JP2512744B2 - 水中コンクリ−トの打設方法 - Google Patents

水中コンクリ−トの打設方法

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JP2512744B2
JP2512744B2 JP8890187A JP8890187A JP2512744B2 JP 2512744 B2 JP2512744 B2 JP 2512744B2 JP 8890187 A JP8890187 A JP 8890187A JP 8890187 A JP8890187 A JP 8890187A JP 2512744 B2 JP2512744 B2 JP 2512744B2
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良和 黒瀬
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は水中コンクリートの打設方法に関し、特
に、比較的広範囲に水中コンクリートを打設する場合に
適した打設方法に関するものである。
《従来の技術》 周知のように、橋梁下部工など海水中にコンクリート
構造物を構築する場合、通常配合のコンクリートをトレ
ミー管,ポンプなどで打設すると、コンクリートのセメ
ント分,骨材などの構成物が分離して、高品質の構造物
が得られない。
そこで、近時、通常配合のコンクリートにポリビニー
ルアルコール,ポリ酸化スチレン,カルボキシメチルセ
ルロース等の高分子系の特殊混合剤を添加してコンクリ
ートの分離を低減させる技術が提案されている。
このような特殊混合剤を添加した水中打設用のコンク
リートは、ブリージングが少く、充填性がよく、コール
ドジョイントが発生し難い等の利点を有し、海洋土木工
事で徐々に採用されつつあるが、以下に説明するような
問題点もある。
《発明が解決しようとする問題点》 すなわち、上述した特殊混合剤を添加したコンクリー
トは、上記利点がある反面、セルフレベリング性が高
く、かつ流動速度が、例えば7〜8m/hと比較的大きい。
従って、例えば直径が数十メートルにも及ぶ大型ケー
ソンを海底面に設置し、その内部に中詰めコンクリート
を打設する場合のように、比較的広範囲に水中コンクリ
ートを打設する際には、流動速度が大きいので打設間隔
を広くできるが、このような条件で打設すると、流動距
離が大きくなり、流動の先端部で強度低下が生じ易くな
る。
この問題を解決するためには、打設間隔を狭くするこ
とは可能であるが、コンクリート打設用のトレミー管や
ポンプを海上工事で増加させるには制約があって、これ
に十分対応できなかった。
この発明は、上述した如き従来の問題点を鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、打設され
た水中コンクリートの流動距離を制御することにより、
流動の先端部での強度低下を防止できる水中コンクリー
トの打設方法を提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この発明は大型ケーソン
の中詰めコンクリートなどのように比較的広範囲に水中
コンクリートを打設する方法において、コンクリートの
打設区域に予め打設されたコンクリートの流動距離を制
限する多数の上端が開口した小空間を有する格子状枠体
を沈設し、しかる後に前記小空間に順次コンクリートを
打設することを特徴とする。
《作用》 上記構成の水中コンクリートの打設方法によれば、多
数の小空間を有する格子状枠体の各小空間毎にコンクリ
ートを打設するので、打設されたコンクリートの流動距
離は小空間によって制約され、自由に流動させた場合の
ように流動の先端部で強度が低下する惧れがなくなる。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について、添附図面を
参照にして詳細に説明する。
第1図から第5図、この発明に係る水中コンクリート
の打設方法の一実施例を示している。
同図に示す打設方法は、直径が数十メートル程度のフ
ローティングケーソン10を海底面Eに沈設し、その内部
に中詰めコンクリートを打設する場合に適用したもので
あって、フローティングケーソン10は、その中央部に開
口部12が設けられ、空間部14を有する2重壁構造の側壁
16の下面には刃口18を形成した中空体である。
ケーソン10の外周部には、上部から底部に亘って貫通
する多数の縦孔20が、周方向に間隔を置いて設けられて
いる。
縦孔20の上下端および空間部14の上下端は、それぞれ
蓋によって閉止されている。
フローティングケーソン10は、ドライドックなどで構
築された後、適当に浮力を調整した状態でタグボート22
で沈設現場まで曳航される。
沈設現場では、空間部14内に水を注入することによっ
て、姿勢を制御しながら徐々に降下させ、海底面Eに着
地させた後、縦孔20内に予め収納されている土留杭24
を、下端の蓋を破断して海底面Eに打設し、縦孔20内に
グラウトを充填することにより、ケーソン10を固定す
る。
次いで、第2図に示すように土留杭24で囲まれた部分
を、支持層E1を到達するまで掘削作業が行なわれる。
掘削作業としては、中央開口部12の底面地盤[イ]
と、側壁16の刃口下部分[ロ]がある。
[イ]部分では、フローティングクレーン26に設けた
重力式グラブバケット28による掘削作業が行なわれ、刃
口下部分[ロ]は、以下の手順で掘削が行なわれる。
まず、空間部14の上端の蓋を除去し、側壁16上に設置
されたクローラクレーン30の先端に吊下された重錘32に
よって、空間部14の下端の蓋の破断作業を行なった後、
掘削機の先端に保持されたグラブバケットで[ロ]部分
の掘削作業を行なう。
支持層E1までの掘削が終了すると、第3図に示すよう
に、開口部12内に枠体36が沈設される。
枠体36は、第5図にも示すように、ケーソン10の刃口
18の上方まで達する高さの平板状の側板38を格子状に組
合わせたものであって、各側板38の壁面には、打設され
るコンクリートとの密着力を増すジベル40が突設され、
多数の小空間42が画成されている。
以上の構成の枠体36が設置されると、上端が開口した
各小空間42に順次水中コンクリートが打設される。
ここで打設されるコンクリートは、分離を低減させる
ための特殊混合剤を添加したセルフレベリング性,流動
性の良好なものであって、トレミー管あるいはポンプを
介して打設される。
そして、ケーソン10の開口部12内での打設レベルを徐
々に上昇させ、空間部14を含む側壁16の上端まで進行さ
せると、第4図に示すように、中詰めコンクリートの打
設が終了する。
なお、枠体36の高さは同じ格子状のものを上方に連結
し、上記と同様な方法でコンクリートを打設することも
できる。
さて、以上の如き方法で水中コンクリートを打設すれ
ば、打設されたコンクリートの流動範囲が小空間42内に
限定され、流動距離もほぼ一定になる。
従って、硬化したコンクリートは、流動の先端部で強
度が低下することなく、均質な強度を保ったものが得ら
れる。
なお、上記実施例では、本発明方法をフローティング
ケーソン10の設置に適用した場合を例示したが、これに
限定されることはなく、比較的広範囲に水中コンクリー
トを打設する場合に適用できる。
また、枠体36は小空間42を備えておればよく、必ずし
もジベル40は必要としない。
《発明の効果》 以上、実施例で詳細に説明したように、この発明に係
る水中コンクリートの打設方法によれば、水中コンクリ
ートの打設区域に多数の小空間を有する枠体を沈設し
て、この小空間に順次コンクリートを打設することによ
り、打設されたコンクリートの流動距離を小空間で制限
して、これをほぼ一定にすることができるので、均質な
強度を有する水中コンクリート構造物が構築できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は、本発明方法を適用したフローティ
ングケーソンの設置工程を施工順に示すそれぞれの縦断
面図、第5図は枠体の要部平面図である。 10……フローティングケーソン 36……枠体、38……側板 42……小空間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大型ケーソンの中詰めコンクリートなどの
    ように比較的広範囲に水中コンクリートを打設する方法
    において、コンクリートの打設区域に予め打設されたコ
    ンクリートの流動距離を制限する多数の上端が開口した
    小空間を有する格子状枠体を沈設し、しかる後に前記小
    空間に順次コンクリートを打設することを特徴とする水
    中コンクリートの打設方法。
  2. 【請求項2】上記枠体は上記小空間を画成する壁面に突
    設されたジベルを有することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の水中コンクリートの打設方法。
JP8890187A 1987-04-13 1987-04-13 水中コンクリ−トの打設方法 Expired - Lifetime JP2512744B2 (ja)

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