JPH1148068A - スクリュークランプ機 - Google Patents

スクリュークランプ機

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JPH1148068A
JPH1148068A JP21500697A JP21500697A JPH1148068A JP H1148068 A JPH1148068 A JP H1148068A JP 21500697 A JP21500697 A JP 21500697A JP 21500697 A JP21500697 A JP 21500697A JP H1148068 A JPH1148068 A JP H1148068A
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JP
Japan
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bolt
tightening cylinder
motor
screw
output shaft
Prior art date
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Application number
JP21500697A
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English (en)
Inventor
Masaki Kido
晶樹 城戸
Hiroyuki Kouchi
寛之 古内
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YUTANI KK
Kyoei Steel Ltd
Original Assignee
YUTANI KK
Kyoei Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1148068A publication Critical patent/JPH1148068A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプおよびクランプ解除を安定した回転
トルクで行なえる簡素で安価なスクリュークランプ機を
提供する。 【解決手段】 テーブル1のありみぞ2に頭部3aを回転不
可に挿入したボルト3のねじ部3bをテーブル上に垂直に
突出させ、ボルトの頭部3aに下端を固定した回り止め支
柱4を、上記テーブル上にボルト3から隔てて垂直に突出
させる。正逆転するエアモータ6と減速機構7を内蔵した
モータケーシング5を、回り止め支柱4に回転不可かつ昇
降自在に案内させる。モータケーシング5の下端に軸方
向に不動かつ回転自在に締付け筒8の基端部8を支承し、
その先端部8b内周にボルトのねじ部3bに螺合する雌ねじ
8cを設ける。減速機構7の出力軸16の外周に駆動突起
を、この出力軸16に外嵌する締付け筒の基端部8aの内周
に、上記駆動突起から周方向に所定間隔をあけて被駆動
突起を夫々突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアモータ等によ
り伝動継手を介して正逆に回転駆動される締付け筒を内
蔵したケーシングとテーブルの間に、このテーブルに突
設したボルトに上記締付け筒を螺合して工具やワークを
クランプするスクリュークランプ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスクリュークランプ機と
して、例えばケーシング内に、正逆回転可能なエアモー
タと、このエアモータの回転を減速する遊星歯車などの
減速機構と、この減速機構の六角形断面の出力軸に嵌合
する伝動継手としての六角形穴をもつ基端部が、上記ケ
ーシングの下端に軸方向に不動かつ回転自在に支承さ
れ、ケーシングから突出する先端部内周に雌ねじを有す
る締付け筒とを備えたものが知られている。そして、ク
ランプすべき工具等の取付穴に、テーブルに突設したボ
ルトを通し、このボルトにスクリュークランプ機の締付
け筒を螺合した後、この締付け筒をエアモータで締付方
向に回転させて、ケーシングの下面とテーブルの上面の
間に工具等をクランプして固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアモータ
は、起動直後のトルクが非常にばらつき、エアモータが
10回転ほど回転しないと安定した規定のトルク値が得
られないことが一般に知られている。ところが、上記従
来のスクリュークランプ機は、伝動継手としての締付け
筒の基端部の六角形穴が、減速機構の六角形断面の出力
軸に相対回転不可にぴったりと嵌合しているため、不安
定で規定値に満たないエアモータの起動直後のトルク
が、そのまま締付け筒に伝わってそのトルクで工具等が
テーブルにクランプされ,あるいはクランプが解除され
る。例えば、対向する上下のテーブルにスクリュークラ
ンプ機を4個ずつ用いて、多種類の上下金型を工程に合
わせて順次取り替えてクランプせねばならないような場
合、クランプの解除には最初から大きなトルクで締付け
筒を回す必要があるが、上述のトルク不足のため、クラ
ンプが1つでも解除できなくなると、金型が取り替えら
れなくなるという問題がある。勿論、クランプ解除時の
エアモータの逆転トルクを、供給エア圧力を増加させ、
あるいは減速機構の減速比を大きくして、クランプ時の
エアモータの正転トルクより増大させて上記問題を解決
することはできるが、そうすると、スクリュークランプ
機が複雑で高価なものになるという問題が生じる。
【0004】そこで、本発明の目的は、エアモータ等の
動力を締付け筒に伝える伝動継手の構造を工夫すること
によって、供給エア圧力等および減速比を一定にしたま
ま、クランプ時およびクランプ解除時にエアモータから
締付け筒に安定した規定のトルクを伝えることができる
簡素で安価なスクリュークランプ機を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、テーブルに突設したボルトに螺
合する締付け筒を軸方向に不動かつ回転自在に下端に支
承するとともに、上記締付け筒を正逆に伝動継手を介し
て回転駆動するモータを有する押さえ部を備え、この押
さえ部と上記テーブルの間に被固定物をクランプするス
クリュークランプ機において、上記伝動継手は、上記エ
アモータが所定回数だけ回転して初めて上記締付け筒に
回転力を伝えるようになっていることを特徴とする。
【0006】請求項1のスクリュークランプ機は、押さ
え部の下端に支承した締付け筒を、テーブルに突設した
ボルトに螺合して、押さえ部とテーブルの間に被固定物
を挟んでいる。いま、モータが正転または逆転起動され
ると、その回転力は、所定回数だけ回転して初めて伝動
継手を介して締付け筒に伝えられるので、起動直後の不
安定で不十分なトルクは伝えられず、安定した十分なト
ルクが初めから締付け筒に伝えられる。従って、締付け
筒は、テーブル上のボルトに十分なトルクで締め付けら
れて、被固定物が押さえ部とテーブル間に確実にクラン
プされ、あるいはテーブル上のボルトから十分なトルク
で緩められて、被固定物のクランプが確実に解除され
る。なお、モータの正,逆転で駆動力または減速比を変
化させなくても、確実にクランプおよびその解除ができ
るので、スクリュークランプ機が簡素化し、安価にな
る。
【0007】また、請求項2の発明は、表面にありみぞ
を有するテーブル上に被固定物を固定するスクリューク
ランプ機において、上記ありみぞに頭部側を挿入し、ね
じ部の先端側を上記テーブル上に垂直に突出させて回転
不可に嵌装されたボルトと、このボルトの頭部に下端を
固定して、このボルトから間隔をおいて上記テーブル上
に垂直に突出する回り止め支柱と、この回り止め支柱に
回転不可かつ昇降自在に案内され、内部に正逆転可能な
エアモータとこのエアモータの回転を減速する減速機構
を収容したモータケーシングと、このモータケーシング
の下端に軸方向に不動かつ回転自在に基端部が支承さ
れ、先端部内周に上記ボルトのねじ部に螺合する雌ねじ
を有する締付け筒と、上記モータケーシングの下端中央
に位置する上記減速機構の出力軸の外周に突設された駆
動突起と、上記出力軸に外嵌する上記締付け筒の基端部
の内周に、上記駆動突起から周方向に所定間隔をあけて
突設された被駆動突起とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2のスクリュークランプ機では、テ
ーブル表面のありみぞに頭部側を回転不可に挿入したボ
ルトのねじ部が、テーブル上に垂直に突出し、このボル
トの頭部に下端を固定した回り止め支柱が、上記ねじ部
から間隔をおいてテーブル上に垂直に突出し、この回り
止め支柱に、モータケーシングが回転不可かつ昇降自在
に案内されており、モータケーシングの下端に支承され
た締付け筒が、上記ボルトに螺合して、モータケーシン
グとテーブルの間に被固定物を挟んでいる。いま、モー
タケーシング内のエアモータが正転または逆転起動され
ると、その回転力は、減速機構の出力軸に伝えられる
が、出力軸の外周に突設された駆動突起と、上記出力軸
に外嵌する上記締付け筒の基端部の内周に突設された被
駆動突起の間には周方向に所定間隔があいているので、
エアモータが所定回数だけ回転して初めて、駆動突起と
被駆動突起が当接して回転力が締付け筒に伝えられる。
従って、締付け筒には、エアモータの起動直後の不安定
で不十分なトルクは伝えられず、安定した十分なトルク
が初めから伝えられ、締付け筒は、テーブル上のボルト
に十分なトルクで締め付けられて、被固定物がモータケ
ーシングとテーブル間に確実にクランプされ、あるいは
テーブル上のボルトから十分なトルクで緩められて、被
固定物のクランプが確実に解除される。なお、エアモー
タの正,逆転で供給エア圧力または減速比を変化させな
くても、確実にクランプおよびその解除ができるので、
スクリュークランプ機が簡素化し、安価になる。また、
ありみぞに頭部側を挿入したボルトが回転せず、上記頭
部に下端を固定した回り止め支柱も回転せず、この回り
止め支柱に昇降自在に案内されるモータケーシングも回
転しないので、これらを反力受けとして締付け筒がエア
モータで確実に回転するうえ、締付け筒とボルトが自動
的に心合わせでき、より確実かつ迅速にクランプおよび
クランプの解除を行なうことができる。
【0009】請求項3のスクリュークランプ機は、上記
出力軸の駆動突起と上記締付け筒の被駆動突起の間の所
定間隔は、上記エアモータの10回転分以上に相当する
ことを特徴とする。請求項3のスクリュークランプ機で
は、出力軸の駆動突起と締付け筒の被駆動突起の間の所
定間隔が、回転トルクが不安定で不十分とされるエアモ
ータ起動直後の10回転分以上に相当するので、安定し
た十分な回転トルクのみが締付け筒に伝えられ、従っ
て、一層確実かつ迅速にクランプおよびクランプの解除
を行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1,図2は、本発明のスクリ
ュークランプ機の一例を示す夫々一部破断正面図,側面
図である。このスクリュークランプ機は、テーブル1の
表面のありみぞ2(図2参照)に頭部3a側を挿入し、ね
じ部3bの先端側をテーブル1上に垂直に突出させて回
転不可に嵌装されたボルト3と、このボルト3の頭部3
aに下端を固定して、このボルト3から間隔をおいてテ
ーブル1上に垂直に突出する回り止め支柱4と、この回
り止め支柱4に回転不可かつ昇降自在に案内され、内部
に正逆転可能なエアモータ6とこのエアモータ6の回転
を減速する遊星歯車などの減速機構7を収容したモータ
ケーシング5と、このモータケーシング5の下端に軸方
向に不動かつ回転自在に基端部8aが支承され、先端部
8bの内周に上記ボルト3のねじ部3bに螺合する雌ねじ
8cを有する締付け筒8とを備える。
【0011】上記ボルト3の頭部3aは、ありみぞ2に
嵌まり込む長方形断面をもつ直方体の中央に、軸部3c
の基端をT字状に螺合してなり、回り止め支柱4の下端
は、中空でL字状のブロック9を介してねじ10,10
およびねじ11,11により上記頭部3aに連結され、上
記軸部3cには、クランプ軸力を検出する図示しない歪
みゲージが貼り付けられる。上記回り止め支柱4は、図
2に示すように、上端がT字状のストッパ4aをなして
モータケーシング5の側面の縦溝12に摺動自在に嵌め
込まれ、縦溝12の下端両側に突設した案内ローラ1
3,13で左,右を挟まれてなり、モータケーシング5
は、縦溝12の上縁がストッパ4aの上縁に当接する最
低位置と、案内ローラ13がストッパ4aの下縁に当接
する最高位置との間で昇降する。従って、図2に示す最
低位置までの距離L,最高位置なでの距離Hは、図1に
示す出力軸16の下端からボルト3の上端までの距離
L,ボルト3の上端から締付け筒8の下端までの距離H
に夫々対応している。そして、締付け筒8の先端部8b
の内周の雌ねじ8cが、回転してボルト3にねじ込まれ
るに伴って、モータケーシング5の下面とテーブル1の
上面の間に金型,工具,ワークなどの被固定物20がクラ
ンプされる。なお、モータケーシング5の上部の左,右
には、エアモータの正転,逆転用の給気ニップル14,1
5を設けている。
【0012】モータケーシング5の下端中央に位置する
上記減速機構7の出力軸16の外周には、図3(A)に示
すように、直径方向に対向させて一対の扇形の駆動突起
17,17を突設する一方、出力軸16に外嵌する締付
け筒8の基端部8aの内周には、上記駆動突起17,17
から周方向に所定間隔Wをあけて一対の扇形の被駆動突
起18,18を突設している。そして、上記所定間隔W
は、エアモータ6が起動後に安定した規定のトルクを出
力するようになると確かめられているエアモータ6の1
0回転分に相当するように設定されている。なお、締付
け筒8の基端部8aは、図1に示すように、スラスト軸
受19を介してモータケーシング5の下端に支承され
る。
【0013】上記構成のスクリュークランプ機を用い
て、次のようにテーブル上に被固定物としての金型がク
ランプされる。テーブル1上には、ありみぞ2に頭部3
aを回転不可に挿入したボルト3のねじ部3bと、上記頭
部3aにブロック9を介して下端が固定された回り止め
支柱4とが垂直に突出している。そこで、上記ボルト3
のねじ部3bを、取付穴20a(図2参照)に通してテーブ
ル1上に金型20を載置し、上記回り止め支柱4に、上
側方から縦溝12と案内ローラ13を嵌め込んでモータ
ケーシング5を取り付ける。そして、モータケーシング
5を回り止め支柱4に沿って下降させれば、回り止め支
柱4によってボルト3と締付け筒8とが同軸に保持され
ているので、締付け筒8の先端部内周の雌ねじ8cが、
ボルト3のねじ部3bの頂部に自動的に螺合する。な
お、金型20の取付穴が上記ありみぞ2に一致した側面
に開口する溝穴であれば、回り止め支柱4にモータケー
シング5を取り付けて一体化した状態で、ボルト3をあ
りみぞ2および上記溝穴に挿入することができ、この場
合は、モータケーシング5の取り付けの手間が省ける。
【0014】次に、モータケーシング5の正転用の給気
ニップル14(図2参照)からエアを供給すると、内蔵の
エアモータ6(図1参照)が正転起動され、その回転力
は、前回のクランプ解除のため図3(C)に示す状態にあ
る減速機構7の出力軸16を、図3(C)の矢印と逆方向
(時計回り)に回転させるが、出力軸16の外周に突設さ
れた駆動突起17と、出力軸16に外嵌する締付け筒8
の基端部8aの内周に突起された被駆動突起18の間に
は周方向にエアモータ6の10回転分に相当する間隔W
(図3(A)参照)があいているので、出力軸16は、図3
(B)の状態を経てエアモータ6が安定した規定のトルク
を出力する図3(A)の状態まで回転して初めて、駆動突
起17が被駆動突起18に矢印方向に当接して、上記ト
ルクが締付け筒8に伝えられる。従って、締付け筒8に
は、エアモータ6の起動直後の不安定で不十分なトルク
は伝えられず、締付け筒8は安定した規定のトルクでボ
ルト3のねじ部3bに締め付けられて、金型20がモー
タケーシング5の下面とテーブル1の上面の間に確実か
つ強固にクランプされる。
【0015】さらに、上記金型20による成形工程が終
わり、この金型20を次の金型に取り替えるべく取り外
す場合は、モータケーシング5の逆転用給気ニップル1
5(図2参照)からエアを供給する。すると、内蔵のエア
モータ6(図1参照)が逆転起動され、その回転力は、図
3(A)に示す状態にある減速機構7の出力軸16を、図
3(A)の矢印と逆方向(反時計回り)に回転させるが、出
力軸16の駆動突起17と、締付け筒の基端部8aの被
駆動突起18の間には同様の間隔Wがあいているので、
出力軸16は、図3(B)の状態を経てエアモータ6が安
定した規定のトルクを出力する図3(C)の状態まで回転
して初めて、駆動突起17が被駆動突起18に矢印方向
に当接して、上記トルクが締付け筒8に伝えられる。従
って、締付け筒8は、同様に安定した規定のトルクでボ
ルトのねじ部3bから緩められ、金型20のテーブル1
へのクランプが確実に解除され、総てのスクリュークラ
ンプ機(例えば4個)のクランプが解除されると、次の金
型に取り替えて、この新たな金型を上述と同様にテーブ
ル1にクランプする。特に、クランプの解除には最初か
ら大きなトルクで締付け筒8を回す必要があるが、上述
の如く金型20を固定する総てのスクリュークランプ機
のクランプを確実に解除できるので、従来のように金型
が取替不能になる虞れがなくなる。
【0016】このように、本発明のスクリュークランプ
機では、減速機構7の出力軸16とこれに外嵌する締付
け筒の基端部8bからなる伝動継手を、エアモータ6が
起動して安定した規定のトルクを出力する回数だけ回転
して初めて回転力を伝えるようにしたので、クランプ解
除時の供給エア圧力や減速比をクランプ時より増加させ
なくとも、安定した十分な解除トルクを得ることができ
るから、スクリュークランプ機を構造が簡素で安価なも
のにすることができる。また、上記実施の形態では、あ
りみぞ2に頭部3aを挿入したボルト3が回転不可で、
上記頭部3aに下端を固定した回り止め支柱4も回転せ
ず、この回り止め支柱4に昇降自在に案内されるモータ
ケーシング5も回転不可なので、これら回転不可な部材
を反力受けとして締付け筒8が円滑かつ確実に回転する
うえ、締付け筒8とボルト3が自動的に心合わせでき、
より確実かつ迅速にクランプおよびクランプ解除を行な
うことができるという利点がある。
【0017】上記実施の形態では、ありみぞに回転不可
に挿入されるボルトおよびこのボルト頭部に下端を固定
された回り止め支柱を用いたが、ボルトをテーブルに突
設し、回り止め支柱を省略して、エアモータの動力を締
付け筒に伝える伝動継手を、エアモータが所定回数だけ
回転して初めて締付け筒に回転力を伝えるものとしても
よい。この場合でも、エアモータ起動直後の不安定で不
十分なトルクは締付け筒に伝えられないので、供給エア
圧力や減速比を変化させずとも、安定した十分なトルク
で締付け筒を正逆転させることができ、従って、簡素か
つ安価な構成でもって確実にクランプおよびクランプの
解除を行なうことができる。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
の発明は、テーブルに突設したボルトに螺合する締付け
筒を軸方向に不動かつ回転自在に下端に支承するととも
に、上記締付け筒を正逆に伝動継手を介して回転駆動す
るモータを有する押さえ部を備え、この押さえ部と上記
テーブルの間に被固定物をクランプするスクリュークラ
ンプ機において、上記伝動継手を、上記エアモータが所
定回数だけ回転して初めて上記締付け筒に回転力を伝え
るようにしているので、モータ起動直後の不安定で不十
分なトルクは締付け筒に伝えられず、駆動力や減速比を
変化させずとも、安定した十分なトルクで締付け筒を正
逆転させることができ、簡素かつ安価な構成でもって確
実にクランプおよびクランプの解除を行なうことができ
る。
【0019】請求項2の発明は、表面にありみぞを有す
るテーブル上に被固定物を固定するスクリュークランプ
機において、上記ありみぞに頭部側を挿入し、ねじ部の
先端側を上記テーブル上に垂直に突出させて回転不可に
嵌装されたボルトと、このボルトの頭部に下端を固定し
て、このボルトから間隔をおいて上記テーブル上に垂直
に突出する回り止め支柱と、この回り止め支柱に回転不
可かつ昇降自在に案内され、内部に正逆転可能なエアモ
ータとこのエアモータの回転を減速する減速機構を収容
したモータケーシングと、このモータケーシングの下端
に軸方向に不動かつ回転自在に基端部が支承され、先端
部内周に上記ボルトのねじ部に螺合する雌ねじを有する
締付け筒と、上記モータケーシングの下端中央に位置す
る上記減速機構の出力軸の外周に突設された駆動突起
と、上記出力軸に外嵌する上記締付け筒の基端部の内周
に、上記駆動突起から周方向に所定間隔をあけて突設さ
れた被駆動突起とを備えているので、回転不可なボルト
と回り止め支柱とモータケーシングを反力受けとして締
付け筒を円滑かつ確実に回転させることができるうえ、
回り止め支柱により締付け筒とボルトが自動的に心合わ
せでき、より確実かつ迅速にクランプおよびクランプ解
除を行なうことができる。
【0020】請求項3の発明は、上記出力軸の駆動突起
と上記締付け筒の被駆動突起の間の所定間隔が、上記エ
アモータの10回転分以上に相当するので、回転トルク
が不安定で不十分とされるエアモータ起動直後の10回
転分の動力が締付け筒に伝えられず、締付け筒が安定し
た十分な回転トルクで正逆転駆動されるので、一層確実
かつ迅速にクランプおよびクランプの解除を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のスクリュークランプ機の一例を示す
一部破断正面図である。
【図2】 図1のスクリュークランプ機の側面図であ
る。
【図3】 図1のIII−III線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…テーブル、2…ありみぞ、3…ボルト、3a…頭
部、3b…ねじ部、4…回り止め支柱、5…モータケー
シング、6…エアモータ、7…減速機構、8…締付け
筒、8a…基端部、8b…先端部、8c…雌ねじ、9…ブ
ロック、10,11…ねじ、12…縦溝、13…案内ロ
ーラ、14…正転用給気ニップル、15…逆転用給気ニ
ップル、16…出力軸、17…駆動突起、18…被駆動
突起、19…スラスト軸受、20…金型。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルに突設したボルトに螺合する締
    付け筒を軸方向に不動かつ回転自在に下端に支承すると
    ともに、上記締付け筒を正逆に伝動継手を介して回転駆
    動するモータを有する押さえ部を備え、この押さえ部と
    上記テーブルの間に被固定物をクランプするスクリュー
    クランプ機において、 上記伝動継手は、上記エアモータが所定回数だけ回転し
    て初めて上記締付け筒に回転力を伝えるようになってい
    ることを特徴とするスクリュークランプ機。
  2. 【請求項2】 表面にありみぞを有するテーブル上に被
    固定物を固定するスクリュークランプ機において、 上記ありみぞに頭部側を挿入し、ねじ部の先端側を上記
    テーブル上に垂直に突出させて回転不可に嵌装されたボ
    ルトと、 このボルトの頭部に下端を固定して、このボルトから間
    隔をおいて上記テーブル上に垂直に突出する回り止め支
    柱と、 この回り止め支柱に回転不可かつ昇降自在に案内され、
    内部に正逆転可能なエアモータとこのエアモータの回転
    を減速する減速機構を収容したモータケーシングと、 このモータケーシングの下端に軸方向に不動かつ回転自
    在に基端部が支承され、先端部内周に上記ボルトのねじ
    部に螺合する雌ねじを有する締付け筒と、上記モータケ
    ーシングの下端中央に位置する上記減速機構の出力軸の
    外周に突設された駆動突起と、 上記出力軸に外嵌する上記締付け筒の基端部の内周に、
    上記駆動突起から周方向に所定間隔をあけて突設された
    被駆動突起とを備えたことを特徴とするスクリュークラ
    ンプ機。
  3. 【請求項3】 上記出力軸の駆動突起と上記締付け筒の
    被駆動突起の間の所定間隔は、上記エアモータの10回
    転分以上に相当することを特徴とする請求項2に記載の
    スクリュークランプ機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102310330A (zh) * 2010-06-11 2012-01-11 斗山英维高株式会社 桥式机横轨夹持装置
CN106111352A (zh) * 2016-06-29 2016-11-16 韩启峰 一种能够无线控制的球墨铸管生产用工业离心机
CN110695729A (zh) * 2019-10-22 2020-01-17 北京星航机电装备有限公司 一种异形内型面支撑工装
CN111390542A (zh) * 2020-05-09 2020-07-10 任新庄 一种灯座自动装配机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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