JPH1146730A - 大麦粒入魚肉練り製品 - Google Patents

大麦粒入魚肉練り製品

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JPH1146730A
JPH1146730A JP9220967A JP22096797A JPH1146730A JP H1146730 A JPH1146730 A JP H1146730A JP 9220967 A JP9220967 A JP 9220967A JP 22096797 A JP22096797 A JP 22096797A JP H1146730 A JPH1146730 A JP H1146730A
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JP
Japan
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barley
fish meat
paste
pressed
grains
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9220967A
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English (en)
Inventor
Yoshito Sugino
芳人 杉野
Minoru Kiyota
稔 清田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugiyo Co Ltd
Original Assignee
Sugiyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 栄養価の高い大麦と魚肉すり身との併用で違
和感のない魚肉練り製品を提供する。 【解決手段】 魚肉すり身に膨潤させた大麦粒(押し麦
2)を混ぜて熱処理してなる大麦粒入魚肉練り製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膨潤させた大麦粒
を混入してなる大麦粒入魚肉練り製品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、麦類(小麦及び大麦を指称
する。)の内、小麦は粉にしてパンや麺の原料とされ、
大麦は発芽させた麦芽の糖化力を利用してビールや水あ
めを製造したり、煎って麦こがしや麦茶として用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、大麦は粒の状態
で食用されることが殆どなく、小麦に比べ味が劣ると共
に、タンニン系の渋味を含んでいるため、食用としては
好まれない食品である。しかし、大麦は米に比較して繊
維や蛋白質が多く、また、精麦して押し麦にした際に残
る黒条(所謂、ふんどし)部分にはビタミンB1 ,B2
が多く含まれているので、栄養価の高いものである。
【0004】本発明者は、大麦が栄養価の高い食品であ
るのにかかわらず、粒の状態では食用としては殆ど利用
されていない事実に鑑み、粒の状態にある大麦を用いて
食用として好まれる食品を提供することを技術的課題と
して研究・実験を重ねた結果、膨潤させた大麦粒が魚肉
すり身と一体的に馴染み、違和感がなく食用し易い食品
が調製できるという刮目すべき知見を得、当該課題を達
成したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明は、魚
肉すり身に膨潤させた大麦粒を混ぜて熱処理してなる大
麦粒入魚肉練り製品である。
【0006】また、本発明は、混ぜられている大麦粒が
該大麦粒を精麦した丸麦、押し麦及び白麦から選ばれる
いずれかである前記大麦粒入魚肉練り製品である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0008】実施の形態
【0009】図1は本発明に係る大麦粒入魚肉練り製品
の斜視図であり、同図において、1は大麦粒入魚肉練り
製品(揚げかまぼこ)であり、2は膨潤させた押し麦で
ある。
【0010】次に、製造方法について説明する。
【0011】先ず、魚肉すり身を各種味付用食品や調味
料と共に擂潰機で擂潰し、ペースト状魚肉すり身糊を得
る。一方、大麦を精麦した押し麦を水に漬け込んで膨潤
させた後、水切りして膨潤押し麦を得る。
【0012】続いて、前記ペースト状魚肉すり身糊5〜
95重量部に対して膨潤させた押し麦を95〜5重量部加
え、攪拌・混合して混合物を得る。
【0013】その後、混合物の所定量を所要の形状に形
成し、油ちょう、ばい焼、蒸煮、湯通し等の熱処理をし
て大麦粒入魚肉練り製品を得る。
【0014】魚肉すり身は、水産業界において広く販売
されているたら、たい、えそ、さめ等の生又は冷凍魚肉
すり身であれば何れの等級のものでもよい。ペースト状
魚肉すり身糊の製造方法は、後出実施例に示す通り、水
産練り製品製造技術における常法に従って行えばよい。
【0015】大麦粒は、これを精麦して得られる丸麦、
該丸麦を加熱圧扁した押し麦及び該押し麦を縦溝に沿っ
て切断して繊維を除き粒形を米粒に近づけた白麦のいず
れかを使用すればよいが、ビタミンB1 ,B2 を多く含
む黒条部分を残す押し麦を使用するのが最も好ましい。
【0016】大麦粒の膨潤方法は、大麦粒を水に約1時
間浸漬し、次に、水切りして沸騰湯中に投入して10〜20
分間加熱した後、水洗いしてぬめりを取るようにすれば
よい。
【0017】ペースト状魚肉すり身糊と膨潤大麦粒との
配合量はペースト状魚肉すり身糊5〜95重量%に対して
膨潤大麦粒95〜5重量%とするのが好ましく、膨潤大麦
粒が少なすぎれば、これを加えた効果が得られず、多す
ぎれば、魚肉すり身の良さが出ず、違和感が生じて食感
が悪くなる。また、膨潤大麦粒は事前に味付けされてい
てもよい。
【0018】
【実施例】
実施例1.
【0019】冷凍たらすり身600gをブロックカッターで
裁断し、続いて、食塩18g 、澱粉90g 、砂糖36g 、植物
油(大豆油:商品名:味の素株式会社製)6g 及び植物
蛋白(フジプロ545 :商品名:フジピュリナプロテイン
株式会社製)24g と調味料6g 、発酵調味料9g と水30
0gとを加えてさらに真空カッターで裁断して前処理すり
身を得た。
【0020】次に、前記前処理すり身を擂潰機に移して
擂潰し、ペースト状魚肉すり身糊1,000gを得た。
【0021】一方、押し麦(白麦ビタバァレー:商品
名:日本精麦株式会社製)1,000gを水3,000gに漬けて約
1時間浸漬した。次に、浸漬した押し麦を水切りした
後、沸騰した湯の中に投入して約10〜20分間加熱した。
続いて、加熱後の押し麦を水洗いして表面のぬめりを取
り、膨潤押し麦2,500 〜3,000gを得た。
【0022】前記ペースト状魚肉すり身糊500gと前記膨
潤押し麦500gとを擂潰機に入れて混合した後、この混合
物80g をちくわ状に形成し、ばい焼して焼きちくわを調
製した。
【0023】また、同様にして、ペースト状魚肉すり身
糊600gと膨潤押し麦300gとを混合した焼きちくわと、ペ
ースト状魚肉すり身糊900gと膨潤押し麦300gとを混合し
た焼きちくわとを調製した。
【0024】いずれの焼きちくわも、押し麦がちくわと
一体となって仕上がっており、食すると、押し麦が口の
中で分離することなく、ちくわと同じような弾力性を有
しており、口触りが良く、香ばしい風味を感じた。
【0025】比較例
【0026】実施例1で得たペースト状魚肉すり身糊50
0gと膨潤処理していない押し麦(白麦ビタバァレー:商
品名:日本精麦株式会社製)500gとを擂潰機に入れて混
合した後、混合物80g をちくわ状に形成し、ばい焼して
焼きちくわを調製した。
【0027】食すると、押し麦が硬く、口の中で押し麦
がちくわから外れて分離して違和感を感じた。
【0028】実施例2.
【0029】たらすり身500gと卵白100g、チーズ35g 、
砂糖10g 、食塩10g 、味醂7.5g及び植物油(大豆油:商
品名:味の素株式会社製)5g とを擂潰機に入れて擂潰
し、ペースト状魚肉すり身糊を得た。
【0030】前記ペースト状魚肉すり身糊500gと実施例
1で得た膨潤押し麦450gとを擂潰機に入れて混合した
後、混合物80g を円盤状に形成して温度90℃で15分間蒸
気加熱した。
【0031】続いて、放冷で荒熱取りをし、さらに、油
で揚げた後、温度5℃で冷却して揚げかまぼこを調製し
た(図1参照)。
【0032】揚げかまぼこは、膨潤した押し麦がかまぼ
こから離れることなく一体となって仕上がっており、食
すると、かまぼこと同じような弾力性のあり、口触りが
良く、香ばしい風味を感じた。
【0033】実施例3.
【0034】たらすり身500gと澱粉40g 、植物油(大豆
油:商品名:味の素株式会社製)25g 、味醂15g 、砂糖
15g 、食塩10g 、卵白7.5g及び調味料7.5gとを擂潰機に
入れて擂潰し、ペースト状魚肉すり身糊を得た。
【0035】前記ペースト状魚肉すり身糊500gと実施例
1で得た膨潤押し麦500gとを擂潰機に入れて混合した
後、混合物120 g をかまぼこの形に形成し、温度90℃で
30分間蒸気加熱し、続いて、温度5℃で冷却して蒸しか
まぼこを調製した。
【0036】蒸しかまぼこは、膨潤した押し麦がかまぼ
こから離れることなく一体となって仕上がっており、食
すると、かまぼこと同じような弾力性を有しており、具
入りかまぼこのような食感を得た。
【0037】実施例4.
【0038】たらすり身500gと大和いも75g 、卵白50g
、澱粉25g 、食塩10g 、魚肉エキス(タイミ32:商品
名:仙味エキス株式会社製)10g 、砂糖5g及び味醂5gと
を擂潰機に入れて擂潰し、ペースト状魚肉すり身糊を得
た。
【0039】前記ペースト状魚肉すり身糊500gと実施例
1で得た膨潤押し麦500gとを擂潰機に入れて混合した
後、混合物30g をはんぺんの形に形成して熱湯に15分間
湯通し、続いて、温度5℃で冷却してはんぺんを調製し
た。
【0040】はんぺんは、膨潤した押し麦がはんぺんか
ら離れることなく一体となって仕上がっており、食する
と、はんぺんと同じような弾力性を有しており、具入り
はんぺんのような食感を得た。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、膨
潤させた大麦粒を使用しているので、魚肉すり身と一体
的に馴染み、食しても大麦粒が魚肉練り製品から離れ
ず、違和感がなく食用し易く、且つ、栄養価の高い新規
食品を提供することができる。
【0042】従って、本発明の産業上利用性は非常に高
いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る大麦粒入魚肉練り製品の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 魚肉練り製品 2 膨潤押し麦

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚肉すり身に膨潤させた大麦粒を混ぜて
    熱処理してなることを特徴とする大麦粒入魚肉練り製
    品。
  2. 【請求項2】 大麦粒が該大麦粒を精麦した丸麦、押し
    麦及び白麦から選ばれるいずれかである請求項1記載の
    大麦粒入魚肉練り製品。
JP9220967A 1997-07-31 1997-07-31 大麦粒入魚肉練り製品 Withdrawn JPH1146730A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005245407A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Kibun Foods Inc はんぺんおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005245407A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Kibun Foods Inc はんぺんおよびその製造方法
JP4549700B2 (ja) * 2004-03-08 2010-09-22 株式会社紀文食品 はんぺんおよびその製造方法

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