JPH1148428A - 難燃性エラストマー積層シート - Google Patents

難燃性エラストマー積層シート

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JPH1148428A
JPH1148428A JP20597497A JP20597497A JPH1148428A JP H1148428 A JPH1148428 A JP H1148428A JP 20597497 A JP20597497 A JP 20597497A JP 20597497 A JP20597497 A JP 20597497A JP H1148428 A JPH1148428 A JP H1148428A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 焼却時の有毒ガスの発生の問題を解決し、回
収再利用可能で、シート外観の黒ずみの問題の解消され
た難燃性の積層シートを提供する。 【解決手段】 樹脂と布帛を積層してなる難燃性エラス
トマー積層シートにおいて、樹脂が、 A.テレフタル酸及びテトラメチレングリコールがジカ
ルボン酸成分当たり60モル%以上のポリブチレンテレ
フタレート20〜70重量%と、芳香族ジカルボン酸と
HO(CH2CH2O)iH(i=2〜5)及び/又はC
6〜12脂肪族長鎖ジオールがジカルボン酸成分当たり
60モル%以上のポリエステルであるソフトセグメント
80〜30重量%とのポリエステルブロック共重合体融
点が特定の範囲のもの100重量部、 B.ポリブチレンテレフタレート0〜100重量部、並
びに C.燐酸アンモニウム塩他数種のリン酸系化合物5〜2
00重量部からなる組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のポリエステ
ルブロック共重合体と布帛との積層シートに関し、特に
テントとして有用な難燃性エラストマー積層シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛にポリ塩化ビニルなどを積層
したシートは広く使用されている。しかし、このポリ塩
化ビニルを用いたシートは、不要になった際、ゴミとし
て焼却するとダイオキシンなどの有毒物質の発生の原因
となるなど、公害上の好ましくない問題がある。また、
ポリ塩化ビニルを用いたシートは長期間使用すると可塑
剤がシート表面にブリードアウトするためか、シートが
黒くなって外観が悪くなる欠点もあった。さらに、再利
用の目的でシートを回収する際にも、布帛を構成するポ
リエチレンテレフタレート等のポリエステルとポリ塩化
ビニルとが混合されてしまい、その一方を分離するのは
困難であり、そのまま成形して他の用途に転用するとし
ても、成形温度の範囲が異なるため再生使用、再利用が
困難であった。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
の焼却や回収における問題を解決し、シート外観の黒ず
みの問題の解消された難燃性の積層シートを提供するこ
とにある。ポリ塩化ビニルの代わりにポリエステルエラ
ストマーを用いた場合には、柔軟な積層シートが得られ
るが、このシートは難燃性が不足し、テントの用途では
使用できない。これを、通常用いられる難燃剤である臭
素を含む難燃剤で難燃化することを試みても、焼却など
の問題は解決しないばかりではなく、多量の臭素型難燃
剤や酸化アンチモンなどの難燃助剤を添加しても、テン
トなどの難燃テストであるメッケルバーナー法の燃焼テ
ストに合格する積層シートが得られないのである。この
ような難燃テストに合格する積層シートを提供すること
も課題の一つである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の如
き課題を解決する積層シートを得るべく検討を重ねた結
果、特定のポリエステルブロック共重合体を用いこれに
特定の化合物を配合したものを、布帛と積層すると課題
が達成することができることを見いだし、本発明に至っ
たものである。
【0005】即ち本発明は、樹脂と布帛を積層してなる
難燃性エラストマー積層シートにおいて、樹脂はポリエ
ステルブロック共重合体組成物であり、該組成物は、 A.テレフタル酸及びテトラメチレングリコールがジカ
ルボン酸成分当たり60モル%以上のポリブチレンテレ
フタレートであるハードセグメント20〜70重量%
と、芳香族ジカルボン酸とHO(CH2CH2O)i
(i=2〜5)及び/又は炭素数6〜12の脂肪族長鎖
ジオールがジカルボン酸成分当たり60モル%以上のポ
リエステルであるソフトセグメント80〜30重量%と
のポリエステルブロック共重合体であって、融点(T)
が下記式の範囲にあるポリエステルブロック共重合体
(A)100重量部、 B.ポリブチレンテレフタレート(B)0〜100重量
部、並びに C.燐酸アンモニウム塩若しくはポリリン酸アンモニウ
ム塩、燐酸メラミン塩若しくはポリリン酸メラミン塩又
は燐酸アミド若しくはポリリン酸アミドから選ばれる少
なくとも1種の化合物(C)5〜200重量部からなる
組成物であることを特徴とする難燃性エラストマー積層
シート T0−5>T>T0−60 T>T’+10 (T0:ハードセグメントを構成する成分からなるポリ
マーの融点、 T’:ポリエステルブロック共重合体にチタニウムテト
ラブトキサイドを0.1重量%添加し250℃、3時間
溶融反応させたときの融点)である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いるポリエステルブロック共重合体は、ハードセグメ
ントとソフトセグメントからなるブロック共重合体であ
る。
【0007】ハードセグメントはポリブチレンテレフタ
レートからなるが、テレフタル酸以外のベンゼン環又は
ナフタレン環を分子内に含む芳香族ジカルボン酸、炭素
数4〜12の脂肪族ジカルボン酸、炭素数2〜12の脂
肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノールなどの脂環
族ジオール等が共重合されていてもよい。これらのジオ
ール成分の共重合割合は、全ジカルボン酸当たり40モ
ル%未満、好ましくは30モル%未満である。この共重
合割合は、少ないほど融点も高く好ましいが、柔軟性を
増すために共重合することも行われる。しかし共重合割
合が多くなると結晶化しにくくなり、成形性などが悪く
なるため、あまり多くても好ましくないのである。この
共重合割合は、本発明のブロック共重合体では特定しに
くいが、結晶の融点が150℃以上、好ましくは160
℃以上となるように共重合することが好ましい。
【0008】他方、ソフトセグメントとしては、芳香族
ジカルボン酸とHO(CH2CH2O)nH(n=2〜
5)及び/又は炭素数6〜12の長鎖ジオールを主たる
構成成分とするポリエステルを用いる。このソフトセグ
メントは芳香族ジカルボン酸以外に、脂肪族又は脂環族
ジカルボン酸成分や、短鎖ジオール成分を共重合したも
のであってもよいが、この共重合割合はジカルボン酸成
分に対し40モル%以下であることが好ましい。
【0009】ここで使用され得る芳香族ジカルボン酸成
分としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、ナフタレンジカルボン酸類があげられ、脂肪族ジ
カルボン酸や脂環族ジカルボン酸としては炭素数4〜1
2の直鎖状のジカルボン酸、特に炭素数8〜12の直鎖
状ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等があげ
られる。
【0010】一方炭素数6〜12のジオール成分として
は、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、3ーメチルペンタメチレングリコール、2ーメチル
ノナメチレングリコール等が例示される。
【0011】その他の共重合可能なジオール成分として
は、炭素数2〜5の直鎖状脂肪族ジオールや、ポリオキ
シアルキレングリコール等を少量、好ましくは30重量
%以下、共重合しても良い。このようなポリオキシアル
キレングリコールとしては分子量1200以下300以
上、好ましくは1000以下500以上の比較的低分子
量のポリオキシアルキレングリコールであり、繰り返し
単位中の炭素原子数が2から4のポリオキシアルキレン
グリコールであるが、これを全体のポリマー当たり30
重量%以下、好ましくは5〜20重量%の量で共重合す
ることは、低温特性を改良する意味では好ましいが、3
0重量%を超えて用いると耐薬品性などが低下するので
好ましくない。
【0012】このソフトセグメントを構成するポリエス
テルは、少なくとも1日放置した状態で非晶であるか又
は融点が100℃未満であることが好ましい。
【0013】本発明のポリエステルブロック共重合体に
於いて、ハードセグメントとソフトセグメントの量比
は、重量比で20〜70対80〜30、好ましくは25
〜50対75〜50である。この量比は、得られるポリ
エステルブロック共重合体が、ハードセグメントがこれ
より多い場合、硬くなって使用しにくいなどの問題が出
るので好ましくなく、ソフトセグメントが多い場合は、
結晶性が少なくなり、成形が困難になると共にべとつき
感が出るためである。
【0014】ポリエステルブロック共重合体のソフトセ
グメント及びハードセグメントのセグメント長は、各々
分子量で表現して好ましくは500〜7000、さらに
好ましくは800〜5000である。このセグメント長
は直接測定するのは困難であるが、例えば、ソフトセグ
メント、ハードそれぞれを構成するポリエステルの組成
と、ハードセグメントを構成する成分からなるポリエス
テルの融点及び得られるポリエステルブロック共重合体
の融点とから、フローリーの式を用いて推定することが
出来る。
【0015】かかるポリエステルブロック共重合体の製
造法は、ソフトセグメント及びハードセグメントを構成
するポリマーをそれぞれ製造し、溶融混合して融点がハ
ードセグメントを構成するポリエステルよりも低くなる
ようにする方法があげられる。
【0016】この融点は、混合温度と時間によって変化
するので、目的の融点を示す状態になった時点で、リン
オキシ酸等の触媒失活剤を添加して触媒を失活させたも
のが好ましい。
【0017】触媒失活剤としては、例えば、触媒として
加えられているチタンや錫化合物の金属原子数と等モル
以上、好ましくは1.2倍以上3倍未満の燐酸、亞燐
酸、有機スルホン酸等が加えられる。
【0018】本発明に用いられるポリエステルブロック
共重合体は、35℃オルトクロルフェノール中で測定し
た固有粘度が0.6以上、好ましくは0.8〜1.5のも
のが適用できる。これより固有粘度が低い場合は、強度
が低くなるため好ましくない。
【0019】本発明においては、かかるポリエステルブ
ロック共重合体に必要に応じてポリブチレンテレフタレ
ートを添加して用いる。これは硬さの調節と共にシート
の結晶性を向上させ、べとつき感をなくすのに有効であ
る。この量はポリエステルブロック共重合体100重量
部に対し0〜100重量部、好ましくは5〜50重量部
である。これより多いとシートが固くなって積層シート
の風合いが低下する。このポリブチレンテレフタレート
はブチレンテレフタレート単位からなるものであれば良
く、例えばジカルボン酸成分に対し20モル%以下の量
で他のジカルボン酸やジオールが共重合されていても良
い。この共重合されて良い成分は、ハードセグメントを
構成してよい共重合成分として挙げたものが使用可能で
ある。このポリブチレンテレフタレートは、固有粘度が
0.6〜1.2好ましくは0.7〜1.1のものが一般
的に使用される。これより高い固有粘度の場合は混ざり
が悪い為であり、低いと強度低下につながる。
【0020】本発明においてはかかるポリエステルブロ
ック共重合体又はこれにポリブチレンテレフタレートを
混合したものに対し、燐酸アンモニウム塩若しくはポリ
リン酸アンモニウム塩、燐酸メラミン塩若しくはポリリ
ン酸メラミン塩又は燐酸アミド若しくはポリリン酸アミ
ドから選ばれる少なくとも1種の化合物を配合して使用
する。必要に応じて更にメラミンシアヌレートを配合し
て使用する。特にポリリン酸アンモニウムがコンパウン
ド工程における安定性やブリードのしにくさの面より好
まい。
【0021】この燐化合物の使用量は積層シートとして
用いるポリエチレンテレフタレート布帛の量、メラミン
シアヌレートを併用するかどうかなどとの関係で決めら
れる必要があり、必ずしも一義的ではないが、ポリエス
テルブロック共重合体100部当たり5〜200重量
部、好ましくはポリエステルブロック共重合体とその他
の有機物(ポリブチレンテレフタレートなど)との合計
量100重量部に対し10〜100重量部が使用され
る。
【0022】メラミンシアヌレートは必要なら用いるの
であるが、ポリリン酸アンモニウム1重量部に対し0.
1〜10重量部、好ましくは、0.3〜5重量部の範囲
である。これらの難燃剤は少ないと当然難燃効果が不十
分であり、また、多すぎると固くなったり、伸度がなく
なりもろくなる欠点がある。
【0023】本発明に用いるポリエステルブロック共重
合体組成物は、本発明の組成以外に他のポリマー、安定
剤、顔料、染料、核剤、滑剤その他添加物を含有してい
てもよい。これらの添加物やポリマーの量は、本発明の
組成物100重量部に対し0.01〜30重量部であ
る。
【0024】本発明に於いては、かかるポリエステルブ
ロック共重合体を布帛と接合し、積層シートとするので
あるが、これは、例えば布帛の上に溶融したポリエステ
ルブロック共重合体を押出機を用いて押し出したり、カ
レンダーロールを用いて混練したものを、ゴムロールな
どで押さえつけて布帛中に少なくても一部のポリエステ
ルブロック共重合体が押し込まれて接着される方法で製
造可能である。しかしこれ以外の方法で接着しても本発
明が実施できることは当然である。この際布帛とポリエ
ステルブロック共重合体の重量比は特に限定されるもの
ではないが、通常1対0.1〜10好ましくは0.2〜
5である。
【0025】本発明に用いる布帛としては、テントなど
の用途に要求される特徴を持つ布帛が選定されるべきで
ある。例えば、テントとして用いる場合、強度を持たせ
る必要があるので、強度の強い織物が用いられる。例え
ば、200〜1000デニールの5g/de以上の強度
を持った繊維からなる織物等が良く用いられる。この織
物の密度は用途によって異なるので必ずしも限定できず
5〜100本/inの広い範囲で使用されうる。
【0026】かくして得られる積層シートは、布帛の最
外層の片面又は片面にポリエステルエラストマーを積層
してなる積層シートとなる。必要に応じてシートの内層
も布帛とポリエステルエラストマーを積層した多層構造
とすることがでる。本発明の積層シートはテントとして
必要な難燃性、柔軟性、耐光性、屈曲疲労性等を備えて
いるので、必要に応じて熱接着や接着剤を用いた接着を
行い、テントとして特に好適に使用することが出来る。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳述する。
なお、実施例中「部」とは「重量部」を示す。また、例
中の特性は下記の方法で評価した。
【0028】[難燃性]自治省令防炎性試験法 メッケ
ルバーナー法に準じて測定、炭化面積で測定した。
【0029】[耐光性]Tダイにて成形したシートをJ
ISK7113に準じたダンベル型にて打ち抜き、キセ
ノンウエザーメーターで63℃雰囲気にて90W/m2
の紫外光を照射し、1000時間経過後、JISK71
13に基づき引張試験を行い引張破断伸度を測定し、紫
外線照射前と照射後の引張破断伸度保持率を評価した。
又、外観についても目視判定した。
【0030】[耐屈曲性]チャック間100mmで1c
m幅の積層シートを掴みチャック間を5mmと100m
mとの間で上下を10万回繰り返す方法で実施し、外観
により判定した。
【0031】[参考例1]テレフタル酸ジメチル194
部、トリエチレングリコール160部をジブチル錫ジア
セテート触媒でエステル交換反応後、減圧下に重縮合し
て、固有粘度0.76の水飴状のポリエステル(ア)を
得た。このポリエステルに、別途同様に重縮合して得た
固有粘度0.98のポリブチレンテレフタレート(イ)
のチップを乾燥して、107部添加し、250℃で更に
75分反応させたのち、フェニルフォスフォン酸を0.
1部添加して、反応を停止させた。このポリエステルブ
ロック共重合体を取り出しチップとした。このチップの
融点は176℃で、固有粘度は0.83であった。
【0032】[参考例2]テレフタル酸ジメチル180
部、セバシン酸ジメチル20部、テトラエチレングリコ
ール140部及びジエチレングリコール30部をジブチ
ル錫ジアセテート触媒でエステル交換反応後、減圧下に
重縮合して、固有粘度1.01のポリエステルを得た。
このポリエステルを参考例1と同様にブロック化してポ
リエステルブロック共重合体を得てチップとした。融点
は192℃、固有粘度は1.02であった。
【0033】[参考例3]イソフタル酸ジメチル180
部、セバシン酸ジメチル20部、ヘキサメチレングリコ
ール170部をジブチル錫ジアセテート触媒でエステル
交換反応後、減圧下に重縮合して、固有粘度1.06の
ポリエステルを得た。このポリエステルを参考例1と同
様にブロック化してポリエステルブロック共重合体を得
てチップ化した。この融点は204℃、固有粘度は1.
07であった。
【0034】[参考例4]テレフタル酸ジメチル65
部、ポリテトラメチレングリコール(平均分子量100
0)120部、テトラメチレングリコール61部をテト
ラブトキシチタネートを触媒として、常法により重合し
て固有粘度1.42のポリ(オキシアルキレン)グリコ
ール共重合ポリテトラメチレンテレフタレートを得た。
【0035】[実施例1]参考例1のポリエステルブロ
ック共重合体を表1に示した割合の燐酸化合物と共に2
30℃で押出機によりコンパウンドとした。このコンパ
ウンドをTダイ付き押し出し機よりTダイを通して押し
だし、40℃の冷却ロールと硬度80Aのゴムロールの
間に挟んだ各種の布帛の上に押し出した。得られた積層
物の布帛面に再度同様に積層し、両面に樹脂層を有する
積層シートとした。この特性を表1に示す。
【0036】[実施例2、3]実施例1において、参考
例1のポリエステルブロック共重合体の替わりに各々参
考例2、3のポリエステルブロック共重合体を用いて、
他は実施例1と同様に実施した。得られた積層シートの
特性を表1に示す。
【0037】[実施例4]実施例1において、参考例1
のポリエステルブロック共重合体の替わりに参考例3の
ポリエステルブロック共重合体及びPBTを重量比90
対10で用いて他は実施例1と同様に実施した。得られ
た積層シートの特性を表1に示す。
【0038】[比較例1]実施例1において、参考例1
のポリエステルブロック共重合体の替わりに各々参考例
4のポリエステルブロック共重合体を用いて、他は実施
例1と同様に実施した。得られた積層シートの特性を表
1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明を実施することにより得られる積
層シートは、テントなどに有効な難燃性と柔軟性、耐屈
曲疲労性、耐光性などを有し、又、焼却の従来用いられ
ていたポリ塩化ビニルで問題とされるような有害なダイ
オキシンなどが発生しない特徴がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂と布帛を積層してなる難燃性エラス
    トマー積層シートにおいて、樹脂はポリエステルブロッ
    ク共重合体組成物であり、該組成物は、 A.テレフタル酸及びテトラメチレングリコールがジカ
    ルボン酸成分当たり60モル%以上のポリブチレンテレ
    フタレートであるハードセグメント20〜70重量%
    と、芳香族ジカルボン酸とHO(CH2CH2O)i
    (i=2〜5)及び/又は炭素数6〜12の脂肪族長鎖
    ジオールがジカルボン酸成分当たり60モル%以上のポ
    リエステルであるソフトセグメント80〜30重量%と
    のポリエステルブロック共重合体であって、融点(T)
    が下記式の範囲にあるポリエステルブロック共重合体
    (A)100重量部、 B.ポリブチレンテレフタレート(B)0〜100重量
    部、並びに C.燐酸アンモニウム塩若しくはポリリン酸アンモニウ
    ム塩、燐酸メラミン塩若しくはポリリン酸メラミン塩又
    は燐酸アミド若しくはポリリン酸アミドから選ばれる少
    なくとも1種の化合物(C)5〜200重量部からなる
    組成物であることを特徴とする難燃性エラストマー積層
    シート。 T0−5>T>T0−60 T>T’+10 (T0:ハードセグメントを構成する成分からなるポリ
    マーの融点、 T’:ポリエステルブロック共重合体にチタニウムテト
    ラブトキサイドを0.1重量%添加し250℃、3時間
    溶融反応させたときの融点)
  2. 【請求項2】 ポリエステルブロック共重合体組成物が
    ポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対
    して更にメラミンシアヌレート5〜200重量部を配合
    されてなる組成物である請求項1に記載の積層シート。
  3. 【請求項3】 布帛がポリエチレンテレフタレートから
    なる布帛である請求項1又は2に記載の積層シート。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の積層
    シートよりなるテント。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002060596A (ja) * 2000-06-05 2002-02-26 Du Pont Toray Co Ltd 難燃性のポリエステルエラストマ樹脂組成物
JP2012531482A (ja) * 2009-07-03 2012-12-10 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. ポリマー組成物およびその組成物のケーブル被覆
JP2019123222A (ja) * 2018-01-17 2019-07-25 ヨンイル カンパニー リミテッド リサイクル可能な環境にやさしい積層織物

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