JPH11501834A - 様々な芳香を選択的に提供する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 選択した時間に１つ以上の芳香を放出するための装置（２）は、受容部（３６）と受容部（３６）内に収容された芳香放出装置（３８）とを備えたハウジング（２２）を含む。この芳香放出装置（３８、１３８）は、必要なときに１つ以上の芳香を提供するための空気路（２４）と選択的に連通される複数の芳香支持要素（４１、１４１、４４１）を備えた支持体（４０、１４０）を含む。この装置（３８、１３８）は、対話式、または非対話式に使用して現実感体験を提供するのに特に有用であり、娯楽産業、教育訓練分野、または医療領域などでの多様な装置で使用されても良い。

Description

【発明の詳細な説明】様々な芳香を選択的に提供する装置 背景技術 １．技術分野 本発明は、調節された状態にある空間内に１つ以上の芳香を提供し、必要なと きに芳香の選択を容易に変更できるようにする装置に関する。この装置は、一定 期間を通じて芳香の選択を変更する要請がある分野だけでなく、特に教育、娯楽 、それに医学の分野において有用となる。２．関連技術 教育および娯楽の分野において、可能な限り現実的な模擬体験を提供するため にかなりの努力がなされている。教育界においては、この努力は、通常ではあま りにも高価なりすぎる、または危険を伴うような訓練を行わせるために、航空機 、または船舶などの操縦設備の幻影を創ろうとするエミュレータで最も成功を収 めている。早期の努力は、例えば、船舶を波止場につける場合などの操縦装置に 応じて動かされた精細なモデルを使用することに関わった。後期の努力は、ブリ ッジからの眺めをより正確に再現するために展望鏡やレンズを使用した。コンピ ュータが利用できるようになってからは、これらの操縦装置は修正されて、操縦 装置を動かすのに必要とされる作用力の度合いを、つまり操縦の「感じ」をより 良くまねた触知可能なフィードバックを提供するようになった。エミュレータの 演算速度も改善したので、最初は概略、すなわちワイヤフレームモデルであった モデルも、生徒の前のモニターに表示される周囲環境も 現実的な描画となった。建築技術のシミュレータは進歩しているので、生徒は、 生徒が訓練モジュール内で体験する視界、音声、それに位置方向などがコンピュ ータによって制御され、現実的体験を提供する制御した状態の環境に置かれた。 最近では、シミュレーションは、生徒が「体験」を探求、または原子の世界から 宇宙それ自体にまで様々な環境と対話できるように使用されている。 数多くの同じような対話式表示原理がゲームの形で娯楽分野に適応されている 。最初これらのゲームは、従来のゲームのコンピュータ化ボードや遊び用具の一 部でしかなかったが、これらは直ぐに、ゲーム環境がプレーヤーの行動や、しば しばプレーヤーにも知らされていないルールに応じて変化するロールプレーイン グ冒険ゲームやシミュレーションによって補足された。これらのシミュレーショ ンの初期段階は、簡単な文字表示、すなわち環境を描写する表を提示するに留ま ったが、直ぐに決まった背景を背にして動く単純な動画にまで、後にはキャラク タの位置や行動を反映させるために変化する完全に描画された前景および背景に まで進歩した。 平行した開発も、動画などの録面材料の提示で起こっていた。ある録画材料の 提示は、現実の幻影をまねるほど、提示された材料に視聴者を何とかのめり込ま せることができる。これらの作品を見るために使用される画面もより大きくなっ て、より大きな視界を包含し、音声も多重ソースから供給され、映像と一体とな って動く音声ソースの知覚的幻影を提供する。視覚空間内に３次元対象物を現出 させるために、通常は彩色、プリズム、または偏向ガラスによって２つの目に僅 かに異なる独立した像を提供する試みがなされている。 これらのシミュレーションは改善してきているので、生徒、すなわちゲームプ レーヤーの知覚体験は、刺激が提示された中に見る人が十分に没頭させられるよ うになり、参加者の反応が現実への露出 から生じるものと区別することが困難となる点にまで巧みに操られた。このため 、用語「バーチャルリアリティ（仮想現実）」が、現実と区別するのがある程度 困難となる広い範囲の疑似体験を説明するのに造られた。現在のシミュレーショ ンの幾つかは、別々になったフルカラー映像のシーンを、完全３次元映像の幻影 を造るために視界を満たす２つの小さなヘルメット搭載式テレビジョン画面を提 示する。これらのヘルメットは、頭の動き、または目の動きでさえも検知して、 像を造るコンピュータプログラムが提示したた眺めを動的に変更できるようにす るセンサと任意に適合するようになっていても良い。音声情報も、個々の耳に、 別々に、またはほぼ同時に提供されて、位置的に推論した聴覚ソースを視界に提 示された対象物に連係させるようにしても良い。 体験全体に特に重要な２つの要素は、没頭と対話とである。これを頭に入れて 、可能な限り多くの知覚チャネルに刺激を提供し、刺激の全てが提示されている 材料と一致させることが特に重要となる。特に単純な、非対話式提示においては 、没頭の感覚を維持するために、可能な限り５つの知覚に一致した刺激を提供す ることが求められる。発明の開示 本発明は、様々な芳香支持要素が支持体の別々のチャンバ内に収容される芳香 放出装置に向けられる。この支持体は、必要なときに１つ以上のチャンバと選択 的に連通させることができる空気路を含む装置の受容部内に着脱自在に収容され るように形成される。この支持体は、一旦芳香支持要素が完全に使いきられると 、または芳香の他の選択を求められるときには、容易に受容部から取り外されて 、他の支持体と交換することができる。 特に、１つの態様における本発明は、複数の独立したチャンバと、それぞれが 各チャンバ内に収容された複数の芳香支持要素とを有する支持体を備えた芳香放 出装置に関わる。各要素は、揮発性材料を包含する貯蔵子と、少なくとも部分的 に貯蔵子を覆う拡散速度制御構造とを含む。この装置は、１つ以上のチャンバを 選択的に開放するための支持体に接続された少なくとも１つのカバーをも含み、 各カバーは、１つ以上のチャンバ上の閉位置に向かって弾性的に付勢される。 他の態様において、本発明は、空気路と、その空気路内に配置された受容部と を有するハウジングを備える複数の芳香を放出するための装置に向けられる。こ の装置は、空気路を通って空気を送るための加圧空気源と、受容部内に着脱自在 に収容される芳香放出装置をも含む。この装置は、複数の独立したチャンバと、 それぞれが各チャンバにに収容される複数の芳香支持要素とを備えた支持体を含 む。各要素は、揮発性材料を包含する貯蔵子と、その貯蔵子を少なくとも部分的 に覆う拡散速度制御構造とを含む。選択された１つ以上のチャンバを空気路に連 通させる手段が提供される。このような手段は、必要時にチャンバの選択を変更 するためのコントローラを含む。この装置は、揮発性材料が空気路に連通してい ないチャンバから空気路に逃げるのを防止するための少なくとも１つのカバーを も含む。この装置は、対話式プログラムをも含み、そのコントラーラは、プログ ラムに対する使用者の応答によってチャンバの選択が決定できるようにするため に、対話式プログラムによって提供される電子信号に応答する。 任意に、芳香は、用途によって求められるときに事前プログラム式で、または 対話式で提供されても良い。この選択手段は、機械的、記録媒体に埋め込まれた 電子信号、対話式プログラムによって生成 された電気信号、または上記のものの組み合わせであっても良い。さらに、空の チャンバが提供されて、調節した状態にある雰囲気、または調節した状態にある 雰囲気に至る空気路から芳香を排除し易くしても良い。 本発明がどのように動画、またはビデオゲームと関連して利用されるかの例と して、ピザに似ている臭いを提供する芳香支持要素が、最初に見る人の雰囲気に 提供され、次に松林にふさわしい香りを付けた第２の芳香支持要素が見る人に放 出されるので、見る人は松林の中をピザを運んでいるシナリオを臭覚を通じて体 験することができる。花、またはキャンプファイアに似た芳香などのその他の臭 いが、所望のプログラム順序に従って順次提供されても良い。 任意に、動画、またはビデオゲームは対話式であっても良いので、選択される 一連のアクションを選んだときに見る人には、そのアクションに伴う適切な画面 に従って様々な臭いが提供される。説明のために、上記例においては、見る人が 、ピザがキャンプファイやに投げ込まれることになる一連のアクションを選んだ 場合、おいしそうなピザの芳香は焼け焦げたピザの皮とチーズとに似た芳香と交 換することも可能である。 本発明は、医学の分野で利用することもできる。例えば、本発明の装置は、手 術室の背景臭を遮断して、手術者チーム、患者、またはその両方に芳香療法の利 益を提供するように使用されても良い。この装置は、例えば、麻酔状態の患者に 調節した空気を供給する暖房、または冷房毛布と共に使用されても良く、またこ の装置は、手術前の準備のための鎮静芳香、手術室内での覚醒を促すもう一つの 芳香、さらに術語回復期間中の悪心を抑える第３の芳香などの芳香のパレットを 一定期間供給しても良い。 さらなる本発明の詳細は、請求の範囲の特徴で規定される。図面の簡単な説明 第１図は、ハウジングと、ハウジング内に着脱自在に収容される芳香放出装置 とを含む本発明の１実施例に従って様々な芳香を放出するための装置の側部横断 面図である、。 第２図は、第１図の切断線２−２についての第１図の装置の端部横断面図であ る。 第３図は、本発明の他の実施例による様々な芳香を放出するための装置の側部 横断面図である。 第４図は、第３図の切断線４−４についての底部横断面図であり、芳香支持要 素を収容するための多数のチャンバを示している。 第５図は、本発明の他の実施例による以外第３図とほぼ同様の図である。 第６図は、本発明の他の実施例によるチャンバおよび芳香支持要素の底部横断 面図である。 第７図は、本発明の他の実施例による以外第６図とほぼ同様の図である。 第８図は、適切な、選択された芳香と共に視覚、および／または聴覚材料を提 示するための、第１図に示された装置を包含するヘルメットの部分断面の縮小立 面図である。 第９図は、個人に選択された芳香を放出するための代わりとなるべき装置を示 す。 第１０図は、本発明の装置を利用して、香りを付けた気流がゲームの参加者に 向けて放出されるアーケードゲーム機の側部立面図である。発明を実施するための最良の形態 本発明の一実施例に従って構成される様々な芳香を放出するための装置は、第 １図の参照符号２０によって広く明示される。この装置２０には、ハウジング２ ２を通って第１図の矢印によって示される方向に空気を流すことができる空気路 ２４を有する堅牢なハウジング２２を含む。この空気路２４には、円筒状空気導 入管２６と円筒状空気導出管２８とを含む。この導出管２８は、好ましくは短く て、容易に揮発性芳香材料を吸収しない通路によって香りが付けられる空間に連 通する。 このハウジング２２にも、それぞれが空気導管２６、２８の近接端に固定され た開口部を有する２つの間隔を持って配置された円形板３０を含む。２つの補強 フランジ３２もまたそれぞれが、空気導管２６、２８の１つとそれぞれの近接円 形板３０とに接合される。構造部材３４は、導管２６、２８と、円形板３０と、 フランジ３２とを間接合して、円形板３０が互いに平行で一定の指定された距離 を持って固定された状態を保持し易くする。 このハウジング２２には、空気導管２６、２８の近接端間の空気路２４内に挿 入される受容部３６を含む。芳香放出装置３８は受容部３６内で着脱自在に収容 され、その中心軸に沿って延在するボア穴（第２図参照）を有する円筒状支持体 ４０を含む。シャフト軸４４（第１図）は、支持体４０を着脱自在にハウジング ２２に結合するために円形板３０の２つの一致した、一直線に配列された中心穴 と同様にボア穴４２に着脱自在に収容される。ワイヤバネ（図示せず）は、各円 形板３０の外側面に近接して位置し、各バネはシャフト軸４４に形成された近接 溝を付勢して、シャフト軸４４を着脱自在に円形板３０に、第１図に示されるよ うな位置で接合する。 この支持体４０には、互いに平行して、支持体４０の一端から他端に延在する ６つの同形状の円筒状チャンバ３９を含む。このチャ ンバ３９は、互いに等間隔を持って、支持体４０の中心軸に対して放射状に円形 配列となるように配置される。図に示される実施例においては、５つのチャンバ ３９がそれぞれの芳香支持要素４１を着脱自在に、且つ摺動自在に収容するが、 ６番目のチャンバ３９は空である。 芳香支持要素４１のそれぞれには、貯蔵子４３と、貯蔵子４３に収容される揮 発性材料と、貯蔵子４３を取り囲む拡散速度制御構造４５とを含む。任意に、か つ示されるように、弾性材料４７の層が、その拡散速度制御構造４５を取り囲む 。これらの芳香支持要素４１は、好ましくはチャンバ３９の径および長さよりも 僅かに小さい径および長さを有する円筒形状をしている。各芳香支持要素４１は 、それぞれのチャンバ３９内にぴったりと合うように収容されるが、必要なとき にチャンバから取り出して、容易に取り換えることができる。好ましくは、各貯 蔵子４３には、異なる揮発性材料を包含して、必要時に異なる芳香を提供する。 ステップモータ４８は、フランジ３２の一方に固定されたブラケットに固定さ れる。ギヤ５０は、ステップモータ４８の出力駆動シャフトの外部端に接続され て、支持体４０の外壁の周囲を取り巻く一列の歯５２（第２図）と噛み合い係合 する。このステップモータ４８は、第１図に概略的に示されるプログラム可能な コントローラ５４に電気的手に接続される。 このステップモータ４８は、シャフト４４の長手方向軸を中心にしてアーチ状 に、故に第２図の両方向の矢印によって示されるようにいずれの方向にもハウジ ング２２に対して支持体４０を回動させるように動作できる。このステップモー タ４８は、連発ピストルの弾倉の回転と同じように支持体４０を動かし、選択さ れた１つ以上のチャンバ３９と空気路２４とを連通させる手段を提供する。この ステップモータ４８とコントローラ５４とは、必要なときにチャンバ３９の選択 を変更する手段を提供する。 加圧空気源５６も、第１図に概略的に示されており、空気導入管２６に接続さ れる。この加圧空気源５６は、例えば、ブロア、ポンプ、またはファンであって も良く、この装置２０の使用目的（例えば、この装置２０が比較的小さな調節さ れた状態にある空間内で一人の個人によって使用されることを目的とするか、ま たは代わりにこの装置２０が数人を含むより大きな部屋のような調節空間内で使 用されることを目的とするなど）を決定することによって選択される。さらに、 加圧空気源５６は、図に示されるように空気導入管２６に接続されて、正の空気 圧を提供するが、負の空気圧を供給する加圧空気源が採用されて、代わりに空気 導出管２８に接続されても良いことも理解されよう。 この加圧空気源５６も、コントローラ５４に電気的に接続される。動作時、加 圧空気源５６は、空気を、導入管２６を経て、さらに導管２６、２８と現在一直 線に配列されているチャンバ３９内にある特定の芳香支持要素４１を経て、次に 導出管２８を経て、最終的に香りが付けられる環境に送る。この加圧空気源５６ は、空気路２４を通って安定した空気流を供給するか、代わりに香りが付けられ る空間への揮発性材料の平均流量を低減することが求められた場合、パルス化空 気流を提供するようにしても良い。導出管２８を通過する香り付けされた空気は 、芳香を受け入れる空間に直接放出されるか、または代わりに放出する前に他の 空気流で薄められても良い。 円形板３０は、空気導管２６、２８と現在一直線に配列されているチャンバ３ ９内に存在する特定の芳香支持要素４１からの揮発性材料以外、加圧空気源５６ が動作しているときに芳香支持要素の揮発性材料が空気路２４に入るのを実質上 防止するカバーとし働く。 任意に、支持体、または円形板３０には１つ以上のシールを備え、空気導管２６ 、２８と現在一直線に配列されていないチャンバ３９から揮発性材料が逃げるの をさらに阻む。例えば、円形板３０の内部対向表面が、弾性発泡裏地を備えた接 着剤塗布蒸気不透過性フィルムなどの１枚の弾性材料で覆われるか、または代わ りにゴムＯリングシールが、支持体４０の両側の各チャンバ３９の開口部を取り 囲む溝に埋め込まれるようにしても良い。 代わりになるべきものとして、構造部材３４には、円形板３０（およびそれぞ れの導管２６、２８）が必要なときに直線的に互いに接近、または離遠する方向 に僅かに移動できるようにするために伸縮、すなわち摺動さねはぎ継ぎを含んで も良い。空圧ピストンシリンダアッセンブリなどの駆動手段は、構造部材３４の 相対的に可動な部分と間接続されて、電気ソレノイド起動空圧弁を通じてコント ローラ５４に動作できるように接続される。このような例においては、このコン トローラ５４は、支持体４０が回転されて他のチャンバ３９が導管２６、２８と 一直線に配列される直前にピストンシリンダアッセンブリが円形板３０を互いに 僅かに離遠する方向に移動できるように空圧弁を作動させる。一度支持体４０の 移動が完了すると、コントローラ５４は、空圧弁を作動して、ピストンシリンダ アッセンブリが円形板３０を互いに近接させる方向に移動させ、それによって支 持体４０の２つの端部と確実に係合して、導管２６、２８と現在一直線に配列さ れていないチャンバ３９からの揮発性材料の逃げを低減する。 芳香支持要素の欠けているチャンバ３９は、望まれたときに芳香の空気路２４ （および任意に調節された空間の少なくとも一部を清掃する）を清掃するのに有 用となる。第１図および第２図において、空のチャンバ３９は支持体４０の底部 に示される。この空のチャン バ３９は、芳香の不在が望まれるとき、または臭覚の疲労を回避するために芳香 調節した空間を少なくとも部分的に清掃することが望まれるときに使用するため に選択されても良い。 その他の代わりになるべきものとして、芳香放出装置３８から分離される空気 バイパス導管が、空気導入管２６から空気導出管２８に延在しても良い。そのよ うな場合、電気起動弁動作がバイパス導管内に設けられて、必要なときにバイパ ス導管を通じて空気流を使用可能に、または中断させるためのコントローラ５４ に動作できるように接続される。さらに、そのような場合には、チャンバ３９の 全てが芳香支持要素４１を収容しても良い。 使用時の芳香支持要素４１の特定の選択、および一定期間にわたっての種々の 選択の順序は、コントローラ５４によって提供され、用途によって求められるス テッブモータ４８の操作を通じて行われる。例えば、このコントローラ５４は、 読み取り専用コンパクトディスクプレーヤまたはビデオカッセットプレーヤによ って提供されるような事前記録された提示が使用者に提示されるときなどに起こ り得る、選択された芳香支持要素４１を一定の、事前に設定された順序でのみを 提供するために事前プログラムされても良い。代わりに、このコントローラ５４ は、訓練シミュレータ、アーケードゲーム等の対話式体験を提供する装置と動作 連係させても良く、いずれの場合も、コントローラ５４によって行われるとき芳 香支持要素４１の選択は使用者の応答によって決定される。このコントローラ５ ４は、芳香の選択を変更するための手段を提供し、機械信号、記録媒体に埋め込 まれた電子信号、対話式プログラムによって提供される電子信号、またはそのよ うな信号の組み合わせに応答するようにしても良い。 上述のように、加圧源５６は、空気路２４を通じて安定空気流を、 または安定空気流が望まれない場合にはパルス化空気流を提供しても良い。この コントローラ５４は、現在選択されて、空気路２４に位置する芳香支持要素４１ の特性に従って安定空気流、またはパルス化空気流のいずれかを提供するように プログラムされる。任意に、このコントローラ５４は、特定の芳香成分に対する 人間の臭覚系の刺激反応性の差をすくなくとも部分的に補償するために、現在選 択されている芳香支持要素４１に従って空気の周波数、すなわち周期を変更、ま たは安定空気流の流量を変更しても良い。必要な場合には、装置２０には、各芳 香支持要素４１に提供された識別手段を検出するセンサ（例えば、現在使用中の 写真フィルムの「ＤＸ」等級を決定するためのカメラで使用されるタイプのセン サなど）を含めて、コントローラ５４が、選択された芳香支持要素４１に関する コントローラ４１に格納されたデータに従って空気路２４内の安定、またはパル ス化空気の流量を自動的に変化させることができるようにしても良い。 都合良く、支持体４０を着脱自在に収容する受容部３６と組み合わせて、支持 体４０を提供すると、必要なときに芳香支持要素４１を容易に交換することがで きるようになる。交換時、シャフト４４はボア穴４２および円形板３０から取り 外され、次に支持体４０が受容部３６から取り外される。この支持体４０は、芳 香支持要素４１がチャンバ３９内の適所に固定される使い捨て用に製造されても 良い。代わりに、この支持体４０は、再使用できるように製造されて、必要なと きに各芳香支持要素４１をそのそれぞれのチャンバ３９から取り出して、新しい 芳香支持要素と交換できるようにしても良い。 図示されないが、芳香放出装置３８は、使用前に芳香支持要素４１からの揮発 性材料の過度な消失を避けるために、装置３８が受容 部３６内に設置されるときまでチャンバ３９の両端開口部を覆う手段と共に製造 者によって供給されるのが好ましい。このカバー手段は、支持体４０の端部に着 脱自在に接着し、種々のチャンバ３９から揮発性材料が蒸発して逃げるのを事実 上防止するための感圧接着剤を備えたフィルムの１枚以上の分割片から構成され ても良い。代わりに、このカバー手段は、支持体４０の両端に係合するシールを 有する受容部を備えて、支持体４０が受容部から取り外されるときまで揮発性材 料の過度な消失を防止するようにしても良い。 各芳香支持要素４１によって放出される揮発性材料は、局部的雰囲気に放出さ れるべく望まれる任意の揮発性材料であっても良い。この揮発性材料は、単一の 揮発性のものであっても良く、または異なる揮発性を有する化合物の混合であっ ても良い。このような混合された芳香は、様々な「香気」を含むと言われる。好 ましくは、芳香の混合物は、同様の揮発度を有する化合物から成り、製品の芳香 放出期限までバランスのとれた芳香を提供する。 貯蔵子４３は、材料の放出のために要する適切な期間を通じて揮発性材料を保 持し、且つ放出する構造物から選択される。例えば、非常に効率よく短期間で芳 香を放出をする芳香支持要素が望まれる場合、貯蔵子４３の構造は、非常に単純 で、例えば、揮発性材料の量を保持しながら、その材料を時間と共に放散させる ことができる材料のみから成っても良い。適切な貯蔵子材料の例には、揮発性材 料を収容することができる吸収性シート、スポンジ、または織地のパッドを含む 。この貯蔵子材料は、不織布ポリプロピレンウエッブなどの不織布、または織布 であっても良い。適切な貯蔵子材料は、Ｎｏ．１１０の吸油パッド（３Ｍ社から 入手できる）などの不織布重合マットである。貯蔵子４３は、任意に連続、また は独立気泡スポンジ状材料であっても良い。代わりに、貯蔵子４３は、ターナー （Ｔｕｒｎｅｒ）氏の米国特許第２，６９１，６１５号に開示されるようなゲル 材料であっても良い。空気は、貯蔵子４３の周りを流れる、または内部を貫流し ても良い。 揮発性材料は、任意に、褌発性材料の供給源として働くブロック状、または粒 状の貯蔵子４３の固体材料の内部に吸収される、またはその表面上に吸収されて も良い。そのような固体材料の例は、いずれも大量の表面積を提供して、粒子上 に芳香油を吸収するための場所を提供する、または芳香油によって膨張可能であ る隙間を有するタルク、ワックス、脂肪アルコール、重合粒子とである。重合粒 子は、例えば、隙間を有する粒了を提供するために後に排除される不適合材料が 存在するところで形成されても良い。 任意に、揮発性材料は、揮発性材料の発散を開始することが望まれるときにの み使用者によって砕かれる１つ以上の破砕可能なカプセル内に最初に包含されて も良い。好ましくは、この破砕可能なカプセルは、揮発性材料の放出を容易にし 、且つ強化するのに十分な表面積を有する部分全体を通じて揮発性材料を吸収し て、放出する貯蔵子４３の材料によって包囲される。 この貯蔵子４３は、好ましくは、絶え間ない量の揮発性材料を貯蔵子４３から 放散させることができるほど十分な揮発性材料を備えているが、装置の向きに関 係なく、揮発性材料が装置から液体として流れるほど多くはない。故に、要素４ １は、要素４１の現在の下方端にかなりの揮発性材料が流れることもなく任意の 向きに配置されても良いのが好ましい。この要素４１は、ちょっとした圧力でこ の要素４１を押さえ付けることによって液状揮発性材料が放出しないように十分 に制限された量の揮発性材料を包含するのが最も好ましい。特にこの要素４１が 、子ども、またはペットがいるような場所でそれらの手の届く範囲にあるときな どはこのような揮発性材料 に対する誤用、障害、または有害な物理的反応の可能性があるので、押さえつけ ることによって液状揮発性材料が発生する可能性を回避することが望まれる。 拡散速度制御構造４５は、揮発性材料を制御して、放出させることができる。 揮発性材料は、零次で放出される、すなわち零次放出速度に近付くのが最も好ま しい。最も有効な零次放出を行うためには、貯蔵子４３は、その構造４５の拡散 速度制御局面よりも早く揮発性材料を放出できることである。 好ましくは、この貯蔵子４３は揮発性材料を非常に効率的に放出することがで きる。貯蔵子４３が非常に吸収性のあるものである場合、構造４５による速度制 限を提供するほど速く揮発性材料を放散しない。故に、貯蔵子４３は、揮発性材 料を高速で逃がすことができる大きな表面積を有するのが好ましい。貯蔵子４３ がスポンジ状構造である場合、好ましくはそれは、独立気泡ではなく連続気泡の ものである。貯蔵子４３が不織布、または織布パッドである場合、それは、揮発 性材料を吸収しない繊維で準備されるのが好ましい。例えば、ポリエチレン繊維 は、香油によって可塑化されるので、揮発性材料によって可塑化されない他の繊 維のようにたやすくパッドから放散させない。高密度ポリプロピレンや、ポリエ ステルなどの繊維材料は、揮発性材料を吸収することなく十分な表面積と織地と を提供するので、制御される放出装置用に好ましい。さらに不親油性で結晶性の 繊維が一般に好ましい。さらに、これらの繊維は、生物分解性材料から選択され るのが好ましい。 拡散速度制御構造４５は、例えば、揮発性材料がフィルムを通じて浸透するこ とができる本質上連続フィルムなどの膜であっても良い。代わりに、その構造４ ５は、制御された速度で蒸気がフィルムを透過できるようにそれを貫通するミシ ン目を入れたフィルムであ っても良い。適切なフィルム材料の例には、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタンなどから製造されたも のを含む。これらのフィルムは、要素４１から揮発性材料を制御して逃がすこと ができるミシン目を備えている。フィルムに開けられる穴の寸法形状および数量 は、貯蔵子４３に対する揮発性材料の親和力と揮発性材料の揮発度とによって決 定される。芳香の様々な香気が放出されるところでは、各香気は、香気の異なる 揮発度のために異なる寸法形状、および／または数の穴を有する異なるフィルム をそれ自身の区画内に備えても良い。芳香混合物の様々な量の構成成分は、芳香 香気の異なる揮発度を調整するために任意に提供されても良い。バランスのとれ た芳香が、それによって要素４１の芳香放出期限を通じて放出されるようになる 。 他の代わりになるべきものとして、構造４５は、好ましくは揮発性材料の放散 を十分に制御するための比較的引き締まった織布を有する織地であっても良い。 例えば、サテンの織地が使用されても良い。他の代わりになるべきものとして、 構造４５は、周囲のチャンバの壁表面など、保温隙間を規定する壁表面であって も良い。 貯蔵子４３を取り囲む弾性材料４７は、比較的多孔性であり、構造４５から出 てくる揮発性材料で濃厚にされた空気を一時的に保管する場所の役目を果たす。 芳香濃縮空気を一時的に保管すると、要素４１が、選択されたチャンバ３９に送 られた空気流に芳香付けられた空気を放出するための速やかな応答ができるよう になる。適切な弾性材料４７には、サウスキャロライナ州、グリーンビル市のＢ ｏｎａｒ Ｆａｂｒｉｃｓ Ｃｒｐｏｒａｔｉｏｎ社からの接着ポリエステル不 織布タイプ９２３０（１．１オンス毎平方ヤード）を含む。 任意に、この弾性材料４７は、例えばポリエステル製の開口端円 筒状外板によって包囲される。この外板は、特に、支持体４０が再使用される場 合や、必要なときに個々の要素４１がそれぞれのチャンバ３９から取り出されて 、交換される場合、芳香支持要素４１を容易に扱えるようにする。この外板は、 選択されたチャンバ３９を通過する空気は、外板の開口端を通過するので、多孔 性である必要はない。 本発明の他の実施例による装置１２０は、第３図および第４図に示される。こ の装置１２０には、上方部分１２３と下方部分１２５とを備えたハウジング１２ ２を含む。ハウジングを通って延在する空気路１２４には、ハウジング上方部分 １２３内の空気導入管１２６と、下方ハウジング部分１２５内に位置する空気導 出管１２８とを含む。この空気導入管１２６は、一列に配列された７つのポート １３１に導くマニフォルドの役目をするが、もちろんポート１３１の数がそれら よりも多くても、少なくてもかまわない。 この上方ハウジング部分１２３は、第３図に概略的に示される７つの電気的に 起動されるソレノイド空気弁１３３を収容する。各空気弁１３３は、第１図に示 されたコントローラ５４と同一であるコントローラ（図示されず）に電気的に接 続される。各空気弁１３３には、それぞれが対応するポート１３１に導く空気導 入管１２６内の７つの開口部のそれぞれと密閉接触する位置に向かうか、または それから離れるかのいずれの方向にも移動できるバルブステムを含む。 上方ハウジング部分１２３と下方ハウジング部分１２５との間の空間は、芳香 放出装置１３８を収容するための受容部１３６となる。多数のボルト（図示され ず）がハウジング部分１２３、１２５内の穴を通って、芳香放出装置１３８のネ ジ切りした開口部内に延在して、受容部１３６内の適所に芳香放出装置１３８を 着脱自在に固定 する。他の代わりになるべきものとして、即時解除挟持機構、または他の接合構 造がハウジング部分１２３、１２５との間の受容部１３６内に芳香放出装置１３ ８を着脱自在に固定するために使用できる。 この芳香放出装置１３８には、略線形配列に配置された７つのチャンバ１３９ を有する支持体１４０を含む。各チャンバ１３９は、支持体１４０が受容部１３ ６内の適所にあるときポート１３１のそれぞれと一直線に配列される。 下方ハウジング部分１２５は、支持体１４０が受容部１３６内の適所にあると きそれぞれのチャンバ１３９と各開口部とが一直線に配列される７つの開口部を も有する。下方ハウジング部分１２５内の７つの開口部のそれぞれは、下方ハウ ジング部分１２５にヒンジ接続される蒸気不浸透性可動カバー１４７によって選 択的に開閉される。第３図において、各カバー１４７は、弾力性ヒンジによって 下方ハウジング部分１２５に一体的に連結されるが、もちろん、他の構造も可能 である。好ましくは、各カバー１４７は弾性ヒンジ、または他の構造（バネなど ）によって閉位置に弾性的に付勢されるので、入ってくる加圧空気流を現在収容 していないチャンバ１３９も空気導出管１２８に連通しない。 芳香支持要素１４１は、７つのチャンバ１３９のうち６つで収容される。各芳 香支持要素１４１は、第１図および第２図との関連で説明された芳香支持要素４ １と同一であるので、要素１４１の詳細な説明は繰り返さない。芳香支持要素が 欠けているチャンバ１３９は、必要なときに調節した状態にある雰囲気を清掃す るためのバイパスチャネル、または調節した状態にある雰囲気に導く空気路とし て有用である。 空気弁１３３は、選択された１つ以上のチャンバ１３９を空気路 １２４に連通させる手段となる。これらの空気弁１３３は、必要なときにチャン バ１３９の選択を変更する手段となる。たとえば、ある空気弁１３３が開かれる と、空気導入管１２６とそれぞれのチャンバ１３９とを通過する空気の圧力は、 対応するカバー１４７を圧迫して、カバー１４７を開き、空気流を導出管１２８ に送る。任意に、各カバー１４７は、空気弁１３３と同じようにソレノイド作動 空気弁と交換しても良い。 装置１２０は、１つ以上のチャンバ１３９が任意の一定の選択された時間にお いても空気路１２４に連通していても良いということで有利である。そのような 構造は、例えば、背景芳香（松林の臭いなど）が調節した空間に提供され、さら に第２の芳香（ピザの臭いなど）がその背景芳香に加えられる必要がある場合に は有用となる。この装置１２０は、１つの芳香が、対応する空気弁１３３を僅か に開くことによってもし望まれれば緩やかに「段階的に組み込まれる」ようにで きると同時に、他の芳香をそれぞれの空気弁１３３を緩やかに閉じることによっ て「段階的に取り除く」ことができる。 好ましくは、支持体１４０には、チャンバ１３９の端部に近接する場所におけ る空気、すなわち揮発性材料の漏れを避けるための１つ以上のシールを含む。そ のようなシールは、各開口端を取り囲む別々のガスケット、すなわちＯリングに よって提供されるか、または代わりに、チャンバ１３９の端部と一直線で配列さ れる開口部を有する一区画の弾性ガスケット材料（感圧接着剤付き発泡テープな ど）によって提供されることが可能である。それで、支持体１４０が受容部１３ ６内の適所にあるとき、装置１２０からの空気、すなわち揮発性材料の漏れは低 減される。 第４図は、様々な芳香を放出するための装置１２０が提供される本発明の他の 実施例を示す。この装置２２０は、次の段落で説明さ れる差異を除いては装置１２０と実質上同じである。 装置２２０の上方ハウジング部分２２３は、７つの空気ポンプ２２７のそれぞ れの導入端に連通している空気導入管２２６を有する。空気ポンプ２２７の適切 な例には、圧電ファン、マフィン型ファン、または水槽用ファンを含む。次に、 各空気ポンプ２２７の導出端は、７つのチャンバ２３９のそれぞれに連通してい る。各空気ポンプ２２７には、第１図および第２図との関連で述べられたコント ローラ５４と同一のコントローラと電気的に結合される電気モータを含む。代わ りに、この空気ポンプ２２７をチャンバ２３９から離れたところに配置して、雑 音を最小限に抑えるようにすることもできる。 好ましくは、装置２２０の空気ポンプ２２７は、それぞれのチャンバ２３９に 流量可変連続空気流を、またはチャンバ２３９に流量可変パルス化空気流を貫流 させるように動作可能である。これで、一方の芳香から他方へ移行することが望 まれる場合、それぞれの空気ポンプ２２７からの空気の流量は必要なだけ増加、 または減少されて、一方の芳香から他方のものに滑らかに移行させることができ る。例えば、一方の空気ポンプ２２７からの空気の体積は、単位時間当たり段階 的に増加されると同時に、他方の空気ポンプ２２７からの空気の体積も同時間間 隔で段階的に減少されるので、調節した空間内の第１の芳香を減少させながら、 第２の芳香を導入することができる。 流量可変空気ポンプ２２７は、特定の芳香構成成分に対する人間の臭覚系の感 度の差を部分的に補償するのにも有用となる。例えば、単位時間当たりのパルス 数がより少なくなると、またはモータ速度がより遅くなると、結果的に単位時間 当たりにそれぞれのチャンバ２３９に貫流する空気流量の体積がより小さくなる ので、比較的強い芳香を提示する場合に有用となる。選択されたチャンバ２３９ を 貫流する空気の流量を間欠的に減少させて、臭覚の疲労の可能性を減少させるの にも有用となる。 図には示されていないが、本発明の他の実施例は、支持体の中心軸に沿って線 形に一直線に配列される一列の並列チャンバを有する装置に向けられる。１つの チャンバ以外の全ては、芳香支持要素を収容する。支持体は、支持体に設けられ た歯列と噛み合うギヤドライブを備えたステップモータ（第１図に示されるステ ップモータ４８と同一の）によって装置のハウジングに対して移動できる。この ステップモータは、必要なときに、チャンバの１つを空気導入管および空気導出 管と選択的に連通させて、チャンバの選択を変更するように動作できる。 第６図は、本発明の他の実施例によるチャンバ３３９内で補助的に収容される 芳香支持要素３４１の横断面図である。この芳香支持要素３４１およびチャンバ ３３９は、方形状をしており、この芳香支持要素３４１には、多量の揮発性材料 を包含する方形状の中央貯蔵子３４３を含む。貯蔵子３４３の方形形状は、前述 の貯蔵子と比較して揮発性材料を蒸発させるための表面積が比較的大きく露出し ており、揮発性材料の揮発度の速度が比較的小さい場合には有用となる。弾性材 料３４７の層は、貯蔵子３４３を包囲し、方形ポリエステル外板３４９が弾性材 料３４７を覆う。 本発明の他の実施例による第７図に示される芳香支持要素４４１も、横断面が 方形状となっており、方形状のチャンバ４３９内に収容される。この芳香支持要 素４４１は、この場合揮発性材料を含有する固体材料（ゲルなど）からなる貯蔵 子４４３を有する。この貯蔵子４４３は、周囲の方形外板４４９の内壁に固定さ れるクロスバーによって支持され、弾性材料の層を使用する必要はない。芳香支 持要素３４１、４４１のいずれも、それぞれのチャンバが選択され た芳香支持要素を収容するように形成された形状のものである限り、上記実施例 で説明された芳香支持要素と置き換えられても良い。 第８図は、個人６２の頭上にかぶせられるヘルメット６０の図である。このヘ ルメット６０には、視覚材料を提示するための１つ以上の画面６４を含み、任意 にそれに伴う聴覚材料を提示するためのスピーカ（図示されない）を含む。 芳香放出装置２０は、ヘルメット６０の後方部分に設けられ、配管６６は空気 導入管２６を加圧空気源５６に連通させるために提供される。第２の配管７０は 、装置２０の空気導出管２８に連結されて、鼻に近接したヘルメット６０内の比 較的小さな空間を調整するために、ヘルメット６０内部の個人の鼻に近接した場 所に延在する。補助的空気流が、心地よくするために任意に提供されて、香りの 付いた空気の排除を容易にして、滞留するのを防止しても良い。 第８図において、装置２０は説明するためにだけ示されている。但し、装置１ ２０、または２２０は、装置２０と置き換えることも可能である。両装置１２０ および２２０は、第４図に示されるように全体形状が湾曲しており、ヘルメット ６０の後方部分の凹状内部表面と一致する。様々な芳香が提供されなければなら ない場合、１つ以上の装置２０、１２０、２２０が採用されても良い。 第９図において、個人１６２は、装置２０、１２０、２２０などの、本発明の 芳香放出装置を包含するユニット１６３を装着している。このユニット１６３は 、個人の首の回りに延在する吊りひもに接続される。空気導出口は、個人の頭に 近接する調節した空間に選択された芳香を放出できるように提供される。第９図 に示されるようにこのユニット１６３は、映写画面、ビデオモニター、または他 の比較的遠くの音響、または映像源が採用されたり、見る人を直接取り囲む雰囲 気が制限されないような場所では特に有用とる。 第１０図は、香りを付けた空気流がゲームに参加している個人２６２に向けら れるアーケードゲーム機２７２を示す。このアーケードゲーム機２７２には、視 覚提示用画面２６４を含み、好ましくは、聴覚材料提示用スピーカーをも含む。 装置２０を包含するユニット２６３は、個人２６２に多数の選択された芳香を放 出するが、装置１２０、または２２０を同じように採用することも可能である。 任意に、排気ファン炭素フィルタユニット２７４が設けられて、ゲームの近接 環境からの芳香の漏れを最小限に抑える。さらに、香りを付けた空気を制限する ためにカーテンが提供されても良い。、必要ならば、局部ファンで空気流をさら に制御するようにしても良い。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．様々な芳香を放出するための装置（２０）であって、 空気路（２４）と、該空気路（２４）内に介在配置された受容部（３６）とを 有するハウジング（２２）、 前記空気路（２４）を通して空気を送るための加圧空気源（５６）、 前記受容部（３６）内に着脱自在に収容される芳香放出装置（３８、１３８） であって、複数の別々のチャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９）と 、それぞれが該チャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９）のそれぞれ に収容される複数の芳香支持要素（４１、１４１、３４１、４４１）とを有する 支持体（４０、１４０）を備え、前記芳香支持要素（４１、１４１、３４１、４ ４１）のそれぞれが、揮発性材料を含有する貯蔵子（４３、３４３、４４３）と 、少なくとも部分的に前記貯蔵子（４３、３４３、４４３）を覆う拡散速度制御 構造（４５）とを備えてなる芳香放出装置（３８、１３８）、 選択された１つ以上の前記チャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９ ）を前記空気路（２４）に連通させる手段であって、必要なときに前記チャンバ （３９、１３９、２３９、３３９、４３９）の選択を変更するためのコントロー ラ（５４）を備え、前記芳香放出装置（３８、１３８）が、前記空気路（２４） に連通していないチャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９）から前記 空気路（２４）に揮発性材料が逃げ込むのを防止するための少なくとも１つのカ バー（３０、１３３、１４７、２２７）を備えてなる手段、および 対話式プログラムであって、前記コントローラ（５４）が、該対話式プログラ ムによって与えられた電子信号に応答して、該対話式 プログラムに対する使用者の応答によって前記チャンバ（３９、１３９、２３９ 、３３９、４３９）の選択を決定できるようにする対話式プログラム、 を具備した様々な芳香を放出するための装置（２０）。 ２．選択された１つ以上の前記チャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４ ３９）を前記空気路（２４）に連通させる前記手段は、前記ハウジング（２２） に対して前記支持体（４０、１４０）を移動する手段を備える請求の範囲第１項 に記載の装置（２０）。 ３．前記ハウジング（２２）に対して前記支持体（４０、１４０）を移動する 前記手段はステップモータ（４８）を備える請求の範囲第２項に記載の装置（２ ０）。 ４．前記少なくとも１つのカバー（３０、１３３、１４７、２２７）は前記ハ ウジング（２０）に対して移動可能である請求の範囲第１項に記載の装置（２０ ）。 ５．前記カバーは空気弁（１３３）を備えている請求の範囲第１項に記載の装 置（２０）。 ６．前記カバーは空気ポンプ（２２７）を備えている請求の範囲第１項に記載 の装置（２０）。 ７．芳香放出装置（３８、１３８）であって、 複数の別々のチャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９）を有する支 持体（４０、１４０）、 それぞれが前記チャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９）のそれぞ れに収容される複数の芳香支持要素（４１、１４１、３４１、４４１）であって 、それぞれが、揮発性材料を含有する貯蔵子（４３、３４３、４４３）と、少な くとも部分的に前記貯蔵子を覆う拡散速度制御構造（４５）とを備えてなる、複 数の芳香支持要素（４１、１４１、３４１、４４１）、及び 前記支持体（４０、１４０）に連結され、１つ以上の前記チャンバ（３９、１ ３９、２３９、３３９、４３９）を選択的に開放するための少なくとも１つのカ バー（１４７）であって、１つ以上の前記チャンバ（３９、１３９、２３９、３ ３９、４３９）上の閉位置に向かって弾性的に付勢される少なくとも１つのカバ ー、 を具備した芳香放出装置（３８、１３８）。 ８．前記支持体（４０、１４０）は中心軸を有し、前記チャンバ（４１）は該 中心軸を中心にして円形配列に配置される請求の範囲第７項に記載の装置（３８ 、１３８）。 ９．前記芳香支持要素（４１、１４１、３４１、４４１）は略線形配列に配置 される請求の範囲第７項に記載の装置（３８、１３８）。 １０．各チャンバ（３９、１３９、２３９、３３９、４３９）は、それぞれの カバー（１４７）によって閉じられる出口端を有する請求の範囲第７項に記載の 装置（３８、１３８）。