JPH08201739A - 光素子 - Google Patents

光素子

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JPH08201739A
JPH08201739A JP1070595A JP1070595A JPH08201739A JP H08201739 A JPH08201739 A JP H08201739A JP 1070595 A JP1070595 A JP 1070595A JP 1070595 A JP1070595 A JP 1070595A JP H08201739 A JPH08201739 A JP H08201739A
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JP
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shape
layer
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Application number
JP1070595A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Takeshita
達也 竹下
Minoru Okamoto
稔 岡本
Mitsuru Naganuma
充 永沼
Katsuaki Kiyoku
克明 曲
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低偏波、高性能、モノリシック集積化可能な
光スイッチを提供する。 【構成】 活性層の光導波方向を法線とする面の断面構
造を、(i)断面V型、逆V型、Vまた逆Vの頂部が尖
頂になっていない型、 【外8】 (iii )\型と/型、―型と|型、N型と逆N型の活性
層を直列または並列接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低偏波依存、高性能、
モノリシック集積化可能な光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長距離単一モード光ファイバを通過した
信号光は、偏波面が保持されない。これは、時間ととも
にファイバ雰囲気の温度および圧力が変化するためであ
る。時間とともに偏波面が変動する信号光は、従来の偏
波依存性のある光スイッチでは完全にON/OFFする
ことができない。信号光を完全にスイッチングするに
は、偏波に依存しない光スイッチが必要である。光スイ
ッチの偏波無依存化の1つとして、2つの偏波依存のあ
る光スイッチを直列に構成するハイブリッド構成があ
る。これは、片方の光スイッチでTE利得を持ち、他方
の光スイッチは90度回転させ、TM利得を持つように
し、偏波無依存でON/OFFを実現している。
【0003】光スイッチの偏波無依存化の1つとして、
さらに、ゲート型光スイッチ自体を偏波無依存化する方
法がある。ここでは、バルク半導体を活性層とするゲー
ト型光スイッチを用いて説明する。図5にバルク半導体
を活性層とするゲート型光スイッチの断面構造図を示
す。38はバルク半導体活性層(1.3μm組成InG
aAsP層)、39は下部クラッド層(n−InP)、
40,41は電流阻止層(1.1μm組成p−InGa
AsP、1.1μm組成n−InGaAsP)、42は
上部クラッド層(p−InP)、43はキャップ層(p
+ −InGaAs)、44はSiO2 絶縁膜層、45,
46はAu電極である。利得の偏波依存性はゲート型光
スイッチの構造によって引き起こされる。信号利得G
(dB)は進行波型半導体レーザ増幅器と同様に次式で
表される。
【0004】
【数1】 G=10・L{Γg−α}・log(e) (1) ただし、Γは光閉じ込め係数、gは利得係数(c
-1)、αは導波路損失(cm-1)、Lはキャビティ長
(cm)である。バルク半導体では活性層のΓを等しく
する、すなわち、光ガイド層を含むバルク半導体活性層
を光学的に正方形状とすることによって、偏波依存性が
なくなることを示している。
【0005】さらに、ゲート型光スイッチを単一モード
光ファイバに高効率で結合させるためには、ゲート型光
スイッチの導波路構造を基本モードのみが伝搬する構造
にする必要がある。垂直方向に基本モードで伝搬させる
ためには、活性層厚を0.4μm以下とする必要があ
る。活性層断面に縦方向および横方向の光閉じ込め係数
を等価にするためには、幅を0.4μm程度とすること
が必要となる。現在までに、幅を0.4μm、活性層厚
0.26μmとして、偏波利得差1.3dB(I.Ch
a et al.,Electoron.Lett.,
25,pp.1241−1242,1989)が報告さ
れている。しかしながら、活性層の幅1〜2μm以下の
半導体レーザでは、経験的に作製中におけるダメージ等
により、逆に閾値電流が増加する傾向があり、光ゲート
スイッチとして、十分な信号利得が得られない。また、
活性層厚を0.3μmとした場合、通常用いられている
活性層厚0.1〜0.15μmに比べ膜厚が厚くなるた
めに、半導体レーザの閾値電流が増加し、ゲート型光ス
イッチとして使用する場合、駆動電流が増加し発熱の観
点で不利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したようにバ
ルク活性層を用いた偏波無依存ゲート型光スイッチで
は、次のような欠点がある。
【0007】1)水平および垂直方向の光閉じ込め係数
を等しくするために活性層の構造を光学的に等方にする
必要がある。
【0008】2)幅1〜2μm以下の半導体レーザ増幅
器では、作製プロセスの関係上、十分な信号利得が得ら
れない。
【0009】さらに、 3)活性層膜の増加により駆動電流が増加する。
【0010】本発明の課題は、上記従来の欠点を解消し
て、低偏波、高性能、モノリシック集積化可能な光素子
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1の光素子は、活性層が少なくとも
2つ以上の領域からなり、該活性層領域における利得が
最大となる方向がそれぞれ異なることを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項2の光素子は、半導
体基板上にpn接合を有し、光導波方向を法線とする面
の断面構造が1つまたは複数個の逆V型または順V型、
または逆V型と順V型を組合せた逆N型または順N型の
活性層を有することを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項3の光素子は、半導
体基板上にpn接合を有し、光導波方向を法線とする面
の断面構造が
【0014】
【外3】
【0015】有することを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項4の光素子は、半導
体基板上にpn接合を有し、光導波方向を法線とする面
の断面構造が1つまたは複数個の逆V型または順V型、
または逆V型と順V型を組合せた逆N型または順N型の
頂部が尖頂になっていない活性層を有することを特徴と
する。
【0017】また、本発明の請求項5の光素子は、半導
体基板上にpn接合を有し、光導波方向を法線とする面
の断面構造が
【0018】
【外4】
【0019】それらの頂角が10度から170度の角度
を持つ活性層を有することを特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項6の光素子は、半導
体基板上にpn接合を有し、活性層が上記請求項2,
3,4,5で示した型の組み合わせからなることを特徴
とする。
【0021】さらに、本発明の請求項7の光素子は、半
導体基板上にpn接合を有し、光導波方向を法線とする
面の断面構造が1つまたは複数個の/型と\型、また
は、―型と|型、N型と逆N型の活性層を直列または並
列に接続することを特徴とする。
【0022】
【作用】 (i)形状が断面順V型、逆V型、順Vまたは逆Vの頂
部が尖頂になっていない型となる活性層は、それぞれの
斜面方向に光閉じ込め係数が大きくなる。これは、それ
ぞれの斜面方向に利得を大きくする。各斜面の活性層は
利得の方向依存性をもつものの、2つの斜面をもつ活性
層を使用することにより、偏波依存性は小さくなる。上
記斜辺の角度を調整し、TMモードの信号利得とTEモ
ードの信号利得を等価にすることができ、低偏波、高性
能なゲート型光スイッチを実現できる。
【0023】(ii)同様に、
【0024】
【外5】
【0025】水平と垂直方向の活性層により偏波依存性
は小さくなり、低偏波、高性能なゲート型光スイッチを
実現できる。
【0026】(iii )さらに、断面\型と/型、―型と
|型、N型と逆N型の活性層を直列または並列接続する
ことにより、2領域を併せて、利得の方向依存性を小さ
くできる。さらに、電極を2分割以上にできるため、電
流を調整することにより、低偏波のゲート型光スイッチ
を実現できる。
【0027】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0028】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例を示した図であって、断面逆V型の活性層を持つ本発
明によるゲート型光スイッチの断面構造図である。1は
断面逆V型の活性層(1.3μm組成p−InGaAs
P)、2は下部クラッド層(n−InP)、3,4は電
流阻止層(1.1μm組成p−InGaAsP、1.1
μm組成n−InGaAsP)、5は上部クラッド層
(p−InP)、6はキャップ層(p+ −InGaA
s)、7はSiO2 絶縁膜層、8,9はAu電極であ
る。なお、逆V型活性層1は選択成長により、三角形の
クラッド層2上に連続して作製した。
【0029】ここで、図1に示すゲート型光スイッチに
ついて説明する。逆V型活性層1の斜面の活性層形状は
長方形構造をしている。長方形活性層は光閉じ込め係数
が方向により異なるため、利得に方向性依存性が生じ
る。左斜面の活性層は斜辺方向に利得が高くなる。同様
に右斜面の活性層も斜辺方向に利得が高くなる。この左
と右斜面の活性層に電流を注入すると、2つの方向に利
得を持つため、利得の方向性依存性が小さくなる。その
結果、TMモードの信号利得とTEモードの信号利得を
等価にすることができ、低偏波、高性能なゲート型光ス
イッチを実現できる。
【0030】この構成のゲート型光スイッチに信号光を
入射したところ、TEモードおよびTMモードの偏波利
得差が1dB以下となり、低偏波のゲート型光スイッチ
が実現できた。また、活性層としてバルク半導体を用い
て説明したが、格子整合量子井戸、圧縮歪井戸層、引張
り歪量子井戸のいずれかを用いても、同様の効果が得ら
れる。ここでは、断面逆V型の活性層の作製方法とし
て、選択成長を用いたが、ウエットまたはドライエッチ
ングにより三角形のクラッド層を作製後、逆V型活性層
を作製しても、同様の効果が得られる。また、ここでは
逆V型活性層を用いて説明したが、1つまたは複数個の
断面順V構造、または2つ以上の逆V構造、または1つ
または複数個の順Vと逆Vを組合せた順Nと逆N構造を
用いても同様の結果が得られる。さらに、ここでは、上
記構造を使った光スイッチで示したが、上記構造を使っ
た光アンプ、光変調器、光受光器でも、同様に低偏波化
が実現できる。
【0031】また、透明導波路と該ゲート型光スイッチ
を接続するには、ゲート型光スイッチの活性層構造と同
様の構造の透明導波路コアを用いることによって接続損
失は低減できることは言うまでもない。
【0032】(実施例2)図2は、本発明の第2の実施
例を示した図であって、10は断面逆V型の頂部が尖頂
になっていない活性層を持つ本発明によるゲート型光ス
イッチの断面構造図である。10は逆V型の頂部が尖頂
になっていない活性層(1.3μm組成p−InGaA
sP)、11は下部クラッド層(n−InP)、12,
13は電流阻止層(1.1μm組成p−InGaAs
P、1.1μm組成n−InGaAsP)、14は上部
クラッド層(p−InP)、15はキャップ層(p+
InGaAs)、16はSiO2 絶縁膜層、17,18
はAu電極である。なお、逆V型の頂点が水平な活性層
10はウエットエッチングで逆V型の頂部が水平なクラ
ッド層を作製後、再成長により作製した。
【0033】ここで、図2に示すゲート型光スイッチに
ついて説明する。活性層10は断面逆Vの頂部が水平の
形状になっている。両斜面、上面の活性層形状は長方形
構造であるため、利得は方向性依存性を持つ。左斜面の
活性層は斜辺方向に利得が高くなる。同様に右斜面の活
性層も斜辺方向に利得が高くなる。上面は面方向に利得
が高くなる。この左右斜面と上面の活性層に電流を注入
すると、InP基板面に水平と垂直方向に利得を持つた
め、利得の方向性依存性が小さくなる。その結果、TM
モードの信号利得とTEモードの信号利得を等価にする
ことができ、低偏波、高性能なゲート型光スイッチを実
現できる。
【0034】この構成のゲート型光スイッチに信号光を
入射したところ、TEモードおよびTMモードの偏波利
得差が1dB以下となり、低偏波のゲート型光スイッチ
が実現できた。また、活性層としてバルク半導体を用い
て説明したが、格子整合量子井戸、圧縮歪井戸層、引張
り歪量子井戸のいずれかを用いても、同様の効果が得ら
れる。活性層10が断面逆Vの頂部が水平になっている
領域に活性層がなくても、斜面に活性層があれば、同様
な偏波無依存の効果が得られる。また、ここでは、ウエ
ットエッチングで逆V型の頂部が水平なクラッド層を作
製したが、ドライエッチングを用いても同様の形状を作
製でき、選択成長により逆V型の頂部が水平な活性層は
作製できることは言うまでもない。また、ここでは逆V
型の頂部が尖頂になっていない活性層を用いて説明した
が、1つまたは複数個の順Vからなり頂部が尖頂になっ
ていない構造、または、2つ以上の逆Vからなり頂部が
尖頂になっていない構造、または、1つまたは複数個の
順Nと逆Nからなり頂部が尖頂になっていない構造を用
いても同様の結果が得られる。さらに、ここでは、上記
構造を使った光スイッチで示したが、上記構造を使った
光アンプ、光変調器、光受光器でも、同様に低偏波化が
実現できる。
【0035】また、透明導波路と該ゲート型光スイッチ
を接続するには、ゲート型光スイッチの活性層構造と同
様の構造の透明導波路コアを用いることによって接続損
失は低減できることは言うまでもない。
【0036】(実施例3)図3は、本発明の第3の実施
例を示した図であって、断面順V型の活性層を持つ本発
明によるゲート型光スイッチの断面構造図である。19
は断面V型の活性層(1.3μm組成p−InGaAs
P)、20は下部クラッド層(n−InP)、21,2
2は電流阻止層(1.1μm組成p−InGaAsP、
1.1μm組成n−InGaAsP)、23は上部クラ
ッド層(p−InP)、24はキャップ層(p+ −In
GaAs)、25はSiO2 絶縁膜層、26,27はA
u電極である。なお、V型活性層19は、ウエットエッ
チングでV溝を作製した後、選択成長により作製した。
【0037】ここで図3に示すゲート型光スイッチにつ
いて説明する。断面順V型の活性層19の斜面の活性層
形状は長方形構造をしている。長方形活性層は光閉じ込
め係数が方向により異なるため、利得に方向性依存性が
生じる。左斜面の活性層は斜辺方向に利得が高くなる。
同様に右斜面の活性層も斜辺方向に利得が高くなる。上
面は面方向に利得が高くなる。この左右斜面と上面の活
性層に電流を注入すると、InP基板面に水平と垂直方
向に利得を持つため、利得の方向性依存性が小さくな
る。その結果、TMモードの信号利得とTEモードの信
号利得を等価にすることができ、低偏波、高性能なゲー
ト型光スイッチを実現できる。
【0038】この構成のゲート型光スイッチに信号光を
入射したところ、TEモードおよびTMモードの偏波利
得差が1dB以下となり、低偏波のゲート型光スイッチ
が実現できた。また、活性層としてバルク半導体を用い
て説明したが、格子整合量子井戸、圧縮歪井戸層、引張
り歪量子井戸のいずれかを用いても、同様の効果が得ら
れる。ここではV溝はウエットエッチングにより作製し
たが、ドライエッチングを用いても作製できる。また、
ここでは、V型活性層は選択成長を用いたが、従来のエ
ピ膜成長を用いても作製できる。さらに、ここでは活性
層はV型としているが、V型の頂部が尖頂になっていな
い活性層を用いても、同様の偏波無依存化は達成でき
る。また、V型の頂部が水平になっている領域に活性層
がなくても、斜辺に活性層があれば、同様な偏波無依存
の効果が得られる。さらに、活性層構造として
【0039】
【外6】
【0040】同様に偏波無依存化は達成できることは言
うまでもない。また、ここでは、上記構造を使った光ス
イッチで示したが、上記構造を使った光アンプ、光変調
器、光受光器でも、同様に低偏波化が実現できる。
【0041】また、透明導波路と該ゲート型光スイッチ
を接続するには、ゲート型光スイッチの活性層構造と同
様の構造の透明導波路コアを用いることによって接続損
失は低減できることは言うまでもない。
【0042】実施例4 図4は、本発明の第4の実施例を示した図であって、前
方に\型活性層、後方に/型活性層を持つ本発明による
ゲート型光スイッチの一部断面視、一部透視してみた斜
視図である。28は前方側の断面\型の活性層(1.3
μm組成p−InGaAsP)、29は後方側の断面/
型の活性層(1.3μm組成p−InGaAsP)、3
0は下部クラッド層(n−InP)、31は上部クラッ
ド層(p−InP)、32は半絶縁クラッド層(p−I
nP)、33はキャップ層(p+−InGaAs)、3
4はSiO2 絶縁膜層、35,36はAu電極である。
なお、\型および/型活性層28,29は、選択成長に
より作製し、リッジ形状にドライエッチングで形成した
後、半絶縁性のInP層32の再成長により作製した。
【0043】ここで、図4に示すゲート型光スイッチに
ついて説明する。前方の\型活性層28と後方の/型活
性層29は、斜面が長方形構造をしている。長方形活性
層は光閉じ込め係数が方向により異なるため、利得に方
向性依存性が生じる。それぞれの活性層28,29は斜
面方向に利得が高くなる。このゲート型光スイッチに電
流を注入すると、前方と後方の活性層28と29は方向
が異なるため、結果的に、InP基板面に水平と垂直方
向に利得を持ち、利得の方向性依存性が小さくなる。そ
の結果、TMモードの信号利得とTEモードの信号利得
を等価にすることができ、低偏波、高性能なゲート型光
スイッチを実現できる。また、電極を分けることができ
るため、電流調整によって完全に偏波無依存化を達成で
きる。
【0044】この構成のゲート型光スイッチに信号光を
入射したところ、TEモードおよびTMモードの偏波利
得差が1dB以下となり、低偏波の光ゲートスイッチが
実現できた。また、活性層としてバルク半導体を用いて
説明したが、格子整合量子井戸、圧縮歪井戸層、引張り
歪量子井戸のいずれかを用いても、同様の効果が得られ
る。ここでは、活性層は\型および/型を直列に接続し
ているが、並列に接続(前後にY分岐を接続)しても同
様な効果が得られることはいうまでもない。また、\型
と/型、―型と|型、N型と逆N型の活性層を直列また
は並列接続を用いても、同様な効果が得られることはい
うまでもない。さらに、ここでは、上記構造を使った光
スイッチで示したが、上記構造を使った光アンプ、光変
調器、光受光器でも、同様に低偏波化が実現できる。ま
た、透明導波路と当ゲート型光スイッチを接続するに
は、ゲート型光スイッチの活性層構造と同様の構造の透
明導波路コアを用いることによって接続損失は低減でき
ることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、活性層が断面順V
型、逆V型、尖頂になっていない順V型、尖頂になって
いない逆V型を有するゲート型光スイッチでは、以下の
ような利点がある。
【0046】(1)三角形または台形クラッド層の角度
調整することによって、偏波面による利得を調整でき、
さらに、頂角90度では完全に偏波無依存化が実現でき
る。
【0047】(2)活性層の構造による利得の方向性依
存性をキャンセルできるため、バルク活性層、格子整合
量子井戸、圧縮歪井戸層、引張り歪量子井戸のいずれか
を用いても偏波無依存化を実現できる。
【0048】(3)活性層構造を等方にする必要がな
い。半導体レーザの閾値電流の最も低くなる活性層幅1
〜2μmとし、半導体レーザ増幅器が使用できるため、
動作電流が減少し、デバイスの発熱を低減できる。
【0049】(4)他のパッシブおよびアクティブエレ
メントとモノリシック集積化が可能である。
【0050】同様に、
【0051】
【外7】
【0052】ゲート型光スイッチでは、以下のような利
点がある。
【0053】(1)活性層の構造による利得の方向性依
存性をキャンセルできるため、バルク活性層、格子整合
量子井戸、圧縮歪井戸層、引張り歪量子井戸のいずれか
を用いても偏波無依存化を実現できる。
【0054】(2)活性層構造を等方にする必要がな
い。半導体レーザの閾値電流の最も低くなる活性層幅1
〜2μmとし、半導体レーザ増幅器が使用できるため、
動作電流が減少し、デバイスの発熱を低減できる。
【0055】(3)他のパッシッブおよびアクティブエ
レメントとモノリシック集積化が可能である。
【0056】ここでは、上記構造を使った光スイッチで
示したが、上記構造を使った光アンプ、光変調器、光受
光器でも、同様に低偏波化が実現できる。
【0057】同様に、活性層が断面\型と/型、―型と
|型、N型と逆N型の活性層を直列または並列接続する
ゲート型光スイッチでは、以下のような利点がある。
【0058】(1)直列または並列接続により活性層の
構造による利得の方向性依存性をキャンセルでき、さら
に、活性層としてバルク活性層、格子整合量子井戸、圧
縮歪井戸層、引張り歪量子井戸のいずれかを用いても偏
波無依存化を実現できる。
【0059】(2)電極を分けることができるため、電
流調整によって完全に偏波無依存化を達成できる。
【0060】(3)活性層構造を等方にする必要がな
い。半導体レーザの閾値電流の最も低くなる活性層幅1
〜2μmとし、半導体レーザ増幅器が使用できるため、
動作電流が減少し、デバイスの発熱を低減できる。
【0061】(4)他のパッシブおよびアクティブエレ
メントとモノリシック集積化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示した図であって、断
面逆V型の活性層を持つ本発明によるゲート型光スイッ
チの断面構造図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示した図であって、断
面逆V型の頂部が水平な活性層を持つ本発明によるゲー
ト型光スイッチの断面構造図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示した図であって、断
面順V型の活性層を持つ本発明によるゲート型光スイッ
チの断面構造図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示した図であって、前
方に断面\型の活性層、後方に断面/型の活性層を持つ
本発明によるゲート型光スイッチの断面構造図である。
【図5】バルク半導体を活性層とする従来ゲート型光ス
イッチの断面構造図である。
【符号の説明】
1 逆V型活性層(1.3μm組成p−InGaAs
P) 2 下部クラッド層(n−InP) 3,4 電流阻止層(1.1μm組成p−InGaAs
P、1.1μm組成n−InGaAsP) 5 上部クラッド層(p−InP) 6 キャップ層(p+ −InGaAs) 7 SiO2 絶縁膜層 8,9 Au電極 10 逆V型の頂点が尖頂になっていない活性層(1.
3μm組成p−InGaAsP) 11 下部クラッド層(n−InP) 12,13 電流阻止層(1.1μm組成p−InGa
AsP、1.1μm組成n−InGaAsP) 14 上部クラッド層(p−InP) 15 キャップ層(p+ −InGaAs) 16 SiO2 絶縁膜層 17,18 Au電極 19 順V型活性層(1.3μm組成p−InGaAs
P) 20 下部クラッド層(n−InP) 21,22 電流阻止層(1.1μm組成p−InGa
AsP、1.1μm組成n−InGaAsP) 23 上部クラッド層(p−InP) 24 キャップ層(p+ −InGaAs) 25 SiO2 絶縁膜層 26,27 Au電極 28 前方側の断面\型活性層(1.3μm組成p−I
nGaAsP) 29 後方側の断面/型活性層(1.3μm組成p−I
nGaAsP) 30 下部クラッド層(n−InP) 31 上部クラッド層(p−InP) 32 半絶縁クラッド層(p−InP) 33 キャップ層(p+ −InGaAs) 34 SiO2 絶縁膜層 35,36 Au電極 38 バルク半導体活性層(1.3μm組成InGaA
s層) 39 下部クラッド層(n−InP) 40,41 電流阻止層(1.1μm組成p−InGa
AsP、1.1μm組成n−InGaAsP) 42 上部クラッド層(p−InP) 43 キャップ層(p+ −InGaAs) 44 SiO2 絶縁膜層 45,46 Au電極
フロントページの続き (72)発明者 曲 克明 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層が少なくとも2つ以上の領域から
    なり、該活性層領域における利得が最大となる方向がそ
    れぞれ異なることを特徴とする光素子。
  2. 【請求項2】 半導体基板上にpn接合を有し、光導波
    方向を法線とする面の断面構造が1つまたは複数個の逆
    V型または順V型、または逆V型と順V型を組合せた逆
    N型または順N型の活性層を有することを特徴とする光
    素子。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にpn接合を有し、光導波
    方向を法線とする面の断面構造が 【外1】 有することを特徴とする光素子。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にpn接合を有し、光導波
    方向を法線とする面の断面構造が1つまたは複数個の逆
    V型または順V型、または逆V型と順V型を組合せた逆
    N型または順N型の頂部が尖頂になっていない活性層を
    有することを特徴とする光素子。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にpn接合を有し、光導波
    方向を法線とする面の断面構造が 【外2】 それらの頂角が10度から170度の角度を持つ活性層
    を有することを特徴とする光素子。
  6. 【請求項6】 半導体基板上にpn接合を有し、活性層
    が上記請求項2,3,4,5で示した型の組み合わせか
    らなることを特徴とする光素子。
  7. 【請求項7】 半導体基板上にpn接合を有し、光導波
    方向を法線とする面の断面構造が1つまたは複数個の/
    型と\型、または、―型と|型、N型と逆N型の活性層
    を直列または並列に接続することを特徴とする光素子。
JP1070595A 1995-01-26 1995-01-26 光素子 Pending JPH08201739A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10154841A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 偏波制御半導体レーザ形光増幅素子
US7288783B2 (en) 2002-01-07 2007-10-30 Fujitsu Limited Optical semiconductor device and method for fabricating the same

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JPH10154841A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 偏波制御半導体レーザ形光増幅素子
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