るのを防ぐ。 PID制御下でアンチサージバルブの開放位置を維持するよう、PIDのよう なアンチサージ制御モジュールに頼る従来のシステムと異なり、本発明では最小 開度を固定し、メンテナンス機能が問題を解決するまでその開度を維持すること としている。従って、ハイシグナルセレクターと連結した下限開放位置信号は、 すべての制御装置が下限を下回ってバルブを閉じることを防止する。この状況で は、すぐにシステムのメンテナンスサイクルが起動して、サージを起こした原因 状況を除去しようとする。除去が完遂した時に、メンテナンスパネルリセット機 能80(図4参照)が好ましくは手動で作動させられ、リセット信号を下限制御 モジュール40に伝える。図4に示されているように、そのリセット信号はサー ジ限界メモリー46に伝えられて下限をゼロ、つまりバルブを閉じた状態に戻す 。この状況では、コンプレッサー11は通常モードで運転しており、アンチサー ジバルブ12は通常通り閉じている。またサージ状態の発生を防止すべく、アン チサージバルブ12はサージ制御装置の制御下で運転されている。サージ現象下 では、上述のように最小開度はより大きくされるであろう。 本発明によるダイナミックコンプレッサー11(図1)のサージ再発防止方法 を、以下に詳細に述べる。このサージ防止方法はアンチサージバルブ12(図1 )を利用するもので、このバルブはコンプレッサー11の吐出口に連結され、コ ンプレッサー11の周りに流れをバイパスするよう開度が調節可能となっている 。コンプレッサー11のサージ防止のために、本方法は、ダイナミックコンプレ ッサー11のプロセス状態を連続して監視するステップと、前記プロセス状態に 応じてバルブの開度を全開から最小開度までの間で制御するステップとを含んで いる。本方法は更に、コンプレッサー11のプロセス状態の監視によって、サー ジ現象の発生を検知するステップを含んでいる。サージ現象の発生が検知される と、新たな下限のバルブ開放位置を設定するステップが遂行され、これにより、 サージ発生時のバルブ開度に基づいて新たな最小開度が設定される。これらのス テップは繰り返され、バルブ開度制御ステップにおいて、アンチサージバルブ1 2は、全開と新たな最小開度との間で開閉されるよう制御される。 本発明の方法の好ましい実施形態において、バルブ開度の制御ステップは、サ ージ制御ライン71(図5)付近での制御を受け持つよう閉ループPID制御を 行うことと、サージ現象の最中にそれを終了させるよう開ループ制御を行うこと ととを含んでいる。下限開度を設定するステップでは、新たな最小開度を、検知 されたサージ現象発生時の開度より少し大きく設定する。新たな下限開度は、サ ージ現象の発生時の開度よりも、ある一定の割合で大きく設定されるのが好まし い。 本発明の様々な好ましい実施形態についての上記説明は、単に例示ないしは説 明を目的として行われたものである。従って、本発明は、上記の特定形態に限定 されるものではない。上記内容に基づいて自明の変更や修正が可能である。取り 上げた実施形態は、様々な実施形態において、また予想される個々の用例に適し た変更を加えた上で、当業者によって本発明を利用することができるよう、本発 明の精神と実際の応用について最良の実例を提供するために選択され説明された ものである。様々な変形や変更等は、それらが公正、合法的、正当に与えられた 広がりに従って解釈される場合、特許請求の範囲により特定される発明の範囲内 にあるとされる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年8月28日 【補正内容】 数多くの原因がある。例えば、プロセスの設計不良、プロセスの混乱による緩速 制御変動(control dynamics)、不正確な計算、不正確なプロセスの計測あるいは 故障センサー、入力ミス、不正確な信号計測、コンプレッサーの性能の変化など が考えられる。ほとんどの閉ループ制御プロセスでは、コンプレッサーのプロセ ス状態の計測データをもとにプロセス変数を計算し、それを用いているために、 上記の問題は、その性能に直接的な打撃を与える。従って、閉ループサージ防止 手段が精巧になったとは言え、計測データに基づいている場合には、十分に正確 な制御が行われず、サージを防止できない状況が存在する。 閉ループ制御における正確な制御の欠如という問題を克服するために提案され た一方法は、各サージ現象の発生後に閉ループ制御プロセスの制御目標値を移動 することである。これは、新しい目標値に対応するサージ制御ラインがサージ領 域から十分に離れていれば、サージの再発を防止するに足る防御が得られるはず であるという仮定に基づいている。それでもサージ現象が再発した場合には、目 標値を再び別の安全であると推定される場所まで移動させる。このプロセスは、 閉ループ制御の目標値が従来の制御システムにおける不具合の原因を補償するに 十分な遠方に移されるまで続けられ、その結果閉ループ制御プロセスによってコ ンプレッサーを安定して運転することができるようになると考えられる。 しかしながらこのようなサージ再発防止方法は、多くの場合無効であった。従 来のサージの原因が緩速変動であるならば、閉ループ制御の目標値の移動によっ てサージ再発防止に十分な安全マージンが得られるであろう。一方、従来のサー ジの原因がプロセス計測や変数計算のエラーによるものであれば、閉ループ制御 手段に拘わらずサージは繰り返されるであろう。計測、制御変動あるいはプロセ ス変数の計算にシステムエラーがある限り、たとえ正しく設定されたとしても、 後続のサージを防止するのに有効なシステムは今のところ存在しない。 請求の範囲 1.サージ領域と、安定運転領域と、これらの領域を分けるサージラインと、前 記安定運転領域内にあって前記サージラインから離れたサージ制御ラインとを含 むコンプレッサーマップ上で定義される可変の運転点を有するダイナミックコン プレッサーにおけるサージの再発を防止するための制御システムであって、 開度が調整可能であり、コンプレッサーの流れをバイパスするアンチサージバ ルブと、 サージ現象の発生を検知し、サージ信号を発生するサージ検知器と、 前記サージ信号に応答し、サージ現象の発生時のバルブ開度に関連されるバル ブ位置の下限を記憶するサージ限界メモリーと、 前記コンプレッサーの運転点に応答し、該運転点が前記サージ領域内に移動す るのを防止するよう前記アンチサージバルブを最小位置から制御可能に開くサー ジ制御装置であり、前記サージ限界メモリーに機能的に連結されており、前記記 憶された下限に最小位置を設定する前記サージ制御装置と を備える制御システム。 2.前記サージ制御装置が前記サージ限界メモリーと協働して、サージ再発防止 のために選定された増分Δをサージ発生時のバルブ開度に加えた値に等しい下限 を記憶するようにした、請求項1に記載の制御システム。 3.前記増分Δはバルブ開度の一定割合値である、請求項2に記載の制御システ ム。 4.前記サージ制御装置は、前記サージ制御ラインに対応する目標値を持つ閉ル ープPIDモジュールであって、前記コンプレッサーの運転点が前記サージライ ンと前記サージ制御ラインとの間にある場合に前記アンチサージバルブを開放す るよう調整される前記閉ループPIDモジュールを有している、請求項1に記載 の制御システム。 5.前記サージ制御装置は、バルブ位置に対応する複数の入力を受けるハイシグ ナルセレクターを有しており、前記閉ループPIDモジュールは前記入力の一つ として接続されており、前記サージ現象メモリーは前記入力の他のものとして接 続されており、前記ハイシグナルセレクターは、バルブ開度を制御するために最 大のバルブ開度に対応する入力制御信号を選択する、請求項4に記載の制御シス テム。 6.前記サージ制御装置は、前記バルブを速やかに開放した後、前記バルブを前 記記憶された下限になるよう緩やかに閉じる開ループ制御サイクルを遂行する開 ループモジュールであって、前記入力の一つとして前記ハイシグナルセレクター に接続されている前記開ループモジュールを有している、請求項5に記載の制御 システム。 7.前記開ループモジュールは、前記コンプレッサーの運転点が前記サージ領域 にある時に前記安定運転領域まで前記運転点を戻す働きを有しており、前記サー ジ限界メモリーは、それまで記憶していたバルブ位置の下限よりも大きな新しい バルブ位置の下限を記憶すると共に、新たなバルブ下限を設定するために前記新 しいバルブ位置の下限を前記ハイシグナルセレクターに伝えるよう応答する、請 求項6に記載の制御システム。 8.サージ状態から脱した後に手動でバルブ位置の下限をゼロのバルブ開度に戻 せるよう、前記サージ限界メモリーに連結されたリセット入力を備えるメンテナ ンス入力を更に含んでいる、請求項7に記載の制御システム。 9.前記サージ制御装置は、 (i)前記アンチサージバルブの開度を前記記憶された下限に維持するよう、前 記安定運転領域にある静止モードと、 (ii)前記コンプレッサーの運転点が前記サージ領域内に移動するのを防止する のに十分なほど流量を増加させるよう、前記アンチサージバルブを前記記憶され た下限から制御可能に開く、アンチサージモードと、 の2つの制御モードを有している、請求項1に記載の制御システム。 10.前記アンチサージモードは、前記コンプレッサーの運転点を前記安定運転 領域に戻すのに十分なほど前記バルブを開放し、該バルブを前記記憶された下限 になるように再度閉じるというサイクルモードを有している、請求項9に記載の 制御システム。 11.サージ領域と、安定運転領域と、これらの領域を分けるサージラインと、 前記安定運転領域内にあって前記サージラインから離れたサージ制御ラインとを 含むコンプレッサーマップ上で定義される可変の運転点を有するダイナミックコ ンプレッサーにおけるサージの再発を防止するための制御システムであって、 開度が調整可能であり、コンプレッサーの流れをバイパスするアンチサージバ ルブと、 サージ現象の発生を検知し、サージ信号を発生するサージ検知器と、 前記アンチサージバルブの開度に関連されるデータ入力と、前記サージ検知器 に機能的に連結してサージ現象発生時のバルブ位置を記憶するための制御入力と を有する下限制御モジュールであり、サージ現象の再発を防止するためにサージ 現象発生時のバルブ開度に関連される新たな下限を記憶するよう、サージ信号に 応答する前記下限制御モジュールと、 前記コンプレッサーの運転点が前記サージ制御ラインに達した時に、前記アン チサージバルブの制御を行う閉ループPIDモジュールと、 前記下限制御モジュール及び前記PID制御モジュールに連結されるハイシグ ナルセレクターであり、、前記バルブを制御するための出力制御信号として最大の バルブ開度に対応するモジュールを選択する前記ハイシグナルセレクターと を備える制御システム。 12.前記下限制御モジュールは、記憶されるバルブ位置がサージ発生時のバル ブ位置に増分Δを加えた値になるように、前記データ入力に増分Δを加える手段 を有している、請求項11に記載の制御システム。 13.前記増分Δはバルブ開度の一定割合値である、請求項12に記載の制御シ ステム。 14.サージ状態が改善された後に、前記下限制御モジュールを、閉じたアンチ サージバルブに対応する最小開度信号にリセットするための、メンテナンスを受 けることができ手動で操作可能なリセット手段を更に含んでいる、請求項11に 記載の制御システム。 15.サージラインにより区画されたサージ領域及び安定運転領域を有するコン プレッサーマップ上で定義される可変の運転点を有するダイナミックコンプレッ サーにおけるサージの再発を防止するための方法であって、 開度が調整可能でありコンプレッサーの流れをバイパスするアンチサージバル ブを設けるステップと、 前記コンプレッサーの運転点を連続して監視し、一時的にバルブを下限の最小 開度から全開へと開放して運転点をサージ領域から戻すステップと、 サージ現象の発生を検知するステップと、 サージ現象発生時のバルブ開度を検知するステップと、 前記検知したサージ発生時のバルブ開度に基づいて下限バルブ開度を増加させ るステップと、 を含む方法。 16.下限バルブ開度を増加させるるステッブは、下限バルブ開度が検知された サージ現象の開始時におけるバルブ開度よりも僅かに大きなものとなるように、 前記検知したバルブ開度を増分Δだけ増加させる、請求項15に記載の方法。 17.前記増分Δはバルブ開度のある一定割合値である、請求項16に記載の方 法。 18.連続的に監視するステップは、前記コンプレッサーの運転点を前記サージ ラインと前記安定領域におけるサージ制御ラインとの間で制御するよう閉ループ PID制御を遂行することを含んでいる、請求項15に記載の方法。 19.連続的に監視するステップは、前記コンプレッサーがサージから脱すべく バルブ開度を制御するよう開ループ制御を遂行することを更に含んでいる、請求 項18に記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.サージ領域と、安定運転領域と、これらの領域を分けるサージラインと、前 記安定運転領域内にあって前記サージラインから離れたサージ制御ラインとを含 むコンプレッサーマップ上で定義される可変の運転点を有するダイナミックコン プレッサーにおけるサージの再発を防止するための制御システムであって、 開度が調整可能であり、コンプレッサーの流れをバイパスするアンチサージバ ルブと、 サージ現象の発生を検知し、サージ信号を発生するサージ検知器と、 前記サージ信号に応答し、サージ現象の発生時のバルブ開度に関連されるバル ブ位置の下限を記憶するサージ限界メモリーと、 前記コンプレッサーの運転点に応答し、該運転点が前記サージ領域内に移動す るのを防止するよう前記アンチサージバルブを最小位置から制御可能に開くサー ジ制御装置であり、前記サージ限界メモリーに機能的に連結されており、前記記 憶された下限に最小位置を設定する前記サージ制御装置と を備える制御システム。 2.前記制御手段が、サージ再発防止のために選定された増分Δをサージ発生時 のバルブ開度に加えた値に等しい下限を記憶するよう、前記サージ限界メモリー に関連されている、請求項1に記載の制御システム。 3.前記増分Δはバルブ開度の一定割合値としてのものである、請求項2に記載 の制御システム。 4.前記サージ制御装置は、前記サージ制御ラインに対応する目標値を持つ閉ル ープPIDモジュールであって、前記コンプレッサーの運転点が前記サージライ ンと前記サージ制御ラインとの間にある場合に前記アンチサージバルブを開放す るよう調整される前記閉ループPIDモジュールを有している、請求項1に記載 の制御システム。 5.前記サージ制御装置は、バルブ位置に対応する複数の入力を受けるハイシグ ナルセレクターを有しており、前記閉ループPIDモジュールは前記入力の一つ として接続されており、前記サージ現象メモリーは前記入力の他のものとして接 続されており、前記ハイシグナルセレクターは、バルブ開度を制御するために最 大のバルブ開度に対応する入力制御信号を選択する、請求項4に記載の制御シス テム。 6.前記サージ制御装置は、前記バルブを速やかに開放した後、前記バルブを前 記記憶された下限になるよう緩やかに閉じる開ループ制御サイクルを遂行する開 ループモジュールであって、前記入力の一つとして前記ハイシグナルセレクター に接続されている前記開ループモジュールを有している、請求項5に記載の制御 システム。 7.前記開ループモジュールは、前記コンプレッサーの運転点が前記サージ領域 にある時に前記安定運転領域まで前記運転点を戻す働きを有しており、前記サー ジ限界メモリーは、それまで記憶していたバルブ位置の下限よりも大きな新しい バルブ位置の下限を記憶すると共に、新たなバルブ下限を設定するために前記新 しいバルブ位置の下限を前記ハイシグナルセレクターに伝えるよう応答する、請 求項6に記載の制御システム。 8.サージ状態から脱した後に手動でバルブ位置の下限をゼロのバルブ開度に戻 せるよう、前記サージ限界メモリーに連結されたリセット入力を備えるメンテナ ンス入力を更に含んでいる、請求項7に記載の制御システム。 9.前記サージ制御装置は、 (i)前記アンチサージバルブの開度を前記記憶された下限に維持するよう、前 記安定運転領域にある静止モードと、 (ii)前記コンプレッサーの運転点が前記サージ領域内に移動するのを防止する のに十分なほど流量を増加させるよう、前記アンチサージバルブを前記記憶され た下限から制御可能に開く、アンチサージモードと、 の2つの制御モードを有している、請求項1に記載の制御システム。 10.前記アンチサージモードは、前記コンプレッサーの運転点を前記安定運転 領域に戻すのに十分なほど前記バルブを開放し、該バルブを前記記憶された下限 になるように再度閉じるというサイクルモードを有している、請求項9に記載の 制御システム。 11.サージ領域と、安定運転領域と、これらの領域を分けるサージラインと、 前記安定運転領域内にあって前記サージラインから離れたサージ制御ラインとを 含むコンプレッサーマップ上で定義される可変の運転点を有するダイナミックコ ンプレッサーにおけるサージの再発を防止するための制御システムであって、 開度が調整可能であり、コンプレッサーの流れをバイパスするアンチサージバ ルブと、 サージ現象の発生を検知し、サージ信号を発生するサージ検知器と、 前記アンチサージバルブの開度に関連されるデータ入力と、前記サージ検知器 に機能的に連結してサージ現象発生時のバルブ位置を記憶するための制御入力と を有する下限制御モジュールであり、サージ現象の再発を防止するためにサージ 現象発生時のバルブ開度に関連される新たな下限を記憶するよう、サージ信号に 応答する前記下限制御モジュールと、 前記コンプレッサーの運転点が前記サージ制御ラインに達した時に、前記アン チサージバルブの制御を行う閉ループPIDモジュールと、 前記下限制御モジュール及び前記PID制御モジュールに連結されるハイシグ ナルセレクターであり、、前記バルブを制御するための出力制御信号として最大 のバルブ開度に対応するモジュールを選択する前記ハイシグナルセレクターと を備える制御システム。 12.前記下限制御モジュールは、記憶されるバルブ位置がサージ発生時のバル ブ位置に増分Δを加えた値になるように、前記データ入力に増分Δを加える手段 を有している、請求項11に記載の制御システム。 13.前記増分Δはバルブ開度の一定割合値である、請求項12に記載の制御シ ステム。 14.サージ状態が改善された後に、前記下限制御モジュールを、閉じたアンチ サージバルブに対応する最小開度信号にリセットするための、メンテナンスを受 けることができ手動で操作可能なリセット手段を更に含んでいる、請求項11に 記載の制御システム。 15.サージラインにより区画されたサージ領域及び安定運転領域を有するコン プレッサーマップ上で定義される可変の運転点を有するダイナミックコンプレッ サーにおけるサージの再発を防止するための方法であって、 開度が調整可能でありコンプレッサーをバイパスするアンチサージバルブを設 けるステップと、 前記コンプレッサーの運転点を連続して監視し、一時的にバルブを下限の最小 開度から全開へと開放して運転点をサージ領域から戻すステップと、 サージ現象の発生を検知するステップと、 サージ現象発生時のバルブ開度を検知するステップと、 前記検知したサージ発生時のバルブ開度に基づいて下限バルブ開度を増加させ るステップと、 を含む方法。 16.下限バルブ開度を増加させるるステップは、下限バルブ開度が検知された サージ現象の開始時におけるバルブ開度よりも僅かに大きなものとなるように、 前記検知したバルブ開度を増分Δだけ増加させる、請求項15に記載の方法。 17.前記増分Δはバルブ開度のある一定割合値である、請求項16に記載の方 法。 18.連続的に監視するステップは、前記コンプレッサーの運転点を前記サージ ラインと前記安定領域におけるサージ制御ラインとの間で制御するよう閉ループ PID制御を遂行することを含んでいる、請求項15に記載の方法。 19.連続的に監視するステップは、前記コンプレッサーがサージから脱すべく バルブ開度を制御するよう開ループ制御を遂行することを更に含んでいる、請求 項18に記載の方法。
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