JPH11500418A - メタンスルホンアミドの抗不整脈(s)−エナンチオマー - Google Patents

メタンスルホンアミドの抗不整脈(s)−エナンチオマー

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JPH11500418A JP8521658A JP52165896A JPH11500418A JP H11500418 A JPH11500418 A JP H11500418A JP 8521658 A JP8521658 A JP 8521658A JP 52165896 A JP52165896 A JP 52165896A JP H11500418 A JPH11500418 A JP H11500418A
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Abstract

(57)【要約】 式(I): [式中、R3は1のフッ素原子で置換されたC1-9アルキル]によって構造的に示される(S)-エナンチオマーメタンスルホンアミドまたはその薬理学上許容される塩。該化合物は、多形心室性頻拍(PVT)の望ましくない副作用がないクラスIII抗不整脈剤として有用であり、迅速な代謝に対しても安定である。心臓不整脈治療用の組成物の製造における式(I)の化合物の使用も記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 メタンスルホンアミドの抗不整脈(S)-エナンチオマー 発明の背景 本発明は、クラスIII抗不整脈剤として有用な、置換側鎖を有する第三級アミ ン基とメタンスルホンアミド置換フェニルとの間のヒドロキシ-アルキル結合に よって特徴付けられる選択された(S)-エナンチオマー メタンスルホンアミド に指向される。この新規なエナンチオマー メタンスルホンアミドは、心筋の有 効不応期を持続し、有効であって代謝に対して非常に安定である。より重要なこ とには、このクラスIII抗不整脈化合物は、多形心室性頻拍(「PVT」)を起こ す望ましくない副作用を有していない。 抗不整脈薬は、心筋および通道組織の電気生理学的特性に作用する。典型的に 、心臓の律動性収縮は、心筋および通道組織が電気パルスへ応答する能力に依存 する。心筋および通道組織の伝導性が動脈閉塞または疾患によって変化された場 合、死ぬ恐れもある心血管悪化が起こりがちである。したがって、心筋および通 道組織の電気生理学的特性を治療し、律動性収縮を回復させることが望ましい。 律動性収縮を回復するための1の手段は、活動電位持続を選択的に延長させる と同時に、心臓伝導性に重要な影響を与えることなく心細胞の不応期を上昇する 抗不整脈剤を用いることである。かかる薬剤は、クラスIII抗不整脈剤と分類さ れる。良好な生物学的利用能を有し、かつ血圧および心拍のごとき他の循環パラ メーターに影響しないクラスIII不整脈剤が、継続的に求められている。主題の 化合物は、不整脈性の疾患または病気に罹った哺乳動物の治療に適したクラスII I抗不整脈剤である。 残念なことには、クラスIII抗不整脈剤は、これらの剤で治療した一定パーセ ントの患者において、薬剤-誘導性不整脈であるPVTまたはトルサード・ド・ ポアントを起こすことが知られている。この潜在的に致死性の不整脈は、このク ラスの抗不整脈剤の責任を示されている。驚くべきことには、本発明の化合物は 、 潜在的クラスIII抗不整脈剤であるにも拘わらず、この不整脈のモデル動物にお いてPVTを起こさないことが発見された。このことは、重大なPVT副作用が ないクラスIII抗不整脈剤の製造における突破口である。 生物学的利用能はいずれの薬剤においても重要な特性である。残念なことには 、米国特許第5,155,268号に開示のもののごとき主題の化合物と同様な化合物で は、生物学的利用能がアミン側鎖の迅速な代謝によって邪魔される。本発明は、 少なくとも1のフッ素原子で側鎖を置換して迅速な代謝を防ぎ、それにより生物 学的利用能を向上させることによって、PCTWO91/01299号に以前に開示のこ の問題点を解決する。 情報の開示の陳述 主題の化合物は、一般的に、主題の化合物調製用の中間体として使用できる欧 州特許番号0164865号;主題の化合物の有利なS-エナンチオマー形を開示するも のでないPCT WO91/01299号記載の化合物に関する。 欧州特許出願EP 0134424号は、主題のアルカンスルホンアミドの異性体である 化合物の第四級アンモニウム塩を開示する。 T.K.Morgan,Jr.ら、J.Med.Chem.,29,1398(1986)は、第三級アミン アルカンスルホンアミド化合物を報告する。 米国特許第3,341,584号および第3,478,149号は、その内の幾つかが主題の化合 物調製用の中間体として使用できるスルホンアミド化合物を開示する。 スルホンアミドを含む化合物および抗不整脈活性の例を有する他の米国特許は 、DeMarinisら、第4,507,320号、Molloyら、第4,569,801号および第4,596,82 7号、およびGouldら、第3,574,741号である。 発明の概要 1の態様において、本発明は、不斉アルコール炭素が(S)絶対配置を有する式 I: の化合物、他の不斉炭素におけるそのエナンチオマー、またはそれらの薬理学上 許容される塩に指向される。 式Iは、R3が1のフッ素原子で置換されたC1-9アルキルと規定される。 もう1の態様において、本発明は、治療有効量のその薬理学上に許容される塩 を包含する式Iの化合物を投与することを特徴とする哺乳動物における心臓不整 脈を治療する方法に指向される。有効量とは、約0.01〜約300mgである 。好ましくは、該化合物は、経口、舌下、経皮または非経口投与用の単位投与量 形態で投与する。 式Iの化合物は、一般的に、心臓不整脈に罹った患者に治療投与するための医 薬調製物または組成物に調製する。該化合物は、活動電位持続を選択的に延長す ると同時に、心臓伝導性に重大な影響を与えることなく心細胞の不応期を上昇す るクラスIII抗不整脈化合物として分類される。有利なことには、式Iの化合物 はPVTを起こさない。 発明の詳細な説明 心筋の有効不応期を延長し、かつPVTの副作用がない哺乳動物における心臓 不整脈を治療するのに有用な(S)-エナンチオマー アルカンスルホンアミドを 開示する。本発明の化合物は、構造式Iによって表され、またはその医薬上許容 される塩である。式Iは、R3が1のフッ素原子で置換されたC1-9アルキルであ ると規定される。 典型的に、本明細書記載のものに類似する化合物では、(S)-エナンチオマー 調製物を用いることによって除去されるPVTの望ましくない副作用を被る。生 物学的利用能も側鎖上の置換基によって上昇する。これは迅速な代謝を有利に防 ぎ、それによって化合物の治療有効性が上昇するためである。 「アルキル」とは、C1-4、C1-5、C1-10他のごとく示される炭素原子数を含 む直または分岐の炭素鎖である。「置換」アルキルとは、フッ素原子のごときも う1の化学基によって置き換えられた水素原子を有する直鎖状または分岐状の炭 素鎖である。 「薬理学上許容される塩」とは、当該分野で認識されるいずれかの手段によっ て調製できる酸付加塩である。典型的な酸付加塩には、塩酸塩、臭化水素酸塩、 ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイ ン酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、シクロヘキサンスルファミン酸塩 、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエン スルホン酸塩、フマル酸塩および他の医薬上許容されるアミンに対する対イオン が含まれる。 式Iの化合物は、クラスIII抗不整脈薬が必要とされるいかなる不整脈の治療 にも用いられる。式Iの化合物および組成物は、ヒトを含む哺乳動物のごとき治 療すべき受容体における不整脈を制御するに十分な量である治療上有効量で投与 される。典型的に、式I抗不整脈剤は、経口または注射用の調製物では0.01 〜300mgの単位投与量で使用する。好ましくは、式Iの化合物は、経口、舌 下、経皮、または皮下、筋肉内もしくは静脈内注射のごとき非経口のいずれかの 経路による投与には、0.001〜10mg/kgの単位投与量で使用する。 本発明により投与する化合物の個々の用量は、もちろん、投与する化合物、投 与経路、治療する特定の不整脈、および同様な考慮を包含する、ケースを取り巻 く特定の状況によって決定されるであろう。 式Iの化合物は、経口または非経口のいずれかの投与用の典型的な医薬調製物 に処方化し得る。例えば、式Iの化合物は、ラクトース、スクロース、デンプン 粉、セルロース、硫酸カルシウム、安息香酸ナトリウムなどのごときいずれかの 数の希釈剤および担体を混合することによって、組成物に処方化し得る。かかる 処方は、簡便な経口投与用の錠剤に圧縮するか、またはゼラチンカプセルにカプ セル化し得る。 経口投与に適したゼラチンカプセルには、例えば、約0.1〜約100mgの 量の式Iの化合物を含有させ得る。かかる処方は、治療する特定の症状および患 者に依存して必要な回数経口投与し得る。 非経口投与には、式Iの化合物を筋肉内または静脈内投与用に処方化し得る。 重度の心臓不整脈に罹った患者を治療する場合においては、正常な心拍への速い 変換を行うために、静脈内注入により式Iの化合物を投与するのが望ましいであ ろう。ついで、かかる正常な状態は、経口投与によって維持し得る。 本発明の組成物には、それによって投与の効果が皮膚を介する持放性経口投与 量形および制御放出性投与形が含まれる。かかる組成物は、当該分野で公知のも のであって、クリーム、ジェル、ペーストまたは液剤のごとき公知の組成物から 通常の実験によって確認できる。典型的な経皮化合物は、ポリエチレングリコー ル、トリアセチン、プロピルカーボネート、エタノールおよびミリスチン酸イソ プロピルである。 式Iの化合物は、同一または異なる作用機作を有する他の抗不整脈剤と組み合 わせることができる。例えば、組合せには、キニジン(quinidine)、トカイニド( tocainide)、リドカイン(lidocaine)他のごときクラスI抗不整脈剤;プロプラ ノロール(propranolol)、ソタロール(sotalol)、アテノロール(atenolol)他のご ときクラスII抗不整脈剤;クロフィリウム(clofilium)、ソタロール(sotalol)、 アミオダロン(amiodarone)およびメオベンチン(meobentine)のごときクラスIII 抗不整脈剤;ならびに、ベラパミル(verapamil)またはジルチアゼム(diltiazem) のごときクラスIV抗不整脈剤を含ませてもよい。 実施例1、2および3に示す式Iの化合物は以下のごとく調製する。適当な出 発物質の例は、(すべて出典明示して本明細書の一部とみなす)欧州特許第0 1648 65号および0 233 051号、米国特許第3,341,584号、第3,478,149号に記載されて いる。 反応図式1の工程Iにより、(4-メタンスルホニルアミノ)-γ-オキソベンゼ ン酪酸(II、EP 164 865号記載のごとく調製)がN-エチルアミド(III)に変換され る。ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは好ましくはクロロギ酸イソブチルの ごとき標準的なアミド形成試薬をこの目的に用いることができる。工程IIにおい て、IIIのケトンは、テトラヒドロフラン中のキラル試薬(-)-B-クロロジイソプ ロピノカムフェニルボランで還元する。反応は0℃未満、好ましくは-25〜-3 5℃で行う。非水性仕上げ処理を用いて、水溶性生成物の単離を促進する。キラ ルアルコールの(S)-(-)エナンチオマーを得る。アセトニトリル、メタノール、 エタノール、tert-ブチルメチルエーテルまたはそれらの混合物からの再結晶化 によりこのアルコールを精製して、高エナンチオマー純度でIVを得る。工程II Iにおいて、IVのアミドを24℃にてテトラヒドロフラン中の水素化ビス-(2-メ トキシエトキシ)アルミニウムナトリウムで還元する。中性非水性仕上げ処理を 用いて、水溶性生成物(V)の単離を促進する。適当な置換アルキル臭化物(R3C H2Br)でのVのアルキル化により本発明の化合物(I)を得ることは、工程IVで 行う。この反応に好ましい条件は、溶媒としてのアセトニトリルと弱塩基性重炭 酸ナトリウムとを用いて、反応によって生成した臭化水素を中和する。該反応は 、通常、還流温度(81℃)で行う。 式Iの化合物を、単離し、潅流したウサギ心臓組織系における電気生理学的活性 につき評価した。用いた方法は以下の通りである: いずれかの性別のNew Zealand Whiteウサギ(1.5-2.0kg)を麻酔し、そ の心臓を取り出した。右心房(RA)、乳頭筋(PAP)および右心室縞状筋(RV) を単離しつつ、その心臓を氷冷潅流液に浸漬した。その潅流液を連続して95% 酸素および5%二酸化炭素で酸素供給し、それには以下のものがmM濃度で含ま れる:NaCl 118.0;KCl 5.4;NaHCO325.0;MgCl21. 2;KH2PO41.0;CaCl22.4;グルコース 110.0およびピルビン 酸 2.0。低酸素条件の間は、該潅流液を83%窒素、10%二酸化炭素および 7%酸素の混合ガスに暴露した。正常酸素の間のpHは約7.4であるが、低酸 素条件の間には約7.2に低下した。 その組織は、白金刺激電極を含むプレキシガラス・ホルダーに個別にマウント し、循環加熱ポンプによって30℃に維持した100ml浴に懸濁した。すべて の組織は、絹縫合によって力-変位トランスデューサーに結合させ、500-10 00mgの組織-依存性の予負荷を適用した。RAは自然に収縮させた。RAお よびPAPは、1および3Hzの周波数の4ミリ秒短形パルスで2×閾値で刺激 した(対照を上回る有効不応期測定値%上昇率はERP1およびERP3、伝導 時間測定値はCT1およびCT3である)。測定の間に、これらの組織を2Hz の休止ペースで刺激した。各組織をそれ自体のベースライン対照として供し、実 験前2時間平衡化させた。この間には、潅流液を毎10-15分に取り換えた。 薬剤の作動溶液は、薬剤を蒸留水および溶解を助けるための1滴NaOH/m l(pH9.4)に溶解することによって調製した。 測定は、10-7、10-6または10-5M薬剤に15分間;および低酸素条件下 で15分間、10-5M薬剤暴露した後に各セットの組織で行った。 自動能(RATE)、収縮力(FOC)および閾値は、ポリグラフで直接測定した 。定義による心臓組織のERPとは、基礎作動(S1)と組織を介して広がること ができなかった未熟パルスとの間の最長のカップリング間隔である。S2刺激を 不毎8番目のS1の後に導入し、不応を安定化する時間を与えた。不応期測定は 、 デジタルタイミング回路を介して行った。これらの不応期測定の解像限界は約6 ミリ秒であった。収縮時間測定(CT)は、得られた電気カルジオグラムをオシロ スコープ上に表示しつつRV片の心臓内膜表面に対してテフロン-被覆銀二極電 極を温和に設置することによってミリ秒で直接記録した。CTにおける上昇は、 伝導速度における低下に等しい。 このように評価した式Iの化合物の例を表Iに収集する。これらの化合物のク ラスIII抗不整脈活性の測定値は、1および3Hzのペース速度で測定したウサ ギ乳頭筋の有効不応期(ERP1およびERP3)における%上昇によって示す。米 国特許第5,155,268号の化合物イブチリド(ibutilide)に関する対応するデータを 比較のために示す。 式Iの化合物を、メトキサミン処理ウサギにおける早期後脱分極(early after depolarization、EAD)および多形心室性頻拍(PVT)を生成するその能力に つき評価した。用いた方法は以下の通りであった: オスのNew Zealand Whiteウサギ(2.5−3.5kg)を麻酔30分前に皮下 硫酸モルヒネ(5mg/kg)で処理した。麻酔は、辺縁耳動脈を介したα-クロ ラロースの20〜30分間にわたる注入によって導入した。気管切開を行い、小 動物ベンチレーター(Columbus Instruments社,Columbus,OH)を用いてウ サギに部屋の空気で給気した(5-6cc/kg)。給気速度および一回吸気量を 調整し、供給酸素を投与して動脈血液ガスおよびpHを正常な生理学的範囲内に 維持した。カテーテルを薬剤投与用および動脈血圧測定用に、各々、頸静脈およ び頸動脈に設置した。90%再分極(MAPD90)で測定した右心室一相活動電位 時間をモニターするために、4 French一相性活動電位カテーテルを頸静脈を通 して導入した。鉛(II)ECGおよび動脈血圧は実験全体を通してモニターした。 すべての記録は多チャンネル・レコーダー(Gould社製ES 2000、Cleaveland, OH)上で得、後のプレーバックおよび分析用にFM磁気テープ(TEAC社製501, Montebello,CA)に連続して記録した。 実験調製に従って、心拍、大動脈血圧およびQTc間隔のベースライン測定を 行う前に、10分間ウサギを放置して平衡化した。平衡化時間に、一相性活動電 位をモニターし、安定した振幅を有する活動電位を生成するようにカテーテルを 調整した。ベースライン測定の後に、α1アゴニスト、メトキサミン(methoxamin e)を12.0ml/時の注入用量で10μg/kg/分の速度で注入した。メト キサミン投与15分後に、生理食塩水(ビヒクル対照)またはクラスIII剤の静脈 内注入を開始した。すべての薬剤は、1時間にわたる連続注入として投与した。 心拍、大動脈血圧、(後記に定義する)QTc時間、およびMAPD90の測定は、薬 物投与の間の数箇所の時点で反復し、用−応答関連性を得た。QTcおよびMA PD90もモニターして、これらの指標に対する最大のクラスIII効果が達成され たことを確認した。 PVTの最初の発生時の合計蓄積用量も測定した。再分極不整脈は、鉛IIEC Gで期外収縮を起こす再分極の間の早期後脱分極および期外収縮として特徴付け られた。PVTは、捻転性または回転性のQRS形態を有する3またはそれを超 える緊密にカップリングした反復期外収縮が認められた場合に起こると考えた。 メトキサミンHCl、およびα-クロラロースは、Sigma Chemical Company 社(St.Louis,MO)から購入した。硫酸モルヒネは、Eli Lilly Co.社(In dianapolis,IN)から得た。 QT間隔は、式QTc=QT/√(R-R時間)を用いて心拍変化に補正した。 EADを安定一相活動電位振幅(APA)の処理群間で比較し、APAの%として 報告する。 このように評価した式Iの化合物の例を表Πに収集する。クラスIII抗不整脈 活性の測定値は、QTcおよびMAPD90における上昇によって示す。前不整脈 電位は、EADの発生および程度によって、および試験した動物の合計数に対す るPVTの発生の比率によって示す。米国特許第5,155,268号の化合物イブチリ ド、およびラセミ形実施例(R,S)(PCT WO91/01299号の化合物)につき対応 するデータを比較用に示す。 実施例1 (S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(7-フルオロヘプチル)アミノ]-1-ヒ ドロキシブチル]フェニル]メタンスルホンアミド,(E)-2-ブテンジ オエート(2:1塩) 工程I: N-エチル-γ-オキソ-4-(メタンスルホニルアミノ)ベンゼンブタン アミド THF(600ml)中の(EP 164 865号記載の)4-((メタンスルホニル)アミ ノ)-γ-オキソベンゼン酪酸(20g、0.0737モル)の撹拌懸濁液をトリエチ ルアミン13.7ml(0.089モル)で処理し、氷-メタノール浴中で-12℃に 冷却した。この混合物をクロロギ酸イソブチル(12.7ml、0.098モル)で 滴下処理し、-12℃に1.5時間維持した。ついで、THF(173ml)中のエ チルアミン(4g、0.098モル)およびトリエチルアミン(13.7ml、0.0 98モル)の溶液を滴下した。その混合物を-12℃に3時間維持し、氷冷1N HCl780mlに注入した。この混合物を通して窒素通気してTHFを除去し た。濾過によって固形物を収集し、水性NaHCO3および水で洗浄し、真空下 にて乾燥して粗製生成物14.27gを得た。酸濾液をEtOAcで抽出すること によってさらなる生成物(4g)を得た。合した生成物をMeOHで洗浄し、乾燥 してN-エチル-γ-オキソ-4-((メタンスルホニル)アミノ)ベンゼンブタンアミ ド13.75gを得た。分析試料は、アセトニトリルから再結晶化した。 融点 210-213℃ 元素分析C131824Sとして 計算値C,52.34;H,6.08;N,9.39;S,10.75 実測値C,52.02;H,6.26;N,9.28;S,10.63 工程II. (S)-(-)-N-エチル-γ-ヒドロキシ-4-(メタンスルホニルアミノ) ベンゼンブタンアミド 窒素下、THF(4l)中の工程Iからの生成物(490.1g、1.64モル)の 撹拌溶液を-30〜-35℃に冷却し、THF(2l)中の(-)-B-クロロジイソピ ロピノカムフェニルボバン(920g、2.86モル)の溶液で1.5時間処理した 。 その混合物を-25℃にて3.5時間撹拌すると、シリカゲル上、10%MeOH -CH2Cl2でのTLCによって反応が完了していた。ついで、それを0℃に温 めつつ、ジエタノールアミン(600ml)で処理した。この混合物を0-10℃ に10分間維持し、ついで常温(24℃)に18時間維持した。MeOHを添加し つつ、得られた混合物をスラリーに濃縮し、残存する溶媒を置き換えた。その濃 縮物をMeOHと混合し、ヘプタンで洗浄した。MeOH溶液を濃縮して油性物 とし、これを、MeOHおよび0-10%MeOHを含有するCH2Cl2の混合 液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。アセトニトリル中の 得られた生成物の溶液をtert-ブチルメチルエーテルと混合し、0℃で放置して 結晶化させ、標題生成物を得た: 融点137-138℃; [α]D 24-16°(c 0.95、EtOH); 元素分析C132024Sとして 計算値C,51.98;H,6.71;N,9.33;S,10.68 実測値C,51.88;H,6.82;N,9.10;S,10.53 標題生成物のキラル純度は、最初にアセトニトリル中の試料を1-ナフチルイ ソシアネートと反応させ、ついでPirkle共溶媒D-フェニルグリシンカラム上の HPLCによってその誘導化生成物を分析することによって測定した。 それは99.5%純粋の(-)エナンチオマーであった。 工程III. (S)-(-)-N-[4-[4-(エチルアミノ)-1-ヒドロキシブチル]フェニ ル]メタンスルホンアミド トルエン(44ml、0.146モル)中の水素化ビス-(2-メトキシエトキシ) アルミニウムナトリウムの65%溶液をTHF(100ml)と窒素下で混合し、 その撹拌混合物を、THF(360ml)中の工程IIからの生成物(11.45g、 0.0381モル)の懸濁液で2時間少量づつ処理した。この添加の間に、発熱反 応は反応混合物の温度を34℃に上昇した。その混合物を常温(24℃)に18時 間維持し、8℃に冷却し、6M H2SO4(3ml)で10分間滴下処理した。冷 却浴を取り除き、その混合物をさらなる6M H2SO4(19ml)で2時間処理 した;該混合物のpHは10であった。この混合物をMeOH(150ml)で処 理し、2.5時間撹拌した。固形物を濾過によって収集し、10%MeOH-CH2 Cl2(800ml)で洗浄した。合した濾液を濃縮し、残渣をEtOHから結晶 化させて標題生成物5.28gを得た。 融点168-170℃; [α]D-20°(c 0.85、MeOH); 元素分析 C132223Sとして 計算値C,54.51;H,7.74;N,9.78:S,11.20 実測値C,54.32;H,7.52;N,9.96;S,11.05 工程IV 1-ブロモ-7-フルオロヘプタン CCl42.5ml中の7-ブロモ-1-ヘプタノール(1.53g、7.85ミリモ ル)の撹拌溶液を、窒素下、氷浴中にて冷却し、DAST2.25ml(17.0ミ リモル)で処理した;フラスコはテフロン製ストッパーで留め、プラスチックク リップで固定した。その混合物を氷中で30分間、氷浴を取り除いた後常温にて 撹拌した。4.5時間後に、そのアリコットをTLCによってアッセイしたら未 反応出発物質を示し;さらに0.7ml(5.3ミリモル)のDASTを添加し、フ ラスコを留め、室温にて一晩撹拌した。得られた混合物を5分間にわたって氷/ 水25mlに滴下し、これをヘキサンで抽出した。その有機抽出物を水、10% 水性Na2CO3およびブラインで順次洗浄した。プールした抽出物を乾燥(Mg SO4)し、濃縮した。その残渣をシリカゲル(230-400メッシュ)300m l上のクロマトグラフィー(4%CH2Cl2/ヘキサンで溶出)に減圧下にて付し て0.9g(53%)の生成物、1-ブロモ-7-フルオロヘプタンを得た。 NMR(CDCl3)δ1.43(m,6H),1.71(m,2H),1.87(m,2H),3.42(t,2H),4.37,4.5 2(t's,2H) 工程V. (S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(7-フルオロヘプチル)アミノ]-1- ヒドロキシブチル]フェニル]-メタンスルホンアミド,(E)-2-ブテン ジオエート(2:1塩) 工程IIIからの生成物(2.58g、0.009モル)、工程IVからの生成物(2.0 g、0.01モル)、粉末化NaHCO3(1.68g、0.02モル)およびアセト ニトリル(80ml)の撹拌混合物を窒素下にて18時間還流し、ついで真空下に て濃縮した。残渣および水の混合物をEtOAcで抽出した。その抽出物を水およ びブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)して濃縮した。その残渣をシリカゲル上 のクロマトグラフィーに付し、6%MeOH-0.3%NH4OH-CHCl3で溶 出した。EtOAc中のかく得た生成物の溶液を水およびブラインで洗浄し、乾燥 (MgSO4)し、濃縮して(S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(7-フルオロヘプチル) アミノ]-1-ヒドロキシブチル]フェニル]メタンスルホンアミド1.92g(0.0 0476モル)を得た。アセトン中のこの物質の溶液をフマル酸0.276g(0. 00238モル)と混合し、得られた塩をアセトンから結晶化して標題生成物1. 78gを得た。 融点126-127℃; [α]D-15°(c 1.0,EtOH); 元素分析C2237FN25Sとして 計算値:C,57.36;H,8.10;N,6.08;S,6.96 実測値:C,57.30;H,8.08:N,5.94;S,6.94 実施例2 (S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(6-フルオロヘプチル)アミノ]-1- ヒドロキシブチル]フェニル]-メタンスルホンアミド,(E)-2-ブテン ジオエート(2:1塩) 工程I.6-ヒドロキシヘプタン酸,ε−ラクトン クロロホルム(15ml)中の2-メチルシクロヘキサノン(11.1g、0.09 9モル)の溶液を、窒素下にて20分間で、クロロホルム(250ml)中のm-ク ロロ過安息香酸(24.6g、0.143モル)の撹拌懸濁液に添加した。3時間4 0分後にその混合物を重炭酸ナトリウム水溶液に注入し、塩化メチレンで抽出し た。その抽出物をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。その残渣 を少量のK2CO3から蒸留して、6-ヒドロキシヘプタン酸,ε−ラクトン9.5 8gを得た。 沸点78-79℃(2.5-3mmHg) 工程II.6-ヒドロキシヘプタン酸エチル 無水EtOH65ml中の工程Iからの生成物6-メチル-ε-カプロラクトン( 18.94g、0.148モル)の溶液を濃H2SO40.8mlで処理し、室温にて 7時間撹拌し、真空下にて濃縮した。その残渣を氷で処理し、希NaHCO3で 中和した。その水性混合物をEt2Oで抽出し、その抽出物を水、ついでブライ ンで洗浄した。プールした抽出物を乾燥(MgSO4)し、濃縮して粗製生成物2 4.38gを得た。これを以前の反応からの生成物と合し、蒸留して沸点96℃( 2.2mmHg)を有する標題生成物18.45gと沸点91℃(0.8mmHg)を 有する標題生成物6.73gを得た。 工程III.6-フルオロヘプタン酸エチル 窒素下にて、CH2Cl2200ml中の工程IIからの生成物(18.4g、0. 106モル)の溶液をドライアイス-アセトン浴中で-72℃に冷却し、CH2Cl2 (195ml)中のEt2NSF3(DAST)溶液30ml(0.225モル)で1時 間にわたり滴下処理した。その混合物を-72℃にて1時間、ついで、(定期的に アセトンを該浴に添加することにより)その混合物を放置して5℃に温めつつ2 時間撹拌した。その混合物を5℃に15分間維持し、ついで激しく渦巻かせ(泡 立て)つつ10%Na2CO3600mlおよび氷200mlの混合物に注入した 。得られた水性混合物のpHは7であった。これをEt2Oで抽出し;その抽出 物を水およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮した。この残渣を蒸 留して標題生成物7.16g(38.5%)を得た。 沸点76-78°(5.8mmHg): NMR(CDCl3)δ1.26(m,4.5H),1.35(d,1.5H),1.57(m,6H),2.32(t,2H),4.13 (q,2H),4.57,4.72(m's,1H) 工程IV.6-フルオロ-1-ヘプタノール N2下4℃にて、Et2O200ml中のLiAlH43.64g(0.096モル )の混合物に、Et2O35ml中の工程IIIの生成物(10.4g、0.059モル )の溶液を45分間にわたって添加した。その混合物を氷中にて15分間撹拌し 、100分間にわたって放置して室温に温めた。その混合物を氷浴中で冷却し、 飽和Na2SO4水溶液35mlで40分間滴下処理し;さらにEt2O200m lを添加し、常温にて15分間撹拌した後、その混合物をNa2SO4パッドを通 して濾過した。その濾過ケーキをEt2Oでよく洗浄し、その濾液を真空下にて 濃縮した。その残渣を希釈して、NMRによれば僅かにアルケンが混入している 標題生成物4.8g(60.7%)沸点85-87℃(9.2mmHg)および清澄な生 成物0.58g(7.3%)沸点85-87℃(9.2mmHg)を得た。 沸点85-87℃(9.2mmHg); NMR(CDCl3)δ1.27,1.35(d's,3H),1.55(m,9H),3.65(t,2H),4.58,4.73(m' s,1H) 工程V.1-ブロモ-6-フルオロヘプタン 窒素下にてベンゼン75ml中のトリフェニルホスフィン(10.32g、0. 0393モル)および工程IVからの生成物(4.8g、0.0358モル)の溶液を 氷浴中にて冷却し、N-ブロモスクシンイミド7.0g(0.0393モル)で少量 づつ40分間にわたって処理した。その混合物を氷中で20分間、常温にて2. 5時間撹拌した。この混合物を、ヘプタン250mlに注入し、沈殿物を濾別し 、その濾液を真空下、常温にて濃縮した。その残渣をペンタン300mlで処理 し、その混合物を冷却し、固形物を濾別して、その濾液を濃縮して100mlと した。これを冷却し、固形物を濾別した。その濾液を常温、真空下にて濃縮した。 その残渣をEt2O200mlで処理し、その溶液を5%Na223、0.5N N aOH、ついでブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、真空下、常温にて濃縮 して標題 生成物6.6g(93.6%)を得た。 NMR(CDCl3)δ1.22,1.28(d's,3H),1.57(m,6H),1.88(m,2H),3.42(t,2H),4 .57,4.73(m's,1H) 工程VI.(S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(6-フルオロヘプチル)アミノ]-1- ヒドロキシブチル]フェニル]メタンスルホンアミド,(E)-2-ブテン ジオエート(2:1塩) 実施例1、工程IIIからの生成物(2.58g、0.009モル)、工程Vからの生 成物(2.0g、0.01モル)、粉末化NaHCO3(1.68g、0.02モル)お よびアセトニトリル(80ml)の撹拌混合物を窒素下にて18時間還流し、真空 下にて濃縮した。その残渣を水と混合し、EtOAcで抽出した。その抽出物を 水およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)して濃縮した。その残渣をシリカ ゲル上のクロマトグラフィーに付し、6%MeOH-0.3%NH4OH-CHCl3 で溶出した。EtOAc中の得られた生成物の溶液を飽和NaHCO3、水および ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して(S)-(-)-N-[4-[4-[エチル (6-フルオロヘプチル)アミノ]-1-ヒドロキシブチル]フェニル]メタンスルホン アミド1.79g(0.00443モル)を得た。アセトン中のこの物質の溶液をフ マル酸0.257g(0.00222モル)と混合し、その塩をアセトンから結晶化 させて標題生成物1.26gを得た。 融点108-111℃; [α]D-14°(c 1.0,EtOH); 元素分析C2237FN25Sとして 計算値C,57.36;H,8.10;N,6.08;S,6.96 実測値C,57.27;H,8.08;N,6.02;S,6.90 実施例3 (S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(6フルオロ-6-メチルヘプチル) アミノ]-1-ヒドロキシブチル]フェニル]-メタンスルホンアミド 工程I.5-クロロペンチル 2-テトラヒドロピラニル エーテル 窒素下にて、Et2O(165ml)中のペンタメチレンクロロヒドリン(10. 0g、0.0816モル)の撹拌溶液を3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(10.3g、 0.122モル)およびp-トルエンスルホン酸水和物(0.5g)で処理し、常温に 4.5時間維持した。その混合物を水性NaHCO3およびブラインで処理し、乾 燥(MgSO4)し、濃縮した。その残渣を蒸留して、沸点79-82℃(0.1-0. 07mmHg)を有する4.06g、および沸点82-84℃(0.1-0.07mm Hg)を有する10.54gの5-クロロペンチル 2-テトラヒドロピラニルエー テルを得た。 工程II.6-ヒドロキシ-6-メチルヘプチル 2-テトラヒドロピラニル エーテル 窒素下にて、THF(105ml)中の工程Iからの生成物(21.1g、0.1 02モル)の少量の溶液を、マグネシウム粉(5.0g、0.204g-原子)に添加 した。その混合物を75-80℃の油浴中で温め、THF中の1,2-ジブロモエ タンの1M溶液1.5mlを添加することによって反応を開始させた。ついで、 残っているクロロアルカン溶液を20分間にわたって添加した。得られた混合物 を45分間還流し、氷浴中で冷却し、THF(95ml)中のアセトン(9.0ml 、0.123モル)の溶液で15分間処理した。それを常温に16時間維持し、氷 浴中で冷却し、飽和NH4Cl水溶液(115ml)で15分間処理した。得られ た混合物をEtOで抽出した。その抽出物を水およびブラインで洗浄し、乾燥( MgSO4)し、濃縮して粗製生成物30.5gを得た。蒸留して6-ヒドロキシ- 6-メチルヘプチル 2-テトラヒドロピラニルエーテル16.77gを得た。 沸点107-115°(0.07-0.1mmHg) CI質量分析はm/z231(M+H)+を有していた。 工程III.6-フルオロ-6-メチルヘプチル 2-テトラヒドロピラニル エーテル CH2Cl2(12ml)中の工程IIからの生成物(3.97g、0.0173モル) の溶液を、ドライアイス-アセトン浴(-78℃)中ですでに冷却したCH2Cl2( 12ml)中の三フッ化ジエチルアミノ硫黄(4.6ml、0.0345モル)の撹 拌溶液に窒素下にて4.5分間添加した。その混合物を該浴に15分間維持し、 10分間0°に温め、その混合物を10%水性Na2CO3(60ml)と混合した 。この混合物をCH2Cl2で抽出した。その抽出物を水で洗浄し、乾燥(MgS O4)し、濃縮した。その残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、0.0 5%Et3N-2.5%EtOAc-ヘキサンで溶出して6-フルオロ-6-メチルヘプ チル2-テトラヒドロピラニルエーテル3.36gを得た。 工程IV.6-フルオロ-6-メチル-1-ヘプタノール 無水EtOH中の工程IIIからの生成物(3.34g、0.0144モル)の撹拌 溶液をp-トルエンスルホン酸ピリミジニウム(0.47g、0.00187モル) で処理し、窒素下にて、常温に41時間維持した。その混合物を濃縮し、その残 渣をEtOAc中に溶解し、NaHCO3およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4 )して濃縮した。その残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、5-2 0%EtOAc-ヘキサンで溶出して6-フルオロ-6-メチル-1-ヘプタノール1. 86gを得た。 工程V.1-ブロモ-6-フルオロ-6-メチルヘプタン ベンゼン(5.2ml)中の工程IVからの生成物(0.427g、0.00288モ ル)の撹拌溶液を、氷浴で冷却したトリフェニルホスフィン(0.83g、0.00 317モル)と混合し、N-ブロモスクシンアミド(0.56g、0.00317モ ル)で少量づつ26分間にわたり処理した。その混合物を氷浴中に30分間、常 温に3.5時間維持し;ついでペンタン(20ml)で希釈し、氷浴中で数分間冷 却し、濾過した。固形物はペンタンで洗浄し、濾液は濃縮した。残渣およびペン タンの混合物を氷浴中にて数分間冷却し、再度濾過した。その濾液をEt2Oと 混合し、冷5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、0.5N NaOHおよびブラインで 順次洗浄し、乾燥(MgSO4)して濃縮した。その残渣をシリカゲル上のクロマ トグラフィーに付し、1-3%EtOAc-ヘキサンで溶出して、1-ブロモ-6-フ ルオロ-6-メチルヘプタン0.440gを得た。 工程VI. (S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(6-フルオロ-6-メチルヘプチル) アミノ]-1-ヒドロキシブチル]フェニル-メタンスルホンアミド 実施例1、工程IIIからの生成物(2.0g、0.00698モル)、工程Vから の生成物(1.62g、0.00768モル)、重炭酸ナトリウム(1.17g、0. 0140モル)およびアセトニトリル(60ml)の撹拌混合物を、窒素下にて1 6時間還流し、冷却して濾過した。その濾液を真空下にて濃縮し、残渣をシリカ ゲル上のクロマトグラフィーに付し、5%MeOH-0.5%NH4OH-CH2C l2で溶出して標題生成物2.42gを油性物として得た。 高分解能FAB質量分析はm/z417で(M+H)+を有した。 元素分析C2138FN23Sとして 理論値417.2587; 測定値417.2602
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, TJ,TM,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、R3は1のフッ素原子で置換されたC1-9アルキル] で示される(S)エナンチオマー化合物またはその薬理学上許容される塩。 2.R3が、1のフッ素原子で置換されたC5-9アルキルである請求項1記載の 化合物。 3.a)(S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(7-フルオロヘプチル)アミノ]-1-ヒ ドロキシブチル]フェニル]メタンスルホンアミド,(E)-2-ブテンジオエート( 2:1塩); b)(S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(6-フルオロヘプチル)アミノ]-1-ヒドロ キシブチル]フェニル]メタンスルホンアミド,(E)-2-ブテンジオエート(2:1 塩);または c)(S)-(-)-N-[4-[4-[エチル(6-フルオロ-6-メチルヘプチル)アミノ]- 1-ヒドロキシブチル]フェニル]-メタンスルホンアミド である請求項1記載の化合物。 4.治療上有効量投与することによって、患者における心臓不整脈を治療する のに有用な医薬の製造における式Iの化合物またはその薬理学上許容される塩の 使用。 5.該有効量が約0.01〜約300mgである請求項4記載の使用。 6.該化合物が、経口、舌下、皮下または非経口投与用の単位投与量形態であ る請求項4記載の使用。
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