JPH1146421A - 回転着脱式金車 - Google Patents

回転着脱式金車

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JPH1146421A
JPH1146421A JP21570897A JP21570897A JPH1146421A JP H1146421 A JPH1146421 A JP H1146421A JP 21570897 A JP21570897 A JP 21570897A JP 21570897 A JP21570897 A JP 21570897A JP H1146421 A JPH1146421 A JP H1146421A
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JP
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wheel
suspension
support line
suspension arm
cable
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JP21570897A
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English (en)
Inventor
Taiji Shimada
太二 嶋田
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Kyowa Exeo Corp
Original Assignee
Kyowa Exeo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持線からの脱落防止を施した回転着脱式金
車を提供する。 【解決手段】 回転着脱式金車10には、第1懸吊アー
ム14および第2懸吊アーム15が設けられている。そ
してフック開口36が転動ローラ16側に向かれた両ア
ーム14、15は、転動ローラ16の両側に配置され
る。ここで両アーム14、15は転動ローラ16両端の
アーム取付具20に段違いに取り付けられるとともに第
1外れ防止部34に対して第2外れ防止部44の長さが
短く設定されている。このように構成された回転着脱式
金車10は支持線に懸吊する際、両アーム14、15の
間に支持線を挟み込みその後金車本体を90度回転させ
るだけで、支持線への懸吊をなすことができる。また第
2外れ防止部22の全長を短く設定したことから支持線
より第2懸吊アーム15を容易に外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は架渉用金車に係り、
特に電柱間に張り渡された支持線(あるいは既設ケーブ
ル)に沿って新設ケーブルを架渉する際に、前記支持線
に懸吊されつつ新設ケーブルを保持する回転着脱式金車
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電柱間に張り渡された支持線(あ
るいは既設ケーブル)に沿って新設ケーブルを架渉する
にはロープを挿通した複数の金車を支持線に懸吊し、そ
の後新設ケーブル先端部に結束した前記ロープを牽引す
ることで行っている。
【0003】このような架渉作業では、分岐がなされた
支持線に沿って新設ケーブルを敷設する場合もある。図
8は従来の支持線の分岐点に用いられるカーブ用金車を
示す。同図に示すようにカーブ用金車4には、支持線5
側に突出する取付部6が設けられており、この取付部6
に設けたネジ部7の螺合によってカーブ用金車4を支持
線5に取付可能にしている。そしてカーブ用金車4に設
けた複数のローラ8(本図では4つ)に新設ケーブル2
を沿わせることで、新設ケーブル2の案内を可能にして
いる。こうしたカーブ用金車4の支持線5への取り付け
は、梯子やバケット車を用い作業者が支持線高さまで昇
ることで行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述したカーブ
用金車4では、支持線5高さまで昇る作業が必要である
ことから施工時間の短縮を図ることができなかった。ま
た新設ケーブル2の架渉作業後支持線5からカーブ用金
車4を取り外す際、当該カーブ用金車4に新設ケーブル
2が挿通されたままであるので当該新設ケーブル2の重
量がカーブ用金車4に加わり、当該カーブ用金車4を支
持線5より外すのは大きな力を必要としていた。
【0005】本発明は上記従来の問題点に着目し、地上
からの支持線への懸吊を容易に行うことができるととも
に新設ケーブルの取り外しを容易に行うことのできる回
転着脱式金車を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フック開口が
転動ローラ側に向けられた懸吊フックを転動ローラの両
側に一対設ければ、支持線を懸吊フック間に挿入しその
後金車本体を回転させるだけで、支持線に金車本体を懸
吊させることができるという知見に基づいてなされたも
のである。
【0007】すなわち本発明に係る回転着脱式金車は、
転動ローラを有するケーブル保持具に懸吊フックを設け
この懸吊フックを支持線に懸吊させることで前記ケーブ
ル保持具に案内された新設ケーブルを前記支持線に沿っ
て架渉させる架渉用金車である。ここで前記懸吊フック
を前記転動ローラの両側に対向させつつ前記新設ケーブ
ルの案内方向にずらして配置するとともに前記懸吊フッ
クを前記新設ケーブルの案内方向にオーバラップさせ
る。そしてこのオーバラップにより前記懸吊フック間に
前記新設ケーブルの案内方向と交差する支持線導入口を
形成し、前記支持線導入口への前記支持線の導入と金車
本体の回転により当該金車本体を前記支持線に懸吊でき
るようにした。
【0008】また前記懸吊時における前記支持線から前
記懸吊フック先端までの距離を一対の前記懸吊フックで
異ならせるとともに、前記懸吊フックのいずれか一方は
前記支持線から離反する方向に回動可能であるように構
成することが望ましい。
【0009】
【作用】上記構成によれば金車本体を着脱操作棒等に取
り付け、一対の懸吊フックの間すなわち支持線導入口に
支持線が入り込むように金車本体を支持線高さまで持ち
上げる。そして支持線導入口に支持線を導入した後は着
脱操作棒を操作し、転動ローラ側に向かれたフック開口
に支持線が接近するよう金車本体を回転させる。そして
この回転によりフック開口が支持線側へと移動し、当該
支持線がフック開口から懸吊フック内に取り込まれる。
その後着脱操作棒を金車本体より取り外せば、金車本体
の自重にて当該金車本体は支持線に懸吊することができ
る。この状態では支持線が一対の懸吊フックにより新設
ケーブル走行方向に囲われているで、金車本体に上下動
などが発生しても当該金車本体が支持線から脱落するの
を防止することができる。
【0010】そして新設ケーブル架渉後に当該新設ケー
ブルをケーブル保持具から取り外すにはまず懸吊フック
のいずれか一方側を支持線より取り外す。このように片
側の懸吊フックを支持線から外すと、新設ケーブル走行
方向における懸吊フックの囲いが外されることから、支
持線に懸吊されている懸吊フックのフック開口から新設
ケーブルを引き出すことが可能になる。なお懸吊時にお
ける前記支持線から前記懸吊フック先端までの距離を一
対の前記懸吊フックで異ならせておき、この距離が短く
設定された懸吊フック側を支持線より取り外すようにす
れば支持線からの取り外しが容易になる。また支持線か
らの取り外し作業によりケーブル保持具が支持線から浮
き上がっても、他方懸吊フックにおける支持線から懸吊
フック先端までの距離が長く設定されているので、他方
懸吊フックは支持線から外れることがない。このため懸
吊フックの取り外し作業を容易にすることができるとと
もに、新設ケーブル取り外し作業時におけるケーブル保
持具の支持線からの脱落を防止することができる。
【0011】また支持線から取り外した懸吊フックを支
持線から離反する方向に倒れ込ませる(回動させる)こ
とができれば、新設ケーブルを転動ローラの軸心方向に
移動させて、当該新設ケーブルをケーブル保持具から取
り外すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る回転着脱式金
車の具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本実施の形態に係る回転着脱式金車の斜視図
を示し、図2は同金車の側面図を示し、図3は同金車の
正面図を示す。これらの図に示すように回転着脱式金車
10は、新設ケーブル11(図5参照)の保持と当該新
設ケーブル11牽引時の案内をなすケーブル保持部12
と、当該ケーブル保持部12の支持線13(図5参照)
への懸吊をなす第1懸吊アーム14および第2懸吊アー
ム15とで構成されている。
【0013】ケーブル保持具12は、その包絡線が円弧
状(250R以上)となるように複数の転動ローラ16
が設けられており(本実施の形態では5個)、その両側
には転動ローラ16の保持をなすための側端板18が設
けられている。ここで転動ローラ16の中央部分にはく
ぼみが形成されており、転動ローラ16に沿って走行す
る新設ケーブル11が、転動ローラ16の幅方向に移動
して側端板18に接触するのを防止している。
【0014】側端板18の両外面には第1懸吊アーム1
4および第2懸吊アーム15とをケーブル保持具12に
取り付けるためのアーム取付具20が設けられている。
当該アーム取付具20は、平板板金の両側を折り曲げ、
断面コ字状に形成したものとなっており、その折曲部2
2には第1懸吊アーム14と第2懸吊アーム15とを取
り付けるためのアーム取付穴24が、ローラ包絡線の半
径方向に複数設けられている。そしてこのように形成さ
れたアーム取付部20は、側端板18における中央の転
動ローラ16の位置に、折曲部22の折り曲げ方向がロ
ーラ包絡線の半径方向と一致するように取り付けられ
る。また左右の折曲部22間の距離は、第1懸吊アーム
14と第2懸吊アーム15とを折曲部22に取り付けた
際、両アーム14、15の新設ケーブル11の案内方向
における間隔が少なくとも新設ケーブル11の外径を越
えるように設定される。
【0015】支持線13への懸吊をなす第1懸吊アーム
14は、アーム取付穴24に挿通が可能な径に設定され
た断面丸型の鉄棒にて形成されており、その片側端部は
アーム取付具20との係止が可能なようにL字状に折り
曲げられている。そしてその先端にはオネジ部が形成さ
れており、L字状の折り曲げ先端を折曲部22の片側か
らアーム取付穴24に差し込み、その反対側よりナット
26を締め付けることで第1懸吊アーム14をアーム取
付具20に取付可能にしている。
【0016】一方第1懸吊アーム14の他端部側には、
支持線13への係止をなす懸吊フック28が形成されて
いる。当該懸吊フック28は転動ローラ16を跨ぐよう
に、山形形状に折り曲げ形成されている。
【0017】さらに懸吊フック28の先端には、支持線
13からの脱落防止をなす第1外れ防止部34が設けら
れており、これは第1懸吊アーム14と平行になるよう
山形斜面部30の終端から折り曲げ形成された形態とな
っている。そして第1外れ防止部34の先端から先は支
持線13の導入を可能とするフック開口36(図6参
照)となっており、支持線13をこのフック開口36か
ら取り入れることで第1懸吊アーム14の支持線13へ
の懸吊を可能にしている。
【0018】このような第1懸吊アーム14の構成に加
えて本実施の形態では、フック開口36と対向する側縁
部38の外面側に、逆L字状に形成された係合突起40
が設けられている。これは針金をU字形状に曲げ、その
一片を側縁部38に溶接により一体結合させたもので、
これにより金車本体の外側縁部に逆L字形状となる係合
突起40を形成している。そしてこの係合突起40は地
上から金車を支持線に着脱する操作に用いられる。
【0019】一方支持線13への係止をなす第2懸吊ア
ーム15も、第1懸吊アーム14と同じくアーム取付穴
24に挿通が可能な径に設定された断面丸型の鉄棒にて
形成されている。そしてその折り曲げ形状も第1懸吊ア
ーム14と同様の形態となっている。しかし以下の2つ
の点で第2懸吊アーム15は第1懸吊アーム14と異な
る。すなわち第1の相違点は、溶接等(図示せず)によ
って第1懸吊アーム14がアーム取付具20に固定され
ているのに対し、第2懸吊アーム15はアーム取付具2
0に固定されておらず、取付先端のL字型の部分を回転
中心に回動(倒れ込み)可能となっている点である。そ
して第2懸吊アーム15におけるL字状先端部をアーム
取付穴24に挿通させる際、コイルスプリング42を折
曲部22の中央に配置しコイルスプリング42も同時に
挿通させている。当該コイルスプリング42の両端から
はばね線材が引き出されており、その片側はアーム取付
具20に接し、また他方側は第2懸吊アーム15に接し
ている。このようにコイルスプリング42を配置したこ
とにより、通常無負荷の状態では、コイルスプリング4
2からのばね付勢により第2懸吊アーム15が第1懸吊
アーム14と同様、起きあがった状態となり、第2懸吊
アーム15に負荷が加わるとその負荷の度合いに応じて
当該第2懸吊アーム15はL字状先端部を回転中心に倒
れ込む。また第1懸吊アーム14および第2懸吊アーム
15のL字状先端部に螺合されるナット26にはゆるみ
防止ナットが用いられるか、もしくは螺合後のナットに
溶接が施されており、アームの回動動作等によってナッ
ト26にゆるみが発生するのを防止している。
【0020】第2の相違点としては、第1外れ防止部3
4に対して第2懸吊アーム15に設けられた第2外れ防
止部44の長さが短く設定されている点である。このよ
うに第2外れ防止部44の長さを短く設定したことで、
第1懸吊アーム14を支持線13に懸吊させたまま第2
懸吊アーム15を支持線13より取り外すことを容易に
している。なお第1懸吊アーム14と第2懸吊アーム1
5とは、上述した2点以外は同一の構成となっているの
で、上述した以外簿以外の部分については同一の番号を
付与し説明を行う。また第1懸吊アーム14と第2懸吊
アーム15とによって転動ローラ16の上方にオーバラ
ップ部分が形成されており、このオーバラップ部分と転
動ローラ16とで新設ケーブル11の案内方向に支持線
閉鎖空間45を形成するようになっている。
【0021】そしてこのような第1懸吊アーム14と第
2懸吊アーム15とを、転動ローラ16両側に設けられ
たアーム取付穴24に段違いに挿通させる。ここでアー
ム取付穴24間の距離は、新設ケーブル11の走行方向
における両者アーム間の距離と同様の寸法に設定され、
金車本体を支持線13に係止させた際、当該金車本体が
支持線13に対して45度の傾きを持つようになってい
る。
【0022】このように構成された回転着脱式金車10
を新設ケーブル11の架渉に用いる作業手順を説明す
る。図4は本実施の形態に係る回転着脱式金車の支持線
13への取り付け方法を示す原理説明図である。同図に
示す金車46では、L字状に折り曲げられた懸吊フック
50が側端板48の両側に一対設けられている。そして
これらの懸吊フック50のフック開口52が、転動ロー
ラを向くように対向配置されているので、同金車46を
支持線13に懸吊するにはまず同図(1)に示すように
金車46を懸吊状態時から90度回転させた状態で支持
線13が一対の懸吊フック50の間に入り込むよう、金
車46を持ち上げる(矢印54参照)。当該金車46の
持ち上げ終了後の状態を同図(2)に示す。そしてこの
状態から金車46を半時計方向に回転させ(矢印56参
照)、フック開口52を支持線13に接近させる。支持
線13は金車46の回転に伴い一対の懸吊フック50の
間からフック開口52内へと入り込み、金車46が90
度回転した時点で、支持線13は一対の懸吊フック50
にて囲まれた状態となる。この状態を同図(3)に示
す。そしてこの状態から金車46を引き下げれば、支持
線13に金車46が懸吊されることとなる。
【0023】上述した金車46を同様、本実施の形態に
係る回転着脱式金車10も、第1懸吊アーム14と第2
懸吊アーム15とのフック開口36が転動ローラ16側
を向くように設けられ、かつ両アーム14、15間には
新設ケーブル11案内方向に隙間が設けられている。こ
のため同金車10を支持線13に係止させるには、金車
46と同様、支持線導入口となる両アーム14、15の
間に支持線13が入り込むよう、回転着脱式金車10を
支持線13の高さまで持ち上げその後回転着脱式金車1
0を90度回転させればよい。なお回転着脱式金車10
の持上作業および回転作業については、着脱操作棒58
を用いる。当該着脱操作棒58の先端には、係合突起4
0と係合をなす第1溝部60と側縁部38を支持する第
2溝部62とが設けられており、これら溝部と係合突起
40および側縁部38とを係合させることで、回転着脱
式金車10の操作を可能にしている。
【0024】図5は新設ケーブル11の架渉作業時の状
態を示す説明図である。同図に示すように回転着脱式金
車10では、第1懸吊アーム14と第2懸吊アーム15
との全長の差が両アーム14、15の距離間に相当する
よう設定されているので、同金車10を支持線13に懸
吊させ、新設ケーブル11からの牽引力が加わった状態
では、同金車10は支持線13に対し45度傾斜した姿
勢で安定する。
【0025】また支持線13の振れなどによって、回転
着脱式金車10が上下に移動したとしても、同金車10
は第1懸吊アーム14と第2懸吊アーム15とで支持線
閉鎖空間45を形成しており、支持線13を新設ケーブ
ル11の案内方向に囲っていることから、当該支持線1
3より脱落することがない。このため風雨等が激しい環
境の中でも確実に新設ケーブル11の牽引作業を進める
ことができる。
【0026】図6は、支持線13より回転着脱式金車1
0を取り外す手順を示した作業説明図である。支持線1
3より回転着脱式金車10を取り外す作業では、同金車
10に新設ケーブル11からの自重および牽引力が常に
加わっていることから、新設ケーブル11を案内しなが
ら同金車10を取り外そうとすると過大な力を必要とす
る。このため同金車10では着脱操作棒58を操作し、
当該着脱操作棒58を第2懸吊アーム15側に係合さ
せ、当該第2懸吊アーム15側の懸吊フック28を支持
線13から取り外す。ここで第2外れ防止部44の長さ
は、第1外れ防止部34の全長より短く設定されている
ので、第2懸吊アーム15の取り外し作業によって第1
懸吊アーム15側も支持線13より外れることがない。
図7は支持線と外れ防止部との関係を示す説明図であ
る。同図(1)に示すように、同金車10が支持線13
に懸吊されている状態では、第1懸吊アーム14側の支
持線13の位置から外れ防止部34の先端までの垂直方
向の長さ(h1)が、第2懸吊アーム15側(h2)よ
りも長く設定されている。このため第2懸吊アーム15
側を支持線13から取り外す際に、第1懸吊アーム14
側が支持線13から外れることはなく、同金車10の支
持線13からの落下を防ぐことができる。あるいは上記
の形態とは逆に同図(2)に示すように第1懸吊アーム
14側の支持線13の位置から外れ防止部34の先端ま
での垂直方向の長さ(h1)が、第2懸吊アーム15側
(h2)よりも短くなるよう設定してもよい。但しこの
場合は同金車10の姿勢が変動すると、両外れ防止部の
長さの差を第1懸吊アーム14と第2懸吊アームとの長
さの差が打ち消すようになるので、第1外れ防止部34
の長さに対して第2外れ防止部44の長さを十分長く設
定することが必要である。
【0027】また支持線13より第2懸吊アーム15を
取り外す際、当該第2懸吊アーム15はケーブル保持具
12に対して倒れ込み可能となっていることから、支持
線13に対し離れる方向に傾き、もって懸吊アーム15
の取り外し作業の効率を高めることができる。そして第
2懸吊アーム15を支持線13から取り外した後は、第
2懸吊アーム15から着脱操作棒58を離反させ、再度
着脱操作棒58を用いて新設ケーブル11を第1懸吊ア
ーム14側のフック開口36から取り外せばよい。新設
ケーブル11を同金車10から取り外した後は、再度着
脱操作棒58を第1懸吊アーム14側に係合させ、同金
車10を支持線13から取り外せばよい。なおこの作業
では第1懸吊アーム14と第2懸吊アーム15とを選択
する必要があることから、両アーム14、15にペイン
トを施し、地上側から両アーム14、15を判別できる
ようにすれば、より効率的な作業を行うことが可能とな
る。
【0028】また本実施の形態ではカーブ用のケーブル
保持具を用いて説明を行ったが、本発明はカーブ用に限
定することはなく直線部分に用いられるケーブル保持具
にも用いられることはいうまでもない。さらに本実施の
形態では新設ケーブル11の案内方向における第1懸吊
アーム14と第2懸吊アーム15との間隔が支持線13
の外径を越えるように設定したが、この間隔を支持線1
3の外径以下に設定してもよい(あるいは密着)。こう
した場合では第1外れ防止部34と第2外れ防止部44
とに新設ケーブル11の案内方向の沿った曲げ部を設け
ておく。このように第1外れ防止部34と第2外れ防止
部44とに曲げ部を設けておけば、支持線13を両アー
ム14、15間に挿入することができ、もって支持線1
3からのアーム取り外し作業を行うことができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
動ローラを有するケーブル保持具に懸吊フックを設けこ
の懸吊フックを支持線に懸吊させることで前記ケーブル
保持具に案内された新設ケーブルを前記支持線に沿って
架渉させる架渉用金車であって、前記懸吊フックを前記
転動ローラの両側に対向させつつ前記新設ケーブルの案
内方向にずらして配置するとともに前記懸吊フックを前
記新設ケーブルの案内方向にオーバラップさせ前記懸吊
フック間に前記新設ケーブルの案内方向と交差する支持
線導入口を形成し、前記支持線導入口への前記支持線の
導入と金車本体の回転により当該金車本体を前記支持線
に懸吊可能としたことから、地上からの支持線への取り
付けを容易に行うことができるとともに新設ケーブルの
取り外しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る回転着脱式金車の斜視図を
示す。
【図2】本実施の形態に係る回転着脱式金車の側面図を
示す。
【図3】本実施の形態に係る回転着脱式金車の正面図を
示す。
【図4】本実施の形態に係る回転着脱式金車の支持線1
3への取り付け方法を示す原理説明図である。
【図5】新設ケーブル11の架渉作業時の状態を示す説
明図である。
【図6】支持線13より回転着脱式金車10を取り外す
手順を示した作業説明図である。
【図7】支持線と外れ防止部との関係を示す説明図であ
る。
【図8】従来の支持線の分岐点に用いられるカーブ用金
車を示す。
【符号の説明】
2 新設ケーブル 4 カーブ用金車 5 支持線 6 取付部 7 ネジ部 8 ローラ 10 回転着脱式金車 11 新設ケーブル 12 ケーブル保持具 13 支持線 14 第1懸吊アーム 15 第2懸吊アーム 16 転動ローラ 18 側端板 20 アーム取付具 22 折曲部 24 アーム取付穴 26 ナット 28 懸吊フック 30 斜面部 34 第1外れ防止部 36 フック開口 38 側縁部 40 係合突起 42 コイルスプリング 44 第2外れ防止部 45 支持線閉鎖空間 46 金車 48 側端板 50 懸吊フック 52 フック開口 54 矢印 56 矢印 58 着脱操作棒 60 第1溝部 62 第2溝部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動ローラを有するケーブル保持具に懸
    吊フックを設けこの懸吊フックを支持線に懸吊させるこ
    とで前記ケーブル保持具に案内された新設ケーブルを前
    記支持線に沿って架渉させる架渉用金車であって、前記
    懸吊フックを前記転動ローラの両側に対向させつつ前記
    新設ケーブルの案内方向にずらして配置するとともに前
    記懸吊フックを前記新設ケーブルの案内方向にオーバラ
    ップさせ前記懸吊フック間に前記新設ケーブルの案内方
    向と交差する支持線導入口を形成し、前記支持線導入口
    への前記支持線の導入と金車本体の回転により当該金車
    本体を前記支持線に懸吊可能としたことを特徴とする回
    転着脱式金車。
  2. 【請求項2】 前記懸吊時における前記支持線から前記
    懸吊フック先端までの距離を一対の前記懸吊フックで異
    ならせたことを特徴とする請求項1に記載の回転着脱式
    金車。
  3. 【請求項3】 前記懸吊フックのいずれか一方は、前記
    支持線から離反する方向に回動可能であることを特徴と
    する請求項1に記載の回転着脱式金車。
JP21570897A 1997-07-25 1997-07-25 回転着脱式金車 Pending JPH1146421A (ja)

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JP21570897A JPH1146421A (ja) 1997-07-25 1997-07-25 回転着脱式金車

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