JPH11504769A - 半導体光増幅器 - Google Patents
半導体光増幅器Info
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Abstract
(57)【要約】
長方形断面を有する能動ストリップ(12)で構成された光ガイド構造を備える半導体光増幅器。ストリップの材料は等質であり、ストリップに対しては、増幅される光の偏光に対してまったく感受性をもたないように増幅器にとって十分な引っ張り応力が加えられる。前記増幅器は光通信に役立つ。
Description
【発明の詳細な説明】
半導体光増幅器
本発明は光信号の増幅に関するものである。典型的には、光ファイバ型の通信
ネットワークに適用される。これらのネットワークによって伝送される信号は、
二進形で伝送される情報を運ぶパルスで構成されている。これらのパルスは、こ
れらのネットワーク中で伝播していく最中にパルスが受ける出力損失を補正する
ために増幅されなければならない。半導体増幅器は、この増幅を行うために、組
み込むことできるとともに、ほとんど場所をとらない手段を構成する。しかしな
がら、特定の措置を講じない場合には、それらのゲインは、受ける光の偏光に左
右されてしまう。これについては、偏光への増幅の感受性を説明することによっ
て、以下で簡単に触れる。この発明はとりわけ、この感受性をなくす、または少
なくとも制限することが必要な場合に適用される。こういった場合は頻繁に見ら
れる。たとえば、増幅される光学パルスの伝送距離が、これらのパルスの偏光状
態がそれらの伝播中に大規模かつランダムに影響を及ぼされるようなものである
一方で、増幅されたパルスがあらかじめ設定された一つまたは複数の出力レベル
を示していること
が望ましいといった場合である。
より一般的には、本発明は、光増幅器の偏光への感受性がゼロまたは制限され
なければならないときに適用される。
半導体光増幅器は、それぞれ屈折率を有する半導体材料でできた層で構成され
、共通の結晶格子を形成するウェハを有することが知られている。機械的応力が
ない場合には、それぞれこれらの材料で形成されている格子は、これらの材料の
各々の格子定数を構成する特徴的な寸法を有する。これらの層は、縦方向及び横
方向を構成する二つの水平方向をともない、三直角三面体を形成する垂直方向に
沿って連続しており、これらの方向はこのウェハに対して規定されている。この
ウェハはまた、少なくとも以下の層または層のグループまたは層の一部を備えて
いる。
− 主に、第一の導電型を有する半導体ベース材料で構成されている基板。こ
の基板は、ウェハの結晶格子全体にベース材料の格子定数の寸法を強要するのに
十分な厚みを有する。
− 能動材料の中に注入される二つのタイプの電荷キャリアの誘導再結合によ
って光を増幅させるのに適した能動材料を含む能動層。
− ガイド構造。この構造は、周囲の材料より大きな屈折率を有する少なくと
も一つのストリップを有する。この構造はまた、縦方向に沿って前記の光をガイ
ドするためにその縦方向に延びている。このストリップは、横方向及び垂直方向
にそれぞれ幅と厚みを有する。
− 最後に、第一の導電型とは反対の第二の導電型を有する材料で構成されて
いる上部封じ込め層(18)。
この増幅器はさらに、ウェハの下面と上面の間に、能動材料の中へ二つのタイ
プの前記電荷キャリアを注入する電流を通すことができるように、それぞれこれ
らの下面と上面に形成される下部電極と上部電極を有する。
従来の半導体光増幅器のベース材料はIII−V族型である。典型的には、リン
化インジウム及びヒ化ガリウムが使用されている。能動材料は典型的には、同じ
化学元素で構成される三元または四元材料である。一般に、光をガイドするスト
リップの幅は、エッチングによるこのストリップの形成を容易にし、また特に同
一の半導体ウェハ上に他の光学部品とともに増幅器を組み込むのを容易にするた
めに約1マイクロメートルとすることが望ましい。このとき厚みは、波長が典型
的に1310nmま
たは1550nmである光の単節点のガイドを行うためにこの幅よりはるかに小
さくなければならない。特別の措置が取られていない場合には、先述の偏光への
感受性を引き起こそうとするのはストリップ断面のこの長方形である。
従来のこのような増幅器のさまざまな系列は、これらの増幅器を偏光に対して
まったく感受性をもたないようにするためにとられるさまざまな措置によって互
いに区別される。
従来の第一の系列の増幅器は、「リッジ」と呼ばれるタイプ、すなわち半導体
ウェハ上に突起するようにつくられたストリップを備えている。このようなスト
リップの二つの側面が、このストリップを、屈折率が半導体材料よりもはるかに
小さい空気のような気体媒質から隔てているという点を考慮すると、ストリップ
の高さ調整によって、はっきりとした長方形でありながら、増幅器を偏光にまっ
たく感受性をもたないようにすることができる形状をこのストリップの断面に与
えることができる。この第一の系列の増幅器は特に、
S.Pajarola、J.Eckner、P.A.Besse、G.Guekos、D.Syvridisの論文「Temperatu
re behaviour of a bulk InGaAsP/InP ridgewaveguide structure for polarisa
tion insensitive optical
amplifier operation」、Appl.Physics.Lett.65、No.22、pp.2762-2764、1
994に記載されている。
この第一の系列の増幅器は、特に、ストリップの高さの必要な調整が行いにく
いという欠点を有する。さらに、使用中に能動材料の中で放出される熱が、能動
材料が必然的に近くにありストリップを取り巻いている気体媒質の熱伝導率が低
いために、排出しにくい点を指摘できる。
このようなストリップの高さ調整は、反対に、「埋め込みストリップ型」と呼
ばれている第二及び第三の系列の従来の増幅器においては必要ない。これらの増
幅器においては、能動材料は、光をガイドするストリップを構成し、至る所で二
元半導体材料に取り囲まれている。この二元半導体材料は、熱をよく通すという
利点を有するが、その屈折率は、能動材料よりもわずかに低いにすぎない。
前記の第二系列の従来の増幅器においては、能動層は「量子井戸型」と呼ばれ
るタイプである。これは、能動材料が均質でしたがってバルク材料とよばれる場
合とは反対である。この第二の系列においては、埋め込まれたストリップの断面
ははっきりとした長方形である。このストリップと周囲の二元材料との
屈折率の差が小さいことを考慮に入れると、水平方向の偏光の波の封じ込めは、
垂直方向の偏光の波の封じ込めより大きくなり、これらの二つの封じ込めの差は
、ストリップの厚みに対する幅の比が大きくなればなるほど大きくなる。一つの
波に関してここに記されている封じ込めは、横断面において考えられるものであ
る。それは、ストリップが占有するエリアの中を通過するこの波の出力の、波全
体の出力に対する比に等しい。封じ込めは、各偏光と各波長について、ストリッ
プの断面の形状と寸法によって、またこのストリップと周囲の材料の屈折率によ
って規定される。ストリップの断面が長方形である場合には、この封じ込めは、
水平方向による指向性封じ込めと垂直方向による指向性封じ込めの積とみなすこ
とができ、これらの二つの指向性封じ込めは各々、偏光に依存する。電荷キャリ
アの再結合及び誘導放出による波の増幅現象が能動材料の中、すなわちストリッ
プの中でしか行われない点を考慮すると、一つの波についての増幅器のゲインは
、この波の封じ込めが大きくなればなるほど大きくなる。その結果、ストリップ
の材料が等質材料であり、さらに等方的である、つまり偏光に対してまったく感
受性をもたなかったとすれば、増幅器のゲインは、水平方向の
偏光の波については、垂直方向の偏光の波より大きくなるはずであろう。
それゆえ、この第二系列の従来の増幅器においては、ストリップの材料は等質
でも等方でもない。まず第一に、ストリップは非等質、つまり複合材料である。
なぜなら、垂直方向に沿って、量子井戸と障壁を交互に構成する層の連続によっ
て構成されている構造の形状を有するからである。量子井戸は、能動材料で構成
されており、約8nmの厚みを有する。障壁はベース材料で構成され、約10n
mの厚みを有する。この量子井戸型構造は、同じように連続層で構成されてはい
るが、そこでは層の厚みがより大きく、たとえば50nmであるような他の構造
とは区別されなければならない。等質材料またはこのような厚い層で構成されて
いる材料は、国際的に「バルク材料」と呼ばれている。
ストリップの材料は等方ではない。なぜなら、能動材料の格子定数は、ベース
材料の格子定数より小さいからである。したがって、量子井戸は、水平面におい
て二方向の応力を受けることになる。この応力は結果的に、垂直方向の偏光の波
についての能動材料のゲインgVを、水平方向の偏光の波についての対
応ゲインgHより大きくする。これらのゲインは線形の、すなわち単位長さ当り
のゲインである。これら二つのゲインの差はこの応力とともに増大する。ところ
で、水平方向の偏光の波または垂直方向の偏光の波についての増幅器の有効な単
位長さ当りのゲインGHまたはGVは、それぞれこの波の封じ込めCHまたはC
Vと、この波についてのストリップの材料のゲインgHまたはgVとの積である
。このとき、能動材料の適切な応力の選択によって以下の等式を導きだすことが
できる。
CH・gH=CV・gVすなわちGH=GV
すなわち、増幅器の偏光に対する不感受性を得ることができる。
この第二系列の増幅器は、特に、スペクトル位置がよくないという欠点を有す
る。すなわち、いいかえれば、応力を加えられている量子井戸型ストリップによ
って効果的に増幅されることができる光波長が、これらの井戸に加えられる応力
がこれらの増幅器を偏光に対してまったく感受性をもたないようにするために十
分である時に、光ファイバによる長距離伝送にうまく適応していないという欠点
を有する。この第二系列の増幅器は特に、
M.A.Newkirk、B.I.Miller、U.Koren、M.G.Young、M.Chien、R.M.Jopson、C.A
.Burrusの論文「1.5μm Multiquantum-Well Semiconductor Optical Ampli
fier with Tensile and Compressively Strained Wells for Polarizati
on-independent Gain」、IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS、第4巻、第4
号、1993年4月号、及び
L.F.Tiemeijer、P.A.Thijs、T.van Dongen、R.W.M.Slootweg、J.M.M.van der
Heijden、J.J.M.Binsma、M.P.C.M.Krijn の論文「Polarization insensitive
multiple quantum well laser amplifiers for the 1300nm window」、Appl.P
hys.Lett.62(8)、1993年2月22日号
に記載されている。
従来通り、能動材料に応力を加えることによって、この材料が量子井戸の形態
で使用される場合と同じようにバルク材料の形態で使用される場合にも、垂直方
向の偏光の波についてこの材料のゲインgVが助長される。それゆえ、このよう
な応力のこの効果によって、おそらく、バルク能動材料での偏光に対する増幅器
の不感受性を得ることができる。この目的のために場合によっては有益な構造が
提案された。この構造を説明する前
に、この目的のためにこのような応力を使用しようとする時に直面する問題を明
確にする必要がある。その問題とは、応力がデミキシング、すなわち四元材料の
成分の偏析を助長させる恐れがあるという点である。しかしながら、最も重大な
問題は、半導体材料の結晶格子中の転位の存在が不可避であることに関連してい
る。この問題は、このような材料に加えられた応力が、その結晶格子の転位の伝
播と増幅を引き起こそうとするという点に起因している。このような転位は、特
に増幅器のエネルギー効率を損ない、増幅器を使用不能にする恐れさえある。応
力の各値及び各材料について、「臨界厚」と呼ばれる層の厚さが存在しているこ
とが知られている。この臨界厚を超えると、転位の前端が、材料が使用不能とな
るように伝播していく。この臨界厚の存在については特に、
J.W.Matthews & A.E.Blakesleeの論文「Defects in epitaxial multilayers」
、J.Crystal Growth 27、118(1974)に記載されている。
転位に関するこの問題は、上記の第二系列の従来の増幅器をつくりだすことを
妨げなかった。なぜなら、量子井戸の厚さは、加えられる応力に対応する臨界厚
よりはるかに小さいからであ
る。それゆえ、能動材料の層の厚みが、量子井戸の厚みを超えてしまい、たとえ
ば30nmより大きくなる場合のために、上述の場合によっては有益な構造では
、平均して応力の補正を行うことができる圧縮応力を加えられる半導体の他の材
料の層からこのような層が分離される。しかし、このように場合によっては有益
は構造は、実質的に転位に関する問題を有効に克服できるものとはみなされない
。この理論上の構造については特に、
A.Godefroy、A.Le Corre、F.Clerot、S.Salaun、S.Loualiche、J.C.Simon
、L.Henry、C.Vaudry、J.C.Keromnes、G.Joulie、P. Mamouler の論文「1.
55-μm Polarization-Insensitive Optical Amplifier with Strain-Balanced S
uperlattice Active Layer」、IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS、第7巻、
1995年5月5日号に記載されている。
第二系列の従来の増幅器の欠点及び、上記の理論上の構造の使用に関連する従
来の問題は、従来の第三系列の増幅器においては解消することができる。この増
幅器では、他の構造が使用され、効果的に偏光に対する増幅器の感受性を防ぐこ
とが可能になる。
この第三系列の増幅器のストリップは、格子定数がベース材
料の格子定数と同じであることから、応力がかからず、その結果等方になるよう
なバルク型の能動材料によって等質に構成されている。このストリップの断面が
正方形またはほぼ正方形である、すなわちその幅がたとえば500nmであり、
たとえば400nmのその厚さに等しいまたはわずかだけ大きいということから
結果的に、偏光に対して少なくともおおよその不感受性が得られる。ここでもま
た、ストリップの幅があまりに小さいことに起因する上述の欠点、すなわち、特
に同一の半導体ウェハ上に他の光学部品とともに増幅器を組み込むことの難しさ
が存在する。この第三系列については特に、
F.Doussiere、F.Garabedian、C.Graver、D.Bonnevie、T.Fillion、E.De
rouin、M.Monnot、J.G.Provost、D.Leclerc、Associate IEEEN、M.Klenk の
論文「1.55μm Polarisation Independent Semiconductor Optical Amplifier w
ith 25 dBFiber to Fiber Gain」、IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS、第6
巻、1994年2月2日号に記載されている。
従来のこれら三つの系列の増幅器については、特に
L.F.Tiemeijerの「High Performance MQW Laser Amplifiers for Transmissi
on Systems Operating in the 1310 nm Window at
Bitrates of 10Gbit/s and Beyond」、Proc.21st Eur.Conf.on Opt.Com.(ECOC
'95-Brussels)、P.259以下に記載されている。
本発明は、上述の欠点を解消することを目的としている。本発明の目的は、で
きる限り以下の品質を有する半導体光増幅器をつくりだすことができるようにす
ることにある。
− 製作及び組込みの容易さ
− 偏光に対する不感受性
− 良好なスペクトル位置
− 良好なエネルギー効率、または
− 大きな出力、あるいはそれらの組合わせ
この目的において、本発明は、等質能動材料による半導体光増幅器を対象とし
ているが、この増幅器のガイド構造は、増幅される光のために、この増幅器の半
導体層の連続方向に沿った垂直封じ込めよりも大きい横方向に沿った水平封じ込
めを得ることができる。この増幅器は、この増幅器のゲインを増幅される前記の
光の偏光にまったく感受性をもたないようにするために十分な応力が、その能動
材料に加えられていることを特徴とする。この応力は、従来通り、能動材料とベ
ース材料との間の
格子定数の不一致の結果生じるものである。典型的には前記の水平封じ込めは、
前記垂直封じ込めと、1.02以上、とりわけ1.05以上の封じ込め非対称係
数との積に等しくなる。ガイド構造は、埋め込まれたあるいは突起するようにつ
くられたストリップによって構成することができる。典型的には、このストリッ
プの幅は、その厚みの2倍ないし20倍である。
本発明は特に、たとえば、ガイド構造がはっきりとした長方形の断面を持つス
トリップによって構成されていることから、結果的に高い封じ込め非対称係数が
存在するとしても、偏光に対する不感受性を得るためにこのストリップを形成す
る等質能動材料に加えられる応力は、このストリップの厚みが転位に関する対応
臨界厚より小さいままであるには十分に低いことがわかったという事実の結果で
ある。
添付の単一の図を参照して以下に、単に例示的なものとして、この発明をどの
ように実施することができるかを説明する。この単一の図は、本発明によって実
施される埋め込みストリップ型増幅器の透視図である。
例として示す増幅器は従来通り、それぞれの屈折率を有し、共通の結晶格子を
形成するIII−V族の半導体材料の層で構成さ
れているウェハ2を備えている。それぞれの結晶格子は、応力が存在しない状態
でこれらの材料によって形成することができる。このとき、結晶格子はこれらの
材料のそれぞれの格子定数を構成する特徴的な寸法を有する。これらの層は、直
方向DVに沿って連続して三直角三面体を形成し、二つの水平方向が縦方向DL
と横方向DTを構成している。これらの方向は勿論、この増幅器に対して規定さ
れている。これらの層は、ウェハの下面4から上面6への前記垂直方向の上向き
において連続層を形成する。この連続層には、少なくとも以下の層、または層グ
ループ、あるいは層の一部が含まれている。
− 第一の導電型を有する二成分半導体ベース材料で主に構成されている基板
8。この基板は、前記の共通の結晶格子に対してこのベース材料の格子定数の寸
法を強要するのに十分な厚さを有する。
− 二つの側帯14及び16の間に前記ストリップ12を含む能動層10。こ
のストリップは、少なくとも三成分型能動材料によって等質に構成されている。
この材料は能動的と呼ばれる。なぜなら、この材料の中へ注入される二つのタイ
プの電荷キャリアの誘導再結合によって光を増幅するのに適しているか
らである。その格子定数の水平寸法は、ベース材料の格子定数より小さい。それ
らの寸法はこのベース材料に対して、基板がこの層に対して応力を加えるために
、典型的には−0.05%から−0.20%、できれば−0.12%から−0.18
%の格子定数の相対的な差を有する。このストリップは、周囲の材料よりも大き
い屈折率を有し、縦方向に沿って光をガイドするためにこの縦方向に沿って延び
ている。ストリップはそれぞれ横方向及び垂直方向の幅と厚みを有する。この幅
は、この厚みの2倍ないし20倍であることが好ましい。幅は典型的には500
nm以上であり、能動材料の完全な層のエッチングによってストリップの形成を
容易にするためには800nmないし2000nmであると好都合である。厚み
は典型的には、光の単節点のガイドを行うために約100nmないし400nm
である。
さらに、この連続層は、第一の導電型とは反対の第二の導電型を有する材料で
構成された上部封じ込め層18を備えている。
増幅器はさらに、ウェハの下面と上面の間に電流を通すことができるようにそ
れら下面と上面にそれぞれ形成されている下部電極20と上部電極22を備えて
いる。基板及び上部封じ込め層からストリップの中に二つのタイプの前記電荷キ
ャリアを
注入するのはこの電流である。
特定の場合には、増幅器の作動波長が1550nmとなる。ベース材料はリン
化インジウムInP、基板はnタイプ、能動材料は四元材料である
In1-xGaxP1-yAsy
パラメータxとyは、格子定数の相対的な差が−0.15%となるようにそれ
ぞれ0.45及び0.93となる。上部封じ込め層は、タイプpのリン化インジ
ウムで構成されている。ストリップの幅と厚みはそれぞれ1000nm及び40
0nmである。この増幅器の他の数多くの構造が従来から使用されている、ある
いは当業者には自明である。
突出リッジストリップ型増幅器の場合には、ベース材料に対する能動材料の格
子定数の相対的な差は、典型的に、埋め込みストリップの場合において先に示し
た二つの値の間となる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ドウシエール,ピエール
フランス国、エフ−91180・サン−ジエル
マン−レ−ザルパジヨン、レジダンス・ル
イ−ババン、4
(72)発明者 バロー,ジヤン
フランス国、エフ−31290・ガルドウーシ
ユ、アン・フエラン−ドウ−バ(番地な
し)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 等質の能動材料による半導体光増幅器であって、この増幅器のガイド構造 は、増幅される光について、半導体層の連続方向(DV)に沿った垂直封じ込め (CV)よりも大きな横方向(DT)に沿った水平封じ込め(CH)を得ること ができ、この増幅器は、この増幅器のゲインが増幅される前記光の偏光に対して まったく感受性をもたないようにするために、前記能動材料(12)に十分な応 力を加えられることを特徴とする増幅器。 2. 前記水平封じ込め(CH)が、前記垂直封じ込め(CV)と1.02より 大きい封じ込め非対称係数との積に等しいことを特徴とする請求の範囲第1項に 記載の増幅器。 3. 前記の封じ込め非対称係数が1.05より大きい請求の範囲第2項に記載 の増幅器。 4. 前記のガイド構造が、厚みの2倍ないし20倍であるとともに500nm より大きい幅を有するストリップ(12)の形状をもち、このストリップが前記 能動材料を構成している請求の範囲第1項に記載の増幅器。 5. 前記の能動材料が、元素の周期表の二つの列III族およびV族に属する少 なくとも三つの成分を有し、前記ストリップが、それぞれこれら二つの列に属す る二つの成分を有するベース材料で主に構成されている半導体ウェハ(2)中に 形成されている請求の範囲第1項に記載の増幅器。 6. 前記ウェハがこのストリップの前記応力を加えるために、前記能動材料が 、ベース材料に対して、−0.05%ないし−0.20%の格子定数の相対的な 差を有する請求の範囲第5項に記載の増幅器。 7. それぞれの屈折率を有し、共通の結晶格子を形成するIII−V族の半導体 材料の層で構成されているウェハ(2)を備えた請求の範囲第1項に記載の増幅 器であって、それぞれの結晶格子が、応力が存在せずにこれらの材料によって形 成されるとともに、これらの材料のそれぞれの格子定数を構成する特徴的な寸法 を有し、これらの層が、垂直方向(DV)に沿って連続して、三直角三面体を形 成し、二つの水平方向が縦方向(DL)と横方向(DT)を構成し、これらの方 向はこのウェハに関して規定され、これらの層は前記ウェハの下面(4)から上 面(6)に向かって前記垂直方向の上向きにおいて連続層を形成し、こ の連続層は、少なくとも − 第一の導電型を有する二成分型半導体ベース材料で主に構成され、前記の 共通の結晶格子にこのベース材料の格子定数の寸法を強要するのに十分な厚みを 有する基板(8)と、 − 二つの側帯(14、16)の間に前記ストリップ(12)を含む能動層で あって、このストリップが、この材料の中に注入される二つのタイプの電荷キャ リアの誘導再結合によって光を増幅するのに適した少なくとも三成分型能動材料 によって構成されており、この能動材料の格子定数の水平寸法は、ベース材料の 格子定数の水平寸法より小さく、このストリップは周囲の材料より大きい屈折率 を有し、前記の縦方向に沿って前記光をガイドするためにこの縦方向に沿って延 びており、このストリップはまた、それぞれ横方向及び垂直方向の幅と厚みを有 し、幅が厚みの2倍ないし20倍である能動層(10)と − 第一の導電型とは反対の第二の導電型を有する材料で構成されている上部 封じ込め層(18)と を構成し、 さらにこの増幅器が、前記の基板と前記の上封じ込め層から前記ストリップの 中に二つのタイプの前記電荷キャリアを注入 する電流を、ウェハの前記下面及び前記上面の間に通すことができるように、ウ ェハのそれらの下面及び上面にそれぞれ形成される下部電極(20)と上部電極 (22)を備えている請求の範囲第1項に記載の増幅器。 8. 前記ストリップの幅が800nmないし2000nmであり、厚みが約1 00nmないし400nmである請求の範囲第7項に記載の増幅器。
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