JP3368480B2 - 圧縮機の制御方法及び装置 - Google Patents

圧縮機の制御方法及び装置

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JP3368480B2 JP06742991A JP6742991A JP3368480B2 JP 3368480 B2 JP3368480 B2 JP 3368480B2 JP 06742991 A JP06742991 A JP 06742991A JP 6742991 A JP6742991 A JP 6742991A JP 3368480 B2 JP3368480 B2 JP 3368480B2
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機の制御方法及び
装置に関し、特に空気液化分離装置の原料空気圧縮用に
用いられる圧縮機において、その容量制御を空気液化分
離装置本体部の圧力変動に基づいて行うにあたり、圧縮
機をより経済的に、かつ広範囲の容量制御を行い空気液
化分離装置の安定運転を図れる制御方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、精留塔を用いて空気を液化分離
する空気液化分離装置では、精留塔の運転に最適な圧力
が設定されており、圧縮機の運転状態を調節して供給す
る原料空気の圧力を前記最適圧力に保持している。この
ような空気液化分離装置において、製品需要が変動して
系内の流量が変化すると、流量変化に伴って圧力も変動
するので、系内の圧力変化を監視して圧縮機を制御し、
圧力及び流量を常に最適な状態に維持するようにしてい
た。
【0003】図3は、従来から行われている一般的な圧
縮機の制御回路を示すものである。この圧縮機1は、電
動機M等により駆動され、例えば空気等をフィルター
2,吸入管3を介して吸入し、所定圧力に昇圧して吐出
管4に吐出するもので、吐出管4には放出経路5が設け
られるとともに、圧縮機1を制御するための圧力制御
が設けられている。
【0004】上記圧力制御は、吐出管4内の圧力を検
出する圧力検出器6及び該圧力検出器6で検出した圧力
に応じて作動する圧力指示調節計7とからなるもので、
この圧力制御は、図に示すように、吐出管4内の圧
力に応じて圧縮機1の吸入量制御器として設けられてい
るガイドベーン1a(又は入口弁)と、吐出量制御器と
して放出経路5に設けられている放出弁5aとをスプリ
ット制御して圧縮機1の吐出圧力を一定に保つようにす
る。このスプリット制御は、圧力制御器からの制御信号
、該制御信号の最小値から制御切替値までの吐出制御
レンジと該制御切替値から該制御信号の最大値までの吸
入制御レンジとに分割して行うもので、吐出制御レンジ
で放出弁5aを制御し、吸入制御レンジでガイドベーン
1aを制御する。例えば、ガイドベーン全開,放出弁全
閉の状態(制御信号最大値)において、圧縮空気供給先
のプラントの圧縮空気消費量が減少すると、その度合い
に応じて吐出管4内の圧力が上昇するので、圧力制御器
が作動して、まず圧縮機1のガイドベーン1aを閉方向
に制御して吐出量を絞り、吐出圧力を下げていく。そし
て、ガイドベーン1aが全閉になっても吐出管4内の圧
力が高い場合には、放出経路5の放出弁5aを開方向に
作動させ、圧縮機1の吐出量をそのままにしながら吐出
管4からプラントへ供給する流量を減らして圧力を設定
値に保つようにする。
【0005】一方、吐出管4には、管内の流量を検出す
る流量検出器8及び該流量検出器8で検出した流量
じて作動する流量指示調節計9とが備えられている。こ
の流量指示調節計9は、圧縮機1のサージ防止を目的と
するものであって、圧縮機1の吐出流量が減少してサー
ジライン(サージング限界流量あるいはサージ発生流
)に達すると、放出弁5aを開いて吐出管4内の流量
を保持し、これによって圧縮機1のサージングを防止す
るように作動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガイド
ベーン1aの開度に対する圧縮機1の実際の吐出量(吐
出実流量)は、吸入する大気温やフィルター2の状態等
によって変化するので、上記従来の制御方法では、圧力
制御器が圧力の変化に応じてガイドベーン1aを閉じて
いく過程で圧縮機1のサージラインに接近し、上記サー
ジ防止のための流量指示調節計9と相互干渉を起こし、
圧縮機1やプラントの安定運転に障害を与えることがあ
った。
【0007】この相互干渉を防止する一手段として、放
出弁5aを開き始める制御切替値、即ち、圧力制御器に
よる制御を吐出制御レンジと吸入制御レンジとに切り替
えるための制御信号の値(以下、本明細書において、こ
の値を必要に応じて、スプリット点という。)を、サー
ジラインに対して余裕を持って設定することが考えられ
が、この方法では、放出弁5aが開いている期間が長
くなり、圧縮空気の放出量が増大するため、圧縮機1の
動力費が無駄になる。
【0008】そこで本発明は、圧縮機の制御に用いられ
る吐出圧力制御系と、サージ防止制御系との相互干渉を
無くし、圧縮機のより経済的、かつ広範囲の容量制御を
行い、空気液化分離装置等のプラントの安定運転を図る
ことのできる圧縮機の制御方法及び装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明の圧縮機の制御方法は、圧縮機の吐出圧力
を検出して制御する圧力制御器からの制御信号を、該制
御信号の最小値から制御切替値までの吐出制御レンジと
該制御切替値から該制御信号の最大値までの吸入制御レ
ンジとに分割してスプリット制御し、吐出制御レンジで
圧縮機に設けられた吐出量制御器を制御し、吸入制御レ
ンジで圧縮機に設けられた吸入量制御器を制御すること
により、圧縮機の吐出圧力を略一定に保つように制御す
圧縮機の制御方法において、前記吐出量制御器が非作
動状態の吸入制御レンジで、前記制御信号の減少量に基
づく吸入量制御器の閉じ量と、この閉じ量に対応する吐
出実流量の減少度との変化割合から、該吐出実流量が、
サージ発生流量より僅かに高い流量点になるときの制御
信号の値を算出して新たな制御切替値として記憶し、前
記制御信号の最大値に対応した吸入量制御器の全開状態
から前記新たな制御切替値に対応した吸入量制御器の閉
じ量までは前記吸入制御レンジで吸入量制御器のみを開
閉制御し、前記制御信号の値が前記新たな制御切替値に
なったレンジの切替時には、吸入量制御器の開度をその
ままに保持するとともに、制御信号の最大値から前記新
たな制御切替値までを差し引いた残余の値に対応する吐
出制御レンジにより、制御信号に基づいた吐出量制御器
のみを開閉制御することを特徴としている。また、この
制御方法において、前記圧力制御器からの制御信号に基
づいて前記吸入量制御器及び/又は吐出量制御器を開閉
制御する出力信号及び吐出実流量に基づく流量信号を信
号選択器に入力し、該信号選択器で選択された信号を、
前記吸入量制御器及び/又は吐出量制御器に出力して制
御することを特徴としている。さらに、この制御方法に
おいて、圧縮機の吐出実流量を検出する流量調節計に、
圧縮機のサージ防止流量設定値及びオーバーロード防止
流量設定値をあらかじめ記憶させておき、検出値がいず
れかの前記設定値に達したときに、その制御信号を前記
信号選択器に出力させることを特徴としている。
【0010】また、本発明の圧縮機の制御装置は、圧縮
機の吐出圧力を検出して制御信号を 出力する圧力制御器
と、圧縮機の吐出実流量を検出して流量信号を出力する
流量制御器と、圧縮機の吐出側に設けた吐出量制御器
と、圧縮機の吸入側に設けた吸入量制御器と、前記制御
信号を受けて、該制御信号の最小値から制御切替値まで
の吐出制御レンジと該制御切替値から該制御信号の最大
値までの吸入制御レンジとに分割してスプリット制御す
る出力信号を出力する演算器とを備えた圧縮機の制御装
置において、前記演算器は、吐出制御レンジでの制御を
行う第1演算器と、吸入制御レンジでの制御を行う第2
演算器とを有し、該第2演算器は、前記吐出量制御器が
非作動状態の吸入制御レンジで、前記制御信号の減少量
に基づく吸入量制御器の閉じ量と、この閉じ量に対応す
る吐出実流量の減少度との変化割合から、該吐出実流量
が、サージ発生流量より僅かに高い流量点になるときの
制御信号の値を算出して新たな制御切替値として記憶
し、前記制御信号の最大値に対応した吸入量制御器の全
開状態から前記新たな制御切替値に対応した吸入量制御
器の閉じ量までは前記吸入制御レンジで吸入量制御器を
開閉制御するとともに、前記制御信号の値が前記新たな
制御切替値になったレンジの切替時に、吸入量制御器の
開度をそのままに保持するものであり、前記第1演算器
は、レンジの切替後に、制御信号の最大値から前記新た
な制御切替値までを差し引いた残余の値に対応する吐出
制御レンジにより、制御信号に基づいた吐出量制御器の
みを開閉制御するものであることを特徴としている。
【0011】
【作 用】上記構成によれば、スプリット制御における
制御切替値、即ち、スプリット点を、現在の吐出圧力と
吐出流量とに基づいて演算し、その時の状態に応じて
最適なとするので、圧縮機の吐出流量がサージライ
ンに達することを防止でき、吐出圧力制御系とサージ防
止制御系との相互干渉を無くすことができる。また、そ
の時のサージラインに近い点にスプリット点を設定で
き、可能な限り放出弁を閉じた状態としておくことがで
きるので、圧縮機を効率よく運転できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を、図1及び図2に示す一実施
例に基づいて、さらに詳細に説明する。
【0013】圧縮機11は、従来と同様に構成されるも
ので、電動機M等により駆動され、例えば空気等をフィ
ルター12,吸入管13を介して吸入し、所定圧力に昇
圧して吐出管14に吐出するものである。吐出管14に
は、吐出量制御器である放出弁15を有する放出経路1
6が設けられるとともに、圧縮機11の吐出圧力及び流
量を制御するための制御装置が設けられている。
【0014】上記制御装置は、圧縮機11の吐出圧力を
検出して制御する圧力制御器20としての圧力検出器2
1及び圧力指示調節計22と、吐出流量を検出する流量
制御器30としての流量検出器31及び流量指示調節計
32と、両制御器20,30の出力値に基づいてスプリ
ット制御するための演算器40と、該演算器40の演算
結果により制御される圧縮機11のガイドベーン17
又は入口弁等の吸入量制御器及び前記放出弁15か
らなる吐出量制御器と、前記演算器40からの出力信号
と流量制御器30流量信号を、その大小に応じて選択
し、かつ選択した信号を前記放出弁15に出力する信号
選択器33a,33bとから構成されている。
【0015】前記演算器40は、圧力制御器20から
力された制御信号と流量制御器30から出力された流量
信号とを演算処理して上記ガイドベーン17と放出弁1
5とを開閉制御するもので、圧力制御器20からは、圧
力検出器21で検出した圧縮機11の吐出圧力を、圧力
指示調節計22において設定圧力値とのPIDフィード
バック演算処理を行った制御信号が入力され、流量制御
器30からは、流量検出器31で検出した圧縮機11の
吐出流量の流量信号が入力される。
【0016】例えば、圧力制御器20からは、圧縮機1
1の吐出圧力に対する流量の制御範囲を0〜100%と
た制御信号が出力され、出力された制御信号値に基づ
いて変化した吐出圧力と前記設定圧力値とを比較演算し
て新たな制御信号値が設定される。なお、圧力制御器2
0では、逆動作、即ち圧力が上昇したときに制御信号
が減少する演算処理が行われる。
【0017】上記圧力制御器20からの0〜100%の
制御信号は、演算器40の第1演算器40aと第2演算
器40bとに入力され、例えば50%を制御切替値(
プリット点とすれば、制御信号の最小値からスプリッ
ト点、即ち0〜50%を第1演算器40aが、スプリッ
ト点から制御信号の最大値、即ち50〜100%を第2
演算器40bが担当して演算される。この結果、最大出
の100%からスプリット点の50%までの吸入制
御レンジでは第2演算器40bが作動してガイドベーン
17の開度を調節し、50%以下の吐出制御レンジにな
ると第1演算器40aが作動して放出弁15の開度を調
節するように構成されている。なお、通常、上記50%
の点では、ガイドベーン17、放出弁15が共に全閉状
態になるよう設定されている。
【0018】また、第1演算器40aと第2演算器40
bとには、前記流量検出器31からの流量信号が入力さ
れている。この流量信号は、圧力補正及び温度補正を行
った現在の吐出実流量を示すものであり、第2演算器4
0bの作動中に、この流量信号と演算器40にあらかじ
め記憶されているサージング限界流量値とが比較され、
吐出実流量に対応した新たな制御切替値(スプリット
が算出される。即ち、吸入空気の温度変化等によ
り、圧力制御器20からの制御信号に対して実流量が少
ない場合、前述のスプリット点50%では、実流量が少
なくなって圧縮機11のサージラインに接近して従来装
置のような相互干渉を生じるため、実流量に応じてスプ
リット点を高め、例えば60%に設定記憶する。
【0019】このスプリット点の算出は、その時の実流
量が、サージ発生流量より僅かに高い流量になるまで
ガイドベーン17を絞れる対応圧力(圧力制御器20か
らの制御信号)を計算するもので、圧力制御器20から
制御信号の減少量に基づくガイドベーン17閉じ量
と、該閉じ量に対する流量減少度とを比較し、その変化
割合から求めることができる。
【0020】これにより、圧力制御器20からの制御
号が初期設定のスプリット点50%に至る前、例えば
述のように設定されて記憶された60%となったで、
第1演算器40aが作動して放出弁15が開き始める。
このとき第2演算器40bは、現在出力しているガイド
ベーン17の出力信号値を記憶するとともに保持して、
ガイドベーン17の開度をそのままに保つようにする。
これにより、圧縮機11は、その吸入流量を保持してサ
ージ発生が防止され、放出弁15からの放出により、吐
出管14内が所定の圧力に維持される。
【0021】また、このとき、第1演算器40aにおい
ては、上記新たなスプリット点60%、即ち、最大出力
値100%から前記新たなスプリット点までの出力値
(制御信号の値)40%を差し引いた残余の値60%に
基づいて、吐出圧力の変化に対する放出弁15の制御
量、即ち、吐出圧力の変化に対する制御信号の傾きを決
定し、圧力制御器20からの60〜0%の信号範囲にお
いて、放出弁15の開度が0〜100%になるようにす
る。
【0022】一方、流量制御器30には、圧縮機11の
サージ防止流量設定値を記憶したサージ防止用調節計3
2aと、オーバーロード防止流量設定値を記憶したオー
バーロード防止用調節計32bとが設けられており、さ
らに上記演算器40から放出弁15とガイドベーン17
とに出力信号を伝達する経路には、それぞれ前記信号選
択器33a,33bが設けられている。
【0023】サージ防止用調節計32aとオーバーロー
ド防止用調節計32bとは、流量検出器31で検出した
吐出実流量と、それぞれの設定値とを比較演算した結果
を出力するもので、サージ防止用調節計32aからは、
流量低下に伴って出力値が減少する信号が放出弁15側
の信号選択器33aに出力され、オーバーロード防止用
調節計32bからは、流量上昇に伴って出力値が減少す
る信号がガイドベーン17側の信号選択器33bに出力
される。
【0024】信号選択器33a,33bは、LOW信号
を選択するもので、演算器40からの出力信号と流量制
御器30からの流量信号とを比較して、出力値が小さい
方の信号を選択して放出弁15あるいはガイドベーン1
7に出力する。従って、信号選択器33aにおいては、
圧力が上昇すると減少する演算器40からの出力信号
と、流量が低下すると減少するサージ防止用調節計32
aからの流量信号とが比較されており、信号選択器33
bにおいては、圧力が上昇すると減少する演算器40か
らの出力信号と、流量が上昇すると減少するオーバーロ
ード防止用調節計32bからの流量信号とが比較されて
いる。これにより、圧縮機11の両限界点近くでは、両
調節計32a,32bの信号が優先し、圧縮機11の故
障の原因となるサージやオーバーロードが防止される。
【0025】例えば、最大出力(100%)で運転中
に、圧縮機11で圧縮したガスの供給先の需要が減少し
て流量が減少すると、吐出管14内の圧力が流量減少に
伴い上昇してくる。この圧力上昇は、圧力検出器21で
検出され、圧力指示調節計22で演算されて100〜0
%の制御信号が出力され演算器40に入力される。演算
器40では、該制御信号に基づいて第1演算器40aと
第2演算器40bとのいずれかが作動するが、このとき
流量検出器31からの流量信号を受けて、その時の吐出
実流量に基づいて新たなスプリット点が算出され、圧力
指示調節計22からの制御信号が新たなスプリット点に
至までは第2演算器40bが作動して、信号選択器33
bを介してガイドベーン17が開閉制御される。
【0026】ガスの供給量がさらに減少し、圧力指示調
節計22からの制御信号が上記新たなスプリット点に達
すると、第2演算器40bはその時点の出力値を記憶保
持し、第1演算器40aが作動を開始する。これによ
り、信号選択器33aを介して放出弁15が開閉制御さ
れる。
【0027】一方、放出弁15が開閉制御されている時
にガスの供給量が増大し、吐出管14内の圧力が低下し
た場合は、圧力指示調節計22からの制御信号が上昇し
て上記新たなスプリット点に達するまでは第1演算器4
0aが作動を継続し、放出弁15が開閉制御される。
【0028】ガスの供給量がさらに増大し、圧力指示調
節計22からの制御信号が上記新たなスプリット点に達
すると、即ち、第1演算器40aによる放出弁15の
制御が終了し、放出弁15が全閉状態になると、第2
演算器40bが作動を開始して、信号選択器33bを介
してガイドベーン17が開閉制御される。この第2演算
器40bが作動と同時に上記新たなスプリット点はリセ
ットされ、圧力指示調節計22からの制御信号によるガ
イドベーン17の開閉制御が行われる。
【0029】このように、圧縮機11の吐出管14にお
ける圧力を略一定に保つ制御において、圧縮機11の流
量を制御するガイドベーン17や入口弁等の吸入量制御
器と放出弁15等の吐出量制御器とを、吐出管14の圧
力に基づいてスプリット制御するにあたり、その時の
出実流量を考慮して新たなスプリット点を設定するの
で、ガイドベーン17が全閉状態となる点をサージライ
ンぎりぎりまで落とすことが可能となる。即ち、最適な
運転状態における圧力と流量の関係からガイドベーン1
7が全閉状態となる点をスプリット点として設定してお
くことが可能となり、この状態では放出弁15を開く流
量がサージラインぎりぎりとなる。例えば、最適条件の
時の50%がサージラインとすると、従来は運転条件の
変化を考慮して60%程度で放出弁15が開くようにし
ておかないと前述の相互干渉が生じるおそれがあるが、
本発明においては、各種運転状況において実流量が減少
してもガイドベーン17の開度を保持して放出弁15か
らの放出が開始されるので、スプリット点として50%
の近くを設定しておくことができ、放出弁15の開き出
しを遅らせてガスの放出量を少なくして圧縮機11の動
力低減が図れる。
【0030】また、前記相互干渉を防止できるので、圧
縮機11の吐出圧力を一定に保つことができ、空気液化
分離装置等のプラントの運転状態が安定する。
【0031】なお、本発明は、空気液化分離装置の原料
空気圧縮機に特に適したものであるが、他の各種プラン
トに圧縮ガスを供給する圧縮機にも適用することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吐出圧力を一定に保つために吸入量制御器及び吐出量制
御器をスプリット制御する制御部と、圧縮機のサージを
防止するサージ防止手段との相互干渉を防止でき、圧縮
機を安定して運転することが可能となる。また、実流量
が各種運転状況によって変化しても、吸入量制御器及び
吐出量制御器をスプリット制御する新たなスプリット点
が自動的に決定されるので、圧縮機の吸入状態の変動に
よる特性の変化に対しても幅広く追従することができる
ので、圧縮機を、より経済的に、かつ広範囲に容量制御
を行え、プラントの安定運転を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す圧縮機の系統図であ
る。
【図2】 制御装置の系統図である。
【図3】 従来の圧縮機の系統図である。
【符号の説明】
11…圧縮機、12…フィルター、13…吸入管、14
…吐出管、15…放出弁、16…放出経路、17…ガイ
ドベーン、20…圧力制御器、21…圧力検出器、22
…圧力指示調節計、30…流量制御器、31…流量検出
器、32…流量指示調節計、32a…サージ防止用調節
計、32b…オーバーロード防止用調節計、33a,3
3b…信号選択器、40…演算器、40a…第1演算
器、40b…第2演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 27/00 F04D 27/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の吐出圧力を検出して制御する圧
    力制御器からの制御信号を、該制御信号の最小値から制
    御切替値までの吐出制御レンジと該制御切替値から該制
    御信号の最大値までの吸入制御レンジとに分割してスプ
    リット制御し、吐出制御レンジで圧縮機に設けられた吐
    出量制御器を制御し、吸入制御レンジで圧縮機に設けら
    れた吸入量制御器を制御することにより、圧縮機の吐出
    圧力を略一定に保つように制御する圧縮機の制御方法に
    おいて、 前記吐出量制御器が非作動状態の吸入制御レンジで、前
    記制御信号の減少量に基づく吸入量制御器の閉じ量と、
    この閉じ量に対応する吐出実流量の減少度との変化割合
    から、該吐出実流量が、サージ発生流量より僅かに高い
    流量点になるときの制御信号の値を算出して新たな制御
    切替値として記憶し、 前記制御信号の最大値に対応した 吸入量制御器の全開状
    態から前記新たな制御切替値に対応した吸入量制御器の
    閉じ量までは前記吸入制御レンジで吸入量制御器のみを
    開閉制御し、前記制御信号の値が前記新たな制御切替値になったレン
    の切替時には、吸入量制御器の開度をそのままに保持
    するとともに、制御信号の最大値から前記新たな制御切
    替値までを差し引いた残余の値に対応する吐出制御レン
    ジにより、制御信号に基づいた吐出量制御器のみを開閉
    制御することを特徴とする圧縮機の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮機の制御方法におい
    て、前記圧力制御器からの制御信号に基づいて前記吸入
    量制御器及び/又は吐出量制御器を開閉制御する出力信
    号及び吐出実流量に基づく流量信号を信号選択器に入力
    し、該信号選択器で選択された信号を、前記吸入量制御
    器及び/又は吐出量制御器に出力して制御することを特
    徴とする圧縮機の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項記載の圧縮機の制御方法におい
    て、圧縮機の吐出流量を検出する流量調節計に、圧縮
    機のサージ防止流量設定値及びオーバーロード防止流量
    設定値をあらかじめ記憶させておき、検出値がいずれか
    の前記設定値に達したときに、その制御信号を前記信号
    選択器に出力させることを特徴とする圧縮機の制御方
    法。
  4. 【請求項4】 圧縮機の吐出圧力を検出して制御信号を
    出力する圧力制御器と、圧縮機の吐出実流量を検出して
    流量信号を出力する流量制御器と、圧縮機の吐出側に設
    けた吐出量制御器と、圧縮機の吸入側に設けた吸入量制
    御器と、前記制御信号を受けて、該制御信号の最小値か
    ら制御切替値までの吐出制御レンジと該制御切替値から
    該制御信号の最大値までの吸入制御レンジとに分割して
    スプリット制御する出力信号を出力する演算器とを備え
    た圧縮機の制御装置において、前記演算器は、吐出制御
    レンジでの制御を行う第1演算器と、吸入制御レンジで
    の制御を行う第2演算器とを有し、 該第2演算器は、前記吐出量制御器が非作動状態の吸入
    制御レンジで、前記制御信号の減少量に基づく吸入量制
    御器の閉じ量と、この閉じ量に対応する吐出実流量の減
    少度との変化割合から、該吐出実流量が、サージ発生流
    量より僅かに高い流量点になるときの制御信号の値を算
    出して新たな制御切替値として記憶し、前記制御信号の
    最大値に対応した吸入量制御器の全開状態から前記新た
    な制御切替値に対応した吸入量制御器の閉じ量までは前
    記吸入制御レンジで吸入量制御器を開閉制御するととも
    に、前記制御信号の値が前記新たな制御切替値になった
    レンジの切替時に、吸入量制御器の開度をそのままに保
    持するものであり、 前記第1演算器は、レンジの切替後に、制御信号の最大
    値から前記新たな制御切替値までを差し引いた残余の値
    に対応する吐出制御レンジにより、制御信号に基づいた
    吐出量制御器のみを開閉制御するものである ことを特徴
    とする圧縮機の制御装置。
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