JP2007276895A - エレベータの検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのロープ類やケーブル類の引っ掛かりを確実に且つ簡単に検出することができ、地震終息後早期にエレベータを通常運転に復旧させることができるエレベータの検出装置を得る。
【解決手段】昇降路固定体に設けられ、昇降路1内に配置されたロープ類等の正常位置に向かって光を出射する投光器8と、昇降路固定体に設けられ、ロープ類等を間に挟んで投光器8に対向して配置され、投光器8から出射される光を受光する受光器9と、エレベータが備えられた建築物の揺れを感知する揺れ感知器と、揺れ感知器により揺れが感知された際に、投光器8から光を出射させる投光器制御手段とを備えることにより、投光器8から光が出射された際に、受光器9によって投光器8から出射された光が受光された場合に、ロープ類等が正常位置に配置されていないとして異常と判定する。
【選択図】図3

Description

この発明は、エレベータのロープ類やケーブル類の引っ掛かり等の異常を検出する検出装置に関するものである。
近年そのメカニズムが明らかになってきた長周期地震は、1秒程度の周期を有する通常の地震と比較して、数秒から十数秒程度のゆっくりとした周期で揺れが長時間持続すると言われている。この長周期の揺れは高層建築物の固有周期と近接する場合があるため、これらの高層建築物では、長周期地震の揺れに共振する可能性が指摘されている。
また、エレベータが備えられた建築物の揺れの周期と、エレベータ昇降路内に配置されたロープ類やケーブル類(以下、「ロープ類等」という)の固有周期とが近接するような位置にエレベータのかごが停止している場合、上記のような長周期地震が発生すると、昇降路内に配置されたロープ類等の振幅が昇降路壁面や昇降路壁面周辺に設置された機器類に接触する程に成長してしまい、ロープ類等が上記機器類に引っ掛かって元の位置に戻らなくなることがある。かかる場合にエレベータの運転が再開されると、引っ掛かったロープ類等の切断や昇降路内機器類の破損を引き起こし、エレベータの運行停止へと繋がる恐れがある。したがって、地震終息後のエレベータ再起動前には、ロープ類等の引っ掛かりが発生しているか否かを確実に確認する必要があった。なお、地震終息後における上記確認作業はエレベータの停止状態で実施しなければならないため、この種の問題が発生し易い高層建築物では、上記確認作業に多大な時間と労力とを要していた。
そこで、調速機用ロープに引っ掛かりが発生しているか否かを確認するための従来技術として、調速機用ロープに係合された落下部材を自然落下させて、下方に位置する検出器により落下部材が受け止められたか否かを検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、かご及び釣合い重りを釣瓶式に懸架する主ロープや、一端部がかごから垂下された制御ケーブルに引っ掛かりが発生しているか否かを確認するための従来技術として、種ロープや制御ケーブルに係合された検知体を自然落下させて、下方に位置する検知器により落下部材が受け止められたか否かを検出するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−270666号公報 特開2003−341954号公報
特許文献1及び2記載のものでは、落下部材や検知体を自然落下させて下方でそれらが受け止められたか否かを検出するため、一度検出動作を実施すると、検出動作終了後に落下部材や検知体を再度上方位置に設置し直す必要があり、作業性が著しく悪いとともに、地震が発生してからエレベータを通常運転に復旧させるまでの時間が延びて、サービス低下を招く要因となっていた。
また、特許文献1記載のものでは、調速機用ロープ張り車の上方に落下部材を受け止める検出器を設置しなければならず、種々の機器類が配置される昇降路ピット部内の機器レイアウトを著しく制約する恐れがあった。特許文献2記載のものでは、制御ケーブルの引っ掛かりを検出するために、制御ケーブルの下死点付近に検知器を設置するものが提案されているが、実際の制御ケーブルの下死点はかごの昇降と共に上下動するため、検知器の設置は極めて困難であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータのロープ類やケーブル類の引っ掛かりを確実に且つ簡単に検出することができ、地震終息後早期にエレベータを通常運転に復旧させることができるエレベータの検出装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの検出装置は、昇降路固定体に設けられ、昇降路内に配置されたロープ類等の正常位置に向かって光を出射する投光器と、昇降路固定体に設けられ、ロープ類等を間に挟んで投光器に対向して配置され、投光器から出射される光を受光する受光器と、エレベータが備えられた建築物の揺れを感知する揺れ感知器と、揺れ感知器により揺れが感知された際に、投光器から光を出射させる投光器制御手段と、投光器から光が出射された際に、受光器の検出結果に基づいてロープ類等の異常の有無を判定する異常判定手段と、を備えたものである。
この発明は、昇降路固定体に設けられ、昇降路内に配置されたロープ類等の正常位置に向かって光を出射する投光器と、昇降路固定体に設けられ、ロープ類等を間に挟んで投光器に対向して配置され、投光器から出射される光を受光する受光器と、エレベータが備えられた建築物の揺れを感知する揺れ感知器と、揺れ感知器により揺れが感知された際に、投光器から光を出射させる投光器制御手段と、投光器から光が出射された際に、受光器の検出結果に基づいてロープ類等の異常の有無を判定する異常判定手段と、を備える構成としたことで、エレベータのロープ類やケーブル類の引っ掛かりを確実に且つ簡単に検出することができ、地震終息後早期にエレベータを通常運転に復旧させることができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1におけるエレベータの昇降路内平面図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの検出装置の構成を示すブロック図である。図1及び図2において、1はエレベータの昇降路、2は昇降路1内を昇降するかご、3は昇降路1内をかご2とは逆方向に昇降する釣合い重り、4は昇降路1内に立設されてかご2の昇降方向を案内する一対のかご用ガイドレール、5は昇降路1内に立設されて釣合い重り3の昇降方向を案内する一対の釣合い重り用ガイドレール、6は釣合い重り3が隣接する奥側の昇降路壁1a等に設けられ、釣合い重り用ガイドレール5を支持する支持ブラケット、7はかご2と釣合い重り3とを釣瓶式に懸架する複数の主ロープである。
この主ロープ7は、昇降路1内や昇降路1上方の機械室(図示せず)内に設置された巻上機の駆動綱車(図示せず)にその中間部が巻き掛けられている。そして、かご2は、上記駆動綱車の回動に連動して主ロープ7が移動することにより、主ロープ7の移動に連動して昇降路1内を昇降する。ここで、図1においては、4本の主ロープ7によってかご2と釣合い重り3とが釣瓶式に懸架されている場合を示しており、7a乃至7dは、かご2の上方に配置されてかご2を懸架する部分(以下、「かご上懸架部分」という)を示している。なお、上記かご上懸架部分7a乃至7dは、主ロープ7のうち、例えば、かご2の上部に連結された一端部から機械室に配置された駆動綱車に至る部分や、かご2の上部に設けられた吊り車から昇降路1頂部に設けられた返し車に至る部分等から構成される。そして、この主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dは昇降路1内に略鉛直方向に配置されるとともに、かご2の荷重が作用することにより、エレベータの通常運転時における鉛直投影面上の移動は、振動に起因する移動等、所定範囲内に限られている。
また、8は乗場出入口(図示せず)が形成された前側の昇降路壁1b等の昇降路固定体に設けられ、昇降路1内の所定の高さに配置された投光器、9は支持ブラケット6等の昇降路固定体に設けられ、投光器8とほぼ同じ高さに配置された受光器である。なお、投光器8と受光器9とは、昇降路1内を昇降するかご2と釣合い重り3との衝突を回避するため、鉛直投影面上、かご2及び釣合い重り3と干渉しないように配置されている。ここで、上記投光器8には、主ロープ7の各かご上懸架部分7a乃至7dに対応する4つの投光部8a乃至8dが設けられており、この投光部8a乃至8dから、要時に、各かご上懸架部分7a乃至7dの本来配置されるべき正常な懸架位置(以下、単に「正常な懸架位置」という)に向かって水平に光が出射されるように構成されている。
また、上記受光器9は、主ロープ7の各かご上懸架部分7a乃至7dを間に挟んで投光器8に対向して配置され、上記投光部8a乃至8dから出射される各光の光軸上に、各投光部8a乃至8dに対応する4つの受光部9a乃至9dが設けられている。即ち、主ロープ7の各かご上懸架部分7a乃至7dが正常な懸架位置に配置されている場合に投光器8の各投光部8a乃至8dから光が出射されると、各投光部8a乃至8dから出射された光は、対応するかご上懸架部分7a乃至7dにそれぞれ照射される。このため、各投光部8a乃至8dから出射された光は、主ロープ7の各かご上懸架部分7a乃至7dに遮られ、受光器9の各受光部9a乃至9dで受光(検出)されることはない。一方、主ロープ7の各かご上懸架部分7a乃至7dが正常な懸架位置に配置されていない場合に投光器8の各投光部8a乃至8dから光が出射されると、各投光部8a乃至8dから出射された光は、かご上懸架部分7a乃至7dや他の障害物に遮られることなく、対応する受光部9a乃至9dによって受光(検出)される。
また、10はエレベータが備えられた建築物が地震や強風等によって揺れた場合に、その揺れを感知する揺れ感知器、11は揺れ感知器10により建築物の揺れが感知された際に、投光器8を制御して、投光器8の各投光部8a乃至8dから光を出射させる投光器制御手段、12は投光器8の各投光部8a乃至8dから光が出射された際に、受光器9の検出結果に基づいて、主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dに引っ掛かりが発生した等の異常の有無を判定する異常判定手段、13は異常判定手段12の判定結果に基づいてエレベータの運転を適宜制御し、例えば、異常判定手段12により主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dに異常有りと判定された場合に、エレベータの再起動を禁止する運転制御手段である。
なお、上記揺れ感知器10は、例えば、機械室内に設置された地震感知器等から構成される。また、上記異常判定手段12は、例えば、投光器8の各投光部8a乃至8dから光が出射された際に、受光器9の受光部9a乃至9dの少なくとも何れか一つによって投光部8a乃至8dから出射された光が受光された場合に、主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dに異常有りと判定する。
次に、この発明の実施の形態1におけるエレベータの検出装置の動作を図2及び図3に基づいて説明する。なお、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの検出装置の動作を説明するための昇降路内平面図であり、地震の揺れによって主ロープ7のかご上懸架部分7dが一側のかご用ガイドレール4に固定された昇降路内突起物14に引っ掛かってしまい、正常な懸架位置に戻らなくなった場合を示している。
地震が発生することにより、揺れ感知器10によってエレベータが備えられた建築物の揺れが感知されると、揺れ感知器10から機械室等に設置されたエレベータの制御装置(図示せず)に対して、揺れを感知した旨の揺れ感知情報が出力される。そして、揺れ感知情報が入力された制御装置により、管制運転が自動的に実施される。具体的には、かご2が昇降路1内で緊急停止された後、制御装置から指令を受けた投光器制御手段11によって投光器8が制御され、各投光部8a乃至8dから主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dの正常な懸架位置に向かって光が出射される。また、投光器制御手段11から異常判定手段12に対して、投光器8から光が出射された旨の投光情報が出力される。
異常判定手段12は、投光器制御手段11から投光情報が入力されることにより、受光器9の検出結果に基づいて、主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dに引っ掛かりが発生した等の異常の有無を判定する。ここで、受光器9では、受光部9a乃至9dによって投光器8の投光部8a乃至8dから出射された光を検出(受光)した場合には、投光器8から出射された光を受光した旨の受光情報を異常判定手段12に対して出力する。したがって、異常判定手段12では、投光器制御手段11から投光情報が入力された際に受光器9から受光情報が入力された場合には、主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dの少なくとも何れか一つは正常な懸架位置に配置されていないと判断して、主ロープ7に異常有りと判定する。一方、投光器制御手段11から投光情報が入力された際に受光器9から受光情報が一切入力されない場合には、地震後も主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dの全てが正常な懸架位置に配置されていると判断して、主ロープ7に異常無しと判定する。
例えば、図3に示すように、主ロープ7のかご上懸架部分7dが昇降路内突起物14に引っ掛かってしまったことにより、かご上懸架部分7dが正常な懸架位置に配置されていない場合には、投光部8a乃至8cから出射された光は主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7cに遮られて受光部9a乃至9cにより受光されることはない。しかし、投光部8dから出射された光は、主ロープ7のかご上懸架部分7dに遮られることなく直進して受光部9dに受光される。そして、受光部9dによって投光部8dから出射された光が検出されることにより、受光器9から異常判定手段12に対して受光情報が出力される。
なお、異常判定手段12による主ロープ7の異常の有無の判定をより確実にするため、投光器制御手段11は、投光器8に対して光を出射させる前に異常判定手段12に対して投光情報を出力し、異常判定手段12では、投光情報が入力されてから所定時間内に受光情報が入力されたか否かによって主ロープ7の異常の有無を判定しても良い。
そして、受光器9から受光情報が入力されることにより、異常判定手段12によって主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dの少なくとも何れか一つに異常有りと判定された場合には、異常判定手段12から運転制御手段13に対して、主ロープ7に異常が発生した旨の異常情報が出力される。なお、異常判定手段12から異常情報が入力された運転制御手段13では、主ロープ7の切断や機器類の破損を防止するため、エレベータ保守員による復旧作業が終了するまでの間エレベータの再起動を禁止する等の適切な制御を実施する。
この発明の実施の形態1によれば、地震の揺れ等によって主ロープ7に引っ掛かりが発生した場合でも、その引っ掛かりを確実に且つ簡単に検出して、主ロープ7の切断や昇降路内機器類の破損を確実に防止することができるとともに、引っ掛かりが発生していない場合には、地震終息後早期にエレベータを通常運転に復旧させることができる。また、投光器8から出射された光が受光器9で受光されたか否かによって主ロープ7の引っ掛かりの有無を判断できるため、従来のように、主ロープ7の異常検出動作の実施前後に特別な作業等を実施する必要がない。さらに、投光器8及び受光器9は、設置される機器類が少ない昇降路1の中間部に配置されるため、ピット部内の機器レイアウトを制限することもなく、例えば、既設のエレベータに対しても容易に対応することが可能となる。
なお、主ロープ7の引っ掛かりが発生し易い部分に合わせて投光器8及び受光器9を設置することにより、主ロープ7の異常をより確実に検出することができるようになる。例えば、投光器8から出射される光が、主ロープ7のかご上懸架部分7a乃至7dの固有周期が建築物の固有周期に近接する位置にかご2が配置された状態での、かご上懸架部分7a乃至7dの中間部付近における主ロープ7の正常な懸架位置に向かうように、投光器8を配置することにより、主ロープ7の振幅が成長し易い部分に合わせた検出が実施できて、より確実に異常を検出できるようになる。
また、投光器8及び受光器9の配置によっては、かご2の位置により、投光器8から出射された光がかご2や釣合い重り3によって受光器9に受光される前に遮光されることも考えられる。また、投光器8及び受光器9の配置によっては、かご2が最上階の乗場に停止している場合に投光器8と受光器9との間に主ロープ7が配置されず、主ロープ7が正常な懸架位置に配置されている場合であっても投光器8から出射された光が受光器9によって受光されることも考えられる。このような誤検出を防止するため、かご2の位置を検出するかご位置検出手段(図示せず)と、このかご位置検出手段により検出されたかご位置に基づいて、正常な懸架位置にある主ロープ7が投光器8及び受光器9間に配置されているか否かを判定する検出可否判定手段(図示せず)とをさらに備え、検出可否判定手段により正常な懸架位置にある主ロープ7が投光器8及び受光器9間に配置されていないと判定された場合には、異常判定手段12による主ロープ7の異常の有無の判定を実施しないように構成しても良い。
なお、かかる場合に、異常判定手段12による主ロープ7の異常の有無の判定を実施しないように構成するには、例えば、検出可否判定手段により正常な懸架位置にある主ロープ7が投光器8及び受光器9間に配置されていないと判定された場合に、投光器制御手段11の制御によって投光器8から光を出射させないようにしたり、投光器制御手段11から異常判定手段12に対して投光情報を出力しないようにしたり、異常判定手段12による異常の有無の判定を無効としたりすること等が考えられる。
また、上記かご位置検出手段と検出可否判定手段とを備える場合には、昇降路1の上下に適当な距離を確保して2組の投光器8及び受光器9を設置し、一方の組の投光器8及び受光器9による検出結果に基づいて主ロープ7の異常の有無の判定が実施できない場合でも、他方の組の投光器8及び受光器9による検出結果に基づいて主ロープ7の異常の有無の判定を実施するように構成しても良い。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの昇降路内平面図である。図4において、15はかご2の下部と釣合い重り3との下部に連結された複数(図4においては4本)のコンペンロープであり、15a乃至15dは、かご2の下方に配置されてかご2下部から吊り下げられた部分(以下、「かご下吊下部分」という)を示している。なお、上記かご下吊下部分15a乃至15dは、コンペンロープ15のうち、例えば、かご2の下部に連結された一端部から昇降路1のピット部に設けられた張り車に至る部分等から構成される。
そして、昇降路壁1b等の昇降路固定体に設けられた投光器8には、コンペンロープ15の各かご下吊下部分15a乃至15dに対応する複数の投光部(図4においては図示せず)が設けられており、この投光部から、要時に、各かご下吊下部分15a乃至15dの本来配置されるべき正常な吊下位置(以下、単に「正常な吊下位置」という)に向かって水平に光が出射されるように構成されている。また、支持ブラケット6等の昇降路固定体に設けられた受光器9は、コンペンロープ15のかご下吊下部分15a乃至15dを間に挟んで投光器8に対向して配置され、上記投光部から出射される各光の光軸上に、各投光部に対応する複数の受光部(図4においては図示せず)が設けられている。なお、その他の構成及び動作等は実施の形態1と同様である。
この発明の実施の形態2によれば、地震の揺れ等によってコンペンロープ15に引っ掛かりが発生した場合でも、その引っ掛かりを確実に且つ簡単に検出して、コンペンロープ15の切断や昇降路内機器類の破損を確実に防止することができるとともに、引っ掛かりが発生していない場合には、地震終息後早期にエレベータを通常運転に復旧させることができる。その他は、実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、コンペンロープ15の引っ掛かりが発生し易い部分に合わせて投光器8及び受光器9を設置することにより、コンペンロープ15の異常をより確実に検出することができるようになる。例えば、投光器8から出射される光が、コンペンロープ15のかご下吊下部分15a乃至15dの固有周期が建築物の固有周期に近接する位置にかご2が配置された状態での、かご下吊下部分15a乃至15dの中間部付近におけるコンペンロープ15の正常な吊下位置に向かうように、投光器8を配置することにより、コンペンロープ15の振幅が成長し易い部分に合わせた検出が実施できて、より確実に異常を検出できるようになる。
また、検出可否判定手段を、かご位置検出手段により検出されたかご位置に基づいて、正常な吊下位置にあるコンペンロープ15が投光器8及び受光器9間に配置されているか否かを判定するように構成することにより、誤検出を防止する等の実施の形態1と同様の効果を奏することも可能となる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3におけるエレベータの昇降路内平面図である。図5において、16は機械室等に設置された調速機(図示せず)と昇降路1のピット部に回動自在に設けられた調速機用張り車(図示せず)とに巻き掛けられた無端状の調速機用ロープ、17はかご2に設けられ、調速機用ロープ16の一側に連結された非常止め装置の連結腕である。そして、昇降路1の一側の昇降路壁1cに設けられた投光器8の投光部(図5においては図示せず)からは、要時に、調速機用ロープ16のうち、連結腕17が連結されていない他側が本来配置されるべき正常位置に向かって水平に光が出射される。また、昇降路壁1cに対向する昇降路壁1dに設けられた受光器9は、調速機用ロープ16の他側を間に挟んで投光器8に対向して配置され、上記投光器8から出射される光の光軸上に受光部(図5において図示せず)が設けられている。なお、その他の構成及び動作等は実施の形態1と同様である。
この発明の実施の形態3によれば、地震の揺れ等によって調速機用ロープ16に引っ掛かりが発生した場合でも、その引っ掛かりを確実に且つ簡単に検出して、調速機用ロープ16の切断や昇降路内機器類の破損を確実に防止することができるとともに、引っ掛かりが発生していない場合には、地震終息後早期にエレベータを通常運転に復旧させることができる。その他は、実施の形態1と同様の効果を奏する。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの昇降路内平面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの検出装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの検出装置の動作を説明するための昇降路内平面図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの昇降路内平面図である。 この発明の実施の形態3におけるエレベータの昇降路内平面図である。
符号の説明
1 昇降路
1a、1b、1c、1d 昇降路壁
2 かご
3 釣合い重り
4 かご用ガイドレール
5 釣合い重り用ガイドレール
6 支持ブラケット
7 主ロープ
7a、7b、7c、7d かご上懸架部分
8 投光器
8a、8b、8c、8d 投光部
9 受光器
9a、9b、9c、9d 受光部
10 揺れ感知器
11 投光器制御手段
12 異常判定手段
13 運転制御手段
14 昇降路内突起物
15 コンペンロープ
15a、15b、15c、15d かご下吊下部分
16 調速機用ロープ、
17 連結腕

Claims (9)

  1. 昇降路固定体に設けられ、昇降路内に配置されたロープ類等の正常位置に向かって光を出射する投光器と、
    昇降路固定体に設けられ、前記ロープ類等を間に挟んで前記投光器に対向して配置され、前記投光器から出射される光を受光する受光器と、
    エレベータが備えられた建築物の揺れを感知する揺れ感知器と、
    前記揺れ感知器により揺れが感知された際に、前記投光器から光を出射させる投光器制御手段と、
    前記投光器から光が出射された際に、前記受光器の検出結果に基づいて前記ロープ類等の異常の有無を判定する異常判定手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの検出装置。
  2. 投光器及び受光器は、かごを懸架する主ロープを間に挟んで対向して配置され、
    前記投光器は、前記主ロープの正常な懸架位置に向かって光を出射することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの検出装置。
  3. 投光器は、主ロープのかご上懸架部分の固有周期が建築物の固有周期に近接する位置にかごが配置された状態での、前記かご上懸架部分の中間部近傍における前記主ロープの正常な懸架位置に向かって光を出射することを特徴とする請求項2に記載のエレベータの検出装置。
  4. 投光器及び受光器は、かごと釣合い重りとに連結されたコンペンロープを間に挟んで対向して配置され、
    前記投光器は、前記コンペンロープの正常な吊下位置に向かって光を出射することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの検出装置。
  5. 投光器は、コンペンロープのかご下吊下部分の固有周期が建築物の固有周期に近接する位置にかごが配置された状態での、前記かご下吊下部分の中間部近傍における前記コンペンロープの正常な吊下位置に向かって光を出射することを特徴とする請求項4に記載のエレベータの検出装置。
  6. 投光器及び受光器は、調速機用ロープを間に挟んで対向して配置され、
    前記投光器は、前記調速機用ロープの正常位置に向かって光を出射することを特徴とする請求項1に記載のエレベータの検出装置。
  7. 異常判定手段は、揺れ感知器により揺れが感知された際に投光器から出射された光が受光器によって受光された場合に、ロープ類等に異常有りと判定することを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のエレベータの検出装置。
  8. かごの位置を検出するかご位置検出手段と、
    前記かご位置検出手段により検出されたかご位置に基づいて、正常位置にあるロープ類等が投光器及び受光器間に配置されているか否かを判定する検出可否判定手段と、
    を備え、異常判定手段は、前記検出可否判定手段により正常位置にあるロープ類等が投光器及び受光器間に配置されていないと判定された場合に、ロープ類等の異常の有無を判定しないことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載のエレベータの検出装置。
  9. 異常判定手段によりロープ類等に異常有りと判定された場合に、エレベータの再起動を禁止する運転制御手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載のエレベータの検出装置。
JP2006102050A 2006-04-03 2006-04-03 エレベータの検出装置 Pending JP2007276895A (ja)

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