JPH1149835A - コンクリート構築物用プライマー組成物及びその硬化方法 - Google Patents

コンクリート構築物用プライマー組成物及びその硬化方法

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JPH1149835A
JPH1149835A JP22427297A JP22427297A JPH1149835A JP H1149835 A JPH1149835 A JP H1149835A JP 22427297 A JP22427297 A JP 22427297A JP 22427297 A JP22427297 A JP 22427297A JP H1149835 A JPH1149835 A JP H1149835A
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JP
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polymerization initiator
primer composition
concrete
resin
primer
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Application number
JP22427297A
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English (en)
Inventor
Tomio Yamamoto
富生 山本
Kazuo Otani
和男 大谷
Hideki Sendai
英毅 千代
Shuichi Sugita
修一 杉田
Hirotoshi Kamata
博稔 鎌田
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Showa Highpolymer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で硬化が可能であり、また現場で過酸
化物触媒などの危険物を取り扱うことによる危険や可使
時間のトラブルがなく、かつコンクリート内部に浸透し
やすく、浸透した部分も速やかに硬化が可能なプライマ
ー組成物及びその硬化方法の提供。 【解決手段】 (A)重合性不飽和化合物、(B)アシ
ルフォスフィンオキシド系化合物である可視光重合開始
剤及び熱重合開始剤からなる重合開始剤を含有するコン
クリート構築物用プライマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木・建築分野に
おける構築物のコンクリートやセメントモルタル層上に
ライニングあるいはコーティングなどを行う際に使用す
るコンクリート用プライマー組成物及びその硬化方法に
関するものであり、特にコンクリート用プライマー組成
物が光照射により短時間に硬化が可能であり、かつコン
クリート内部に浸透した部分も暗反応により硬化が可能
なプライマー組成物及びその硬化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートなどの建築物や構築物表面
に、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂を用
いてライニング施工あるいはコーティングなどをする場
合、プライマー組成物として不飽和ポリエステル樹脂系
プライマーやビニルエステル樹脂系プライマーまたはエ
ポキシ樹脂系プライマーが使用される。通常これらのプ
ライマー組成物は低粘度の組成物にしてコンクリートへ
の浸透性を高めているが、不飽和ポリエステル樹脂系や
ビニルエステル樹脂系などの過酸化物触媒による常温硬
化物系や、エポキシ樹脂の硬化物系は、施工後完全に硬
化するまで長時間を要する。このように硬化に時間がか
かり過ぎると、作業性が低下するばかりでなく塗膜が薄
くなり界面の接着性が低下するなど、プライマー組成物
としての性能が低下する。しかもこのような常温硬化系
組成物は、現場で樹脂に硬化剤を混合しなければならな
いため、可使時間の調整でトラブルが発生したり、過酸
化物を取り扱うため爆発などの危険が伴う。また揮発性
を有する反応性モノマー(スチレンモノマーなど)が揮
発するため、作業現場の大気汚染を招き、あるいは樹脂
組成物の配合比率の変化によるプライマー性能の低下、
樹脂量の損失と引火などの危険を招くなどの問題があっ
た。
【0003】これらの欠点を解決する手段として、プラ
イマー組成物の低粘度化のために混合している溶剤や、
樹脂系に用いる揮発性モノマーに代えて他の高沸点化合
物に置き換えるなどして現場の環境汚染や硬化性の改良
がなされているが、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエ
ステル樹脂系の過酸化物触媒による常温硬化系やエポキ
シ樹脂の硬化系の完全硬化するまでの時間が長時間要す
るという問題点、現場で過酸化物触媒を取り扱うことに
よる危険や可使時間のトラブルといった問題点は解決で
きないでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした現状
にかんがみ、短時間で硬化が可能であり、また現場で過
酸化物触媒などの危険物を取り扱うことによる危険や可
使時間のトラブルがなく、かつコンクリート内部に浸透
しやすく、浸透した部分も速やかに硬化が可能なプライ
マー組成物及びその硬化方法を開発することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)(A)
重合性不飽和化合物、(B)可視光重合開始剤及び熱重
合開始剤からなる重合開始剤を含有することを特徴とす
るコンクリート構築物用プライマー組成物、(2) 可
視光重合開始剤がアシルフォスフィンオキシド系化合物
である上記(1)記載のプライマー組成物、(3) 上
記(1)または(2)記載のプライマー組成物に光照射
及び/または加熱するプライマー組成物の硬化方法、及
び(4) 光照射の光源が、可視光及び/または近赤外
光領域の波長を発する光源である上記(3)記載のプラ
イマー組成物の硬化方法を開発することにより短時間で
硬化ができかつコンクリート内部に浸透した部分も暗反
応により硬化を可能にし上記の課題を解決した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用される熱硬化性樹脂
としては、不飽和ポリエステル樹脂及びビニルエステル
樹脂(以下、両樹脂を併せて樹脂等と呼ぶこともある)
のうち、少なくともその一つを使用する。不飽和ポリエ
ステル樹脂の原料の不飽和ポリエステルとしては、公知
の方法により製造されるものでよく、具体的には無水フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸、アジピン酸、セバチン酸等の重合性不飽和結合
を有していない飽和多塩基酸またはその無水物とフマル
酸、無水マレイン酸、マレイン酸、イタコン酸等の活性
不飽和結合を有している不飽和多塩基酸またはその無水
物を酸成分とし、これとエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール、ビスフェノールAの
エチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプロピ
レンオキサイド付加物等の多価アルコールをアルコール
成分として反応させて製造されるものである。
【0007】またビニルエステル樹脂(エポキシアクリ
レート系樹脂)の原料のビニルエステルとしては、公知
の方法により製造されるものであり、エポキシ樹脂に不
飽和一塩基酸、例えばアクリル酸またはメタクリル酸を
反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレート、あ
るいは飽和ジカルボン酸及び/または不飽和ジカルボン
酸と多価アルコールから得られる末端カルボキシル基の
飽和ポリエステルまたは不飽和ポリエステルに、α、β
−不飽和カルボン酸エステル基を有するエポキシ化合物
を成分としてえられる飽和ポリエステルまたは不飽和ポ
リエステルのポリエステル(メタ)アクリレートであ
る。原料としてエポキシ樹脂としては、ビスフェノール
Aグリシジルエーテル及びその高分子量同族体、ノボラ
ック型ポリグリシジルエーテル類などが挙げられる。
【0008】末端カルボキシルポリエステルに用いる飽
和ジカルボン酸としては、活性不飽和基を有していない
ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セバチン
酸などが挙げられる。不飽和ジカルボン酸としては、活
性不飽和基を有しているジカルボン酸、例えばフマル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸などが挙
げられる。多価アルコール成分としては、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド付可物などの多
価アルコールなどが挙げられる。ビニルエステルの製造
に用いるα,β−不飽和カルボン酸エステル基を含有す
るエポキシ化合物としては、グリシジルメタクリレート
が代表例として挙げられる。
【0009】樹脂等に用いられる不飽和ポリエステルあ
るいはビニルエステルは、不飽和度の比較的高いものが
好ましく、不飽和基当量(不飽和基1個当たりの分子
量)が100〜800程度のものを用いる。不飽和基当
量100未満のものは合成できない。しかし不飽和基当
量が800を越えると高硬度の硬化物が得られない。
【0010】本発明において使用される不飽和ポリエス
テル樹脂あるいはビニルエステル樹脂は、通常、前記の
不飽和ポリエステルあるいはビニルエステルにスチレン
モノマーなどの反応性モノマーを配合したものである。
本発明の樹脂等に配合される反応性モノマーは、プライ
マーのコンクリート内への浸透性を高め、かつ硬化皮膜
の硬度、強度、耐薬品性、耐水性等を向上させるために
重要である。反応性モノマーの配合量としては不飽和ポ
リエステル及び/またはビニルエステル100重量部に
対して10〜250重量部、好ましくは20〜100重
量部配合される。配合量が10重量部未満では、樹脂等
が高粘度のため施工困難となり、一方250重量部を超
える量では、コンクリートに浸透し過ぎ、塗膜が薄くな
りプライマーとして好ましくない。この場合、スチレン
モノマーの一部または全部を、クロルスチレン、メチル
メタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート
等の他の重合性モノマーを本発明の主旨を損なわぬ範囲
で代替し、使用することも可能である。
【0011】可視光領域に感光性を有する可視光重合開
始剤としては、例えば山岡など、「表面」、27、
(7)、548(1989)、佐藤など、「第3回ポリ
マー材料フォーラム要旨集」、IBP18(1994)
に記載のカンファキノン、ベンジルトリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、メチルチオキサ
ントン、ジシクロペンタジエニルチタニウム−ジ(ペン
タフルオロフェニル)などの単独の可視光重合開始剤の
他、有機過酸化物/色素系、ジフェニルヨードニウム塩
/色素、イミダゾール/ケト化合物、ヘキサアリールビ
イミダゾール化合物/水素供与性化合物、メルカプトベ
ンゾチアゾール/チオピリリウム塩、金属アレーン/シ
アニン色素など、特公昭45−37377号公報に記載
のヘキサアリールビイミダゾール/ラジカル発生剤など
の公知の複合開始剤系などを挙げることができる。
【0012】また紫外光から可視光領域まで感光性を有
する公知の、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−
2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイ
ド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−メチ
ルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベン
ゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジ
メトキシベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド
などのアシルホスフィン系化合物を使用することもでき
る。例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン(商品名:Darocur117
3、チバガイギー(株)製)とビス(2,6−ジメトキ
シベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホス
フィンオキサイド(チバガイギー(株)製)を75%/
25%の割合で混合された商品名「イルガキュア170
0(チバガイギー(株)製)、1−ヒドロキシ−シクロ
ヘキシル−フェニルケトン(商品名:「イルガキュア1
84」、チバガイギー(株)製)、とビス(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチ
ルホスフィンオキサイド(チバガイギー(株)製)を7
5%/25%の割合で混合された商品名「イルガキュア
1800」(チバガイギー(株)製)、50%/50%
の割合で混合された商品名「イルガキュア1850」
(チバガイギー(株)製)、ビス(2,4,6−トリメ
チルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(商
品名「イルガキュア819)、2,4,6−トリメチル
ベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(商品
名:Lucirin TPO BASF(株)製)、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン(商品名:Darocur1173、チバガイギ
ー(株)製)と2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジ
フェニルホスフィンオキオキサイド(商品名:Luci
rinTPO BASF(株)製)を50%/50%の
割合で混合された商品名:「Darocur4265」
などがある。可視光重合開始剤としては380nm〜7
80nmの波長域に感光性を有する光重合開始剤であれ
ば良く、それらを組み合わせて使用してもよい。
【0013】本発明で使用される熱重合開始剤は有機過
酸化物触媒、アゾ化合物を含む公知のラジカル開始剤で
あり、例えば有機過酸化物触媒類とその分解促進剤(R
edox系触媒)を配合すれば常温で硬化可能なタイプ
となり、使用する過酸化物触媒の分解温度により幅広い
温度範囲で硬化可能なものとなる。コンクリートに浸透
したプライマー組成物の早い暗反応を期待するならば、
常温から低温で硬化可能な配合が望ましく、例えばケト
ンパーオキサイド/コバルトの有機酸塩系の組み合わ
せ、アシルパーオキサイド/芳香族3級アミンの組合
せ、ハイドロパーオキサイド/バナジウム塩の組み合わ
せやパーオキシエステル系、パーオキシカーボネート
系、パーオキシケタール系などの各種低温〜中温分解型
過酸化物触媒、具体的には、メチルエチルケトンパーオ
キサイド/ナフテン酸コバルト、ベンゾイルパーオキサ
イド/ジメチルアニリン、イソブチルパーオキサイド、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ビ
ス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカー
ボネートなどの公知のものが挙げられる。また光照射装
置からの熱を有効利用する場合は、配合物の可使時間を
長くする上で分解温度の高い過酸化物触媒、アゾ化合物
の使用も有効である。具体的には、ジキュミルパーオキ
サイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、アゾビス
イソブチロニトリルなど公知のものが挙げられる。
【0014】可視光重合開始剤と熱重合触媒を組合せた
重合開始剤の使用量は、一般には樹脂等100重量部に
対して0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜1
5重量部である。重合開始剤の使用量が0.01重合部
未満では重合が不十分になりやすく、また20重量部を
越える量では経済的に不利な上、硬化物の物性低下など
が避けられない。
【0015】重合開始剤中の可視光重合開始剤と熱重合
触媒の組成比は、重量比で0.1/5〜5/0.1、好
ましくは0.5/5〜5/0.5である。可視光重合開
始剤がこの比率よりも少な過ぎる時は硬化に時間がかか
り、また可視光重合開始剤がこの比率よりも多過ぎる時
は経済的に不利な上、硬化物の物性低下などが起こる。
【0016】本発明では、必要に応じてコンクリートへ
の浸透性を高めるため親水性親油性バランス(HLB)
を調節するために非イオン型の界面活性剤を添加しても
よい。添加量は樹脂100重量部に対して0.1〜5重
量部であり、非イオン型界面活性剤としてはアルキルフ
ェニールエーテル型、アルキルエステル型、アルキルア
ミン型、ソルビタン誘導体などがある。特開昭55−6
2970号公報などに詳細な記載がある。
【0017】更に本発明においては、必要に応じて湿潤
したコンクリート面での弾き防止、接着性向上のため公
知の方法で揺変性を付与してもよく、シランカップリン
グ剤を添加してもよい。揺変性付与については、例えば
シリカパウダー(エアロジルタイプ)、マイカパウダ
ー、炭酸カルシウムパウダーなどを樹脂100重量部に
対して0.1〜50重量部添加する方法などがあり、シ
ランカップリング剤については、必要に応じてモレキュ
ラーシーブなどの吸湿剤を併用し、3−メタクリトキシ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキ
シエトキシ)シランなどを樹脂100重量部に対して
0.1〜20重量部添加する方法がある。 また、本発
明では、コンクリート内部の水蒸気圧によるプライマー
の膨れを解決するため、必要に応じてコンクリートや数
mmの有機、無機の短繊維を添加してもよい。このよう
な方法は特開平6−271373号公報、特開昭57−
10656号公報などに詳細な記載がある。
【0018】本発明において、可視光とは380〜78
0nmの波長領域の光線を示す。本発明の成形方法に使
用される光源としては、380〜780nmの波長領域
の光を出し、且つ熱を発生する光源であればよく、例え
ばメタルハライドランプ、キセノンランプ、近赤外光ラ
ンプ、ナトリウムランプ、ハロゲンランプ、白熱灯、陽
光ランプ、太陽光等を使用することができる。また、各
種ランプを組み合わせて使用することもできる。 ま
た、より早い硬化速度を得るためにはエネルギー順位の
高い短波長の領域の光が有効であるが、プライマー組成
物の厚さが厚い時など完全硬化し難い。この場合には3
80nm以上の波長で長波長領域に分布が多く熱がでる
光源の光の照射が有効であり、メタルハライドランプ、
ハロゲンランプ、近赤外光ランプ、赤外ランプ等があ
る。
【0019】光照射時間としては、光源の有効波長、出
力、組成物の厚さ、充填物の量あるいは重合開始剤の配
合量などにより異なるため、一概に規定できないが、
0.01時間以上、好ましくは0.05時間以上になる
ように調整すればよい。
【0020】本発明のコンクリート用プライマー組成物
及びその硬化方法においては、可視光重合開始剤と有機
過酸化物などの熱重合触媒を組合せることにより、光照
射を行えば可視光重合開始剤の透過する部分は速やかに
硬化し、コンクリート中に浸透した部分も有機過酸化物
などの熱重合触媒での反応で硬化が進み、更に光源から
出る緩やかな熱のみで硬化が促進され完全硬化ができる
ため、トラブルなく安全に作業性をアップすることがで
きる。このため反応性モノマーの揮発や可使時間の問題
が解決でき硬化することが可能であり、経済性にも優
れ、使用する光も安全である。
【0021】
【実施例】以下に示す実施例、比較例により、本発明の
内容を詳細に説明するが、各例中の「部」、「%」は重
量基準を示す。 (実施例1) (プライマーの組成)ビニルエステル樹脂[商品名リポ
キシR−806:昭和高分子(株)製]:100部、同
[リポキシR−803AT]:40部及びスチレンモノ
マー:70部からなる混合物の100部に、紫外光から
可視光領域まで感光性を有するアシルフォスフィンオキ
シド系化合物[商品名イルガキュアー1800(チバガ
イギー(株)製)、以下I−1800という。]:1.
0部、常温硬化剤[商品名パーメックN、日本油脂
(株)製]/ナフテン酸コバルトをそれぞれ1.2部/
0.5部を混合し、プライマー組成物とした (プライマーの塗布及び硬化条件)プライマーを30c
m×30cm×6cmのコンクリート歩道板の上面(3
0cm×30cm)に刷毛で塗布し、30分放置し、プ
ライマー組成物をコンクリート内部に浸透させた後、3
80〜1200nmの波長領域を含む光源である2KW
メタルハライドランプ(商品名、ダイナビーム2:東芝
ライテック(株)製:以下ランプ1という。)を使用し
て1mの距離で10分間光照射を行うと表面のタックが
なくなり硬化した。
【0022】(FRPライニング)次に不陸調整するた
めに、ベンゾイルパーオキサイド系過酸化物系触媒[商
品名、カドックスB−40E:化薬アクゾ(株)製]:
3.0部を添加したリポキシパテFMW[昭和高分子
(株)製]を薄く塗布して一日放置し、硬化後カーボン
繊維シート[商品名、トウシート:東燃(株)製]2p
lyに常温硬化触媒であるパーメック−N[日本油脂
(株)製:ナフテン酸コバルト、(コバルト=6%)=
1.5部/0.5部を添加したビニルエステル樹脂[商
品名リポキシR−804:昭和高分子(株)]をカーボ
ンコンテントが約60vol%になるように含浸させ、
パテ硬化面上に積層し一日放置して硬化させた。 (接着性テスト)プライマーの性能を確認するため、A
DHESION TESTER elcometerを
使用して接着面積4.9cm2 で接着強度及びその破壊
状況を調べたところ、、コンクリート母材破壊でコンク
リートを5mm〜10mm程度剥離させた。接着性は良
好であり、プライマーとしての性能が十分満たされてい
ることを確認した。接着強度を表1に示した。
【0023】(実施例2) (プライマー組成)ビニルエステル樹脂[商品名リポキ
シR−806:昭和高分子(株)製]:100部、同
[リポキシR−803AT]:40部及びスチレンモノ
マー:70部からなる混合物の100部に、I−180
0:1.0部、過酸化物触媒、パーブチルO:0.1部
を添加しプライマー組成物とした。 (プライマーの塗布及び硬化条件)上記の一液型プライ
マーを実施例1と同様に、30cm×30cm×6cm
のコンクリート歩道板の上面(30cm×30cm)に
刷毛で塗布し、30分放置し、プライマー組成物をコン
クリート内部に浸透させた後、ランプ1を使用して1m
の距離で5分間光照射を行うと、表面のタックがなくな
り、硬化した。
【0024】(FRPライニング)実施例1とまったく
同様な操作を行った。 (接着性テスト)実施例1と同様の試験を行ったとこ
ろ、FRPライニング1日後の破壊状況はコンクリート
母材破壊だが、コンクリートを1mm程度しか剥離させ
ず接着強度も低かった。しかしFRPライニング後常温
で1週間放置すると、コンクリートを5〜10mm程度
剥離させるまで接着性が向上し、接着強度も高くプライ
マー組成物としての性能が十分に満たされていることを
確認した。接着強度を表1に示す。
【0025】(実施例3) (プライマー組成)ビニルエステル樹脂[商品名リポキ
シR−806:昭和高分子(株)製]:100部、同
[リポキシR−803AT]:40部及びスチレンモノ
マー:70部からなる混合物の100部に、ビス(2−
o−クロロフェニル−4,5−ジフェニル)イミダゾー
ル[和光純薬工業(株)製]:0.5部/2−メルカプ
トベンゾチアゾール:0.5部を組み合わせた可視光開
始剤、パーメックN/ナフテン酸コバルト(コバルト6
%)=1.5部/0.5部の常温硬化剤を添加し、プラ
イマー組成物とした。 (プライマーの塗布及び硬化条件)上記において製造し
たプライマーを、30cm×30cm×6cmのコンク
リート歩道板の上面(30cm×30cm)に刷毛で塗
布し、30分放置し、プライマー組成物をコンクリート
内部に浸透させた後、ランプ1を使用して1mの距離で
5分間光照射を行うと表面のタックがなくなり硬化し
た。
【0026】(FRPライニング)実施例1とまったく
同様の操作を行った。 (接着性テスト)実施例1と同様の試験を行ったとこ
ろ、破壊状況はコンクリート母材破壊でコンクリートを
約5〜10mm程度剥離させた。プライマーとしての性
能が十分満たされていることを確認した。接着強度を表
1に示す。
【0027】(比較例1) (プライマー組成)ビニルエステル樹脂[商品名リポキ
シR−806:昭和高分子(株)製]:100部、同
[リポキシR−803AT]:40部及びスチレンモノ
マー:70部からなる混合物の100部に、常温硬化剤
パーメックN[日本油脂(株)製]/ナフテン酸コバル
ト=1.2部/0.5部を混合したものを常温硬化型プ
ライマーとした。 (プライマーの塗布及び硬化条件)上記において製造し
た常温硬化型プライマーを30cm×30cm×6cm
のコンクリート歩道板の上面(30cm×30cm)に
刷毛で塗布し、放置したところ、表面のタックがなくな
るまで硬化するのに半日を要した。
【0028】(FRPライニング)実施例1と同様に操
作を行った。 (接着性テスト)実施例1と同様の試験を行ったとこ
ろ、破壊状況はコンクリート母材破壊でコンクリートを
約5〜10mm程度剥離させた。しかし部分的にプライ
マーとパテの界面での破壊も見られ、プライマーが薄く
なり過ぎている部分も見られた。
【0029】(比較例2) (プライマー組成)ビニルエステル樹脂[商品名リポキ
シR−806:昭和高分子(株)製]:100部、同
[リポキシR−803AT]:40部及びスチレンモノ
マー:70部からなる混合物の100部に、I−180
0:1.0部を混合したものを光硬化型プライマーとし
た。 (プライマーの塗布及び硬化条件)上記において製造し
た光硬化型プライマーを30cm×30cm×6cmの
コンクリート歩道板の上面(30cm×30cm)に刷
毛で塗布し、30分放置しプライマー組成物をコンクリ
ート内部に浸透させた後、ランプ1を使用して1mの距
離で5分間光照射を行うと表面のタックがなくなり硬化
した。
【0030】(FRPライニイニング)実施例1と同様
に操作を行った。 (接着性テスト)実施例1と同様の試験を行ったとこ
ろ、破壊状況は大部分がコンクリート母材破壊だが、剥
離させたコンクリートの厚さは1mm以下程度と極めて
薄く、接着強度は低かった。また一部コンクリートとプ
ライマーの間での破壊も見られ、プライマーがコンクリ
ートに十分接着していない部分も見られた。接着強度を
表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明は、可視光重合開始剤及び熱重合
開始剤を不飽和ポリエステル樹脂および/またはビニル
エステル樹脂に配合したコンクリート用プライマーであ
り、プライマー塗布後可視光および/または近赤外光領
域領域の波長の光を発する光源で光照射することにより
極めて短時間で硬化ができ、かつコンクリート内部に浸
透した部分も暗反応により硬化ができる。
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用される熱硬化性樹脂
としては、不飽和ポリエステル樹脂及びビニルエステル
樹脂(以下、両樹脂を併せて樹脂等と呼ぶこともある)
のうち、少なくともその一つを使用する。本発明に使用
する不飽和ポリエステル樹脂は、多価アルコールと不飽
和多塩基酸(及び必要に応じて飽和多塩基酸)とのエス
テル化反応による縮合生成物(不飽和ポリエステル)
を、スチレンのような重合性モノマーに溶解したもの
で、「ポリエステル樹脂ハンドブック」日刊工業新聞
社、1988年発行または「塗料用語辞典」色材協会
編、1993年発行などに記載されている樹脂である。
またビニルエステル樹脂は、エポキシアクリレート樹脂
とも呼ばれ、一般にグリシジル基(エポキシ基)を有す
る化合物と、アクリル酸などの重合性不飽和結合を有す
るカルボキシル化合物のカルボキシル基との開環反応に
より生成する重合性不飽和結合を持った化合物(ビニル
エステル)であり、「ポリエステル樹脂ハンドブック」
日刊工業新聞社、1988年発行、あるいは「塗料用語
辞典」色材協会編、1993年などに記載されている樹
脂である。これらの樹脂等の原料として使用される不飽
和ポリエステルは、公知の方法により製造されるもので
よく、具体的には無水フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セバチン
酸等の重合性不飽和結合を有していない飽和多塩基酸ま
たはその無水物とフマル酸、無水マレイン酸、マレイン
酸、イタコン酸等の活性不飽和結合を有している不飽和
多塩基酸またはその無水物を酸成分とし、これとエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド付加物等の多価
アルコールをアルコール成分として反応させて製造され
るものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】末端カルボキシルポリエステルに用いる飽
和ジカルボン酸としては、活性不飽和基を有していない
ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、セバチン
酸などが挙げられる。不飽和ジカルボン酸としては、活
性不飽和基を有しているジカルボン酸、例えばフマル
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸などが挙
げられる。多価アルコール成分としては、例えば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの多
価アルコールなどが挙げられる。ビニルエステルの製造
に用いるα,β−不飽和カルボン酸エステル基を含有す
るエポキシ化合物としては、グリシジルメタクリレート
が代表例として挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また紫外光から可視光領域まで感光性を有
する公知の、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−
2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイ
ド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−メチ
ルホスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベン
ゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジ
メトキシベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド
などのアシルホスフィン系化合物を使用することもでき
る。例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン(商品名:Darocur117
3、チバガイギー(株)製)とビス(2,6−ジメトキ
シベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホス
フィンオキサイド(チバガイギー(株)製)を75%/
25%の割合で混合された商品名「イルガキュア170
0(チバガイギー(株)製)、1−ヒドロキシ−シクロ
ヘキシル−フェニルケトン(商品名:「イルガキュア1
84」、チバガイギー(株)製)、とビス(2,6−ジ
メトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチ
ルホスフィンオキサイド(チバガイギー(株)製)を7
5%/25%の割合で混合された商品名「イルガキュア
1800」(チバガイギー(株)製)、50%/50%
の割合で混合された商品名「イルガキュア1850」
(チバガイギー(株)製)、ビス(2,4,6−トリメ
チルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(商
品名「イルガキュア819)、2,4,6−トリメチル
ベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(商品
名:Lucirin TPO BASF(株)製)、2
−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1
−オン(商品名:Darocur1173、チバガイギ
ー(株)製)と2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジ
フェニルホスフィンオキサイド(商品名:Luciri
n TPO BASF(株)製)を50%/50%の割
合で混合された商品名:「Darocur4265」な
どがある。可視光重合開始剤としては380nm〜78
0nmの波長域に感光性を有する光重合開始剤であれば
良く、それらを組み合わせて使用してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明では、必要に応じてコンクリートへ
の浸透性を高めるため親水性親油性バランス(HLB)
を調節するために非イオン型の界面活性剤を添加しても
よい。添加量は樹脂100重量部に対して0.1〜5重
量部であり、非イオン型界面活性剤としてはアルキルフ
ェニルエーテル型、アルキルエステル型、アルキルアミ
ン型、ソルビタン誘導体などがある。特開昭55−62
970号公報などに詳細な記載がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】更に本発明においては、必要に応じて湿潤
したコンクリート面での弾き防止、接着性向上のため公
知の方法で揺変性を付与してもよく、シランカップリン
グ剤を添加してもよい。揺変性付与については、例えば
シリカパウダー(エアロジルタイプ)、マイカパウダ
ー、炭酸カルシウムパウダーなどを樹脂100重量部に
対して0.1〜50重量部添加する方法などがあり、シ
ランカップリング剤については、必要に応じてモレキュ
ラーシーブなどの吸湿剤を併用し、3−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メ
トキシエトキシ)シランなどを樹脂100重量部に対し
て0.1〜20重量部添加する方法がある。 また、本
発明では、コンクリート内部の水蒸気圧によるプライマ
ーの膨れを解決するため、必要に応じてコンクリートや
数mmの有機、無機の短繊維を添加してもよい。このよ
うな方法は特開平6−271373号公報、特開昭57
−10656号公報などに詳細な記載がある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】(FRPライニング)次に不陸修整するた
めに、ベンゾイルパーオキサイド系過酸化物触媒[商品
名、カドックスB−40E:化薬アクゾ(株)製]:
3.0部を添加したリポキシパテFMW[昭和高分子
(株)製]を薄く塗布して一日放置し、硬化後カーボン
繊維シート[商品名、トウシート:東燃(株)製]2p
lyに常温硬化触媒であるパーメック−N[日本油脂
(株)製:ナフテン酸コバルト、(コバルト=6%)=
1.5部/0.5部を添加したビニルエステル樹脂[商
品名リポキシR−804:昭和高分子(株)]をカーボ
ンコンテントが約60vol%になるように含浸させ、
パテ硬化面上に積層し一日放置して硬化させた。 (接着性テスト)プライマーの性能を確認するため、A
DHESION TESTER elcometerを
使用して接着面積4.9cm2 で接着強度及びその破壊
状況を調べたところ、、コンクリート母材破壊でコンク
リートを5mm〜10mm程度剥離させた。接着性は良
好であり、プライマーとしての性能が十分満たされてい
ることを確認した。接着強度を表1に示した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】(実施例2) (プライマー組成)ビニルエステル樹脂[商品名リポキ
シR−806:昭和高分子(株)製]:100部、同
[リポキシR−803AT]:40部及びスチレンモノ
マー:70部からなる混合物の100部に、I−180
0:1.0部、過酸化物触媒、パーブチルO:1.0部
を添加しプライマー組成物とした。 (プライマーの塗布及び硬化条件)上記の一液型プライ
マーを実施例1と同様に、30cm×30cm×6cm
のコンクリート歩道板の上面(30cm×30cm)に
刷毛で塗布し、30分放置し、プライマー組成物をコン
クリート内部に浸透させた後、ランプ1を使用して1m
の距離で5分間光照射を行うと、表面のタックがなくな
り、硬化した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【表1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【発明の効果】本発明は、可視光重合開始剤及び熱重合
開始剤を不飽和ポリエステル樹脂および/またはビニル
エステル樹脂に配合したコンクリート用プライマーであ
り、プライマー塗布後可視光および/または近赤外光領
域の波長の光を発する光源で光照射することにより極め
て短時間で硬化ができ、かつコンクリート内部に浸透し
た部分も暗反応により硬化ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉田 修一 千葉県千葉市緑区大野台1−1−1 昭和 電工株式会社総合研究所内 (72)発明者 鎌田 博稔 千葉県千葉市緑区大野台1−1−1 昭和 電工株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)重合性不飽和化合物、(B)可視
    光重合開始剤及び熱重合開始剤からなる重合開始剤を含
    有することを特徴とするコンクリート構築物用プライマ
    ー組成物。
  2. 【請求項2】 可視光重合開始剤がアシルフォスフィン
    オキシド系化合物である請求項1記載のプライマー組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のプライマー組成
    物に光照射及び/または加熱することを特徴とするプラ
    イマー組成物の硬化方法。
  4. 【請求項4】 光照射の光源が、可視光及び/または近
    赤外光領域の波長を発する光源である請求項3記載のプ
    ライマー組成物の硬化方法。
JP22427297A 1997-08-05 1997-08-05 コンクリート構築物用プライマー組成物及びその硬化方法 Pending JPH1149835A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1149833A (ja) * 1997-08-05 1999-02-23 Showa Highpolymer Co Ltd コンクリート構築物用パテ組成物及びその硬化方法
JPH11228649A (ja) * 1998-02-12 1999-08-24 Showa Highpolymer Co Ltd 光硬化性防水材及び防水被覆工法
JP2001139643A (ja) * 1999-09-03 2001-05-22 Showa Highpolymer Co Ltd 排水性道路舗装の補強用硬化性樹脂組成物及びその硬化方法
JP2006225498A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 光重合開始剤
JP2011514393A (ja) * 2008-01-28 2011-05-06 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア ラジカル硬化性配合物のレドックス硬化のための光潜在性アミジン塩基

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