JPH11501598A - トレーの形の底部とカバーとを備えるパッケージ - Google Patents

トレーの形の底部とカバーとを備えるパッケージ

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JPH11501598A
JPH11501598A JP8527187A JP52718796A JPH11501598A JP H11501598 A JPH11501598 A JP H11501598A JP 8527187 A JP8527187 A JP 8527187A JP 52718796 A JP52718796 A JP 52718796A JP H11501598 A JPH11501598 A JP H11501598A
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Abstract

(57)【要約】 シールされた区画室を形成するよう、周辺のフランジ(10)に沿って底部(1)にシールされたカバー(2)により塞がれた開口部を有するトレー状の底部(1)を含むパッケージである。剥離自在なカバー部分(15)を形成するために、カバー(2)は、第1シールラインにより、底部のフランジの一部に沿って、底部(1)に剥離自在にシールされている。第1シールラインは、底部(1)の開口部を横断するように延びるライン(23)に配置された2つのターミナルポイントの間に延びている。カバー(2)は、他のシールラインにより、前記ポイントに隣接する少なくとも底部のフランジ部分において、底部(1)のフランジ(10)に強固にシールされている。少なくとも前記ライン(23)の部分においては、カバー(15)は、可撓性ある第1プラスチックシート(14)から形成されている。剥離自在なカバー部分(15)のうちの少なくとも2つのターミナルポイントの間の接続ライン(23)から最も離間している部分は、第1プラスチックシート(14)よりも大きな剛性となるように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 トレーの形の底部とカバーとを備えるパッケージ 技術分野 本発明は、シールされた区画室を形成するように、周辺のフランジに沿って底 部にシールされたカバーによって塞がれる開口部を有するトレー状の底部を備え 、この底部の開口部を横断するように延びるラインに配置された、2つのターミ ナルポイントの間に延びる第1シールラインにより、底部のフランジの一部に沿 って、底部に剥離自在なカバー部分を形成するためのカバーが、剥離可能にシー ルされており、前記ポイントに直接隣接する底部のうちの少なくともフランジ部 分における他のシールラインにより、底部のフランジにカバーが強固にシールさ れており、かつ少なくとも前記ラインの一部におけるカバ一部分が、第1の可撓 性プラスチックシートで形成されたパッケージに関する。 トレー状をした底部なる用語は、基本的には、完全に平らなもの、すなわち側 壁のないもの、並びに図面に示した側壁よりも、相当に高い側壁を有する極めて 深いものを含む広義に理解されるべきである。 背景技術 オランダ国特許出願第1524/92号は、底部にシールされたカバー部分に重なる よう、剥離自在なカバー部分を有し、この剥離自在なカバー部分も、第2のカバ ー部分に剥離自在にシールされ、かつグリップ部材が設けられた上記タイプのパ ッケージを開示している。 グリップ部材を把持して、パッケージから剥離自在なカバーシートを、完全ま たは部分的に取り除くと、パッケージ内に容易に手を入れることができるように なっている。上方カバーシートを完全に取り除かないようにしておく前記シート を使用して、パッケージを再び閉じることができる。 しかし、このようにして得られた閉じた状態は、その後の剥離の結果、極めて 良好な密閉状態とはなっておらず、剥離自在な部分が、折り曲げられたり、しわ が付いたりするので、その剥離自在な部分と底部のフランジとの当接が損なわれ ることとなる。 更に、底部のフランジに剥離自在にシールされた剥離自在なカバーシートによ りシールされるカップ状をした底部と、カバーシートの上部に配置され底部のフ ランジに相互に係合する別個のカバーとを備えるパッケージも公知である。この ような別個のカバーは、剥離自在なカバーシートを剥離してパッケージを開けた 後、パッケージを再び閉じるように働く。このような解決手段は、別個のカバー が必要であるため高くつく。 発明の簡単な説明 本発明の課題は、パッケージの内容物の一部を除いた後でも、別の手段を必要 とすることなく、パッケージの内容物を保存することができるよう、再び閉じる ことが可能であり、かつ簡単で、経済的な上記タイプのパッケージを提供するこ とにある。 本発明のパッケージは、剥離自在なカバー部分のうちの少なくとも2つのター ミナルポイントの間の接続ラインから最も離間した部分が第1プラスチックシー トよりも高い剛性とされていることを特徴とする。 そのため、カバー部分をより強固なシールライン側に剥離すると、可撓性ある 第1プラスチックシートは、剥離自在なシールラインの2つのターミナルポイン トの間の接続ラインにある部分の剥離自在なカバー部分に対して、回転軸線を形 成する。カバー部分のより剛性の高い部分は、剥離後、カバー部分にしわがよっ たり、このカバー部分が折り曲げられたりすることを防止する。 またパッケージを最初に開封した後に、パッケージを閉じ直す際、剛性部分に おける剥離自在なカバーの大きな重量により、カバー部分と底部のフランジとの 当接が保証される。従って、パッケージを開封した後でも、パックされた製品は 良好に保護される。 本発明によれば、剥離自在なカバー部分は、第1プラスチックシートにシール された別の剛性が大きいプラスチックシートを含んでいてもよい。 この剛性の大きいプラスチックシートは、重なりエッジ部分に沿って、第1プ ラスチックシートにシールされていてもよい。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートは、剥離自在なカバー 部分と底部との間にある剥離自在なシールラインと一致する2つのシート間のシ ールラインに沿って、第1プラスチックシートにシールすることができる。この ようにすると、剛性の増したシートを、1回のシール作業で、カバー部分の第1 プラスチックシートおよび底部にシールできるという点で、特に有利であると考 えられる。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートは、第1プラスチック シートの内側に折り曲げられたフラップとして形成できる。フラップを内側に、 例えば底部を向くように折り曲げることにより、1枚のシートからカバー全体を 形成できる。従って、このカバーの一方の面は、自らにシール可能であり、第2 の面は、底部に剥離自在にシール可能である。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートは、剥離自在なカバー 部分のほぼ全体にわたっていることができる。このようにすると、製造中及び充 填中に結合されているいくつかのパックを製造する際に、シートウェブの数を少 なくすることができ、その後、パックを別々のパックに分離できるので特に有利 である。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートを、第1プラスチック シートの下面に設けることができる。 これに関連し、シール時に底部のフランジと共に剥離自在なシールを形成する 下面、およびシール時に第1プラスチックシートの下面と共に強固なシールを形 成する上面を、剛性の大きいプラスチックシートに設けることが好ましい。 更に本発明によれば、剥離自在なカバー部分および底部は、協働するロッキン グ手段を含んでいてもよい。このロッキング手段は、最初にパッケージを開けて から、パッケージを閉め直した際に、剥離自在なカバー部分が底部のフランジに シール状態で当接し続けることを保証するように働く。この協働ロッキング手段 は、底部のフランジ内に設けられた対応する凹部と係合し、係止状態となるよう にしたカバー部分の下向きの突起として形成することができる。 最後に、本発明によれば、剥離自在なカバー部分は、底部のフランジと共にシ ールラインを越えて延び、シールラインのターミナルポイントから最も離間した 部分において、グリップ部材を形成することができる。このグリップ部材をグリ ップすることにより、剥離自在なカバー部分をターミナルポイントまで容易に剥 離することができる。 図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明について詳細に説明する。 図1は、本発明に係わるパッケージの第1実施例の斜視図である。 図2は、図1のII−II線における縦断面図である。 図3は、本発明に係わるパッケージの第2実施例の、図1のII−II線にお ける縦断面図と対応する縦断面図である。 図4は、本発明に係わるパッケージの第3実施例の、図1のII−II線にお ける縦断面図と対応する縦断面図である。 発明を実施するための最良の態様 図1および図2に示す本発明のパッケージは、トレー状をした底部1とカバー 2を有する。トレー状をした底部1は長方形であり、底壁4と2対の対向する側 壁5、6と7、8とを有し、これら側壁は、底壁4から上方へ延び、上端部にて 連続し、底部の上方のフランジを形成する共通のフランジ9となっている。また 側壁の上端部は、底部1の開口部11を形成している。側壁8におけるフランジ 12の幅は、他のフランジ9の幅よりも広くなっている。 カバー2は、可撓性の第1プラスチックシート14で形成された第1カバー部 分13と、より剛性の大きい第2プラスチックシート16、および第1プラスチ ックシート14で形成された第2カバー部分15とを備え、第2カバー部分15 の第1プラスチックシート14は、第2プラスチックシート16の全体にわたっ て重なっている。 側壁5におけるフランジ12、側壁6におけるフランジ18、および側壁8に おけるフランジ19の全体に沿って、第1シールライン20(o印で示す)によ り、底部1のフランジ10に、剛性の大きい第2プラスチックシート16が剥離 自在にシールされている。この第1シールライン20は、底部1の開口部11の 中心を通るライン23上に位置するターミナルポイント21と22との間に延び ている。 第1プラスチックシート14は、側壁5のフランジ9の他のセクション24、 側壁6のフランジ18の他のセクション25、および側壁7のフランジ26の全 体に、第2シールライン27(△印で示す)によって強固にシールされている。 またこの第1プラスチックシート14は、第1シールライン20よりも上に位 置する第3シールライン28(xで示す)に沿って、剛性のより大きい第2プラ スチックシート16に強固にシールされている。なお、「強固にシールされ」な る用語は、剥離自在なシールよりも実質的に強固なシールであることを意味する ものであって、必ずしも溶着シールを意味するものではない。 剛性の大きい第2プラスチックシート16および可撓性ある第1プラスチック シート14の双方は、幅の広いフランジ12における第1シールライン20およ び第3シールライン28を越えて延び、パッケージを開けるためにグリップでき るタブ33を形成している。更にタブ33において、剛性ある第2プラスチック シート16および第1プラスチックシート14内には、下向きの突起29が設け られている。この突起29は、幅の広いフランジ12における対応する凹部30 に係合しうる。 第1プラスチックシート14および第2プラスチックシート16のタブ33を グリップすることにより、これら2つのプラスチックシートから成る第2カバー 部分15を、剥離自在な第1のシールライン20のターミナルポイント21、2 2まで剥離することができる。 その後、ターミナルポイント21と22との間のライン23を中心として、第 2カバー部分15をフラップとして回転させ、この第2カバー部分15を、第1 カバー部分13に当接する開放位置に止めることができる。 第2カバー部分15は、ライン23を中心としてもう1回閉じた位置に回転さ せるまで、その自重により開放位置に止まる。自重および剛性により、閉じた位 置にある第2カバー部分15は、基本的には、再び底部1の下方フランジ部分1 7、18、19に当接して、パッケージを閉じる。 パッケージをより安全かつ密着した状態に閉じるために、突起29を凹部30 へ係合させるのがよい。これらの部分は、第2カバー部分15と底部1とを相互 にロックするためのロック手段を形成している。 図1および図2に示す本発明の実施例の変形例においては、可撓性第1プラス チックシート14を、より剛性の大きい第2プラスチックシート16上をわずか に延び、図1の点線で示す横方向の第4シールライン31によって、第2プラス チックシート16にシールされ、2つのシートの間の重なった部分にあるライン 23から若干離間している。 この実施例では、2つのシートを底部のフランジにジョイントシールする前に 、これらのシートを互いにシールする必要がある。しかし、このようなことは、 第1実施例では不要である。 互いに向き合うシートの面を適当に選択することにより、剛性ある第2プラス チックシート16をフランジに剥離自在にシールし、可撓性ある第1シートを、 底部のフランジに強固にシールするのと同時に、2つのシートを互いにシールし てもよい。 本発明の第1の実施例では、いくつかの隣接するパッケージを形成する際に、 これらを同時に充填し、シールすることが好ましい。これにより、2つのシート から成るウェブの数を少なくできる。例えば、横方向に互いに反転された状態で 配置した2つの隣接するパッケージを製造するには、2つのウェブだけでよい。 すなわち、可撓性ある第1プラスチックシートを構成し、個々のパッケージの2 倍の幅を有するウェブと、剛性ある第2プラスチックシートを構成し、最終パッ ケージの剥離自在なカバーの2倍の幅を有するウェブだけでよい。これら2つの 隣接するパッケージは、パッケージを形成し、充填し、シールした後に分離され る。 トレー状をした底部1は、任意の可撓性の半剛性または剛性の材料から構成で きる。しかし、ある応用分野では、半剛性または剛性ラミネード例えば100〜 400μmの厚さのPE層を内側に向けた任意の形状に熱成形したPE/PAラ ミネードまたはPE/PETラミネートを使用することが好ましい。 可撓性ある第1プラスチックシートとしては、比較的可撓性の大きいシード例 えば、PE層が内側を向いた40〜100μmの厚さのPETP/PE、OPP /PEまたはPA/PEラミネートを使用することが好ましい。 より剛性の大きい第2シート14としては、PE層が内側を向く100〜20 0μmの厚さを有するLDPE/HDPE/LD剥離可能なPEを使用できる。 更にシートは、バリア層、例えば金属化層を有することができる。 図3に示した本発明のパッケージの実施例は、図1および図2を参照して説明 した底部1と対応する底部41を備えているが、対応する底部1については、図 1および図2を参照して既に説明したので、これ以上説明しない。 カバー42は、単一の可撓性プラスチックシート54から成り、折り曲げライ ン74を中心として、シート自身の上に重なるよう内側に折り曲げられており、 内側に折り曲げられたフラップ73が最も下側に位置している。この最も内側に 折り曲げられたフラップ73の長さは、そのフラップの折り曲げられた自由エッ ジ74が、底部41の開口部の中心まで延びるような長さとなっている。 可撓性プラスチックシート54には、シール時に底部41のフランジ50に剥 離自在にシールされる第1の内側を向いた表面75と、シール時に自らの上に強 固にシールされ、かつ底部41のフランジ50にシールされる第2の内側を向い た表面76が設けられている。そのため、折り曲げられた可撓性プラスチックシ ート54のシール時に、このシート54の単一層から成るカバー42の一部分5 3が、底部41のリムに強固にシールされ、一方、シートの2重壁部分55は、 底部41のフランジに剥離自在にシールされる。 従って、前記部分53は、強固にシールされたカバー部分を形成し、2重壁部 分55は、カバー42に剥離自在にシールされたカバー部分を形成する。カバー 部分52のシール作業、およびこのカバー部分52と底部41のフランジ50と のシールラインは、図1および図2を参照して説明したとおりであるので、これ らについてはこれ以上説明しない。しかし、図1および図2の底部のように、底 部41の側壁48には、より幅の広いフランジ56が設けられ、それに凹部70 が形成され、カバー部分52における下向きの突起69は、この凹部70に係合 し、係止するようになっている。 剥離自在なカバー部分52の肉厚は2倍となっているので、そのカバー部分5 2の剛性は、剥離後フラップとして働き、このフラップは、折り曲げられたフラ ップ73の自由エッジ74と一致するラインを中心に回転できる。この自由エッ ジ74は、カバー部分52の剛性ある剥離自在なシールから底部41のフランジ 50までの移行部を構成する。従って、剥離自在なカバー部分52は、その剛性 と重量が増すこととなり、最初開封した後に、閉じた位置へ戻すと、底部のフラ ンジに密に当接する。 一例として、可撓性プラスチックシート54は、40〜100μmの厚さを有 し、剥離自在なPE層が強固にシールされたカバー部分53内で外側を向き、剥 離自在にシールされたカバー部分55内では、内側を向く剥離自在なPE/PE TP/PE、剥離自在なPE/OPP/PE、剥離自在なPE/PA/PE、ま たは同時押し出し成形されたOPP/PEラミネートから成形できる。底部41 に対しては、第1実施例における底部で説明したのと同じ同時押し出し成形品を 使用してもよい。 図4に示す本発明のパッケージの実施例は、凹部30が設けられていないこと を除けば、第1の実施例における底部と対応するトレイ形状の底部81を有して いる。そのカバー82は、底部81のフランジ89の外形と対応する大きさを有 する第1プラスチックシート94を含む。第1プラスチックシート94の上面に は、剛性のより大きい第2プラスチックシート96がシールされ、第1プラスチ ックシート94の下面には、第3プラスチックシート113がシールされている 。これら2つのシート96および113の双方は、ほぼ同じだけ底部81の広い フランジ92から底部81の開口部91のほぼ中間まで延びている。 第1プラスチックシート94は、シール時に底部81のフランジ90に強固に シールされた下面115と、剛性のより大きい第2プラスチックシート96の下 面117、および第3プラスチックシート113の上面118に強固にシールさ れた外側面116を有する。 最後に第3プラスチックシート113には、シール時に底部81の上方のフラ ンジ90に剥離自在にシールされた下面119が設けられている。 図1および図2に示した第1実施例を参照して説明したように、底部81のフ ランジ90にカバー82をシールする際、第1プラスチックシート94のみから 成るカバー部分93は、フランジ90に強固にシールされるが、第1プラスチッ クシート94の他の部分から成るカバー82のカバー部分95、すなわち剛性の より大きい第2プラスチックシート96のみならず、第3プラスチックシート1 13は、底部81のフランジ90に剥離自在にシールされる。 これと同時に、剛性ある第2プラスチックシート96および第3プラスチック シート113は、第1の可撓性シート94の他の部分に強固にシールされる。 底部82のフランジ90に第1プラスチックシート94が強固にシールされた カバー部分93は、こうして、カバー82の強固にシールされ、他方、第2プラ スチックシート96および第3プラスチックシート113の双方が第1プラスチ ックシート94にシールされたカバー部分95は、カバー82の剥離自在なカバ ー部分を形成している。 このパッケージは、広いフランジ92にある剥離自在なカバー部分95のタブ をグリップし、第3プラスチックシート113の内側エッジ面103への剥離自 在なシールを剥離することにより、第1実施例で説明したように開けられる。 第3プラスチックシート113に隣接する強固にシールされたカバー部分93 は、こうして、剥離自在なカバー部分95に対する回転軸線を形成し、その剛性 および重量により、パッケージの良好な再閉鎖性を保証する。 図3に示す本発明の実施例の変形例として、第3プラスチックシート113を 、これに対応する部分における第1プラスチックシート94の下面115に設け られた剥離被膜と置換してもよい。 別の変形例として、剛性のより大きい第2プラスチックシート96は、剥離自 在なカバー部分95の全体の上を延びず、広いフランジ92に最も近い部分だけ が、例えばポイント112から右側へ延びているだけである。 最後に、このパッケージは、当然ながら、長方形以外の任意の形状、例えば楕 円形または円形でもよく、剥離自在なシールラインのターミナルポイントは、こ れらターミナルポイントの間のラインが、底部の開口部を横断するように延びて いることを条件に、任意の位置にあってもよい。 パックされた製品に容易にアクセスできるようにするために有利であると思わ れるときには、このパッケージに、2つ以上の剥離自在なカバー部分を設けても よい。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年9月30日 【補正内容】 更に、底部のフランジに剥離自在にシールされた剥離自在なカバーシートによ りシールされるカップ状をした底部と、カバーシートの上部に配置され底部のフ ランジに相互に係合する別個のカバーとを備えるパッケージも知られている。こ のような別のカバーは、剥離自在なカバーシートを剥離することにより、パッケ ージを開けた後、パッケージを再び閉じるように働く。このような解決手段は、 別個のカバーが必要であるため高くつく。 更に欧州特許第0488452号は、トレーをした底部と周辺のシールシーム部に沿 って底部のフランジに固定されたカバーから成るパッケージ(図3および図3b を参照)を開示している。カバー部分は、第1ゾーンAでは、底部のフランジに 剥離自在にシールされ、第2ゾーンでは、底部のフランジに固定状態でシールさ れる。 これら2つのゾーンにおけるシールシーム部の長さは、シール温度またはシー ル圧力を制御することによって求められる。2つのゾーンのシーム部は、底部の 開口部を横断するよう延びるラインに配置されたポイントで接続される。記載さ れてはいないが、図3aおよび図3bからは、グリップ部材を形成するよう、カ バー部分にシーム部の外側に底部の取り外し自在なタブが取り付けられているよ うに見える。従って、カバー部分は単一のシート層から形成されている。 最後に、欧州特許第0093442号は、容器の上方開口部に固定されるようになっ ているカバー部材を含む容器のための蓋体を開示している。カバー部材には、カ ーブしたカット部、および孔開きラインによって構成されたタングが設けられて おり、このタングは、前記孔開きラインを中心として上方に枢動し、カバー部材 に開口部を形成する。 また、この蓋体は、主板紙インサートを含み、この主板紙インサートは、カバ ー部材の頂部表面に固定されると共に、タングに重なった端部領域を備えている 。この主板紙インサートには、カバー部材内の孔開きラインのすぐ上に重ねられ たヒンジラインが設けられている。主板紙インサートとカバー部材との間には、 引っ張りタブを有する第2の板紙インサートが配置されており、主要板紙インサ ートのフランジからヒンジラインに延びている。 前記タングと主板紙インサートの重ねられた端部領域は、引っ張りタブを引っ 張った時に、それぞれのヒンジラインを中心として枢動し、カバー部材内に開口 部を形成するよう、カバー部材のタングに第2板紙インサートが固定されている 。従って、この特許発明は、より複雑なタイプの蓋構造体に関するものであって 、本発明とは完全に異なっている。 発明の簡単な説明 本発明の課題は、パッケージの内容物の一部を除いた後でも、別の手段を必要 とすることなく、パッケージの内容物を保存することができるよう、再び閉じる ことが可能であり、かつ簡単で、経済的な上記タイプのパッケージを提供するこ とにある。 本発明のパッケージは、剥離自在なカバー部分が、第1プラスチックシートよ りも大きい剛性となるように形成されており、第1プラスチックシートにシール された剛性の大きい別のプラスチックシートを含み、この剛性の大きいプラスチ ックシートは、剥離自在なカバー部分の全体にわたってほぼ広がっていることを 特徴とする。 これにより、カバー部分をより強固なシールライン側に剥離すると、可撓性あ る第1プラスチックシートは、剥離自在なシールラインの2つのターミナルポイ ントの間の接続ラインにある部分の剥離自在なカバー部分に対して、回転軸線を 形成する。カバー部分のより剛性の大きい部分は、剥離後、カバー部分にしわが よったり、このカバー部分が折り曲げられたりすることを防止する。 更に、パッケージを最初に開封した後にパッケージを閉じ直す際、剛性部分に おける剥離自在なカバーの大きな重量により、カバー部分と底部のフランジとの 当接が保証される。従って、パッケージを開封した後でも、パックされた製品の 良好な保護が得られる。 本発明によれば、この剛性の大きいプラスチックシートは、重なりエッジ部分 に沿って、第1プラスチックシートにシールされていてもよい。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートは、剥離自在なカバー 部分と底部との間にある剥離自在なシールラインと一致する2つのシート間のシ ールラインに沿って、第1プラスチックシートにシールすることができる。この 場合は、剛性の大きいプラスチックシートを、1回のシール作業で、カバー部分 の第1シートおよび底部にシールできるという点で、特に有利であると考えられ る。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートは、第1プラスチック シートの内側に折り曲げられたフラップにより形成できる。フラップを内側に、 例えば底部に向くように折り曲げることにより、1枚のプラスチックシートから 、カバー全体を形成できる。従って、このカバーの一方の面は、自らにシール可 能であり、第2の面は、底部に剥離自在にシール可能である。 更に本発明によれば、剛性の大きいプラスチックシートを、第1プラスチック シートの下面に設けることができる。 これに関連し、シール時に底部のフランジと共に剥離自在なシールを形成する 下面、およびシール時に第1プラスチックシートの下面と共に強固なシールを形 成する上面を、剛性の大きいプラスチックシートに設けることが好ましい。 更に本発明によれば、剥離自在なカバー部分および底部は、協働するロッキン グ手段を含むことができる。このロッキング手段は、パッケージを開けてから、 パッケージを閉め直した際に、剥離自在なカバー部分が、底部のフランジにシー ル状態で当接し続けることを保証するように働く。この協働ロッキング手段は、 底部のフランジ内に設けられた対応する凹部と係合し、係止された状態となるよ うにしたカバー部分の下向きの突起として形成することができる。 剥離自在なカバー部分52の肉厚は2倍となっているので、そのカバー部分5 2の剛性は、剥離後フラップとして働き、このフラップは、折り曲げられたフラ ップ73の自由エッジ74と一致するラインを中心に回転できる。この自由エッ ジ74は、カバー部分52の剛性ある剥離自在なシールから、底部41のフラン ジ50までの移行部を構成する。よって、剥離自在なカバー部分52は、その剛 性と重量が増すこととなり、一旦開封した後に、閉じた位置へ戻すと、底部のフ ランジに密に当接する。 一例として、可撓性ある第1プラスチックシート55は、40〜100μmの 厚さを有し、剥離自在なPE層が強固にシールされたカバー部分53内で外側を 向き、剥離自在にシールされたカバー部分55内では、内側を向く剥離自在なP E/PETP/PE、剥離自在なPE/OPP/PE、剥離自在なPE/PA/ PEまたは同時押し出し成形されたOPP/PEラミネートから成形できる。底 部41に対しては、第1の実施例における底部で説明したのと同じ同時押し出し 成形品を使用してもよい。 図4に示す本発明のパッケージの実施例は、凹部30が設けられていないこと を除けば、第1の実施例における底部と対応するトレイ状の底部81を有してい る。このカバー82は、底部81のフランジ89の外形と対応する大きさを有す る第1プラスチックシート94を含む。第1プラスチックシート94の上面には 、剛性のより大きい第2プラスチックシート96がシールされ、第1プラスチッ クシート94の下面には、第3プラスチックシート113がシールされている。 これら2つのシート96および113の双方は、ほぼ同じだけ、底部81の広い フランジ部分92から底部81の開口部91のほぼ中間まで延びている。 第1プラスチックシート94は、シール時に底部81のフランジ90に強固に シールされた下面115と、剛性のより大きい第2プラスチックシート96の下 面117、および第3プラスチックシート113の上面118に強固にシールさ れた外側表面116を有する。 最後に、第3プラスチックシート113には、シール時に底部の上方のフラン ジ90に剥離自在にシールされた下面119が設けられている。 図1および図2に示す第1実施例を参照して説明したように、底部81のフラ ンジ90にカバー82をシールする際、第1プラスチックシート94のみから成 るカバー部分93は、フランジ90に強固にシールされるが、第1プラスチック シート94の他の部分から成るカバー82の部分95、すなわち剛性のより大き い第2プラスチックシート96のみならず、第3プラスチックシート112は、 底部81のフランジ90に剥離自在にシールされる。 これと同時に、剛性ある第2プラスチックシート96、および第3プラスチッ クシート113は、可撓性ある第1プラスチックシート94の他の部分に強固に シールされる。 底部81のフランジ90に第1プラスチックシート94が強固にシールされた カバー部分93は、こうして、カバー82の強固にシールされ、他方、第2プラ スチックシート96、および可撓性ある第3プラスチックシート113の双方が 第1プラスチックシート94にシールされた部分95は、カバー82の剥離自在 なカバー部分を形成している。 このパッケージは、広いフランジ92にある剥離自在なカバー部分95のタブ をグリップし、第3プラスチックシート113の内側エッジ面103への剥離自 在なシールを剥離することにより、第1実施例で説明したように開けられる。第 3プラスチックシート113に隣接する強固にシールされたカバー部分93は、 こうして、剥離自在なカバー部分95に対する回転軸線を形成し、その剛性およ び重量により、パッケージの良好な再閉鎖性を保証する。 図3に示す本発明の実施例の変形例では、第3プラスチックシート113は、 これに対応する部分における第1プラスチックシート94の下面115に設けら れた剥離被膜と置換してもよい。 最後に、このパッケージは、当然ながら、長方形以外の任意の形状、例えば楕 円形または円形でもよく、剥離自在なシールラインのターミナルポイントはこれ らターミナルポイントの間のラインが底部の開口部を横断するように延びること を条件に、任意の位置にあってもよい。 パックされた製品に容易にアクセスできるようにするために有利であると思わ れるときには、このパッケージに、2つ以上の剥離自在なカバー部分を設けても よい。 請求の範囲 1.シールされた区画室を形成するように、周辺のフランジ(10、50、9 0)に沿って底部にシールされたカバー(2、42、82)によって塞がれるよ うになっている開口部を有するトレー状の底部(1、41、81)を備え、この 底部(1、41、81)の開口部を横断するように延びるライン(23)に配置 された2つのターミナルポイント(21、22)の間に延びる第1シールライン (20)により、底部のフランジの一部に沿って、底部に剥離自在なカバー部分 (15、55、95)を形成するためのカバー(2、42、82)が剥離自在に シールされており、前記ポイントに直接隣接する底部のうちの少なくともフラン ジ部分における他のシールライン(27)により、底部(1、41、81)のフ ランジ(10、50、90)にカバー(2、42、82)が、強固にシールされ ており、少なくとも前記ライン(23)の一部におけるカバー部分(2、42、 82)が、可撓性ある第1プラスチックシート(14、54、94)により形成 されたパッケージにおいて、剥離自在なカバー部分(15、55、95)が、第 1プラスチックシート(14、54、94)よりも剛性が大となるように形成さ れており、第1プラスチックシート(14、54、94)に強固にシールされた 剛性の大きいプラスチック別のシート(16、73、96)を有し、かつこの剛 性の大きいシート(16、73、96)が、剥離自在なカバー部分(15、55 、95)のほぼ全体にわたって広がっていることを特徴とするパッケージ。 2.重なりエッジ部分に沿って、第1プラスチックシート(14)に、剛性の 大きい第2プラスチックシート(16)がシールされていることを特徴とする、 請求項1記載のパッケージ。 3.2枚のプラスチックシートの間のシールライン(27)に沿って、第1プ ラスチックシート(14、54、94)に、剛性の大きいプラスチックシート( 16、73、96)がシールされ、そのシールラインが、剥離自在なカバー部分 (15、55、95)と底部(1、41,81)との間にある剥離自在なシール ライン(20)と一致していることを特徴とする、請求項1または2記載のパッ ケーン。 4.剛性の大きいプラスチックシート(73)が、第1プラスチックシート( 5 4)の折り曲げられたフラップにより形成されていることを特徴とする、前項請 求項のうちのいずれかに記載のパッケージ。 5.第1プラスチックシート(14、54)の下面に、剛性の大きいプラスチ ックシート(16、73)が設けられていることを特徴とする、前項請求項のう ちの1つ以上に記載のパッケージ。 6.シール時に、底部(1、41)のフランジ(10、50)と共に剥離自在 なシールを形成する下面およびシール時に第1プラスチックシート(13、53 )の下面と共に強固なシールを形成する上面が、剛性の大きいプラスチックシー ト(16、73)に設けられていることを特徴とする、請求項5記載のパッケー ジ。 7.剥離自在なカバー部分(15、55)および底部(1、41)が、協働す るロッキング手段(20、30;69、70)を含むことを特徴とする、請求項 1記載のパッケージ。 8.剥離自在なカバー部分(15、55、95)が、底部のフランジ(10、 50、90)と共にシールライン(20)を越えて延び、かつシールラインのタ ーミナルポイント(21、22)から最も離間した部分において、グリップ部材 を形成していることを特徴とする、請求項1記載のパッケージ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.シールされた区画室を形成するように、周辺のフランジ(10、50、9 0)に沿って底部にシールされたカバー(2、42、82)によって塞がれるよ うになっている開口部を有するトレー状の底部(1、41、81)を備え、この 底部(1、41、81)の開口部を横断するように延びるライン(23)に配置 された2つのターミナルポイント(21、22)の間に延びる第1シールライン (20)により、底部のフランジの一部に沿って、底部に剥離自在なカバー部分 (15、55、95)を形成するためのカバー(2、42、82)が剥離自在に シールされており、前記ポイントに直接隣接する底部のうちの少なくともフラン ジ部分における他のシールライン(27)により、底部(1、41、81)のフ ランジ(10、50、90)にカバー(2、42、82)が強固にシールされて おり、少なくとも前記ライン(23)の一部のカバー部分(2、42、82)が 、可撓性あるプラスチックシート(14、54、94)により形成されたパッケ ージにおいて、剥離自在なカバー部分(15、55、95)のうちの少なくとも 2つのターミナルポイント(21、22)の間の接続ライン(23)から最も離 間した部分が、第1プラスチックシート(14、54、94)よりも大きな剛性 を有するように形成されていることを特徴とするパッケージ。 2.剥離自在なカバー部分(15、55、95)が、第1プラスチックシート (14、54、94)に強固にシールされた、剛性の大きい別のプラスチックシ ート(16、73、96)を含むことを特徴とする、請求項1記載のパッケージ 。 3.重なりエッジ部分に沿って、第1プラスチックシート(14)に、剛性の 大きい第2プラスチックシート(16)がシールさてていることを特徴とする、 請求項2記載のパッケージ。 4.2つのプラスチックシートの間のシールライン(27)に沿って、第1プ ラスチックシート(14、54、94)に、剛性の大きいプラスチックシート( 16、73、96)がシールされ、剥離自在なカバー部分(15、55、95) と底部(1、41,81)との間にある剥離自在なシールライン(20)とシー ルラインが一致していることを特徴とする、請求項2または3記載のパッケージ 。 5.剛性の大きいプラスチックシートが、第1プラスチックシート(54)の 折り曲げられたフラップにより形成されていることを特徴とする、前記請求項の うちのいずれかに記載のパッケージ。 6.剥離自在なカバー部分(15、55、95)のほぼ全体にわたって、剛性 の大きいプラスチックシート(16、73、96)が延びていることを特徴とす る、前記請求項のうちのいずれかに記載のパッケージ。 7.第1プラスチックシート(14、54)の下面に、剛性の大きいプラスチ ックシート(16、73)が設けられていることを特徴とする、前記請求項のう ちのいずれかに記載のパッケージ。 8.シール時に、底部(1、41)のフランジ(10、50)と共に剥離自在 なシールを形成する下面、およびシール時に、第1プラスチックシート(13、 53)の下面と共に強固なシールを形成する上面が、剛性の大きいプラスチック シート(16、73)に設けられたことを特徴とする、請求項7記載のパッケー ジ。 9.剥離自在なカバー部分(15、55)および底部(1、41)が、協働す るロッキング手段(20、30;69、70)を含むことを特徴とする、請求項 1記載のパッケージ。 10.剥離自在なカバー部分(15、55、95)が、底部のフランジ(10 、50、90)と共にシールライン(20)を越えて延び、かつシールラインの ターミナルポイント(21、22)から最も離間した部分において、グリップ部 材を形成していることを特徴とする、請求項1記載のパッケージ。
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