JPH1147986A - 裏当て材のセッティング位置検出装置とその検出方法および裏当て材のセッティング位置検出装置を備えた溶接設備 - Google Patents

裏当て材のセッティング位置検出装置とその検出方法および裏当て材のセッティング位置検出装置を備えた溶接設備

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JPH1147986A
JPH1147986A JP20067597A JP20067597A JPH1147986A JP H1147986 A JPH1147986 A JP H1147986A JP 20067597 A JP20067597 A JP 20067597A JP 20067597 A JP20067597 A JP 20067597A JP H1147986 A JPH1147986 A JP H1147986A
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distance
welding
groove
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JP20067597A
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English (en)
Inventor
Morihiko Osawa
守彦 大澤
Kunio Miyawaki
国男 宮脇
Yoshito Mihara
好人 三原
Kazuhiko Tani
和彦 谷
Kenji Kamikawa
健司 上川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏当て金が母材の裏面から外れることなく正
しく仮止めされているかを自動的に検出する。 【解決手段】 溶接される2つの母材1a,1bに形成
された開先2の長さ方向Aへ移動自在な溶接ロボット5
に、母材1a,1bから開先2の裏側に仮止めされた裏
当て金3までの距離を検出するレーザセンサ18が設け
られ、レーザセンサ18によって検出された距離と正規
の距離とを比較して裏当て金3が母材1a,1bの裏面
から外れているかを判断する制御装置と、制御装置で裏
当て金3が外れていると判断された際に警告を発する警
告手段とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接を行う前に仮
止めされた裏当て材のセッティング位置検出装置とその
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、裏当て材(裏当て金等)をセット
して溶接を実施する場合、2つの母材に形成された開先
の裏側から裏当て材を粘着テープなどで仮止めし、その
後、表側から溶接を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、裏当て
材を粘着テープなどで仮止めしても、裏当て材が正規の
取付け位置から外れたりずれたりすることがあり、この
ようにして裏当て材が開先の裏面から離れてしまうと良
好な裏波を出すことができなかった。したがって、溶接
を行う前に、裏当て材が母材の裏面から外れていないか
を溶接者の目で確認する作業が必要となり、手間がかか
るといった問題があった。特に、溶接ロボットを用いて
溶接の自動化を図る場合、裏当て材が外れていないかを
溶接者が一々目視で確認していては、溶接の自動化の妨
げになった。
【0004】そこで本発明は、裏当て材が母材の裏面か
ら外れることなく正しく仮止めされているかを自動的に
検出することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、溶接さ
れる2つの母材に形成された開先の長さ方向へ移動自在
な移動体に、上記母材から上記開先の裏側に仮止めされ
た裏当て材までの距離を検出する距離検出手段が設けら
れ、この距離検出手段によって検出された距離と正規の
距離とを比較して、上記裏当て材が上記母材の裏面から
外れているかを判断する制御装置が備えられていること
を特徴としたものである。
【0006】これによると、仮止めされた裏当て材が母
材の裏面から外れた場合、距離検出手段によって検出さ
れた母材から裏当て材までの距離が正規の距離と異なる
ため、制御装置により裏当て材が上記母材の裏面から外
れていると判断される。これにより、上記裏当て材が外
れているかを自動的に検出することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、移動体として溶接
ロボットを用い、距離検出手段は、上記溶接ロボットに
設けられた溶接トーチよりも、溶接ロボットの移動方向
における先方位置に取付けられていることを特徴とした
ものである。
【0008】これによると、溶接ロボットによる自動溶
接に先行して、裏当て材が外れているかを自動的に検出
することができるため、溶接作業の一層の自動化を図る
ことができる。
【0009】請求項3記載の発明は、距離検出手段とし
てレーザセンサが用いられ、このレーザセンサは、溶接
を行う側から開先の部分に向けて線状のレーザ光を投光
する投光部と、レーザ光が投光されている開先の部分を
撮影する撮像装置とで構成されていることを特徴とした
ものである。
【0010】これによると、投光部から開先の部分に向
けて線状のレーザ光を投光し、レーザ光が投光されてい
る開先の部分を撮像装置で撮影し、撮影された画像に基
づいて、母材から裏当て材までの距離を求めることがで
きる。
【0011】請求項4記載の発明は、制御装置において
裏当て材が外れていると判断された際に警告を発する警
告手段が備えられていることを特徴としたものである。
これによると、制御装置において裏当て材が外れている
と判断されると、警告手段で警告を発するため、作業者
は迅速に裏当て材を正規の位置に修正し直す作業にとり
かかることができる。
【0012】請求項5記載の発明は、溶接される2つの
母材に形成された開先の裏側に裏当て材を仮止めし、距
離検出手段を用いて上記母材から裏当て材までの距離を
検出し、上記距離検出手段によって検出された距離と正
規の距離とを比較して、上記裏当て材が上記母材の裏面
から外れているかを求めることを特徴としたものであ
る。
【0013】請求項6記載の発明は、距離検出手段を溶
接ロボットに設け、この溶接ロボットが行う自動溶接よ
りも先行して、上記距離検出手段で母材から裏当て材ま
での距離を検出し、検出した距離に基づいて裏当て材が
外れているかを求めることを特徴としたものである。
【0014】請求項7記載の発明は、距離検出手段とし
て、投光部と撮像装置とを備えたレーザセンサが用いら
れ、上記投光部から開先の部分に向けて線状のレーザ光
を投光し、レーザ光が投光されている開先の部分を上記
撮像装置で撮影し、撮影された画像に基づいて、母材か
ら裏当て材までの距離を求めることを特徴としたもので
ある。
【0015】請求項8記載の発明は、制御装置において
裏当て材が外れていると判断された際、警告手段で警告
を発することを特徴としたものである。請求項9記載の
発明は、溶接される2つの母材に形成された開先に沿っ
て移動自在な複数の溶接ロボットにそれぞれ、上記母材
から上記開先の裏側に仮止めされた裏当て材までの距離
を検出する距離検出手段と、この距離検出手段によって
検出された距離と正規の距離とを比較して、上記裏当て
材が上記母材の裏面から外れているかを判断する制御装
置とが設けられ、上記複数の溶接ロボットの制御装置を
一括して制御する上位制御装置が備えられ、上記上位制
御装置は、上記裏当て材のセッティング異常を検出した
溶接ロボットの制御装置から異常信号を受けた際、どの
溶接ロボットが裏当て材のセッティング異常を検出した
のかを警告する警告手段を備えていることを特徴とした
ものである。
【0016】これによると、複数の溶接ロボットを上位
制御装置で一括して制御し移動させながら自動溶接を行
うとともに、距離検出手段によって裏当て材が外れてい
るかを自動的に検出することができる。この際、いずれ
かの溶接ロボットにおいて裏当て材のセッティング異常
が検出された場合、警告手段によってどの溶接ロボット
が裏当て材のセッティング異常を検出したのかが警告さ
れるため、作業者は裏当て材が上記母材の裏面から外れ
ている箇所を迅速に把握でき、即座に裏当て材を正規の
位置に修正し直す作業にとりかかることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図8に基づいて説明する。図5に示すように、溶接さ
れる2つの母材1a,1bに、一方が傾斜したレ形状の
開先2が形成され、この開先2の裏面には、裏当て金3
(裏当て材の一例)が粘着テープ4などで仮止めされて
いる。上記裏当て金3には、開先2の側に開放された溝
30が形成されている。
【0018】図1〜図4に示すように、5は上記開先2
の長さ方向Aへ移動しながら自動溶接を行う溶接ロボッ
ト(移動体の一例)である。この溶接ロボット5は、ロ
ボット本体6と、このロボット本体6に設けられた溶接
機部7とで構成されている。上記ロボット本体6は、上
記一方の母材1aに敷設された走行レール8に支持案内
されて上記開先2の長さ方向Aに沿って走行可能な走行
体9と、この走行体9に設けられかつ母材1a,1bの
板厚方向Bへ往復移動自在な支持部材10とで構成され
ている。また、上記溶接機部7は、上記支持部材10に
支軸11を介して設けられかつ上記開先2の長さ方向A
と母材1a,1bの板厚方向Bとに直交する軸心12の
周りで方向Cへ回動自在でさらに上記軸心12の方向E
へ往復移動自在な取付部材13と、この取付部材13に
支軸14を介して設けられかつ上記開先2の長さ方向A
に沿った軸心15の周りで方向Fへ回動自在な溶接トー
チ16とで構成されている。
【0019】尚、上記走行体9の走行と支持部材10の
移動と取付部材13の回動および移動と溶接トーチ16
の回動とはそれぞれ、ロボット本体6および溶接機部7
に内蔵された複数の駆動装置17で行われる。
【0020】上記ロボット本体6には、上記母材1a,
1bから裏当て金3までの距離を検出するレーザセンサ
18(距離検出手段の一例)がブラケット19を介して
設けられている。このレーザセンサ18は、溶接を行う
側から開先2の部分に向けて線状のレーザ光20を投光
する投光部21と、レーザ光20が投光されている開先
2の部分を撮影するCCDカメラから成る撮像装置22
とで構成されている。上記撮像装置22で得られた画像
は画像処理部23で処理される。尚、上記レーザセンサ
18は、上記溶接トーチ16よりも、溶接ロボット5の
移動方向Aにおける先方位置に取付けられている。
【0021】図4に示すように、24は溶接ロボット5
を制御する制御装置であり、溶接ロボット5に制御ケー
ブル25を介して接続されている。この制御装置24
は、キーボードや操作パネルなどから構成される入力部
26からの入力により溶接ロボット5の各駆動装置17
および溶接機部7を制御する主制御部27と、図6に示
すように上記画像処理部23で処理された画像データに
基づいて母材1a,1bの表面Sから開先2のルート間
隔に対向する裏当て金3の溝30の底面Rまでの距離D
を算出しかつ算出された距離Dと正規の距離とを比較し
て裏当て金3が母材1a,1bの裏面から外れているか
を判断するセンサ用制御部28とで構成されている。こ
れら両制御部27,28はそれぞれCPUで構成されて
いる。また、上記正規の距離は、母材1a,1bの板厚
Tに裏当て金3の溝30の深さHを加算した値に一定の
許容範囲(例えば±1mmなど)をもたせた値であり、
予め入力部26から制御装置24のセンサ用制御部28
に入力されて記憶されている。
【0022】そして、図4に示すように、上記センサ用
制御部28で裏当て金3が外れていると判断された場合
に警告を発する警告手段29が備えられている。この警
告手段29としては、スピーカーから警告音や音声を発
生させたり、ライトを点滅させたり、あるいは振動や無
線データ,通信等を利用したものがあり、さらには、デ
ィスプレイ装置(CRT)等の表示装置に「裏当て金が
外れている」などの警告メッセージを表示させるもので
もよい。
【0023】以下、上記構成における作用を説明する。
図5に示すように、溶接される2つの母材1a,1bに
形成された開先2の裏側に粘着テープ4などを用いて裏
当て金3を仮止めし、その後、図1に示すように、溶接
ロボット5が走行レール8に支持案内されて開先2の長
さ方向Aへ走行しながら自動溶接を行う。この際、溶接
ロボット5の支持部材10と取付部材13と溶接トーチ
16とをそれぞれB,C,E,F方向へ移動することに
より、開先2に対する溶接トーチ16の先端部を最適位
置に調節する。
【0024】上記のような溶接ロボット5による自動溶
接に先行して、図2に示すように、レーザセンサ18の
投光部21から開先2の部分に向けて線状のレーザ光2
0が投光され、レーザ光20が投光されている開先2の
部分を撮像装置22が撮影し、得られた画像は画像処理
部23で処理される。この画像処理部23で処理された
画像には、レーザ光20の当っている母材1a,1bの
表面Sと、開先2の表面および、ルート間隔から入射し
たレーザ光20の当っている裏当て金3の溝30の底面
Rとが写っている。そして、得られた画像に基づいて、
母材1a,1bの表面Sの位置から裏当て金3の溝30
の底面Rの位置までの距離Dが算出される。
【0025】この際、図5に示すように、裏当て金3が
母材1a,1bの裏面に正しく仮止めされている場合に
は図6に示すような画像が得られ、算出された母材1
a,1bの表面Sの位置から裏当て金3の溝30の底面
Rの位置までの距離Dは正規の距離と一致するため、制
御装置24において裏当て金3が母材1a,1bの裏面
に正しく仮止めされていると判断され、引き続き溶接ロ
ボット5による自動溶接が続行される。
【0026】また、図7に示すように、裏当て金3が母
材1a,1bの裏面から外れた場合には図8に示すよう
な画像が得られ、算出された母材1a,1bの表面Sの
位置から裏当て金3の溝30の底面Rの位置までの距離
Dは正規の距離よりも大きな値となる。これにより、制
御装置24において裏当て金3が母材1a,1bの裏面
から外れていると判断され、溶接ロボット5による自動
溶接が中断されるとともに、警告手段29から警告が発
せられる。
【0027】これにより、作業者は迅速に裏当て金3を
正規の位置に修正し直す作業にとりかかることができ
る。また、レーザセンサ18を溶接ロボット5に設けた
ため、溶接ロボット5による自動溶接に先行して、裏当
て金3が外れているかを自動的に検出することができる
ため、溶接作業の一層の自動化を図ることができる。
【0028】上記実施の形態では、図5に示すように、
開先2の形状をレ形にしているが、他の形状、例えばV
形やU形であってもよい。上記実施の形態では、裏当て
材の一例として裏当て金3を用いたが、金属に限らず、
カーボンや粒状フラックスを用いてもよい。
【0029】上記実施の形態では、図1に示すように、
移動体の一例として溶接ロボット5を挙げ、この溶接ロ
ボット5にレーザセンサ18を設けているが、移動体の
他の例として、溶接ロボット5とは別個に、走行レール
8に支持案内されて走行する移動架台を設け、この移動
架台にレーザセンサ18を設け、溶接ロボット5よりも
先行して移動架台を走行させてもよい。
【0030】上記実施の形態では、裏当て金3に溝30
を形成しているが、溝30のないものであってもよい。
上記実施の形態では、1台のレーザセンサ18をブラケ
ット19の先端部に固定して設けているが、検出範囲を
広くするために複数台のレーザセンサ18を並べて設け
てもよく、さらには1台のレーザセンサ18を上記ブラ
ケット19に対して移動(走査)させてもよい。
【0031】上記実施の形態では、距離検出手段とし
て、投光部21と撮像装置22とを備えたレーザセンサ
18が用いられ、図6,図8で示すように、上記撮像装
置22で得られた画像に基づいて母材1a,1bの表面
Sから裏当て金3の溝30の底面Rまでの距離Dを検出
しているが、別の距離検出手段として、強弱の波に変調
した光や電波を開先2の部分に向けて発射し、この波と
反射して返ってくる光や電波の位相差を測定して距離を
求める方法がある。これによると、光や電波の発射点か
ら母材1a,1bの表面Sまでの距離と、上記発射点か
ら裏当て金3の溝30の底面Rまでの距離とを検出し、
これら両距離の差を算出することにより、母材1a,1
bの表面Sから裏当て金3の溝30の底面Rまでの距離
Dが求められる。また、光や電波の他に、超音波を発射
するソニックセンサを用いてもよい。
【0032】以下、本発明の他の実施の形態を図9,図
10に基づいて説明する。すなわち、2つの母材1a,
1bは煙突等の円筒状に形成されており、39はこれら
両母材1a,1bを溶接する溶接設備である。この溶接
設備39は、両母材1a,1bに全周にわたって形成さ
れた開先2に沿って移動する3台の溶接ロボット5を有
している。これら各溶接ロボット5は、最初の実施の形
態と同様、ロボット本体6と、このロボット本体6に設
けられた溶接機部7とで構成されている。また、各溶接
ロボット5には、上記母材1a,1bから裏当て金3ま
での距離を検出するレーザセンサ18と、上記レーザセ
ンサ18によって検出された距離と正規の距離とを比較
して、上記裏当て金3が上記母材1a,1bの裏面から
外れているかを判断する制御装置24とが設けられてい
る。尚、上記各溶接ロボット5は個別の識別コード(例
えばナンバー1,2,3)で識別されている。
【0033】また、40は上記複数の溶接ロボット5の
各制御装置24を一括して制御する上位制御装置であ
る。上記上位制御装置40は、上記裏当て金3のセッテ
ィング異常を検出した溶接ロボット5の制御装置24か
ら異常信号を受けた際、どの識別コードの溶接ロボット
5が裏当て金3のセッティング異常を検出したのかを警
告する警告手段41を備えている。警告手段41として
は、裏当て金3のセッティング異常を検出した溶接ロボ
ット5に対応した識別コードを表示するディスプレイ装
置(CRT)等の表示装置や、上記識別コードを音声で
知らせるスピーカー、あるいは光で知らせる表示灯等が
用いられる。また、各溶接ロボット5の制御装置24と
上位制御装置40とは無線あるいは有線で接続されてい
る。
【0034】これによると、3台の溶接ロボット5は、
上位制御装置40で一括して制御され、開先2に沿って
周方向へ移動しながら溶接機部7で自動溶接を行うとと
もに、レーザセンサ18により裏当て金3が外れている
かを自動的に検出することができる。
【0035】この際、いずれかの溶接ロボット5、例え
ば識別コードがナンバー1の溶接ロボット5において裏
当て金3のセッティング異常が検出された場合、上記ナ
ンバー1の溶接ロボット5の制御装置24が上位制御装
置40へ異常信号を送り、この異常信号に基づいて上位
制御装置40が、警告手段41により、セッティング異
常を検出した溶接ロボット5の識別コード「ナンバー
1」を表示させたりあるいは音声や光等で報知させる。
これにより、作業者は裏当て金3が上記母材1a,1b
の裏面から外れている箇所を迅速に把握でき、即座に裏
当て金3を正規の位置に修正し直す作業にとりかかるこ
とができる。また、点在する複数台の溶接ロボット5か
らのセッティング異常の警告を一個所で管理できるた
め、作業者の負担を軽減することができる。
【0036】上記実施の形態では、溶接ロボット5を3
台配備した溶接設備39を示したが、3台に限らず、2
台、あるいは4台以上の溶接ロボット5を配備したもの
であってもよい。
【0037】上記実施の形態では、一組の両母材1a,
1b同士を自動溶接する複数台(3台)の溶接ロボット
5を一括して上位制御装置40で制御しているが、上記
両母材1a,1bを複数組設け、各組の母材1a,1b
毎に複数台の溶接ロボット5を配備し、これら複数組の
母材1a,1bに配備された全ての溶接ロボット5を上
位制御装置40で一括して制御してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によると、仮止めされた裏当て材が母材
の裏面から外れた場合、距離検出手段によって検出され
た母材から裏当て材までの距離が正規の距離と異なるた
め、制御装置により裏当て材が上記母材の裏面から外れ
ていると判断される。これにより、上記裏当て材が外れ
ているかを自動的に検出することができる。
【0039】また、請求項2記載の発明によると、溶接
ロボットによる自動溶接に先行して、裏当て材が外れて
いるかを自動的に検出することができるため、溶接作業
の一層の自動化を図ることができる。
【0040】また、請求項3記載の発明によると、投光
部から開先の部分に向けて線状のレーザ光を投光し、レ
ーザ光が投光されている開先の部分を撮像装置で撮影
し、撮影された画像に基づいて、母材から裏当て材まで
の距離を求めることができる。
【0041】また、請求項4記載の発明によると、制御
装置において裏当て材が外れていると判断されると、警
告手段で警告を発するため、作業者は迅速に裏当て材を
正規の位置に修正し直す作業にとりかかることができ
る。
【0042】また、請求項9記載の発明によると、複数
の溶接ロボットを上位制御装置で一括して制御し移動さ
せながら自動溶接を行うとともに、距離検出手段によっ
て裏当て材が外れているかを自動的に検出することがで
きる。この際、いずれかの溶接ロボットにおいて裏当て
材のセッティング異常が検出された場合、警告手段によ
ってどの溶接ロボットが裏当て材のセッティング異常を
検出したのかが警告されるため、作業者は裏当て材が上
記母材の裏面から外れている箇所を迅速に把握でき、即
座に裏当て材を正規の位置に修正し直す作業にとりかか
ることができる。また、点在する複数の溶接ロボットか
らのセッティング異常の警告を一個所で管理できるた
め、作業者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における溶接ロボットの斜
視図である。
【図2】同、溶接ロボットの一部分の側面図である。
【図3】図2におけるX−X矢視図である。
【図4】同、溶接ロボットの制御系のブロック図であ
る。
【図5】同、母材に正しく仮止めされた裏当て金の断面
図である。
【図6】同、裏当て金が母材に正しく仮止めされている
場合にレーザセンサで得られる画像を示した図である。
【図7】同、母材の裏面から外れた裏当て金の断面図で
ある。
【図8】同、裏当て金が母材の裏面から外れた場合にレ
ーザセンサで得られる画像を示した図である。
【図9】本発明の他の実施の形態における溶接設備の概
略斜視図である。
【図10】同、溶接設備の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1a,1b 母材 2 開先 3 裏当て金(裏当て材) 5 溶接ロボット(移動体) 16 溶接トーチ 18 レーザセンサ(距離検出手段) 20 レーザ光 21 投光部 22 撮像装置 24 制御装置 29 警告手段 39 溶接設備 40 上位制御装置 41 警告手段 A 長さ方向 D 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三原 好人 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 谷 和彦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 上川 健司 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接される2つの母材に形成された開先
    の長さ方向へ移動自在な移動体に、上記母材から上記開
    先の裏側に仮止めされた裏当て材までの距離を検出する
    距離検出手段が設けられ、この距離検出手段によって検
    出された距離と正規の距離とを比較して、上記裏当て材
    が上記母材の裏面から外れているかを判断する制御装置
    が備えられていることを特徴とする裏当て材のセッティ
    ング位置検出装置。
  2. 【請求項2】 移動体として溶接ロボットを用い、距離
    検出手段は、上記溶接ロボットに設けられた溶接トーチ
    よりも、溶接ロボットの移動方向における先方位置に取
    付けられていることを特徴とする請求項1記載の裏当て
    材のセッティング位置検出装置。
  3. 【請求項3】 距離検出手段としてレーザセンサが用い
    られ、このレーザセンサは、溶接を行う側から開先の部
    分に向けて線状のレーザ光を投光する投光部と、レーザ
    光が投光されている開先の部分を撮影する撮像装置とで
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の裏当て
    材のセッティング位置検出装置。
  4. 【請求項4】 制御装置において裏当て材が外れている
    と判断された際に警告を発する警告手段が備えられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の裏当て材のセッティ
    ング位置検出装置。
  5. 【請求項5】 溶接される2つの母材に形成された開先
    の裏側に裏当て材を仮止めし、距離検出手段を用いて上
    記母材から裏当て材までの距離を検出し、上記距離検出
    手段によって検出された距離と正規の距離とを比較し
    て、上記裏当て材が上記母材の裏面から外れているかを
    求めることを特徴とする裏当て材のセッティング位置検
    出方法。
  6. 【請求項6】 距離検出手段を溶接ロボットに設け、こ
    の溶接ロボットが行う自動溶接よりも先行して、上記距
    離検出手段で母材から裏当て材までの距離を検出し、検
    出した距離に基づいて裏当て材が外れているかを求める
    ことを特徴とする請求項5記載の裏当て材のセッティン
    グ位置検出方法。
  7. 【請求項7】 距離検出手段として、投光部と撮像装置
    とを備えたレーザセンサが用いられ、上記投光部から開
    先の部分に向けて線状のレーザ光を投光し、レーザ光が
    投光されている開先の部分を上記撮像装置で撮影し、撮
    影された画像に基づいて、母材から裏当て材までの距離
    を求めることを特徴とする請求項5記載の裏当て材のセ
    ッティング位置検出方法。
  8. 【請求項8】 制御装置において裏当て材が外れている
    と判断された際、警告手段で警告を発することを特徴と
    する請求項5記載の裏当て材のセッティング位置検出方
    法。
  9. 【請求項9】 溶接される2つの母材に形成された開先
    に沿って移動自在な複数の溶接ロボットにそれぞれ、上
    記母材から上記開先の裏側に仮止めされた裏当て材まで
    の距離を検出する距離検出手段と、この距離検出手段に
    よって検出された距離と正規の距離とを比較して、上記
    裏当て材が上記母材の裏面から外れているかを判断する
    制御装置とが設けられ、上記複数の溶接ロボットの制御
    装置を一括して制御する上位制御装置が備えられ、上記
    上位制御装置は、上記裏当て材のセッティング異常を検
    出した溶接ロボットの制御装置から異常信号を受けた
    際、どの溶接ロボットが裏当て材のセッティング異常を
    検出したのかを警告する警告手段を備えていることを特
    徴とする裏当て材のセッティング位置検出装置を備えた
    溶接設備。
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