JPH11500130A - 抗ウイルス性トリアザ化合物 - Google Patents

抗ウイルス性トリアザ化合物

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JPH11500130A
JPH11500130A JP8525169A JP52516996A JPH11500130A JP H11500130 A JPH11500130 A JP H11500130A JP 8525169 A JP8525169 A JP 8525169A JP 52516996 A JP52516996 A JP 52516996A JP H11500130 A JPH11500130 A JP H11500130A
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トーマス ダブリュー ベル
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ザ リサーチ ファウンデーション オブ ステイト ユニヴァーシティ オブ ニューヨーク
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Abstract

(57)【要約】 ウイルスを抗ウイルス量の式(I)の化合物と接触させるウイルスの抑制方法。活性がHIV 及びその他のウイルスに対し示される。式(I)において、Wは極性または無極性の側鎖基を有するブリッジ炭素であり、X及びYは独立に芳香族基、アルキル基、スルホニル基またはカルボニル基であり、前記芳香族基はAr、Arスルホニル、Arカルボキシ及びArアルキルからなる群から選ばれ、Arは5員〜7員を有する芳香族環式環または芳香族複素環であり、前記アルキル基は1〜10個の炭素を有し、ZはX及びYについてリストされた基、7〜10個の炭素を有する縮合アリール部分または水素であり、a、d及びeは独立に0〜10の数であり、c及びbは独立に1〜10の数であり、その式は環式または非環式であり、かつ安定な分子に充分な水素を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 抗ウイルス性トリアザ化合物 本発明は抗ウイルス薬の如き医薬組成物中に使用し得る新規な合成トリアミン 化合物のファミリーの使用に関する。 発明の背景 抗ウイルス薬として有益な生物活性化合物の数は非常に制限される。抗HIV 剤 は特に制限される。現在認可されている抗HIV 薬として、AZT の如きヌクレオシ ド類似体が挙げられる。不幸なことに、無症候性HIV 感染者におけるAZT のヨー ロッパの試験の最近の結果は、その薬剤の投与が3年後の生存率に差を生じない ことを示した。有効なエイズワクチンの開発の遅い進行に鑑みて、エイズ薬剤開 発に関する国立対策委員会がエイズ化学療法の新しいアプローチを研究するため に設立された。 エイズの治癒は、HIV がそれ自体を宿主のゲノムに組込むために発見されそう になく、その疾患を治療するための主たる戦略はHIV ウイルスが増殖することを 避けることである。HIV 寿命サイクル中の少なくとも16工程が治療介入に可能な 点として同定されていたが、今までのところ米国でライセンスされた抗HIV 薬の 全て(AZT、ddI 及びddC)がHIV 逆転写酵素(RT)のヌクレオシドインヒビターであ る。ウイルスの迅速な突然変異が抗レトロウイルス薬治療に対する主要なチャレ ンジに相当し、HIV のAZT 耐性株が延長された治療後に患者中に現れる。非ヌク レオシドRTインヒビターが現在研究中であるが、異なるメカニズムにより作用す る薬剤の組み合わせがウイルス耐性と最も成功裏に闘うことが予想される。それ 故、HIV 寿命サイクル中の異なる段階で作用する新薬に関する緊急の研究がある 。更に最近発見された抗HIV 剤として、或る種のビシクラムおよびキノリン、例 えば、キノリン−4−アミンが挙げられる。キノリン化合物の作用のメカニズム は知られていないが、ビシクラムはHIV 脱外被のインヒビターであると報告され ている。 別の型の化合物であるトリアザ巨大環が主として金属錯生成に使用されていた 。従来、生物活性がこれらの化合物について示唆されていなかった。 発明の要約 本発明はHIV-1 及びHIV-2 を含む幾つかのウイルスに対する使用について抗ウ イルス性を示すトリアザ化合物のファミリーを提供する。 その化合物の基本構造が式I: により表される。 式中、 Wは二重結合炭素、二重結合酸素、ヒドロキシル、約1〜10個の炭素のアルキ ル、約1〜10個の炭素のアルコキシ、約7〜10個の炭素のアリール、ハロゲン、 メチルハロゲン、メチレンハライド、エポキシド(またはオキシラン)、アシル 、CH2OH 及び水素からなる群から選ばれた少なくとも一つの極性または無極性の 側鎖基置換基に更に結合されているブリッジ炭素を表し、ハロゲンはF、Cl、I またはBrであり、ハライドはF2、Cl2、I2またはBr2である。 X及びYは独立に芳香族基、アルキル基、スルホニル基またはカルボニル基を 表し、前記芳香族基はAr、Arスルホニル、Arカルボキシ及びArアルキルからなる 群から選ばれ、Arは5員〜7員を有する芳香族の環式環または複素環である。X 及びYについて、またはArの置換基として存在してもよいアルキル基は1〜10個 の炭素を有する。X及びYは両方ともアルキル基であることはない。XまたはY の少なくとも一つは芳香族基であることが好ましい。 ZはX及びYについてリストされた基または縮合アリール部分を表し、前記ア リール部分は7〜10個の炭素を有する。また、Zは水素を表し得る。 a及びdは独立に0〜10の数を表し、b及びcは独立に1〜10の数を表し、か つeは0〜3の数を表し、またa+b+e≧1であることが好ましい。式Iは環 式または非環式の構造を表し、安定な分子に充分な水素を含む。Ca及びCbに関 する部分は、特に式Iの構造が非環式である場合に二重結合を含み得る。 一つの好ましい実施態様において、Wがエテンであり、X及びYがトシルであ り、Zがベンジルまたは-COR2であり、a、d、及びeが1であり、かつb及び cが3である。 式Iの化合物は抗感染活性を有し、かつウイルス疾患の予防及び化学的予防に 使用するための医薬物質としての用途を含む用途の範囲を有する。また、これら の化合物は医療装置、避妊具、包帯の如き物品の被覆物または添加剤として、ま た血液製剤及び同様の生物学的物質中の抗感染剤または防腐薬として使用し得る 。 ウイルスの抑制方法はウイルス、ウイルスを含むミリュー、ウイルス感染性細 胞またはウイルス感染細胞をウイルス抑制量の式Iの化合物と接触させることを 特徴とする。 発明の詳細な説明 これらの化合物は、トリアミンを形成するために少なくとも二つのアルキレン ブリッジまたは結合基により結合された少なくとも3個の窒素原子(アミン部位 )を有することを特徴とする。アルキレンブリッジ結合基は1〜10個の炭素を含 むアルカンであることが好ましい。 トリアミンは、好ましくはトリアミン化合物の二つの末端窒素を連結する1〜 10の炭素を有するアルカンである第三アルキレンブリッジによりトリアザ巨大環 に形成されてもよい。 窒素原子を結合するアルキレンブリッジは、そのアルキレンブリッジに縮合さ れた芳香族環または非芳香族環を更に含み得る。縮合環を含み、トリアミン構造 の2個の窒素を結合するブリッジは下記のブリッジにより例示し得る。 アルキレンブリッジは-(CH2)3-であることが好ましい。 第三アルキレンブリッジのブリッジ炭素(Wと称される)は、極性基である側 鎖置換基で官能化されてもよい(即ち、その側鎖置換基に結合されてもよい)。 Wに代表的な基として、 (R及びR1は1〜10個の炭素のアルキルである)、 (haloはF、Cl、BrまたはIである)が挙けられる。また、Wは官能化されてい なくてもよく、即ち、水素に結合されていてもよい。Wは(>C=CH2)であること が好ましい。 X及びYは独立に芳香族基、アルキル基、スルホニル基もしくはカルボニル基 または水素である。代表的な芳香族基は、窒素、酸素または硫黄のヘテロ原子を 有していてもよい5員環または6員環を含む。これらの環として、例えば、フェ ニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピリジル、チアゾリル、等が挙げら れる。X及びYに関する芳香族基(Ar)は親水性基で置換されていてもよい。Ar はNO、NO2、NH2、NHR 、NHR2、OH、OR、SH、SR、SOR 、SO3R、ハロ、C(ハロゲ ていてもよく、式中、Rは1〜10個の炭素のアルキルであり、Rは1〜3個の炭 素のアルキルであることが好ましく、Rはメチルであることが更に好ましい。芳 香族基はスルホニル、カルボキシ、1〜10個の炭素のアルキルまたはアミノで更 に置換されていることが更に好ましい。X及びYに代表的な基は (式中、例えば、Rは1〜10個の炭素のアルキルであり、かつR2はアミノ、ニ トロ、スルフヒドリル、ヒドロキシ、1〜3個の炭素のアルコキシ、アセトアミ ノまたはメチルである) である。 X及びYに関するアルキル基は分岐していてもよく、または分岐していなくて もよく、10個までの炭素を含む。X及びYに関するアルキル基の典型的な例とし て、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec-ブチル、 tert- ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル 及びデシルが挙げられる。アルキル基は全体または一部で環、例えば、シクロペ ンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロヘキシルメチルの形態であ ってもよい。環式基はアルキル基またはアリール基で更に置換されていてもよい 。 X及びYは両方とも芳香族基を含むことが好ましい。X及びYは両方ともトシ ル: であることが更に好ましい。 Zに関する基はX及びYに関する基と同じ基または縮合アリール部分である。 Z位に関する縮合環として、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン、イン ドール、キノリン、イソキノリン、カルバゾール、ベンゾイミダゾール及びベン ゾフランが挙げられる。Zは縮合されていない基であることが好ましく、ベンジ ルであることが更に好ましい。 W、X、Y及びZに関する全ての基は極性置換基、例えば、NH2、NO、NO2、SH 、SO3H、OH、及びCO2Hで更に置換されていてもよい。これらの極性基は化合物の 溶解性を助けることができる。 代表的な化合物として、 3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 5,9−ジトシル−7−ヒドロキシメチル−1,5,9−トリアザビシクロ−[ 5,5,0]トリデカン 5,9−ジトシル−13−オキサ−1,5,9−トリアザトリシクロ[5,5,11,7 ,11,12]−テトラデカン 9−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリア ザシクロドデカン 9−ベンジル−3−クロロメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシ クロドデカン 3−クロロメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン N,N−ビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル)トルエンスルホンアミド 1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 3−メチレン−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 3−ヒドロキシメチル−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン 3−クロロメチル−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデ カン 11−メチレン−1,5,9−トリアザビシクロ[7,3,3]ペンタデカン 1,5,9−トリアザビシクロ[9,1,1]トリデカン 9−ベンジル−3−ケト−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデ カン 9−ベンジル−3−メチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロド デカン 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン−9−オキサイド 9−アシル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロド デカン 9−アルキル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン 9−アシル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロド デカンエポキシド 9−ベンジル−1−ホルミル−3−メチレン−1,5,9−トリアザシクロドデ カン 9−ベンジル−1−ホルミル−3−メチレン−5−トシル−1,5,9−トリア ザシクロドデカン 9−ベンジル−3−メチレン−1−トシル−1,5,9−トリアザシクロドデカ ン 9−ベンジル−3−メチレン−1−アシル−5−トシル−1,5,9−トリアザ シクロドデカン 9−(エトキシカルボニル)−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9− トリアザシクロドデカン N−ベンジルビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル)アミン 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジベンゼンスルホニル−1,5,9−ト リアザシクロドデカン N−ベンジルビス[3−(N’−2−プロペニルトルエンスルホンアミド)プロ ピル]アミン二硫酸水素塩 N−ベンジル−N−[3−(N’−2−メチル−2−プロペニル−トルエンスル ホンアミド)プロピル]−N−(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン 二硫酸水素塩 N−ベンジルビス[3−(N’−2−メチル−2−プロペニルトルエンスルホン アミド)プロピル]アミン二硫酸水素塩 が挙げられる。 本発明の化合物はヒト医薬及び獣医薬の両方に有益な薬理学的性質を有する。 化合物は抗ウイルス作用及び抗腫瘍作用を示し、ウイルス性疾患の予防及び化学 的予防に特に有益である。 また、これらの化合物はin vitroで使用でき、またウイルス、例えば、ヘルペ ス及びHIV と戦うために特に病院の掃除監督手続きと協力して防腐薬溶液等とし ての使用のために担体、殺菌剤、殺カビ剤、または石鹸、等と混合して使用し得 る。また、それらは米国特許第5,021,409 号の方法によるその他のポリアミン薬 剤の製造及び、例えば、Bradshawら,Aza-Crown Macrocycles,Wiley,New York ,1993の方法による金属錯生成化合物の合成における中間体として有益である。 本発明の薬理活性化合物は医学の通常の方法に従って処理されて患者、例えば 、ヒトを含む哺乳類への投与のための薬剤を製造し得る。本発明の薬理学的化合 物は、哺乳類及び鳥類を含むが、これらい限定されない、動物、更に好ましくは ヒト、霊長類を含む哺乳類及び家禽を含む鳥類に一般に投与される。 本発明の化合物は通常の医薬上許される希釈剤、賦形剤、担体及びその他の成 分、例えば、ビタミンと混合して使用されて医薬組成物を生成し得る。 医薬組成物は非経口適用、腸内適用及び局所適用について知られている原理に より調製し得る。投与は非経口であることが好ましい。 一般に、本発明の化合物は単位投薬量当たり医薬上許される担体中10〜1000mg を含む単位投薬形態中に分配される。本発明の化合物の投薬量は、HIV の如きウ イルス感染症を治療するために患者、例えば、ヒトに投与される場合、一般に約 0.1 〜100mg/kg体重/ 日、好ましくは0.1 〜20mg/kg/日である。 ウイルスは或る共通の特徴を共有する。それらは二本鎖DNA、一本鎖DNA 、一本鎖陽性RNA、一本鎖陰性RNA及び二本鎖RNAであってもよい核酸ゲ ノムからなる。核酸は保護タンパク質殻(キャプシド)により囲まれ、そのタン パク質殻は更に膜を含むエンベロープ中に閉じ込められていてもよい。 ウイルス疾患の治療は、細胞へのウイルスの吸収または侵入を抑制し、ウイル ス成分の合成をもたらす細胞内プロセスを抑制し、または感染した細胞から新た に合成されたウイルスの放出を抑制することにより試みられていた。これらの工 程の一つ以上の抑制はウイルスの作用の化学または様式に依存する。 本発明の化合物はレトロウイルス、特に研究者らが陽性ストランドRNAウイ ルスであると考えているHIV を含む種々のウイルスに対し抗ウイルス効果を有す ることが示された。また、有効性が二本鎖DNAウイルスであると考えられてい るサイトメガロウイルス及びヘルペスウイルス、陰性ストランドRNAウイルス であると考えられているインフルエンザウイルスを含むヒトを感染するその他の ウイルス、そしてまた鳥類を感染するラウス肉腫ウイルスに対し示された。本発 明が下記の非限定実施例により説明される。 I.A.化合物1及び2の合成 N−ベンジルビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン(化合物2 )及び9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザ シクロデカン(CADA)(化合物1)の合成をスキーム1に示す。 a.ビス(2−シアノエチル)アミン 添加ロート、ドライアイス/アセトン冷却デワー冷却器、温度計、及び窒素入 口を備えた1リットルの三口丸底フラスコに、アクリロニトリル354g(6.7モル) を添加した。添加ロートに濃水酸化アンモニウム208 mL(3.2モル)を仕込み、そ の装置を窒素でフラッシュし、アクリロニトリルを80℃の油浴により70〜75℃に 予熱した。水酸化アンモニウムを2時間の期間にわたって激しく攪拌した反応混 合物に滴下して添加した。その後、その反応混合物を外部加熱しないで30分間攪 拌し、次いで更に30分間にわたって75℃の油浴により70〜75℃に加熱した。過剰 のアクリロニトリル及び殆どの水を回転蒸発により除去し、残渣を減圧(0.5mmHg )で一定重量まで乾燥させた。得られた黄色の油(387g 、99%)は次の工程に直接 使用するのに充分に純粋であったが、真空で蒸留し得る。bp 186〜190 ℃(15mm) .1H NMR(CDCl3)δ2.86(t,J=6.6 Hz,4H),2.44(t,J=6.6 Hz,4H),1.5(br,1 H)。13C NMR(CDCl3)δ118.4,44.4,18.8 。IR(フィルム,cm-1)3330(s),29 20(s),2850(s),2240(s),1440(s),1415(s),1360(m),1130(s),750(br)。 b.N−ベンジルビス(2−シアノエチル)アミン ビス(2−シアノエチル)アミン50.0g(0.406モル)、塩化ベンジル51.45g(0 .406モル)、ヨウ化ナトリウム1.0g(6.7 ミリモル)、炭酸ナトリウム22.05g(0. 208モル)及びアセトニトリル150 mLの混合物を機械攪拌し、5時間にわたって窒 素雰囲気下で還流下に加熱した。冷却した反応混合物を濾過し、固体をアセトニ トリル(3 x 50 mL)で洗浄した。合わせた濾液を回転蒸発により濃縮した。CH2Cl2 100 mL中の残渣の溶液を飽和Na2S2O3水溶液(2 x 20 mL)及びNaCl水溶液(2 x 50 mL)で洗浄した。合わせた水層をCH2Cl2(3 x 30 mL)で抽出した。合わせたCH2Cl2 溶液をMgSO4で乾燥させ、濾過し、回転蒸発により濃縮した。残留溶媒を真空(0 .5mm)で除去して、生成物70.4g(89 %)を淡黄色の油として得た。1H NMR(CDCl3 /TMS)δ7.34(m,5H),3.70(s,2H),2.88(t,J=6.8 Hz,4H),2.44(t,J=6.8 H z,4H)。13C NMR(CDCl3)δ137.5,128.3,127.4,118.4,57.7,49.1,16.4。IR (フィルム,cm-1)3070(w),3050(m),3020(s),2930(s), 2830(s),2240(s),1595(m),1575(w),1485(s),1445(s),1415(s),1360(br) ,1250(br),1125(s),1070(s),1020(s),960(s),730(s),690(s)。 c.N−ベンジルビス(3−アミノプロピル)アミン N−ベンジルビス(2−シアノエチル)アミン43.3g(0.203モル)、ラネーニ ッケルの50%水性スラリー7.8g及び95%のエタノール中水酸化ナトリウムの1.4M 溶液90mLの混合物を48時間にわたってパール装置中で水素化した。触媒を濾過に より除去し、95%のエタノール80mLで洗浄した。合わせた濾液を回転蒸発により 濃縮した。ヘキサン/クロロホルム(1:1、v/v)100 mL中の残渣の溶液をNa2SO4で 乾燥させ、濾過し、回転蒸発により濃縮した。真空(0.5mm)下で溶媒残渣を除去 して生成物40.3g(90%)を黄色の油として得た。1H NMR(CDCl3/TMS)δ7.31(m,5H ),3.52(s,2H),2.70(t,J=6.8 Hz,4H),2.45(t,J=6.8 Hz,4H),1.60(5重線 ,J=6.8 Hz,4H),1.26(s,4H)。13C NMR(CDCl3)δ139.5,128.3,127.7,126 .3,58.3,50.9,40.0,30.6 。IR(フィルム,cm-1)3360(br),3270(br),307 0(w),3050(w),3020(m),2920(br.s),2850(s),2800(s),1600(s),1485(s), 1450(s),1360(m),1110(br),1070(m),1020(m),730(m),690(m)。 d.N−ベンジルビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン(化合物2 ) CH2Cl250mL中のp−トルエンスルホニルクロリド(20g、105 ミリモル)の溶液 を2時間にわたって水30mL中のN−ベンジルビス(3−アミノプロピル)アミン (11.07g 、50ミリモル)及びNaOH(4.4g 、110 ミリモル)の溶液に激しく攪拌しな がら滴下して添加した。更に1時間攪拌した後、有機層を分離し、等容積の食塩 水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、回転蒸発により濃縮した。粗油状生成物を結晶 化しようと試みたが、成功しなかった。全ての残存溶媒を高真空下で除去し、生 成物(25.1g、95%)を更に精製しないで使用した。1H NMR(CDCl3/TMS)δ7.70(d, J=8.2 Hz,4H,TsH2.6),7.28(d,J=8.2 Hz,4H,TsH3.5),7.24(m,5H,Ph),5 .80(br,2H,NH,3.43(s,2H,PhCH2),2.92(t,J=6.2 Hz,4H,Ts- NCH2),2.45(m,4H,Bn-N-CH2),2.42(s,6H,TsCH3),1.64(5 重線,J=6.3Hz, 4H,NCH2CH2)。13C NMR(CDCl3)δ143.1,136.9,129.6,129.0,128.4,127.3, 127.0,58.6,51.8,42.2,25.9,21.4。IR(フィルム,cm-1)3280,3050,302 0,2940,2850,2810,1595,1490,1450,1320,1150,1085,810,730,690, 660 。 化合物9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリア ザシクロデカン(CADA)(化合物1)を以下の方法で合成した。 e.9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシク ロドデカン(CADA)(化合物1) 水素化ナトリウム(3.6g 、144 ミリモル、使用前にヘキサンで洗浄した)を窒 素雰囲気下でDMF 500 mL中の操作d.の生成物、N−ベンジルビス(3−トルエン スルホンアミドプロピル)アミン(26.5g、50ミリモル)の溶液に添加した。その 混合物を1時間にわたって80〜100 ℃に保ち、次いで窒素雰囲気下でガラスフィ ルターを通ってゴム栓、温度計、及び窒素の入口を備えた2リットルの三口丸底 フラスコにカニューレで注入した。DMF 500 mLを更に使用して完全な移動を確か めた。その溶液を100 ℃で攪拌するとともに、DMF 50mL中の3−クロロ−2−ク ロロメチル−1−プロペン(6.25g、50ミリモル)の別の溶液をシリンジポンプに より9時間にわたって添加した。添加の完結後に、窒素雰囲気下で100 ℃で攪拌 を更に12時間続けた。熱水浴を使用して、溶媒をロータリー・エバポレーターで 完全に除去した。CHCl3 150 mL中の残渣の溶液を水洗し、MgSO4 で乾燥させ、回 転蒸発により濃縮した。最小容積の熱トルエン中の得られる粘着性の黄色の粗生 成物の溶液をヘキサンと混合して副生物を沈殿させた。上澄み液をデカントし、 残渣をヘキサンで数回すり砕いた。合わせた上澄みを回転蒸発により濃縮した。 得られる残渣を減圧で乾燥させ、クロロホルム/エタノールで再結晶して、CADA (16g、55%)を白色の固体、mp 156-158℃として得た。1H NMR(CDCl3/TMS)δ7.66 (d,J=8Hz,4H,TsH2.6),7.31(d,J=8Hz,4H,TsH3.5),7.20(m,5H,Ph),5.2 3(s,2H,C=CH2),3.84(s,4H,アリル),3.39(s,2H,PhCH2),3.12(t,J=6.8Hz ,4H,Ts-NCH2),2.44(s,6H,TsCH3),2.36(t,J=6Hz,4H,Bn- N-CH2),1.63(5重線,J=6Hz,4H,NCH2CH2)。13C NMR(CDCl3)δ143.4,139.3 ,138.3,135.5,129.7,128.7,128.1,127.2,126.9,116.2,59.0,51.0,49. 5,44.0,24.4,21.5。IR(フィルム,cm-1)3020,2940,2920,2850,2800,1 600,1490,1450,1330,1150,1080。分析、C31H39N3S2O4としての計算値: C, 64.00;H,6.76; N,7.22; S,11.02 実測値: C,63.91; H,6.65; N,7.13; S ,11.04 I.B.化合物210 及び211 の合成 210 N−ベンジルビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル)アミン及び21 1 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジベンゼンスルホニル−1,5,9− トリアザシクロドデカンを以下のようにして合成した。 a.N−ベンジルビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル)アミン(化合物21 0) HCl 塩 添加ロート、攪拌棒及び窒素入口を備えた1リットルの丸底フラスコ に、ベンゼンスルホニルクロリド40.2g(0.23 モル)、エーテル150 mL及び飽和 NaCl水溶液175 mLを添加した。添加ロートにN−ベンジルビス(3−アミノプロ ピル)アミン25.4g(0.12 モル)の溶液及び1.3NのNaOH水溶液175 mLを仕込んだ 。そのアミンを2時間にわたって激しく攪拌しながら滴下して添加した。その混 合物を分離ロートに注入し、水性部分(下層)を除去した。二つの有機層をクロ ロホルム100 mLで希釈し、得られる溶液を回転蒸発により淡黄色の油に濃縮した 。残渣をジクロロメタン150 mLに溶解した。2NのHCl 水溶液(60 mL)及び飽和N aCl水溶液60mLの溶液を添加し、その混合物を1時間にわたって激しく攪拌した 。これらの層を分離し、有機(下)層を飽和NaCl水溶液(3 x 50 mL)で洗浄し、 回転蒸発により濃縮した。残渣のエタノール溶液を沸騰させ、酢酸エチルを添加 して沈殿を誘発することにより、残渣を再結晶した。その混合物を室温に冷却し 、 次いで2週間にわたって-25 ℃に冷却した。沈殿を真空蒸発させてN−ベンジル ビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル)アミン塩酸塩55.9g(90 %)を白 色の固体として得た。65℃(1mm)で13時間乾燥させることにより分析サンプルを 調製した。mp 135〜136 ℃。1H NMR(DMSO-d6)δ11.0(br,1H, BnNH),7.89(t ,2H,J=5.7 Hz,SO2NH),7.79(d,4H,J=7.2 Hz,SO2ArH2.6),7.59(m,8H,SO2 ArH3.4.5,BnArH3.5),7.41(m,3H,BnArH2.4.6),4.23(d,2H,J=4.2 Hz,PhCH2 N),2.93(m,4H,ArSO2NCH2CH2),2.74(m,4H,BnNCH2CH2),1.88(m,4H,NCH2 CH2CH2N)。13C NMR(DMSO-d6)δ140.3,132.6,131.5,129.8,129.6,129.4 ,128.9,126.6,56.0,49.4,40.1,23.3。IR(KBr,cm-1)3242(br),3073(s) ,2976(m),2855(m),2609(s),1470(m),1446(s),1330(s),1163(s),1092(s) ,740(s),689(s)。分析、C25H31N3S2O4・HCl としての計算値; C,55.80; H,5 .99; N,7.81; S,11.92; Cl,6.59 実測値; C,55.47; H,6.13; N,7.63; S ,11.63; Cl,6.92% 遊離塩基 磁気攪拌棒を備えた丸底フラスコに、N−ベンジルビス(3−ベン ゼンスルホンアミドプロピル)アミン塩酸塩6.51g(12.1 ミリモル)、CH2Cl240 mL、1NのNaOH水溶液15mL及び飽和NaCl水溶液15mLを合わせた。30分間激しく攪拌 した後、これらの層を分離し、有機部分を乾燥させた(MgSO4)。乾燥剤を濾過に より除去し、濾液を回転蒸発により濃縮し、真空(0.4mm、45℃)で24時間にわた って更に乾燥させてN−ベンジルビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル) アミン5.96g(98 %)を濃厚な無色の油として得た。TLC(シリカ):Rf=0.21 、1 :1(v/v)酢酸エチル:ヘキサン。1H NMR(CDCl3/TMS)δ7.82(d,4H,J=7 Hz,SO2 ArH2.6),7.51(m,6H,SO2ArH3,4,5),7.22(m,3H,BnArH2,4,6),7.16(m,2H ,BnArH3.5),5.9(br,2H,SO2NH),3.40(s,2H,PhCH2N),2.92(t,4H,SO2NCH2 CH2),2.38(t,4H,BnCH2CH2),1.62(5重線,4H,NCH2CH2CH2N)。13C NMR(CDC l3)δ139.9,138.2,132.4,129.0,128.4,127.2,126.9,58.7,51.8,42.2 ,26.1。IR(NaClプレート、cm-1)3277(br),3061(w),1446(s),1325(s),116 0(s),1093(s)。 b.9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジベンゼンスルホニル−1,5,9− トリアザシクロドデカン(化合物211) ゴム栓及びガス入口を備えた500 mLの三口丸底フラスコ中で、鉱油中の水素化 ナトリウムの60%(w/w)分散液0.92g(NaH 0.55g、23ミリモル)を窒素雰囲気下 でヘキサン(3 x 15 mL)で洗浄した。DMF 220 mL中のN−ベンジルビス(3−ベ ンゼンスルホンアミドプロピル)アミン5.78g(11.5 ミリモル)の溶液を攪拌し ながら徐々に添加した。得られる透明な溶液を窒素雰囲気下で攪拌し、その間、 DMF 8 mL中の3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペン1.44g(11.5 ミリモ ル)の溶液を10時間にわたって滴下して添加した。窒素雰囲気下で室温で攪拌を 更に24時間続けた。熱水浴を使用して、溶媒を回転蒸発により除去した。CHCl3 50mL中の残渣の溶液を水(3 x 30 mL)そして飽和NaCl水溶液(2 x 30 mL)で洗浄し 、次いで乾燥させた(MgSO4)。乾燥剤を濾過により除去し、濾液を回転蒸発に より濃縮して粗生成物を濃厚な黄色の油として得た。油を1:1(v/v)の酢酸エチ ル/ヘキサン100 mLに溶解し、塩基性アルミナ(Act 1、80〜200 メッシュ)16g のパッドにより濾過し、1:1 の酢酸エチル/ヘキサン更に50mLで洗浄した。合わ せた濾液を真空で濃縮して9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジベンゼンス ルホニル−1,5,9−トリアザシクロドデカン4.93g(77 %)を泡状フィルム として得、これを塩酸塩に変換した。 HCl 塩 CHCl3 30mL中の粗生成物の溶液を2NのHCl 水溶液10mL及び飽和NaCl水 溶液10mLで30分間攪拌した。有機層を分離し、飽和NaCl水溶液20mLで洗浄し、回 転蒸発により濃縮した。エタノール溶液を沸騰させ、濁りが生じるまで酢酸エチ ルを徐々に添加することにより残渣を再結晶した。室温に冷却した後、その混合 物を8時間の期間にわたって-25 ℃に冷却して白色の固体を得、これを真空濾過 により単離し、アセトン/酢酸エチルで同様に再結晶して純粋な化合物211(hpl c)3.03g(45 %)を得た。mp 135〜136 ℃。元素分析にかけるサンプルを78℃( 0.3mm)で24時間乾燥させた。1H NMR(DMSO-d6)δ11.6(br,1H,BnNH),7.79(d,J =7.8Hz,4H,SO2ArH2.6),7.68(m,8H,SO2ArH3.4.5 BnH3.5),7.43(m,3H,BnH2.4.6 ),5.37(s,2H,C=CH2),4.30(d,2H,PhCH2N),3.69(s,4H,アリ ル),3.09(m,8H,SO2NCH2CH2CH2NBn),1.95(m,4H,NCH2CH2CH2N)。13 C NMR(CDCl3)δ141.5,136.9,133.4,131.1,130.4,129.7,129.4,128.8 ,127.3,118.8,57.1,51.8,48.2,46.3,20.2。IR(KBr,cm-1)3060(w),292 8(w),2873(w),2445(br),1447(s),1335(s),1163(s),1090(m),931(m),737 (s),696(m)。UV(CH3OH):λmax(logε),224(4.2)。FABMS: m/z 554(M + H+,1 00)。分析、C29H35N3S2O4HCl としての計算値: C,59.02; H,6.15; N,7.12 ;S ,10.86; Cl,6.01 実測値: C,59.39; H,6.28; N,7.21; S,11.34% I.C.化合物214 、003 及び004 の合成 214 N−ベンジル−N−[3−(N’−2−メチル−2−プロペニル−トルエン スルホンアミド)プロピル]−N−(3−トルエンスルホンアミドプロピル)ア ミン二硫酸水素塩 003 N−ベンジルビス[3−(N’−2−メチル−2−プロペニルトルエンスル ホンアミド)プロピル]アミン二硫酸水素塩 004 N−ベンジルビス[3−(N’−2−プロペニルトルエンスルホンアミド) プロピル]アミン二硫酸水素塩 の合成を以下に示す。 a.N−ベンジルビス[3−(N’−2−プロペニルトルエンスルホンアミド)プ ロピル]アミン二硫酸水素塩(化合物004) ゴム栓、温度計、冷却器及び窒素入口を備えた250 mLの三口丸底フラスコ中で 、無水DMF 25mL中のN−ベンジルビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル) アミン(化合物2)432 mg(0.79ミリモル)の溶液を、予めヘキサン(3 x 15 mL )で洗浄した鉱油中の水素化ナトリウムの60%(w/w)125mg(NaH 75mg 、1.88ミリ モル)に添加した。その混合物を室温で1時間攪拌し、その間に無水DMF 4.0 mL 中の3−クロロプロペン0.30mL(3.68ミリモル)の溶液を滴下して添加した。添 加の完結後に、攪拌を窒素雰囲気下で室温で更に19時間続けた。その反応混合物 を真空濾過し、濾液を減圧で濃縮して粗生成物0.5g(100 %)を黄色の油として 得た。 遊離塩基: ヘキサン中40%のEtOAc を使用して粗生成物202 mgをシリ カゲルGFプレート(1000 μm)で分取TLC にかけて遊離塩基166 mg(82%)を粘稠 な無色の油として得た。1H NMR(CDCl3)δ7.66(d,J=8.1 Hz,4H,TsH2.6),7.27 (d,4H,TsH3.5),7.24(m,5H,PhH),5.61(ddt,2H,HC=CH2),5.11(ddd,4H,C H2C=CHCH2),3.76(d,J=6.3 Hz,2H,NCH2CH=CH2),3.44(s,2H,PhCH2),3.09( dd,4H,TsNCH2CH),2.40(s,6H,NSO2PhCH3),2.35(t,J=6.9 Hz,4H,BnNCH2 ),1.66(5重線,J=7.2 Hz,4H,NCH2CH2CH2)。13C NMR(CDCl3)δ142.95,13 9.36,136.94,133.27,129.52,128.65,128.01,127.00,126.72,118.43,58 .3,51.03,50.70,45.82,25.98,21.34 。FT-IR(NaCl プレート、cm-1):3064 ,3027,2924,2802,1920,1643,1598,1494,1453,1418,1337,1159,1091 ,1020,928,815,736,700,660 。 化合物004:精製した遊離塩基(84 mg、0.138 ミリモル)をエーテルに溶解し、0 ℃で激しく攪拌し、その際にエーテル(0.32 mL)中0.43M のH2SO4 の冷却溶液を 注意して滴下して添加した。沈殿した白色の固体を真空濾過により単離し、冷エ ーテルで洗浄し、真空で乾燥させて化合物004 94mg(96%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ7.66(d,J=8.1 Hz,4H,TsH2.6),7.27-7.42(m,5H,PhH),7.3 0(d,8.1Hz,4H,TsH3.5),5.50(ddd,2H,HC=CH2),5.19(dd,J=16.8Hz,2H, トランス-HC=CH2),5.16(dd,J=9.9Hz,2H,シス HC=CH2),4.32(s,2H,PhCH2 ),3.72(d,J=6.6Hz,4H,NCH2CH=CH2),3.13(m,8H,BnCH2CH2),2.41(s,4H, TsNCH2CH2),2.16(s,4H,NCH2CH2CH2)。UV(MeOH):s(λmax)24,000(232)。FABMS : m/z 610(MH+,100)。 b.N−ベンジルビス[3−(N’−2−メチル−2−プロペニルトルエンスルホ ンアミド)プロピル]アミン二硫酸水素塩(化合物003)及びN−ベンジル−N− [3−(N’−2−メチル−2−プロペニルトルエンスルホンアミド)プロピル ]−N−(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン二硫酸水素塩(化合物2 14) 無水DMF 50mL、N−ベンジルビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル)ア ミン1.14g(2.15ミリモル)及び鉱油中60%(w/w)の水素化ナトリウム92 mg(NaH 55 mg 、2.30ミリモル)(これは前もってヘキサン(2 x 10 mL)で洗浄された)から 調製された溶液を無水DMF 20mL中の3−クロロ−2−メチルプロペン290 mg(3.2 3 ミリモル)の冷却(0℃)溶液に2時間にわたって添加した。その反応混合物 を窒素雰囲気下で22時間にわたって室温で攪拌し、次いで真空濾過した。濾液を 真空で濃縮して生成物混合物1.49を得、これをCH2Cl2に溶解し、230 〜400メッ シュのシリカゲル(メルク)及びヘキサン中45〜50%のEtOAc を使用してフラッ シュカラムクロマトグラフィーにより分離した。回収した画分をヘキサン中50% のEtOAc を使用してTLC により分析した。化合物003 遊離塩基が最初に溶離し、 無色の油、234 mg(19%)として得た。1H-NMR(CDCl3)δ7.65(d,J=8.1Hz,4H, TsH2.6),7.26(d,J=7.8Hz,4H,TsH3.5),7.22(m,5H,PhH),4.84(d,J=5.1Hz ,4H,CH2=CHCH2),3.63(s,4H,NCH2CH=CH2),3.38(s,2H,PhCH2),3.04(dd, J=7.8Hz,4H,TsNCH2CH2),2.40(s,6H,NSO2PhCH3),2.26(t,J=6.6Hz,4H,Bn NCH2),1.70(s,3H,CH3-CH=CH2),1.60(5 重線,J=7.8Hz,4H,NCH2CH2CH2) 。13C-NMR(CDCl3)δ142.97,140.94,139.98,136.98,129.54,128.70,128.07 ,127.10,126.78,114.22,58.14,54.77,51.14,46.50,25.79,21.40,19.7 5。FT-IR(NaCl プレート、cm-1): 3028,2944,1813,1658,1598,1494,1454 ,1336,1160,1005,918,817,699,655。分析、C33H47N3O4S2としての計算値 : C,65.90; H,7.43; N,6.59; S,10.05%、実測値: C,65.81; H,7.31; N, 6.59; S,10.14 %。化合物214 遊離塩基が次に溶離し、無色の油、422 mg(35 %)として得た。1H-NMR(CDCl3)δ7.67(d,J=8.3Hz,4H,TsH2.6),7.25(m,9H ,PhH,TsH),6.10(br s,1H,TsNH),4.87(s,2H,CH2=CMe CH2),3.64(s,4H ,NCH2CH=CH2),3.42(s,2H,PhCH2),3.06(dd,2H,TsRN CH2CH2),2.94(br d d,2H,NHTsCH2),2.42(s,6H,NSO2PhCH3),2.39(t,2H,BnNCH2CH2CH2NRTs), 2.33(t,2H,(BnNCH2CH2CH2NHTs),1.69(s,3H,CH3-CH=CH2),1.69(5重線,2H ,TsRNCH2CH2CH2),1.58(5 重線,2H,TsHNCH2CH2CH213 C-NMR(CDCl3)δ143.15,141.00,138.61,129.66,129.56,128.98,128.43, 127.22,127.07,114.47,58.68,54.96,52.55,51.25,46.61,42.79,25.76 ,21.44,19.18。 化合物214: エーテル40mL中の精製された遊離塩基(366 mg 、0.627 ミリモル )の溶液を0℃に激しく攪拌しながら、エーテル(2.0mL)中0.18M のH2SO4の冷却 溶液を注意して滴下して添加した。沈殿した白色の固体を真空濾過により単離し 、冷エーテルで洗浄し、真空で乾燥させて化合物214 410mg(96 %)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ7.76(d,J=8.4Hz,2H,TsH2.6),7.65(d,J=8.4Hz,2H,TsH2.6 ),7.39-7.48(m,5H,PhH),7.28(d,J=8.3Hz,2H,TsH3.5),7.24(d,J=7.8Hz ,2H,TsH3.5),6.49(br s,2H,TsNH,HS04),4.80(dd,2H,CH2=CMeCH2),4.2 8(dd,2H,TsRNCH2CH2),3.52(dd,2H,PhCH2),3.21(br dd,2H,TsHNCH2CH2) ,3.01(br dt,6H,NCH2CH=CH2),2.39(t,3H,NSO2PhCH3),2.34(s,3H,NSO2P hCH3),2.08(5重線,4H,NCH2CH2CH2N),1.54(s,3H,CH3-CH=CH213C-NMR(CD Cl3)δ143.57,142.97,140.06,137.12,135.79,131.42,130.03,129.81,12 9.68,129.39,128.11,127.332,127.15,115.56,57.042,55.55,51.122,49 .96,45.80,40.16,24.08,23.24,21.41,21.38,19.79 UV(MeOH): s(λmax)24,000(232)。 c.化合物003: エーテル15mL中の精製された遊離塩基(210 mg 、0.329 ミリモル )の溶液を0℃に激しく攪拌しながら、エーテル(0.76mL)中0.43M のH2SO4の冷却 溶液を注意して滴下して添加した。沈殿した白色の固体を真空濾過により単離し 、冷エーテルで洗浄し、真空で乾燥させて化合物003 238mg(98 %)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ7.68(d,J=7.8Hz,4H,TsH2.6),7.53(br d,J=4.2Hz,2H,PhH ),7.43(d,J=3.3Hz,3H,PhH),7.30(d,J=7.8Hz,4H,TsH3.5),4.86(d,J=4. 2Hz,4H),4.28(s,2H,PhCH2),3.58(s,4H,NCH2CH=CH2),3.09(m,8H,TsNC H2CH2),2.40(s,6H,NSO2PhCH3),2.13(5重線,4H,NCH2CH2CH2),1.61(s,3H ,CH3-CH=CH2)。13C-NMR(CDCl3)δ142.97,140.94,139.98,136.98,129.54,1 28.70,128.07,127.10,126.78,114.22,58.14,54.77,51.14,46.50,25.79 ,21.40,19.75。 UV(MeOH): s(λmax)23,000(232)。分析、C35H47N3O4S2・H2SO4 としての計算値: C,57.12; H,6.71; N,5.71; S,13.07%、実測値: C,57.97; H,6.90; N,5.7 7; S,12.45%。FABMS: m/z 638(MH+,100)。 II.化合物12、13、14、15、16、17の合成 12 3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン、 13 5,9−ジトシル−7−ヒドロキシメチル−1,5,9−トリアザビシクロ [5,5,0]トリデカン、 14 5,9−ジトシル−13−オキサ−1,5,9−トリアザトリシクロ[5,5 ,11.7,17.12]−テトラデカン、 15 9−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−ト リアザシクロドデカン、 16 9−ベンジル−3−クロロメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリア ザシクロドデカン、及び 17 3−クロロメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカ ンの合成をスキーム2に示す。 a. 化合物1(CADA)のベンジル基をα−クロロエチルクロロホルメート(ACE-Cl) との反応により除去して二級アミン(化合物12)を得た。 b. 酢酸水銀との反応、続いてアルカリ還元により12を分子内アミノメルカプト 化し、生成物混合物をクロマトグラフィーにより分離した後に、二環式アルコー ル13(53%)を得た。 c. 12をm−クロロペルオキシ安息香酸で酸化して、エキソ環式二重結合のエポ キシド化の前に窒素の酸化により生じたニトロンを明らかに経由してイソキサゾ リジン14(20%)を得た。 d. アルケン部分の官能化をセキシルボランによる1のハイドロボレーションに より行って、アルカリ性過酸化水素処理の後にアルコール15を得た。 e. 次いでクロロ類似体16をトリフェニルホスフィン及びCCl4との15の反応によ り調製し、17への脱ベンジル化をギ酸及び5%のパラジウム/カーボンとの16の 反応により行った。 III.化合物18、19、21、22、23、24、及び26の合成 18 N,N−ビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル)トルエンスルホンア ミド、 19 1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン, 21 11−メチレン−1,5,9−トリアザビシクロ[7,3,3]ペンタデカン 、 22 3−メチレン−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデ カン、 23 3−ヒドロキシメチル−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシ クロドデカン、 24 3−クロロメチル−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン、 26 1,5,9−トリアザビシクロ[9,1,1]トリデカン の合成をスキーム3に示す。 a. トリトシルアミドアミド(化合物18)をN,N−ビス(3−アミノプロピル )アミン(市販されている)のトシル化により調製する。 b. 18の二ナトリウム塩をプロピレングリコールジトシレートで環化して巨大環 19(50%)を得た。 c. 巨大環19を100 ℃で98%の硫酸による処理により脱トシル化して1,5,9 −トリアザシクロドデカン20(60%)を得た。 d. 巨大環トリアミン20は市販されているが、多グラム量で容易に調製され、19 の収率が70%に改良された。 e. 20を3−ヨード−2−ヨードメチル−1−プロペンと反応させて二環式類似 体21を60〜70%の収率で得た。 f. 18を3−クロロ−2−クロロメチル−1−プロペンでリッチマン−アトキン ス環化してアルケン22(59%)を調製した。 g. 別の一連の類似体をアルケン22から調製した。 化合物2の官能化(スキーム1)について先に記載した方法により、22をヒド ロボレーション/酸化してアルコール23を得、次いでこれを全収率90%以上でク ロリド24に変換した。25のクロロメチル基はトシル開裂に必要とされる苛酷な条 件を克服して、25を生じる。この化合物をイソプロパノール中で炭酸カリウムで 処理することによりトランス環の環化を試みたが、アゼチジン26の59%の収率を 少量の脱離生成物(27)とともに得た。 スキーム1〜3に見られる類似体の全てがこれらの方法により多グラム量で合 成し得る。殆どが再結晶により精製し得る。これらの一連の或るアミンは粘稠な 油またはガラスとして生じるが、多くの場合、結晶性HCl 塩が得られる。また、 増進された水溶性がこれらの薬剤の投与の容易さを改良すると予想して、1及び 2のHCl 塩を調製した。 IV.化合物41、42、43、44、45及び46の合成 本発明に使用するトリアザ化合物のファミリー中のその他の対称類似体 41 9−ベンジル−3−ケト−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン、 42 9−ベンジル−3−メチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシク ロドデカン、 43 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシ クロドデカン−9−オキサイド、 44 9−アシル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシク ロドデカン、 45 9−アルキル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシ クロドデカン、 46 9−アシル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシク ロドデカンエポキシド をスキーム4に示す。 化合物41〜46はCADAに密接に関連している。それらは増進された水溶性を有し 、かつWにおけるO、NまたはSのSN2'攻撃によるタンパク質、例えば、HIV キャプシドタンパク質、インテグラーゼまたはプロウイルスDNAの可逆結合の ための二重結合位置における静電相互作用または疎水性相互作用により生物分子 の修飾を可能にするように設計される。 化合物41、42及び43を一工程で1の酸化または還元により調製する。ケトン41 をメタノール中の1-HCl のオゾン分解、続いてジメチルスルホキシドによる還元 処理により調製する。エキソ環二重結合をベンジルアミン官能基の存在下で二置 換アルケンの水素化について知られている条件下で接触水素化により還元して42 を得る。化合物41は改良された水溶性を有し、また42は1と同様の極性を有する が、いずれもが上記のSN2'共有結合メカニズムを受けることができない。 ケトン41はアミノ基(例えば、リシン側鎖の)とシッフ塩基縮合することがで きる。アミンN−オキサイド43をメタノール中の1と過酸化水素の反応により調 製する。この化合物の水溶性は1・HCl の水溶性と同様であるべきであり、こう してそれはプロトン化平衡(1⇔1・H+)が作用のメカニズムに重要であるか 否かを試験するのに使用し得る。スキーム2に従って先に調製された化合物12は 1の重要な類似体かつ44〜46の合成の中間体である。44(R=H、アルキルまた はアリール)へのアシル化はベンジル基を種々のサイズのアシル基で置換して、 この部位に関する立体上及び電子上の要件を試験する。窒素原子のプロトン化が 重要である場合、45(R=メチル、エチル、β−ヒドロキシエチル、イソプロピ ル、等)への12のアルキル化はこの部位における立体的な嵩高さ及び極性の効果 を独立に試験する。Rが極性置換基(OH、NO2、SO3H、CO2H、NH2またはNMe2)を 有してその薬剤を可溶化するベンジル基である型45の一連の類似体を調製するこ とができる。最後に、44をm-CPBAまたはオキソンでエポキシド化して増進された 極性及び求核的攻撃に対するエキソ環部位の反応性を有する46を生じる。 化合物43の合成は以下のとおりであった。 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザ−9 −N−オキサイド−シクロドデカン(ARB 95-212)(化合物43) H2O2方法 250 mLの丸底フラスコ中で、CADA 3.00g(5.2 ミリモル)をエタノ ール100 mL及び30%のH2O2 30gで希釈した。磁気攪拌棒を添加し、冷却器を取付 け、その混合物を油浴により加熱、還流させた。5時間後に、透明な溶液を冷却 し、次いで回転蒸発により濃縮した。残渣をCHCl3 50mL及び水30mLで希釈し、素 早く攪拌して内容物を溶解した。有機層を分離し、水(2 x 25 mL)で洗浄し、次 いで飽和NaCl水溶液25mLで洗浄し、乾燥させた(MgSO4)。乾燥剤を濾過し、濾 液を濃縮して泡状フィルムを得た。CHCl3、続いて20:1(v/v)のクロロホルム:エ タノールを使用して、中性アルミナ(Act.1 、60-325メッシュ)による重力カラ ムクロマトグラフィーにより更に精製を行って化合物43を溶離した。画分を濃縮 して泡状フィルムとし、続いてアセトンですり砕いて化合物43 1.44g(47%)を 白色の固体として得た。mp 129-130℃。 オキソン方法 CADA 2.50g(4.29ミリモル)、炭酸水素ナトリウム1.25g(14. 8ミリモル)、オキソン2.71g(4.4ミリモル)、水25mL及びエタノール75mLの混 合物を磁気攪拌棒で攪拌し、24時間にわたって45〜50℃に加熱した(油浴)。室 温に冷却した後、固体を吸引濾過により除去し、エタノール40mLで洗浄した(固 体をCHCl3で洗浄し、クロロホルム濾液を濃縮することによりCADA を回収した )。合わせたエタノール濾液を濃縮し、残渣のCHCl3溶液をMgSO4で乾燥させた。 乾燥剤を濾過により除去し、濾液を濃縮して化合物43(1H NMR)1.20g(46%) を泡状フィルムとして得た。先の方法に記載されたようにして中性アルミナによ る 重力カラムクロマトグラフィーにより精製して、アセトンですり砕いた後に、化 合物43 0.35gを白色の固体として得た。元素分析にかけるサンプルを4時間にわ たって40℃(0.2 mm)で乾燥させた。TLC(アルミナ):Rf=0.36 、20:1(v/v)クロロ ホルム:エタノール。1H NMR(CDCl3/TMS)δ7.65(m,2H,BnArH3.5),7.62(d,J= 8.1Hz,4H,TsH2.6),7.40(m,3H,BnArH2.4.6),7.32(d,J=8.1Hz,4H,TsH3.5 ),5.33(s,2H,C=CH2),4.29(s,2H,PhCH2),3.70(s,4H,アリル),3.45(t, 4H,Bn-N(O)-CH2),3.10(t,4H,Ts-NCH2),2.45(s,6H,TsCH3),2.10(m,4H ,NCH2CH2)。13C NMR(CDCl3)δ144.0,141.7,133.7,132.4,130.0,129.8,1 29.3,128.3,127.5,118.8,71.9,61.2,52.7,48.8,22.0,21.5 。IR(KBr, cm-1)3063(w),3032(w),2951 (w),2925(w),2867(w),1598(w),1458(m),13 39(s),1162(s),1090(m),1034(w)。 UV(CH3OH): λmax(logε),230(4,4)。FABMS: m/z 598(M + H+,41)。 分析、C31H39N3S2O5としての計算値: C,62.29; H,6.58; N,7.03; S,10.73、 実測値: C,61.92; H,6.53; N,7.24; S,10.97%。 IX 化合物211 の合成 化合物44の類似体は化合物213 9−(エチルオキシカルボニル)−3−メチレ ン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカンである。 化合物213 を以下のようにして調製した。 9−(エチルオキシカルボニル)−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5 ,9−トリアザシクロドデカン(化合物213) オーブン乾燥した250 mLの丸底フラスコ中で、CADA 8.20g(14.1ミリモル)を 新たに蒸留した(P2O5)1,2−ジクロロエタン65mLで希釈した。磁気攪拌棒、ガ ス入口を備えた還流冷却器及び油浴を加え、次いでその系を窒素でパージした。 エチルクロロホルメート(1.70 mL、17.8ミリモル)をシリンジにより添加し、溶 液を5時間にわたって加熱、還流させた。ロータリー・エバポレーターを使用し て溶媒を40℃の水浴で除去した。油状残渣を2:3(v/v)の酢酸エチル:ヘキサン の溶液60mLで希釈して、ガラスを引っ掻いた後に白色の沈殿を室温で生成させた 。固体を濾過し、2:3(v/v)の酢酸エチル:ヘキサンの溶液3 x 30mLで洗浄して 化合物213 、mp 125 〜126 ℃(78℃、0.9mm で19時間乾燥させた後)6.63g(8 3%)を得た。TLC(シリカ):Rf=0.24 、1:1(v/v)酢酸エチル:ヘキサン。1 H NMR(CDCl3/TMS)δ7.68(d,J=8.3 Hz,4H,SO2ArH2.6),7.33(d,J=8.3 Hz,4 H,SO2ArH3.5),5.21(s,2H,C=CH2),4.07(4重線,J=7Hz,2H,CO2CH2CH3),3. 85(s,4H,アリル),3.33(t,J=6.4Hz,4H,EtO2CNCH2),3.11(m,4H,SO2NCH2) ,2.44(s,6H,PhCH3),1.85(m,4H,NCH2CH2CH2N),1.21(t,J=7Hz,3H,CO2CH2 CH3)。13C NMR(CDCl3)δ157.0,143.6,139.4,135.7,129.8,127.2,116.9, 61.2,51.4,45.5,45.2,28.0,21.4,14.7 。IR(KBr,cm-1)2990(w),2990(w ),2948(w),1688(s),1598(w),1485(m),1424(m),1343(s),1230(s),1154(s ),1093(s),1027(m),903(m),818(m),788(m) FABMS: m/z 564(M + H +,100)。分析、C27H37N3S2O6としての計算値: C,57.53 ;H,6.62; N,7.45; S,11.37、実測値: C,57.36; H,6.54; N,7.73; S,11.7 4%。 V.化合物50、51、52及び53の合成 別の一連の化合物を式IIにより示す。これらの化合物として、 50 9−ベンジル−1−ホルミル−3−メチレン−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン 51 9−ベンジル−1−ホルミル−3−メチレン−5−トシル−1,5,9−ト リアザシクロドデカン 52 9−ベンジル−3−メチレン−1−トシル−1,5,9−トリアザシクロド デカン 53 例えば、9−ベンジル−3−メチレン−1−アシル−5−トシル−1,5, 9−トリアザシクロドデカン が挙げられる。 これらの化合物は12員環の3個の窒素原子に三つの異なる置換基(X、Y及び Z)を有する。合成プランは1,5,9−トリアザシクロドデカンの選択的な非 対称置換について報告された一連の反応を利用する。中間体は3−メチレン−1 ,5,9−トリアザシクロドデカン(27)であり、これはスキーム3の25からHCl の脱離により定量的に得られる。27とニートのDMF ジメチルアセタールの反応は スキーム5に示されるように高収率で47を生じる。臭化ベンジルによるモノアル キル化は48または49(またはその両方)を生じるであろう。これらの塩の両方が 合成上有益であるが、その合成の完結が48で示される。 アルカリ加水分解がホルムアミド50を生じ、これは式29(式中、X=H、Y=CH OかつZ=ベンジル)の非対称の例である。50のトシル化及びアルカリ加水分解 が夫々51及び52を生じるであろう。化合物52は1のモノ脱トシル化類似体であり 、その欠いているトシル基が関係するアルキル基、アシル基、アルカンスルホニ ル基またはアレーンスルホニル基の殆どで置換し得る(53、Y=種々の基)。例 えば、Y=ベンジルは二つのプロトン化部位の効果を示し、一方、Y=p−ブロ モベンゼンスルホネートはスルホンアミド脱離基の能力を増進する効果を示す。 改良された水溶性に関する候補として、型29(Z=ベンジル並びにX及びYが極 性置換基、例えば、NH2、OHまたはCO2Hを有するベンゼンスルホニル基である) の化合物が挙げられる。 VI.種々の環サイズの巨大環式トリアミン:化合物55及び60の合成 種々の環サイズ及び巨大環式ラクタム中の大きな環へのアミド官能基の組込み をスキーム6に示す。 型54(m,n=2−6、R=アルキル、アリールまたはアシル)の殆どの線状 トリアミンは線状ポリアミン及び巨大環式ポリアミンの合成に使用される方法に より入手し得る。アクリル酸メチルまたはクロロアセチルクロリドによるこれら のトリアミンの環化は相当する巨大環(55;a=夫々2または1)を生じる。 アクリレート環化はトリアミンとケイ皮酸メチルの反応による55(a=2、m =1、n=1、R=H)のフェニル置換類似体の生成により先行される。クロロ アセチルクロリドを所謂カニ状環化による多数のポリアザ巨大環の合成に使用し 、これは高希釈条件に頼らないで還流アセトニトリル中で通常行われる。55のア ミド窒素原子の低反応性は第三窒素の選択的官能化を可能にし、56(Y=アルキ ル、アシル、アルカンスルホニルまたはアレーンスルホニル)を生じる。次いで 両方の一連の巨大環式ラクタム(55及び56)をアミドからアミンへの還元のため の種々の条件下で巨大環式トリアミンに還元することができる。得られる化合物 は三つの異なるX基、Y基及びZ基を有する型29の飽和類似体であり、これらの いずれもが水可溶化置換基を有し、かつ9〜18個の炭素原子及び窒素原子の範囲 の環サイズを有することができる。 VII.開いた鎖または非巨大環式の類似体58、59、60、61、61、63及び64の合成 開いた鎖の類似体及び非巨大環式類似体をスキーム7に示す。 これらの類似体を一連の1,n−アルカンジアミンからN−トシルフタルイミ ド誘導体(57、n=2−7)を経由して合成する。2−クロロメチル−3−クロ ロ−1−プロペンまたは2−ヨードメチル−3−ヨード−1−プロペンによる57 のナトリウム塩、カリウム塩またはセシウム塩のアルキル化は鎖延長された中間 体58または59を生じるであろう。反応体の化学量論及び添加の順序を変えること によりその反応の生成物選択率を調節することが可能である。型58の中間体は第 二脱離基(X)を有し、これは種々のアミン求核体またはスルホンアミド求核体に より置換されて、60(Y=R’、SO2R’またはSO2Ar)を生じるであろう。ヒドラ ジンによるフタルイミド保護基の開裂は一級アミン61を生じ、これを一連の類似 体62にアシル化またはスルホン化することができる。同じガブリエル合成アプロ ーチが59(n=2−8)に適用し得る。59に対して鎖長のみを異にする一連の非 対称化合物を58と57の反応により調製することができる。得られる一連の化合物 として、アリルトシルアミド官能基及び合計3〜4個の窒素原子を含む1の対称 及び非対称の開いた鎖の類似体が挙げられる。 VIII.二環式化合物66、67及び68の合成 追加の一連の類似体は以下に示される二環式化合物34−36からなる。 これらの二環式化合物及びそれらの合成の例をスキーム8に示す。 34に相当する、ブリッジされたピリジン化合物66において、三級アミノ塩基性 部位がピリジン窒素原子により置換され、芳香族ベンジル基が芳香族ピリジン環 により置換される。示されたリッチマン−アトキンス合成アプローチを多くのブ リッジされたピリジンホスト化合物の調製に成功裏に使用した。65(n=1)の 既知の環化と同様にして、高希釈条件下の2−クロロメチル−3−クロロプロペ ンまたは2−ヨードメチル−3−ヨードプロペンとの反応は類似体66(n=1) を生じる。n=1−6の全系列はこの方法により調製し得る。35及び36では、第 二環をCADAの二つの炭素原子に縮合して、置換基Zを含まない中央窒素原子を残 す。35及び36の二つのベンゼン縮合の例が67及び68であり、これらがそれらの合 成とともにスキーム8に示される。夫々の場合に示される5工程はCADAの5工程 合成(スキーム1)と平行であり、収率は匹敵すべきである。縮合ベンゼン環は CADAのベンジル基を模擬して、可変の置換基Zを残す。全ての三つの場合(66− 68)において、縮合芳香族環は水溶性を増進する極性置換基を有することができ る。 増大された溶解性のための極性基で官能化された類似体の如きその他の類似体 が、当業界で知られており、例えば、T.J.Richman ら,Macrocyclic Polyamines :1,4,7,10,13,16-Hexaazacyclooctadecane Organic Synthesis,Coll.Vol.VI,N oland,W.E.編集,Wiley,New York,1988,652-662 頁; Bradshawら,Aza-Crown Macrocycles,Wiley,New York,1993,IV 章により記載された種々の工程と対 にされた上記合成方法を使用して合成し得る。 このような極性基として、例えば、NO、NO2、NH2、OH、SH、OR、SR、COR 、SO2 R、SOR 、ハライド(F、Cl、Br、I)、NHR 、NR2、HCO 、COOH、COOR、C≡ N、アルキルハライド等(式中、R=1−10個の炭素のアルキル)が挙げられる 。 抗ウイルス活性を以下のようにして試験した。 例1 これらの試験において、IC50(50%抑制濃度)は50%の細胞毒性をもたらす濃 度である。EC50(メジアン有効濃度)は感染を50%減少する化合物濃度である。 ウイルスに対する化合物の有効性はTI50(メジアン治療インデックス)として表 され、これは比IC50/EC50により求められる。 本発明の化合物を試験してHIV に対する化合物の抑制効果の効力を評価した。 スクリーニングをWeislow ら,J.Natl.Cancer Inst.81:577-586,1989に記載の テトラゾリウム方法により可溶性ホルマザンアッセイで行った。 化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し(0.25 %未満の最終濃度)、次 いで細胞培地中1:100 に希釈した。DMSOは1%より上の濃度で細胞に毒性である ので、DMSO中の化合物の濃度は水溶液による希釈の前に少なくとも10μM である べきである。種々の濃度の化合物をCEM-IW細胞中でHIV-1 に対し試験した。5% の二酸化炭素雰囲気中で37℃で6日のインキュベーション後に、生存細胞をテト ラゾリウム塩XTT の添加、続いてホルマザン発色を可能にするためのインキュベ ーションにより分析した。細胞生存度を顕微鏡で観察し、分光光度測定により検 出してホルマザン生成を定量化した。 AZT 感受性HIV-1(6S)に対する試験において、化合物CADA(化合物1)は活性 とわかった。IC50インデックスは5.00 x 10 -5M より大きかった。EC50は1.20 x 10-6M であり、TI50(IC/EC)は2.6 x 10+1より大きかった。 第二の試験において、CADAの別のバッチからの化合物を一次スクリーニングで 活性と確認した。IC50インデックスは6.00 x 10 -6M より大きかった。EC50は2. 40 x10-6M であり、TI50(IC/EC)は2.50 x 100より大きかった。 例2 更に別のHIV 株に対する試験を例1に記載されたようにして行った。示された 細胞系を使用して、化合物CADAは下記のウイルスに対し活性であった。 HIV-1/MT-4細胞系のIIIB株 HIV-2/CEM 細胞系 SIV/MT-4細胞系 AZT 耐性のHIV-1/MT-2及びMT-4細胞系 AZT 感受性のHIV-1/MT-4細胞系 非ヌクレオシド逆転写酵素インヒビターの殆どに耐性のHIV-1/MT-2及びMT-4細 胞系の株であるA17 HIV-1/PBMC(新しいヒト末梢血単核細胞)の臨床分離株であるWeJo。 化合物は2μM のEC50、30μm より大きいIC50及び15より大きいTI50でこれら のウイルスに対し活性であることがわかった。これは、良好な活性及び低い細胞 毒性がミクロモル範囲の濃度の化合物で観察されたことを意味する。 例3 研究を行ってHIV 寿命サイクルにおける化合物の作用のメカニズムを測定した 。HIV 寿命サイクル中の少なくとも16の工程を治療介入の可能な点として同定し 、今までのところ米国でライセンスされた抗HIV 薬の全て(AZT、ddI 及びddC)が HIV逆転写酵素(RT)のヌクレオシドインヒビターである。抗ウイルス薬の別のグ ループであるビシクラムはレトロウイルス複製サイクルの早期段階で作用するも のと考えられ、明らかにウイルス脱外被を抑制する。その他の抗HIV 、例えば、 キノリンの作用は知られていない。 研究は末梢血リンパ球中のHIV-1 に対する化合物の活性に基いていた。化合物 の異なる溶液及び異なるバッチによる結果は、化合物がマイクロモル以下のレベ ル(EC50)で活性であり、かつ低い細胞毒性(IC50)を有することを確かめる。反応 のメカニズムに関する研究の結果を下記の表に要約する。 作用研究の予備のメカニズムは、化合物CADAがin vitroアッセイで有効である と測定された濃度でHIV 逆転写酵素またはHIV プロテアーゼを抑制しないことが 明らかであることを示した。CADAは細胞ゲノムへのウイルスの組込みの前に作用 するものと考えられるが、ウイルス付着または細胞融合を抑制しないことが明ら かである。 新規化合物の作用のメカニズムは現在使用中または臨床試験中のエイズ薬の二 つのクラス(逆転写酵素インヒビター及びプロテアーゼインヒビター)のメカニ ズムとは異なることが結論された。 例4 安定性、溶解性、製剤化及び薬物速度論に関する追加の研究を行った。i.v.投 与後のマウスからの血漿排除及び尿回収を試験した。ヒト、マウス、ラットの血 漿及び血漿限外濾過液中の化合物の溶解性を試験した。ヒト尿中の化合物の安定 性を測定した。 これらの研究の結論は以下のとおりである。 1.化合物はマウス及びラットの血漿中で安定であり(200時間より大きいt1/2) 、かつpH4.0 の緩衝液中(t1/2139時間)及びヒト血漿中(t1/2126時間)で安 定である。 2.化合物は37℃のヒト血漿中で安定である(1−2μg/mL=2−3μM)。 3.化合物はDMSO及び通常の食塩水(pH2.7)の1:20混合物中で1.2 μM の濃度で 動物研究のために製剤化し得る。 4.化合物はin vivo 静脈内投与の2時間後までマウス血漿中で検出可能である 。 例5 追加の抗ウイルス試験を行ってヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、単純ヘルペ スウイルス(HSV)、ラウス肉腫ウイルス(RSC)及びインフルエンザウイルス(FLUWS N)に対する本発明の化合物の効力を評価した。 試験した化合物は生成物化合物(1)、(2)及び(12)のHCl 塩並びに非塩化合物(1 )であった。結果を下記の表に要約する。 表中のデータはウイルスに対し50%の保護を生じる化合物の濃度を表す。 如何なる理論により束縛されることを願わないが、一つの仮説は、本発明の作 用のメカニズムにおいて、薬剤がHIV キャプシドタンパク質の一つの疎水性ポケ ットに結合することによりレトロウイルス脱外被を抑制することである。一連の 疎水性化合物、例えば、ジソキサリルまたはウィン51711 はこのメカニズムによ りピコルナウイルス複製を抑制することが知られており、種々のその他の薬剤が ウイルス粒子キャプシドタンパク質内の特定の疎水性ポケットに結合することに よりライノウイルスを中和するものと考えられる。主要HIV キャプシドタンパク 質(p24)が潜在的標的であるが、このような化合物は単純20面体ウイルスに対し 有効であるのと同様にそれらがエンベロープウイルスに対し有効であり得ること が示されなかった。抗インフルエンザA薬剤アマンタジン及びライマンチジンは キャプシドタンパク質M2と関連するプロトンチャンネルをブロックし、それによ りウイルス脱外被に干渉することによりウイルス複製を抑制する。 ビシクラムはHIV 脱外被の唯一報告されたインヒビターである。CADAは巨大環 式ポリアミンとしてビシクラムと外見上近似している。CADAの塩基性三級アミノ 基は生理pHでプロトン化されるべきであり、両化合物は金属キレート剤として機 能し得る。しかしながら、1のトルエンスルホンアミド基はそれを非常に弱い金 属キレート剤にすべきであり、かつ1は生理pHでポリプロトン化されるべきであ るビシクラムよりも極めて親油性(疎水性)であるので、ビシクラムとのこれら の類似性は外見上であるにすぎない。スルホンアミドであるCADAは陰イオン性で はなく陽イオン性であり、また標的細胞へのウイルス粒子の結合を抑制する抗HI V薬のポリ陰イオン性スルフェートクラスに属しない。 HIV 酵素インテグラーゼの抑制は、CADAがHIV 複製の早期段階で作用するとい う観察と一致して作用の第二の仮説上のメカニズムである。インテグラーゼはHI V複製の主要工程である宿主ゲノムへのウイルス転写DNAのとり込みを調節す る。多くの薬剤は酵素in vitro実験でHIV-1 インテグラーゼを結合し、抑制する ことがわかっていたが、これらの化合物のいずれもが無傷細胞中でHIV 複製を阻 止し ない。おそらく、CADAはインテグラーゼ抑制により作用する最初の治療活性薬剤 である。 CADAが脱外被インヒビター、インテグラーゼインヒビターであるか、または別 のメカニズムにより作用するかは問わないで、その発見は個々に使用され、また は組み合わせ治療で使用される逆転写酵素及びプロテアーゼのインヒビターを補 完する新しいクラスの薬剤をもたらす。CADAは特異な活性プロフィールを有し、 かつそれは付着、融合または逆転写酵素抑制を伴わないメカニズムによりHIV 複 製の早期段階で作用する。その発見はエイズ化学療法に関する新しいアプローチ について可能性を示す。おそらく、数百の類似体の合成は改良された溶解性及び 生物利用可能性を有する強力な抗HIV 薬を生じるであろう。 例6 追加の抗ウイルス試験を行ってヒトサイトメガロウイルス(HCMV)及びその他の ヘルペスウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)に対する本発明の化合物の効力 を試験した。試験した化合物は化合物(1)、化合物(1)のHCl 塩、化合物211 、43 、213 及び214 であった。 結果を下記の表に要約する。 例7 試験を追加のHIV 株MB48及び2hに対して例1に記載されたようにして行った。 結果を下記の表に要約する。 これらの結果はマイクロモル以下の範囲の抗ウイルス活性を示す。 例8 眼の水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)感染中のウサギに静脈内投与されたCADA・HCl の効力を測定した。11日にわたる5mg/kg/日のCADA・HCl による静脈内治療を2 0mg/kg/日のアシクロビル(ACV)静脈内治療と比較した。 ウサギに105/mlのMcKrae株VZV 力価100 μL のストローマ内注射で両側に接種 した。接種後(PI)2日目または3日目に、動物を評価し、等しいグループに分け た。 CADA・HCl 、アシクロビル及び偽薬食塩水の静脈内治療を動物グルーピングの 直後に開始し、PI 11 日目まで続けた。二つのグループは9日間にわたってCADA ・HCl 静脈内治療を受け、一つのグループは5mg/kg/日の“低投薬量”であり、 別のグループは10mg/kg/日の“高投薬量”であった。その他のグループは20mg/k g/日のACV 及び偽薬による同様のIV治療を受けた。 結果として、VZV 誘導角膜ストローマ疾患及び虹彩疾患はCADA・HCl 及びACV による治療に対し陽性応答を示した。両濃度のCADA・HCl はストローマ疾患の発 生を減少するのに有効であった。PI6日目まで、アシクロビルは偽薬と低投薬量 のCADA・HCl の中間であった。 また、両方のCADA・HCl 及びACV は虹彩疾患発生を減少するのに陽性治療応答 を示した。虹彩疾患(ブドウ膜炎)に対する効力において、CADA・HCl 及びACV の両方が陽性効果を示した。PI5日目まで、CADA・HCl は虹彩の発生を減少し、 VZV 疾患の消炎を加速するのにアシクロビル治療よりも有効であった。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ウイルス、ウイルス感染性細胞またはウイルス感染した細胞を式I: の化合物と接触させることを特徴とするウイルスの抑制方法。 (式中、 Wは極性または無極性の側鎖基を有するブリッジ炭素であり、 X及びYは独立に芳香族基、アルキル基、スルホニル基またはカルボニル基で あり、 前記芳香族基はAr、Arスルホニル、Arカルボキシ及びArアルキルからなる群か ら選ばれ、Arは5員〜7員を有する芳香族環式環または芳香族複素環であり、 前記アルキル基は1〜10個の炭素を有し、 X及びYは両方ともアルキル基であることはなく、 ZはX及びYについてリストされた基、7〜10個の炭素を有する縮合アリール 部分または水素であり、 a、d及びeは独立に0〜10の数であり、 c及びbは独立に1〜10の数であり、 その化合物は環式または非環式であり、かつ安定な分子に充分な水素を含む) 2.Wに関する極性または無極性の側鎖基が二重結合炭素、二重結合酸素、ヒド ロキシル、1〜約10個の炭素のアルキル、1〜約10個の炭素のアルコキシ、約7 〜約10個の炭素のアリール、ハロゲン、メチルハロゲン、メチレンハライド、エ ポキシド、アシル、CH2OH 及び水素からなる群から選ばれる請求の範囲第1項に 記載の方法。 3.X及びYに関するArが親水性基で更に置換されている請求の範囲第1項に記 載の方法。 4.X及びYに関するArがNO、NO2、NH2、NHR、NHR2、OH、OR、SH、SR、SOR、SO2 R、ハロ、C(ハロゲン)3のアルキルである)で更に置換されている請求の範囲第1項に記載の方法。 5.X及びYが独立に (n=0〜9 R=1〜10個の炭素のアルキル R2=アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、ヒドロキシ、1〜3個の炭素のアル コキシ、アセトアミノまたはメチル) である請求の範囲第1項に記載の方法。 6.c及びbが3であり、かつa、d及びeが独立に0または1である請求の範 囲第1項に記載の方法。 7.Wがエテンであり、X及びYが両方ともトシルであり、かつZがベンジルで ある請求の範囲第1項に記載の方法。 8.化合物が 3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 9−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリア ザシクロドデカン 9−ベンジル−3−クロロメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシ クロドデカン 3−クロロメチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 3−メチレン−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン 3−ヒドロキシメチル−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン 3−クロロメチル−1,5,9−トリトシル−1,5,9−トリアザシクロドデ カン 9−ベンジル−3−ケト−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデ カン 9−ベンジル−3−メチル−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロド デカン 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン−9−オキサイド 9−アシル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロド デカン 9−アルキル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン 9−アシル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロド デカンエポキシド 9−ベンジル−1−ホルミル−3−メチレン−5−トシル−1,5,9−トリア ザシクロドデカン 9−ベンジル−3−メチレン−1−トシル−1,5,9−トリアザシクロドデカ ン 9−ベンジル−3−メチレン−1−アシル−5−トシル−1,5,9−トリアザ シクロドデカン 9−(エトキシカルボニル)−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9− トリアザシクロドデカン N−ベンジルビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル)アミン 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジベンゼンスルホニル−1,5,9−ト リアザシクロドデカン N−ベンジルビス[3−(N’−2−プロペニルトルエンスルホンアミド)プロ ピル]アミン二硫酸水素塩 N−ベンジル−N−[3−(N’−2−メチル−2−プロペニル−トルエンスル ホンアミド)プロピル]−N−(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン 二硫酸水素塩 N−ベンジルビス[3−(N’−2−メチル−2−プロペニルトルエンスルホン アミド)プロピル]アミン二硫酸水素塩であり、かつその化合物が塩形態または 非塩形態である請求の範囲第1項に記載の方法。 9.化合物が 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロ ドデカン、 N−ベンジルビス(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン、 3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9−トリアザシクロドデカン、 9−(エトキシカルボニル)−3−メチレン−1,5−ジトシル−1,5,9− トリアザシクロドデカン、 N−ベンジルビス(3−ベンゼンスルホンアミドプロピル)アミン、 9−ベンジル−3−メチレン−1,5−ジベンゼンスルホニル−1,5,9−ト リアザシクロドデカン、 N−ベンジルビス[3−(N’−2−プロペニルトルエンスルホンアミド)プロ ピル]アミン二硫酸水素塩、 N−ベンジル−N−[3−(N’−2−メチル−2−プロペニル−トルエンスル ホンアミド)プロピル]−N−(3−トルエンスルホンアミドプロピル)アミン 二硫酸水素塩、 N−ベンジルビス[3−(N’−2−メチル−2−プロペニルトルエンスルホン アミド)プロピル]アミン二硫酸水素塩、またはこれらの化合物の塩である請求 の範囲第1項に記載の方法。 10.ウイルスがレトロウイルス、ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルスま たはラウス肉腫ウイルスである請求の範囲第1項に記載の方法。 11.レトロウイルスがHIV である請求の範囲第10項に記載の方法。 12.ウイルス感染症を患っているヒトまたは動物に抗ウイルス有効量の式Iの化 合物を投与することを特徴とする前記ヒトまたは動物の治療方法。 13.式Iの化合物及び医薬上許される担体を含むことを特徴とする薬理活性を有 する医薬組成物。
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