JP2016108116A - エレベータ用ガバナロープの振れ止め装置 - Google Patents

エレベータ用ガバナロープの振れ止め装置 Download PDF

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智樹 飯島
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Abstract

【課題】構成部品の分離・結合作業を行わずに、あるいは行ったとしても最小限の作業工数で、設置することができるガバナロープの振れ止め装置を提供する。【解決手段】振れ止め装置は、ガバナロープ(11)を包囲してガバナロープを収容する収容空間(11a)を画定する収容空間画定部材を備える。ガバナロープの横方向の動きが前記収容空間画定部材により規制される。収容空間画定部材は、基部(14)と、第1腕(16a)及び第2腕(16b)を有する。第1腕及び第2腕は各々、基部に接続された固定端と、基部から離れた自由端とを有する。第1腕及び前記第2腕は、これらの間に鉛直方向に前記ガバナロープの直径よりも大きな隙間が形成されるように異なる高さ位置に配置される。 平面視で、第1腕の自由端側端部と第2腕の自由端側端部とが重なっており、平面視で、基部、第1及び第2腕により無端ループが形成される。【選択図】図3A

Description

本発明の実施形態はエレベータ用ガバナロープの振れ止め装置に関する。
エレベータの速度が定格速度を超過し続けた場合あるいはメインロープの破断等の非常事態が生じたときに乗りかごを非常停止させるために、エレベータには調速装置が備えられている。調速装置は、昇降路の上端部に設けられたガバナ(調速機)と、ガバナに設けられたガバナシーブ(綱車)と、昇降路の下端部に設けられたテンションシーブ(張り車)と、ガバナシーブ及びテンションシーブ間に巻き掛けられたガバナロープとを有している。ガバナロープにはセフティリンクを介して乗りかごが連結されており、ガバナロープは乗りかごと同速度で動く。乗りかごに過速が生じたときガバナに設けられたスイッチを介して巻上機の電源が切断される。それにも関わらず乗りかごにさらなる過速が生じたときには、ガバナのロープ掴みがガバナロープを制動し、これに伴いセフティリンクが作動し、乗りかごに付設された非常止め装置を動作させる。
大地震または強風により建物が揺れたときにガバナロープが横方向に大きく変位すると、ガバナロープが昇降路内のエレベータ構成機器に引っ掛かり、エレベータの故障または誤動作が生じる可能性がある。これを防止するために、ガバナロープの横方向変位を制限する振れ止め装置が設けられる。振れ止め装置は、例えば、ねじ締結によりガイドレールに取り付けられる取付腕(ブラケット)と、取付腕にねじ締結により取り付けられて取付腕と一緒にガバナロープを取り囲む振れ止め部材とを有する。
上記の振れ止め装置を設置するには、ガイドレールに取付腕を取り付け、その後、取付腕に振れ止め部材を突き当てて、ガバナロープの両側の少なくとも2箇所でねじ締結を行うことにより振れ止め部材を取付腕に固定する必要がある。振れ止め装置は、昇降路の高さ方向に相互に間隔を開けて複数個設置しなければならない。このため、作業者は、面倒な取り付け作業を数多く行わなければならない。また、取り付け作業中に、振れ止め装置の部品を落下させてしまう可能性もある。
実公平7−34071号公報
本発明は、構成部品の分離・結合作業を行わずに、あるいは行ったとしても最小限の作業工数で、設置することができるガバナロープの振れ止め装置を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態により、エレベータの昇降路壁または昇降路内用品に取り付けられて、ガバナロープの横方向の変位を制限する振れ止め装置が提供される。この実施形態に係る振れ止め装置は、ガバナロープを包囲してガバナロープを収容する収容空間を画定する収容空間画定部材を備え、ガバナロープの横方向の動きが前記収容空間画定部材により規制される。収容空間画定部材は、基部と、基部に連結された第1腕及び第2腕とを有しており、第1腕及び第2腕は各々、前記基部に接続された固定端と、前記基部から離れた自由端とを有している。第1腕及び第2腕は、これらの間に鉛直方向に前記ガバナロープの直径よりも大きな隙間が形成されるように異なる高さ位置に配置されている。平面視で、第1腕の自由端側端部と第2腕の自由端側端部とが重なっており、平面視で、基部、第1及び第2腕により無端ループが形成される。
本発明の他の実施形態により、エレベータの昇降路壁または昇降路内用品に取り付けられて、ガバナロープの横方向の変位を制限する振れ止め装置が提供される。この実施形態に係る振れ止め装置は、ガバナロープを包囲してガバナロープを収容する収容空間を画定する収容空間画定部材を備え、ガバナロープの横方向の動きが収容空間画定部材により規制される。収容空間画定部材は、互いに連結されて無端ループを形成する第1の部分及び第2の部分を有している。第2の部分は、第1の部分との連結を維持したまま第1の部分に対して相対的に移動することができるように第1の部分に取り付けられている。第2の部分の第1の部分に対する相対移動により、ガバナロープを通し得る無端ループを分断する隙間が第1の部分と第2の部分との間に形成される。
実施形態に係るガバナロープ振れ止め装置を適用しうるエレベータの全体構成の一例を示す概略縦断面図。 実施形態に係るガバナロープ振れ止め装置を適用しうるエレベータの構成部品の昇降路内における配置の一例を示す平面図。 ガバナロープ振れ止め装置の第1実施形態の斜視図。 ガバナロープ振れ止め装置の第1実施形態の平面図。 第1実施形態のガバナロープ振れ止め装置の設置作業について説明するための斜視図。 ガバナロープ振れ止め装置の第1実施形態の変形例を示す斜視図。 ガバナロープ振れ止め装置の第2実施形態の斜視図。 図5Aにおける領域VBを拡大して示す斜視図。 ガバナロープ振れ止め装置の第3実施形態の斜視図。 ガバナロープ振れ止め装置の第3実施形態の平面図。 ガバナロープ振れ止め装置の第4実施形態の斜視図。
添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、振れ止め装置が設置されるエレベータの全体構成について図1を参照して説明する。
符号1は昇降路である。この昇降路1の上部には機械室2が設けられている。機械室2には巻上機(図示せず)が設置されており、この巻上機のメインシーブ3にメインロープ4が巻き掛けられている。メインロープ4の一端には乗りかご5が懸架され、他端には釣合いおもり6が懸架されている。乗りかご5及び釣合いおもり6の下側には、昇降路1下部に設けられたコンペンシーブ7に巻き掛けられたコンペンロープ8が取り付けられている。
機械室2には、乗りかご5及び釣合いおもり6の速度をそれぞれ検出するガバナ(調速機)9,9が設けられている。昇降路1の下部におけるガバナ9の直下には、張り車(テンションシーブ)10,10が設けられている。対応するガバナ9(詳細にはガバナ9のシーブである綱車)及び張り車10との間には無端のガバナロープ11が巻き掛けられている。一方のガバナロープ11は乗りかご5に、他方のガバナロープ11は釣合いおもり6に、それぞれセフティリンク12を介して取り付けられている。
当業者において周知の通り、乗りかご5又は釣合いおもり6に過速が生じた場合、ガバナ9に設けられた図示しない巻上機停止スイッチが作動する。それにも関わらず乗りかご5又は釣合いおもり6にさらなる過速が生じた場合には、ガバナ9に設けられた図示しないロープ掴み装置がガバナロープ11を掴んで制動する。すると、乗りかご5又は釣合いおもり6のセフティリンク12が引き上げられ、これにより、乗りかご5又は釣合いおもり6に設けられた図示しない非常止め装置の楔がガイドレールを挟み、乗りかご5又は釣合いおもり6を制動する。
図1において概略的に示されたエレベータにおける、各構成部材の平面方向に関する配置の一例を図2に示す。乗りかご5又は釣合いおもり6はそれぞれ2本のガイドレール13により案内されている。なお、乗りかご5にはガイドレール13と係合するガイドシューが設けられているが、図2では記載を省略している。
ガイドレール13には、ガバナロープ11の横方向(水平方向)の変位を制限するガバナロープ振れ止め装置(以下、単に「振れ止め装置」と呼ぶ)18が取り付けられている。図2に示した振れ止め装置18は、取付腕14、レールクリップ15、振れ止め部材16及び締結部品17により構成される。図2の例では振れ止め部材16はU字形状のボルトからなる。取付腕14の基端がガイドレール13にレールクリップ15を用いて固定されている。また、取付腕14の先端に振れ止め部材16が締結部品17(図2の例ではナット)を用いて締結されている。取付腕14の先端部分と振れ止め部材16によりガバナロープ11を収容するガバナロープ収容空間が画定される。ガバナロープ収容空間内に戻り側(かご5又は釣合いおもり6のセフティリンク12に接続されていない側)のガバナロープ11が通されている。従って、ガバナロープ11の横方向の変位は、ガバナロープ11を取り囲む取付腕14の先端部分及び振れ止め部材16、すなわち収容空間画定部材により制限される。このため、地震や風などによる建物揺れによって、ガバナロープ11が昇降路1内のエレベータ構成機器に引掛ることが防止される。
ところで、図2に示した振れ止め装置18は、背景技術の項で説明したような、分割された部品を設置時に組み付けなければならないため(振れ止め部材16及び締結部品17の取付腕14への取付)、作業者への負担が大きく、振れ止め装置の部品を落下させてしまう可能性がある、といった問題がある。以下にこの問題を解決するための振れ止め装置のいくつかの実施形態について説明する。以下において説明する振れ止め装置18A〜18Eは、図2の図中右端の上下方向中央にある振れ止め装置18の代わりとなるものである。
[第1実施形態]
図3A、図3B、図3Cを参照して第1実施形態に係る振れ止め装置18Aについて説明する。振れ止め装置18Aは、取付腕14、レールクリップ15、一対の振れ止め腕16(両者を区別する必要があるときは「第1振れ止め腕16a」、「第2振れ止め腕16b」と呼ぶ)及び締結部品17を有している。
取付腕14の基端側部分は、レールクリップ15を介して、昇降路内用品と見なすことができるガイドレール13に固定されている。
取付腕14の先端側部分に、振れ止め腕16が締結部品17(ここではボルト/ナット)により固定されている。各振れ止め腕16は、全体としてZ字形状の板により形成されている。詳細には、各振れ止め腕16は、取付腕14と平行に延びるとともに取付腕14に接する基端部と、取付腕14と平行に延びるとともに取付腕14から離れた先端部と、基端部と先端部との間で取付腕14に対して斜め方向に延びる中間部とを有している。振れ止め腕16は、例えば、鋼板を折り曲げ加工することにより形成することができる。
第1振れ止め腕16aと第2振れ止め腕16bは、上下方向の異なる高さ位置において取付腕14に取り付けられている。第1振れ止め腕16aの先端部と第2振れ止め腕16bの先端部は互いに平行に水平方向に延びている。第1振れ止め腕16aの先端部と第2振れ止め腕16bの先端部の間に、鉛直方向に、ガバナロープ11の直径よりも大きな隙間16cが形成されている。
平面視において(図3B参照)、第1振れ止め腕16aの先端部と第2振れ止め腕16bの先端部は重なっている。従って、平面視において、第1振れ止め腕16a(第1腕)と、第2振れ止め腕16b(第2腕)と、これら第1及び第2振れ止め腕16a,16bが取り付けられる基部としての取付腕14の先端側部分とを含む収容空間画定部材により、無端ループ(無端環)が形成され、この無端ループによりガバナロープ11を包囲してガバナロープ11を収容する収容空間11aが画定される。上記収容空間画定部材があるため、ガバナロープ11は収容空間11a内でしか水平方向に変位することができない。このため、大地震または強風により建物が揺れたときにも、ガバナロープ11の水平方向の揺れは制限され、ガバナロープ11が昇降路機器に引掛ることを防止することができる。
次に、振れ止め装置18Aの設置方法について図3Cを参照して説明する。まず、取付腕14の長手方向が鉛直方向を向くようにして(すなわち設置時の向きから90度回転させた状態で)、第1振れ止め腕16aの先端部と第2振れ止め腕16bの先端部との間の隙間16cにガバナロープ11を通し、ガバナロープ11を、第1及び第2振れ止め腕16a,16bの先端部よりも取付腕14に近い位置に位置させる。
この状態から図3C中の白抜き矢印で示すように振れ止め装置18Aの全体を90度回転させる。すると振れ止め装置18Aとガバナロープとの位置関係は、図3A,図3Bに示したようになる。次に、レールクリップ15を用いて、ガイドレール13に取付腕14を固定する。以上により、振れ止め装置18Aの設置作業が完了する。
上記第1実施形態によれば、設置の際に、取付腕14に対する振れ止め腕16及び締結部品17の分離及び再結合(分解、組み立て)を行う必要がなく、作業者の負担を大幅に低減することができる。
なお、上記第1実施形態では、取付腕14に対する振れ止め腕16及び締結部品17が別々に形成された部品であったが、これには限定されない。例えば図4に示した振れ止め装置18Bのように、取付腕14に対する振れ止め腕16を一体不可分の一部品として形成することができる。この場合、締結部品17は不要となるので、費用の低減も図れる。図4に示す実施形態では、鋼板からなる取付腕14の先端部分に切れ込み形成及び折り曲げ加工を施すことにより、図3A〜図3Cに示した振れ止め腕16と実質的に同じ機能を果たす振れ止め腕16’を形成している。
[第2実施形態]
次に、図5A及び図5Bを参照して第2実施形態に係る振れ止め装置18Cについて説明する。第2実施形態において、第1実施形態に含まれる部材と同一の部材には同一符号を付し、重複説明は省略する。
取付腕14には、振れ止め部材160が取り付けられている。振れ止め部材160は、取付腕14に対して締結部品17(ここではナット)により固定された第1固定部材161及び第2固定部材162と、第2固定部材162に連結された可動のゲート部材163とを有している。なお、第1固定部材161及び第2固定部材162の基端側には雄ねじが形成されており、これらの雄ねじと対応するナット(締結部品17)により、第1固定部材161及び第2固定部材162が取付腕14に取り付けられる。
この第2実施形態では、取付腕14の第1固定部材161と第2固定部材162の間の部分と、第1固定部材161と、第2固定部材162と、ゲート部材(門扉部材)163とが、ガバナロープ11を包囲してガバナロープ11を収容する収容空間11cを画定する収容空間画定部材であり、これらの部材は無端ループを形成する。第2実施形態は、第1振れ止め腕16aの先端部と第2振れ止め腕16bの先端部との間に常時隙間が存在し平面視で見た場合にのみ無端ループが形成されることになる第1実施形態と相違する。なお、取付腕14の第1固定部材161と第2固定部材162の間の部分、第1固定部材161及び第2固定部材162が収容空間画定部材のうちの不動の第1の部分に該当し、ゲート部材163が収容空間画定部材のうちの可動の第2の部分に該当する。
ゲート部材163の一端(固定端)は、回転軸164を介して第2固定部材162に枢着されている。ゲート部材163はガバナロープ11の収容空間11c内に向けて変位することができる(図5Bの二点鎖線を参照)。第1固定部材161の先端部165は、ゲート部材163がガバナロープ11の収容空間11cの外側に向けて変位しようとしたときに、そのような変位を防止するためにゲート部材163の自由端に接触するストッパ(停止部材)として形成されている。なお、このようなストッパ機能が設けられているので、運転中にガバナロープ11がゲート部材163を外向きに押しても、ガバナロープ11が収容空間11cの外に出ることはない。回転軸164の周囲には図示しないばねが組み込まれており、このばねが、ゲート部材163の自由端が第1固定部材161の先端部に押し付けられるように、第2固定部材162を付勢している。
つまり、通常時には、ゲート部材163は実線で示す閉鎖位置に位置し、上記収容空間画定部材により無端ループが形成される。この無端ループの外側からガバナロープ11をゲート部材163に押しつけると、ゲート部材163が二点鎖線で示す開放位置に移動する。すなわち無端ループを分断する隙間がゲート部材163の自由端と第1固定部材の先端との間に形成され、ガバナロープ11を容易に収容空間11c内に挿入することができる。このため、振れ止め装置18Cの設置の際に、取付腕14に対する振れ止め部材160の分離及び再結合を行う必要がなく、作業者の負担を大幅に低減することができる。
なお、上記第2実施形態において、回転軸164の周囲に組み込まれていたばねを省略してもよい。この場合、ゲート部材163が自由に動けるようになるので、ゲート部材163を図4において実線で示す閉鎖位置に固定する必要がある。この目的のため、例えば、第1固定部材161の先端及びゲート部材163の自由端に貫通穴を設け、ガバナロープ11を収容空間11c内に挿入した後に、この貫通穴に割りピン等のロック部材を挿入して第1固定部材161にゲート部材163を固定してもよい。
[第3実施形態]
次に、図6A及び図6Bを参照して第3実施形態に係る振れ止め装置18Dについて説明する。第3実施形態において、第1実施形態に含まれる部材と同一の部材には同一符号を付し、重複説明は省略する。
この第3実施形態においては、取付腕14の先端部分がU字形状に折り曲げられている。そしてU字の開口部分がゲート部材である板ばね20と、押え板21とによって覆われている。板ばね20及び押え板21はそれぞれ、締結部品17(ここではボルト/ナット)により取付腕14に固定されている。
この第2実施形態では、取付腕14のU字形状部分と、ゲート部材としての役割を果たす板ばね20と、押え板21とが、ガバナロープ11を包囲してガバナロープ11を収容する収容空間11dを画定する収容空間画定部材であり、これらの部材は無端ループを形成する。なお、取付腕14のU字形状部分及び押え板21が収容空間画定部材のうちの不動の第1の部分に該当し、板ばね20が収容空間画定部材のうちの可動の第2の部分に該当する。
押え板21は、板ばね20の自由端に接触することにより、板ばね20がガバナロープ11の収容空間11dの外側に向けて変位することを阻止するストッパ(停止部材)として設けられている。このため、運転中にガバナロープ11が板ばね20を外向きに押しても、ガバナロープ11が収容空間11dの外に出ることはない。
通常時には、板ばね20は実線で示す閉鎖位置に位置し、上記収容空間画定部材により無端ループが形成されている。この無端ループの外側からガバナロープ11を板ばね20に押しつけると、板ばね20が二点鎖線で示す開放位置に移動する。すなわち無端ループを分断する隙間が板ばね20の自由端と押え板21との間に形成され、ガバナロープ11を容易に収容空間11d内に挿入することができる。このため、設置の際に、取付腕14に対する板ばね20分離及び再結合を行う必要がなく、作業者の負担を大幅に低減することができる。
[第4実施形態]
次に、図7を参照して第4実施形態に係る振れ止め装置18Eについて説明する。第4実施形態において、第1実施形態に含まれる部材と同一の部材には同一符号を付し、重複説明は省略する。
取付腕14の先端部には、振れ止め部材160’が取り付けられている。振れ止め部材160は、取付腕14に固定された第1固定部材161’及び第2固定部材162’と、ナット166’から構成されている。
第1固定部材161’及び第2固定部材162’は、両端部に雄ねじが形成されたL字型のボルトからなる。第1固定部材161’及び第2固定部材162’は、締結部品17(ここではナット)により取付腕14に固定されている。また、第1固定部材161’の先端部の雄ねじに、ナット166’の雌ねじが螺合している。
この第4実施形態では、取付腕14の第1固定部材161’と第2固定部材162’との間の部分と、第1固定部材161’と、第2固定部材162’と、ナット166’が、ガバナロープ11を包囲してガバナロープ11を収容する収容空間11eを画定する収容空間画定部材であり、これらの部材が無端ループを形成する。また、取付腕14の第1固定部材161’と第2固定部材162’との間の部分と、第1固定部材161’と、第2固定部材162’とが収容空間画定部材のうちの不動の第1の部分に該当し、ナット166’が収容空間画定部材のうちの可動の第2の部分に該当する。
第1固定部材161’の先端と第2固定部材162’の先端との間の隙間は、ガバナロープ11の直径よりも大きい。第1固定部材161’の先端の雄ねじに、ナット166’の雌ねじが螺合している。ナット166’の軸方向長さは、第1固定部材161’の先端と第2固定部材162’の先端との間の隙間の長さよりも長い。このため、ナット166’を回転させて軸線方向に移動させることにより、ナット166’が第1固定部材161’の先端と第2固定部材162’の先端との間の隙間を架橋して、取付腕14の第1固定部材161’と第2固定部材162’との間の部分と、第1固定部材161’と、第2固定部材162’と、ナット166’からなる収容空間画定部材により無端ループが形成されている状態と(ナット166’の閉鎖位置)、第1固定部材161’の先端と第2固定部材162’の先端との間の隙間がナット166’により架橋されていない状態(すなわち上記無端ループが分断されるナット166’の開放位置)との間で切り替えを行うことができる。
ガバナロープ振れ止め装置設置時には、第1固定部材161’と第2固定部材162’との間の隙間からガバナロープ11を収容空間11eに挿入した後、ナット22を回転させて上記隙間を塞げばよい。すなわち、この第4実施形態においても、設置の際に、取付腕14に対する振れ止め部材160’の分離及び再結合を行う必要がなく、作業者の負担を大幅に低減することができる。
なお、第2固定部材162’の先端部には雄ねじが形成されていても形成されていなくてもよい。雄ねじが形成されている場合には、当該雄ねじに閉鎖位置にあるナット166’が螺合する。雄ねじが形成されていない場合には、第2固定部材162’の先端部は第1固定部材161’の先端部よりも小径に形成され、閉鎖位置にあるナット166’がこの小径部分に被さる。
上記第1〜第4実施形態によれば、振れ止め装置(18A〜18E)を設置する際に、収容空間画定部材の分離及び再結合を行う必要がなく、作業者の負担を大幅に低減することができる。また昇降路内への部品落下のリスクを大幅に低減することができる。
上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 昇降路
11 ガバナロープ
11a,11c,11d,11e ガバナロープの収容空間
13 ガイドレール(昇降路内用品)
14 取付腕
16 振れ止め部材
16a 第1振れ止め腕
16b 第2振れ止め腕
161,161’ 第1固定部材
162,162’ 第2固定部材
163 ゲート部材
166’ ナット
17 ボルト及び/又はナット(締結部材)
18A,18B,18C,18D,18E ガバナロープ振れ止め装置
20 板ばね
21 押え板

Claims (12)

  1. エレベータの昇降路壁または昇降路内用品に取り付けられて、ガバナロープの横方向の変位を制限する振れ止め装置であって、
    前記振れ止め装置は、前記ガバナロープを包囲してガバナロープを収容する収容空間を画定する収容空間画定部材を備え、前記ガバナロープの横方向の動きが前記収容空間画定部材により規制され、
    前記収容空間画定部材は、基部と、前記基部に連結された第1腕及び第2腕とを有しており、
    前記第1腕及び第2腕は各々、前記基部に接続された固定端と、前記基部から離れた自由端とを有しており、
    前記第1腕及び前記第2腕は、これらの間に鉛直方向に前記ガバナロープの直径よりも大きな隙間が形成されるように異なる高さ位置に配置されており、
    平面視で、前記第1腕の自由端側端部と前記第2腕の自由端側端部とが重なっており、平面視で、前記基部、前記第1及び第2腕により無端ループが形成されている、振れ止め装置。
  2. 前記第1腕及び前記第2腕は平面視でZ字形である、請求項1記載の振れ止め装置。
  3. 前記第1腕及び前記第2腕が前記基部にねじ締結されている、請求項1記載の振れ止め装置。
  4. 前記基部及び前記第1及び第2腕が一枚の平板材料を折り曲げ加工することにより一体不可分に形成されている、請求項1記載の振れ止め装置。
  5. 前記基部が前記昇降路壁または前記昇降路内用品に固定される、請求項1記載の振れ止め装置。
  6. エレベータの昇降路壁または昇降路内用品に取り付けられて、ガバナロープの横方向の変位を制限する振れ止め装置であって、
    前記振れ止め装置は、前記ガバナロープを包囲してガバナロープを収容する収容空間を画定する収容空間画定部材を備え、前記ガバナロープの横方向の動きが前記収容空間画定部材により規制され、
    前記収容空間画定部材は、互いに連結されて無端ループを形成する第1の部分及び第2の部分を有しており、
    前記第2の部分は、前記第1の部分との連結を維持したまま前記第1の部分に対して相対的に移動することができるように前記第1の部分に取り付けられており、前記第2の部分の前記第1の部分に対する相対移動により、前記ガバナロープを通し得る前記無端ループを分断する隙間が前記第1の部分と前記第2の部分との間に形成される、振れ止め装置。
  7. 前記第2の部分は、前記第1の部分の一端に連結された固定端と、前記第1の部分の他端に接離可能な自由端とを有しており、前記第2の部分は、前記第2の部分の自由端が前記第1の部分の他端に連結されて前記無端ループが形成される閉鎖位置と、前記第2の部分の自由端が前記第1の部分の他端から離れて前記無端ループを分断する隙間が形成される開放位置とをとることができる、請求項6記載の振れ止め装置。
  8. 前記第2の部分の自由端が前記閉鎖位置を越えて前記収容空間から離れる方向に変位することを妨げる停止部材が設けられ、前記第2の部分は前記閉鎖位置をとるように付勢されており、前記第2の部分の開放位置において前記第2の部分の自由端は前記収容空間内に位置する、請求項7記載の振れ止め装置。
  9. 前記第1の部分は、基部と、前記第1の部分の前記一端を含むとともに前記基部に固定された第1固定部材と、前記第1の部分の前記他端を含むとともに前記基部に固定された第2固定部材とから構成され、前記第2の部分は前記第2固定部材に枢着されている、請求項8記載の振れ止め装置。
  10. 前記第2の部分は前記第1の部分の一端に連結された板ばねからなり、前記板ばねを弾性的に撓ませることにより、前記無端ループを分断する隙間が前記第1の部分と前記第2の部分との間に形成される、請求項8記載の振れ止め装置。
  11. 前記第1の部分は、U字形に折り曲げられた基部を有し、前記板ばねは前記基部のU字の開放端を塞ぐように設けられている、請求項10記載の振れ止め装置。
  12. 前記第1の部分の一端に雄ねじが形成され、前記第2の部分は前記雄ねじと螺合するナットからなり、前記第1の部分の前記一端と前記一端に対向する前記第1の部分の他端との間に形成された隙間を前記ナットにより架橋することができ、前記ナットを回転させて前記第1の部分に対して相対的に移動させることにより、前記無端ループが形成された状態と前記無端ループを分断する隙間が形成された状態とを切り替えることができる、請求項6記載の振れ止め装置。
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