JPH11504208A - レパートリークローニング法、それから得られる産物及びその産物の使用 - Google Patents

レパートリークローニング法、それから得られる産物及びその産物の使用

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JPH11504208A JP8531818A JP53181896A JPH11504208A JP H11504208 A JPH11504208 A JP H11504208A JP 8531818 A JP8531818 A JP 8531818A JP 53181896 A JP53181896 A JP 53181896A JP H11504208 A JPH11504208 A JP H11504208A
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オカシンスキ,グレゴリー・エフ
フライ,デニス・ジー
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アボツト・ラボラトリーズ
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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物モノクローナル抗体を産生させるためのレパートリークローニング法。これらのモノクローナル抗体を使用する方法、及びこれらのモノクローナル抗体を含有するキットも提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 レパートリークローニング法、それから得られる 産物及びその産物の使用 発明の背景 本発明は一般的に、モノクローナル抗体産生の新規レパートリークローニング 法、より詳細には、哺乳動物でモノクローナル抗体を産生できる新規哺乳動物レ パートリークローニング法、それから産生されたモノクローナル抗体、及びそれ らのモノクローナル抗体の使用に関する。 最近、免疫グロブリン遺伝子レパートリーライブラリーをクローニングし、特 異的抗原に対する抗体をコードするクローンを単離する方法が開発された。総説 として、Burton,Trends Biotechnol. 9:169(1991);Winter 及び Milstein,N ature 349:293(1991);Pluckthun,Current Opinion in Biotechnology 2:228(1 991)を参照されたい。このような技術は、哺乳動物においてモノクローナル抗体 の産生の代替法を提供できよう。これらのクローニング技術は、分子クローニン グのため、リンパ球のmRNAから免疫グロブリン(Ig)遺伝子を増幅させる ためにポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などの増幅技術に基づ く。問題の抗原に特異的な抗体を産生するクローンは、細菌コロニー(Dreher ら、J.Immunol.Methods 139:197(1991)、ファージプラーク(Huseら、Science 2 46:1275(1989);Perssonら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:2432(1991))、又はフ ァージ−ディスプレーライブラリー(Kang ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 88:436 3(1991);Clackson ら、Nature 352:624(1991))をスクリーニングすることによ って同定、単離される。次に、クローンされた抗体配列は E.coli で発現され、 抗体フラグメントを産生できる(総説としてSkerra,Current Opinion in Immunol ogy 5:256(1993))。しかし、細菌による抗体産生とアッセンブリは効率的でない ので、細菌発現ライブラリーのスクリーニングは問題がありうる。過度の擬陽性 を避けるように検出試薬の十分に低い非特異的結合を維持しつつ、レパートリー ライブラリー細胞によって産生される少量の及び時には低アフィニティーのFa bフラグメントを検出するために適切な感度を与える適切な条件の同定が、とり わけ困難である。 ウサギなどの哺乳動物は、研究と産業的利用の両方のために、広い範囲の抗原 に対する高アフィニティー抗血清の源として長く使用されてきた。不幸にも、ウ サギモノクローナル抗体を産 生する細胞株を生成させる努力の成功には限界があった。例えば、Yarmushら、P roc.Natl.Acad.Sci.USA 77:2988(1980);Kuoら、Mol.Immunol.22:351(1985);並 びにRaybould及びTakahashi,Science 240:1788(1988)を参照されたい。このた めに、ウサギポリクローナル抗血清は、ポリクローナル抗血清に関連する固有の 困難性にもかかわらず、研究と産業上の適用の両方において広範囲に使用されて いる。 ウサギは、免疫グロブリン発現に利用されるVH遺伝子の数が限られているの で、レパートリークローニング法に特に適した種であるように考えられる(Knig ht 及び Becker,Cell 60:963(1990))。抗体多様性が多重V、D及びJ領域の 組合せ結合によって生じるマウス及びヒトとは対照的に、ウサギ免疫グロブリン の80%以上は、VDJ再配置のためのVH1遺伝子の使用により生じる(Knig ht 及び Becker,上記)。抗原特異性の多様性は、遺伝子変換及び体細胞突然変 異によって生じる(Becker及びKnight,Cell 63:987(1990);Shortら、J.Immunol .5:256(1991))。発現された抗体における単一のVH領域の使用は、クローニン グ法をはなはだ単純にする。何故ならば、増幅に必要なものは、マウス又はヒト VH遺伝子の増幅に必要なP CRプライマーの複数ファミリーでなく、PCRプライマーの単一のセットのみ でよいからである(Huseら、上記)。 研究者らは最近、ウサギVDJ領域のクローニングと発現の系を報告し、プロ テインCに特異的な単一ドメイン抗体を獲得した(Suter ら、Immunology Lette rs 33:53(1992))。何人かの著者らは、Fv及びVH領域の両方への同等の結合 を観察したが(例えば、Wardら、Nature 341:544(1989);Barry及びLee、Molecu lar Immunology 30:833(1993))、他の研究者らは、Fv又はFab抗体と比較 して、VHドメインへのアフィニティーの大きな減少を報告した(例えば、Borre baeck ら、Biotechnology 10:697(1992);Froyenら、Molecular Immunology 30:8 05(1993))。従って、Ig結合特性(即ち、特異性、アフィニティー、親和性) の決定における軽鎖の役割は、試験される特定の抗体により大変広く依存してい るように考えられる。事実、Hamars-Casterman ら、Nature 363:466(1993)は最 近、抗体の多様性にもアフィニティーにも見かけの欠陥の無い、ラクダの軽鎖を 欠くIgG抗体の存在を示した。 無傷の哺乳動物IgGモノクローナル抗体を産生させることによる、Fv又は Fabフラグメントで起りうる上記困難の幾 分かを避けるために哺乳動物モノクローナル抗体及び哺乳動物モノクローナル抗 体産生系を提供することは利益であろう。このような系により、単一免疫化動物 から繰返しサンプリングができ、従って、最少数の動物を使用しつつ、特異的抗 原のための適切な培養条件の開発ができることも利点であろう。このような系は 、免疫化動物の分画でのみで又は広範なブースター免疫化後のみで有効な免疫応 答を生じさせる抗原のために、特に有用であろう。発明の概要 本発明は、哺乳動物Ig遺伝子のレパートリークローニング及び抗原特異的哺 乳動物IgGを発現する哺乳動物細胞株の単離の新規方法を提供する。問題の特 異的細胞の数を増加させるステップを行う。このようなステップの好適例は、分 子クローニングのためのmRNAの単離前に、リンパ球集団の中で抗原特異的B 細胞の頻度を増加させる、リンパ球のインビトロ感作(IVS)培養方法である 。本発明者らは、抗−Chlamydia trachomatis(C.trachomatis)リポ多糖(Ct LPS)IgGを単離するためにこれらの方法を用いた。方法は4つのステップ からなる:1)問題の細胞の頻度を増加させるための富化ス テップ;2)真核発現ベクターへのIgカッパ(κ)及びガンマ(γ)遺伝子の クローニング;3)IgGを分泌できる哺乳動物細胞へのクローン化されたIg カッパ及びガンマ遺伝子の導入;及び4)所望の抗原特異性を有する抗体を産生 する細胞株の単離。好適富化ステップは、RNAが単離される集団中の抗原特異 的B細胞の頻度を増加させるためのリンパ球のインビトロ感作(IVS)であっ た。リンパ球は、ウサギ、ヤギ、ヒト及びヒツジからなる群から選択される哺乳 動物から得られる。哺乳動物細胞は、Sp2/0、CHO、HeLa、HEK及 びBHKからなる群から選択される。Igカッパ及び/又はIgガンマ遺伝子は 、真核ウイルス発現ベクター、特に真核レトロウイルス発現ベクターにもクロー ン化されうる。クローン化Igカッパ及びIgガンマ遺伝子は、感染によって哺 乳動物細胞に導入できる。 本発明はまた、特異的結合ペアの一メンバーであり、特異的結合ペアの他の一 メンバーと特異的に結合するモノクローナル抗体又はそのフラグメントであって 、上記モノクローナル抗体はレパートリークローニング法によって産生されるモ ノクローナル抗体又はそのフラグメントを提供する。特異的結合ペアの 一メンバーであり、特異的結合ペアの他の一メンバーと特異的に結合するモノク ローナル抗体又はそのフラグメントを分泌する細胞株であって、上記モノクロー ナル抗体はレパートリークローニング法によって産生される細胞株を提供する。 更に、問題の被検物質の免疫アッセイも提供する。ここで、モノクローナル抗体 を用いて該被検物質を捕捉し、レパートリークローニング法によって産生される モノクローナル抗体又はそのフラグメントの既知量を加えるステップを含むこと が改良である。試験サンプル中の問題の被検物質の存在を測定するキットであっ て、上記キットは、レパートリークローニング法によって産生される少なくとも 一つのモノクローナル抗体又はそのフラグメントを含有する容器を含むキットも 提供する。 所望の特異性を有するモノクローナル抗体を産生するレパートリークローニン グ法はまた、以下のステップを含む:抗体産生細胞の割合を約10倍以上増加さ せること;Igカッパ(κ)及びIgガンマ(γ)遺伝子を真核発現ベクター又 は真核ウイルス発現ベクターにクローニングすること;クローン化されたIgカ ッパ及び/又はIgガンマ遺伝子を含むウイルス発現ベクターを用いてトランス フェクト又は感染させることによって クローン化Igカッパ及びIgガンマ遺伝子を哺乳動物細胞に導入すること;及 び所望の特異性を有する抗体産生細胞株を単離すること。Igカッパ及び/又は Igガンマ遺伝子は、真核レトロウイルス発現ベクターにクローン化できる。哺 乳動物動物細胞は、Sp2/0、CHO、Hela、HEK及びBHKからなる 群から選択する。 本発明はまた、特異的結合ペアの一メンバーである被検物質ともう一方の特異 的結合ペアの一メンバーを結合させ、複合体を生成させるステップ、モノクロー ナル抗体応答及びシグナル発生化合物を含む指示薬と上記複合体を接触させるこ とによって上記被検物質の存在を検出するステップを含む免疫アッセイにおいて 、レパートリークローニング法によって産生されるモノクローナル抗体又はその フラグメントを使用するという改良も提供する。図面の簡単な説明 図1は、インビトロ感作培養法を用いる本発明のレパートリークローニング法 のフローダイアグラムを示す。 図2は、Igガンマ及びIgカッパmRNAに関し、PCRプライマーの相対 的位置を示す図である。ここで、「1」は配 列番号1を示し、「2」は配列番号2を示し、「3」は配列番号3を示し、「4 」は配列番号4を示す。 図3Aは、ハイグロマイシンB耐性をコードするHygB遺伝子を含むレトロ ウイルスクローニングベクターへのIgカッパクローニング戦略を示す。 図3Bは、pLCLneoクローニングベクターへのIgガンマクローニング 戦略を示す。 図4は、C.trachomatis のガンマ遺伝子のV領域のヌクレオチド配列アライン メントを示す。ここで、配列番号5、6、7、8は、4つの別々のクローンを示 し、配列番号9はプロトタイプ配列を示し、配列番号15はコンセンサス配列を 示す。 図5は、C.trachomatis のカッパ遺伝子のV領域のヌクレオチド配列アライン メントを示す。ここで、配列番号10、11、12、13は、4つの別々のクロ ーンを示し、配列番号14はプロトタイプ配列を示し、配列番号16はコンセン サス配列を示す。 図6は、(吸光度)対(間接ELIZA法によって測定したC.trachomatis リ ポ多糖(CtLPS)及び Salmonella LPS(SalLPS)への抗体反応性 )をプロットする棒グラフ である。ここで、黒色棒はCtLPSを表し、白色棒はSalLPSを表す。 図7は、モノクローナル抗体B2の全カッパIgGのプロテインGカラム分画 のグラフを示す。ここで、吸光度490を分画に対しプロットする。 図8は、モノクローナル抗体A8の全カッパIgGのプロテインAカラム分画 のグラフを示す。 図9は、還元及び非還元条件下での、モノクローナル抗体B2及びA8によっ て沈殿した抗原の分子量のSDS―PAGEである。発明の詳細な説明 本発明者らの発明した系は、無傷の哺乳動物IgGを産生させることにより、F v又はFabフラグメントで起りうる幾つかの困難を避ける。本発明者らが開発 した方法は、富化ステップを含む。富化ステップというのは、インビトロ感作( IVS)法を用いて、mRNAを単離する抗原特異的B細胞の頻度を増加させる ステップである。IVSを用い、細胞融合の前に抗原特異的B細胞の頻度を増加 させてハイブリドーマ産生を容易にする(Luben及びMohler,Mol.Immunol.17:635( 1980); Borrebaeck,Trends Biotechnol.4: 147(1986);De Boerら、J.Immunol.Method s 113:143(1988))。脾臓リンパ球又はリンパ節リンパ球を用いる大部分のIVS 法とは異なり、本発明者らの方法では、免疫化ウサギからの末梢血液リンパ球( PBL)を用いた。この方法では、ただの一匹の動物からサンプリングを繰返す ことができる。この方法によって、最少数の動物を用い、特異的抗原のための適 切な培養条件の開発が容易になる。ただの一匹の動物から繰返しサンプリングで きるということは、免疫化した動物のただの一分画においてのみ、又は広範なブ ースター免疫化後のみ有用な免疫応答を生じる抗原のために特に有用である。本 発明者らはこの方法をウサギで行ったが、本明細書で記載するレパートリークロ ーニング法は他の哺乳動物でも使用できる。他の哺乳動物の例には、ヤギ、ヒツ ジ、ヒトなどがある。本明細書で記載する方法がヒトモノクローナル抗体を作製 するのに有用であるために、ヒト細胞を移植されたマウスなどの重度複合免疫欠 陥(SCID)−ヒト(HU)動物を用いるのが好ましく、問題の抗原でヒトを 免疫化する必要なしにヒト抗体の刺激を可能とする。例えば、Duchosalら、Natu re 355:258-262(1992)を参照されたい。富化ステップはまた、行 うべき必要なスクリーニング数を少なくとも1:10,000から1:1000 以下に減少できるという利点を提供する。 本発明者らは、容易に形質転換できる哺乳動物細胞株とレトロウイルスベクタ ーを用いて、哺乳動物動物細胞で直接抗体発現ライブラリーを構築することが可 能であろうと推論し、そのことを見出した。このようなライブラリーは幾つかの 望ましい性質をもつはずである。哺乳動物細胞は2価のIgGを産生するであろ うが、それは、細菌が産生するFabフラグメントよりも高い結合アフィニティ ーを有することが期待される。この抗体は無傷のFc領域を有し、プロテインA 又はプロテインGアフィニティークロマトグラフィーによる精製が可能となろう 。適切な抗原特異性を有するクローンのスクリーニングは、通常のモノクローナ ル抗体産生ハイブリドーマクローンを同定するために用いる十分に性質の解明さ れたELISA法によって達成されよう。本発明者らは、適切なモノクローナル 抗体を見出すのに必要なスクリーニング数が、公知の融合技術の場合の少なくと も約1:10,000から、本発明の方法を用いる場合の1:1000以下に大 きく減少することを発見した。本発明者らが発明した方法の詳細を本明細書に記 載し図1のダイアグ ラムで概説する。図1について本方法は4つのステップからなる:1)問題の細 胞の頻度を増加させる富化ステップ;2)真核発現ベクターへのIgカッパ(κ )及びガンマ(γ)遺伝子のクローニング;3)IgGを分泌できる哺乳動物細 胞へのクローン化されたIgカッパ及びガンマ遺伝子の導入;及び4)所望の抗 原特異性を有する抗体産生細胞株の単離。好適な富化ステップはリンパ球のイン ビトロ感作(IVS)であって、これによりRNAを単離する集団中の抗原特異 的B細胞の頻度が増加した。しかし、特異的抗体産生細胞の富化の他の方法も使 用できると考えられ、それは本発明の範囲内である。これらの他の方法の例には 、例えば特異的抗体産生細胞を富化するレーザー操作による、細胞選別、抗原産 生細胞のアフィニティー結合、及び単一細胞操作などがあるが、それらに限定さ れない。アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター及びヘルペスウ イルスベクター、pDEM、バキュロウイルス、SV40プロモーター、CMV プロモーターなど(これらに限定されない)の、実施例には記載しない他のウイ ルス発現ベクターの使用も本発明に含まれる。本明細書記載の方法での使用に適 した他のベクターは当業者に公知である。レパートリークロー ニング法から得られた単離特異的抗体産生細胞からのIgカッパ及びIgガンマ 遺伝子(cDNAクローンとして)をサブクローニングすることによる哺乳動物 モノクローナル抗体の大規模単離は、周知のタンパク質発現技術と本明細書記載 の教示と合わせて使用すると、行えると考えられ、それは本発明の範囲内である 。抗体産生細胞の一タイプから、例えばSp2/0への抗体cDNAの移入は当 業者に周知である。例えば、D.M.Knight ら、Hum.Antib.Hybrid.3(3):129-136( 1992)を参照されたい。発現のための宿主として利用できる哺乳動物細胞株は当 業界公知であり、American Type Culture Collectionから利用できる多くの不死 化細胞株が含まれる。これらには、Hela細胞、チャイニーズハムスター卵巣 (CHO)細胞、ベビーハムスター腎(BHK)細胞など、並びにヒト胎児腎細 胞(HEK)及びIPBL−Sf21などの細胞株がある。更に他の適切な宿主 はルーチン作業者に公知である。 本発明はウサギからのモノクローナル抗体の産生方法を詳述するが、本明細書 記載のレパートリークローニング法は用いる動物によらず本発明の範囲内である 。即ち本明細書記載のレパートリークローニング法は他の哺乳動物で使用できる 。本発明 のモノクローナル抗体は種々の点で有用である。本発明のモノクローナル抗体は 、問題の被検物質がもし存在すれば、その存在を検出するために、種々のインビ トロ及びインビボアッセイ法で使用できる。このような使用の例は本明細書に記 載してある。更に、新規レパートリークローニング法によって産生されたモノク ローナル抗体は、抗原のアフィニティー精製及びキメラ抗体の生成のために使用 できる。これらのモノクローナル抗体はまた、種々の治療法で治療に、並びに種 々の方法で予後に使用できる。 本発明は特異的結合メンバーを用いる免疫アッセイを提供する。本明細書で使 用する「特異的結合メンバー」は、特異的結合ペアの一メンバーである。即ち、 2つの異なる分子の一方が化学的又は物理的手段によって特異的に第2の分子に 結合するその2つの異なる分子である。そのため、その他の特異的結合ペアは、 通常の免疫アッセイの抗原抗体特異的結合ペアの他に、ビオチンとアビジン、炭 水化物とレクチン、相補的ヌクレオチド配列、エフェクター分子とレセプター分 子、補因子と酵素、酵素阻害剤と酵素などを含みうる。特異的結合ペアメンバー はまた、コンジュゲート(下記)とプローブ(下記)の組合せも 含みうる。更に、特異的結合ペアは、もともとの特異的結合メンバーのアナログ であるメンバー、例えば被検物質アナログを含みうる。免疫反応性特異的結合メ ンバーは、抗原、抗原フラグメント、抗体及び抗体フラグメント(モノクローナ ルとポリクローナルの両方)、並びにそれらの複合体を含む。この中には組換え DNA分子によって生成されたものが含まれる。本明細書で使用する「ハプテン 」は、抗体に結合できるが、担体タンパク質に結合しなければ抗体産生ができな い部分的抗原又は非タンパク質性結合メンバーを指す。 本明細書で使用する「被検物質」は、試験サンプル中に存在しうる、検出すべ き物質である。被検物質は、ある物質に対して天然の特異的結合メンバーが存在 するその物質(例えば抗体)、又はある物質に対して特異的結合メンバーが調製 しうるその物質でありうる。従って、被検物質は、アッセイで1種以上の特異的 結合メンバーに結合できる物質である。「被検物質」はまた、抗原物質、ハプテ ン、抗体、及びその組合せを含む。特異的結合ペアのメンバーとして、被検物質 は、ビタミンB12の測定のための特異的結合ペアの一メンバーとして固有因子 タンパク質の使用、又は炭水化物の測定のための特異的結合ペアの 一メンバーとしてレクチンの使用などの天然の特異的結合パートナー(ペア)の 手段によって検出できる。被検物質は、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、ホル モン、ステロイド、ビタミン、治療目的又は違法目的のために投与されるものを 含む薬剤、細菌、ウイルス、及び上記物質の代謝産物又は上記物質に対する抗体 を含みうる。このような抗体の調製の詳細及び特異的結合メンバーとしての使用 の適切性は、当業者に周知である。 本明細書で使用する「捕捉試薬」は、サンドイッチアッセイでのように被検物 質、又は競合アッセイでのように指示薬もしくは被検物質、又は間接的アッセイ でのようにそれ自体被検物質に特異的である補助的特異的結合メンバーに対して 特異的な非標識結合メンバーを指す。捕捉試薬は、アッセイを行う前に、又はア ッセイを行っている最中に、固相物質に直接的又は間接的に結合でき、そのため に試験サンプルからの固定化複合体の分離が可能となる。 本明細書記載の本発明の方法によって試験できる試験サンプルは、全血、血清 、血漿、脳脊髄液、尿などのヒト及び動物体液、細胞培養上清などの生物的液体 、固定化組織標本及び固定化細胞標本がある。本発明のモノクローナル抗体を用 いて、種々 の非ヒト又は非動物体液も被検物質のために分析でき、これも本発明の範囲内で ある。 アッセイにおいて使用するとき、「固相」は必須ではなく、当業者によって選 択されうる。即ち、ラテックス粒子、微粒子、磁気ビーズもしくは非磁気ビーズ 、膜、プラスチックチューブ、ミクロタイターウエルの壁、ガラスチップもしく はシリコンチップ、及びタンニン酸処理ヒツジ赤血球は全て適切な例である。固 相上にペプチドを固定化する適切な方法には、イオン性、疎水性又は共有結合性 相互作用などが含まれる。本明細書で使用する「固相」は、不溶であるか、又は 次なる反応によって不溶にされうる物質を指す。捕捉試薬を引付け、固定化する 固相の固有の能力によって固相は選択されうる。あるいは、固相は、捕捉試薬を 引付け、固定化する能力を有する更なるレセプターを保持できる。更なるレセプ ターは、捕捉試薬それ自体又は捕捉試薬に結合した電荷を有する物質に関し反対 の荷電の荷電物質を含みうる。更に別の代替策として、レセプター分子は、固相 に固定化し(結合した)、特異的結合反応を介し、捕捉試薬を固定化する能力を 有する特異的結合メンバーでありうる。レセプター分子は、アッセイ前、又はア ッセイ中に捕捉試薬の固 相物質への間接的結合を可能にする。従って、固相は、試験管、マイクロタイタ ーウエル、シート、ビーズ、微粒子、チップ、及び当業者公知の他の形態のプラ スチック、誘導体プラスチック、磁気もしくは非磁気金属、ガラス又はシリコン 表面でありうる。 固相はまた、検出抗体による接近が十分に可能な多穴性及び抗原を結合する適 切な表面アフィニティーを有する適切な多穴性物質も含みうると考えられ、それ は本発明の範囲内である。ミクロ多穴性構造が一般的に好ましいが、水和状態で ゲル構造を有する物質も使用できる。このような有用な固体支持体には、寒天、 アガロース、架橋性アルギン酸、置換及び架橋性グアーゴム、セルロースエステ ル、特に硝酸及びカルボン酸とのセルロースエステル、混合セルロースエステル 、及びセルロースエーテルなどの天然のポリマー性炭水化物及びそれらの合成修 飾性、架橋性又は置換誘導体;架橋又は修飾ゼラチンを含む、タンパク質及び誘 導体などの窒素含有天然ポリマー;ラテックス及びゴムなどの天然炭化水素ポリ マー;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルクロリド、ポ リビニルアセテート及びその部分的加水分解誘導体、ポリアクリルアミド、 ポリメタクリレート、ポリエステル・ポリアミド・ポリウレタン又はポリエポキ シドなどの他のポリマーなどの上記ポリ縮合物のコポリマー及びターポリマーを 含む、ビニルポリマーなどの、適切な多穴性構造を有するように製造されうる合 成ポリマー;硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、アルカリ及とア ルカリ土類金属・アルミニウム及びマグネシウムのケイ酸塩を含む、アルカリ土 類金属及びマグネシウムの硫酸塩又は炭酸塩などの多穴性無機物質;粘土、アル ミナ、タルク、カオリン、ゼオライト、シリカゲル、又はガラス(これらの物質 は上記ポリマー性物質と共に充填剤として使用できる)などの酸化又は水和アル ミニウム又はシリコン;及びもとから存在する天然ポリマー上に合成ポリマーの 重合を開始させることによって得られるグラフトコポリマーなどの上記クラスの 混合物又はコポリマーがある。これらの物質の全てが、フィルム、シート又はプ レートなどの適切な形態で使用できるか、又は紙、ガラス、プラスチックフィル ム又は織物などの、適切な不活性担体に被覆させるか、又は結合させるか、又は 薄層としてかぶせるかしうる。 ニトロセルロースの多穴性構造は、モノクローナル抗体を含 む種々の試薬の良好な吸収性特性及び良好な吸着特性を有する。ナイロンも同様 の性質を有し、適している。 上記のそのような多穴性固相支持体は好ましくは、約0.01〜0.5mm、 好ましくは約0.1mmの厚さのシートの形態であると考えられる。穴のサイズ は広い範囲で変りえて、好ましくは約0.025〜15ミクロン、特に約0.1 5〜15ミクロンである。 固相の固有の荷電を変化をさせるか、又は増進させるために、荷電を有する物 質を、材料又は微粒子に直接被覆することができ、次にその材料又は微粒子は固 相支持体物質によって保持される。あるいは、微粒子は、カラムに保持されるか 、又は可溶性試薬と試験サンプルの混合液中に懸濁されることによって、固相と して用いることができ、あるいは粒子それ自体が固相支持体物質によって保持さ れ、固定化されることができる。「保持及び固定化」によって、支持物質上又は 中の粒子は、支持物質中の他の位置への実質的な動きができないことを意味する 。粒子は特定の物質の適切なタイプから当業者が選択でき、ポリスチレン、ポリ メチルアクリレート、ポリプロピレン、ラテックス、ポリテトラフルオロエチレ ン、ポリアクリロニトリル、 ポリカーボネート又は同様の物質からなるものを含む。粒子のサイズは重要では ないが、粒子の平均直径は、用いる支持物質の平均穴サイズより小さいことが好 ましい。従って、種々の他の固相を用いる具体例も考えられ、それらは本発明の 範囲内である。例えば、同時係属中の米国特許出願第150,278号(欧州特 許公開第0326100号に対応)及び米国特許出願第375,029号(欧州 特許公開第0406473号)に記載の、固定化可能反応複合体を陰性荷電ポリ マーを用いて固定化するイオン捕捉方法を、本発明によって使用でき、急速溶液 相免疫化学反応を起こすことができる。固定化免疫複合体は、陰性荷電ポリアニ オン/免疫複合体と前もって処理した陽性荷電多穴性マトリックスの間のイオン 性相互作用によって残りの反応混合液から分離され、同時係属中の米国特許出願 第921,979号(欧州特許公開第0273115号に対応)に記載の化学発 光シグナル測定で記載のものを含む、前に記載した種々のシグナル発生系を用い て検出する。 また、本発明の方法は、固相が微粒子である自動又は半自動系を含む、微粒子 技術を用いる系での使用に適合させることができる。このような系は、係属中の 米国特許出願第425,6 51号及び米国特許第5,089,424号(それぞれ欧州特許出願公開第04 25633号及び第0424634号に対応)及び米国特許第5,006,30 9号に記載のものを含む。 指示薬は、被検物質の特異的結合メンバーに結合した(付着した)、外部手段 によって検出できる測定可能シグナルを発生できるシグナル発生化合物(標識) を含む。本明細書で使用する「特異的結合メンバー」は、特異的結合ペアの一メ ンバーを意味する。即ち、2個の異なる分子のうち1個が化学的又は物理的手段 を介し、第2の分子に特異的に結合するその2個の異なる分子。被検物質のため の特異的結合ペアの一抗体メンバーであることに加え、指示薬はまた、ビオチン 又は抗ビオチンなどのハプテン−抗ハプテン系、アビジンもしくはビオチン、炭 水化物もしくはレクチン、相補的ヌクレオチド配列、エフェクターもしくはレセ プター分子、酵素補因子及び酵素、酵素阻害剤もしくは酵素などを含む、特異的 結合ペアの一メンバーでありうる。免疫反応特異的結合メンバーは、サンドイッ チアッセイにおけるように問題の被検物質、競合アッセイにおけるように捕捉試 薬、又は間接アッセイにおけるように補助的特異的結合メンバーに結合できる、 抗体、抗原、又は抗体/抗原複合体 でありうる。 考えられる種々のシグナル発生化合物(標識)は、色原体、酵素などの触媒、 フルオレセイン及びローダミンなどの発光化合物、ルミナール、ジオキセタン、 フェナントリジニウム化合物及びアクリジニウム化合物などの化学発光化合物、 放射性元素、及び直接的可視標識を含む。酵素の例には、アルカリ性ホスファタ ーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼなどがある。特定の 標識の選別は重要ではないが、標識はそれ自体又は1種以上の更なる物質と結合 してシグナルを発生できる。 種々の他の固相を用いる他の具体例も考えられ、それは本発明の範囲内である 。例えば、同時係属中の米国特許出願第150,278号(欧州特許公開第03 26100号に対応)及び米国特許出願第375,029号(欧州特許公開第0 406473号)[共通の所有権を有し、引用により本明細書に含まれるものと する]に記載の、固定化可能反応複合体を陰性荷電ポリマーを用いて固定化する イオン捕捉方法を、本発明で使用でき、急速溶液相免疫化学反応を起こすことが できる。固定化免疫複合体は、陰性荷電ポリアニオン/免疫複合体と前もって処 理した陽性荷電多穴性マトリックスの間のイオン性相互作用によって、反応混合 液の残りから分離され、同時係属中の米国特許出願第921,979号(欧州特 許公開第0273115号に対応)[共通の所有権を有し、引用により本明細書 に含まれるものとする]に記載の化学発光シグナル測定で記載のものを含む、前 に記載した種々のシグナル発生系を用いて検出する。 免疫アッセイのために走査型プローブ顕微鏡法(SPM)の使用はまた、本発 明のモノクローナル抗体が容易に適合できる技術である。走査型プローブ顕微鏡 法において、特に原子間力顕微鏡法において、捕捉相、例えば本発明のモノクロ ーナル抗体の少なくとも一つを固相に接着し、走査型プローブ顕微鏡を用い、固 相表面に存在しうる抗原/抗体複合体を検出する。走査型トンネル顕微鏡を使用 すると、多くの免疫アッセイ系で通常用いる必要のある標識の必要がなく、抗原 /抗体複合体を検出できる。このような系は係属中の米国特許出願第662,1 47号(欧州特許出願第92908113.1号に対応)[共通の所有権を有し 、引用により本明細書に含まれるものとする]に記載されている。 多数の方法で、特異的結合反応をモニターするためにSPM が使用できる。一つの具体例では、特異的結合パートナーの一メンバー(本発明 のモノクローナル抗体である被検物質に特異的な物質)を、走査に適した表面に 結合させる。被検物質に特異的な物質の結合は、当業者に公知の方法に従うと、 プラスチック又は金属表面の固相を含む試験片への吸着によるものでありうる。 あるいは、誘導体化プラスチック、金属、シリコン、又はガラスの固相を含む試 験片への特異的結合パートナー(被検物質に特異的な物質)の共有結合も使用で きる。共有結合法は当業者に公知であり、特異的結合パートナーを試験片に不可 逆的に結合させる種々の手段を含む。試験片がシリコン又はガラスである場合、 表面は、特異的結合パートナーを結合する前に活性化される必要がある。トリエ トキシアミノプロピルシラン(Sigma Chemical CO.,St.Louis,MO から市販) 、トリエトキシビニルシラン(Aldrich Chemical Co.,Milwaukee,WI)、及び( 3−メルカプト−プロピル)−トリメトキシシラン(Sigma Chemical CO.,St.Lou is,MO)などの活性化シラン化合物を用いて、それぞれアミノ、ビニル、及びチ オールなどの反応性基を導入できる。このような活性化表面を用いて結合パート ナーを直接結合できるし、又は活性化表面を更に、グルタルアルデ ヒド、ビス(スクシンイミジル)スベレート、SPPD9スクシンイミジル3− [2−ピリジルジチオ]プロピオネート)、SMCC(スクシンイミジル−4− [N−マレイミドメチル]シクロヘキサン−1−カルボキシレート)、SIAB (スクシンイミジル[4−ヨードアセチル]アミノベンゾエート)、及びSMP B(スクシンイミジル4−[1−マレイミドフェニル]ブチレート)などのリン カーと反応させて、表面から結合パートナーを離すことができる。ビニル基を酸 化して共有結合の手段とすることができる。それを使用して、特異的結合パート ナーのための多重結合部位を提供できるポリアクリル酸などの種々のポリマーの 重合のアンカーとすることもできる。アミノ表面は種々の分子量の酸化デキスト ラン(当業者に公知)と反応させて、異なるサイズと収容量の親水性リンカーを 提供できる。また、高分子電解質相互作用を用いて、係属中の米国特許出願第1 50,278号(1988年1月29日出願)及び第375,029号(1989年7月7 日出願)[各々は共通の所有権を有し、引用により本明細書に含まれるものとす る]に記載の技術と化学によって試験片の表面に特異的結合パートナーを固定化 できる。好適な結合法は共有結合である。特異的結合メン バーの結合後、表面を更に血清、タンパク質、又は他のブロック剤などの物質で 処理して非特異的結合を最小化できる。表面を製造部位又は使用点で走査して、 アッセイ目的への適合性を証明することもできる。走査過程は試験片の特異的結 合性質を変化させないものと考えられる。 本発明のモノクローナル抗体を種々のアッセイ系で用いて、試験サンプル中の 問題の抗原又は問題の抗体(存在するならば)の存在を決定できる。提供するモ ノクローナル抗体のフラグメントも使用できる。 例えば、好適アッセイ形式において、本発明のモノクローナル抗体は、問題の 被検物質に対する抗体の検出用の競合アッセイでの試薬として使用できる。例え ば、前もって固相に被覆された問題の被検物質を、問題の被検物質に対する抗体 を含む可能性のある試験サンプルと接触させ、本発明のモノクローナル抗体に結 合させた、測定可能シグナルを発生するシグナル発生化合物を含む指示薬とイン キュベートする。このとき、固相への試験サンプル又は固相への指示薬の抗原/ 固体複合体を形成させるのに十分な時間をかけ、十分な条件にする。本発明のモ ノクローナル抗体の固相への結合の減少は発生シグナルの減少 で示され、定量的に測定できる。陰性と確認された試験サンプルから発生するシ グナルに比較してシグナルの測定可能な減少により、試験サンプル中の抗−被検 物質抗体の存在が示されよう。 別のアッセイ法において、問題の被検物質の検出のために、固相に被覆された ポリクローナル又はモノクローナル抗−被検物質抗体又はそのフラグメントを、 問題の被検物質を含みうる試験サンプルと接触させて、混合液を形成させる。こ の混合液を抗原/抗体複合体を形成させるのに十分な時間と条件下インキュベー トする。次に、測定可能なシグナルを発生するシグナル発生化合物が結合した、 問題の被検物質に特異的に結合するモノクローナル抗体又はポリクローナル抗体 又はそのフラグメントを含む指示薬を、抗原/抗体複合体と接触させ、第2の混 合液を形成させる。次に、この第2の混合液を、抗体/抗原/指示薬複合体を形 成させるのに十分な時間と条件下でインキュベートする。試験サンプル中に存在 し、固相に捕捉された問題の被検物質の存在(もし存在すれば)を、シグナル発 生化合物によって発生した測定可能なシグナルを検出して測定する。試験サンプ ルに存在する被検物質の量は、発生したシグナルに比 例する。 あるいは、固相支持体に結合したポリクローナル又はモノクローナル抗−被検 物質抗体又はそのフラグメント、試験サンプル、及び測定可能なシグナルを発生 するシグナル発生化合物が結合し、問題の被検物質に特異的に結合するモノクロ ーナル抗体又はポリクローナル抗体又はそのフラグメントを含む指示薬を同時に 接触させて、混合液を形成させる。この混合液を抗体/抗原/指示薬複合体を形 成させるのに十分な時間と条件下インキュベートする。試験サンプル中に存在し 、固相に捕捉された問題の被検物質の存在(もし存在すれば)を、シグナル発生 化合物によって発生した測定可能なシグナルを検出して測定する。試験サンプル に存在する被検物質の量は、発生したシグナルに比例する。この、又は上記のア ッセイ形式で、本発明のモノクローナル抗体は、捕捉相又は指示薬の一部として 使用できる。 更に別の検出法において、本発明のモノクローナル抗体は、当業者に周知の標 準的方法を用い、免疫組織化学分析によって、固定組織薄片及び固定細胞中の問 題の被検物質の検出で使用できる。 更に、モノクローナル抗体は、CNBr−活性化セファロースと同様のマトリ ックスに結合でき、これを使用して、細胞培養液又は血液及び肝臓などの生物組 織から問題の特異的被検物質をアフィニティー精製ができる。 本発明のモノクローナル抗体は、治療上の使用又は他の同様の適用のためにキ メラ抗体を作製するためにも使用できる。例えば、本発明のモノクローナル抗体 は、各々の抗体が同定された抗原又は因子に対し異なる結合特異性を有するそれ らの抗体のカクテルの一成分として使用できる。カクテルは、異なる細胞及び組 織特異性を有するモノクローナル抗体からなるので、診断への適用及び治療、並 びに細胞分化及び細胞型特異性の研究に有用である。例えば、モノクローナル抗 体は、腫瘍画像のために、色素分子、蛍光性分子、又は放射活性トレーサーなど の検出可能な標識で標識できる。適切なトレーサーにはヨウ素131、インジウム1 11 又はテクネチウム99がある。適切なモノクローナル抗体は、モノクローナル抗 体のカクテルとして、又は別々に、結合形態又は非結合形態の両方で、治療上使 用できる。これらのモノクローナル抗体のための適切な結合体には化学療法薬、 毒素又は放射性同位元素がある。ヨウ素131など のある放射性同位元素は直接結合でき、インジウム111又はテクネチウム99など の他の放射性同位元素は、当業者公知のキレーターの使用又は他の方法によって 、本発明の抗体に間接的に結合できる。結合又は非結合のモノクローナル抗体は 、モノクローナル抗体のカクテルとして、又は別々の投与形態で投与できる。ヒ トへの投与量は公知の方法で決定できる。本明細書記載のモノクローナル抗体は 、抗体を上記のように標識し、適切に予め決定した投与量で個人にインビボ投与 するか、問題の細胞を個人から採取し、問題の被検物質のためにインビトロでア ッセイするという疾患状態をステージするなどの予後適用にも有用である。 モノクローナル抗体又はそのフラグメントは個々に提供でき、問題の被検物質 を検出できる。本明細書で提供する本発明のモノクローナル抗体(及びそのフラ グメント)の組合せは、各々が異なる結合特異性を有する抗−被検物質抗体の混 合物即ちカクテル中の成分として、問題の被検物質に対し異なる特異性を有する 他のモノクローナル抗体と組合せても使用できる。従って、このカクテルは、特 異的被検物質又はその一部に対する本発明のモノクローナル抗体を、問題の被検 物質上の他の結合部 位などの被検物質の他の領域に対する別のモノクローナル抗体と一緒に含むこと ができる。次に、モノクローナル抗体のこのカクテルは、本明細書のアッセイ形 式で記載された単一のモノクローナル抗体の代わりに使用されよう。 本発明では固相の使用が好ましいということを記載したが、本発明のモノクロ ーナル抗体を非固相アッセイ系で使用できると考えられる。これらのアッセイ系 は当業者に公知であり、本発明の範囲内であると考えられる。 本発明のモノクローナル抗体は、試験サンプル中の被検物質である抗体の存在 を検出するように設計したアッセイで陽性対照として使用できる。試験サンプル 中の被検物質である抗体の存在を検出するアッセイで、抗体の特異的結合ペアメ ンバーは捕捉相として使用される。これらの抗体の特異的結合ペアメンバーは、 ウイルス、酵母又は細菌溶解液、抗体の特異的結合ペアメンバーゲノムの種々の 免疫原的領域の合成ペプチド、及び/又は合成もしくは天然抗原又は抗原のエピ トープを用いて産生された組換えタンパク質から種々の手段(天然にある微生物 的であれば)で調製できよう。哺乳動物が物質に対しモノクローナル抗体を産生 できるその物質は、本発明の範囲内である。 抗体の特異的結合ペアメンバーのこれらのタイプは、捕捉相又は検出相として本 明細書記載のものを含む種々のアッセイ形式で使用できる。本発明のモノクロー ナル抗体を使用すると、被検物質である抗体を検出するために提供された試薬は 、当業者公知の方法に従って、アッセイの実施にあたり試験血清の代わりに使用 することによって十分に働くことが可能となろう。 本発明のモノクローナル抗体の更なるアッセイ法は、フローサイトメトリー法 及び粒子計測法でのモノクローナル抗体の使用を含む。例えば、粒子計測におい て、特異的結合ペアのメンバーである被検物質は、特異的結合ペアのメンバーと して、問題の被検物質に結合できるモノクローナル抗体で被覆した微粒子と、試 験サンプルのアリコートを混合することによって定量化できる。試験サンプルに 被検物質が存在する場合、被検物質はモノクローナル抗体で被覆された微粒子の 幾分かに結合し、凝集が起る。被検物質濃度は、非凝集粒子計測に逆比例する。 例えば、Roseら編、Manual of Clinical Laboratory Immunology,3版、8章、4 3-48 頁、American Society for Microbiology,Washington,D.C.(1986)を参照さ れたい。 照射された細胞からの電気及び光シグナルを感知するフロー サイトメトリーによって、細胞表面特性、容量及び細胞サイズの決定ができる。 試験サンプル中に存在する被検物質に対するモノクローナル抗体は被検物質に結 合し、モノクローナル抗体抗体に直接結合するか、第2の反応を介し添加される 蛍光色素により検出される。異なる波長で励起されうる異なる色素は、一つ以上 の被検物質が一つのサンプルから検出できるように、異なる被検物質に特異的な 一つ以上のモノクローナル抗体と共に使用できる。蛍光フローサイトメトリーで は、粒子の懸濁液、典型的には血液サンプルの細胞はフローセル中を輸送される 。フローセルでは、サンプル中の個々の粒子は一つ以上の、焦点を合わせた光ビ ームで照射される。一つ以上の検出器が、光ビームとフローセル内を流れる標識 粒子との相互作用を検出する。通常、幾つかの検出器は蛍光放射を測定するよう に設計され、他の検出器は散乱強度又はパルス継続時間を測定する。従って、フ ローセルを通過する各粒子は特性スペースに位置づけられる。特性スペースの軸 は放射色、光強度、又は他の性質、即ち検出器で測定される散乱である。一つの 状況下では、サンプル中の異なる粒子は特性スペース内で異なり、重なり合わな い領域にマップされ、特性スペースでのマッピングに基づき各粒子の分 析が可能となる。フローサイトメトリー分析用試験サンプルを調製するために、 操作者はサンプルチューブからある容量の血液を手によるピペットで分析チュー ブに移す。ある容量の所望の蛍光色素標識された本発明のモノクローナル抗体を 加える。次に、サンプル/抗体混合物を、抗体/抗原結合が起りうる十分な時間 と条件下インキュベートする。インキュベーション後、必要ならば、操作者はサ ンプル中のRBCを破壊するためにある容量のRNS溶解物を加える。溶解後、 サンプルを遠心分離し、洗浄し、溶解ステップからの細胞残渣を除去する。遠心 分離/洗浄ステップを数回繰返してもよい。サンプルをある容量の固定液に再懸 濁し、次にサンプルを蛍光フローサイトメトリー装置に通す。フロー自動分析を 行う方法と装置は、共同所有の米国特許出願第08/283,379号[引用に より本明細書に含まれるものとする]に記載されている。インビトロ診断適用の ために、極小球体を本明細書記載の抗体と結合させて利用し、標識付けし、利用 することができるということは本発明の範囲内である。細菌、ウイルス、durocy te などを含む他の細胞又は粒子を、本発明のモノクローナル抗体で標識でき、 フローサイトメトリー法で使用できることも本発明の範囲内であ る。 インビトロアッセイで使用する試薬は、バイアル又は瓶などの一つ以上の容器 を有するキットの形態で提供できる。ここで、各々の容器は、アッセイで使用す るモノクローナル抗体又はモノクローナル抗体のカクテルなどの別々の試薬を含 む。これらのキットは、洗浄試薬、処理試薬及び指示薬などの、アッセイを行う ために必要な他の試薬のバイアル又は容器も含みうる。診断使用と治療使用の両 方のインビボ適用のために、同じことが実施できうる。 以下の実施例で、本発明のモノクローナル抗体の開発、キャラクタリゼーショ ン、及び臨床的有用性の方法を記載して、本発明の方法及びモノクローナル抗体 の利点及び有用性を説明する。 実施例 実施例1.インビトロ感作 Chlamydia trachomatis(C.trachomatis)で免疫化したNZWウサギを、以下 のように末梢血液リンパ球(PBL)の源として使用した。公知の技術に従い、 C.trachomatis の流行株に共通の抗原を用いて抗体を産生できる。このような抗 原はルー チン作業者によって容易に確認され、このような抗原は、例えば、C.trachomati s LGV II型 Tang株;C.trachomatis Trachoma血清型A HAR-13 株;C.trachomat is LGV II 型 434 株などを含む。単一の抗原を使用してクラミジア抗体を産生 しうるが、種々の株からの抗原のプールを動物の順次免疫化で用い、クラミジア 抗体を産生させうる。例えば、米国特許第4,497,899 号[共通の所有権を有し、 引用により本明細書に含まれるものとする]を参照されたい。各免疫化期間で、 ウサギ1羽当り総投与量は1010精製クラミジア粒子であった。ウサギに皮下で 4個所及び各肉趾に、クラミジア抗原懸濁液と等量のフロインドアジュバントを 混合して、1月間隔で2回の別々の接種を行った。第2の免疫化後1週間で、ウ サギにクラミジア懸濁液の静脈内注射を行った。3月後、2週間離してウサギに 更に2回の静脈内注射を行った。免疫化プロトコルは、例えばL.Howard,Infecti on and Tmmunity 11(4):698-703(1975)に記載されている。PBL単離のための 採血7日前に、動物にルーチンにブースター免疫化を行った。動物の扱いの全て を、動物ケア及び取扱いに関する適用規則に従い行った。PBLを、クエン酸添 加全血からLympholyte-R(カタログ番号CL5050,Cedarlane Laboratories,Hornby,Ontario,カナダ)中の遠心分離によって単離した。リン パ球分画中の残りの赤血球細胞を、17mM Tris,pH7.2/144m M NH4Clによる溶解、次にウシ胎児血清中のリンパ球の遠心分離によって除 去した。生細胞数を、トリパンブルー排除によって測定した。単離リンパ球を、 ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)[4.5g/Lグルコース(但し、2 mMピルビン酸ナトリウム、10mM非必須アミノ酸、20mMグルタミン、5 0μM2−メルカプトエタノール、10%正常ウサギ血清(GIBCO)、8% ヒト混合リンパ球反応(MLR)上清、8%Jurkat細胞培養上清、4%ヒ トT細胞 Polyclone(Becton Dickinson,Bedford,MA)、及び0.5μg/mL C.trachomatis リポ多糖(CtLPS)又は抗原無しを補充)]中に3×106 細胞/mLで懸濁した。培養液を37℃、5%CO2でインキュベートした。3 日後、培養液に8%Jurkat及び4%Polyclone上清を補充した。抗原特異的、抗 体分泌細胞の頻度の測定のために、1日後細胞を回収した。 実施例2.免疫金ミクロプラークアッセイ 抗原特異的、抗体分泌細胞の頻度を、ミクロプラーク免疫ア ッセイ(Walker及びDawe,J.Immunol.Methods 104:281(1987))を用いて評価し た。96ウエル免疫アッセイプレート(カタログ番号3590,Costar,Cambrid ge,MA)を、ウエル当り、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)中の2μg/mL CtLPS 100μlを用いて4℃で一晩被覆した。プレートを、MAB希 釈剤(0.1M Tris,pH7.2/0.1%Tw ン酸緩衝化生理食塩水,pH7.2/25%ウシ胎児血清)を用い、37℃で2 0分間ブロックした。血清を含まないDMEM中に懸濁した洗浄済リンパ球の2 倍連続希釈液をウエルに入れ、振蕩しないCO2インキュベーターで3時間イン キュベートした。プレートを10mM Tris,pH8.2で洗浄した。コロ イド性金−結合ヤギ抗−ウサギIgG(AuroprobeTMLM,Amersham,Arlington Heights,IL)を加え、プレートを4℃で一晩インキュベートした。プレートを洗 浄し、非結合抗体を除去し、金結合抗体の結合部位を、IntenseTM銀染色溶液(A mersham,Arlington Heights,IL)による発色で可視化した。プラークを顕微鏡で 計測した。抗原特異的、抗体分泌細胞の頻度を、ウエル中に入れたリンパ球の数 によって割った、ウエル 当りのプレート数として計算した(“IGSS頻度”)。 表1のデータが示すように、IVSは、PBL集団中の抗原特異的B細胞の頻 度を10〜600倍増加させた。次のクローニング法のために、本発明者らは、 CtLPSIgGに対する抗体を分泌する細胞の頻度で30倍増加を示すIVS 反応液から単離したmRNAを使用した。CtLPS細胞に対する抗体のプレI VS頻度は0.036%であった。IVS後、CtLPS細胞に対する抗体の頻 度は1.1%であり、Salmonella LPS細胞(SalLPS)に対する抗体の 頻度は0.46%であった。 実施例3.PCRプライマー ウサギIgガンマ及びカッパ遺伝子に特異的なDNA増幅プライマーを、Kaba tら、5版、U.S.Department of Health and Human は、ガンマ特異的配列のためには以下のようであった:M21260,K007 52,J00665;カッパ特異的配列のた Res.22:3441-3444(1994)を参照されたい。5′−及び3′−ガンマ特異的プラ イマーは、それぞれ配列GGTCTAGAATGGAGACTGGGCTGCG CT(配列番号1)及びGGGAGCTCGCTGGGTGCTTTATTTG TGT(配列番号2)を有した。5′−及び3′−カッパ特異的プライマーは、 それぞれ配列CCGGATCCATGGACACGAGGGCCCCCA(配列 番号3)及びGGGTCGACGCGGCCGCCTAGGGTCGCTGGG AGTGC(配列番号4)を有した。これらのプライマーは、ガンマ(Xba1 −Sac1)及びカッパ(BamH1−Not1)ライブラリーのために、発現 ベクターへの方向性を有するクローニング ができる制限部位を含む。図2は、Igガンマ及びカッパmRNAに関するプラ イマー配列とそれらの位置を図式的に示す。 実施例4.ウサギリンパ球からのmRNAの単離 Dynabead mRNA精製キット(カタログ番号610.01,DYNAL,Lake Suc cess,NY)を用い、インビトロ感作リンパ球からmRNAを単離した。以下に要 約する。1×106〜3×106細胞を、冷PBS(pH7.1)で洗浄した。ペ レットを、10mM Tris−HCl,pH7.5/0.14M N る100μLに再懸濁し、1分間氷上に置いた。次に、核を遠心分離でペレット にし、上清を、20mM Tris−HCl,pH7.5/1M LiCl/2m M EDTA/1%SDSからなる100μL中にオリゴ(dT)25Dynabeads を含む新しいチューブに移した。混合液を室温で5分間インキュベートし、磁 気ビーズにmRNAを結合させた。次に、MPC−E−1磁気粒子濃縮器(DY NAL)を用い、ビーズを捕捉し、上清を除去した。MPC−E−1を用い、1 0mM Tris−HCl,pH7.5/0.15M LiCl/1mM EDT A/0.2%SDSからなる200μLで3回ビーズを洗浄 した。2mM EDTA,pH7.5中、65℃で2分間インキュベートして、 RNAをビーズから溶出した(20μL/1×106細胞)。 実施例5.Ig遺伝子増幅及びクローニング cDNAを合成し、Ig遺伝子を、Perkin-Elmer-Cetus'RNA PCR キット(カ タログ番号N808−0017,Perkin-Elmer-Cetus,Norwalk,CT)を用い増 幅させた。オリゴ(dT)16DNAを、IgカッパcDNAの合成のためにプラ イマーとして用いた。オリゴ(dT)16DNAとランダムDNAヘキサマーの両 方を、IgガンマcDNA合成をプライミングするために用いた。42℃で30 分間、次に99℃で5分間の変性、4℃での反応中止で、合成を行った。4μL M MgCl2、8μL 10×PCR緩衝液 II、1μL Perfect Match(Str atagene,La Jolla,CA)、0.5μL AmpliTaq DNAポリメラーゼ、2μL プライマー、及び64.5μL滅菌蒸留水からなる容量100μL(反応当り) の添加後、同一チューブでIg遺伝子をPCR増幅させた。95℃で2分間加熱 して、DNAを変性させた。94℃、1.5分間の変性及び64℃、3分間の伸 長からなる40サイクルで増幅を行った。64℃、 10分間の最終サイクルを行い、増幅鎖の完全合成をさせた。次に、増幅DNA を、クローニングに使用するまで4℃に保存した。カッパ特異的プライマー(配 列番号3及び4)は約700bpのDNAフラグメントを与え、ガンマ特異的プ ライマー(配列番号1及び2)は約1400bpのフラグメントを与えた。増幅 遺伝子産物を、標準的技術を用い真核発現ベクターにクローニングした。Igカ ッパDNAフラグメントをSal1及びBamH1で消化し、ハイグロマイシン B耐性をコードするハイグロマイシンB(hygB)遺伝子を含むレトロウイル スベクターに連結させ、Igカッパライブラリーを構築した。連結プラスミドを 用い E.coli を形質転換した。哺乳動物細胞へのトランスフェクションのために 、プラスミドDNAをこれらの細菌集団から調製した。図3Aは、ハイグロマイ シンB耐性をコードするHygB遺伝子を含むレトロウイルスクローニングベク ターへのIgカッパクローニング戦略を示す。図3Bは、pLCLneoクローニ ングベクターへのIgガンマクローニング戦略を示す。Igガンマフラグメント DNAをSac1及びXba1で消化し、pLCLneoベクターに連結させ、I gガンマライブラリーを構築した。連結させたプラスミドを用 い、E.coli を形質転換させた。これらの形質転換から得られるアンピシリン耐 性細菌コロニーをプールし、カッパ及びガンマ配列ライブラリーを作製した。こ れらのデータを表2に示す。哺乳動物細胞へのトランスフェクションのために、 これらのライブラリーから、プラスミドDNAを単離した。 実施例6.哺乳動物細胞のトランスフェクション 製造業者の推奨に基づきリポフェクチン(カタログ番号18292−037, Gibco BRL,Gaithersburg,MD)を用い、上記クローン化DNAを哺乳動物細胞 に導入した。10%ウシ胎児血清とゲンタマイシン(50μg/mL)と適切な 選択剤を補充したDMEMで、細胞を培養した。ガンマライブラリー107から 単離したプラスミドDNAをマウスL細胞(American Type Culture Collection,12301 Parklawn Drive,Rockville,MD20852からA.T.T .C.受託番号CC11として得られる)に導入し、ゲンタマイシン(600μg /mL)(Gibco BRL,Gaithersburg,MD)耐性で細胞を選別した。約2200個 のゲンタマイシン耐性コロニーを得た。RHC(組換え重鎖)細胞と命名したこ れらのコロニーをプールし、液体窒素(LN2)中に保存した。カッパライブラ リーをPA317レトロウイルスパッケージング細胞に導入し、ハイグロマイシ ンB(400μg/mL)(Calbiochem,La Jolla,CA)耐性で細胞を選択した 。選別後、約1500個のコロニーを得た。ウイルス保存液をRLC(組換え軽 鎖)細胞(ハイグロマイシン耐性)細胞から調製し、−80℃で保存した。ハイ グロマイシン耐性細胞をプールし、LN2中に保存した。 組換え抗体産生細胞株を、RHC細胞全てを感染させるために、RLCウイル スを感染多重度(MOI)≧5でRHC細胞に感染させて作製した。ゲンタマイ シン(600μg/mL)とハイグロマイシンB(400μg/mL)の両方に 耐性で、感染細胞を選別した。細胞をMOI約5で感染させたので、殺菌はこの 選別ステップでほとんど起らなかった。ゲンタマイシ ン/ハイグロマイシン耐性細胞のアリコートをLN2中に保存し、次にCtLP Sに特異的な抗体を分泌する細胞のスクリーニングを行った。実施例7.CtLPSクローンのための組換えライブラリーのスクリーニング CtLPSに対する抗体を発現するクローンは、以下のように、間接的ELI SAを用いて、細胞集団からの培養上清をスクリーニングすることによって同定 した。組換え細胞は、選択培地を含有する96ウエルプレートに、ウエル当り1 000個の細胞を入れた。細胞が集密近傍に到達したとき、選択培地をDIFI TS培地(DMEM:Ham's F12,1:1,以下のものを補充,1.2g/L グリシン、8g/Lグルコース、10mL/L ITS+TM(カタログ番号40 352,Beckton Dickinson,Bedford,MA)、10mL/L非必須アミノ酸、及 び2mM L−グルタミン)に置換え、4日間インキュベートした。これらの細 胞集団からの培養上清をMAB希釈剤(0. 0%ウシ胎児血清)で1:2に希釈し、間接ELISAを用い、 CtLPSに対する抗体及びSalLPSに対する抗体、CtLPS抗体のため の共通交差反応性抗原のアッセイを行った。要約すると、ELISAミクロタイ タープレート(COSTAR)を、ChlamidiazymeTM標本希釈緩衝液(Abbott Labor atories,Abbott Park,ILから入手可能)中で1μg/mLで懸濁したCtLPS 又はSalLLSで被覆した。これらのプレート上に捕獲されたウサギIgは、 ペルオキシダーゼ−結合抗−ウサギIgG(Fc−特異的)(Jackson ImmunoResea rch,West Groves,PAから入手可能)及びO−フェニレンジアミン(OPD)(Abbott Laboratories,Abbott Park,IL から入手可能)を用い検出され、490nmで の吸光度(A490)を測定して定量化された。 バックグラウンドレベル(この場合約0.085)の2倍以上のA490値を示 すサンプルを、一次スクリーニングで陽性と見なした。96ウエルのうち11か らの上清がCtLPS被覆プレートに結合した。96ウエルのうち4ウエルから の上清がSalLPS被覆プレートに結合し、これらの4個の上清のうち3個が CtLPSへの結合にも陽性であった。 陽性ウエルからの細胞を、ウエル当り20細胞の割合で再プレートし、CtL PS及びSalLPSに対する抗体産生を見 るために再アッセイした。この二次スクリーニングレベルで陽性と決定された細 胞集団を単一細胞クローニングにかけた。所望の特異性を有する抗体を産生する 単一細胞クローン化集団を単離し、抗体及び遺伝子配列のキャラクタリゼーショ ンのために増殖させた。 実施例8.配列解析のための抗体遺伝子の再単離 ウサギガンマ及びカッパ配列を、上記のようにPCRによって、681.1B 2、681.1B5、71.4A8、及び71.4B4細胞集団から単離した。 ガンマ及びカッパ遺伝子のV領域の配列は、標準的DNA配列決定技術を用いて 決定した。ガンマ及びカッパV領域のアラインメントを行った配列を、それぞれ 図4及び5に示す。細胞株681.1B2のガンマV領域は配列番号5としても 表し、そのカッパV領域は配列番号10として表す;細胞株71.4B4のガン マV領域は配列番号6としても表し、そのカッパV領域は配列番号11として表 す;細胞株681.1B5のガンマV領域は配列番号7としても表し、そのカッ パV領域は配列番号12として表す;細胞株71.4A8のガンマV領域は配列 番号8としても表し、そのカッパV領域は配列番号13として表す。ガンマV領 域のプロ トタイプ配列は配列番号9として表し、ガンマV領域のコンセンサス配列は配列 番号15として表す。カッパV領域のプロトタイプ配列は配列番号14として表 し、カッパV領域のコンセンサス配列は配列番号16として表す。 実施例9.ELISA 全Ig及びLPS産生に対する抗体をELISAでアッセイした。要約する。 ELISAミクロタイタープレート(COSTAR)を、抗−ウサギIgG(F ab′2特異的)(Jackson ImmunoResearch,West Groves,PAから入手可能)で 被覆し全Igを測定するか、又は上記のように、CtLPSに対する抗体もしく はSalLPSに対する抗体で被覆し、LPS Igに対する抗体を測定する。 これらのプレート上に捕捉されたウサギIgを、ペルオキシダーゼ−結合抗−ウ サギIgG(Fc特異的)(Jackson ImmunoResearch,West Groves,PAから入手 可能)及びO−フェニレンジアミン(OPD)(Abbott Laboratories,Abbott Park,ILから入手可能)を用い検出し、490nmでの吸光度(A490)を測定し て定量化した。 実施例10.抗体産生及びキャラクタリゼーション 当業界公知の方法に従い、クローン化細胞集団を選択培地で 集密まで増殖させた。生育培地をDIFITS培地で置換え、抗体含有培養上清 を産生させた。抗体含有培地をアッセイまで−20℃で保存した。培養上清中の ウサギIgG濃度は、上記のELISA法でアッセイすると、この産生期間の3 日〜7日で比較的一定に保たれた。 681.1B2(配列番号5及び10を発現)、681.1B5(配列番号7 及び12を発現)、71.4A8(配列番号8及び13を発現)、及び71.4 B4(配列番号6及び11を発現)と命名した4種のL細胞株による抗体産生の キャラクタリゼーションを行った。血清を含まない培養培地への全IgG分泌を 、上記のようにELISAで測定した。全ての細胞株は、4日培養上清で50n g/mL〜100ng/mLの同様のレベルのIgGを産生した。これらのデー タを図6にグラフで要約する。そこでは、C.trachomatis に対するポリクローナ ル抗体(「抗−C.trach」と命名)及び上記の方法で産生された4個のモノクロ ーナル抗体(E1C5B2、E1G4B5、G9F11A8及びG9F11B4 )のCtLPS及びSalLPSへの結合をA490に対しプロットする。図6に 言及すると、データは、全ての抗体は、ポリクローナルウサギ抗−Ct LPSの結合と同等にCtLPSに結合することを示した。681.1モノクロ ーナル抗体及びポリクローナル血清はまた、抗クラミジア抗血清のための共通の 交差反応性抗原であるSalmonella LPS(SalLPS)への結合を示した( 図6参照)。これらの細胞株は、ブダペスト条約下、1995年 月日にA.T .T.Cに寄託した。 アフィニティーリガンドであるプロテインA及びプロテインGはしばしば、I gGの精製及び濃縮の両方のために便利な手段として使用される。アミコンMA CプロテインA(カタログ番号11035)又はプロテインG(カタログ番号1 1039)カプセル(Amicon,Beverly,MA)を、製造業者の指示に従いこの目的 のために使用した。濾過した培養上清をカプセルに負荷し、カプセルをPBSで 洗浄した。IgGは0.15Mグリシン(pH2.3)で溶出され、1mL分画を 集め、分画を1M Tris(pH8)で中和した。ウサギIgGで予期される ように、プロテインA及びプロテインGの両方に関し、これを用いて培養上清か らIgGの濃縮及び精製するのに成功した。これらのデータを表3、図7及び8 に示す。図7は、モノクローナル抗体B2の全カッパIgGの分画のプロテイン Gカラムのグ ラフを示す。ここで、吸光度490を分画に対しプロットする。図8は、モノクロ ーナル抗体A8の全カッパIgGの分画のプロテインAカラムのグラフを示す。 ここで、IgG量(mg/mL)を分画に対しプロットする。 表3、図7及び8のデータが示すように、IgGはカラム通過液にも洗浄分画に も検出されず、このことは、培養上清で検出されたIgG物質は無傷のIgGを 表すことを示した。 Amicon YM100膜を用いる攪拌セル又はAmicon Centriprep 100濃縮器を使用す る限外濾過によって、抗体を濃縮した。両方の装置で、限外濾過膜は、濃縮物質 で、100kd以上の分子量 を有する分子を保持する。IgGは、無傷のIgG(分子量約150kd)に関 し期待されるように、濃縮された物質にのみ検出された。 アフィニティー精製抗体の分子量は、ウエスタンブロットでも評価した。プロ テインA−又はプロテインG−精製IgGを、ラエミリ緩衝液(ジチオトレイト ール(DTT)の存在の有無のどちらか)中に懸濁し、4%−20%ポリアクリ ルアミドゲル(Bio-Rad,Hercules,CA)で分離し、電気ブロットでニトロセルロ ースに移した。ブロットをMAB希釈剤でブロックした。ヤギ抗ウサギIgG、 Fab′2−特異的及びヤギ抗ウサギIgG、重鎖及び軽鎖特異的の混合物、次 に西洋ワサビペルオキシダーゼ結合,マウス抗ヤギIgG(Jackson ImmunoRese ach,West Groves,PAから入手可能)を用い、ウサギIgバンドを検出した。抗体 結合を、4−クロロナフトールを用い可視化した。非還元条件下で電気泳動する と、ウサギIgGと同時移動する単一バンドを得た。還元条件下で、カッパとガ ンマポリペプチド鎖に対応する2本のバンドを検出した。図9は、還元又は非還 元条件下で得られたバンドを示す。ここで、レーン1はブランク、レーン2は、 ミオシン、β−ガラクトシダーゼ、ウ シ血清アルブミン、オボアルブミン、炭酸脱水酵素、大豆トリプシンインヒビタ ー、リゾチーム及びアプロチニンの対照MWマーカー(カタログ番号72807 A,BioRad,Hercules,CA)、レーン3はウサギIgG(Jackson ImmunoReseach, West Grove,PA)(還元)、レーン4は細胞株681.1B2から得られたモノ クローナル抗体(還元)、レーン5は細胞株71.4A8から得られたモノクロ ーナル抗体(還元)、レーン6はブランク、レーン7は細胞株71.4A8から 得られたモノクローナル抗体(非還元)、レーン8は細胞株681.1B2から 得られたモノクローナル抗体(非還元)、レーン9はウサギIgG(Jackson Im munoReseach,West Grove,PA)(非還元)、及びレーン10はブランクである。 本明細書記載の新規レパートリークローニング法によって作製される哺乳動物 モノクローナル抗体は、公知のモノクローナル抗体及びそれらの産生法に対し幾 つかの利点を提供する。本明細書記載の方法によって、Fv又はFabフラグメ ントで起りうる困難性の幾分かを、無傷の哺乳動物IgGモノクローナル抗体を 産生することにより避けられる。本明細書記載の方法は、単一の免疫化動物から のサンプリングを繰返し、最小数の 動物を用い特定抗原のための適切な培養条件の開発が可能となる系も提供する。 免疫化動物の単一分画で、又は広範なブースター免疫化後のみ、有用な免疫応答 をする抗原に対するモノクローナル抗体抗体が産生できる。更に、問題のモノク ローナル抗体の同定に必要なスクリーニング数は非常に減少する。 本明細書記載の方法によって産生された細胞株、並びに本明細書記載のプラス ミドは、ブダペスト条約下、American Type Culture Collection, 12301 Par lawn Drive, Rockville,Maryland 20852 に 現在、寄託され、寄託 日から30年間、又は寄託に対する最後の要求から5年間、又は米国特許の有効 期間のいずれか長い期間維持される。本明細書記載の寄託及びその他の寄託材料 は、便宜のためのみ提供され、本明細書記載の教示を考慮して本発明を実施する ことは必要ではない。寄託した材料の全ての配列は引用により本明細書に含まれ るものとする。p681.1B2κ及びp681.1B2γと命名した、細胞株 681.1B2によって産生されるモノクローナル抗体関連プラスミドは、A. T.C.C受託番号 であり、p681.1B5κ及びp681.1B5 γと命名した、細胞株681.1B5によって産生されるモノクローナル抗体 関連プラスミドは、A.T.C.C受託番号 であり、p71.4A8κ 及びp71.4A8γと命名した、細胞株71.4A8によって産生されるモノ クローナル抗体関連プラスミドは、A.T.C.C受託番号 であり、p 71.4B4κ及びp71.4B4γと命名した、細胞株71.4B4によって 産生されるモノクローナル抗体関連プラスミドは、A.T.C.C受託番号 である。細胞株は以下のA.T.T.C受託番号を与えられた:細胞株68 1.1B2(AL681.1B2と命名)はA.T.T.C受託番号 、 細胞株681.1B5(AL681.1B5と命名)はA.T.T.C受託番号 、細胞株71.4A8(AL71.4A8と命名)はA.T.T.C受 託番号 、細胞株71.4B4(AL71.4B4と命名)はA.T.T .C受託番号 を与えられた。 本明細書記載の本発明の特別の実施態様の他の修飾及び改変は当業者に自明で ある。それ故、本発明は請求の範囲によって限定されるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:91)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.特異的結合ペアの一メンバーに特異的に結合するモノクローナル抗体又はそ のフラグメントであって、上記モノクローナル抗体はレパートリークローニング 法によって産生されることを特徴とする上記モノクローナル抗体又はそのフラグ メント。 2.特異的結合ペアの一メンバーに特異的に結合するモノクローナル抗体又はそ のフラグメントを分泌する細胞株であって、上記モノクローナル抗体はレパート リークローニング法によって産生されることを特徴とする上記細胞株。 3.問題の被検物質を含む可能性のある試験サンプルをモノクローナル抗体と接 触させ、試験サンプル中の被検物質の存在を検出するステップを含む、問題の被 検物質の免疫アッセイにおいて、被検物質である、レパートリークローニング法 によって産生されるモノクローナル抗体又はそのフラグメントの既知量を加える ステップを含む改良。 4.少なくとも1種のモノクローナル抗体又はそのフラグメントを含有する容器 を含む、試験サンプル中の被検物質の存在を測定するためのアッセイキットであ って、上記モノクローナル 抗体又はそのフラグメントはレパートリークローニング法によって産生されるこ とを特徴とする上記アッセイキット。 5.a.富化ステップを行うことによって、問題の細胞の頻度を増加させること ; b.Igカッパ(κ)及びIgガンマ(γ)遺伝子を真核発現ベクターにクロー ニングすること; c.クローン化されたIgカッパ及びIgガンマ遺伝子を、IgGを分泌できる 哺乳動物細胞に導入すること;及び d.所望の抗原特異性を有する抗体を産生する細胞株を単離すること; を含むレパートリークローニング法。 6.ステップ(a)が、mRNAを単離する集団中の抗原特異的B細胞の頻度を 増加させるためのリンパ球のインビトロ感作(IVS)を更に含むことを特徴と する請求項5に記載のレパートリークローニング法。 7.上記リンパ球を、ウサギ、ヤギ、及びヒツジからなる群から選択される哺乳 動物から得ることを特徴とする請求項6に記載のレパートリークローニング法。 8.上記リンパ球をウサギから得ることを特徴とする請求項5 に記載のレパートリークローニング法。 9.上記哺乳動物細胞を、Sp2/0、CHO、HeLa、HEK及びBHKか らなる群から選択することを特徴とする請求項5に記載のレパートリークローニ ング法。 10.Igカッパ及び/又はIgガンマ遺伝子を、真核ウイルス発現ベクターに クローニングすることを特徴とする請求項5に記載のレパートリークローニング 法。 11.Igカッパ及び/又はIgガンマ遺伝子を、真核レトロウイルス発現ベク ターにクローニングすることを特徴とする請求項10に記載のレパートリークロ ーニング法。 12.クローン化Igカッパ及びIgガンマ遺伝子を哺乳動物細胞に導入するこ とを特徴とする請求項10に記載のレパートリークローニング法。 13.クローン化Igカッパ及び/又はIgガンマ遺伝子を哺乳動物細胞に感染 によって導入することを特徴とする請求項12に記載のレパートリークローニン グ法。 14.所望の特異性を有するモノクローナル抗体を産生させるためのレパートリ ークローニング法であって、 a.抗体産生細胞の割合を約10倍以上増加させること; b.Igカッパ(κ)及びIgガンマ(γ)遺伝子を、真核発現ベクター又は真 核ウイルス発現ベクターにクローニングすること; c.クローン化されたIgカッパ及びガンマ遺伝子を、Igカッパ及び/又はガ ンマ遺伝子を含むウイルス発現ベクターによってトランスフェクト又は感染させ ることにより、哺乳動物細胞に導入すること;及び d.所望の特異性を有する抗体を産生する細胞株を単離すること; を含むことを特徴とする上記レパートリークローニング法。 15.Igカッパ及び/又はガンマ遺伝子を、真核レトロウイルス発現ベクター にクローニングすることを特徴とする請求項14に記載のレパートリークローニ ング法。 16.上記哺乳動物細胞を、Sp2/0、CHO、HeLa、HEK及びBHK からなる群から選択することを特徴とする請求項14に記載のレパートリークロ ーニング法。 17.上記免疫アッセイが、上記被検物質とその特異的結合ペアの一メンバーを 結合させ複合体を形成させ、上記複合体をモノクローナル抗体及びシグナル発生 化合物を含む指示薬と接触 させることによって上記被検物質の存在を検出することを含む免疫アッセイにお いて、レパートリークローニング法によって産生されるモノクローナル抗体又は そのフラグメントを使用することを含む改良。
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