JPH11501269A - 車両の乗客用衝突保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、特に、車両特に自動車両内の乗客のための衝突保護装置に関するもので、クッション又はカバープレート，エアーバッグ，固定用構成要素，電子又は機械装置及び気体発生器から成っており、エアーバッグは被覆された又は被覆されていない織物と、火炎防止装置が取付けられていてもよい気体入口開口を有する下部（２）と、上部（１）と、一層又は多層の安全止めバンド（３）から成っており、安全止めバンドの端部は、上部，下部，他の構成要素又はそれらの一つ以上と共に、安全止めバンドの端部内部に略円形又は長円形の縫い目（４）により、固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】 車両の乗客用衝突保護装置 本発明は、布張り（詰め物）、又は場合によっては、カバープレート，エアー バッグ，固定用構成要素（例えば取付け用薄板），電子又は機械装置及び気体発 生器から成る、車両の乗客用、特に自動車両用衝突保護装置に関するものであり 、エアーバッグは被覆されているか又は被覆されていない織物（例えばポリアミ ド織物）から成っていて、火炎防止器を取り付けているか又は具備している気体 入口開口部を有する下部と、上部（乗客の衝撃側）と、一つ以上の層を有する安 全止めバンド（保持バンド，保持帯）又は多重安全止めバンドを含み、安全止め バンドの両端部、又は場合によっては、安全止めバンドが縫い目によって上部， 下部又は他の構成要素に、又は−多重安全止めバンドの場合には−相互に取付け られている。 従来技術による自動車両におけるエアーバッグシステム用エアーバッグは、少 なくとも一つの安全止めバンドから成っていて、このバンドは、保護されるべき 車両の乗客に向けられた面の保護機能を向上する限りにおいて、広がり過程ばか りでなく安全にふくらんだ状態におけるエアーバッグの形状にも影響を及ぼす。 このようなエアーバッグの公知の実施例には多重安全止めバンド（独乙公開特 許第４４１２８２９号及び米国特許第５２０５５８４号）が示されており、その 両端部は他の構成要素（例えば火炎保護器）と一体化又は接続されている（米国 特許第５０３３７７１号及び第５０７８４２３号）。 安全止めバンドの各端部、又は場合によっては、安全止めバンドが縫い目を経 て（独乙公開特許第４３０１７１１号）上部，下部又は他の構成要素に、又は− 多重安全止めバンドの場合（独乙公開特許第４４２５９２号）には−相互に接続 されている。 他の衝突保護装置は独乙公開特許第４０３３８３５号から知られている。この 装置の安全止めバンドは、円形縫製部分を経て互いに接続されている、直角をな す二つの接続アームから成っている。この部分は縫い目を経て上部で固着されて いる。接続アームは約９０°に折り込まねばならず、それらの端部は下部に固着 されている接続片に縫い付けられている。この衝突保護装置の組立体は高価であ る。その上、接続片の領域内で高い負荷をかけると、接続部が破れる危険があり 、該安全止めバンドの機能を低下させたり、不十分なものにする。 従って、本発明の目的は、特に上部及び下部において適正に設計又は構成され た接続部により、上記形式の衝突保護装置における高負荷に耐え、又は非常に丈 夫な安全止めバンド構成体を提供することにある。 本発明によれば、この目的は請求の範囲１及び２に記載の特徴によって達成さ れる。好適な実施例は従属する請求の範囲に記載されている。 ここに記載されている縫い目は閉鎖曲線として記述されているか、或いは力の かからない側が開放されている。 縫い目は単一の縫い目でも多重の縫い目（特に二重縫い目）でもよく、相互の 多重の縫い目の間隔が接続点における負荷支持能力を決定する。 更に利点とするところは、この接続点の負荷特性が縫い目の縫製の長さによっ て決定されるということである。 更に、長手方向に力を加えると、安全止めバンドは、まずその横断面の中央領 域に応力が加えられるように縫い目の形状を選定することが有用である。更に、 縫い目の設計は、安全止めバンドとして衝撃消失効果を生じるようにすべきであ る。 下記概略図を参照して、実施例に基づき本発明を記述する。 図１は、衝突保護装置における安全止めバンドの断面図であって、図２ａ及び ３に関連している。 図２ａは、閉鎖二重縫製実施例としての、ほぼ長円形の縫い目を示す図である 。 図２ｂは、閉じた円形縫い目、即ち単一縫製によって形成された縫い目の図で ある。 図３は、力又は衝撃がかからない側が開放されている、ほぼ長円形の縫い目、 即ち二重縫製によって構成された縫い目の図である。 図４は、印加応力又は負荷安全止めバンドの斜視図である。 以下に記した符号は図面に関して適用可能である。 １，１''' 上部 ２，２’，２''，２'''，２'''' 下部 ３，３’，３''，３'''，３'''' 安全止めバンド ４，４’，４''，４'''，４'''' 縫い目 図１によれば、エアーバッグは上部１，下部２及びそれらの間に収納された安 全止めバンド３とから成っていて、このバンドは安全止めバンドの二つの端部を 形成する適正な繊維部を含み、両端部が上部と、場合によっては下部と、縫い目 ４により接続されている。負荷の場合には、その結果生じる力が十分安全に安全 止めバンドの形状と接続点とを経て、接続構成要素（ここでは上部及び下部）に 伝達されなければならない。よく知られているように、あまり急激に力を伝達す ると、接続部と同様構成要素にも破損の危険が生じる。安全止めバンドに力を加 えると、特に強い力が方向Ｘ（力に面した側）に生じ、一方、方向Ｙ（力に面し ていない側）では、力が作用せず最も小さい。 図２ａは閉鎖二重縫製４′を示しており、これはほぼ長円形状になっているが その力に面した側は力がかかっていない側よりも形状が丸くなっている。縫い目 の形状は、安全止めバンド３′が長手方向に力を受けると、まず横断面の中央領 域に応力がかかるように設計されている。しかも、縫製の形状は、応力下の安全 止めバンドに関して力を消失するような有益な形状を呈している。 図２ｂは閉鎖円形の単一縫製４''を示しており、縫い目系の全体が衝撃に面し た側に取付けられているか、又は設けられている。安全止めバンド３''の縫製形 状の理由に関しては、図２ａに関連した説明を参照されたい。 図３によれば、二重縫い目４'''は力が加わらない側で開放されており、安全 止めバンド３'''の縫製形状と理由に関しては、同様に図２ａに関連した説明を 参照されたい。 図４は、上部１''''及び下部２''''への接続領域内で閉鎖二重縫い目４''''を 有する印加応力安全止めバンド３''''の空間図を示している。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ホエニツクス、エアーバッグ、ゲーエムベ ーハー、ウント、コンパニー、カーゲー ドイツ連邦共和国、デー31137 ヒルデス ハイム、ベルグミユーレンシユトラーセ 10 (72)発明者 チユーシユケ，ウルリツヒ ドイツ連邦共和国、デー71139 エーニン ゲン、アイヒエンベーク ３ (72)発明者 レエー，ステフアン ドイツ連邦共和国、デー63939 ボエルト、 オーデンバルトシユトラーセ ６ (72)発明者 グユムプレヒト，ミヒエル ドイツ連邦共和国、デー31174 シエレル テン、スタインカンプ 22

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 布張り、又は場合によってはカバープレート，エアーバッグ，固定構成要 素，電子又は機械装置及び気体発生器から成る、車両の乗客用、特に自動車両用 衝突保護装置において、 被覆されているか又は被覆されていない織物エアーバッグが、場合によっては 火炎保護器を具備している気体入口開口部を有する下部（２，２’，２''，２'' '，２''''）と、乗客衝撃側である上部（１，１''''）と、一層又は多層から成 る安全止めバンド（３，３’，３'''，３''''）又は多重安全止めバンドとを含 み、 安全止めバンド（３，３’，３'''，３''''）の両端部、又は場合によっては 、安全止めバンドが縫い目によって上部（１，１''''），下部（２，２’，２'' ，２'''，２''''）又は他の構成要素に、又は多重安全止めバンドの場合には、 相互に接続されていることにより、 縫い目（４，４’，４''，４''''）が、各々安全止めバンド（３，３’，３'' '，３''''）の両端部、又は場合によっては、安全止めバンドの範囲内で閉鎖し たほぼ円形又は長円形を呈していることを特徴とする衝突保護装置。 ２． 布張り、又は場合によっては、カバープレート，エアーバッグ，固定構成 要素，電子又は機械装置及び気体発生器から成る、車両の乗客用、特に自動車両 用衝突保護装置において、 被覆されているか又は被覆されていない織物エアーバッグが、場合によっては 火炎保護器を具備している気体入口開口部を有する下部（２，２’，２''，２'' '，２''''）と、乗客衝撃側である上部（１，１''''）と、一層又は多層から成 る安全止めバンド（３，３’，３'''，３''''）又は多重安全止めバンドとを含 み、 安全止めバンド（３，３’，３'''，３''''）の両端部、又は場合によっては 、安全止めバンドが縫い目によって上部（１，１''''），下部（２，２’，２'' ，２'''，２''''）又は他の構成要素に、又は多重安全止めバンドの場合には、 相互に接続されていることにより、 縫い目（４，４’，４''，４''''）が、各々安全止めバンド（３，３’， ３'''，３''''）の両端部、又は場合によっては、安全止めバンドの範囲内で、 力が加えられていない側で開放されたほぼ円形又は長円形を呈していることを特 徴とする衝突保護装置。 ３． 縫い目（４''）が単一の縫い目であることを特徴とする、請求の範囲１又 は２に記載の衝突保護装置。 ４． 縫い目（４，４’，４''，４''''）が多重縫い目、特に二重縫い目である ことを特徴とする、請求の範囲１に記載の衝突保護装置。 ５． 多重縫い目（４，４’，４'''，４''''）の間隔が接続点における支持能 力を決定することを特徴とする、請求の範囲４に記載の衝突保護装置。 ６． 縫い目（４，４’，４''，４''''）の縫製の長さが接続点における支持能 力を決定することを特徴とする請求の範囲１乃至５の一つに記載の衝突保護装置 。 ７． 縫い目の形状は、長手方向に力を加えると、安全止めバンドがまずその横 断面の中央領域に応力が加えられるように選定されていることを特徴とする、請 求の範囲１乃至６の一つに記載の衝突保護装置。 ８． 縫い目の設計により、安全止めバンドが圧力下において有益な衝撃消失形 状を呈するようにしたことを特徴とする、請求の範囲１乃至７の一つに記載の衝 突保護装置。