JPH1150464A - オープンケーソン構造とその沈設方法 - Google Patents
オープンケーソン構造とその沈設方法Info
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- JPH1150464A JPH1150464A JP21991097A JP21991097A JPH1150464A JP H1150464 A JPH1150464 A JP H1150464A JP 21991097 A JP21991097 A JP 21991097A JP 21991097 A JP21991097 A JP 21991097A JP H1150464 A JPH1150464 A JP H1150464A
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Abstract
ンケーソン構造とその沈設方法を提供する。 【解決手段】 オープンケーソンの構造であって、オー
プンケーソン下端の、刃口の内面間にわたって設けた複
数の隔壁と、刃口上部に設けた側壁の、側壁内面に垂直
方向に設けたガイド溝と、前記複数の隔壁を埋め込んだ
底盤コンクリートから構成したことを特徴とする、オー
プンケーソン構造であり、また、オープンケーソンの沈
設方法であって、オープンケーソンの内空断面に、フロ
ートを設置し、前記フロートは、オープンケーソンの内
空断面の掘削に伴い、側壁に設けられたガイド溝に沿っ
て降下することにより、刃口部に設けた複数の隔壁位置
を確認しながら、オープンケーソンの内空断面を掘削
し、沈下させていくことを特徴とする、オープンケーソ
ンの沈設方法である。
Description
ルドトンネル等の立坑、地下駐車場等の地下容器の建設
に用いられるオープンケーソン構造とその沈設方法に関
する。
る。オープンケーソン工法の底盤コンクリートは、水中
コンクリートとして打設するのが普通で、一般には無筋
コンクリートで施工される。底盤の設計は、図7の縦断
面図に示すように、底盤コンクリート1内の応力伝達を
450とすると、両側壁2からの応力伝達線Sが、底面
で重複する点Pとなるような、小型のオープンケーソン
径であれば塊体として考えてよく、底盤コンクリート1
の曲げ応力は問題とならない。しかし最近では、図8の
縦断面図に示すように、底盤コンクリート1内への応力
伝達は、両側壁2からの応力伝達線Sが重複しない大型
のオープンケーソン3が増加しており、底盤コンクリー
ト1は、P1、P2を設計上のスパンとする、曲げ応力
を考慮した設計を行うことが必要となり、その結果、底
盤コンクリート1の厚さを増加しなければならないこと
になる。
縦断面図、図10の平面図に示すように、底盤コンクリ
ート1上に、設計上必要な桁高さを有する隔壁4を設
け、曲げ応力を考慮した方法がある。しかし、この方法
では完成時のオープンケーソン3内部を立坑あるいはそ
の他の容器として使用する際、隔壁4がデッドスペース
となり、必要な内空容積を確保するためにはオープンケ
ーソン3の沈設深度を増加しなければならず、それだけ
工事費、工期の増加となり、不経済となる。
オープンケーソン3の沈設に伴い、隔壁4は水中に没し
た状態となるため、クラムシェルバッケット等で掘削の
際、隔壁4の位置が確認できず、掘削能率が著しく低下
することになる。
問題点を解決するためになされたもので、簡単な構成
で、経済的、効率的なオープンケーソン構造とその沈設
方法を提供することを目的とする。
であって、オープンケーソン下端の、刃口の内面間にわ
たって設けた複数の隔壁と、刃口上部に設けた側壁の、
側壁内面に垂直方向に設けたガイド溝と、前記複数の隔
壁を埋め込んだ底盤コンクリートから構成したことを特
徴とする、オープンケーソン構造であり、また、複数の
隔壁断面は、隔壁の両側面にテーパーを付けた逆台形断
面であることを特徴とする、オープンケーソン構造であ
り、また、複数の隔壁断面は、隔壁頂部に突出部を設け
たT字形断面であることを特徴とする、オープンケーソ
ン構造であり、さらにまた、オープンケーソンの内空断
面に、フロートを設置し、前記フロートは、オープンケ
ーソンの内空断面の掘削に伴い、側壁に設けられたガイ
ド溝に沿って降下することにより、刃口部に設けた複数
の隔壁位置を確認しながら、オープンケーソンの内空断
面を掘削し、沈下させていくことを特徴とする、オープ
ンケーソンの沈設方法である。
の実施形態の一例について説明する。尚、オープンケー
ソンの平面形状には、円形、小判形、矩形等々各種ある
が、本発明の実施形態では平面形状が円形の場合につい
て説明する。
とその沈設方法の状態を示す縦断面図である。オープン
ケーソン3は、オープンケーソン3下端に設けた刃口5
と、刃口5の内面間にわたって設けた複数の隔壁4と、
刃口5上部に設けた側壁2と、側壁2内面に垂直方向に
設けたガイド溝6と、複数の隔壁4を埋め込んだ底盤コ
ンクリート1から構成される。尚、図中のフロート7
は、オープンケーソン3をクラムシェルバッケット(図
示せず。)で掘削する際、水中に没しているため見るこ
とのできない隔壁4の位置を確認するための装置であ
る。
沈設方法を、施工順序に従って説明する。
の隔壁4を構築した状態を示す縦断面図であり、図2は
その平面図である。オープンケーソン3を構築する地盤
Gを水平に整地後、均木8を所定間隔あけて敷き並べ、
正確な水平に調整する。均木8上に、鋼材等で加工され
た刃口5を設置し、刃口5内部にコンクリート51を打
設する。
て、複数の隔壁4を構築する。隔壁4は、オープンケー
ソン3を所定の深さに沈設後打設する、底盤コンクリー
ト内に埋め込まれるものであり、底盤コンクリートの曲
げ応力を考慮した設計上必要な桁高さを有する隔壁4と
する。
る。オープンケーソン3の内空面に沿って、掘削、沈下
を繰り返し、オープンケーソン3が所定の深さになるま
で、側壁2を順次継ぎ足していく。図3は、オープンケ
ーソン3が所定の深さに達した状態を示す縦断面図であ
る。 側壁2構築の際、刃口5に設けた複数の隔壁4の
位置に合わせて、側壁2の内側表面に、垂直なガイド溝
6を設ける。
た複数の隔壁4が水中に没して見えなくなった時点で、
フロート7をガイド溝6に沿って設置する。図4は、フ
ロート7の斜視図である。フロート7は、平面形状が、
複数の隔壁4と同一形状とし、中心部には浮力のあるフ
ローター71を、また、フローター71の外方には鋼材
等で加工された腕部材72を取付け、腕部材72の先端
には、ガイド溝6に沿ってスライド可能なガイド部材7
3を一体に取付けている。フロート7はその浮力によ
り、オープンケーソン3内部空間の水面上に浮いてお
り、水中に没して確認できない隔壁4の位置を、上方か
ら常に確認することができる。
底部に底盤コンクリート1が打設された状態を示す縦断
面図である。底盤コンクリート1の打設箇所は、水中に
没しているため、トレミー管(図示せず。)を用いる
等、任意の方法で水中コンクリートの打設を行う。底盤
コンクリート1の仕上げ天端は、隔壁4の天端と一致さ
せ、複数の隔壁4は底盤コンクリート1に没した状態と
なる。底盤コンクリート1内の複数の隔壁4の存在によ
り、オープンケーソン3は底盤コンクリート1の曲げ応
力を考慮した塊体として完成する。
プンケーソン3の縦断面図である。本実施例において
は、複数の隔壁4の断面はT字形断面を形成している
が、平面形状は第1実施例と同じであり、従ってフロー
ト7も同一形状のものが採用できる。
次のような効果を得ることができる。 <イ>底盤コンクリート内に、底盤コンクリートの曲げ
応力を考慮した有効桁高を有する隔壁を設けたので、オ
ープンケーソンを一体の塊体とすることができる。<ロ
>底盤コンクリート内に隔壁を設けたので、底盤コンク
リート厚を薄くでき、従って、オープンケーソンの沈設
深度を増加する必要がない。 <ハ>底盤コンクリート内に隔壁を設けたので、オープ
ンケーソン内の内空容積を有効利用できる。 <ニ>水中に没した隔壁の位置に、フロートを設置した
ので、掘削の際、隔壁の位置を正確に確認でき、掘削作
業の能率が向上する。
壁を構築した状態を示す縦断面図。
示す縦断面図。
部に底盤コンクリートが打設された状態を示す縦断面
図。
図。
を示す、縦断面図。
ト状況を示す、縦断面図。
クリート状況を示す、縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】オープンケーソンの構造であって、 オープンケーソン下端の、刃口の内面間にわたって設け
た複数の隔壁と、 刃口上部に設けた側壁の、側壁内面に垂直方向に設けた
ガイド溝と、 前記複数の隔壁を埋め込んだ底盤コンクリートから構成
したことを特徴とする、 オープンケーソン構造。 - 【請求項2】請求項1に記載のオープンケーソン構造に
おいて、 複数の隔壁断面は、隔壁の両側面にテーパーを付けた逆
台形断面であることを特徴とする、 オープンケーソン構造。 - 【請求項3】請求項1に記載のオープンケーソン構造に
おいて、 複数の隔壁断面は、隔壁頂部に突出部を設けたT字形断
面であることを特徴とする、 オープンケーソン構造。 - 【請求項4】オープンケーソンの沈設方法であって、 オープンケーソンの内空断面に、フロートを設置し、 前記フロートは、オープンケーソンの内空断面の掘削に
伴い、側壁に設けられたガイド溝に沿って降下すること
により、 刃口部に設けた複数の隔壁位置を確認しながら、オープ
ンケーソンの内空断面を掘削し、沈下させていくことを
特徴とする、 オープンケーソンの沈設方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21991097A JP3808983B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | オープンケーソン構造とその沈設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1150464A true JPH1150464A (ja) | 1999-02-23 |
JP3808983B2 JP3808983B2 (ja) | 2006-08-16 |
Family
ID=16742945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21991097A Expired - Fee Related JP3808983B2 (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | オープンケーソン構造とその沈設方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3808983B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008050884A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Ps Mitsubishi Construction Co Ltd | アンダーパス構築工法 |
CN103195158A (zh) * | 2013-04-03 | 2013-07-10 | 济南城建集团有限公司 | 一种市政排水管线泥水平衡顶管施工方法 |
CN103343544A (zh) * | 2013-07-16 | 2013-10-09 | 江西建工第一建筑有限责任公司 | 一种大型沉井的施工方法 |
CN112376626A (zh) * | 2020-12-02 | 2021-02-19 | 苏州凯伦高分子新材料科技有限公司 | 一种现浇沉井用防水卷材及其施工方法 |
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CN106759426B (zh) * | 2016-12-30 | 2018-09-18 | 中交第二航务工程局有限公司 | 软弱土层沉井下沉控制方法及装置 |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP21991097A patent/JP3808983B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3808983B2 (ja) | 2006-08-16 |
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