JPH11500524A - 回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、リングを形成して炉床ベルトを覆うフードを有する回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する方法に関する。本発明では、前記バルク材料が、回転炉床中心までの距離に比例して依存する層厚で搬送装置の上に載置される。前記搬送装置の搬送速度が、前記炉床ベルトの速度の少なくとも３倍の値に調整設定され、前記搬送装置の上に載置している前記バルク材料の表面が平滑化され、次いで前記バルク材料が一定の層厚で前記炉床ベルトの全幅にわたり前記炉床ベルトの上に載置される。更に本発明はこの方法を実施する装置に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する方法及び装置 本発明は、リングを形成して炉床ベルトを覆うフードを有する回転炉床炉のベ ルトの上にバルク材料を装入する方法及びそれに対応する装置に関する。 この構造の炉においては、できるだけ小さいエネルギー消費で炉の室の中の温 度が均一とすることが要求される。取出し装置及びとりわけ装入装置が重要であ る。ドイツ特許出願公開第ＤＥ３３１２４６７Ｃ２号公報から公知のドア開口の 領域内での加熱材料の装入及び取出しのための搬送装置を有する加熱材料加熱炉 では、多数の把持装置が設けられ、把持装置は、加熱する材料を搬送装置から炉 開口を通過させて、炉の内部に配置されている炉床に供給するか、又は炉床から 取出すことができる。この明細書から公知の炉はいわゆる炉床台車通過炉であり 、従ってこの炉においては材料は円形軌道では搬送されない。 ヨーロッパ特許出願公開第ＥＰ００５８７３６Ｂ１号公報から、装入ステーシ ョンを形成する装置を具備する、高温ゾーン形成のための加熱装置が公知であり 、装入ステーションを形成する装置を介して製品が炉の中へ装入可能である。 いずれの装置によっても、バルク材料を炉ベルトの上に載置することは可能で ない。このような装置はヨーロッパ特許出願公開第ＥＰ０２５９５１０Ｂ１号公 報から公知である。この場合、スクリューコンベヤが設けられているが、しかし 材料取出しのためには使用されない。 この場合にも材料の装入は通常のようにコンベヤベルト又はシュートにより行 われる。この場合には材料は（図示されていない）蓋を介して炉床ベルトに引渡 されて載置される。 本発明の目的は、回転炉床炉のベルトに、ベルト幅に比して非常に薄い層厚で 確実かつ損傷を発生しないようにバルク材料を載置する方法及び対応する装置を 提供することにある。 本発明のこの目的は方法請求項１及び装置請求項５の特徴部分に記載の特徴に より達成される。その他の請求項には本発明の有利な実施の形態が記載されてい る。 本発明では装入装置は、材料供給が異なる段階に分割されて形成される。個々 の段階は容易に監視でき、個々の段階間の移行は確実に制御可能である。 第１の段階では材料が一定量で均一に供給される。この場合に例えば走行可能 なコンベヤベルトが使用されることが可能であり、コンベヤベルトの投下量が監 視され、コンベヤベルトの投下位置が調整設定可能である。引渡し位置は、１つ 次の搬送装置（段階２）で、回転炉床炉の構造事情とこの場合には炉ベルトの大 きさとに依存する高さに材料層が調整設定されるように制御される。この場合、 個々のベルト位置が、回転炉床中心点までのベルト位置の間隔に依存して異なる 搬送速度を有することが考慮される。従って、この搬送装置の上に載置されてい る層高さは最大で、炉中心点から最も離れている炉ベルトの外面に位置する。全 部で層高さは、炉中心へ向かって先細りする四角形を形成する横断面を有する。 正確な表面形状は平滑化装置により調整設定される。この搬送装置は所定速度 で作動される。搬送量は平滑化装置及び一定の速度により固定して調整設定可能 であり、搬送量は炉中心点までの距離に対する投下における横断面の位置により 固定される。 前述の搬送手段により第３の段階として材料が投下個所で炉床ベルトに慎重に 投下される。搬送手段の速度に対する炉床ベルトの相対速度が層高さを、炉ベル トの全幅にわたり、一定に定める。 コンベヤベルトの上のバルク材料の円錐状横断面を保持するだけで、炉ベルト 及びコンベヤベルトの速度のみへ依存することにより、層高さはとりわけ低く、 かつ高い確実性で一定に調整設定できる。 実際の上ではベルトコンベヤの上でわずか３０ｍｍの層高さが、７ｍまでの炉 ベルト幅において要求される。この高い精度は本発明の装置により達成され、コ ンベヤベルトの上の２００〜４００ｍｍの層高さが可能である。本発明の装置は 特に粗い粒子のバルク材料に適する。 走行可能なエンドレスベルトの代りに素材供給装置として回動可能なベルトが 設けられることも可能である。 搬送装置として有利にはエンドレスベルトが設けられる。エンドレスベルトは 直接的にその端縁にエッジ状隆起を有するか、又はベルトコンベヤと無関係に側 面条片が設けられる。この側方制限部材により正確に所望の高さでコンベヤベル トの上のバルク材料が調整設定されることが可能である。 材料品質に依存して慎重にバルク材料は振動コンベヤにより搬送されることが 可能であり、振動コンベヤは側方に固定条片を有する。振動周波数は円錐状横断 面が維持されるように調整設定される。 炉ベルトの上の材料分散の１つの例が以下の例により明瞭になる。 例えば約３５ｍの直径を有する回転炉床炉のための６〜７ｍの幅の炉ベルトが 、６つの円形セグメントにされるとすると、例えば中心角３°の領域で考えると 、第６のすなわち最も外側のセグメントにバルク材料を載置する場合に約３６ｋ ｇのバルク材料が必要であり、内側のセグメントの中にはそれの約７０％に対応 するわずか約２５ｋｇの全重量が必要である。 本発明の１つの実施の形態が添付図面に示されている。 図１は回転炉床炉の概略図、図２は装入装置の概略図である。 図１は中心点Mを有する回転炉床炉１１を示し、回転炉床炉１１の材料コンベ ヤベルト１３はフード１４により覆われている。 装入装置のためにフードを切取った部分１２が設けられている。 図２において炉床ベルト１３の一部が示され、炉床ベルト１３は速度ｖ_Dで動 かされる。炉床ベルト１３はバルク材料を高さｈ_Dまで載置されている。 炉床ベルト１３の上方にエンドレスベルト２１が配置され、エンドレスベルト ２１は、回転炉床炉の中央へ向いている側ではｈ_iFの高さを有し、中央ではｈ_mF 、外側領域内ではｈ_aFの高さで材料が載置されている。エンドレスベルト２１は 速度ｖ_Fで動かされる。 材料の表面は平滑化ロール３１の下を通過させられる。平滑化ロール３１の下 面の下方にエンドレスベルト２１の端縁領域内に制限条片２４の形の制限部材が 設けられている。 平滑化ロール２１には翼部３２が平滑化ロール２１の軸線長にわたり分散配置 され、翼部３２によりエンドレス帯３１の上に材料が分散される。 エンドレスベルト２１の搬送方向で平滑化ロール２１の前かつこのエンドレス ベルト２１の上方にコンベヤベルト４１が設けられ、コンベヤベルト４１は駆動 装置４２を有する。図２の中央やや左側に矢印により示されているようにベルト コンベヤは前方及び逆方向に動かされることが可能である。 更にコンベヤベルト４１は、回転炉床炉の外部に位置する軸を中心に回動可能 である。これは図２の中央右側に同様に矢印により示されている。この回動は、 エンドレスベルトの上の材料案内を改善するのに用いられ、とりわけ、異なるバ ルク高さにするために用いられる。参照番号リスト 〈加熱装置〉 １１ 回転炉床炉 １２ フードを切取った部分 １３ 炉床ベルト １４ フード ２０ 搬送装置 ２１ エンドレスベルト ２２ 材料投下エッジ ２４ 制限条件 ３０ 平滑化装置 ３１ 平滑化ロール ３２ 翼部 ４０ 材料供給手段 ４１ 走行可能なコンベヤベルト ４２ 走行駆動装置 Ｍ 回転炉床の中心線 α 平滑化装置の角度 ｖ 速度 ｈ バルク高さ 〈添付の意味〉 Ｆ 搬送装置 Ｄ 回転炉床ベルト ａ 外部 ｍ 中心 ｉ 内部

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年７月１５日 【補正内容】 請求の範囲（補正） １． リングを形成して炉床ベルトを覆うフードを有する回転炉床炉のベルト の上にバルク材料を装入する方法において、 ａ） 前記バルク材料が、横断面が円錐状に炉中心へ向かって先細りするように 、回転炉床中心までの距離に比例して依存する層厚で搬送装置の上に載置される ステップと、 ｂ） 前記搬送装置の搬送速度が、前記炉床ベルトの速度の少なくとも３倍の値 に調整設定されるステップと、 ｃ） 前記搬送装置の上に載置している前記バルク材料の表面が平滑化されるス テップと、 ｄ） 前記バルク材料が一定の層厚で前記炉床ベルトの全幅にわたり前記炉床ベ ルトの上に載置されるステップとを有することを特徴とする回転炉床炉のベルト の上にバルク材料を装入する方法。 ２． バルク材料が複数ラインとして、搬送装置によって定まる形で前記搬送 装置に載置されることを特徴とする請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの上に バルク材料を装入する方法。 ３． 表面を平滑化するためにバルク材料の山が谷に押されて移動されること を特徴とする請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する 方法。 ４． バルク材料の表面を平滑化するために前記バルク材料が例えば揺動等に より振動状態にされることを特徴とする請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの 上にバルク材料を装入する方法。 ５． 請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する装置 を実施するためのリングを形成して炉床ベルトを覆うフードを有する回転炉床炉 のベルトの上にバルク材料を装入する装置において、 前記回転炉床炉の装入個所に、フード（１４）から形成されているリングが、 フードを切取った部分（１２）を有し、 炉床ベルト（１３）の上方にバルク材料搬送装置（２０）が設けられ、前記搬 送装置（２０）の材料投下エッジ（２２）が前記炉床ベルト（１３）の運動方向 に対して垂直に配置され、炉床ベルト（ｖ_D）の速度に対する前記搬送装置（２ ０）の搬送速度（ｖ_F）が、層高さ（ｈ_F又はｈ_D）に逆比例して調整設定可能で あり、 前記搬送装置（２０）の材料投下エッジ（２２）の領域内でバルク材料表面平 滑化装置（３０）が設けられ、前記平滑化装置（３０）は、前記搬送装置（２０ ）の上方で回転炉床中心線（Ｍ）に対して角度（α）を成して一定の横断面を有 して配置され、 搬送方向で前記平滑化装置（３０）の前に、炉中心線へ向かって先細りになる 横断面の中にバルク材料を載置できるバルク材料載置手段（４０）が設けられて いることを特徴とする回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する装置。 ６． 搬送装置（２０）がエンドレスベルト（２１）であり、前記エンドレス ベルト（２１）において前記エンドレスベルト（２１）の端縁の領域内で、バル ク材料高さ（ｈ_F）に対応する高さに制限する制限部材（２４）が設けられてい ることを特徴とする請求項５に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装 入する装置。 ７． 搬送装置（２０）が振動コンベヤであり、前記振動コンベヤは、端縁領 域内に、バルク材料（ｈ_F）に対応する高さを有する制限条片（２４）を有する ことを特徴とする請求項５に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入 する装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ヘルレ，ゲルト ドイツ連邦共和国、デー 46119 オーバ ーハウゼン、ヘロルトシュトラーセ ５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． リングを形成して炉床ベルトを覆うフードを有する回転炉床炉のベルト の上にバルク材料を装入する方法において、 ａ） 前記バルク材料が、回転炉床中心までの距離に比例して依存する層厚で搬 送装置の上に載置されるステップと、 ｂ） 前記搬送装置の搬送速度が、前記炉床ベルトの速度の少なくとも３倍の値 に調整設定されるステップと、 ｃ） 前記搬送装置の上に載置している前記バルク材料の表面が平滑化されるス テップと、 ｄ） 前記バルク材料が一定の層厚で前記炉床ベルトの全幅にわたり前記炉床ベ ルトの上に載置されるステップとを有することを特徴とする回転炉床炉のベルト の上にバルク材料を装入する方法。 ２． バルク材料が複数ラインとして、搬送装置によって定まる形で前記搬送 装置に載置されることを特徴とする請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの上に バルク材料を装入する方法。 ３． 表面を平滑化するためにバルク材料の山が谷に押されて移動されること を特徴とする請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する 方法。 ４． バルク材料の表面を平滑化するために前記バルク材料が例えば揺動等に より振動状態にされることを特徴とする請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの 上にバルク材料を装入する方法。 ５． 請求項１に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する装置 を実施するためのリングを形成して炉床ベルトを覆うフードを有する回転炉床炉 のベルトの上にバルク材料を装入する装置において、 前記回転炉床炉の装入個所に、フード（１４）から形成されているリングが、 フードを切取った部分（１２）を有し、 炉床ベルト（１３）の上方にバルク材料搬送装置（２０）が設けられ、前記搬 送装置（２０）の材料投下エッジ（２２）が前記炉床ベルト（１３）の運動方向 に対して垂直に配置され、炉床ベルト（ｖ_D）の速度に対する前記搬送装置（２ ０）の搬送速度（ｖ_F）が、層高さ（ｈ_F又はｈ_D）に逆比例して調整設定可能で あり、 前記搬送装置（２０）の材料投下エッジ（２２）の領域内でバルク材料表面平 滑化装置（３０）が設けられ、前記平滑化装置（３０）は、前記搬送装置（２０ ）の上方で回転炉床中心線（Ｍ）に対して角度（α）を成して一定の横断面を有 して配置され、 搬送方向で前記平滑化装置（３０）の前に、前記炉床中央（Ｍ）から大きい間 隔で相応する材料高さでバルク材料を載置できるバルク材料載置手段（４０）が 設けられていることを特徴とする回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入す る装置。 ６． 搬送装置（２０）がエンドレスベルト（２１）であり、前記エンドレス ベルト（２１）において前記エンドレスベルト（２１）の端縁の領域内で、バル ク材料高さ（ｈ_F）に対応する高さに制限する制限部材（２４）が設けられてい ることを特徴とする請求項５に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装 入する装置。 ７． 搬送装置（２０）が振動コンベヤであり、前記振動コンベヤは、端縁領 域内に、バルク材料（ｈ_F）に対応する高さを有する制限条片（２４）を有する ことを特徴とする請求項５に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入 する装置。 ８． 平滑化装置（３０）が、材料投下エッジ（１２）に対して平行に配置さ れているロール（３１）であり、前記ロール（３１）はバルク材料の搬送方向に 対して反対の方向に駆動可能であることを特徴とする請求項５に記載の回転炉床 炉のベルトの上にバルク材料を装入する装置。 ９． 平滑化ロール（３１）が外周に可撓性翼部（３２）を有することを特徴 とする請求項８に記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する装置。 １０． 平滑化装置（３０）が、材料投下エッジ（２２）に対して平行に配置 されている条片であることを特徴とする請求項８に記載の回転炉床炉のベルトの 上にバルク材料を装入する装置。 １１． 材料供給手段（４０）が走行可能なコンベヤベルト（４１）であり、 前記コンベヤベルト（４１）に走行駆動装置（４２）が設けられ、前記走行駆動 装置（４１）の位置及び速度は調整設定可能であることを特徴とする請求項５に 記載の回転炉床炉のベルトの上にバルク材料を装入する装置。 １２． 材料供給手段（４０）が回動可能なコンベヤベルトであり、前記コン ベヤベルトは回動駆動装置を設けられ、前記回動駆動装置の回動角度及び回動速 度は調整設定可能であることを特徴とする請求項５に記載の回転炉床炉のベルト の上にバルク材料を装入する装置。