JPH1149101A - 充填方法及びその装置 - Google Patents

充填方法及びその装置

Info

Publication number
JPH1149101A
JPH1149101A JP9225693A JP22569397A JPH1149101A JP H1149101 A JPH1149101 A JP H1149101A JP 9225693 A JP9225693 A JP 9225693A JP 22569397 A JP22569397 A JP 22569397A JP H1149101 A JPH1149101 A JP H1149101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supply hopper
powder
container
filled
filling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9225693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3978262B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nagata
浩 永田
Masato Sagawa
眞人 佐川
Toshihiro Watanabe
俊宏 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Intermetallics Co Ltd
Original Assignee
Intermetallics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Intermetallics Co Ltd filed Critical Intermetallics Co Ltd
Priority to JP22569397A priority Critical patent/JP3978262B2/ja
Priority to EP98114825A priority patent/EP0900645A3/en
Priority to US09/130,398 priority patent/US6155028A/en
Publication of JPH1149101A publication Critical patent/JPH1149101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3978262B2 publication Critical patent/JP3978262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/30Feeding material to presses
    • B30B15/302Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】空気タッピングにより、供給ホッパーを介
して、容器に被充填物を充填する充填方法であって、空
気タッピング後に、供給ホッパーGと容器sの両方に被
充填物pが存在するようにし、その後、供給ホッパーと
容器の両方に存在する被充填物のうち、容器に形成され
た密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存する被充填
物から分離するようにしたものである。 【効果】粉末、短繊維状物、羽毛状物等、計量したり、
狭い空間に充填することが困難な被充填物を、容器に、
迅速に充填することができ、且つ、充填量を一定にし
て、ばらつきをきわめて小さくでき、また、容器内全体
にわたって充填密度を均一に、そして、高密度にでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティーを有
するゴムモールド、パンチと該パンチが挿入される筒体
により形成された金型の空間、容器、袋、板材等で囲ま
れた空間等に、粉末や粒状物や短繊維状物からなる断熱
材等の被充填物を充填するための充填方法及びその装置
に関するものである。なお、キャビティーを有するゴム
モールド、パンチと筒体により形成された金型の空間、
容器内の空間、袋内の空間、板材で囲まれた空間等の被
充填物を充填する空間を、以下単に、「容器」と称す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、キャビティーを有するゴムモール
ド、パンチと筒体により形成された金型の空間、容器、
袋、板材で囲まれた空間等の容器に、被充填物を工業的
に一定量充填する方法及びその装置としては、以下のよ
うなものが知られている。
【0003】自動秤量器により、容器に充填すべき被充
填物の重さを量り、秤量された被充填物を、容器に充填
するようにした充填方法及びその装置が知られている。
【0004】また、計量カップ等により、容器に充填す
べき被充填物の体積を計量し、計量された被充填物を、
容器に充填するようにした充填方法及びその装置も知ら
れている。
【0005】更に、図19に、一例として示されてい
る、筒体1及び該筒体1に挿入されたパンチ2とにより
形成された容器sに、被充填物pを充填する充填方法及
びその装置として、被充填物pが充填された、下方に開
口部を有する箱体3を、図示されていないシリンダーの
ピストンロッド4を作動させて、機台5及び筒体1上を
慴動させながら容器sの上方に配置し、次いで、箱体3
内に配設された、モーター6の駆動軸6aに取着された
攪拌羽根7を回転させることにより、容器sに、被充填
物pを充填する充填方法及びその装置が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した自動秤量器を
使用した充填方法及びその装置においては、容器への被
充填物の正確な量の充填が可能であるが、秤量工程に時
間がかかるとともに、秤量した被充填物の容器への充填
工程にも時間がかかり、充填作業の作業効率が悪いとい
う問題がある。また、被充填物が粉末の場合には、一般
的に、粉末は流れ性が悪いので、秤量した粉末の容器へ
の充填が円滑に行われず、充填工程に、より一層時間が
かかることになり、また、流れ性が悪いと、ブリッジが
形成されやすいので、容器に充填された粉末内にボイド
等の空隙ができることになる。このような理由により、
容器に充填された粉末の充填密度が容器内において不均
一になり、特に容器が複雑な形状の場合には、この充填
密度の不均一性が強くなる。金型やゴムモールドのキャ
ビティーに粉末を充填し成形する粉末成形技術におい
て、この容器(キャビティー)内の充填密度の不均一性
は、圧粉体のニアネット性を悪化させたり、圧粉体に割
れや欠けを起こす原因になり、良い充填方法が待望され
ている。
【0007】また、上述した計量カップ等を用いた充填
方法及びその装置においては、被充填物が粉末等の流れ
性が悪い場合には、計量カップ等に充填された被充填物
内にブリッジが発生し、空隙が形成されるために、被充
填物の正確な体積計量ができないという問題がある。
【0008】図19を用いて説明した充填方法及びその
装置においても、粉末等の流れ性の悪さに起因して、円
滑に、箱体3から容器sに被充填物が移行しないので、
充填に時間がかかり、また、容器sに充填された被充填
物内にブリッジが発生しやすく、容器sへの被充填物の
充填量にばらつきが発生するという問題がある。また、
容器全体にわたって均一な充填が困難であること、容器
が複雑な形状、細長い形状等を有しているときは、容器
内における粉末充填密度の不均一性の問題が深刻であ
る。
【0009】上述の充填密度の不均一の問題に加え、従
来の充填方法及び装置では、ブリッジやボイドが充填さ
れた被充填物内に形成されるので、充填密度が低くなる
という問題がある。金型プレスの場合、キャビティー内
の充填密度が低いと上下パンチの移動距離が長くなるの
で、粉末の噛み込みの問題が発生したり、プレス方向と
平行な方向の圧粉体密度の不均一が大変大きくなる等の
問題が発生する。また、ゴムモールド静水圧成形(Ru
bber Isostatic Pressing(R
IP))や冷間静水圧成形(Cold Isostat
ic Pressing(CIP)、ゴムモールドに粉
末を詰め、水や油中で液圧を印加して粉末を圧縮成形す
る技術)等のゴムモールドを使用する成形では、成形さ
れる圧粉体に、象の足変形と呼ばれる形状の歪みが顕著
になる。更に、容器に粉末を詰めて販売する商品では、
充填密度が低いと、充填直後は容器に一杯粉末等の商品
が入っていても、運搬中等の振動により充填密度が上が
り、そのため容器内に大きい空間が形成されて、商品価
値が低下する等の問題がある。
【0010】本発明の目的は、粉末、短繊維、羽毛等の
被充填物を、容器に、迅速に、しかも、容器全体にわた
って充填密度を均一に、且つ、必要に応じて、高密度に
定量充填する方法及びその装置を提供することである。
これにより、粉末冶金や物品の梱包等、粉末や種々の物
品の容器への定量充填の技術を改良することを求められ
る多くの分野で、種々の問題が解決され、これらの分野
の技術の向上が実現される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、空気タッピングにより、
供給ホッパーを介して、容器に被充填物を充填する充填
方法であって、空気タッピング後に、供給ホッパーと容
器の両方に被充填物が存在するようにし、その後、供給
ホッパーと容器の両方に存在する被充填物のうち、容器
に形成された密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存
する被充填物から分離するようにしたものであり、第2
には、供給ホッパーの容器側開口部に配設されたグリッ
ド部材により、容器に形成された密度が均一な部分を、
供給ホッパーに残存する被充填物から分離するようにし
たものであり、第3には、充填装置に、被充填物が収容
された供給ホッパーと、供給ホッパーに収容された被充
填物を容器に充填する空気タッピング手段と、供給ホッ
パーと容器の両方に存在する被充填物のうち、容器に形
成された密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存する
被充填物から分離する手段とを装備したものであり、第
4には、充填装置に、供給ホッパーと容器の両方に存在
する被充填物のうち、容器に形成された密度が均一な部
分を、供給ホッパーに残存する被充填物から分離する手
段として、供給ホッパーの容器側開口部に、グリッド部
材を配設したものである。
【0012】これらの発明の考え方は、次の基本原理か
ら生まれたものである。
【0013】即ち、ある容器に粉末を充填したときを考
えてみる。ここで言う充填とは、容器の中に粉末を落と
し込むことである。このようにして充填された粉末中に
は、先に述べたように、粉末の流れ性の悪さのために、
ブリッジが形成されやすく、ブリッジの形成は無秩序に
起こるので、一定容器に充填される粉末の量は、充填毎
にばらつき、また、容器内において、充填密度が無秩序
に分布することになる。
【0014】本発明者は、容器に粉末を充填するとき、
もしブリッジが形成されない粉末の充填ができれば、粉
末の充填量のばらつきがなく、容器内において充填密度
が均一な粉末の充填が可能になると考えた。そして、そ
のようなブリッジの形成がない、均一な充填密度の領域
が、後述の空気タッピングにより、粉末を容器に充填し
たとき、容器の底の方に形成されていることを見出し
た。この発見から上述の発明が生まれた。即ち、供給ホ
ッパーと粉末を充填すべき容器を連結して1つの筒状の
容器とし、そこに収容されている粉末に空気タッピング
を施して、供給ホッパーと容器の両方に粉末が存在する
ようにして、供給ホッパー側の、空気タッピング操作に
伴う激しい気流により乱された粉末部分を取り除くこと
により、容器中へのブリッジの形成のない均一な充填密
度の粉末充填が実現できた。
【0015】供給ホッパーと容器の両方に存在する粉末
を、空気タッピング後に分離する手段として、供給ホッ
パーと容器を水平方向にずらす方法、供給ホッパーと容
器の間に薄い金属板を差し込んで両者を分離する方法等
が考えられる。本発明者は、更に進んだ両者の分離方法
として、供給ホッパーの容器側開口部にグリッド部材を
配設することを提案する。グリッド部材の配設は、空気
タッピングとの組み合わせにおいて効力を発揮する。即
ち、供給ホッパーに投入された粉末に空気タッピングを
施すと、粉末はグリッド部材を通過して容器に入ってい
く。空気タッピングを続けると供給ホッパー中の粉末は
どんどん下降していき、それ以上空気タッピングを続け
ても粉末の下降は飽和し、実質的に停止される。このと
き、粉末は、ある程度固化していて、供給ホッパーを容
器から持ち上げて、供給ホッパー内の粉末と容器内の粉
末をグリッド部材で分離することができ、且つ、供給ホ
ッパーからの粉末の落下が起こらないことを本発明者は
発見した。このグリッド部材による少し固化した粉末の
保持効果は、後に示すように、本発明を工業的に自動化
装置により実施する上で、絶大な価値を持っている。
【0016】次に、本発明において重要な要素である空
気タッピングについて説明する。
【0017】空気タッピング法は、本出願人等の出願に
かかる特願平7−258120号(特開平9−7810
3号)及び特願平7−347609号(特開平9−16
9301号)の出願において、本発明者等によって提案
された粉末等の被充填物の容器への充填技術である。上
記出願により、空気タッピングによる粉末の容器への充
填は、次の工程により実施される。(1)容器にガイド
を取り付ける。(2)ガイドを通じて粉末等の被充填物
を落とし込む。(3)ガイドの開口部を通じて、容器と
ガイドからなる空間の空気を吸引して減圧し、次に空気
を導入して圧力をもとに戻す。空気の吸引時には流速を
小さく、空気の導入時には流速を大きくすることによ
り、粉末等の被充填物はガイドから容器の方に押し込め
られる。この空気の吸引と空気の導入をバルブ操作によ
り繰り返すことにより、粉末等の被充填物は容器の方に
どんどん押し込められていく。(4)最後に、プッシャ
ーを駆動して、ガイド内に残存している粉末等の被充填
物を容器に完全に押し込める。
【0018】上述の(3)の工程は、高速バルブ操作に
より数秒で行われる。空気の吸引と空気の導入の周期に
同調して、ガイド内の粉末等の被充填物は下降してい
き、その様子は、機械的に容器を持ち上げて直ぐにその
容器の底を地面に打ちつけ、これを繰り返すときとよく
似ていること、そして、この機械的な操作はタッピング
と呼ばれているので、上述の(3)の工程を、以下、単
に、「空気タッピング」と称する。
【0019】
【実施例】上述した本発明の基本原理は、以下に示す実
施例のように種々の態様が可能である。先ず最初に、図
1〜図5を用いて、グリッド部材を用いた本発明の充填
方法及びその装置について説明する。
【0020】Cは、被充填物が充填される容器内空間s
を有する、上部に開口部を有する容器であり、Gは、容
器Cの上端部c1に載置可能な、上下に開口部を有する
筒状の供給ホッパーであり、供給ホッパーGの下部開口
部g1には、グリッド部材g2が取着されている。グリ
ッド部材g2は、平行な一定間隔の針金、一定の目の大
きさのメッシュ、一定の大きさの穴を多数パンチングし
た金属薄板等で構成することができる。グリッド部材g
2を構成する材料としては、機械的強度が大きいあらゆ
る種類の金属材料や炭素繊維等が使用できる。グリッド
部材の1つの機能は、上述のように、空気タッピングに
よって少し固くなった供給ホッパーG中の粉末を落下し
ないように支えることなので、グリッドの目開きは供給
ホッパーGの下部開口部g1の面積より少し小さいこと
が必要であり、一方、このグリッド部材を粉末が通過し
やすいように目開きができるだけ大きいことが必要であ
る。供給ホッパーGには、所定の高さまで被充填物pが
収容されている。グリッド部材g2は、空気タッピング
後に少し固化した粉末を支える機能と、空気タッピング
中の粉末を通過させる機能の両面から、その目開きの大
きさ(平行な針金の太さや間隔、メッシュの大きさ)が
調整される。
【0021】次に、供給ホッパーG内を低気圧状態或い
は高気圧状態にするための低気圧高気圧発生装置及び空
気タッピング作業について説明する。
【0022】h1は、供給ホッパーGの上部開口部g3
に被せられる蓋部材h2に配設された空気吸引吹き込み
パイルである。空気吸引吹き込みパイプh1は、低気圧
高気圧発生装置Eに接続されている。一例としての低気
圧高気圧発生装置Eは、空気供給源e1、空気供給源e
1に連接されたパイプe2、該パイプe2に配設された
主バルブe3、パイプe2から二股に分かれた分岐パイ
プe2’、e2”、一方の分岐パイプe2’に配設され
た第1バルブe4、もう一方の分岐パイプe2”に配設
された第2バルブe5、第2バルブe5に接続されたパ
イプe6に配設されたアスピレーターe7及び第1バル
ブe4に接続されたパイプe8とアスピレーターe7を
連結する連結パイプe9とにより構成されている。そし
て、蓋部材h2に配設された空気吸引吹き込みパイプh
1は、第1バルブe4に接続されたパイプe8と連結パ
イプe9とに接続されている。
【0023】空気タッピング作業を行うに際しては、先
ず最初に、容器Cの上端部c1に供給ホッパーGを載置
するとともに、供給ホッパーGの上部開口部g3に、空
気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被
せる。次いで、第1バルブe4が閉じた状態及び第2バ
ルブe5が開いた状態で、パイプe2に配設された主バ
ルブe3を開くと、空気供給源e1からの圧縮空気は、
パイプe2、分岐パイプe2”、第2バルブe5、パイ
プe6を介してアスピレーターe7から高速気流となっ
て大気中に排出される。すると、アスピレーターe7に
連結された連結パイプe9内が低気圧状態になり、連結
パイプe9に連結されたパイプe8内も低気圧状態とな
る。従って、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された
蓋部材h2により被蓋された供給ホッパーG内の空気
は、パイプe8に接続されている空気吸引吹き込みパイ
プh1を介して吸引され、供給ホッパーG内が低気圧状
態になる。
【0024】次いで、パイプe2に配設された主バルブ
e3が開いた状態のまま、第1バルブe4を開くととも
に、第2バルブe5を閉じると、空気供給源e1からの
圧縮空気は、パイプe2、分岐パイプe2’、第1バル
ブe4、パイプe8及び空気吸引吹き込みパイプh1か
ら、供給ホッパーG内に入り、供給ホッパーG内が高気
圧状態となる。なお、上記のように、第1バルブe4を
開くとともに、第2バルブe5を閉じることなく、単
に、空気供給源e1に連接されたパイプe2に配設され
た主バルブe3を閉じることにより、アスピレーターe
7、連結パイプe9、パイプe8及び空気吸引吹き込み
パイプh1を介して、大気が、低気圧状態の供給ホッパ
ーG内に入り、低気圧状態の供給ホッパーG内を高気圧
状態とすることもできる。上記のように、空気供給源e
1に連接されたパイプe2に配設された主バルブe3が
開いた状態のまま、第2バルブe5を閉じるとともに、
第1バルブe4を開いて、積極的に、空気供給源e1か
らの圧縮空気を供給ホッパーG内に導入することによ
り、より短時間に、低気圧状態の供給ホッパーG内を高
気圧状態とすることができる。こうすることによって、
供給ホッパーG内に流入する空気の流速を大きくするこ
とができるので、容器Cへの粉末の充填密度を大きくす
ることができる。
【0025】上述したように、低気圧高気圧発生装置E
により、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部
材h2により被蓋された供給ホッパーG内を、適当回
数、交互に低気圧状態或いは高気圧状態にすることによ
り、図3に示されているように、供給ホッパーGに収容
された被充填物pが、グリッド部材g2を通って、容器
Cの容器内空間sに充填される。
【0026】空気タッピング工程において、低気圧状態
と高気圧状態のサイクル回数、供給ホッパーG内の低気
圧状態及び高気圧状態での圧力の程度、空気タッピング
工程における供給ホッパーG内を流れる空気の流速等
は、被充填物の量と平均粒径、潤滑剤添加の有無と量
(即ち、被充填物の流れ性)等により調整され、また、
グリッド部材の目開きの大きさも被充填物のこれらの因
子によって調整される。
【0027】被充填物pが収容された供給ホッパーG内
を、適当回数、交互に低気圧状態及び高気圧状態にし
て、容器Cの容器内空間sに被充填物を充填すると、気
流の影響によって、被充填物pの上面には凹凸が形成さ
れたり、その上層部に密度の不均一な領域が形成される
が、中間層部や下層部にはブリッジのない粉末密度が均
一な層が形成される。本発明においては、供給ホッパー
G内に、容器Cの容器内空間sに充填される被充填物の
量より多い被充填物を、例えば、容器Cの容器内空間s
に充填される被充填物の130%以上の被充填物を収容
しておき、空気タッピング工程後に、容器Cの容器内空
間sには、ブリッジのない均一な密度部分が位置し、上
面に凹凸が形成されたり、密度が不均一な部分は、供給
ホッパーGに残るようにしたものである。
【0028】容器Cの容器内空間sに被充填物pが充填
された後に、空気供給源e1に連接されたパイプe2に
配設された主バルブe3を閉じ、その後、供給ホッパー
Gの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すととも
に、図4に示されているように、供給ホッパーGを上方
に移動させると、グリッド部材g2により、容器内空間
sに均一密度に充填された被充填物pと、供給ホッパー
Gに残った被充填物pとが分離される。この際、上述し
たように、被充填物pは少し固化しているので、供給ホ
ッパーGと容器Cを切り離しても、被充填物pはグリッ
ド部材g2に保持されていて、グリッド部材g2から落
下するようなことはない。その後、容器Cが配設されて
いる、図示されていないインデックステーブルを間欠回
転させることにより、供給ホッパーGの下方に、新た
に、容器Cを配置するとともに、供給ホッパーGには、
新たに、ほぼ容器Cの容器内空間sに充填された量の被
充填物を供給しておく。このようにして、被充填物pを
容器Cに充填した後、応用により異なる種々の工程に移
る。本発明の重要な応用の1つである粉末成形の場合、
金型やゴムモールドのキャビティー(これが上述の容器
内空間にあたる。)に充填された粉末はパンチを駆動す
ることにより圧縮され、圧粉体に成形される。
【0029】次に、図6〜図9を用いて、グリッド部材
を用いた本発明の充填方法及びその装置の他の充填工程
について説明する。
【0030】本実施例においては、上述した容器内空間
sへの被充填物の充填工程に先立って、該充填工程の前
工程等において、図6に示されているように、容器Cの
容器内空間sに、予め、所定量の被充填物pを充填して
おく。一方、供給ホッパーGにも被充填物pが収容され
ている。次いで、図7に示されているように、被充填物
が所定量充填されている容器Cの上端部c1に、供給ホ
ッパーGを載置するとともに、供給ホッパーGの上部開
口部g3に、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された
蓋部材h2を被せる。その後、低気圧高気圧発生装置E
により、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホ
ッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気
圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプ
e2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空
気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内
へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高
気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このよ
うな空気タッピング工程により、図8に示されているよ
うに、供給ホッパーGに収容された被充填物pが、グリ
ッド部材g2を通って、容器Cの容器内空間sに充填さ
れる。そして、容器Cの容器内空間sに被充填物pが充
填された後に、パイプe2に配設された主バルブe3を
閉じ、その後、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋
部材h2を取り外すとともに、図9に示されているよう
に、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部
材g2により、容器内空間sに均一密度に充填された被
充填物pと、供給ホッパーGに残った被充填物pとが分
離される。
【0031】上述した、容器内空間sへの被充填物の充
填工程に先立って、容器Cの容器内空間sに、予め、所
定量の被充填物pを充填しておき、その後、被充填物p
が収容された供給ホッパーGから、空気タッピングによ
り、容器内空間sの残余の空間に被充填物pを充填する
場合には、既に、容器Cの容器内空間sに所定量の被充
填物pが充填されているので、供給ホッパーGには、図
1〜図4を用いて説明した充填方法のように、容器Cの
容器内空間sに充填される被充填物の量より多い被充填
物を、必ずしも収容しておく必要はない。この場合に
は、充填工程に先立って、容器Cの容器内空間sに予め
充填されている被充填物pの量と、供給ホッパーGに収
容されている被充填物pの量の合計量が図8(前の実施
例の図3のときと同じ)に示されているように、空気タ
ッピング後に、供給ホッパーGと容器内空間sの両方に
被充填物pが存在するとともに、容器内空間sに、密度
が均一な被充填物p部分が残るような量になるように、
供給ホッパーGに被充填物pが収容されていればよい。
【0032】上述したように、容器内空間sへの被充填
物の充填工程に先立って、容器Cの容器内空間sに、予
め、所定量の被充填物pを充填しておくことにより、被
充填物が充填されていない、空の状態の容器内空間sへ
被充填物pを充填する場合に比べ、容器内空間sへの被
充填物pの充填時間を短縮化することができ、自動化装
置にこれを採用することにより生産性を向上することが
できる。
【0033】上述した2つの実施例においては、共に、
供給ホッパーGの容器内空間s側の開口部g1にグリッ
ド部材g2を配設することにより、容器内空間sに均一
密度に充填された被充填物pと、供給ホッパーGに残っ
た被充填物pとを分離するとともに、供給ホッパーGか
らの被充填物pの落下を防止するように構成したが、供
給ホッパーGの容器内空間s側の開口部g1にグリッド
部材g2を配設する代わりに、供給ホッパーGに、容器
内空間s側の開口部g1を開閉する薄い金属板で作られ
たシャッターを配設し、供給ホッパーGを、容器Cの上
端部c1に載置するまでは、供給ホッパーGから被充填
物pが落下しないように、シャッターを閉じ、供給ホッ
パーGが容器Cの上端部c1に載置された後に、シャッ
ターを開いて、供給ホッパーGに収容された被充填物
を、容器Cの容器内空間sに落下させるように構成する
こともできる。空気タッピング工程による被充填物pの
容器内空間sへの充填後、再度、供給ホッパーGのシャ
ッターを閉じ、その後、供給ホッパーGを上方或いは横
方向に移動させる。
【0034】次に、図10を用いて、本発明の充填方法
及びその装置を、粉末のゴムモールド静水圧成形(Ru
bber Isostatic Pressing,R
IP)において、ゴムモールドのキャビティーへの粉末
の充填作業に適用した実施例について説明する。なお、
上述した充填装置に共通する部材には、原則として、同
じ符号を使用した。
【0035】8は、筒体であり、9は、筒体8に挿入さ
れたパンチである。10は、筒体8の下面とインデック
ステーブル等の機台11の上面間に配設された皿バネで
ある。なお、筒体8の下端部に形成された鍔部8aと、
パンチ9の上端部に形成された突出部9aとを係合させ
ることにより、筒体8が、パンチ9に対して、上方に抜
け出ないように構成されている。上記の筒体8、パンチ
9、皿バネ10等により、金型Mが構成されている。m
は、筒体8の内周面とパンチ9の上面とにより形成され
た筒体内キャビティー12に挿着されたゴムモールドで
あり、ゴムモールドmには、容器としてのキャビティー
sが形成されている。本実施例はキャビティーsの深さ
が小さい例である。深さが小さいキャビティーsにより
永久磁石等の薄板状の製品のニアネットシェイプ成形が
できる。本実施例ではNdFeB磁石粉を使用してdi
polar型VCM用磁石のための圧粉体の成形テスト
を行い、高い生産性とこれによって得られる焼結磁石が
極めて高い(BH)maxを持つことを確認した。
【0036】図10で、Gは、上述した供給ホッパーと
同様の、筒体8の上端部8bに載置可能な供給ホッパー
であり、供給ホッパーGの下部開口部g1には、グリッ
ド部材g2が取着されている。なお、供給ホッパーGの
上部内周面には、上方に行くに従って拡張した傾斜面g
4が形成されており、供給ホッパーGへの粉末の供給が
容易に行えるように構成されている。
【0037】Dは、供給ホッパーGの斜め上方に配設さ
れた粉末供給部材であり、粉末pが収容された貯留ホッ
パーd1を有しており、貯留ホッパーd1の出口d2に
は、2つのフラッパーバルブからなり、2つのバルブの
間に一時保持された粉末を貯留ホッパーd1の出口d2
から落下させるための開閉手段d3が配設されている。
d4は、筒状の受け部材であり、図示されていない機台
に配設された水平シリンダーd5のピストンロッドd
5’の先端に取着されている。d6は、受け部材d4の
下部開口部を開閉することができるシャッターであり、
同じく、図示されていない機台に配設された水平シリン
ダーd7のピストンロッドd7’の先端に取着されてい
る。受け部材d4に充填される粉末の量は、ゴムモール
ドmの容器sに充填される粉末の量と、ほぼ同じであ
る。
【0038】供給ホッパーGの外周に取着されたフレー
ムv1には、巻線v2’を有する水平鉄心v2”からな
るステータv2により構成された粉末回動部材Vが配設
されている。これはNdFeB磁石粉のように磁性を有
する粉末の充填に対して使用される。その機能は、空気
タッピングにより粉末が固くなり、グリッド部材g2に
しっかりと保持されている状態にあるとき、固まった粉
末を解砕し、次の空気タッピングのときに、粉末がグリ
ッド部材g2を通過しやすくすることである。粉末回動
部材Vのステータv2は、三相同期モーターや三相誘導
モーター等の回転子の周囲に配設されたステータのよう
に、適当に結線されて、供給ホッパーGの下部外周に沿
って、適当数、配設されている。そして、適当に結線さ
れた複数のステータv2に、適宜、三相交流を流すこと
により、グリッド部材g2付近及びその少し上部に回転
磁場を形成するように構成されている。粉末が磁性粉末
である場合には、上記の回転磁場により、グリッド部材
g2付近及びその少し上部の磁性粉末が回動されること
になり、固まった状態の磁性粉末が解砕され、磁性粉末
が、グリッド部材g2を通過しやすくなる。
【0039】固まった粉末を解砕するには、上述の磁気
的な解砕法以外に、供給ホッパーに振動機を取着して、
固まった粉末に機械的な振動を加える方法がある。これ
ら磁気的又は機械的な解砕は、空気タッピングして充填
するサイクルの1回毎に行うか、又は、何回毎かに適宜
行う。空気タッピングして充填するサイクルを何回繰り
返しても固化が強く起こらない場合には、上記の解砕は
行わなくてもよい。
【0040】次に、上述した充填方法及びその装置の充
填工程について説明する。
【0041】先ず最初に、図10(a)に示されている
ように、ゴムモールドmが挿着された金型Mの上方に供
給ホッパーGを配置するとともに、供給ホッパーGに
は、上述したように、ゴムモールドmのキャビティーs
に充填される粉末の量より多い粉末、例えば、ゴムモー
ルドmのキャビティーsに充填される粉末の130%以
上の粉末が収容されている。低気圧高気圧発生装置Eに
接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋
部材h2は、供給ホッパーGの上方に待機しており、ま
た、粉末供給部材Dの貯留ホッパーd1の開閉手段d3
は閉じられている。更に、筒状の受け部材d4は、貯留
ホッパーd1の出口d2の下方に位置しており、受け部
材d4の下部開口部は、水平シリンダーd7のピストン
ロッドd7’の先端に取着されたシャッターd6により
閉鎖されている。
【0042】この状態から、図10(b)に示されてい
るように、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGを載置
する。次いで、供給ホッパーGの上部開口部g3に、低
気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパ
イプh1が配設された蓋部材h2を被せる。その後、低
気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプ
h1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供
給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気
圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を
閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介し
て、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、
供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何
回か繰り返す。このように、空気タッピングにより、供
給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2
を通って、ゴムモールドmのキャビティーsに充填され
る。上記のゴムモールドmのキャビティーsへの粉末の
充填工程中に、粉末供給部材Dの貯留ホッパーd1の開
閉手段d3を開いて、受け部材d4に粉末pを充填して
おく。
【0043】ゴムモールドmのキャビティーsに粉末p
が充填された後に、低気圧高気圧発生装置Eのパイルe
2に配設された主バルブを閉じ、その後、図10(c)
に示されているように、供給ホッパーGの上部開口部g
3から蓋部材h2を取り外すとともに、供給ホッパーG
を上方に移動させると、グリッド部材g2により、キャ
ビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッ
パーGに残った粉末pとが分離される。この際、上述し
たように、グリッド部材g2からは、粉末pが落下する
ようなことはない。その後、水平シリンダーd5及び水
平シリンダーd7を作動させて、粉末が充填された受け
部材d4を、シャッターd6が閉鎖されたまま、供給ホ
ッパーGの上方まで進出させる。次いで、水平シリンダ
ーd7を作動させてピストンロッドd7’を後退させる
ことにより、シャッターd6を、受け部材d4の下部開
口部から退避させて、受け部材d4に充填されていた粉
末pを、ゴムモールドmのキャビティーsに粉末pを充
填したために、量の減った供給ホッパーGに供給する。
その後、水平シリンダーd5及び水平シリンダーd7を
作動させて、空になった受け部材d4を、貯留ホッパー
d1の出口d2の下方に戻すとともに、受け部材d4の
下部開口部を、シャッターd6により閉鎖する。
【0044】上述したようにして、金型Mの筒体内キャ
ビティー12に挿着されたゴムモールドmのキャビティ
ーsへの粉末の充填作業が終了する。このとき供給ホッ
パーG中の粉末は少し固くなっていてグリッド部材d2
の上に保持されている。粉末があまり固くなると、次に
空気タッピングによって粉末がグリッド部材d2を通過
して、下のキャビティーsに落下しなくなり、充填作業
に支障を来すことがある。このような場合には、図10
(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに供
給ホッパーGが載置された状態で、供給ホッパーGに、
図示されていない加振装置を接触させて、供給ホッパー
Gを振動させることにより、固まった粉末を解砕する。
また、粉末が磁性粉末の場合には、筒体8の上端部8b
に供給ホッパーGが載置された状態で、粉末回動部材V
の適当に結線された複数のステータv2に、適宜、三相
交流を流すことにより、グリッド部材g2付近に回転磁
場を形成して、該回転磁場により、グリッド部材g2付
近の磁性粉末を回動させて、固まった状態の磁性粉末を
解砕する。このような粉末回動部材Vによる磁性粉末の
解砕作業は、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGが載
置された後であるならば、空気タッピング工程前でも、
また、空気タッピング工程中でも、更には、空気タッピ
ング工程後でもよい。粉末回動部材Vによる磁性粉末の
解砕作業を、空気タッピング工程中に行うことにより、
空気タッピング工程と相まって、容器内空間sへの粉末
の高密度充填が促進されるので好ましい。
【0045】金型Mの筒体内キャビティー12に挿着さ
れたゴムモールドmのキャビティーsへの粉末の充填作
業が終了した後、筒体8の上端部8bに、図示されてい
ない上パンチを載置するとともに下降させると、皿バネ
10の付勢力に抗して、上パンチと一緒に筒体8が下降
する。上パンチと筒体8は下降するが、インデックステ
ーブル等の機台11に配設されている下方のパンチ9
(以下、このパンチを、上記の上パンチとの位置関係か
ら、「下パンチ」という。)は移動しないので、筒体内
キャビティー12の容積が減少し、従って、筒体内キャ
ビティー12に挿着されたゴムモールドmに充填されて
いる粉末pが圧縮されることになる。その後、上パンチ
を上昇させて、ゴムモールドmから、圧縮成形された圧
粉体を取り出す。
【0046】この実施例では、主として、NdFeB焼
結磁石用粉末(平均粒径4μm)を用いて、3.5イン
チHDD用dipolar型VCMの薄物圧粉体をRI
Pで直接成形するテストを行った。キャビティーの深さ
が3mmと5mmのゴムモールドを使用した。この薄物
VCM用圧粉体を直接成形するため、ゴムモールドのキ
ャビティーに、NdFeB磁石粉末を充填するための供
給ホッパーには、直径0.3mm、長さ30mmの金属
針を、2mmの間隔で配設したグリッド部材を取り付け
た。供給ホッパーに収容されている粉末は、図10
(a)の、空気タッピングにより粉末をゴムモールドの
キャビティーに落とす直前において平均30gであり、
図10(c)に示す貯留ホッパーからの補給のばらつき
により、±5gの範囲でばらついた。図10(b)にお
いて空気タッピングの条件は、次の通りであった。即
ち、(1)大気圧から0.5気圧までを0.5秒かかっ
て減圧、(2)0.5気圧から大気圧まで0.01秒で
昇圧。これを5サイクル行った。この充填により、キャ
ビティー内の粉末の充填密度は3.4g/cm3 で、偏
平なキャビティー全体にわたって充填密度が均一であっ
た。自然落下による充填では、充填密度は2.1g/c
3 程度なので本発明の方法で極めて高密度の充填がで
きることが判明した。充填後、RIP成形を0.6t/
cm2 の圧力で行った。これにより、3mmの深さのキ
ャビティーを使用したとき、平均8.2g、5mmの深
さのキャビティーを使用したとき、平均13.1gの圧
粉体が得られ、各20回の成形テストにおいて、両者と
も、圧粉体の重さのばらつきは、±1%以内であった。
寸法のばらつきも大変小さく、両者とも、横方向±0.
7%以内、厚さ方向±0.5%以内であった。そして、
図10(a)、(b)、(c)の1サイクルは5秒以内
で実施できた。
【0047】上述した図10に示された実施例において
は、粉末が充填されていないゴムモールドmの空のキャ
ビティーsに、ゴムモールドmのキャビティーsに充填
される粉末の量より多い粉末が収容された供給ホッパー
Gを介して、空気タッピングにより、粉末を充填する例
が示されているが、図6〜図9を用いて説明したよう
に、予め、ゴムモールドmのキャビティーsに、所定量
の粉末を充填しておき、その後、粉末が収容された供給
ホッパーGを介して、空気タッピングにより、ゴムモー
ルドmの残余のキャビティーsに粉末を充填するように
構成することもできる。
【0048】次に、図11を用いて、本発明の充填方法
及びその装置の他の実施例について説明する。この実施
例も上述の実施例と同様、RIP法に関するもので、こ
の場合、ゴムモールドmのキャビティーsが深く、ま
た、供給ホッパーGのキャビティーs側開口部にはグリ
ッド部材が配置されていない例を示す。この実施例にお
いても、上述した実施例に共通する部材には、原則とし
て、同じ符号を使用した。
【0049】13は、その上面13aが、ゴムモールド
mが挿着された筒体8の上端部8bと面一な供給ホッパ
ーGの載置部材であり、金型Mに接近して配設されてい
る。14は、載置部材13に取着された水平フレーム1
3b等に配設された水平シリンダーであり、水平シリン
ダー14のピストンロッド14aには、載置部材13に
載置された供給ホッパーGが取着されている。また、金
型Mの上方には、低気圧高気圧発生装置Eに接続された
空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2が
配設されている。
【0050】次に、上述した充填方法及びその装置の充
填工程について説明する。
【0051】先ず最初に、図11(a)に示されている
ように、供給ホッパーGを載置部材13上に載置してお
くとともに、供給ホッパーGには、上述したように、ゴ
ムモールドmのキャビティーsに充填される粉末の量よ
り多い粉末、例えば、ゴムモールドmのキャビティーs
に充填される粉末の130%以上の粉末pが収容されて
いる。図示されていない空気排気及び吹き込み装置に接
続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部
材h2は、金型Mの上方に待機している。
【0052】このような状態から、水平シリンダー14
を作動させてピストンロッド14aを進出させ、図11
(b)に示されているように、金型M上に供給ホッパー
Gを載置するとともに、供給ホッパーGの上部開口部g
3に、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹
き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被せる。そ
の後、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込
みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引
して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低
気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バル
ブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh
1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供
給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイ
クルを何回か繰り返す。このような空気タッピング工程
により、供給ホッパーGに収容された粉末pが、ゴムモ
ールドmのキャビティーsに充填される。
【0053】ゴムモールドmのキャビティーsへの粉末
pの充填後、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配
設された主バルブe3を閉じるとともに、水平シリンダ
ー14を作動させてピストンロッド14aを後退させ
て、図11(c)に示されているように、金型M上に載
置されている供給ホッパーGを載置部材13上に戻す
と、供給ホッパーGの載置部材13方向への移動過程に
おいて、キャビティーsに充填された粉末pの上面で、
粉末pの摺り切りが行われ、キャビティーsに均一密度
に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末p
とが分離される。その後、供給ホッパーGの上部開口部
g3から蓋部材h2を取り外すとともに、供給ホッパー
Gには、新たに、ほぼゴムモールドmのキャビティーs
に充填された量の粉末を、粉末供給部材15から供給し
ておく。なお、金型Mの筒体内キャビティー12に挿着
されたゴムモールドmのキャビティーsへの粉末の充填
作業が終了した後は、上述したように、筒体8の上端部
8bに、図示されていない上パンチを載置するとともに
下降させることにより、ゴムモールドmに充填されてい
る粉末pを圧縮して圧粉体を成形する。
【0054】この実施例でも、平均粒径4μmのNdF
eB磁石粉末を使用した。キャビティーは、直径23m
m、深さ60mmの円柱状キャビティーで、供給ホッパ
ーには、図11(a)の状態のとき130g±10gの
範囲で粉末が収容されていた。空気タッピングの条件は
次の通りであった。即ち、(1)大気圧から0.7気圧
まで0.25秒で減圧、(2)0.7気圧から大気圧ま
で0.005秒(5ms)で昇圧。これを10サイクル
行って円柱状キャビティーに粉末を充填した。この充填
においても、充填後の粉末の充填密度は3.4g/cm
3 に達した。自然落下により充填したときの充填密度は
2.1g/cm3 であるので、本発明の充填方法により
極めて高い充填密度が容易に得られることが判明した。
その後、0.6t/cm2 の圧力でRIP成形した。2
0回の成形テストにおいて、圧粉体の重さは、84.5
g±1gの範囲にあり、圧粉体の粉末密度は3.4g/
cm3 もあった。このように、図11の方法により重さ
のばらつきが小さく、且つ、高密度の充填が可能である
ことが分る。但し、図11(c)の摺り切りの過程で、
キャビティー内上面付近で粉末のかたよりが少し観測さ
れた。この結果、圧粉体上面がごくわずか傾斜してい
た。この傾斜は、摺り切りの条件を調整すること等によ
り、高低差で0.2mm程度に小さくできることが分か
った。本発明の充填方法により、高密度で均一な充填が
できるので、RIP成形後の圧粉体の形状には、歪みが
ほとんど認められなかった。即ち、円柱状圧粉体の直径
は、円柱の上面から下面まできわめて均一で、直径2
0.7mmの平均に対して、ばらつきは、±0.1mm
以内であった。
【0055】なお、この場合も、ゴムモールドmのキャ
ビティーsに、予め、所定量の粉末を充填しておき、そ
の後、粉末が収容された供給ホッパーGを介して、空気
タッピングにより、ゴムモールドmの残余のキャビティ
ーsに粉末を充填するように構成することもできる。
【0056】次に、図12を用いて、本発明の充填方法
及びその装置を金型プレスに適用したときの実施例につ
いて説明する。なお、この実施例においても、上述した
実施例に共通する部材には、原則として、同じ符号を使
用した。
【0057】本実施例には、筒体8と該筒体8に挿入さ
れたパンチ9とからなる金型Mの筒体内キャビティー1
2に、直に、粉末を充填する例が示されている。また、
本実施例では、図10に示されている実施例のように、
供給ホッパーGの下部開口部g1にはグリッド部材g2
が取着されている。そして、供給ホッパーGの上端部に
は、低気圧高気圧発生装置Eに連結された空気吸引吹き
込みパイプh1が配設された蓋部材h2が取り外し可能
に取着されている。なお、空気タッピングの際に、筒体
8と該筒体8に挿入されたパンチ9とのクリヤランスか
ら空気が漏れないように、適当なパッキンを入れる。
【0058】金型Mの筒体内キャビティー12であるキ
ャビティーsに粉末を充填する際には、先ず最初に、図
12(a)に示されているように、金型Mの筒体8に供
給ホッパーGを載置する。供給ホッパーGには、上述し
たように、キャビティーsに充填される粉末の量より多
い粉末、例えば、キャビティーsに充填される粉末の1
30%以上の粉末pが収容されている。次いで、低気圧
高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1
を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホ
ッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発
生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じ
るか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、
供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給
ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か
繰り返す。このような空気タッピング工程により、図1
2(b)に示されているように、供給ホッパーGに収容
された粉末pが、グリッド部材g2を通って、キャビテ
ィーsに充填される。
【0059】次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプ
e2に配設された主バルブe3を閉じるとともに、図1
2(c)に示されているように、供給ホッパーGを上方
に移動させると、グリッド部材g2により、キャビティ
ーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーG
に残った粉末pとが分離される。また、上述したよう
に、グリッド部材g2により、供給ホッパーGから粉末
pが落下するようなことはない。その後、供給ホッパー
Gから蓋部材h2を取り外して、キャビティーsに粉末
pを充填したために量の減った供給ホッパーGに粉末を
供給する。その後、供給ホッパーGを側方に移動し、粉
末pが充填された金型Mのキャビティーsに、図示され
ていない上パンチを挿入して、上下パンチにより粉末p
を圧縮して圧粉体を成形する。
【0060】この実験では、SUS430のステンレス
粉末を使用した。粉末は平均粒径12μmのアトマイズ
粉である。金型のキャビティーは、直径25mmで、深
さを下パンチを調整して20mmにした。供給ホッパー
中の粉末量が、図12(a)の段階で45g±5gの範
囲に入るように、貯留ホッパーから送られてくる粉末の
量を調整した。供給ホッパーの開口部には、直径0.3
mmの金属針を4mmの間隔に張って形成されたグリッ
ド部材を取り付けた。空気タッピングの条件は、(1)
大気圧から0.3気圧まで0.5秒で減圧、(2)0.
3気圧から大気圧まで0.01秒で昇圧した。このサイ
クルを10回行った。この空気タッピングにより、粉末
の充填密度は4.52g/cm3 になり、普通に粉末を
落下させて充填したときの充填密度3.02g/cm3
よりはるかに高密度に充填できた。その後、2t/cm
2 の圧力でパンチにより圧縮成形した。20回の成形テ
ストにおいて、圧粉体の重さは平均44.4gで、重さ
のばらつきは±0.2g以内であった。このように金型
プレスの筒体内キャビティーへの充填についても、充填
が数秒以内ででき、充填量のばらつきがきわめて小さ
く、且つ、高密度の充填が可能なため、圧縮のためパン
チが動く距離が大変小さくてよいという利点もあること
が確認できた。
【0061】次に、図13に示されているような、軸w
1の中程に平歯車w2及び軸w1の端部に傘歯車w3が
一体に形成された圧粉体WをRIP法により成形する例
を用いて、本発明の充填方法及びその装置の他の実施例
を、図14及び図15を参照しながら説明する。
【0062】筒体8と該筒体8に挿入されたパンチ9と
からなる金型Mの筒体内キャビティー12には、図13
に示されているような圧粉体Wとほぼ同じ形状のキャビ
ティーsが形成されたゴムモールドmが挿着されてい
る。ゴムモールドmは、ゴムモールドm内で成形された
圧粉体Wが取り出せるように、垂直に分割された2つの
部分m1、m2により構成されている。
【0063】供給ホッパーGの下部開口部g1には、グ
リッド部材g2が取着されており、供給ホッパーGに
は、上述したように、キャビティーsに充填される粉末
の量より多い粉末、例えば、キャビティーsに充填され
る粉末の130%以上の粉末pが収容されている。ま
た、供給ホッパーGには、低気圧高気圧発生装置Eに接
続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部
材h2が被蓋されている。供給ホッパーGの下面には、
金型Mの筒体内キャビティー12に挿着されたゴムモー
ルドmと筒体8の接合線16を覆うように、環状空気室
17が形成されており、供給ホッパーGには、環状空気
室17に通ずる連通孔18が穿設されている。そして、
連通孔18は、パイプ19を介して、図示されていない
空気吸引源に接続されている。
【0064】次に、上述した充填方法及びその装置の充
填工程について説明する。
【0065】先ず最初に、図14(a)に示されている
ように、ゴムモールドmが挿着された金型Mの上方に、
供給ホッパーGを配置するとともに、供給ホッパーG
を、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き
込みパイプh1が配設された蓋部材h2により被蓋す
る。この状態から、空気吸引吹き込みパイプh1が配設
された蓋部材h2が被蓋されている供給ホッパーGを、
図14(b)に示されているように、筒体8の上端部8
bに載置する。次いで、図示されていない空気吸引源を
作動させて、パイプ19及び連通孔18を介して、ゴム
モールドmと筒体8の接合線16を覆うように配置され
ている環状空気室17を減圧して負圧状態にすることに
より、ゴムモールドmと筒体8の接触面に存在する間隙
を負圧状態にする。このように、ゴムモールドmと筒体
8の接触面に存在する間隙を負圧状態にすることによ
り、ゴムモールドmを、筒体8の内面に密着させて固定
させて、空気タッピング工程の際のゴムモールドmの移
動や振動や変形を防止する。
【0066】次いで、低気圧高気圧発生装置Eにより、
空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG
内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態と
し、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配
設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引
き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極
的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態
にし、このサイクルを何回か繰り返す。このように、空
気タッピングにより、図14(c)に示されているよう
に、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部
材g2を通って、ゴムモールドmのキャビティーsに充
填される。ゴムモールドmのキャビティーsに粉末pが
充填された後に、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2
に配設された主バルブe3を閉じる。
【0067】ゴムモールドmのキャビティーsに粉末p
が充填された後に、空気吸引源の作動を停止させて、環
状空気室17の負圧状態を解除するとともに、図14
(d)に示されているように、蓋部材h2が被蓋された
供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g
2により、キャビティーsに均一密度に充填された粉末
pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。
この際、上述したように、グリッド部材g2からは、粉
末pが落下するようなことはない。その後、蓋部材h2
を取り外して、ゴムモールドmのキャビティーsに粉末
pを充填したために量の減った供給ホッパーGに粉末を
供給しておく。
【0068】次いで、図15(a)に示されているよう
に、上パンチ20を、金型Mの筒体内キャビティー12
に挿入して、下パンチ9と上パンチ20の間で、粉末p
が充填されたゴムモールドmを圧縮する。その後、上パ
ンチ20を上方に移動させるとともに、下パンチ9を上
昇させて、図15(b)に示されているように、金型M
の筒体内キャビティー12から、粉末pが充填されたゴ
ムモールドmを取り出す。次いで、図15(c)に示さ
れているように、ゴムモールドmを2つの部分m1、m
2に分割して、図13に示されているような圧粉体Wを
取り出す。
【0069】この実験では、図12の実施例と同じ粉末
を使用し、図13に示された圧粉体Wの形状をはじめ、
種々の複雑な形状の部品のRIPによる成形テストを行
った。複雑な3次元的な形状の部品の生産が、本発明の
充填方法と本発明者等が最近提案してきているRIP成
形法を合流させることにより可能になると本発明者は考
える。複雑な3次元的な形状の部品のできるだけニアネ
ットシェープの圧粉体を得るため、図14の分割ゴムモ
ールドを硬度の高いゴムで作製し、更に、本発明の充填
方法としてできるだけ高密度の充填ができる条件を選ん
で成形テストを行った。即ち、ゴム硬度としてショアハ
ードネスA60、A70、A80、A90のウレタンゴ
ムを使用し、空気タッピング条件を次の通りとした。即
ち、(1)大気圧から0.3気圧まで0.5秒で減圧、
(2)0.3気圧から1.5気圧まで0.005秒で昇
圧、(3)1.5気圧から0.3気圧まで0.6秒で減
圧。この(2)と(3)のサイクルを10回実施した。
空気タッピング後、RIP法による圧縮を0.8t/c
2 で行った後、分割ゴムモールドを金型から取り出
し、分割ゴムモールドを2つに割って圧粉体を取り出し
た。多くの複雑形状部品がこの方法によって成形できる
ことを確認した。特に、本充填方法はこのような複雑形
状の場合でも粉末を分割ゴムモールドのすみずみまで行
き渡らせる効果を有していること、そして、充填密度が
均一で大きいこと、そのために、このような複雑形状部
品が本発明の充填方法をRIPに適用することにより可
能になったことを確認できた。
【0070】この場合も、ゴムモールドmのキャビティ
ーsに、予め、所定量の粉末を充填しておき、その後、
粉末が収容された供給ホッパーGを介して、空気タッピ
ングにより、ゴムモールドmの残余のキャビティーsに
粉末を充填するように構成することもできる。
【0071】次に、図16及び図17を用いて、本発明
の充填方法及びその装置を、複数のキャビティーを持つ
ゴムモールドを使用したときのRIP法に適用した実施
例について説明する。なお、この実施例においても、上
述した実施例に共通する部材には、原則として、同じ符
号を使用した。
【0072】筒体8と該筒体8に挿入されたパンチ9と
により形成される金型Mの筒体内キャビティー12に
は、図16(a)に示されているように、キャビティー
sが複数形成されたゴムモールドmを挿着する。筒体8
の上方には、下部開口部g1にグリッド部材g2が取着
されているとともに、キャビティーsに充填される粉末
の量より多い粉末、例えば、キャビティーsに充填され
る粉末の130%以上の粉末pが収容されている供給ホ
ッパーGを配置する。
【0073】次いで、図16(b)に示されているよう
に、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGを載置すると
ともに、供給ホッパーGに、低気圧高気圧発生装置Eに
接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋
部材h2を被蓋する。その後、低気圧高気圧発生装置E
により、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホ
ッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気
圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプ
e2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空
気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内
へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高
気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このよ
うに、空気タッピングにより、図16(c)に示されて
いるように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グ
リッド部材g2を通って、ゴムモールドmのキャビティ
ーsに充填される。ゴムモールドmのキャビティーsに
粉末pが充填された後に、低気圧高気圧発生装置Eのパ
イプe2に配設された主バルブe3を閉じる。
【0074】次いで、ゴムモールドmのキャビティーs
に粉末pが充填された後に、図17(a)に示されてい
るように、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋部材
h2を取り外すとともに、供給ホッパーGを上方に移動
させると、グリッド部材g2により、キャビティーsに
均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残っ
た粉末pとが分離される。この際、上述したように、グ
リッド部材g2からは、粉末pが落下するようなことは
ない。次いで、図17(b)に示されているように、上
パンチ20を、金型Mの筒体内キャビティー12に挿入
して、下パンチ9と上パンチ20の間で、粉末が充填さ
れたゴムモールドmを圧縮して圧粉体を成形する。
【0075】この実験では、NdFeB焼結磁石用の粉
末(平均粒径4μm)を使用した。ゴムモールドは直径
56mmで厚さ14mmの円板状で、8mm角、深さ7
mmの直方体状のキャビティーが7個形成されている。
供給ホッパーの底の開口部は、ゴムモールドと同じ大き
さの円形で、供給ホッパーには、直径0.5mmの金属
針を2mm間隔で張って形成されたグリッド部材が取り
付けられている。供給ホッパー中の粉末の量は、空気タ
ッピング前(図16(a))で、40g±10gに調整
されている。この構成によって、図16(b)、図16
(c)、図17(a)によって7個のキャビティーにN
dFeB磁石粉末の充填を行った。このとき空気タッピ
ング条件は、(1)大気圧から0.6気圧まで0.4秒
で減圧、(2)0.6気圧から大気圧まで0.01秒で
昇圧とし、このサイクルを10回繰り返した。20回の
成形テストにおいて、7個のキャビティーから得られる
圧粉体の重さは1.52g±0.05gであった。多数
のキャビティーへの充填を同時に行っても充填量のばら
つきは大変小さいことが分かった。空気タッピング後、
図17(a)の状態において、キャビティー以外のゴム
モールドの上面に多量の余分な粉末が付着して、図17
(b)のプレス成形に支障を来すことが心配されたが、
20回の成形テスト中、そのような余分な粉末の付着に
よるトラブルは発生しなかった。自動化装置で図16及
び図17の実施例で示す工程を実施するときは、RIP
成形後、毎回、または、何回かの成形毎にゴムモールド
の上面を清掃することにより連続生産ができる。
【0076】次に、図18を用いて、本発明の充填方法
及びその装置の他の実施例について説明する。この実施
例は、被充填物を、合成樹脂製或いは紙製等の袋に充填
するものである。
【0077】21は、側壁に適当数の透孔21aが穿設
された上方が開口された袋保持容器であり、透孔21a
には、図示されていない空気吸引源に連結された吸引管
22が接続されている。23は、袋保持容器21内に装
着された袋であり、袋口23aは、袋保持容器21の上
端部に掛けられている。図18(a)に示されているよ
うに、袋保持容器21の上方には、下部開口部g1にグ
リッド部材g2が取着されているとともに、袋内空間s
に充填される被充填物の量より多い被充填物、例えば、
袋内空間sに充填される被充填物の130%以上の被充
填物pが収容されている供給ホッパーGが配置されてい
る。
【0078】袋保持容器21内に装着された袋23に、
被充填物を充填する際には、空気吸引源を作動させて、
吸引管22を介して、袋保持容器21の内面に袋23を
吸着保持させる。このように、袋保持容器21の内面に
袋23を吸着保持させることにより、袋23を十分に拡
張するとともに、後述する空気タッピング工程の際に、
袋23の動きを抑制することができる。次いで、図18
(b)に示されているように、供給ホッパーGを袋保持
容器21に載置するとともに、供給ホッパーGに、低気
圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイ
プh1が配設された蓋部材h2を被せる。その後、低気
圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh
1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給
ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧
発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉
じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介し
て、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、
供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何
回か繰り返す。このように、空気タッピングにより、図
18(b)に示されているように、供給ホッパーGに収
容された被充填物pが、グリッド部材g2を通って、袋
23の袋内空間sに充填される。袋23の袋内空間sへ
の被充填物pの充填後、低気圧高気圧発生装置Eのパイ
プe2に配設された主バルブe3を閉じる。
【0079】袋23の袋内空間sに被充填物pが充填さ
れた後に、図18(c)に示されているように、供給ホ
ッパーGの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すと
ともに、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッ
ド部材g2により、袋内空間sに均一密度に充填された
被充填物pと、供給ホッパーGに残った被充填物pとが
分離される。この際、上述したように、グリッド部材g
2からは、被充填物pが落下するようなことはない。次
いで、空気吸引源の作動を停止させて、袋保持容器21
の内面への袋23の吸着を解除し、袋保持容器21か
ら、被充填物pが充填された袋23を取り出し、次工程
の真空包装工程等に搬送する。
【0080】なお、この場合も、袋23の袋内空間s
に、予め、所定量の被充填物を充填しておき、その後、
被充填物が収容された供給ホッパーGを介して、空気タ
ッピングにより、袋23の袋内空間sの残余の容器sに
被充填物を充填するように構成することもできる。
【0081】この実験では、直径20mm、長さ20m
mのポリ袋に小麦粉とアルミナ繊維を詰めるテストを実
施した。アルミナ繊維の平均長さは20μmで、太さは
20nmであった。供給ホッパーは、内径20mm、長
さ100mmのアクリル製パイプを使用した。アクリル
製パイプの下側開口部に、直径0.5mmの金属針を3
mm間隔に平行に張って形成されたグリッド部材を取り
付けた。供給ホッパーには、図18(a)の状態のと
き、被充填物をパイプの80%程度収容しておいた。図
18(b)の空気タッピングは次の条件で行った。即
ち、小麦粉の場合は、(1)大気圧から0.4気圧まで
0.5秒で減圧、(2)0.4気圧から大気圧まで0.
01秒で昇圧し、このサイクルを10回行った。また、
アルミナ繊維の場合には、(1)大気圧から0.4気圧
まで0.7秒で減圧、(2)0.4気圧から大気圧まで
0.01秒で昇圧し、このサイクルを10回行った。こ
のテストにより、小麦粉はポリ袋中に0.95g/cm
3 、アルミナ繊維は0.74g/cm3 の充填密度まで
充填されていた。振動を加えないでコップ等の容器にこ
れらを充填したとき、充填密度は、小麦粉0.51g/
cm3 、アルミナ繊維0.25g/cm3 であった。2
0回の充填テストにおいては、いずれの物品について
も、袋詰めされた小麦粉及びアルミナ繊維の重量のばら
つきは±1%以内であった。この実施例から、小麦粉や
アルミナ繊維等、軽くて舞い上がりやすく充填しにくい
物品に対して、本発明の充填方法は一定容器にこれらの
物品を迅速に詰めることができること、充填密度が高
く、且つ、毎回充填量が一定していてばらつきがきわめ
て小さいことが確認された。従って、この充填方法及び
この方法に基づく装置は、食品、薬品やアルミナ繊維等
の断熱性の高い物品等、軽くて舞い上がりやすく充填が
困難なあらゆる種類の物品の計量器として、また、計量
したものを同時に包装する方法及び装置として工業的に
きわめて価値が大きい。
【0082】以上の幾つかの実施例を用いて説明したよ
うに、本発明の充填方法及び充填装置を用いて、粉末、
短繊維状物、羽毛状物等、計量したり、狭い空間に充填
することが困難な物品を、迅速に一定空間に充填するこ
とができ、しかも、繰り返し充填される被充填物の量の
ばらつきをきわめて小さくでき、且つ、充填された空間
全体にわたって充填密度を均一にできる。空気タッピン
グの条件を制御することによって充填密度を制御するこ
とができ、必要に応じて、充填密度を非常に高くでき
る。供給ホッパーの開口部にグリッド部材を配設するこ
とにより、簡単な構成で、容器周辺部に被充填物の散乱
等のトラブルがなく、生産性が高い自動充填装置が実現
できる。
【0083】この発明の充填方法及び装置をRIP、C
IP及び金型プレスに採用し、粉末成形に応用すると、
どのプレスの場合でも、(1)充填量が毎回一定してい
てばらつきが少ないので、圧粉体の重さと大きさが毎回
一定である。(2)充填密度を大きくできるので、RI
PとCIPの場合、プレス時の収縮に伴う、成形される
圧粉体の象の足変形等、望ましくない変形を最小限にで
きる。なお、上述の実施例においては、CIPの例を示
さなかったが、ゴムモールドを使った成形という点で
は、CIPはRIPとよく似ており、CIPの場合でも
ゴムモールドのキャビティー内に粉末を高密度に、且
つ、均一に充填することが、良質の圧粉体を得るために
不可欠である。従って、本発明の充填方法をCIPに応
用することにより、粉末成形の生産性を向上することが
でき、且つ、ニアネット性を改善できる。また、金型プ
レスの場合、パンチが動く距離が小さくできるので、粉
末がパンチと金型のクリアランスにかみこんだりするこ
とが少なくなり、金型の寿命を伸ばすことができる。
【0084】また、金型プレスでは、高さの大きい製品
や形状が複雑な製品の場合、金型に粉末を普通に振り込
んで充填するだけでは充填密度の不均一のために、圧粉
後、圧粉体中のグリーン密度の不均一が大きく、このよ
うな圧粉体を焼結して得られる焼結体の形状が歪んだ
り、圧粉段階での割れや欠け、また、圧粉後、焼結した
とき焼結体中にひびや欠けが起こることが多い。このよ
うな製品に本発明を適用したとき、金型中の充填密度が
キャビティー内空間全体にわたって高密度で、且つ、均
一にできるので、上述のような圧粉体の割れや欠け、焼
結後の焼結体のひびや欠けが起こらない。このように、
本発明の充填方法及び装置を粉末成形に適用することに
より、成形の生産性を向上させることができるととも
に、割れや欠け等の不良率を大幅に低減でき、且つ、ネ
ットシェープの成形品が得られるようになる。
【0085】この発明は、粉末、短繊維状物、羽毛状物
等、計量したり、狭い空間に充填しにくい物品の計量法
及び充填法及びその装置としても大変有効である。液体
は計量や充填が最も簡単にできる物品の代表である。一
定容積に液体を取り、他の容器に移すと、量はいつも一
定で、迅速にこの作業を行うことができる。本発明にお
いて提案する充填方法及び装置を使うと、上述のよう
な、計量しにくい、或いは、充填しにくい被充填物を、
液体を取り扱うときのように、正しく計量し、容易に充
填できるようになる。
【0086】なお、これまでの説明では、空気タッピン
グ等空気の流れを使って粉末等の被充填物を充填する例
を示してきたが、被充填物が酸化されやすかったり、他
の反応が起こりやすい場合には、空気に代わり、窒素や
アルゴン等の不活性ガスを使用できることは勿論であ
る。
【0087】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
【0088】粉末、短繊維状物、羽毛状物等、計量した
り、狭い空間に充填することが困難な被充填物を、容器
に、迅速に充填することができ、且つ、充填量を一定に
して、ばらつきをきわめて小さくでき、また、容器内全
体にわたって充填密度を均一に、そして、高密度にでき
る。
【0089】供給ホッパーにグリッド部材を配設したの
で、被充填物を容器に充填後、容器に充填された被充填
物と供給ホッパーに残った被充填物とを、確実に分離す
ることができるとともに、移動した供給ホッパーからの
被充填物の落下を防止することができるので、簡単な構
成で、生産性が高い高性能の各種、難計量、難充填物の
自動計量装置及び自動充填装置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の充填方法及びその装置における
充填原理を説明するための供給ホッパー等の垂直断面図
である。
【図2】図2は図1の充填工程に続く充填工程を説明す
るための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図3】図3は図2の充填工程に続く充填工程を説明す
るための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図4】図4は図3の充填工程に続く充填工程を説明す
るための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図5】図5は本発明の充填方法及びその装置に使用さ
れる一例としての低気圧高気圧発生装置である。
【図6】図6は本発明の充填方法及びその装置における
他の実施例の充填工程を説明するための供給ホッパー等
の垂直断面図である。
【図7】図7は図6の充填工程に続く充填工程を説明す
るための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図8】図8は図7の充填工程に続く充填工程を説明す
るための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図9】図9は図8の充填工程に続く充填工程を説明す
るための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図10】図10は本発明の充填方法及びその装置の実
施例を説明するための供給ホッパーや金型等の垂直断面
図である。
【図11】図11は本発明の充填方法及びその装置の他
の実施例を説明するための供給ホッパーや金型等の垂直
断面図である。
【図12】図12は本発明の充填方法及びその装置のま
た他の実施例を説明するための供給ホッパーや金型等の
垂直断面図である。
【図13】図13は本発明の充填方法及びその装置によ
り成形される一例としての圧粉体の斜視図である。
【図14】図14は図13に示されている圧粉体を成形
するための充填工程を説明するための供給ホッパーや金
型等の垂直断面図である。
【図15】図15は図14の充填工程に続く充填工程を
説明するための供給ホッパーや金型等の垂直断面図であ
る。
【図16】図16は本発明の充填方法及びその装置の更
なる実施例を説明するための供給ホッパーや金型等の垂
直断面図である。
【図17】図17は図16に示されている充填工程に続
く充填工程を説明するための供給ホッパーや金型等の垂
直断面図である。
【図18】図18は本発明の充填方法及びその装置のま
た更なる実施例を説明するための供給ホッパーや袋保持
容器等の垂直断面図である。
【図19】図19は従来の充填方法及びその装置を説明
するための充填装置の垂直断面図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・容器 D・・・・・・・・粉末供給部材 E・・・・・・・・低気圧高気圧発生装置 G・・・・・・・・供給ホッパー M・・・・・・・・金型 V・・・・・・・・粉末回動部材 g2・・・・・・・グリッド部材 h1・・・・・・・空気吸引吹き込みパイプ h2・・・・・・・蓋部材 m・・・・・・・・ゴムモールド p・・・・・・・・被充填物(粉末) s・・・・・・・・容器内空間、キャビティー、袋内空
間 8・・・・・・・・筒体 9・・・・・・・・パンチ 13・・・・・・・載置部材 21・・・・・・・袋保持容器 23・・・・・・・袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 俊宏 京都府京都市西京区松室追上町22番地の1 エリーパート2 401号 インターメタ リックス株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気タッピングにより、供給ホッパーを介
    して、容器に被充填物を充填する充填方法であって、空
    気タッピング後に、供給ホッパーと容器の両方に被充填
    物が存在するようにし、その後、供給ホッパーと容器の
    両方に存在する被充填物のうち、容器に形成された密度
    が均一な部分を、供給ホッパーに残存する被充填物から
    分離するようにしたことを特徴とする充填方法。
  2. 【請求項2】供給ホッパーの容器側開口部に配設された
    グリッド部材により、容器に形成された密度が均一な部
    分を、供給ホッパーに残存する被充填物から分離するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の充填方法。
  3. 【請求項3】被充填物が収容された供給ホッパーと、供
    給ホッパーに収容された被充填物を容器に充填する空気
    タッピング手段と、供給ホッパーと容器の両方に存在す
    る被充填物のうち、容器に形成された密度が均一な部分
    を、供給ホッパーに残存する被充填物から分離する手段
    とを有することを特徴とする充填装置。
  4. 【請求項4】供給ホッパーと容器の両方に存在する被充
    填物のうち、容器に形成された密度が均一な部分を、供
    給ホッパーに残存する被充填物から分離する手段とし
    て、供給ホッパーの容器側開口部に、グリッド部材を配
    設したことを特徴とする請求項3に記載の充填装置。
JP22569397A 1997-08-07 1997-08-07 充填方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3978262B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22569397A JP3978262B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 充填方法及びその装置
EP98114825A EP0900645A3 (en) 1997-08-07 1998-08-06 Method and apparatus for packing material
US09/130,398 US6155028A (en) 1997-08-07 1998-08-06 Method and apparatus for packing material

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22569397A JP3978262B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 充填方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1149101A true JPH1149101A (ja) 1999-02-23
JP3978262B2 JP3978262B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=16833321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22569397A Expired - Fee Related JP3978262B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 充填方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3978262B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072001A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Inter Metallics Kk 充填方法及びその装置
JP2001205144A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 定量排出型ホッパー及びこれを用いた定量噴霧装置
US6656416B2 (en) 2000-09-12 2003-12-02 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Powder feeding apparatus, pressing apparatus using the same, powder feeding method and sintered magnet manufacturing method
WO2007100141A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Canon Kabushiki Kaisha 粉体充填装置、粉体充填方法及びプロセスカートリッジ
JP2007261687A (ja) * 2006-02-28 2007-10-11 Canon Inc 粉体充填装置、粉体充填方法及びプロセスカートリッジ
US7866352B2 (en) 2004-12-17 2011-01-11 Matsui Mfg. Co., Ltd. Filling method and filling apparatus of powder-particle material in compression molding
JP2011045929A (ja) * 2001-01-29 2011-03-10 Hitachi Metals Ltd 粉末充填配向装置およびそれを用いたプレス成形装置、ならびに粉末充填配向方法およびそれを用いた焼結磁石製造方法
WO2011142321A1 (ja) 2010-05-10 2011-11-17 インターメタリックス株式会社 NdFeB系焼結磁石製造装置
EP2597660A2 (en) 2004-07-01 2013-05-29 Intermetallics Co., Ltd. Method and system for manufacturing sintered rare-earth magnet having magnetic anisotropy
WO2014119778A1 (ja) 2013-02-04 2014-08-07 インターメタリックス株式会社 粉末充填装置
WO2014123078A1 (ja) 2013-02-05 2014-08-14 インターメタリックス株式会社 焼結磁石製造装置及び焼結磁石製造方法
JP2014151927A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Key Tranding Co Ltd 粉体充填装置
WO2017141815A1 (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 インターメタリックス株式会社 粉末充填装置、焼結磁石製造装置、及び焼結磁石製造方法
CN110271128A (zh) * 2019-07-17 2019-09-24 海盐欧亚特汽配有限公司 一种刹车片压制自动称量上料工艺
CN114018757A (zh) * 2021-11-09 2022-02-08 黑龙江普莱德新材料科技有限公司 一种准确测量振实密度的自动装置及方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4598985B2 (ja) * 2001-04-25 2010-12-15 靜甲株式会社 流体充填機の充填ノズル
CN103625668B (zh) * 2013-10-19 2016-07-06 叶南 订书针包装机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146103A (ja) * 1985-12-16 1987-06-30 株式会社資生堂 単一の容器に充填してなる粉粒状物
JPH09169301A (ja) * 1995-12-15 1997-06-30 Inter Metallics Kk 被充填物の充填方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62146103A (ja) * 1985-12-16 1987-06-30 株式会社資生堂 単一の容器に充填してなる粉粒状物
JPH09169301A (ja) * 1995-12-15 1997-06-30 Inter Metallics Kk 被充填物の充填方法

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072001A (ja) * 1999-09-07 2001-03-21 Inter Metallics Kk 充填方法及びその装置
JP2001205144A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 定量排出型ホッパー及びこれを用いた定量噴霧装置
JP4533488B2 (ja) * 2000-01-25 2010-09-01 協和発酵キリン株式会社 定量排出型ホッパー
US6656416B2 (en) 2000-09-12 2003-12-02 Sumitomo Special Metals Co., Ltd. Powder feeding apparatus, pressing apparatus using the same, powder feeding method and sintered magnet manufacturing method
DE10144937B4 (de) * 2000-09-12 2007-03-15 Neomax Co., Ltd. Pulvereintragungsvorrichtung
JP2011045929A (ja) * 2001-01-29 2011-03-10 Hitachi Metals Ltd 粉末充填配向装置およびそれを用いたプレス成形装置、ならびに粉末充填配向方法およびそれを用いた焼結磁石製造方法
EP2597660A2 (en) 2004-07-01 2013-05-29 Intermetallics Co., Ltd. Method and system for manufacturing sintered rare-earth magnet having magnetic anisotropy
US8545641B2 (en) 2004-07-01 2013-10-01 Intermetallics Co., Ltd. Method and system for manufacturing sintered rare-earth magnet having magnetic anisotropy
EP2597659A2 (en) 2004-07-01 2013-05-29 Intermetallics Co., Ltd. Method and system for manufacturing sintered rare-earth magnet having magnetic anisotropy
US7866352B2 (en) 2004-12-17 2011-01-11 Matsui Mfg. Co., Ltd. Filling method and filling apparatus of powder-particle material in compression molding
US7836921B2 (en) 2006-02-28 2010-11-23 Canon Kabushiki Kaisha Powder filling apparatus, powder filling method and process cartridge
US8517064B2 (en) 2006-02-28 2013-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Powder filling apparatus, powder filling method and process cartridge
US8205646B2 (en) 2006-02-28 2012-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Powder filling apparatus, powder filling method and process cartridge
WO2007100141A1 (ja) * 2006-02-28 2007-09-07 Canon Kabushiki Kaisha 粉体充填装置、粉体充填方法及びプロセスカートリッジ
JP2007261687A (ja) * 2006-02-28 2007-10-11 Canon Inc 粉体充填装置、粉体充填方法及びプロセスカートリッジ
JP5744858B2 (ja) * 2010-05-10 2015-07-08 インターメタリックス株式会社 NdFeB系焼結磁石製造装置
US8870560B2 (en) 2010-05-10 2014-10-28 Intermetallics Co., Ltd. System for producing NdFeB system sintered magnet
WO2011142321A1 (ja) 2010-05-10 2011-11-17 インターメタリックス株式会社 NdFeB系焼結磁石製造装置
CN102893348A (zh) * 2010-05-10 2013-01-23 因太金属株式会社 NdFeB类烧结磁体制造装置
US9449758B1 (en) 2013-02-04 2016-09-20 Intermetallics Co., Ltd. Powder-filling system
KR20150102125A (ko) 2013-02-04 2015-09-04 인터메탈릭스 가부시키가이샤 분말 충전 장치
JP5852752B2 (ja) * 2013-02-04 2016-02-03 インターメタリックス株式会社 粉末充填装置
US9384890B2 (en) 2013-02-04 2016-07-05 Intermetallics Co., Ltd. Powder-filling system
WO2014119778A1 (ja) 2013-02-04 2014-08-07 インターメタリックス株式会社 粉末充填装置
EP3260380A1 (en) 2013-02-04 2017-12-27 Intermetallics Co. Ltd. Manufacturing method of a sintered magnet
WO2014123078A1 (ja) 2013-02-05 2014-08-14 インターメタリックス株式会社 焼結磁石製造装置及び焼結磁石製造方法
JP2014151927A (ja) * 2013-02-06 2014-08-25 Key Tranding Co Ltd 粉体充填装置
WO2017141815A1 (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 インターメタリックス株式会社 粉末充填装置、焼結磁石製造装置、及び焼結磁石製造方法
CN110271128A (zh) * 2019-07-17 2019-09-24 海盐欧亚特汽配有限公司 一种刹车片压制自动称量上料工艺
CN114018757A (zh) * 2021-11-09 2022-02-08 黑龙江普莱德新材料科技有限公司 一种准确测量振实密度的自动装置及方法
CN114018757B (zh) * 2021-11-09 2023-10-13 中建材黑龙江石墨新材料有限公司 一种准确测量振实密度的自动装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3978262B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1149101A (ja) 充填方法及びその装置
JP6280137B2 (ja) 希土類焼結磁石の製造方法及び当該製法にて使用される製造装置
CA2056690C (en) Method for producing permanent magnet and sintered compact as well as production apparatus of green compact
US6155028A (en) Method and apparatus for packing material
JP2001521578A (ja) パルス化され加圧されたパウダーフィードシステムおよび均一な粒状材料デリバリー方法
RU2427050C1 (ru) Способ изготовления постоянного магнита
JP3063499B2 (ja) 焼結部品用粉末成形体の製造方法
US6325965B1 (en) Forming method and forming apparatus
WO2017038236A1 (ja) 粉末成形機と粉末充填方法
JPH0744121B2 (ja) 永久磁石の製造方法、製造装置及び磁界中配向成形用ゴムモールド
JP4759889B2 (ja) 粉末充填装置、それを用いたプレス成形装置および焼結磁石製造方法
JPH0543904A (ja) 永久磁石圧粉体の製造方法
US20120107433A1 (en) Sintered magnet producing apparatus
JP3884140B2 (ja) 粉末圧縮成形装置
JP6425251B2 (ja) 希土類焼結磁石製造法
JP2000197996A (ja) 成形方法及び成形装置
JP3252899B2 (ja) 圧粉体成形方法及びその成形装置
JP3398738B2 (ja) 粉末の造粒方法、造粒装置、成形体の製造方法、成形体の処理方法およびボンド磁石の製造方法
JP2003305596A (ja) 環状粉末成形体の成形方法及びその成形装置
JP3842524B2 (ja) 粉末成形プレスにおける粉末充填方法と給粉装置
JPH0634337Y2 (ja) 粉末プレス装置
JPH06126494A (ja) ゴムモールドを使用する粉末圧粉成形法及び粉末充填装置
KR20090087068A (ko) 충전 슈 및 분말의 충전 및 압축 방법
JPH0646972Y2 (ja) 磁場プレス装置
JPH0642116U (ja) 粉末成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R255 Notification that request for automated payment was rejected

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R2525

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees