JPH114639A - ルアー - Google Patents

ルアー

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JPH114639A
JPH114639A JP15845097A JP15845097A JPH114639A JP H114639 A JPH114639 A JP H114639A JP 15845097 A JP15845097 A JP 15845097A JP 15845097 A JP15845097 A JP 15845097A JP H114639 A JPH114639 A JP H114639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半割りのルアー部材の接合部分に設けた保持部
が見た目にも何ら不自然さがなく、しかも釣果にも優れ
たルアーを提供しようとするものである。 【解決手段】一対の透明ないし半透明の素材からなる半
割りのルアー部材を貼り合わせてなるルアーにおいて、
上記半割りのルアー部材の接合部分にその長さ方向に沿
った連結金具の保持部を設け、上記半割りのルアー部材
の保持部に取り付ける連結金具の脚部を、上記保持部の
長さ方向に沿って形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は魚釣りに使用する
人工的な擬似鈎、いわゆるルアーに関し、特に釣り糸に
連結する吊り環等の連結金具を、違和感なく取り付けら
れるようにしたルアーを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を反射して発色性を持たせたル
アーとしては、ルアー表面に反射材を貼り付けて光を反
射させるようにしたものがある。しかしながら、このル
アー表面に反射材を貼り付けて光を反射させるようにし
たルアーにおいては、海底や川底等に接触して反射材を
傷付けたり、剥離させてしまうことが多く、したがって
反射材の耐久性が悪いために実用性に乏しいという欠点
があった。
【0003】そのため、本発明者は先に特願平7−31
5073号において、ルアー本体の内面に乱反射層を備
え、上記反射材を傷付けたり剥離させてしまうことがな
く、反射材の耐久性を大幅に向上させたルアーを提案し
た。
【0004】しかしながら、上記特願平7−31507
3号のルアーにおいては、一対の透明ないし半透明の素
材からなる半割りのルアー部材を貼り合わせることによ
り、中空形状のルアーを構成している。このようなルア
ーにおける、半割りのルアー部材の接合部分には、図5
ないし図7のような構造を用いて連結金具が取り付けら
れている。
【0005】すなわち、半割りのルアー部材21および
22の接合部分の適所には、ルアーの中空部分にほぼ直
角に伸びる保持部23が設けられている。そしてこの保
持部23に突起24を突設し、予め突起24に連結金具
31の一端に設けた環状部32をはめ込んで連結金具3
1を仮止めするものである。そうすることによって、そ
の後の半割りのルアー部材21および22の組み付け作
業が容易になるように配慮されている。
【0006】したがって一対の半割りのルアー部材2
1,22は、図7のように一方の半割りのルアー部材2
1に予め突起24に連結金具31を仮止めしておき、他
方の半割りのルアー部材22の突起24に対応して設け
た小孔25に上記突起24をはめ込むことにより、組み
付けるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記半割り
のルアー部材21,22は透明ないし半透明の素材で形
成されている。したがってその接合部分に設けた保持部
23は、ルアーの中空部分にほぼ直角に伸びている状態
が完成したルアーの外部から見えてしまい、このような
ルアーの商品価値を大幅に低下させるものとなってい
た。
【0008】特に、上述のようなルアー本体の内面に乱
反射層を備えたルアーにおいては、反射効率を低下させ
るものとなることはもちろん、乱反射層に非常に不自然
な反射部分を混在させることになり、ルアーそのものの
価値である釣果にも影響を及ぼしかねない。
【0009】この発明は従来例の上記欠点を解消したも
ので、半割りのルアー部材の接合部分に設けた保持部が
見た目にも何ら不自然さがなく、しかも釣果にも優れた
ルアーを提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明のルア
ーは、一対の透明ないし半透明の素材からなる半割りの
ルアー部材を貼り合わせてなるルアーにおいて、上記半
割りのルアー部材の接合部分にその長さ方向に沿った連
結金具の保持部を設け、上記半割りのルアー部材の保持
部に取り付ける連結金具の脚部を、上記保持部の長さ方
向に沿って形成したことを特徴とするものである。
【0011】またこの発明のルアーは、一対の透明ない
し半透明の素材からなる半割りのルアー部材を貼り合わ
せてなるルアーにおいて、上記半割りのルアー部材の接
合部分にその長さ方向に沿った連結金具の保持部を設
け、この保持部にルアーの厚さ方向に向かう取付孔を設
けるとともに、上記半割りのルアー部材の保持部に取り
付ける連結金具の脚部を、上記保持部の長さ方向に沿っ
て形成し、かつ脚部の端部を直角に折り曲げて上記取付
孔にはめ込むようにしたことをも特徴とするものであ
る。
【0012】この発明のルアーは、上記連結金具が吊り
環であることをも特徴とするものである。
【0013】この発明のルアーは、上記連結金具が金属
線材を折り曲げて形成したことをも特徴とするものであ
る。
【0014】この発明は以上のように、半割りのルアー
部材の接合部分に設けた保持部が、上記接合部分に沿っ
て設けてあるので、見た目にも何ら不自然さがなく、し
かも釣果にも優れたルアーを提供することができるよう
になった。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に基いて、この発明のル
アーの実施の形態につき、詳細に説明する。図1および
図2において、1はこの発明を適用したルアーである。
このルアー1は、ルアー本体2と、その頭部に取り付け
た吊り環3等からなる連結金具と、尾部に取り付けた釣
り針4とで構成されている。5は魚眼、14はルアー本
体2の側面に形成した乱反射層である。
【0016】図において上記ルアー本体2は、一対の透
明ないし半透明の素材からなる半割りのルアー部材1
1,12を内部が中空となる間隔をもって貼り合わせる
ことによって構成されている。上記透明ないし半透明の
素材としては、耐衝撃性、靭性に優れたアイオノマー樹
脂等のプラスチック、または強化ガラスが好適に使用で
きる。
【0017】図3に吊り環3の1例を示す。この吊り環
3は、金属線材を環状に形成し、その両端を反対側に折
り曲げて脚部6を設けてある。なおこの脚部6の端部に
は、さらにその長さ方向および厚さ方向に直角に折り曲
げることにより、抜け止め部7が形成されている。
【0018】そして、図2および図3に示すように、一
対の透明ないし半透明の素材からなる半割りのルアー部
材11,12の周囲に位置する接合部分には、その長さ
方向に沿って吊り環3の保持部8が設けられている。一
方の半割りのルアー部材11の保持部8には、吊り環3
の脚部6を収納する溝9と、溝9の端部に上記抜け止め
部7をはめ込む取付孔10が形成されている。
【0019】したがって、一対の半割りのルアー部材1
1,12の組み付けに際しては、図4のように、一方の
半割りのルアー部材11の保持部8の溝9に吊り環3の
脚部6を収納するとともに、取付孔10に脚部6端部の
抜け止め部7をはめ込んで脚部6を仮止めしておくだけ
でよい。その状態で、他方の半割りのルアー部材12を
組み付ければ、吊り環3は確実に一対の半割りのルアー
部材11,12間に保持される。
【0020】上記乱反射層14を形成する凹凸13の表
面には、図4のように蒸着膜や、反射塗料を塗布して形
成した塗膜等からなる反射膜15が形成されている。こ
の反射膜15によれば、乱反射層14から入射した光を
反射し、ルアー本体2の外部に向けて銀鱗用の光を放射
させることができる。なおこの反射膜15によれば外部
からの光の損失を防ぐことが可能で、しかもルアー部材
11,12の強度をより一層高めることができる。
【0021】一方、上記半割りのルアー部材11,12
の外面は凹凸のない平滑層16に形成されている。この
平滑層16は、ルアー本体2の水切り音をなくすことは
もちろん、ルアー本体2が海底や川底等に接触してその
表面を傷付けてしまい、乱反射層14の耐久性を低下さ
せないための機能を持つものである。
【0022】上記半割りのルアー部材11,12の平滑
層16の上部ないし下部には、透明ないし半透明の着色
塗膜を形成することができる。この着色塗膜は着色シー
トのプレス圧着、ホットスタンプ、接着剤等による貼付
ないし印刷、塗装、真空成形による一体成形等により一
体的に形成され、魚体の背部の黒っぽい色合いや腹部の
白っぽい色合いをかもしだすためのものである。この着
色塗膜は透明ないし半透明であることが望ましく、光が
透過しないとこの発明のルアー1としての効果を十分に
得ることができない。
【0023】なお、この発明のルアー1の製造に際して
は、予め凹凸13を有する適宜形状に成形した半割りの
ルアー部材11,12の多数の凹凸13からなる乱反射
層14の表面に反射膜15を形成することができる。こ
の反射膜15は、反射シートのプレス圧着、ホットスタ
ンプ、接着剤等による貼付ないし印刷、塗装、真空成形
による一体成形等のみならず、蒸着膜、反射塗料を塗布
して形成した塗膜等からなるものであってもよい。そし
て上述のようにして半割りのルアー部材11,12間に
吊り環3を介在させ、半割りのルアー部材11,12を
突き合わせて、加熱による融着ないし接着剤による接着
等によって結合し、ルアー本体2を作成する。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上のように、半割りのルア
ー部材の接合部分に設けた保持部が、上記接合部分に沿
って設けてあるので、見た目にも何ら不自然さがなく、
しかも釣果にも優れたルアーを提供することができるよ
うになった。
【0025】またこの発明のルアーによれば、構造が簡
単で製造コストを大幅に低減することができ、なおかつ
耐久性、光の反射効率の優れたルアーを提供することが
できる。
【0026】さらにこの発明によれば、連結金具の脚部
の端部を直角に折り曲げて上記保持部に取り付けたの
で、連結金具が簡単に外れることがなく、非常に耐久性
に富んだルアーが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のルアーの一実施例を示す側面図であ
る。
【図2】半割りのルアー部材の分解図である。
【図3】連結金具の拡大斜視図である。
【図4】組み付け状態の拡大断面図である。
【図5】従来例のルアーを示す側面図である。
【図6】半割りのルアー部材の分解図である。
【図7】その要部断面図である。
【符号の説明】
1 ルアー 2 ルアー本体 3 吊り環 4 釣り針 5 魚眼 6 脚部 7 抜け止め部 8 保持部 9 溝 10 取付孔 11,12 ルアー部材 13 凹凸 14 乱反射層 15 反射膜 16 平滑層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透明ないし半透明の素材からなる
    半割りのルアー部材を貼り合わせてなるルアーにおい
    て、上記半割りのルアー部材の接合部分にその長さ方向
    に沿った連結金具の保持部を設け、上記半割りのルアー
    部材の保持部に取り付ける連結金具の脚部を、上記保持
    部の長さ方向に沿って形成したことを特徴とするルア
    ー。
  2. 【請求項2】 一対の透明ないし半透明の素材からなる
    半割りのルアー部材を貼り合わせてなるルアーにおい
    て、上記半割りのルアー部材の接合部分にその長さ方向
    に沿った連結金具の保持部を設け、この保持部にルアー
    の厚さ方向に向かう取付孔を設けるとともに、上記半割
    りのルアー部材の保持部に取り付ける連結金具の脚部
    を、上記保持部の長さ方向に沿って形成し、かつ脚部の
    端部を直角に折り曲げて上記取付孔にはめ込むようにし
    たことを特徴とするルアー。
  3. 【請求項3】 連結金具が吊り環である請求項1または
    2に記載のルアー。
  4. 【請求項4】 連結金具が金属線材を折り曲げて形成し
    てなる請求項1ないし2のいずれかに記載のルアー。
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