JPH11502267A - 繊維の処理 - Google Patents

繊維の処理

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JPH11502267A
JPH11502267A JP8527388A JP52738896A JPH11502267A JP H11502267 A JPH11502267 A JP H11502267A JP 8527388 A JP8527388 A JP 8527388A JP 52738896 A JP52738896 A JP 52738896A JP H11502267 A JPH11502267 A JP H11502267A
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クラブチャック,ポール
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コートールズ ファイバース (ホールディングス) リミティド
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    • D06M13/358Triazines

Abstract

(57)【要約】 リヨセル繊維のフィブリル化傾向を低減させる方法であって、リヨセル繊維を(1)少なくとも2個のセルロースと反応性の官能基を有する化学処理剤及び(2)ゼラチンとを含む水溶液と接触させるステップを含む方法。ゼラチンは化学処理剤がその溶液の温度が低下した時に、晶出することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】 繊維の処理 発明の分野 本発明は、リヨセル繊維のフィブリル化傾向を減少させる方法に関する。 セルロース繊維が適切な溶剤のセルロース溶液を凝固浴に押出すことによって 製造できることは知られている。押出と凝固によるこの方法は溶剤紡糸法といわ れ、かかる方法で製造されるセルロース繊維は溶剤紡糸セルロース繊維といわれ ている。このよう方法の一例がUS−A4,246,221号に記載されており 、引用することによりその内容をここに含める。セルロースは第3級アミンN− オキシド、例えばN−メチルモルホリン N−オキシドのような溶剤に溶ける。 得られた溶液は適当なダイを通して押出されてフィラメントを生成し、このフィ ランメンが水性凝固浴で凝固され、水で洗浄され、溶剤が除去され、そして乾燥 される。凝固後のある工程でフィラメントは、通常、短い長さに切断されテープ ルファイバーを形成する。 セルロース繊維がセルロース誘導体の溶液を再生、凝固浴に押出すことによっ て製造されることも知られている。このような方法の一例がビスコース法であっ て、ビスコース法におけるセルロース誘導体はセルロースザンテートである。か かるタイプの方法は、二つとも湿式紡糸法の例である。溶剤紡糸法は、ビスコー ス法のような公知の他のセルロース繊維の生産方法に優れる、例えば環境への低 放出性といった、利点を多くもっている。 ここで用いる用語「リヨセル繊維(lyocell fibre )」は、有機溶剤紡糸方法により得られるセルロース繊維を意味する。溶剤紡糸 方法では、有機溶剤が本質的に一つまたはそれ以上の有機化学物質と水との混合 物からなるものであり、そしてこの溶剤紡糸方法はセルロースの溶解とセルロー ス誘導体の形成を経ることがない紡糸とからなっている。ここに用いる用語「溶 剤紡糸されたセルロース繊維」及び「リヨセル繊維」は、同じ意味である。ここ で用いる用語「リヨセル布帛」は、複数の糸であって、少なくとも一部の糸がリ ヨセル繊維を単独若しくは他のタイプの繊維素材とのブレンドで含んでいる糸か ら得られる織物または編物をいい、また「リヨセル糸」も同様の意味に理解され るべきである。 繊維はフィブリル化する傾向、特に湿潤状態で機械的なストレスを被ったとき 、フィブリル化する傾向がある。フィブリル化は繊維構造がその長手方向に沿っ て破壊して、細いフィブリルが繊維から部分的に離れ、その結果として繊維及び この繊維を含む布帛、例えば織物もしくは編物等に毛羽様の外観を与える。フィ ブリル化した繊維を含んでいる染色布帛は、白化(frosted)した外観を 呈する傾向があり、特にテキスタイルでの使用で、美的に好ましいものではない 。こういったフィブリル化は、湿潤もしくは膨潤状態の処理過程での繊維の機械 的な擦れに因って起こるものと考えられている。精練、漂白、染色及び洗浄のよ うな湿潤処理加工は、繊維に機械的な擦れを不可避的に被らせる。一般に、高温 と長時間の処理は、更に程度の大きいフィブリル化を起こさせる傾向がある。リ ヨセル繊維は、特にこのような擦れに敏感なようであり、その結果、他のセルロ ース系繊維よりもフィブリル化され易いことがしばしばわかっている。リヨセル 繊維及び布帛のフィブリル化を低減させるために、可なりの努力がなされてきた 。 背景技術 引用することによりその記載の内容をここに含めるUS−A5,310,42 4号は、セルロースと反応する2から6個の官能基を有する化学処理剤でリヨセ ル繊維を処理することでフィブリル化が低減したリヨセル繊維を製造する方法が 記載されている。この繊維は未だ一度も乾燥されたことのない状態(つまり、凝 固後溶剤フリ−の状態に洗浄後、未だ乾燥されていない)もしくは紡糸されたま まの繊維(つまり、予め乾燥されている繊維)であって、繊維、糸もしくは布帛 の状態で加工処理される。化学処理剤は水浴液で繊維に適用するのが好都合で、 多くの場合一般に化学処理剤とセルロースとの反応はアルカリ条件でより速度の 大きい弱アルカリ性の条件下で適用される。WO−A−94/24343号は、 これと非常に近似した加工方法について記載している。 WO−A−94/09191号は、US−A5,310,424号記載の方法 に関連する方法について記載しており、既に乾燥されたリヨセル繊維を親電子性 の炭素−炭素二重結合からなるもしくはそのプレカーサ及び親電子性の三員環も しくはそのプレカーサとを含有するクラスから選ばれる2もしくはそれ以上のセ ルロースに反応性の基を有する化学処理剤で処理する方法である。WO−A−9 4/09191号記載の方法で処理された繊維は、そのような加工で得られた対 フイブリル化保護性が繰り返しの洗濯に対して抵抗性が改善された性質をもって いるという利点を有する。前記文献記載の方法で用いられる好ましい化学処理剤 は、トリアクリロイールヘキサヒドロトリアジン(1,3,5−トリプロペノイ ルペルヒドロ−1,3,5−トリアジン)(THATと略記)である。繊維はア ルカリ性の条件の下で化学処理剤で処理されることが好ましい。 US−A5,310,424号及びWO−A−94/09191 号に記載されている方法で役立つTHATのような化学処理剤の冷水への溶解度 は、必ずしも望ましい程大きくはない。この処理剤は、例えば40℃から60℃ 辺りの温度の熱水溶液を用いて繊維に適用できるが、この方法は多くのこの種化 学処理剤がこのような条件下、特にアルカリの存在下で水で加水分解を受ける結 果、活性を失うという不利がある。更に、織物加工業者のような繊維加工業者は 、多くの場合、冷パッド−マングル法を用いて反応剤で処理することを好む。こ の方法は、反応性の処理剤の溶液が周囲の温度で繊維にパッドされ、そしてその 後湿潤繊維を周囲温度の下で充分に必要な時間貯えることにより、所望の反応を 生じさせる。商業的な加工装置は、加熱パッディング法を用いることが殆んどな いから、当然のことながら、高熱溶液の適用は特別な装置を使用せざるを得ない ものとなる。US−A−5,310,424号及びWO−A−94/09191 号は、化学処理剤の溶解性が化学処理剤物質の分子中に、例えばスルホン酸基の ようなイオン性もしくはオリゴマー性のポリ(エチレン)グリコール鎖のような 非イオン性の溶解化基を含ませることにより、増大させ得ることについて記載し ている。これは、化学処理剤の調製中に付加的な化学反応工程を含んでしまうと いう不利益がある。本発明の目的は、上記した不利益を、そのような化学処理剤 の冷水溶解性を増加させる単純、簡素な方法を提供し、かくすることでこのよう な処理剤の溶液をリヨセルの繊維、糸及び布帛に周囲温度の下でパッディグを含 む方法を用いて、好都合に適用できる方法を提供することで、克服することにあ る。 他の商業的加工方法では、この化学処理剤の熱濃厚溶液を、例えば約80℃で 調製し、そして一般的にはこの溶液を水で希釈して、例えば約95℃までの高温 度で染料吸尽条件下、例えばジェット染色機を用いて繊維に適用している。溶解 と繊維への適用の間、特に 中性pHで溶液を調製して、溶液の貯蔵時間を最小限にして化学処理剤の加水分 解を最小限にする条件を選ぶことができる。溶解装置から処理装置への溶液の移 送は、溶液が熱を失って、配管中で化学処理剤が溶液から晶出する結果を招く。 本発明の更なる目的は、このような結晶析出が起こる危険を低減もしくは取り除 く方法を提供することにもある。 発明の開示 本発明は、繊維をセルロースと反応性の少なくとも2つの官能基を有するを化 学処理剤の溶液と接触させることを含むリヨセル繊維のフィブリル化傾向を低減 させる方法であって、前記の水溶液が付加的にゼラチンを含むものであることを 特徴とする方法を提供する。 本発明の方法で用いられる水溶液は、化学処理剤及びゼラチンを高温度で溶解 、例えば、一緒にもしくは別々に40から100℃の範囲の温度で熱水に溶解し た後、自然の冷却あるいは急速冷却することによって好都合に調製することがで きる。このようにして調製された溶液は、数時間乃至数日の間、化学処理剤の沈 澱がないことがわかった。通常、ゼラチンが存在しないと、冷水中の溶解度が低 い化学処理剤は冷却によってすぐに沈澱してしまう。化学処理剤は、例えば引用 することでその内容をここに含める本願と同時期の出願に係る英国特願第951 9394.2で開示されているように、スラリー、好ましくは水性スラリーで導 入することが好都合である。スラリーは、例えば重量固形分で30から60%を 含むことができる。 水溶液中に溶解されるゼラチンの濃度は、多くの場合、1リットル当たり、0 .1〜20.0、好ましくは0.1から5.0、更に 好ましくは0.2から1.0gの範囲であるが、更に高い濃度であることもでき る。溶液中のゼラチンの量は、多くの場合、化学処理剤100重量部当たり、1 から5重量部であることができる。 化学処理剤は、無色であっても着色したものであることもできる。化学処理剤 は、セルロースと反応性の、好ましくは2から6、更に好ましくは3個の官能基 を有する。本発明に用いられる好ましい化学処理剤の例は、THATである。周 囲温度での適用では、THATの水溶液濃度は、多くの場合、1リットル当たり 5から60、好ましくは5から50、更に好ましくは10から40gである。高 温度、特に70から100℃の範囲の適用では、水溶液中のTHATの濃度は、 多くの場合、1リットル当たり50から100gの範囲である。 本発明の方法において、ゼラチンに効果がある理由は明らかではない。事実、 THATのような化学処理剤は、写真技術で硬化剤、つまりこれら化学処理剤は ゼラチンの架橋剤で、ゼラチンの水膨潤性を低減して、それを不溶性にする。 本発明の方法において有用な化学処理剤は、多くの場合、アルカリ性条件の下 でリヨセルを構成するセルロースと最も速く反応する。このような場合、水溶液 は好ましくはアルカリの添加によってアルカリ性にされ、リヨセル繊維に適用さ れる直前、好ましくは周囲温度に対して冷やされる溶液であることが好ましい。 このアルカリ性溶液は、化学処理剤100重量部に対して水酸化ナトリウム10 から25、好ましくは10から20重量部を含む。他のアルカリ物質、例えば炭 酸ソーダもしくは珪酸ソーダの用いることもできる。単独または混合アルカリも 用いることができる。アルカリは高濃度のストック溶液を用いて添加することが 好都合である。アルカリ添加後の水溶液のpHは、化学処理剤の性質にある程度 依存するが、 好ましくは8から12、多くの場合、10から11の範囲である。 低温度の処理では、リヨセル繊維は周囲温度もしくは僅かに高められた温度( 例えば、約30℃まで)の水溶液と接触させられる。繊維に対して水溶液は、公 知の技法、例えば浴法、スプレー法もしくは好ましくはパッデイング法によって 適用される。かくのごとくして湿潤された繊維は、次いで搾液によりその水分含 有量を減少させ、周囲温度もしくは高温度で貯蔵するか又は例えばスチーミング もしくはマイクロ波もしくは高周波照射で加熱して、化学処理剤と繊維とを反応 (固定)させる。本発明の方法は、特に付与及び固定工程が周囲温度で行われる 冷パディング−マングル法(pad−bath法)に適している。反応後、繊維 は水で洗浄され乾燥される。洗浄方法は、特にアルカリ水溶液が用いられる場合 には、希酸水溶液、例えば酢酸1g/リットルの水溶液での洗浄を含む。 本発明の方法によるリヨセル繊維の処理は、繊維を糸に、もしくは布帛に加工 する前であっても後であっても適用することができる。本発明の方法は、未だ一 度も乾燥されたことのないリヨセル繊維にも適用することができる。 繊維、糸もしくは布帛の形態で本発明の方法により処理されたリヨセル繊維は 、その後更に染色を含む汎用の方法によって加工することができる。これに換え て、水溶液は付加的に一つもしくはそれ以上の公知タイプの洗剤を含み、そうす ることによってフィブリル化の低減、布帛の精練及び準備処理を同時的に行うこ とができる。更なる別法によれば、水溶液が付加的に一つもしくはそれ以上のセ ルロースの汎用染料を含み、それによってフィブリル化の低減、染色処理を同時 的に行うことができる。化学処理剤が着色物質である場合には、それ自身が染料 としての役目を果たす。 リヨセルのステープルファイバーは、コートールズ ファイバー ズ(ホールデイングス)リミテッドから商品名テンセル(TENCEL)で商業 的に入手できる。 リヨセル繊維のフィブリル化程度は、以下に述べる試験方法によって評価する ことができる。 試験方法 フィブリル化評価について普遍的に認められた標準法はない。そこでは、下記 する方法を用いてフィブリル化指数(F.I.)を評価した。繊維のサンプルを フィブリル化の増加程度に対応する系列に並べた。各サンプルから基準繊維長を 測長して、基準長さに沿ってフィブリル数(繊維の本体から延びる細い毛羽状の 突起)を数えた。各フィブリルの長さを測り、フィブリル数に平均フィブリル長 さを掛けて得られる積である任意数を各繊維について定めた。この積の最高値を 示す繊維が最もフィブリル化された繊維であり、任意値としてフィブリル化指数 10を割り付けた。全体としてフィブリル化していない繊維にフィブリル化指数 0を割り付け、残る繊維を0から10の範囲で前記の顕微鏡で測定した任意数値 に基づいて一様に配列した。 次いで、測定された繊維を用いて標準等級スケールを形成した。任意の他のサ ンプル繊維のフィブリル化指数の測定するために、5もしくは10の繊維と標準 等級繊維とを顕微鏡下で視覚的に比較した。次いで、各繊維について視覚的に求 めた数値を平均して、対象繊維のフィブリル化指数とした。多くの場合、視覚に よる測定と平均をとることが計測的測定よりも迅速であるこが理解されよう。熟 達した繊維技術者達は、彼らの繊維の評価値について矛盾がなく一致しているこ とが判明した。 布帛のフィブリル化指数は、布帛の表面から抜き取った繊維について評価する ことができる。F.I.が約2.0〜2.5以上であ る織物もしくは編物が呈する外観は、見栄えがよくない。 以下の実施例により本発明を説明する。実施例における部及び比は特記されて いないかぎり、重量によるものである。 実施例1 THAT(1g)を熱水道水(50ml、70〜80℃)中に、要すれば他の 水溶性添加物と共に攪拌して溶解し、THAT20g/リットルの溶液を得た。 このようにして得られた溶液を周囲温度にまで自然冷却して、その挙動を観察し た。表1に示す結果が得られた。 非常な低濃度のゼラチンが化学処理剤を溶液状態に維持するに充分であること が判るであろう。著しく有益な効果を発揮する他の唯一の添加物は、著しく高濃 度の尿素であった。TAHT(25g/リットル)を80℃で非イオン性のポリ アクリルアミド(Cour gel AG 1111ーCoutaulds Chemical〔Holdi ngs〕Limitedの商品名ー、濃度1ー10g/リットルもしくはFlo ergar AH 912ーSNF Floergarの商品名ー、1ー40g /リットル)と一緒に溶解した。冷却すると、THATは最高濃度のポリアクリ ルアミドにおける以外では、30℃で結晶析出した。このような濃度は、高過ぎ 況んや材料費面で商業プロセス上到底望ましいものではなく、加えてこのような 高過ぎる濃度の溶液は非常に粘度が高く、不利益な粘度のものである。 同じ手順を用いて種々濃度のTHAT及びゼラチンの効果を評価した。表2に 示す結果が得られた。 THAT(100g/リットル)とゼラチン(2.5g/リットル)とを熱水 道水(80℃)中に溶解した。得られた溶液を冷水で4倍に希釈して、THAT (25g/リットル)とゼラチン(0.625g/リットル)を含む溶液を得た 。希釈の間もしくは室温での貯蔵で沈殿は起こらなかった。この方法は冷却期間 を低減させる利点がある。 ゼラチン(0.6g/リットル)を熱水(50℃)に溶解し、得られた容液を 室温にまで冷却した。THAT(24g/リットル)を加えて、そしてこの混合 物を高剪断ミキサ−で5分間混合した。数日にわたって沈降しない分散物が形成 された。 THATは、ある種の水/溶剤混合物、例えば1:1水/アセトン及び1:1 水/エタノールに室温で溶解する。このような可燃性溶剤の混合物の使用は、工 業的な応用には実際的ではないものと考えられる。THATは、9:1の水/溶 剤の混合物中に室温でほんの僅かしか溶けない。 水酸化ナトリウム(3.5g/リットル)を含むTHATの溶液(20g/リ ットル)のプロトンNMR解析は、TAHT分子中の1個の二重結合の加水分解 の平均時間が室温で約5時間(ゼラチン含有溶液)であり、50℃では一時間よ りも小さい(ゼラチン有りもしくはなし)ことを示した。 実施例2 THAT(20g/リットル)の対照基準溶液を攪拌の下で70ー80℃で水 に溶解して準備して、この溶液を50℃で貯蔵することで化学反応剤の沈殿を回 避した。THAT(20g/リットル)とゼラチン(0.5g/リットル)との 溶液を同様方法で調製し、室温まで冷却するにまかせた。次いで、この溶液を水 酸化ナトリウム(17.5g/リットルのストック液を用いて、3.5g/リッ トルにする)を添加することでアルカリ性とし、使用前に種々の時間にて貯蔵し た。 テンセル100%からなるツイル織物のそれぞれ別個サンプル(約17g)を 前記の溶液(600ml)に数秒間浸漬して、ウエット・ピック−アップが80 %になるように搾液し、次いで100℃/絶対湿度745mmHgで、5分間ス チーミングした(ウエット ・ピック−アップは、湿潤サンプルの重量が原乾燥サンプルの重量の超える比で ある)。このサンプルを希薄酢酸で洗い、流水で濯ぎ、乾燥した。次いで、この サンプルをケルダール法により窒素含有量を測定して、この窒素量からサンプル に固定されたTAHTの量を定量して、未処理サンプルの重量基準とする重量% で算出した。処理効率は、布帛に固定されたTHATの量を処理浴中のTAHT 含有量の%として算出した。表3に示す結果が得られた。 固定されたTHATの量及び効率は、ゼラチンを含む溶液を使用したとき、よ り大きいことが判るであろう。これは冷却溶液でTHATの加水分解速度が低減 した結果であると考えられる。 実施例3 テンセル100%織物の長尺物(12.6m)を付与処理浴(1.6リットル のTHAT32g〔20g/リットル〕とゼラチン0.8g〔0.5g/リット ル〕及び水酸化ナトリウム5.6g〔3.5g/リットル〕を含む22℃の液) に通してパッドした。この織物を2.5m/分でマングルに通して、ウエット・ ピック−アップ81.7%に搾液した。このサンプルを芯に巻きポリエチレン・ フィルムでシール、周囲温度で18時間貯蔵(バッチ)した。次いで、この織物 を希薄酢酸(1g/リットル)で洗い、水で濯ぎ、乾燥した。次いで、ロールの 巻き始めと巻き終わりのサンプルは、実 施例2で記載の方法により窒素含有量について、測定された。表4にまとめる結 果が得られた。 サンプルを汎用法に撚り反応性染料で染色し、ロールの巻き始めとロールの巻 き終わり片を汎用の家庭用洗濯サイクル(洗滌/タンブル、w/t)に仕掛けた 。これらのサンプルから抜き取られた繊維のF.I.を表5に示す。 実施例4 THAT(10g/リットル)とゼラチン(0.25g/リットル)とを80 ℃で水道水(400ml)に溶解し、この溶液を周囲温度に冷却させた。水酸化 ナトリウム(1.75g)及びZetex HP−LFN(2.5g)(ICI Surfactantsから入手できる非イオン型低発泡性洗剤)を室温の水 道水(100ml)に溶解した。この2つの溶液を混合してTHAT20g/リ ットル、ゼラチン0.5g/リットル、水酸化ナトリウム3.5g/リットル及 びZetex HP−LFN5g/リットルを含む付与処理浴とした。ポリビニ ルアルコール(PVA)で糊付けしたリヨセル100%からなるツイル織物を前 記の処理浴に通してパッドし、搾液、そして周囲温度で約20時間貯蔵(バッチ )した。この織物をジッガ−を用いて60℃で希薄酢酸溶液(1g/リットル) で拡幅状態で濯ぎ、続いて一回の熱水(60℃)濯ぎ及び4回の冷水濯ぎの後に 乾燥した。THATの固定量をケルダール分析法で定量したところ1.75%o wf(すなわち織物の重量で)であった。次に、この布帛をProcion G reen H−E4BD(Zenera Ltdで入手できる反応性染料)の吸 尽条件下で染色し、ソーピング、濯ぎを経て乾燥した。この布帛及び未処理布帛 の洗濯前後の布帛とから抜き取った繊維のF.I.を表6に示す。 実施例5 THAT(4g)、Zetex WA−HS(0.5g)(ICI Surf actantsから入手できるアニオン湿潤剤)、Remazol Red R B(10g)(Hochist AGから入手できる反応性染料)及び尿素を水 道水(160ml)に80℃で溶解し、得られた溶液を室温まで冷却させた。珪 酸ソーダ(24g)及び水酸化ナトリウム(2.96g)とを室温の水道水(1 0ml)に溶解し、得られた溶液を40mlに希釈した。上記の2つの溶液を混 合して付与処理液を得た。リヨセル100%のツイル織物のサンプルを付与処理 浴に通してパッドし、搾液、そして周囲温度で約20時間、バッチした。次いで 、サンプルを流水で濯ぎ、Sandopur SR(2g/リットル)(San doz AGから入手できる反応性バット及びアゾ染料用のソーピング剤)で9 5℃で20分間、ソーピングし、熱水濯ぎそして冷水濯ぎして、乾燥した。布帛 へのTHATの固定量をケルダール分析法で定量したところ1.07%owf( すなわち織物の重量で)であった。次に 、この布帛をProcion Green H−E4BD(Zenera Lt dで入手できる反応性染料)で吸尽条件下で染色し、ソーピング、濯ぎを経て乾 燥した。この布帛と未処理布帛の洗濯前後の布帛とから抜き取った繊維のF.I .を表7に示す。 実施例6 THAT(4g)、ゼラチン(0.1g)、尿素(20g)及びDrimar ene Navy K−2B(6g)(Sandoz AGから入手できる反応 性染料)を水道水(160ml)に80℃で溶解し、得られた溶液を室温まで冷 却させた。炭酸ソーダ(2g)及び水酸化ナトリウム(0.8g)とを室温の水 道水(40ml)に溶解した。上記の2つの溶液を混合して付与処理液を得た。 リヨセル100%のツイル織物のサンプルを付与処理浴に通してパッドし、搾液 、そして周囲温度で約20時間、まとめてバッチ処理した。次いで、サンプルを 流水で濯ぎ、Sandopur SR(2g/リットル)で95℃で20分間ソ ーピングし、熱水濯ぎ及び冷水濯ぎを行って、乾燥した。布帛へのTHATの固 定量をケルダール分析法で定量したところ1.00%owfであった。この布帛 と未処理布帛の洗濯前後の布帛とから抜き取った繊維のF.I.を表8に示す。 実施例7 THATはジェット染色装置を用いてリヨセル繊維に適用され、その間に繊維 に吸尽される。この方法において、THATは染料液調整槽(dye kitc hin)中で80℃の水に溶解されて、溶液となる。この溶液は、配管によりジ ェット染色機に移送され、移送過程で温度は60℃に降下させることができる。 ジェット染色機中で、溶液は繊維への付与処理に適した濃度に希釈され、繊維に 適用するために約95℃に再加熱される。 THAT(90g/リットル)とゼラチン(2.25g/リットル)とを80 ℃で水に溶解することによって溶液が調製された。小割合のTAHTは、溶液の 温度が60℃に低下すると晶出した。この晶出量は、配管のパイプ詰まり実質的 に起こさせる程ではなかった。 ゼラチンを省いた対照溶液を上記同様の方法で調製した。溶液の温度が60℃ に低下するとTHATの高割合が晶出した。生産規模のジェット染色設備では、 その晶出量は、酷い配管のパイプ詰まり問題を起こさせたであろう。 上記二つの場合、それぞれの溶液が80℃に再加熱されたとき、全てのTHA Tは再び溶解した。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.リヨセル繊維のフィブリル化傾向を低減させる方法であって、リヨセル繊 維を少なくとも2個のセルロースと反応性の官能基を有する化学処理剤及びゼラ チンを含む水溶液と接触させるステップを含んでおり、前記溶液が付加的に溶解 したゼラチンを含んでいることを特徴とする方法。 2.繊維が水溶液と周囲温度で接触することを特徴とする請求の範囲1の方法 。 3.水溶液が化学処理剤とゼラチンを水に高温度で溶解し、続いてこの溶液を 周囲温度に冷却することによって調製されることを特徴とする請求の範囲2の方 法。 4.水溶液に溶解したゼラチンの濃度が0.1〜20.0g/リットルの範囲 にあることを特徴とする前記いずれかの請求の範囲に記載された方法。 5.水溶液に溶解したゼラチンの濃度が0.1〜1.0g/リットルの範囲に あることを特徴とする請求の範囲4の方法。 6.化学処理剤がトリアクロイルヘキサヒドロトリアジンであることを特徴と する前記いずれかの請求の範囲に記載された方法。 7.水溶液に溶解しているトリアクロイルヘキサヒドロトリアジンの濃度が5 から60g/リットルの範囲であることを特徴とする請求の範囲6の方法。 8.水溶液に溶解しているトリアクロイルヘキサヒドロトリアジンの濃度が1 0から40g/リットルの範囲であることを特徴とする請求の範囲7の方法。 かによる方法。 9.方法が(1)水溶液をリヨセル繊維にパッディングするステ ップ、及び(2)その後繊維を化学処理剤とリヨセルとの間で反応が生成するに 有効な条件の下で処理するステップを含むことを特徴とする前記いずれかの請求 の範囲に記載された方法。
JP8527388A 1995-03-16 1996-03-14 繊維の処理 Pending JPH11502267A (ja)

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