JPH1147505A - ヒ素イオンの吸着除去方法 - Google Patents

ヒ素イオンの吸着除去方法

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JPH1147505A
JPH1147505A JP22574697A JP22574697A JPH1147505A JP H1147505 A JPH1147505 A JP H1147505A JP 22574697 A JP22574697 A JP 22574697A JP 22574697 A JP22574697 A JP 22574697A JP H1147505 A JPH1147505 A JP H1147505A
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英之 松永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶液中のヒ素イオンを多孔質吸着材に選択
的かつ効率的に吸着させ、しかも繰り返し再現性よく吸
着除去する方法を提供する。 【構成】 多孔質材料の細孔内表面に含水酸化ジルコニ
ウムを分散担持させた吸着材をカラムに充填し、pHを
2.0〜10.0に調整したヒ素イオン含有水溶液を5
〜20h-1の空塔速度で通液することにより、ヒ素イオ
ンを吸着除去する。更に吸着されたヒ素イオンを0.1
〜3モルのアルカリ溶液を用いて溶離し、酸及び水洗す
ることによりカラムを再生させ、繰り返しヒ素イオン吸
着除去に用いる方法。 【効果】 工業廃水などに含まれるヒ素イオンを効率よ
く繰り返し吸着除去することができ、残留ヒ素の濃度を
0.1ppm以下に低減することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶液例えば水道水、
環境河川水、メッキ廃液、金属表面処理液水中に含まれ
るヒ素イオンを簡便に除去する方法に関するものであ
る。さらに詳しくいえば、本発明は、ジルコニウムの含
水酸化物を、細孔内に担持させた多孔質材料を用い、水
溶液中に含まれるヒ素イオンを効率よく吸着除去する新
規な方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境汚染などの問題から、工業廃
水、環境水あるいは水道水中のヒ素イオンの除去が重要
な課題となっている。それに伴い、水道水質基準(0.
01ppm)、水道環境基準(0.01ppm)、排水
基準(0.1ppm)が相次いで強化され、微量のヒ素
イオン含有水の有効な処理技術が求められている。ヒ素
イオンの処理では、鉄塩、アルミニウム塩を添加した
後、アルカリ性にすることにより水に不溶な水酸化鉄、
あるいは水酸化アルミニウムを生成させ、ヒ素イオンと
ともに難溶性物質に変る凝集沈殿が行なわれているが、
溶解度積の制約により希薄なヒ素イオンが溶液中に残留
する事が避けられない。従って、一次処理後に、更に効
率の良い高次処理が必要とされている。
【0003】ヒ素は水溶液中でオキソアニオン種の形態
を取ることから、陰イオン交換樹脂が高次処理技術の一
つに用いられているが、選択性において問題が残る。ま
た、セリウムの含水酸化物(今井、日本化学会誌、80
7頁、1987年)あるいは活性アルミナ(USPa
t、US4824576A、890425、22頁)
が、ヒ素イオンの選択吸着材として有望であることが報
告されている。しかしながら、これらの含水金属酸化物
は微粉体であるため、吸着、溶離、再生の操作を行う上
で取り扱い上に問題がある。このうちセリウムの場合、
+3、+4の酸化数の変化があるため、酸化還元剤の影
響を受けて劣化し易いといった問題点がある。また、ジ
ルコニウムをキレート樹脂に錯形成により担持したヒ
素、リン吸着樹脂が市販されているが、酸、アルカリを
用いた再生過程で樹脂からジルコニウムが脱離しやすい
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のヒ素イオン吸着材のもつ欠点を克服し、工業排水
や水道水中に含まれるヒ素イオンを多孔質吸着材に選択
的かつ効率的に吸着させ、しかも繰り返し再現性よく吸
着除去する方法を提供することを目的とする。すなわ
ち、多孔質材料表面に含水酸化ジルコニウムを分散担持
した後、加熱処理をして結晶化し、ヒ素イオン吸着能力
を持たせると同時に、ジルコニウムが脱離しにくい結晶
形態に変換した吸着材を用いるヒ素の吸着除去方法を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水中など
に含まれるヒ素イオンを簡便なカラム操作により効率良
く除去し、しかも繰り返し用いることが可能な方法を開
発するために種々研究を重ねた結果、多孔質材料の細孔
内表面にジルコニウムの含水酸化物を分散担持した後、
加熱し、含水酸化ジルコニウムを結晶化させた吸着材を
用いれば、水溶液中に含まれるヒ素イオンを選択的に、
かつ効率よく吸着除去することができ、しかもこの吸着
材はアルカリで洗浄するだけで吸着したヒ素イオンを溶
出でき、さらにpH2〜6の緩衝液と水で洗浄すること
により再生され、繰り返し用いられることを見出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち、本発明は、一般式MO2・nH2
O(式中のMはジルコニウム、nは1〜6の整数)で示
されるジルコニウムの含水酸化物を、多孔質高分子のビ
ーズや活性炭などの多孔質材料に高分散で担持した後、
加熱処理により結晶化せしめた吸着材料により、ヒ素イ
オンを選択的に吸着させることを特徴とするヒ素イオン
の除去方法を提供するものである。
【0007】本発明において用いる吸着材は、多孔質材
料にZrOX2 (X=Cl,Br,NO3)あるいはジ
ルコニウムアルコキシドを含浸した後、該試剤をアルカ
リにより加水分解し、多孔質材料表面にジルコニウムの
含水酸化物を担持させることによって製造することが出
来る。吸着材の母材としては特に制限はないが、例えば
易溶性フィラーを材料に混在させ形成したのち、溶出す
ることによって得られる多孔体、多孔質陽イオン交換樹
脂、陰イオン交換樹脂、ポリスチレンフォーム、ポリウ
レタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリ塩化ビニ
ルフォーム、ポリプロピレンフォーム、フェノール樹脂
フォームのような発砲体、活性炭などが挙げられ、特に
架橋ポリアクリル酸エステル、架橋ポリスチレン等が好
ましい。また、この多孔質材料の形状については、比表
面積50〜800m2/g、平均孔径10〜100Å、
粒度20〜200メッシュの範囲のものが好ましく用い
られる。
【0008】多孔質材料へのジルコニウム化合物の含浸
では、一般式ZrOX2 (X=Cl、Br、NO3)で
表されるジルコニウム化合物を適当な溶媒に溶解し、こ
の溶液と好ましくは乾燥した多孔質材料とを混合した
後、該溶媒を留去することにより行われる。この際に用
いられる溶媒としては、メタノール、エタノール、水が
挙げられる。また多孔質材料へのジルコニウムアルコキ
シドの含浸は、一般式M(OR)4 (式中のMはジルコ
ニウムを示し、Rは低級アルキル基を示す)で表わされ
るジルコニウムアルコキシドを、適当な有機溶媒に溶解
し、この溶液と好ましくは乾燥した多孔質材料とを混合
したのち、該溶媒を留去することによっても行われる。
この際に用いられるジルコニウムアルコキシドのアルキ
ル基としては、低級アルキル基であるメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、tert−ブチルなどが好ましい。また、この際に
用いられる溶媒としては、例えばベンゼン、アセトン、
エタノールなどの低沸点のものが挙げられる。
【0009】次ぎに、このようにして多孔質材料に担持
されたジルコニウム化合物ZrOX2やジルコニウムア
ルコキシドを水や水性媒体などで処理することにより、
多孔質材料の細孔内に含浸されたZrOX2やジルコニ
ウムアルコキシドを加水分解する。これによって含水ジ
ルコニウム酸化物を形成させ、含水ジルコニウム酸化物
が多孔質材料に担持されるようになる。この際のpHに
は特に制限はないが、pH1〜2の酸性水溶液やpH1
1〜14のアルカリ水溶液が好適に用いられる。上記の
ようにして担持した含水ジルコニウム酸化物を、水熱処
理により結晶化させ、樹脂内に安定に固定化する。水熱
処理温度は100℃〜180℃が好ましい。また、加熱
処理時間は5時間以上、好ましくは12〜20時間であ
る。このような水熱処理により、含水酸化ジルコニウム
は結晶化し、樹脂に強固に担持され、脱離しにくくな
る。水熱処理の際に、pH1〜4の範囲の水溶液を用い
ると単斜晶が、0.1〜5モルのアルカリ水溶液を用い
ると立方晶の含水酸化ジルコニウムが得られる。
【0010】本発明において、該吸着材によるヒ素イオ
ンの吸着は、例えばカラム法やバッチ法を用いることが
できるが、操作が簡単で、かつ処理能力に優れたカラム
法が有利である。カラムに通液するヒ素イオン含有水溶
液のpHは、通常2.0〜10.0の範囲で選ばれる。
pHが2.0未満、10.0以上ではヒ素イオン吸着量
が著しく低下する傾向がある。ヒ素には3価(As(II
I))と5価(As(V))が存在するが、吸着に際してA
s(III)はpH7〜10の範囲で、As(V)はpH3〜8
の範囲が最も良好である。また、通液の際の速度は被処
理液中のヒ素イオンの濃度にもよるが、通常空塔速度5
〜20h-1の範囲で選ばれる。
【0011】このようにして、被処理液中のヒ素イオン
を吸着除去した後、本発明においては、該ヒ素イオンを
吸着した吸着材に、アルカリ性水溶液を通液することに
よって、吸着材からAs(III)、As(V)ともに定量的に
溶離する。この溶離は、結合された金属イオン上のヒ素
イオンとアルカリ性水溶液中のOH-とがイオン交換を
行うことによって起こり、従って、通液するアルカリ性
水溶液の種類については、OH-を含むものであればよ
く、特に制限はないが、通常水酸化ナトリウム水溶液、
水酸化カリウム水溶液、アンモニア水などが好適に用い
られる。また、該アルカリ性水溶液の濃度については、
ヒ素イオンの溶離が定量的に起こる範囲として0.1〜
3モルが好ましい。この濃度が0.1モル未満ではOH
-の濃度が低すぎてヒ素イオン全てを溶離するのが困難
であり、一方3モルを超えるとアルカリの溶解度の点や
アルカリ性水溶液の取り扱いなどの点で問題が生じるお
それがあり、好ましくない。このような0.1〜3モル
濃度のアルカリ性水溶液を通液しても、結合したジルコ
ニウムの脱離は全く認められず、従って、ヒ素イオンを
吸着した樹脂の再生において、アルカリ性水溶液を通液
することにより、該吸着材からジルコニウムを脱離させ
ることなく、ヒ素イオンのみを溶離することが可能であ
る。また、アルカリ性水溶液の通液速度は、通常空塔速
度5〜20h-1の範囲で選ばれる。
【0012】アルカリ性水溶液通液後の吸着材を、再度
ヒ素イオンの吸着除去に用いるためには、ヒ素イオンと
交換した水酸イオンを酸型に戻すために、該樹脂を弱酸
性緩衝液でコンディショニングする必要がある。なお、
この際の通液速度は、通常空塔速度5〜20h-1の範囲
で選ばれる。該樹脂のコンディショニングに用いる緩衝
液は、pH2〜6の範囲のものであればリン酸系を除き
特に制限はなく、酢酸ー酢酸ナトリウム、フタル酸、ク
エン酸等が好ましく用いられる。また、その濃度は、
0.1〜2モルが好ましい。pHが2.0以上であれば
コンディショニングの際の金属の溶出は認められず、コ
ンディショニングを終えた吸着材は、水洗後再び使用で
き、ヒ素イオンの吸着能力において、なんら低下が認め
られない。
【0013】また、この吸着材は、ヒ素イオンの吸着除
去において、他の陰イオン、例えばCl-、NO3 -、S
4 2-などがヒ素イオンの100倍以上の量で共存する
条件下でも、その影響をほとんど受けず、ヒ素イオンの
選択吸着性が極めて優れている。
【0014】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0015】製造例1 44gのZrOCl2・8H2O(0.13モル)を、2
50mlのメタノールに溶解し、この溶液にあらかじめ
洗浄、乾燥した架橋ポリアクリル酸樹脂ビーズ(50〜
100メッシュ、比表面積390m2-1)35gを加
え、混合物を30分間減圧下に置いたのち、メタノール
を減圧蒸留により除去し、乾燥状態の樹脂ビーズを得
た。これをビーカーに移し、150mlの10%アンモ
ニア水を加え、30分間かくはんした。上澄みを2〜3
回のデカンテーションで除いた後、100mlの水を加
え、塩酸でpH2.0とする。樹脂ならびに水溶液を耐
圧反応器(オートクレーブ)に移し、150℃で15時
間加熱した。次いで樹脂ビーズをろ過し、水、エタノー
ルで順次洗い、50℃で真空乾燥して、48gの樹脂を
得た。得られた樹脂のX線回折において単斜晶系のZr
2の明確な結晶ピークが認められた。
【0016】製造例2 テトラ(n−ブトキシ)ジルコニウム120gを300
mlの乾燥ベンゼンに溶解し、この溶液にあらかじめ洗
浄、乾燥した架橋ポリアクリル酸樹脂ビーズ(50〜1
00 メッシュ、比表面積390m2-1)110gを
加え、混合物を約1時間減圧下に置いたのち、ベンゼン
を減圧蒸留により除去し、乾燥状態の樹脂ビーズを得
た。これをビーカーに移し、pH2.0の水500ml
を加え、2時間静置したのち、上澄みを捨て、この中に
再びpH2.0の水500mlを加え、24時間加熱還
流した。次いで、樹脂ビーズをろ過し、水、エタノール
及びエーテルで順次洗い、50℃で真空乾燥して、12
0gの目的物を得た。このもののジルコニウム含量は
1.7mmol g-1、比表面積は280m2-1であ
った。この場合、X線回析では明確なピークを有せず、
含水酸化物は非晶質ゲルと推測される。ただし熱水溶液
中で長時間煮沸する事により、担持された含水酸化ジル
コニウムは、結晶化した。
【0017】実施例1 製造例1で得た吸着材2g(湿潤体積5.8ml)を内
径1cmのカラムに充填し、ヒ素イオン(As(V))を
10ppm含有するpH5.0の水溶液を0.5ml
min-1で通液し、樹脂塔通液後のヒ素濃度を測定し
た。その結果、樹脂体積の1000倍の通液点でヒ素濃
度は0.1ppm以下であった。カラム流出液中のAs
(V)の溶出濃度を図1に示す。
【0018】実施例2 製造例1で得た吸着材2g(湿潤体積5.8ml)を内
径1cmのカラムに充填し、ヒ素イオン(As(III))
を10ppm含有するpH8.0の水溶液を0.5ml
min-1で通液し、樹脂塔通液後のヒ素濃度を測定し
た。その結果、樹脂体積の400倍の通液点でヒ素濃度
は0.1ppm以下であった。カラム流出液中のAs(I
II)の溶出濃度を図2に示す。
【0019】実施例3 実施例1でヒ素イオンを吸着したカラムに、2モル水酸
化ナトリウム水溶液120mlを2ml min-1で通
液し、ヒ素イオンの溶離を行った。カラム通液後の水溶
液中には、実施例1で吸着したヒ素イオンの99%が含
まれており、またジルコニウムは全く検出されなかっ
た。
【0020】実施例4 次に0.2モルの酢酸−酢酸ナトリウム溶液(pH4.
0)を、漏出液のpHが4.0になるまで通液し、更に
カラムを水洗した後、実施例1と同組成のヒ素イオン溶
液を通液し、カラム通液後のヒ素イオン濃度を測定し
た。その結果カラムは実施例1とほぼ同様の吸着能力を
示した。
【0021】参考例 0.02モルのヒ素イオンを含有する、所定pHの水溶
液100ml中に、1gの吸着材を加え、室温で24時
間振とうした後、溶液中に残留するヒ素イオン濃度を測
定し、該吸着材1g当りに吸着されたヒ素イオンの量と
pHとの関係を求めた。その結果を第3図にグラフで示
す。
【0022】
【発明の効果】本発明方法に用いられるヒ素イオン吸着
材は、多孔質な特性を保持しており、吸着体内部へのヒ
素イオンの拡散が速く、極めて速やかな吸着が達成され
る。さらに、この吸着材は、吸着されたヒ素イオンを1
〜3モル程度のアルカリ性水溶液等で処理することによ
り定量的に溶離させ、コンディショニング、水洗後、再
び繰り返し再現性よく使用することができるという利点
がある。また、この吸着材では、担持されたジルコニウ
ムの含水酸化物が酸やアルカリへの溶解度が極めて小さ
いため、ヒ素イオンの溶出と吸着材の再生を行う際の金
属の溶解は無視しうる程小さく、この点からも繰り返し
再現性よく用いることが可能である。
【0023】従って、本発明の方法は極めて簡単な操作
かつ低い処理コストで工業廃水などに含まれるヒ素イオ
ンを効率よく繰り返し吸着除去することができ、極めて
工業的価値の高い方法と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明にかかる吸着材料をカラム固
定相として、As(V)の吸着を行った場合におけるカラ
ム溶出液体積とカラム溶出液中のAs(V)イオンの濃度
を示す。
【図2】第2図は、本発明にかかる吸着材料をカラム固
定相として、As(III)の吸着を行った場合におけるカ
ラム溶出液体積とカラム溶出液中のAs(III)イオンの
濃度を示す。
【図3】第3図は、本発明に用いられる吸着材料のヒ素
イオン吸着容量とpHの関係を示した説明図である。
【符号の説明】
横軸は溶液のpHを、縦軸はヒ素イオンの吸着量(吸着
材1g当りに吸着されたヒ素イオンのミリモル数)を表
わす。図中、白丸はAs(III)イオンの吸着容量、黒丸
はAs(V)イオンの吸着容量を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒ素イオン含有溶液を、一般式MO2
    nH2O(式中のMはジルコニウムを表し、nは1〜6
    の整数)で表されるジルコニウムの含水酸化物結晶を多
    孔質材料表面に5〜60重量%担持してなる吸着材料に
    接触させることにより、該ヒ素イオンを吸着させた後、
    0.1〜3モルアルカリ水溶液で吸着イオンを溶離し、
    さらにpH2〜6の緩衝液及び水で該吸着材を再生させ
    ることを特徴とする、水溶液中のヒ素イオン吸着除去方
    法。
  2. 【請求項2】 ヒ素イオン含有水溶液のpHが2〜10
    の範囲である請求項1に記載の方法。
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