JPH0658295A - 圧縮機の制御装置 - Google Patents

圧縮機の制御装置

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JPH0658295A
JPH0658295A JP21254492A JP21254492A JPH0658295A JP H0658295 A JPH0658295 A JP H0658295A JP 21254492 A JP21254492 A JP 21254492A JP 21254492 A JP21254492 A JP 21254492A JP H0658295 A JPH0658295 A JP H0658295A
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Kazuhiro Takeda
一浩 武多
Susumu Kono
進 河野
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージング領域に入ることなく圧縮機を運転
する。 【構成】 圧縮機1は配管3を通して吸入したガスを圧
縮して配管4に吐出する。またガスは、調節弁6を介装
した配管7を通って出口側から入口側に環流する。検出
器12,23,10,22,21により、入口圧力P
s,入口温度Ts,回転数n,出口圧力Pdを求め、こ
れら値を示す信号を、変化速度演算器24〜28に入力
して変化速度Ps′,Ts′,q′,n′,Pd′を求
める。そして、関数発生器29〜33及び変化率制限器
34〜38によりサージングに関係するデータ信号を求
めて最大値選択演算器39に送る。また、流量調節計1
1の出力も最大値選択演算器39に送る。最大値選択演
算器39は、入力される信号のうち最大の信号値を基
に、調節弁6の開度を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスパイプラインやア
ンモニアプラントなど化学プラントのガス昇圧用として
使用される圧縮機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスパイプラインやアンモニアプ
ラントなどで使用される圧縮機の制御装置は、例えば図
7に示すような構成になっている。図に示すように遠心
型の圧縮機1は、駆動機2によって駆動される。駆動機
2としては、例えばガスタービンや蒸気タービンなどが
使用される。圧縮機1が運転中の時、ガスは吸入側の配
管3、サクションドラム5を経て圧縮機1に入り圧縮さ
れる。圧縮機1を出たガスは吐出側の配管4から流出し
て、プロセスに供給される。
【0003】また、圧縮機1の出口側は配管7を介して
サクションドラム5にガスが環流できるようになってお
り、圧縮機1の流入流量が所定値以下にならないように
流量調節計11で調節弁6を操作して流量調整が行なわ
れ、圧縮機1のサージング現象を防止するようになって
いる。なお10は流量検出器である。
【0004】次に、図8,図9により、圧縮機1の運転
がサージング方向に変化した時の挙動について説明す
る。
【0005】まず、横軸に時間、縦軸に状態量(圧力、
流量など)を示す図9を参照して説明する。
【0006】A点までは圧縮機1は運転中であり、入口
圧力、出口圧力、流量、及び回転数は定格にある。この
とき、コンプレッサ流量は設定値よりも大きいので、調
節弁6の開度は全閉となっている。
【0007】A点において圧縮機1の出口圧力が急速に
上昇したとする。この原因としては、圧縮機1の下流側
のプロセスが停止したために、プロセスの消費流量が急
速に減少したにもかかわらず、圧縮機1の回転数が定格
一定であるために出口圧力が急速に上昇した、などが挙
げられる。
【0008】このとき流量は急速に減少し、B点にて流
量調節計11の設定値よりも小さくなる。このとき、流
量調節計11によって調節弁6の開度が徐々に大きくな
って流量を設定値に保持しようとする。しかし、一般に
流量調節計11のゲインはプロセスの安定のため大きく
とることができない。このことから、流量の急速な減少
に対して調節弁6の開度を急速に大きくすることができ
ない。
【0009】このため圧力は更に上昇すると同時に流量
は減ってサージング領域に突入し、C点のサージング領
域内で圧縮機1を運転することになる。それから徐々に
出口圧力は下がり始め、流量は増加し始め、D点にて流
量調節計11の設定値にて保持する。
【0010】このA点からD点までの運転状態を圧縮機
の性能曲線上で見ると、図8のようになる。
【0011】この従来の運転方法では、流量調節計11
のゲインを大きくとることができないため、流量の急速
な減少に対応できず、サージング領域にて運転してしま
うことが起こる。圧縮機をサージング領域内にて運転す
ると、圧縮機の重大な破損につながる。また、流量調節
計11のゲインを大きくとると、流量の急速な変化には
対応できるが、通常運転時にも調節弁6が作動してしま
い、プロセスが不安定になってしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の運転では、流量
調節計11のゲインを大きくとることができないため、
流量の急速な減少に対応できず、サージング領域にて運
転してしまうことが起こる。圧縮機をサージング領域内
にて運転すると、圧縮機の重大な破損につながる。ま
た、流量調節計11のゲインを大きくとると、流量の急
速な変化には対応できるが、通常運転時にも調節弁6が
作動してしまい、プロセスの系が不安定になってしま
う。
【0013】本発明は、上記従来技術に鑑み、サージン
グ領域に入ることなく圧縮機を運転するよう制御する、
圧縮機の制御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、入口側から吸入したガスを昇圧して出口側
から吐出する圧縮機と、圧縮機の出口側から入口側にガ
スを環流する配管に介装されており入力される操作信号
に応じて開度が変わる調節弁とを有するプロセス装置の
制御装置において、圧縮機の入口圧力を検出する第1の
圧力検出器と、同検出器の出力信号を入力してこの出力
信号の変化速度を示す信号を出力する第1の変化速度演
算器と、同変化速度演算器の出力信号を入力して変化速
度の方向がサージング発生に向う方向のときにのみ変化
成分を演算して出力する第1の関数発生器と、同関数発
生器の出力信号を入力して入口圧力の変化速度の下降時
のみ変化率を制限する第1の変化率制限器と、前記圧縮
機の入口温度を検出する温度検出器と、同検出器の出力
信号を入力してこの出力信号の変化速度を示す信号を出
力する第2の変化速度演算器と、同変化速度演算器の出
力信号を入力して変化速度の方向がサージング発生に向
う方向のときにのみ変化成分を演算して出力する第2の
関数発生器と、同関数発生器の出力信号を入力して入口
温度の変化速度の下降時のみ変化率を制限する第2の変
化率制限器と、前記圧縮機への吸入流量を検出する流量
検出器と、同検出器の出力信号を入力してこの信号の変
化速度を示す信号を出力する第3の変化速度演算器と、
同変化速度演算器の出力信号を入力して変化速度の方向
がサージング発生に向う方向のときにのみ変化成分を演
算して出力する第3の関数発生器と、同関数発生器の出
力信号を入力して吸入流量の変化速度の下降時のみ変化
率を制限する第3の変化率制限器と、前記圧縮機の回転
数を検出する回転数検出器と、同回転数検出器の出力信
号を入力してこの出力信号の変化速度を示す信号を出力
する第4の変化速度演算器と、同変化速度演算器の出力
信号を入力して変化速度の方向がサージング発生に向う
方向のときにのみ変化成分を演算して出力する第4の関
数発生器と、同関数発生器の出力信号を入力して回転数
の変化速度の下降時のみ変化率を制限する第4の変化率
制限器と、前記圧縮機の出口圧力を検出する第2の圧力
検出器と、同検出器の出力信号を入力してこの出力信号
の変化速度を示す信号を出力する第5の変化速度演算器
と、同変化速度演算器の出力信号を入力して変化速度の
方向がサージング発生に向う方向のときにのみ変化成分
を演算して出力する第5の関数発生器と、同関数発生器
の出力信号を入力して出口圧力の変化速度の下降時のみ
変化率を制限する第5の変化率制限器と、前記流量検出
器の出力信号を入力してこの信号に応じた信号を出力す
る調節計と、第1の変化率制限器の出力信号と第2の変
化率制限器の出力信号と第3の変化率制限器の出力信号
と第4の変化率制限器の出力信号と第5の変化率制限器
の出力信号のうち1つあるいは複数の出力信号と、前記
調節計の出力信号を入力し、そのうち最大の信号を基に
求めた操作信号を前記調節弁に出力する最大値選択演算
器と、を備えて成ることを特徴とする。
【0015】
【作用】上記手段により、第1及び第2の圧力検出器で
圧縮機の入口圧力Ps及び出口圧力Pdが検出され、ま
た温度検出器で圧縮機の入口温度Tsが検出され、また
流量検出器で圧縮機の入口流量qが検出され、また回転
数検出器で圧縮機の回転数nが検出され、それぞれの検
出器の出力信号はそれぞれの変化速度演算器へ送られ
る。それぞれの変化速度演算器でそれぞれの検出値の変
化速度が演算され、それぞれの関数発生器へ送られる。
それぞれの関数発生器の出力信号はそれぞれの変化率制
限器へ送られる。それぞれの変化率制限器では、関数発
生器の出力信号の変化率が一定値以上であった場合、既
定の変化率とする演算を行い、最大値選択演算器へ送ら
れる。また前記流量検出器からの出力信号は、流量調節
計へ送られる。流量調節計では、流量検出器からの信号
qを制御信号として入力し、その操作信号fcを最大値
選択演算器へ送られる。最大値選択演算器では、変化率
制限器からの信号の一つあるいは複数の信号と流量調節
計の出力信号の中から最大値を選択し、調節弁の操作信
号を出力し、その信号は調節弁へ送られる。調節弁は入
力に応じて弁開度を調節する。このようにして、圧縮機
はサージング領域に入らずに運転することができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。なお従来技術と同一機能を果す部分には同一
符号を付し、重複する説明は省略し、本発明に関する部
分を主体に説明する。
【0017】図1は実施例の全体構成系統図である。同
図に示すように本実施例では、圧縮機1の入口圧力Ps
を検出するため入口部に第1の圧力検出器12が設けら
れ、また、圧縮機1の入口温度Tsを検出するため入口
部に温度検出器23が設けられ、また圧縮機1の入口流
量qを検出するため入口部に流量検出器10が設けら
れ、また圧縮機1の回転数nを検出するため回転数検出
器22が設けられ、また圧縮機1の出口圧力Pdを検出
するため出口部に第2の圧力検出器21が設けられ、そ
れぞれの検出器12,23,10,22,21の出力
は、それぞれの変化速度演算器24,25,26,2
7,28へ送られる。それぞれの変化速度演算器24,
25,26,27,28の出力はそれぞれの関数発生器
29,30,31,32,32へ送られる。それぞれの
関数発生器29,30,31,32,33の出力は、そ
れぞれの変化率制限器34,35,36,37,38へ
送られる。それぞれの変化率制限器34,35,36,
37,38の出力は、すべて最大値選択演算器39へ送
られる。また流量調節計11の出力feも最大値選択演
算器39へ送られる。最大値選択演算器39では、入力
された信号の中で最大値を選択し、選択した信号が配管
7に設置された調節弁6へ送られる。
【0018】以上の構成において、第1の圧力検出器1
2で圧縮機1の入口圧力Psが検出され、変化速度演算
器24へ送られる。変化速度演算器24で入口圧力の変
化速度Ps′が演算され、関数発生器29へ送られる。
関数発生器29で入口圧力のサージングへの変化方向に
ついてのみ入口圧力の変化速度成分を演算し、変化率制
限器34へ送られる。変化率制限器34で入口圧力の変
化速度の下降時のみ変化率を制限するように演算し、最
大値選択演算器39へ送られる。
【0019】また、温度検出器23で圧縮機1の入口温
度Tsが検出され、変化速度演算器25へ送られる。変
化速度演算器25で入口温度Tsの変化速度Ts′が演
算され、関数発生器30へ送られる。関数発生器30で
入口温度Tsのサージングへの変化方向についてのみ変
化速度成分を演算し、変化率制限器35へ送られる。変
化率制限器35で入口温度の変化速度の下降時のみ変化
率を制限するように演算し、最大値選択演算器39へ送
られる。
【0020】また、流量検出器10で圧縮機1の入口流
量qが検出され、変化速度演算器26へ送られる。変化
速度演算器26で入口流量の変化速度q′が演算され、
関数発生器31へ送られる。関数発生器31で入口流量
のサージングへの変化方向だけの入口流量の変化速度成
分を演算し、変化率制限器36へ送られる。変化率制限
器36で入口流量の変化速度の下降時のみ変化率を制限
するように演算し、最大値選択演算器39へ送られる。
【0021】また、回転数検出器22で圧縮機1の回転
数nが検出され、変化速度演算器27へ送られる。変化
速度演算器27で回転数nの変化速度n′が演算され、
関数発生器32へ送られる。関数発生器32で回転数n
のサージングへの変化方向だけの回転数の変化速度成分
を演算し、変化率制限器37へ送られる。変化率制限器
37で回転数nの変化速度の下降時のみ変化率を制限す
るように演算し、最大値選択演算器39へ送られる。
【0022】また、第2の圧力検出器21で圧縮機1の
出口圧力Pdが検出され、変化速度演算器28へ送られ
る。変化速度演算器28で出口圧力の変化速度Pd′が
演算され、関数発生器33へ送られる。関数発生器33
で出口圧力のサージングへの変化方向だけの出口圧力の
変化速度成分を演算し、変化率制限器38へ送られる。
変化率制限器38で出口圧力の変化速度の下降時のみ変
化率を制限するように演算し、最大値選択演算器39へ
送られる。
【0023】また、流量調節計11の出力fcは、最大
値選択演算器39へ送られる。最大値選択演算器39
で、入力された信号の中で最大値を選択することによ
り、急速なサージングへの変化にも対応し、サージング
領域に入らずに運転するような操作信号を出力し、その
信号は調節弁6へ送られる。調節弁6は入力に応じて弁
開度を調節する。
【0024】図2に示すように変化速度演算器24,2
5,26,27,28はフィルタと微分演算器で構成さ
れている。また関数発生器29,30,31,32,3
3は図3(a)(b)(c)(d)(e)に示す特性を
有している。
【0025】関数発生器29,30,31,32,33
の出力は各状態量の変化速度の方向が、サージング発生
に向かう方向のときのみ、1を出力する。つまり、入口
圧力Psを例にとると、サージング領域に近づくことは
昇圧比(=出口圧力/入口圧力)が大きくなることを意
味する。出口圧力が一定であるとすると、入口圧力が小
さくなると、サージング領域に近づく。つまり、入口圧
力の変化速度Ps′が負の方向へ向いたときにサージン
グ領域に近づくことから、関数発生器29は、変化速度
Ps′が負になったときに1を出力する。
【0026】他の状態量も同様で、入口温度Tsの場合
は、入口温度変化速度Ts′が上昇する方向、入口流量
の場合は、入口流量変化速度q′が減少する方向、回転
数の場合は、回転数変化速度n′が下降する方向、出口
圧力Pdの場合は、出口圧力変化速度Pd′が上昇する
方向でそれぞれの関数発生器30,31,32,33は
1を出力する。
【0027】図4に変化率制限器34,35,36,3
7,,38の例を示す。変化率制限器は、入力信号であ
る関数発生器29,30,31,32,33の出力信号
yの変化率、すなわち入力信号yの微係数y′が負の方
向で変化率の既定値以上になったとき既定値相当分を減
算した値をzとして出力するものである。即ち、次式
(1)(2)の関係で出力zが決る。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、図5,図6を参照して、圧縮機1
の運転がサージング方向に変化したときの挙動について
説明する。
【0030】まず、横軸に時間、縦軸に状態量(圧力、
流量など)を示す図6を基に説明する。
【0031】圧縮機1は運転中であり、A点に至るまで
は入口圧力、出口圧力、流量、及び回転数は定格にあ
る。このとき、コンプレッサ流量は設定値よりも大きい
ので、調節弁6の開度は全閉となっている。
【0032】A点において圧縮機1の出口圧力が急速に
上昇したとする。この原因としては、圧縮機1の下流側
のプロセスが停止したために、プロセスの消費流量が急
速に減少したにもかかわらず、圧縮機1の回転数が定格
一定であるために出口圧力が急速に上昇した、などが挙
げられる。
【0033】その後、出口圧力は急速に上昇し、流量は
急速に減少する。E点では、出口圧力の急速な上昇に伴
い、出口圧力の変化速度演算器28によって出口圧力の
上昇方向への変化速度が出力され、関数発生器33によ
って正方向変化速度であるため、変化速度に合う信号が
出力され、更に変化率制限器38によって信号の変化速
度方向が正方向(上昇方向)であるため、関数発生器3
3の出力信号そのままが出力され、最大値選択演算器3
9に入力される。
【0034】最大値選択演算器39では、変化率制限器
34,35,36,37,38の出力と、流量調節計1
1の出力から最大値が選択される。このとき、流量調節
計11の出力は、ゲインが小さいために小さく、最大値
選択演算器39では、変化率制限器38の出力が選択さ
れ、調節弁6の開度を調節する。調節弁6は、このため
急速に開度が大きくなる。これにより、出口圧力は、急
速に下降し、流量は急速に増大する。
【0035】F点では、出口圧力の変化速度が変化速度
演算器28によって出口圧力の下降方向への変化速度が
出力され、関数発生器33によって下降方向への変化の
ため、ゼロが出力される。変化率制限器38では、関数
発生器33の出力信号を入力とするが、入力信号はゼロ
であるため、既定の変化率だけ減少した信号を最大値選
択演算器39に出力する。
【0036】最大値選択演算器39では、流量調節計1
1の出力が小さいため、変化率制限器38の出力信号が
選択されて調節弁6に出力される。このため、調節弁6
は、開度が徐々に小さくなっていく。これに伴い、出口
圧力も徐々に上昇し、また流量も徐々に減少する。
【0037】G点では、流量が設定値よりも小さくな
る。しかし、流量調節計11の出力信号は、変化率制限
器38の出力信号よりも依然として小さいため、出口圧
力は徐々に上昇し、流量は徐々に減少し続ける。
【0038】H点では、流量調節計11の出力信号が変
化率制限器38の出力信号よりも大きくなるために、最
大値選択演算器39では、流量調節計11の出力信号が
選択され、調節弁6の開度は再び大きくなる。
【0039】I点では、流量調節計11の出力信号によ
り流量が設定値に保持されるように、調節弁6の開度を
調節している状態である。
【0040】A点からI点に致る圧縮機1の運転状態を
圧縮機の性能曲線上に示したのが図5である。図5か
ら、圧縮機1は急速な出口圧力の上昇変化にもかかわら
ず、サージング領域を避けて運転されていることがわか
る。
【0041】なお上記実施例では調節計として流量qを
示す信号が入力される流量調節計を用いたが、その代り
に、入口圧力Psや、昇圧比(出口圧力Pd/入口圧力
Ps)や、回転数nや、昇圧比/流量を示す信号が入力
される調節計を用いてもよい。
【0042】また最大値選択演算器39には、変化率制
限器34,35,36,37,38の全ての信号が入力
されなくても、そのうちの一部を入力するようにしても
よい。そのときには使用しない信号の系に当る各検出
器、変化速度演算器、関数発生器、変化率制限器は省略
してよい。
【0043】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、急速に出口圧力が上昇してもサージ
ング領域に入ることなく圧縮機を運転することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】実施例の変化速度演算器を示すブロック図。
【図3】実施例の関数発生器の評価関数を示す特性図。
【図4】実施例の変化率制限器を示す説明図。
【図5】実施例の圧縮機の性能曲線と運転軌跡を示す特
性図。
【図6】実施例の状態量の時間変化を示す特性図。
【図7】従来技術の全体構成を示すブロック図。
【図8】従来の圧縮機の性能曲線と運転軌跡を示す特性
図。
【図9】従来の状態量の時間変化を示す特性図。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 駆動機 3 配管 4 配管 5 サクションドラム 6 流量調節弁 7 配管 10 流量検出器 11 流量調節計 12 第1の圧力検出器 21 第2の圧力検出器 22 回転数検出器 23 温度検出器 24,25,25,27,28 変化速度演算器 29,30,31,32,33 関数発生器 34,35,36,37,38 変化率制限器 39 最大値選択演算器 Ps 入口圧力 Ts 入口空気温度 q 入口空気流量 n 回転速度 Pd 出口圧力 fc 調節計出力

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口側から吸入したガスを昇圧して出口
    側から吐出する圧縮機と、圧縮機の出口側から入口側に
    ガスを環流する配管に介装されており入力される操作信
    号に応じて開度が変わる調節弁とを有するプロセス装置
    の制御装置において、 圧縮機の入口圧力を検出する第1の圧力検出器と、同検
    出器の出力信号を入力してこの出力信号の変化速度を示
    す信号を出力する第1の変化速度演算器と、同変化速度
    演算器の出力信号を入力して変化速度の方向がサージン
    グ発生に向う方向のときにのみ変化成分を演算して出力
    する第1の関数発生器と、同関数発生器の出力信号を入
    力して入口圧力の変化速度の下降時のみ変化率を制限す
    る第1の変化率制限器と、 前記圧縮機の入口温度を検出する温度検出器と、同検出
    器の出力信号を入力してこの出力信号の変化速度を示す
    信号を出力する第2の変化速度演算器と、同変化速度演
    算器の出力信号を入力して変化速度の方向がサージング
    発生に向う方向のときにのみ変化成分を演算して出力す
    る第2の関数発生器と、同関数発生器の出力信号を入力
    して入口温度の変化速度の下降時のみ変化率を制限する
    第2の変化率制限器と、 前記圧縮機への吸入流量を検出する流量検出器と、同検
    出器の出力信号を入力してこの信号の変化速度を示す信
    号を出力する第3の変化速度演算器と、同変化速度演算
    器の出力信号を入力して変化速度の方向がサージング発
    生に向う方向のときにのみ変化成分を演算して出力する
    第3の関数発生器と、同関数発生器の出力信号を入力し
    て吸入流量の変化速度の下降時のみ変化率を制限する第
    3の変化率制限器と、 前記圧縮機の回転数を検出する回転数検出器と、同回転
    数検出器の出力信号を入力してこの出力信号の変化速度
    を示す信号を出力する第4の変化速度演算器と、同変化
    速度演算器の出力信号を入力して変化速度の方向がサー
    ジング発生に向う方向のときにのみ変化成分を演算して
    出力する第4の関数発生器と、同関数発生器の出力信号
    を入力して回転数の変化速度の下降時のみ変化率を制限
    する第4の変化率制限器と、 前記圧縮機の出口圧力を検出する第2の圧力検出器と、
    同検出器の出力信号を入力してこの出力信号の変化速度
    を示す信号を出力する第5の変化速度演算器と、同変化
    速度演算器の出力信号を入力して変化速度の方向がサー
    ジング発生に向う方向のときにのみ変化成分を演算して
    出力する第5の関数発生器と、同関数発生器の出力信号
    を入力して出口圧力の変化速度の下降時のみ変化率を制
    限する第5の変化率制限器と、 前記流量検出器の出力信号を入力してこの信号に応じた
    信号を出力する調節計と、 第1の変化率制限器の出力信号と第2の変化率制限器の
    出力信号と第3の変化率制限器の出力信号と第4の変化
    率制限器の出力信号と第5の変化率制限器の出力信号の
    うち1つあるいは複数の出力信号と、前記調節計の出力
    信号を入力し、そのうち最大の信号を基に求めた操作信
    号を前記調節弁に出力する最大値選択演算器と、を備え
    て成ることを特徴とする圧縮機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記調節計には、流
    量検出器の出力信号の代りに、出力圧力を示す信号か、
    出口圧力を入口圧力で除算した昇圧比を示す信号か、圧
    縮機の回転数を示す信号か、昇圧比を流量で除算した値
    を示す信号のいずれかの信号が入力されることを特徴と
    する圧縮機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第1から第5の変化
    率制限器の出力信号のうち最大値選択演算器に入力され
    ない信号に関する各検出器、変化速度演算器、関数発生
    器及び変化率制限器が省略されていることを特徴とする
    圧縮機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010159741A (ja) * 2009-01-12 2010-07-22 Man Turbo Ag ターボ圧縮機複合体の制御法及び制御システム

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