JP3884140B2 - 粉末圧縮成形装置 - Google Patents

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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/30Feeding material to presses
    • B30B15/302Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉末或いは粒状物等(以下、単に、「粉末」という。)を、圧縮成形して圧粉体を作製する粉末圧縮成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ダイプレス(Die Press),ゴムモールド静水圧成形(Rubber Isostatic Pressing(RIP))や冷間静水圧成形(Cold Isostatic Pressing(CIP))等の種々の装置により、粉末を圧縮成形して圧粉体を作製する粉末圧縮成形装置が知られている。このような粉末圧縮成形装置においては、作製される圧粉体の形状や大きさを一定にし、且つ、品質や均一性を高めるために、以下のような手段により、粉末をキャビティーに充填している。なお、粉末圧縮成形装置において、金型やゴム型に形成された、粉末を充填すべき空間を、以下、単に、「粉末充填キャビティー」という。これらの粉末充填キャビティーの形状や大きさは、粉末充填キャビティーに粉末を充填して圧縮したとき、圧縮後に、所定の形状と大きさになるように設計され、形成される。
【0003】
一番基本的な計量充填法は、自動秤量器により、粉末充填キャビティーに充填すべき粉末の重さを量り、秤量された粉末を、粉末充填キャビティーに充填する方法である。
【0004】
また、計量カップ等により、粉末充填キャビティーに充填すべき粉末の体積を計量し、計量された粉末を、粉末充填キャビティーに充填する。
【0005】
更に、図26に示されているように、筒体1及び該筒体1に挿入されたパンチ2とにより形成された粉末充填キャビティーsに、粉末pを充填する手段として、粉末pが充填された、下方に開口部を有する箱体3を、図示されていないシリンダーのピストンロッド4を作動させて、機台5及び筒体1上を慴動させながら粉末充填キャビティーsの上方に配置し、次いで、箱体3内に配設された、モーター6の駆動軸6aに取着された攪拌羽根7を回転させることにより、粉末充填キャビティーsに、粉末pを充填する方法がよく知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した自動秤量器を使用した充填手段においては、粉末充填キャビティーへの粉末の正確な量の充填が可能であるが、秤量工程に時間がかかるとともに、秤量した粉末の粉末充填キャビティーへの充填工程にも時間がかかり、充填作業の作業効率が悪いという問題がある。また、一般的に、粉末は流れ性が悪いので、秤量した粉末の粉末充填キャビティーへの充填が円滑に行われず、充填工程に、更に時間がかかることになり、また、流れ性が悪いと、ブリッジが形成されやすいので、粉末充填キャビティーに充填された粉末内にボイド等の空隙ができることになる。このような理由により、粉末充填キャビティーに充填された粉末の充填密度が粉末充填キャビティー内において不均一になり、特に粉末充填キャビティーが複雑な形状の場合には、この充填密度の不均一性が強くなる。上述した粉末圧縮成形装置において、この粉末充填キャビティー内の充填密度の不均一性は、圧粉体のニアネット性を悪化させたり、圧粉体に割れや欠けを起こす原因になり、従来から、良い充填手段が待望されている。
【0007】
また、上述した計量カップ等を用いた充填手段においては、粉末の流れ性が悪い場合には、計量カップ等に充填された粉末内にブリッジが発生し、空隙が形成されるために、粉末の正確な体積計量ができないという問題がある。
【0008】
図26を用いて説明した充填手段においても、粉末の流れ性の悪さに起因して、円滑に、箱体3から粉末充填キャビティーsに粉末が移行しないので、充填に時間がかかり、また、粉末充填キャビティーsに充填された粉末内にブリッジが発生しやすく、粉末充填キャビティーsへの粉末の充填量にばらつきが発生するという問題がある。また、粉末充填キャビティー全体にわたって均一な充填が困難であること、粉末充填キャビティーが複雑な形状、細長い形状等を有しているときは、粉末充填キャビティー内における粉末充填密度の不均一性の問題が深刻である。
【0009】
上述の充填密度の不均一の問題に加え、従来の粉末圧縮成形装置においては、ブリッジやボイドが充填された粉末内に形成されるので、充填密度が低くなるという問題がある。ダイプレスの場合、粉末充填キャビティー内の充填密度が低いと上下パンチの移動距離が長くなるので、粉末の噛み込みの問題が発生したり、プレス方向と平行な方向の圧粉体密度の不均一が大変大きくなる等の問題が発生する。また、ゴムモールド静水圧成形や冷間静水圧成形等のゴムモールドを使用する成形では、得られる圧粉体に、象の足変形と呼ばれる形状の歪みが顕著に現れる。
【0010】
本発明の目的は、粉末を、粉末充填キャビティーに、迅速に、しかも、粉末充填キャビティー全体にわたって充填密度を均一に、且つ、必要に応じて、高密度に定量充填する手段を、粉末圧縮成形装置に適用することにより、上述した課題を解決するとともに、高い生産性を持つ粉末圧縮成形装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、粉末を粉末充填キャビティーに充填する手段が、供給ホッパーに収容された粉末を、粉末充填キャビティーに充填する空気タッピング手段と、供給ホッパーと粉末充填キャビティーの両方に存在する粉末のうち、粉末充填キャビティーに形成された密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存する粉末から分離する手段とから構成されており、且つ、前記供給ホッパーと粉末充填キャビティーの両方に存在する粉末のうち、粉末充填キャビティーに形成された密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存する粉末から分離する手段として、前記供給ホッパーの粉末充填キャビティー側開口部に、グリッド部材を配設したものであり、第2には、粉末圧縮成形装置がダイプレス装置であるものであり、第3には、粉末圧縮成形装置がゴムモールド静水圧成形装置であるものであり、第4には、粉末圧縮成形装置が冷間静水圧成形装置であるものである。
【0012】
以下に、本発明の粉末圧縮成形装置に適用される粉末充填キャビティーへの粉末の充填手段の基本原理について説明する。
【0013】
ある粉末充填キャビティーに粉末を充填したときを考えてみる。ここでいう充填とは、粉末充填キャビティーの中に粉末を落とし込むことである。このようにして充填された粉末中には、上述したように、粉末の流れ性の悪さのために、ブリッジが形成されやすく、ブリッジの形成は無秩序に起こるので、一定容積を有する粉末充填キャビティーに充填される粉末の量は、充填毎にばらつき、また、粉末充填キャビティー内において、充填密度が無秩序に分布することになる。
【0014】
本発明者は、粉末充填キャビティーに粉末を充填するとき、もしブリッジが形成されない粉末の充填ができれば、粉末の充填量のばらつきがなく、粉末充填キャビティー内において充填密度が均一な粉末の充填が可能になると考えた。そして、そのようなブリッジの形成がない、均一な充填密度の領域が、後述の空気タッピングにより、粉末をある一定の容器に充填したとき、その容器の底の方に形成されていることを見出した。そこで、供給ホッパー内の空間と粉末充填キャビティーとが連結して1つの空間部を形成するように、粉末充填キャビティーの上部に、筒状の供給ホッパーを配置するとともに、そこに収容されている粉末に空気タッピングを施して、供給ホッパー内の空間と粉末充填キャビティーの両方に粉末が存在するようにして、供給ホッパー側の、空気タッピング操作に伴う激しい気流により乱された粉末部分を取り除くことにより、粉末充填キャビティーに、ブリッジの形成のない、均一な充填密度の粉末充填が実現できた。
【0015】
供給ホッパー内と粉末充填キャビティーの両方に存在する粉末を、空気タッピング後に分離する手段としては、供給ホッパーを、相対的に、粉末充填キャビティーに対して水平方向にずらす方法、供給ホッパーと粉末充填キャビティーの間に、金属製等の薄板を差し込んで両者を分離する方法等が考えられる。本発明者は、更に進んだ両者の分離方法として、供給ホッパーの粉末充填キャビティー側開口部にグリッド部材を配設することを提案する。グリッド部材の配設は、空気タッピングとの組み合わせにおいて効力を発揮する。即ち、供給ホッパーに投入された粉末に空気タッピングを施すと、粉末はグリッド部材を通過して粉末充填キャビティーに入っていく。空気タッピングを続けると供給ホッパー中の粉末はどんどん下降していき、それ以上空気タッピングを続けても粉末の下降は飽和し、実質的に停止される。このとき、粉末は、ある程度固化していて、供給ホッパーを粉末充填キャビティーから持ち上げて、供給ホッパー内の粉末と粉末充填キャビティー内の粉末をグリッド部材で分離することができ、且つ、供給ホッパーからの粉末の落下が起こらないことを本発明者は発見した。このグリッド部材による少し固化した粉末の保持効果は、後に示すように、本発明を工業的に自動化装置により実施する上で、絶大な価値を持っている。
【0016】
次に、本発明において重要な要素である空気タッピングについて説明する。
【0017】
空気タッピング法は、本出願人等の出願にかかる特願平7−258120号(特開平9−78103号)及び特願平7−347609号(特開平9−169301号)の出願において、本発明者等によって提案された粉末の粉末充填キャビティーへの充填技術である。上記出願により、空気タッピングによる粉末の粉末充填キャビティーへの充填は、次の工程により実施される。(1)粉末充填キャビティーと供給ホッパー内の空間とが連結するように、供給ホッパーを配置する。(2)供給ホッパーを通じて粉末を落とし込む。(3)供給ホッパーの開口部を通じて、粉末充填キャビティーと供給ホッパー内空間からなる空間部の空気を吸引して減圧し、次に空気を導入して圧力を高める。空気の吸引時には流速を小さく、空気の導入時には流速を大きくすることにより、粉末は供給ホッパーから粉末充填キャビティーの方に押し込められる。この空気の吸引と空気の導入をバルブ操作により繰り返すことにより、粉末は粉末充填キャビティーの方にどんどん押し込められていく。(4)最後に、プッシャーを駆動して、供給ホッパー内に残存している粉末を粉末充填キャビティーに完全に押し込める。
【0018】
上述の(3)の工程は、高速バルブ操作により数秒で行われる。空気の吸引と空気の導入の周期に同調して、供給ホッパー内の粉末は下降していき、その様子は、機械的に粉末充填キャビティーを持ち上げて直ぐにその粉末充填キャビティーの底を地面に打ちつけ、これを繰り返すときとよく似ていること、そして、この機械的な操作はタッピングと呼ばれているので、上述の(3)の工程を、以下、単に、「空気タッピング」と称する。
【0019】
【実施例】
上述した本発明の基本原理は、以下に示す実施例のように種々の態様が可能である。先ず最初に、図1及び図2を用いて、グリッド部材を用いた充填手段について説明する。
【0020】
図1(a)において、Cは、粉末充填キャビティーsを有する、上部に開口部を有する容器であり、Gは、容器Cの上端部c1に載置可能な、上下に開口部を有する筒状の供給ホッパーであり、供給ホッパーGの下部開口部g1には、グリッド部材g2が取着されている。グリッド部材g2は、平行な一定間隔の針金、一定の目の大きさのメッシュ、一定の大きさの孔を多数パンチングした金属薄板等で構成することができる。グリッド部材g2を構成する材料としては、機械的強度が大きいあらゆる種類の金属材料や炭素繊維等が使用できる。グリッド部材g2の1つの機能は、上述のように、空気タッピングによって少し固くなった供給ホッパーG内の粉末を落下しないように支えることであるので、グリッドの目開きは適当に小さいことが必要である。目開きが大きすぎると、少し固化した供給ホッパーG内の粉末を保持することができず、粉末が供給ホッパーGの下部開口部g1から落下する。一方、このグリッド部材を粉末が通過しやすいように目開きはできるだけ大きいことが必要である。供給ホッパーGには、所定の高さまで粉末pが収容されている。グリッド部材g2は、空気タッピング後に少し固化した粉末を支える機能と、空気タッピング中の粉末を通過させる機能の両面から、その目開きの大きさ(平行な針金の太さや間隔、メッシュの大きさ、金属薄板に形成された孔の大きさ)が調整される。
【0021】
次に、図2を用いて、供給ホッパーG内を低気圧状態或いは高気圧状態にするための低気圧高気圧発生装置及び空気タッピング作業について説明する。
【0022】
h1は、供給ホッパーGの上部開口部g3に被せられる蓋部材h2に配設された空気吸引吹き込みパイプである。空気吸引吹き込みパイプh1は、低気圧高気圧発生装置Eに接続されている。一例としての低気圧高気圧発生装置Eは、空気供給源e1、空気供給源e1に連接されたパイプe2、該パイプe2に配設された主バルブe3、パイプe2から二股に分かれた分岐パイプe2’、e2”、一方の分岐パイプe2’に配設された第1バルブe4、もう一方の分岐パイプe2”に配設された第2バルブe5、第2バルブe5に接続されたパイプe6に配設されたアスピレーターe7及び第1バルブe4に接続されたパイプe8とアスピレーターe7を連結する連結パイプe9とにより構成されている。そして、蓋部材h2に配設された空気吸引吹き込みパイプh1は、第1バルブe4に接続されたパイプe8と連結パイプe9とに接続されている。
【0023】
空気タッピング作業を行うに際しては、先ず最初に、図1(b)に示されているように、容器Cの上端部c1に、粉末pが収容された供給ホッパーGを載置して、粉末充填キャビティーsと供給ホッパーG内の空間とを連結するとともに、供給ホッパーGの上部開口部g3に、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被せる。次いで、第1バルブe4が閉じた状態及び第2バルブe5が開いた状態で、パイプe2に配設された主バルブe3を開くと、空気供給源e1からの圧縮空気は、パイプe2、分岐パイプe2”、第2バルブe5、パイプe6を介してアスピレーターe7から高速気流となって大気中に排出される。すると、アスピレーターe7に連結された連結パイプe9内が低気圧状態になり、連結パイプe9に連結されたパイプe8内も低気圧状態となる。従って、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2により被蓋された供給ホッパーG内の空気は、パイプe8に接続されている空気吸引吹き込みパイプh1を介して吸引され、供給ホッパーG内が低気圧状態になる。
【0024】
次いで、パイプe2に配設された主バルブe3が開いた状態のまま、第1バルブe4を開くとともに、第2バルブe5を閉じると、空気供給源e1からの圧縮空気は、パイプe2、分岐パイプe2’、第1バルブe4、パイプe8及び空気吸引吹き込みパイプh1から、供給ホッパーG内に入り、供給ホッパーG内が高気圧状態となる。なお、上記のように、第1バルブe4を開くとともに、第2バルブe5を閉じることなく、単に、空気供給源e1に連接されたパイプe2に配設された主バルブe3を閉じることにより、アスピレーターe7、連結パイプe9、パイプe8及び空気吸引吹き込みパイプh1を介して、大気が、低気圧状態の供給ホッパーG内に入り、低気圧状態の供給ホッパーG内を高気圧状態とすることもできる。上記のように、空気供給源e1に連接されたパイプe2に配設された主バルブe3が開いた状態のまま、第2バルブe5を閉じるとともに、第1バルブe4を開いて、積極的に、空気供給源e1からの圧縮空気を供給ホッパーG内に導入することにより、より短時間に、低気圧状態の供給ホッパーG内を高気圧状態とすることができる。こうすることによって、供給ホッパーG内に流入する空気の流速を大きくすることができるので、容器Cへの粉末の充填密度を大きくすることができる。
【0025】
上述したように、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2により被蓋された供給ホッパーG内を、適当回数、交互に低気圧状態或いは高気圧状態にすることにより、図1(c)に示されているように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、容器Cの粉末充填キャビティーsに充填される。
【0026】
空気タッピング工程において、低気圧状態と高気圧状態のサイクル回数、供給ホッパーG内の低気圧状態及び高気圧状態での圧力の程度、空気タッピング工程における供給ホッパーG内を流れる空気の流速等は、粉末の量と平均粒径、潤滑剤添加の有無と量(即ち、粉末の流れ性)等により調整され、また、グリッド部材の目開きの大きさも粉末のこれらの因子によって調整される。
【0027】
本実施例においては、空気タッピング後に、連結されて1つの空間部を形成している供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsとの両方に粉末が存在するようにする。そのために、空気タッピング前に、予め、供給ホッパーG内には、粉末充填キャビティーsに充填される粉末より多い量の粉末を、例えば、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の130%以上の粉末を充填しておく。供給ホッパーG内に、粉末充填キャビティーsに充填される粉末より多い量の粉末が充填された状態で、空気タッピングを行うと、供給ホッパーG内に収容された粉末が、グリッド部材g2を通って、粉末充填キャビティーsに充填される。適当回数、空気タッピングを行った後、空気タッピング作業を終了するが、本実施例においては、上記のように、空気タッピング作業終了後に、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsとの両方に粉末が存在するように構成するとともに、空気タッピング作業の際の気流の影響によって形成された、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsとの両方に存在する粉末pの上面の凹凸や、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsの両方に存在する粉末の上層部の密度の不均一な領域は、供給ホッパーG内に残るようにし、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsの両方に存在する粉末のうち、ブリッジのない粉末密度が均一な中間層部や下層部は、粉末充填キャビティーsに位置するように構成されている。このように、空気タッピング作業終了後に、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsとの両方に存在する粉末pの上面に形成された凹凸や、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsの両方に存在する粉末の上層部に形成された密度の不均一な領域が、供給ホッパーG内に残り、そして、供給ホッパーG内の空間と粉末充填キャビティーsの両方に存在する粉末のうち、ブリッジのない粉末密度が均一な中間層部や下層部が、粉末充填キャビティーsに位置するように、空気タッピング前に、予め、供給ホッパーG内には、粉末充填キャビティーsに充填される粉末より多い量の粉末を充填しておく。勿論、粉末充填キャビティーsに、ブリッジのない粉末密度が均一な粉末層が位置していればよく、供給ホッパーG内に、密度の不均一な領域とともに、ブリッジのない粉末密度が均一な粉末層が残っても差し支えない。
【0028】
容器Cの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、空気供給源e1に連接されたパイプe2に配設された主バルブe3を閉じ、その後、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すとともに、図1(d)に示されているように、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g2により、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。この際、上述したように、粉末pは少し固化しているので、供給ホッパーGと容器Cを切り離しても、粉末pはグリッド部材g2に保持されていて、グリッド部材g2から落下するようなことはない。その後、容器Cが配設されている、図示されていないインデックステーブルを間欠回転させることにより、供給ホッパーGの下方に、新たに、容器Cを配置するとともに、供給ホッパーGには、新たに、ほぼ容器Cの粉末充填キャビティーsに充填された量の粉末を供給しておく。このようにして、粉末pを容器Cの粉末充填キャビティーsに充填した後、パンチを駆動することにより圧縮され、圧粉体が作製される。
【0029】
次に、図3を用いて、他の充填工程について説明する。
【0030】
本実施例においては、上述した粉末充填キャビティーsへの粉末の充填工程に先立って、該充填工程の前工程等において、図3(a)に示されているように、容器Cの粉末充填キャビティーsに、予め、所定量の粉末pを充填しておく。一方、供給ホッパーGにも粉末pが収容されている。次いで、図3(b)に示されているように、粉末が所定量充填されている容器Cの上端部c1に、供給ホッパーGを載置するとともに、供給ホッパーGの上部開口部g3に、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被せる。その後、上述したように、供給ホッパーG内における低気圧状態と高気圧状態とのサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このような空気タッピング工程により、図3(c)に示されているように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、容器Cの粉末充填キャビティーsに充填される。そして、容器Cの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、パイプe2に配設された主バルブe3を閉じ、その後、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すとともに、図3(d)に示されているように、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g2により、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離されることになる。
【0031】
上述した、粉末充填キャビティーsへの粉末の充填工程に先立って、容器Cの粉末充填キャビティーsに、予め、所定量の粉末pを充填しておき、その後、粉末pが収容された供給ホッパーGから、空気タッピングにより、粉末充填キャビティーsの残余の空間に粉末pを充填する場合には、既に、容器Cの粉末充填キャビティーsに所定量の粉末pが充填されているので、供給ホッパーGには、図1を用いて説明した充填手段のように、容器Cの粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末を、必ずしも収容しておく必要はない。この場合には、充填工程に先立って、容器Cの粉末充填キャビティーsに予め充填されている粉末pの量と、供給ホッパーGに収容されている粉末pの量の合計量が図3(c)(前の実施例の図1(c)のときと同じ)に示されているように、空気タッピング後に、供給ホッパーGと粉末充填キャビティーsの両方に粉末pが存在するとともに、粉末充填キャビティーsに、密度が均一な粉末p部分が残るような量になるように、供給ホッパーGに粉末pが収容されていればよい。
【0032】
上述したように、容器Cの粉末充填キャビティーsへの粉末の充填工程に先立って、粉末充填キャビティーsに、予め、所定量の粉末pを充填しておくことにより、粉末が充填されていない、空の状態の粉末充填キャビティーsへ粉末pを充填する場合に比べ、粉末充填キャビティーsへの粉末pの充填時間を短縮化することができ、自動化装置にこれを採用することにより生産性を向上することができる。
【0033】
上述した2つの実施例においては、共に、供給ホッパーGの粉末充填キャビティーs側の開口部g1にグリッド部材g2を配設することにより、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとを分離するとともに、供給ホッパーGからの粉末pの落下を防止するように構成したが、供給ホッパーGの粉末充填キャビティーs側の開口部g1にグリッド部材g2を配設する代わりに、供給ホッパーGに、粉末充填キャビティーs側の開口部g1を開閉する金属製等の薄板で作られたシャッターを配設し、供給ホッパーGを、容器Cの上端部c1に載置するまでは、供給ホッパーGから粉末pが落下しないように、シャッターを閉じ、供給ホッパーGが容器Cの上端部c1に載置された後に、シャッターを開いて、供給ホッパーGに収容された粉末を、容器Cの粉末充填キャビティーsに落下させるように構成することもできる。空気タッピング工程による粉末pの粉末充填キャビティーsへの充填後、再度、供給ホッパーGのシャッターを閉じ、その後、供給ホッパーGを上方或いは横方向に移動させる。
【0034】
次に、図4及び図5を用いて、本発明の粉末圧縮成形装置を、ゴムモールド静水圧成形を例に説明する。なお、上述の充填手段の説明において使用した部材には、原則として、同じ符号を使用した。
【0035】
8は、筒体であり、9は、筒体8に挿入された下パンチである。10は、筒体8の下面とインデックステーブル等の機台11の上面間に配設された皿バネである。なお、筒体8の下端部に形成された鍔部8aと、下パンチ9の上端部に形成された突出部9aとを係合させることにより、筒体8が、下パンチ9に対して、上方に抜け出ないように構成されている。上記の筒体8、下パンチ9、皿バネ10等により、金型Mが構成されている。mは、筒体8の内周面と下パンチ9の上面とにより形成された空間部12に挿着されたゴムモールドであり、ゴムモールドmには、粉末充填キャビティーsが形成されている。本実施例では、粉末充填キャビティーsの深さが小さい例が示されており、深さが小さい粉末充填キャビティーsにより、例えば、永久磁石等の薄板状の製品のニアネットシェイプ成形ができる。
【0036】
Gは、上述した供給ホッパーと同様の、筒体8の上端部8bに載置可能な供給ホッパーであり、供給ホッパーGの下部開口部g1には、グリッド部材g2が取着されている。なお、供給ホッパーGの上部内周面には、上方に行くに従って拡張した傾斜面g4が形成されており、供給ホッパーGへの粉末の供給が容易に行えるように構成されている。
【0037】
Dは、供給ホッパーGの斜め上方に配設された粉末供給部材であり、粉末pが収容された貯留ホッパーd1を有しており、貯留ホッパーd1の出口d2には、例えば、2つのフラッパーバルブからなり、2つのバルブの間に一時保持された粉末を貯留ホッパーd1の出口d2から落下させるための開閉手段d3が配設されている。d4は、筒状の受け部材であり、図示されていない機台に配設された水平シリンダーd5のピストンロッドd5’の先端に取着されている。d6は、受け部材d4の下部開口部を開閉することができるシャッターであり、同じく、図示されていない機台に配設された水平シリンダーd7のピストンロッドd7’の先端に取着されている。受け部材d4に充填される粉末の量は、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量と、ほぼ同じである。
【0038】
供給ホッパーGの外周に取着されたフレームv1には、巻線v2’を有する水平鉄心v2”からなるステータv2により構成された粉末回動部材Vが配設されている。これはNdFeB磁石粉のように磁性を有する粉末の充填に対して使用される。その機能は、空気タッピングにより粉末が固くなり、グリッド部材g2にしっかりと保持されている状態にあるとき、固まった粉末を解砕し、次の空気タッピングのときに、粉末がグリッド部材g2を通過しやすくすることである。粉末回動部材Vのステータv2は、三相同期モーターや三相誘導モーター等の回転子の周囲に配設されたステータのように、適当に結線されて、供給ホッパーGの下部外周に沿って、適当数、配設されている。そして、適当に結線された複数のステータv2に、適宜、三相交流を流すことにより、グリッド部材g2付近及びその少し上部に回転磁場を形成するように構成されている。粉末が磁性粉末である場合には、上記の回転磁場により、グリッド部材g2付近及びその少し上部の磁性粉末が回動されることになり、固まった状態の磁性粉末が解砕され、磁性粉末が、グリッド部材g2を通過しやすくなる。
【0039】
固まった粉末を解砕するには、上述の磁気的な解砕法以外に、供給ホッパーに振動機を取着して、固まった粉末に機械的な振動を加える方法がある。これら磁気的又は機械的な解砕は、空気タッピングして充填するサイクルの1回毎に行うか、又は、何回毎かに適宜行う。空気タッピングして充填するサイクルを何回繰り返しても固化が強く起こらない場合には、上記の解砕は行わなくてもよい。
【0040】
次に、圧粉体の作製工程について説明する。
【0041】
先ず最初に、図4(a)に示されているように、ゴムモールドmが挿着された金型Mの上方に供給ホッパーGを配置するとともに、供給ホッパーGには、上述したように、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末、例えば、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される粉末の130%以上の粉末が収容されている。低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2は、供給ホッパーGの上方に待機しており、また、粉末供給部材Dの貯留ホッパーd1の開閉手段d3は閉じられている。更に、筒状の受け部材d4は、貯留ホッパーd1の出口d2の下方に位置しており、受け部材d4の下部開口部は、水平シリンダーd7のピストンロッドd7’の先端に取着されたシャッターd6により閉鎖されている。
【0042】
この状態から、図4(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGを載置する。次いで、供給ホッパーGの上部開口部g3に、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被せる。その後、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このように、空気タッピングにより、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される。上記のゴムモールドmの粉末充填キャビティーsへの粉末の充填工程中に、粉末供給部材Dの貯留ホッパーd1の開閉手段d3を開いて、受け部材d4に粉末pを充填しておく。
【0043】
ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じ、その後、図5(a)に示されているように、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すとともに、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g2により、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。この際、上述したように、グリッド部材g2からは、粉末pが落下するようなことはない。その後、水平シリンダーd5及び水平シリンダーd7を作動させて、粉末が充填された受け部材d4を、シャッターd6が閉鎖されたまま、供給ホッパーGの上方まで進出させる。次いで、水平シリンダーd7を作動させてピストンロッドd7’を後退させることにより、シャッターd6を、受け部材d4の下部開口部から退避させて、受け部材d4に充填されていた粉末pを、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに粉末pを充填したために、量の減った供給ホッパーGに供給する。その後、水平シリンダーd5及び水平シリンダーd7を作動させて、空になった受け部材d4を、貯留ホッパーd1の出口d2の下方に戻すとともに、受け部材d4の下部開口部を、シャッターd6により閉鎖する。
【0044】
上述したようにして、金型Mの筒体8の内周面と下パンチ9の上面とにより形成された空間部12に挿着されたゴムモールドmの粉末充填キャビティーsへの粉末の充填作業が終了する。このとき供給ホッパーG内の粉末は少し固くなっていてグリッド部材d2の上に保持されている。粉末があまり固くなると、次に空気タッピングによって粉末がグリッド部材d2を通過して、下の粉末充填キャビティーsに落下しなくなり、充填作業に支障を来すことがある。このような場合には、図4(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGが載置された状態で、供給ホッパーGに、図示されていない加振装置を接触させて、供給ホッパーGを振動させることにより、固まった粉末を解砕する。また、粉末が磁性粉末の場合には、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGが載置された状態で、粉末回動部材Vの適当に結線された複数のステータv2に、適宜、三相交流を流すことにより、グリッド部材g2付近に回転磁場を形成して、該回転磁場により、グリッド部材g2付近の磁性粉末を回動させて、固まった状態の磁性粉末を解砕する。このような粉末回動部材Vによる磁性粉末の解砕作業は、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGが載置された後であるならば、空気タッピング工程前でも、また、空気タッピング工程中でも、更には、空気タッピング工程後でもよい。粉末回動部材Vによる磁性粉末の解砕作業を、空気タッピング工程中に行うことにより、空気タッピング工程と相まって、粉末充填キャビティー内空間sへの粉末の高密度充填が促進されるので好ましい。
【0045】
ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsへの粉末の充填作業が終了した後、図5(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに、上パンチ13を載置するとともに下降させると、皿バネ10の付勢力に抗して、上パンチ13と一緒に筒体8が下降する。上パンチ13と筒体8は下降するが、インデックステーブル等の機台11に配設されている下方の下パンチ9は移動しないので、筒体8の内周面と下パンチ9の上面とにより形成された空間部12の容積が減少し、従って、上記空間部12に挿着されたゴムモールドmに充填されている粉末pが圧縮されることになる。その後、上パンチ13を上昇させて、ゴムモールドmから、圧粉体を取り出す。
【0046】
上述した図4及び図5に示された実施例においては、粉末が充填されていないゴムモールドmの空の粉末充填キャビティーsに、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末が収容された供給ホッパーGを介して、空気タッピングにより、粉末を充填する例が示されているが、図3を用いて説明したように、予め、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに、所定量の粉末を充填しておき、その後、粉末が収容された供給ホッパーGを介して、空気タッピングにより、残余の粉末充填キャビティーsに粉末を充填するように構成することもできる。
【0047】
次に、図6及び図7を用いて、本発明の粉末圧縮成形装置の他の実施例について説明する。この実施例も上述の実施例と同様、RIP法に関するもので、この場合、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsが深く、また、供給ホッパーGの粉末充填キャビティーs側開口部にはグリッド部材が配置されていない例を示す。この実施例においても、上述した実施例に共通する部材には、原則として、同じ符号を使用した。
【0048】
14は、その上面14aが、ゴムモールドmが挿着された筒体8の上端部8bと面一な供給ホッパーGの載置部材であり、金型Mに接近して配設されている。15は、載置部材14に取着された水平フレーム14b等に配設された水平シリンダーであり、水平シリンダー15のピストンロッド15aには、載置部材14に載置された供給ホッパーGが取着されている。また、金型Mの上方には、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2が配設されている。
【0049】
次に、上述した粉末圧縮成形装置の圧粉体作製工程について説明する。
【0050】
先ず最初に、図6(a)に示されているように、供給ホッパーGを載置部材14上に載置しておくとともに、供給ホッパーGには、上述したように、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末、例えば、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される粉末の130%以上の粉末pが収容されている。空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2は、金型Mの上方に待機している。
【0051】
このような状態から、水平シリンダー15を作動させてピストンロッド15aを進出させ、図6(b)に示されているように、金型M上に供給ホッパーGを載置するとともに、供給ホッパーGの上部開口部g3に、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被せる。その後、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このような空気タッピング工程により、供給ホッパーGに収容された粉末pが、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される。
【0052】
ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsへの粉末pの充填後、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるとともに、水平シリンダー15を作動させてピストンロッド15aを後退させて、図7(a)に示されているように、金型M上に載置されている供給ホッパーGを載置部材14上に戻すと、供給ホッパーGの載置部材14方向への移動過程において、粉末充填キャビティーsに充填された粉末pの上面で、粉末pの摺り切りが行われ、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。その後、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すとともに、供給ホッパーGには、新たに、ほぼゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填された量の粉末を、粉末供給部材Dから供給しておく。なお、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsへの粉末の充填作業が終了した後は、図7(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに、上パンチ13を載置するとともに下降させることにより、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填された粉末pを圧縮して圧粉体を得る。
【0053】
なお、この場合も、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに、予め、所定量の粉末を充填しておき、その後、粉末が収容された供給ホッパーGを介して、空気タッピングにより、ゴムモールドmの残余の粉末充填キャビティーsに粉末を充填するように構成することもできる。
【0054】
次に、図8を用いて、ダイプレスにより、粉末を圧縮成形する実施例について説明する。なお、この実施例においても、上述した実施例に共通する部材には、原則として、同じ符号を使用した。
【0055】
本実施例には、筒体8の内周面と該筒体8に挿入された下パンチ9の上面とにより形成された空間部12に、直に、粉末を充填する例が示されている。また、本実施例では、図6及び図7に示されている実施例のように、供給ホッパーGの下部開口部g1にはグリッド部材g2が取着されている。そして、供給ホッパーGの上端部には、低気圧高気圧発生装置Eに連結された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2が取り外し可能に取着されている。なお、空気タッピングの際に、筒体8と該筒体8に挿入された下パンチ9とのクリヤランスから空気が漏れないように、適当なパッキンを入れる。
【0056】
筒体8の内周面と下パンチ9の上面とにより形成された空間部12である粉末充填キャビティーsに粉末を充填する際には、先ず最初に、図8(a)に示されているように、筒体8に供給ホッパーGを載置する。供給ホッパーGには、上述したように、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末、例えば、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の130%以上の粉末pが収容されている。次いで、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このような空気タッピング工程により、図8(b)に示されているように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、粉末充填キャビティーsに充填される。
【0057】
次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるとともに、図8(c)に示されているように、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g2により、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。また、上述したように、グリッド部材g2により、供給ホッパーGから粉末pが落下するようなことはない。その後、供給ホッパーGを側方に移動し、図8(d)に示されているように、筒体8に上パンチ13を挿入して、下パンチ9と上パンチ13により粉末pを圧縮成形する。なお、適宜、供給ホッパーGから蓋部材h2を取り外して、粉末充填キャビティーsに粉末pを充填したために量の減った供給ホッパーGに粉末を供給しておく。
【0058】
次に、図9に示されているような、軸w1の中程に平歯車w2及び軸w1の端部に傘歯車w3が一体に形成された圧粉体W1をRIP法により作製する例を用いて、本発明の粉末圧縮成形装置の他の実施例を、図10及び図11を参照しながら説明する。
【0059】
筒体8の内周面と該筒体8に挿入された下パンチ9の上面により形成される空間部12には、図9に示されているような圧粉体W1とほぼ同じ形状の粉末充填キャビティーsが形成されたゴムモールドmが挿着されている。ゴムモールドmは、ゴムモールドm内で成形された圧粉体W1が取り出せるように、垂直に分割された2つの部分m1、m2により構成されている。
【0060】
供給ホッパーGの下部開口部g1には、グリッド部材g2が取着されており、供給ホッパーGには、上述したように、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末、例えば、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の130%以上の粉末pが収容されている。また、供給ホッパーGには、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2が被蓋されている。供給ホッパーGの下面には、ゴムモールドmと筒体8との接合線16を覆うように、環状空気室17が形成されており、供給ホッパーGには、環状空気室17に通ずる連通孔18が穿設されている。そして、連通孔18は、パイプ19を介して、図示されていない空気吸引源に接続されている。
【0061】
次に、上述した粉末圧縮成形装置による圧粉体作製工程について説明する。
【0062】
先ず最初に、図10(a)に示されているように、ゴムモールドmが挿着された金型Mの上方に、供給ホッパーGを配置するとともに、供給ホッパーGを、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2により被蓋する。この状態から、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2が被蓋されている供給ホッパーGを、図10(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに載置する。次いで、図示されていない空気吸引源を作動させて、パイプ19及び連通孔18を介して、ゴムモールドmと筒体8との接合線16を覆うように配置されている環状空気室17を減圧して負圧状態にすることにより、ゴムモールドmと筒体8の接触面に存在する間隙を負圧状態にする。このように、ゴムモールドmと筒体8の接触面に存在する間隙を負圧状態にすることにより、ゴムモールドmを、筒体8の内面に密着させて固定させて、空気タッピング工程の際のゴムモールドmの移動や振動や変形を防止する。
【0063】
次いで、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このように、空気タッピングにより、図10(c)に示されているように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される。ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じる。
【0064】
ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、空気吸引源の作動を停止させて、環状空気室17の負圧状態を解除するとともに、図10(d)に示されているように、蓋部材h2が被蓋された供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g2により、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。この際、上述したように、グリッド部材g2からは、粉末pが落下するようなことはない。その後、蓋部材h2を取り外して、粉末充填キャビティーsに粉末pを充填したために量の減った供給ホッパーGに粉末を供給しておく。
【0065】
次いで、図11(a)に示されているように、上パンチ13を、筒体8に挿入して、下パンチ9と上パンチ13の間で、粉末pが充填されたゴムモールドmを圧縮する。その後、上パンチ13を上方に移動させるとともに、下パンチ9を上昇させて、図11(b)に示されているように、筒体8から、粉末pが充填されたゴムモールドmを取り出す。次いで、図11(c)に示されているように、ゴムモールドmを2つの部分m1、m2に分割して、図9に示されているような圧粉体W1を取り出す。
【0066】
この場合も、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに、予め、所定量の粉末を充填しておき、その後、粉末が収容された供給ホッパーGを介して、空気タッピングにより、ゴムモールドmの残余の粉末充填キャビティーsに粉末を充填するように構成することもできる。
【0067】
次に、図12及び図13を用いて、複数の粉末充填キャビティーを持つゴムモールドを使用したときの粉末圧縮成形装置について説明する。なお、この実施例においても、上述した実施例に共通する部材には、原則として、同じ符号を使用した。
【0068】
筒体8と該筒体8に挿入されたパンチ9とにより形成される空間部12には、図12(a)に示されているように、粉末充填キャビティーsが複数形成されたゴムモールドmを挿着する。筒体8の上方には、下部開口部g1にグリッド部材g2が取着されているとともに、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の量より多い粉末、例えば、粉末充填キャビティーsに充填される粉末の130%以上の粉末pが収容されている供給ホッパーGを配置する。
【0069】
次いで、図12(b)に示されているように、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGを載置するとともに、供給ホッパーGに、低気圧高気圧発生装置Eに接続された空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を被蓋する。その後、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このように、空気タッピングにより、図12(c)に示されているように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに充填される。ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じる。
【0070】
次いで、ゴムモールドmの粉末充填キャビティーsに粉末pが充填された後に、図13(a)に示されているように、供給ホッパーGの上部開口部g3から蓋部材h2を取り外すとともに、供給ホッパーGを上方に移動させると、グリッド部材g2により、粉末充填キャビティーsに均一密度に充填された粉末pと、供給ホッパーGに残った粉末pとが分離される。この際、上述したように、グリッド部材g2からは、粉末pが落下するようなことはない。次いで、図13(b)に示されているように、上パンチ13を、筒体8に挿入して、下パンチ9と上パンチ13の間で、粉末充填キャビティーsに粉末pが充填されたゴムモールドmを圧縮して圧粉体を得る。
【0071】
次に、図14〜図16を用いて、本発明の粉末圧縮成形装置の他の実施例について説明する。
【0072】
本実施例では、供給ホッパーGの高さをできるだけ低くする工夫がなされている。供給ホッパーGの背の高さが余り高いと、粉末を粉末充填キャビティーsに充填するとき、上パンチ13が、筒体8の上端部8bよりずっと高いところに待機していなくてはならない。充填終了後、供給ホッパーGを横にずらして、上パンチ13を下降させ、粉末を圧縮するためには、必要な上パンチ13の長さは極めて大きくなる。上パンチ13が余り長すぎると、上パンチ13と筒体8の位置決めが困難になり、上パンチ13が筒体8に真っ直ぐ入らないで、上パンチ13や筒体8が破損することがある。また、上パンチ13が長いと上パンチ13が曲がりやすく折れやすい。このような問題を避けるために、供給ホッパーGの背の高さを低くする工夫が必要である。
【0073】
20は、筒体8を囲むように配設された、その上面20aが、筒体8の上端部8bと面一なテーブルである。本実施例においては、上述したように、供給ホッパーGの背の高さをできるだけ低くする工夫がなされている。他の実施例の供給ホッパーGと同様に、本実施例の供給ホッパーGも、下部開口部g1と下部開口部g1に取着されたグリッド部材g2とを有しており、下部開口部g1は、テーブル20の上面20aに接触している。供給ホッパーGには、テーブル20の上面20aに配設された水平シリンダー21のピストンロッド21aの先端部が取着されている。水平シリンダー21を作動させて、ピストンロッド21aを進出させた進出位置では、図14(b)に示されているように、供給ホッパーGの下部開口部g1が、筒体8と下パンチ9により形成される粉末充填キャビティーsを覆うように構成されており、また、図14(b)の状態からピストンロッド21aを後退させた待機位置では、図14(a)に示されているように、供給ホッパーGの下部開口部g1が、テーブル20の上面20aに接触するように構成されている。
【0074】
図14(a)に示されている供給ホッパーGの待機位置において、供給ホッパーGの上部開口部g3の上方には、貯留ホッパーd8を有する粉末供給部材Dの粉末排出口d9が位置している。h1’は、供給ホッパーGに連結された、上述した空気吸引引き込みパイプh1と同様の空気吸引引き込みパイプであり、低気圧高気圧発生装置Eに接続されている。粉末供給部材Dにはスクリューフィーダが内蔵されていて、スクリューの回転により、貯留ホッパーd8に収容されている粉末を、適宜、粉末排出口d9から供給ホッパーGの上部開口部g3に排出する。h2’は、上述したピストンロッド21aを進出させた進出位置において、供給ホッパーGの上部開口部g3の上方に位置する蓋部材であり、蓋部材h2’は、垂直シリンダー22のピストンロッド22aの先端部に取着されている。13は、上述した実施例と同様の筒体8に挿入可能な上パンチである。
【0075】
次に、上述した粉末圧縮成形装置による圧粉体作製工程について説明する。
【0076】
図14(a)に示されている状態から、水平シリンダー21を作動させて、供給ホッパーGを進出させ、図14(b)に示されているように、供給ホッパーGの下部開口部g1を、粉末充填キャビティーsを覆うように配置する。次いで、垂直シリンダー22を作動させて、ピストンロッド22aを下降させることにより、供給ホッパーGの上部開口部g3を、蓋部材h2’により閉鎖する。
【0077】
その後、上述した実施例と同様に、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1’を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1’を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このような空気タッピング工程により、図15(a)に示されているように、供給ホッパーGに収容された粉末pが、グリッド部材g2を通って、粉末充填キャビティーsに充填される。この場合にも、上述した実施例と同様に、粉末pが、粉末充填キャビティーsと供給ホッパーGの両方に存在するようにする。
【0078】
次いで、水平シリンダー21を再度作動させて、供給ホッパーGを後退させて、図15(b)に示されているように、供給ホッパーGを待機位置に戻す。この過程において、粉末充填キャビティーsに充填された粉末pと供給ホッパーGに残存する粉末の分離が行われる。その後、上パンチ13を下降させて、筒体8に上パンチ13を挿入して、下パンチ9と上パンチ13により粉末pを圧縮して成形する。また、粉末供給部材Dに内蔵されたスクリューを適宜回転させることにより、粉末排出口d9から粉末を落下させて、供給ホッパーGに、粉末を新たに供給しておく。
【0079】
下パンチ9と上パンチ13により粉末pを圧縮成形した後、図16(a)に示されているように、下パンチ9を、下パンチ9の上面が、筒体8の上端部8b及びテーブル20の上面20aと面一になるまで上昇させる。次いで、水平シリンダー21を作動させて、供給ホッパーGを、上述した進出位置より更に前方に押し出して、図16(b)に示されているように、圧粉体W2を、テーブル20の上面20aに押し出す。その後、圧粉体W2を、ロボット装置により、焼結工程等の次工程に搬送する。水平シリンダー21を作動させて、供給ホッパーGにより、圧粉体W2をテーブル20の上面20aに押し出す代わりに、別のシリンダーやロボット装置により、圧粉体W2を、図16(a)に示す位置から図16(b)に示す、筒体8の直上から離れた位置まで搬送することもできる。
【0080】
次に、図17に示されているような、空洞の半球体w4の開口縁にフランジw5が形成されている碗形圧粉体W3を、ダイプレスにより作製する粉末圧縮成形装置について、図18〜図20を用いて説明する。
【0081】
この実施例においては、粉末充填キャビティーsは、筒体8の内面及びその上方への延長面、下パンチ9の上面及び上パンチ13の下面によって形成されている。筒体8の上端部8bに載置された供給ホッパーGの下部開口部g1は、筒体8の開口部の形状にほぼ一致しており、供給ホッパーGには、下部開口部g1から上方に向かうにしたがって徐々に内径が大きくなる傾斜壁g5が形成されており、傾斜壁g5から上部開口部g3までは、上パンチ13の外径より大きな内径を有する周壁g6が形成されている。また、上パンチ13の下面には、碗形圧粉体W3の空洞の半球体w4の肉厚分だけ、半球状の第1粉末充填キャビティーs1の内径より小径の半球体13aが形成されている。なお、n1は、筒体8と下パンチ9間に配設されたパッキンであり、また、n2は、下パンチ9と供給ホッパーG間に配設されたパッキンであり、更に、n3は、上パンチ13の外周に配設されたパッキンであり、更にまた、n4は、供給ホッパーGの上面に配設されたパッキンである。
【0082】
図17に示されているような圧粉体W3を成形する場合には、図18(a)に示されているように、筒体8の上端部8bに供給ホッパーGを載置するとともに、上パンチ13を、上パンチ13と筒体8との間に所定の間隙23が形成されるように、供給ホッパーG内に配置する。次いで、粉末供給部材Dに内蔵されたスクリューd10(図20(b)に示されている。)を回転させることにより、粉末充填キャビティーs及び所定の高さまで供給ホッパーG内に粉末pを供給する。
【0083】
次いで、空気吸引吹き込みパイプh1が適当数配設されているとともに、上パンチ13がパッキンn3を介して挿入可能な透孔h2”が穿設された蓋部材h2を、透孔h2”にパッキンn3を介して上パンチ13が挿入された状態で、供給ホッパーGに被せる。その後、上述した実施例と同様に、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプe2に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このような空気タッピング工程により、図18(b)に示されているように、粉末充填キャビティーs内に、均一に、しかも、高密度に粉末pを充填する。この場合にも、上述した実施例と同様に、粉末pが、粉末充填キャビティーsと供給ホッパーGの両方に存在するようにする。
【0084】
次いで、図19(a)に示されているように、空気吸引吹き込みパイプh1が配設された蓋部材h2を取り外し、その後、上パンチ13と下パンチ9を同時に下降させて、供給ホッパーG内の粉末と圧縮成形する粉末とを分離する。次いで、上パンチ13のみを下降させて、下パンチ9と上パンチ13間で粉末pを圧縮して圧粉体を得る。次いで、上パンチ13が供給ホッパーGの下部開口g1から抜けて、供給ホッパーGに残存する粉末pが、供給ホッパーGの下部開口g1から落下しないように、上パンチ13が供給ホッパーGの下部開口g1に挿入された状態のまま、図19(b)に示されているように、上パンチ13と供給ホッパーGを、筒体8の上方に移動させるが、上記の供給ホッパーGと上パンチ13の上昇に同期して、上パンチ13と下パンチ9で圧粉体W3を挟むように、下パンチ9を上昇させて、圧粉体W3の一部を筒体8の上端部8bから突出させる。その後、更に、上パンチ13と供給ホッパーGを上方に移動させる。
【0085】
次いで、図20(a)に示されているように、ロボット装置の腕部材等に配設された移動体u1に取着されたバキュームパッドu2及びバキュームパッドu2に取着された、図示されていない空気吸引源に接続されたパイプu3からなる搬送装置Uにより、バキュームパッドu2に圧粉体W3を吸引保持するとともに、搬送装置Uを上昇させて、圧粉体W3を取り出す。また、図20(b)に示されているように、粉末供給部材Dを、上パンチ13が下部開口g1に挿入された状態のままの供給ホッパーGの上部開口g3に配置し、スクリューd10を回転させて、次の圧粉体成形工程に備えて、粉末排出口d9から、供給ホッパーGに粉末pを補充する。なお、供給ホッパーGに補充された粉末pを、へら24を用いて均すことが好ましい。
【0086】
図21には、上述した供給ホッパーGに補充された粉末pを均すためのへら24を、自動的に駆動させるための、一例としてのへら駆動装置Tが示されている。
【0087】
t1は、図示されていないフレームに垂下されたロッドt2に取着された水平フレームであり、水平フレームt1には、円筒状の支持部材t3が取着されており、該円筒状の支持部材t3内に、上パンチ13が挿入されている。t4は、適当な軸受けt5を介して、支持部材t3に配設されたリングであり、該リングt4には、上述したへら24が取着されたロッドt6が取り付けられている。t7は、水平フレームt1に取着されたモーターであり、モーターt7の出力軸t7’には、プーリーt8が取着されている。そして、プーリーt8とリングt4とには、無端ベルトt9が張設されている。
【0088】
粉末pの均し作業を行う場合には、モーターt7を駆動させて、出力軸t7’に取着されているプーリーt8を回転駆動させることにより、無端ベルトt9を周回させて、支持部材t3に軸受けt5を介して配設されたリングt4を回転させ、リングt4に取着されたロッドt6の先端に取り付けられたへら24を、上パンチ13の周りを周回させる。このようにして、粉末供給部材Dから供給ホッパーGに供給される粉末pの上面を平らに均す。なお、必要に応じて、水平フレームt1をシリンダーのピストンロッドに取着して、シリンダーを、適宜、作動させることにより、水平フレームt1の上下位置、即ち、へら24の上下位置を調整可能に構成することもできる。
【0089】
次に、図22に示されているような、金属等で形成された円柱状コア部材w6と該コア部材w6の周囲に配置された円筒状圧粉体部w7とが一体成形される圧粉体W4を、冷間静水圧成形法を用いて作製する粉末圧縮成形装置について、図23〜図25を用いて説明する。
【0090】
25は、円筒状の圧力容器であり、26は、円柱状コア部材w6を保持するコアロッド27が挿入可能な孔26aが穿設された底部材であり、圧力容器25の下部に嵌着されている。圧力容器25のすぐ内側には、一般に乾式CIP法と呼ばれる構成が形成されている。即ち、圧力容器25の内側の薄い空間28を隔てて、比較的薄肉のゴムでできた外側ゴム型29が配設され、その内側に、比較的に肉厚の内側ゴム型30が配設されている。外側ゴム型29の上下端にはリップが形成され、この外側ゴム型29と圧力容器25の間の空間28に液体が満たされ高圧が印加されても、液体が漏れないようにシールされる構造が形成されている。コアロッド27の上部には、円柱状コア部材w6が挿入可能な凹部が形成されており、該凹部に円柱状コア部材w6が挿入されている。圧力容器25と外側ゴム型29の隙間の空間28には、圧力容器25を貫通して配設された液体供給パイプ31が接続されており、液体供給パイプ31は、図示されていない高圧液体供給装置に連結されている。こうして、外側ゴム型29は、上記の空間28に発生する圧力を内側ゴム型30に伝える役割をし、また、内側ゴム型30は、その内側の空間に充填される粉末に、圧縮後の形と寸法を与える役割をする。そこで、外側ゴム型29は加圧ゴム型、内側ゴム型30は成形ゴム型と呼ばれる。本実施例においては、内側ゴム型30内の空間が、粉末が充填される粉末充填キャビティーsとなる。
【0091】
供給ホッパーGの下部開口部g1には、コア部材w6の上部が挿入可能な、下方が開口した筒状底部g7が配設されており、筒状底部g7の下端部と供給ホッパーGの下端部との間にグリッド部材g1が取着されている。筒状底部g7は、グリッド部材g1を介して供給ホッパーGに取着することも、或いは、供給ホッパーGの内面に、適当数の連結ロッドg8を取り付け、該連結ロッドg8の先端に筒状底部g7を取着するようにすることもできる。本実施例においては、供給ホッパーGの下部外径は、細く形成されており、圧力容器25の上部開口部に挿入可能で、且つ、供給ホッパーGを最下端まで下降させたとき、供給ホッパーGの下部開口部g1が、図23(b)に示すように、内側ゴム型30の粉末充填キャビティーsの上部開口部にぴったり合うように構成されている。蓋部材h2には、上述した他の実施例の場合と同様に、空気吸引吹き込みパイプh1が配設されている。Dは、粉末貯留ホッパーであり、内蔵されたスクリューd10を適宜回動させることにより、粉末排出口d9から粉末が排出されるように構成されている。
【0092】
次に、上述した構成を有する粉末圧縮成形装置による圧粉体作製工程について説明する。
【0093】
図23(a)に示されている待機状態では、圧力容器25の上方に位置する供給ホッパーGには、予め、粉末貯留ホッパーDにより、粉末充填キャビティーsに充填される量より多くの粉末pが収容されている。次いで、供給ホッパーGを下降させて、図23(b)に示されているように、供給ホッパーGの下部を圧力容器25の上部に挿入するとともに、コア部材w6の上部を、供給ホッパーGの筒状底部g7に挿入する。また、供給ホッパーGの上部開口部g3に、空気吸引吹き込みパイプh1が取着された蓋部材h2を被せる。
【0094】
その後、上述した実施例と同様に、低気圧高気圧発生装置Eにより、空気吸引吹き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内の空気を吸引して、供給ホッパーG内を低気圧状態とし、次いで、低気圧高気圧発生装置Eのパイプ12に配設された主バルブe3を閉じるか、或いは、空気吸引引き込みパイプh1を介して、供給ホッパーG内へ、積極的に、空気を供給して、供給ホッパーG内を高気圧状態にし、このサイクルを何回か繰り返す。このとき、粉末pが固化して、粉末pが供給ホッパーGから出にくいときには、上述した磁気的な振動或いは機械的な振動を供給ホッパーGの下部開口部g1付近に与えて、固化した粉末pを解砕する。この解砕は、上述の空気タッピング工程の前か、空気タッピング中に行う。このような空気タッピング工程により、及び、必要に応じて、供給ホッパーGへの加振により、図24(a)に示されているように、粉末充填キャビティーs内に、均一に、しかも、高密度に粉末pを充填する。この場合にも、上述した実施例と同様に、粉末pが、粉末充填キャビティーsと供給ホッパーGの両方に存在するようにする。
【0095】
次いで、図24(b)に示されているように、供給ホッパーGを上昇させて、圧力容器25から抜き取るとともに、空気吸引吹き込みパイプh1が取着された蓋部材h2も上昇させる。この供給ホッパーGの上昇過程において、粉末充填キャビティーsに充填された粉末pと供給ホッパーGに残存する粉末pの分離が行われるが、供給ホッパーGの下部開口部g1にはグリッド部材g2が取着されているので、粉末pが落下するようなことはない。その後、図25(a)に示されているように、圧力容器25に、上パンチ13を挿入する。上パンチ13は、圧縮時の外側ゴム型29及び内側ゴム型30の圧力容器25からの飛び出しを防止するとともに、粉末の内側ゴム型30からの飛び出しを防止する蓋の役割をする。そのため、硬質ゴムによるパッキン等が適当に配設されている。また、上パンチ13の下面中央部には、コア部材w6の上部が挿入可能な凹部13aが形成されている。この部分にも粉末が入り込まないように適当なシールが施される。上パンチ13が、圧力容器25に挿入された状態で、図示されていない高圧液体供給装置を作動させて、液体供給パイプ31を介して、圧力容器25と外側ゴム型29の間の空間28に液体を供給して、粉末充填キャビティーsに充填されている粉末pを圧縮成形する。粉末充填キャビティーsに充填されている粉末pの圧縮工程中に、供給ホッパーGを、粉末供給部材Dの方向に移動させるとともに、スクリューd10を適宜回動させることにより、供給ホッパーGに粉末pを補充しておく。
【0096】
次いで、圧力容器25から、柱状の上パンチ13を取り外すとともに、図20(a)に示されている、搬送装置Uに配設されたバキュームパッドu2により、或いは、ロボットの把持部材により、コア部材w6と一体成形された圧粉体W4を、粉末充填キャビティーsから取り出す。なお、コア部材w6の側面には適当な凹凸が形成され、圧粉体にコア部材w6がしっかりと保持されるように工夫することが必要である。
【0097】
以上の幾つかの実施例を用いて説明したように、本発明においては、粉末を、迅速に、一定空間に充填することができるとともに、繰り返し充填される粉末の量のばらつきをきわめて小さくでき、且つ、充填された空間全体にわたって充填密度を均一にできるので、ニアネットシェープの圧粉体を製造することができるとともに、粉末圧縮成形の生産性を向上することができる。また、空気タッピングの条件を制御することによって充填密度を制御することができ、必要に応じて、充填密度を非常に高くできる。
【0098】
空気タッピング条件を変えることにより、粉末充填キャビティー内の粉末充填密度を変えることができること、即ち、粉末充填キャビティー内の粉末充填量を変えることができることは、空気タッピング条件の制御により、圧粉体の重さを管理できることを意味する。即ち、圧粉後、圧粉体の重さを計量して、設定値と比較し、設定値との差を、空気タッピング条件にフィードバックすることにより、粉末成形装置により作製される圧粉体の重さ、即ち、大きさを極めて正確に管理することができ、重さや大きさのばらつきが極めて小さい圧粉体を連続生産できる粉末成形装置が実現できる。更に、供給ホッパーの開口部にグリッド部材を配設することにより、簡単な構成で、粉末充填キャビティー周辺部に粉末の散乱等のトラブルがなく、生産性が高い粉末圧縮成形装置が実現できる。
【0099】
ダイプレス、CIP、RIP等、どの粉末圧縮成形装置の場合でも、(1)充填量が毎回一定していてばらつきが少ないので、圧粉体の重さと大きさが毎回一定である。(2)充填密度を大きくできるので、RIPとCIPの場合、プレス時の収縮時に発生する圧粉体の象の足変形等、望ましくない変形を最小限にできる。また、ダイプレスの場合、パンチが動く距離が小さくできるので、粉末がパンチと金型のクリアランスにかみこんだりすることが少なくなり、金型の寿命を伸ばすことができる。
【0100】
また、ダイプレスでは、高さの大きい製品や形状が複雑な製品の場合、金型に粉末を普通に振り込んで充填するだけでは充填密度が不均一なために、圧粉後、圧粉体中のグリーン密度が不均一になり、このような圧粉体を焼結すると、得られる焼結体は、形状の歪みが大きく、また、圧粉体の割れや欠け、更には、圧粉体を焼結したとき、焼結体中にひびや欠けが起こることが多い。このような製品の製造に本発明を適用したとき、粉末の充填密度を粉末充填キャビティー内の空間全体にわたって高密度で、且つ、均一にできるので、上述のような圧粉体の割れや欠け、焼結後の焼結体の歪みやひび、欠けが起こらない。このように、本発明により、圧粉体の生産性を向上させることができるとともに、圧粉体の重さ、大きさのばらつきを最小にでき、且つ、割れや欠け、焼結時の形状の歪み等による不良率を大幅に低減でき、ネットシェープの成形品が得られるようになる。
【0101】
なお、これまでの説明では、空気タッピング等空気の流れを使って粉末等の粉末を充填する例を示してきたが、粉末が酸化されやすかったり、他の反応が起こりやすい場合には、空気に代わり、窒素やアルゴン等の不活性ガスを使用できることは勿論である。
【0102】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏する。
【0103】
粉末を、迅速に、一定空間に充填することができるとともに、繰り返し充填される粉末の量のばらつきをきわめて小さくでき、且つ、充填された空間全体にわたって充填密度を均一にできるので、ニアネットシェープの圧粉体を作製することができるとともに、圧粉体製造の生産性を向上することができる。
【0104】
空気タッピングの条件を制御することによって充填密度を制御することができ、必要に応じて、充填密度を非常に高くできる。
【0105】
供給ホッパーにグリッド部材を配設したので、粉末を粉末充填キャビティーに充填後、粉末充填キャビティーに充填された粉末と供給ホッパーに残った粉末とを、確実に分離することができるとともに、移動した供給ホッパーからの粉末の落下を防止することができるので、簡単な構成で、生産性が高い高性能の粉末圧縮成形装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の粉末圧縮成形装置において用いられる粉末充填原理を説明するための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図2】図2は本発明の粉末圧縮成形装置に使用される一例としての低気圧高気圧発生装置である。
【図3】図3は本発明の粉末圧縮成形装置において用いられる他の粉末充填原理を説明するための供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図4】図4は本発明の粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図5】図5は図4の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図6】図6は本発明の他の粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図7】図7は図6の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図8】図8は本発明の更なる粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図9】図9は本発明の粉末圧縮成形装置により作製される一例としての圧粉体の斜視図である。
【図10】図10は図9に示されている圧粉体を作製するための粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図11】図11は図10の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図12】図12は本発明の更に他の粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図13】図13は図12の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図14】図14は本発明の別の粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図15】図15は図14の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図16】図16は図15の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図17】図17は本発明の粉末圧縮成形装置により作製される一例としての圧粉体の斜視図である。
【図18】図18は図17に示されている圧粉体を作製するための粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図19】図19は図18の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図20】図20は図19の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための金型や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図21】図21は一例としてのへら駆動装置の一部断面を含む正面図である。
【図22】図22は本発明の粉末圧縮成形装置により作製される一例としての圧粉体の斜視図である。
【図23】図23は図22に示されている圧粉体を作製するための粉末圧縮成形装置における圧粉体作製工程を説明するための圧力容器や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図24】図24は図23の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための圧力容器や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図25】図25は図24の圧粉体作製工程に続く圧粉体作製工程を説明するための圧力容器や供給ホッパー等の垂直断面図である。
【図26】図26は従来の粉末圧縮成形装置において使用される一例としての充填装置の垂直断面図である。
【符号の説明】
C・・・・・・・・容器
D・・・・・・・・粉末供給部材
E・・・・・・・・低気圧高気圧発生装置
G・・・・・・・・供給ホッパー
M・・・・・・・・金型
T・・・・・・・・へら駆動装置
V・・・・・・・・粉末回動部材
W1〜W4・・・・圧粉体
g2・・・・・・・グリッド部材
h1・・・・・・・空気吸引吹き込みパイプ
h2・・・・・・・蓋部材
m・・・・・・・・ゴムモールド
p・・・・・・・・粉末
s・・・・・・・・粉末充填キャビティー
8・・・・・・・・筒体
9・・・・・・・・下パンチ
13・・・・・・・上パンチ

Claims (4)

  1. 粉末を粉末充填キャビティーに充填する手段が、供給ホッパーに収容された粉末を、粉末充填キャビティーに充填する空気タッピング手段と、供給ホッパーと粉末充填キャビティーの両方に存在する粉末のうち、粉末充填キャビティーに形成された密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存する粉末から分離する手段とから構成されており、且つ、前記供給ホッパーと粉末充填キャビティーの両方に存在する粉末のうち、粉末充填キャビティーに形成された密度が均一な部分を、供給ホッパーに残存する粉末から分離する手段として、前記供給ホッパーの粉末充填キャビティー側開口部に、グリッド部材を配設したことを特徴とする粉末圧縮成形装置。
  2. 粉末圧縮成形装置がダイプレス装置であることを特徴とする請求項1に記載の粉末圧縮成形装置。
  3. 粉末圧縮成形装置がゴムモールド静水圧成形装置であることを特徴とする請求項1に記載の粉末圧縮成形装置。
  4. 粉末圧縮成形装置が冷間静水圧成形装置であることを特徴とする請求項1に記載の粉末圧縮成形装置。
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