JPH1144465A - 空冷吸収式冷凍装置 - Google Patents

空冷吸収式冷凍装置

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JPH1144465A
JPH1144465A JP9198655A JP19865597A JPH1144465A JP H1144465 A JPH1144465 A JP H1144465A JP 9198655 A JP9198655 A JP 9198655A JP 19865597 A JP19865597 A JP 19865597A JP H1144465 A JPH1144465 A JP H1144465A
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cooled
cooled condenser
absorption refrigeration
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Noriyuki Okuda
則之 奥田
Masato Uchiumi
正人 内海
Tomohiro Suzuki
智博 鈴木
Taku Hirakawa
卓 平川
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空冷吸収式冷凍装置の空冷凝縮器における熱
交部の空気流速分布の均一化を図り、通風抵抗を低減し
て熱交換性能を向上させる。 【解決手段】 装置本体10の一面10b側に空気吸込
口16を、同装置本体10の当該空気吸込口16に対向
する他面10a側に空気吹出口14a,14bを各々設
け、それらの間に形成された送風通路内に位置して空冷
吸収器17と空冷凝縮器19を相互に所定の角度を保っ
た状態で配設してなる空冷吸収式冷凍装置において、上
記空冷凝縮器19の空気吹出側の上記空気吹出口14
a,14bに近い部分に上記空冷凝縮器19を通る空気
流の流速分布を均一にする整流手段50を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空冷吸収式冷凍
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空冷吸収式冷凍装置は、例えば図
16および図17に示すように、略立方体形状の装置本
体(本体ハウジング)10の中央部に大径のプロペラフ
ァン15を設けるとともに、その3方側壁面に各々空気
吸込口(図示省略)を形成し、それらの内側に空冷吸収
器17,17、空冷凝縮器19を配設する一方、上記空
冷吸収器17,17の上部に蒸発器18,18を、空冷
凝縮器19の上部に低温再生器34を各々設置して構成
されている。
【0003】そして、図17に示すように上記プロペラ
ファン15により上記各空気吸込口から吸込んだ空気を
空冷吸収器17,17および空冷凝縮器19に通して装
置本体10上方側の空気吹出口7から上方に略90度向
きを変えて吹き出すようになっている(例えば類似の公
知例として特開平1−225868号公報参照)。
【0004】なお、図16および図17中において、符
号22は冷媒ポンプ、23は溶液ポンプ、31は高温再
生器、32はガスバーナ等の加熱源、33は気液分離
器、35はレシーバタンク、41,42は電装品ボック
スである。
【0005】ところが、このような従来の横吸込み、上
吹出し型の構成の場合、次のような問題がある。
【0006】(1) 装置本体10の3方面に空気吸込
面が形成されていることから、該3方面方向外方にそれ
ぞれ所定幅の空気吸込空間を必要とすることになり、装
置本体10自体の占有面積に加え、メンテナンスサービ
ス時の作業スペースを含めた4面方向の広い設置スペー
スが必要となる。
【0007】(2) 空気吸込口から空気吹出口に到る
空気流が水平方向から垂直方向に直交するので、特に図
17中に仮想線で示す領域を通る空気流の流速分布が不
均一になって、通風抵抗が増大し、空冷吸収器17,1
7および空冷凝縮器19各々の熱交換性能が低下すると
ともに、騒音発生の原因となる。
【0008】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば図18および図19に示すように、空気吸込
口16を装置本体10の背面側縦壁部10b側に形成す
る一方、該空気吸込口16と対向する前面側縦壁部10
a側に第1,第2のファン15a,15bを有する第
1,第2の空気吹出口14a,14bを斜め上方に向け
て形成し、それらの間に空冷吸収器17および空冷凝縮
器19を直交させて配設することが考えられる。
【0009】このようにすると、装置高を低くすること
ができるとともに送風通路が空気吸込口16から空気吹
出口14a,14bまで直交することなくスムーズに連
続する形状となり、図16、図17のものに比べると、
通風抵抗が減少して空冷吸収器17および空冷凝縮器1
9各熱交部の空気流速分布が均一化されて熱交性能が向
上し、騒音も低減されるようになる。そして、同図1
6、図17のもののように装置本体の方向の異なる3方
面に空気吸込口を設けなければならない構成に比べて、
より装置本体を小型コンパクトに形成することができる
ようになるとともに、単一の空気吸込口面に対応した空
気吸込スペースとメンテナンスサービスに必要な作業ス
ペースとの比較的小さな設置スペースで足りるようにな
り、装置本体の設置スペースを縮小することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この図18
のような横吸込み、横吹出し構成を採用した場合にも、
上記空冷凝縮器19側を通る空気の流速分布は、例えば
図19に詳細に示すように、空気吹出口14a,14b
から遠い上流側よりも空気吹出口14a,14bに近い
下流側領域の方が高い偏流状態となり、その熱交換性能
を低下させるとともに騒音を増大させる問題が生じる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、このような
問題を解決することを目的としてなされたもので、該目
的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて
構成されている。
【0012】すなわち、先ず本願請求項1の発明は、装
置本体10の一面10b側に空気吸込口16を、同装置
本体10の当該空気吸込口16に対向する他面10a側
に空気吹出口14a,14bを各々設け、それらの間に
形成された送風通路内に位置して空冷吸収器17と空冷
凝縮器19を相互に所定の角度を保った状態で配設して
なる空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮器19
の空気吹出側の上記空気吹出口14a,14bに近い領
域に同領域における吹出し空気流を上記空気吹出口14
a,14bから遠い領域方向に偏向させることによって
上記空冷凝縮器19を通る空気流全体の流速分布を均一
にする整流手段50を設けて構成されている。
【0013】また、本願請求項2の発明は、上記請求項
1の発明の構成において、上記整流手段50が、空気吹
出口14a,14bに近い領域の空気流を空気吹出口1
4a,14bから遠い領域方向に偏向させる偏向斜面5
0aを有する突状体により形成されている。
【0014】また、本願請求項3の発明は、上記装置本
体10の一面10b側に空気吸込口16を、同装置本体
10の当該空気吸込口16に対向する他面10a側に空
気吹出口14a,14bを各々設け、それらの間に形成
された送風通路内に位置して空冷吸収器17と空冷凝縮
器19を相互に所定の角度を保った状態で配設してなる
空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮器19の空
気吸込側の上記空気吹出口14a,14bに近い領域に
同領域における通路断面積を小さくすることによって上
記空冷凝縮器19を通る空気流全体の流速分布を均一に
する整流手段51を設けて構成されている。
【0015】また、本願請求項4の発明は、上記請求項
3の発明の構成において、上記整流手段51が、空冷凝
縮器19の空気吸込側送風空間の空気吹出口14a,1
4bに近い領域のコーナ部を閉塞するコーナ部材により
形成されている。
【0016】また、本願請求項5の発明は、上記装置本
体10の一面10b側に空気吸込口16を、同装置本体
10の当該空気吸込口16に対向する他面10a側に空
気吹出口14a,14bを各々設け、それらの間に形成
された送風通路内に位置して空冷吸収器17と空冷凝縮
器19を相互に所定の角度を保った状態で配設してなる
空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮器19の空
気吸込面側に同空気吸込面における空気吸込抵抗を変え
ることによって上記空冷凝縮器19を通る空気流全体の
流速分布を均一にする整流手段52,53を設けて構成
されている。
【0017】また、本願請求項6の発明は、上記請求項
5の発明の構成において、上記整流手段52が、空気吸
込面の全体に設けられ、空気吹出口14a,14bに遠
い部分から近い部分にかけて穴径を小さくしたパンチン
グプレートにより形成されている。
【0018】また本願請求項7の発明は、上記請求項5
の発明の構成において、上記整流手段53が、空気吸込
面の空気吹出口14a,14bに近い領域に設けられた
パンチングプレートにより形成されている。
【0019】さらに、本願請求項8の発明は、上記請求
項5の発明の構成おいて、整流手段が、メッシュ部材に
より形成されている。
【0020】
【作用】本願発明は、上記課題解決手段に対応して、そ
れぞれ次のような作用を奏する。
【0021】すなわち、先ず本願請求項1の発明の構成
では、以上のように、装置本体10の一面10b側に空
気吸込口16を、同装置本体10の当該空気吸込口16
に対向する他面10a側に空気吹出口14a,14bを
各々設け、それらの間に形成された送風通路内に位置し
て空冷吸収器17と空冷凝縮器19を相互に所定の角度
を保った状態で配設してなる空冷吸収式冷凍装置におい
て、上記空冷凝縮器19の空気吹出側の上記空気吹出口
14a,14bに近い領域に同領域における吹出し空気
流を上記空気吹出口14a,14bから遠い領域方向に
偏向させることによって上記空冷凝縮器19を通る空気
流全体の流速分布を均一にする整流手段50を設けて構
成されている。
【0022】したがって、上記空冷凝縮器19の空気吹
出側に設けられた上記整流手段50により、空冷凝縮器
19の空気吹出側の上記空気吹出口14a,14bに近
い領域の高流速の吹出し空気流が、低流速の上記空気吹
出口14a,14bから遠い領域方向に偏向させられ、
その結果、上記空冷凝縮器19を通る空気流全体の流速
分布が均一化されて、通風抵抗が低減され、熱交換性能
が向上するとともに騒音が低減される。
【0023】次に、本願請求項2の発明は、上記請求項
1の発明の構成において、上記の整流手段50が、空気
吹出口14a,14bに近い領域の空気流を空気吹出口
14a,14bから遠い領域方向に偏向させる偏向斜面
50aを有する突状体により形成されている。
【0024】その結果、該突状体の偏向斜面50aによ
り、空気吹出口14a,14bに近い領域の高流速の空
気流が、空気吹出口14a,14bから遠い領域方向に
偏向せしめられ、その結果、上記空冷凝縮器19を通る
空気流全体の流速分布均一化作用が実現される。
【0025】次に、本願請求項3の発明は、上記装置本
体10の一面10b側に空気吸込口16を、同装置本体
10の当該空気吸込口16に対向する他面10a側に空
気吹出口14a,14bを各々設け、それらの間に形成
された送風通路内に位置して空冷吸収器17と空冷凝縮
器19を相互に所定の角度を保った状態で配設してなる
空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮器19の空
気吸込側の上記空気吹出口14a,14bに近い領域に
同領域における通路断面積を小さくすることによって上
記空冷凝縮器19を通る空気流全体の流速分布を均一に
する整流手段51を設けて構成されている。
【0026】したがって、上記空冷凝縮器19の空気吸
込側に設けられた上記整流手段20により、上記空気吹
出口14a,14bに近い領域における通路断面積が小
さくなり、同領域の通路風量が減少して上記空冷凝縮器
19を通る空気流全体の流速分布が均一化されて、通風
抵抗が低減され、熱交換性能が向上するとともに騒音が
低減される。
【0027】次に、本願請求項4の発明は、上記請求項
3の発明の構成において、上記の整流手段51が、空冷
凝縮器19の空気吸込側送風空間の空気吹出口14a,
14bに近い領域のコーナ部を閉塞するコーナ部材によ
り形成されている。
【0028】その結果、該コーナ部材による空冷凝縮器
19の空気吸込側送風空間の空気吹出口14a,14b
に近い領域のコーナ部の閉塞により、同領域の通風空間
が狭くなって通路風量が減少し、その結果、上記空冷凝
縮器19を通る空気流の流速分布均一化作用が実現され
る。
【0029】次に、本願請求項5の発明は、上記装置本
体10の一面10b側に空気吸込口16を、同装置本体
10の当該空気吸込口16に対向する他面10a側に空
気吹出口14a,14bを各々設け、それらの間に形成
された送風通路内に位置して空冷吸収器17と空冷凝縮
器19を相互に所定の角度を保った状態で配設してなる
空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮器19の空
気吸込面側に同空気吸込面における空気吸込抵抗を変え
ることによって上記空冷凝縮器19を通る空気流全体の
流速分布を均一にする整流手段52,53を設けて構成
されている。
【0030】したがって、上記空冷凝縮器19の空気吸
込側に設けられた上記整流手段22,23により、上記
空冷凝縮器19の空気吸込面における空気吸込抵抗が変
えられ、その結果、上記空冷凝縮器19を通る空気流全
体の流速分布が均一化されて、通風抵抗が低減され、熱
交換性能が向上するとともに騒音が低減される。
【0031】次に、本願請求項6の発明は、上記請求項
5の発明の構成において、上記整流手段52が、空気吸
込面の全体に設けられ、空気吹出口14a,14bに遠
い部分から近い部分にかけて穴径を小さくしたパンチン
グプレートにより形成されている。
【0032】その結果、該パンチングプレートのパンチ
ング穴径の相違による流量調整により、上記空冷凝縮器
19を通る空気流全体の流速分布均一化作用が実現され
る。
【0033】次に本願請求項7の発明は、上記請求項5
の発明の構成において、上記整流手段53が、空気吸込
面の空気吹出口14a,14bに近い領域に設けられた
パンチングプレートにより形成されている。
【0034】その結果、該パンチングプレートによる空
気吹出口14a,14bに近い領域の流量抑制により、
上記空冷凝縮器19を通る空気流全体の流速分布均一化
作用が実現される。
【0035】さらに、本願請求項8の発明は、上記請求
項5の発明の構成において、上記整流手段が、メッシュ
部材により形成されている。
【0036】その結果、該メッシュ部材による空気吹出
口14a,14bに近い領域の流量抑制により、上記空
冷凝縮器19を通る空気流全体の流速分布均一化作用が
実現される。
【0037】
【発明の効果】以上の結果、上記本願各発明の空冷吸収
式冷凍装置によると、それぞれ次のような有益な効果を
得ることができる。
【0038】(1) 装置本体がコンパクトで、その設
置面積が小さく、しかも低コストな空冷吸収式冷凍装置
を提供することが可能となる。
【0039】(2) 空冷凝縮器を通る空気流の流速分
布を均一にすることができ、通風抵抗が低減されて、そ
の熱交換性能を向上させることが可能となる。
【0040】(3) また、その結果、低騒音化が図ら
れる。
【0041】(4) さらに、ファンモータの消費電力
も節減することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1〜図3は、本願発明の実施の形態
1に係る空冷吸収式冷凍装置の構成を示している。
【0043】図中、先ず符号10は当該空冷吸収式冷凍
装置の装置本体(本体ハウジング)である。該装置本体
10は、例えば図1に示すように、全体として前後に薄
く、かつ横に長いコンパクトな形状のものとなってお
り、その前面側縦壁部10aの中間部を上方から下方に
台形面状に傾斜させることによって、上方側内部空間1
2aよりも下方側内部空間12bの方が前後方向に所定
幅広くなるような構造に形成されている。
【0044】そして、該傾斜部によって形成された上下
方向中央の傾斜面部13に位置して第1,第2の左右2
組の円形の空気吹出口14a,14bが左右両方向に所
定の間隔をおいて形成され、それらの内側(ファンガイ
ド内)に位置して各々ファン軸を斜め上方に向けた第
1,第2の左右2組のファン(プロペラファン)15
a,15bが、それぞれ吹出し回転可能に設置されてい
る。
【0045】一方、上記装置本体10の背面側縦壁部1
0bには、上下左右方向の略全体に亘って方形の空気吸
込口16が形成されており、それによって該空気吸込口
16から上記第1,第2の空気吹出口14a,14bに
向かう略ストレートな送風通路が形成されている。そし
て、上記空気吸込口16の上方部16a内側には略上記
背面側縦壁部10bの上部部分に近い大きさで扁平な構
造の空冷吸収器17が設けられている。該空冷吸収器1
7は、その下方部一方側に後述する高温再生器31や溶
液ポンプ22、冷媒ポンプ23等の設置スペース12c
を、同下方部他方側に空冷凝縮器のための送風空間12
dを各々残して立設状態で配設されており、さらに同空
冷吸収器17の上方部には、上記装置本体10の前後幅
の狭い上方側内部空間12aを利用して蒸発器18が当
該装置本体10の左右幅方向の全体に延びて設置されて
いる。
【0046】そして、上記のように装置本体10の背面
側から前面側傾斜面部13方向に略ストレートに形成さ
れた単一の系路よりなる送風通路内において、上記空冷
吸収器17の下部には、その空気吹出側(空気流下流
側)に位置し、かつ上記送風空間12dの上方に位置す
る略水平な状態で左右方向の幅を上記空冷吸収器17の
略1/2程度に小さくした空冷凝縮器19が直交して設
けられている。
【0047】さらに、該空冷凝縮器19空気吹出側の上
記第2のファン15bに近い部分(前端側領域)には、
図示のように断面三角形状の突状体よりなる整流手段5
0が設けられており、該整流手段50の下方側の斜面5
0aの風向偏向作用によって当該第2のファン15bに
近い領域の高流速の空気流を第2のファン15bから遠
い領域方向に向けて流し、上記空冷凝縮器19を通過す
る空気流全体の流速分布を図2の矢印に示すような均一
な状態に整流するようになっている。
【0048】したがって、以上の構成では、上記第1,
第2のファン15a,15bが、駆動されると、先ず上
記空気吸込口16の上方部16aから吸い込まれた空気
が空冷吸収器17を通って均一に流れ、さらに同空気吸
込口16の下方部16bから送風空間12dを介して吸
込まれた空気が空冷凝縮器19を通って均一に流れ、そ
れぞれ装置本体10内の上記略ストレートな送風通路を
図2に矢印で示すように共に均一に流れ、その後、上記
第1,第2のファン15a,15bを介して上記第1,
第2の空気吹出口14a,14bから斜め上方に向けて
スムーズに外部に吹き出されるようになる。
【0049】つまり、以上の構成では、空冷吸収器17
用と空冷凝縮器9用の各空気吸込口16a,16bを空
気吸込口16として装置本体10の単一面である背面側
縦壁部10b内に集約させて共通に形成し、かつ該単一
面の空気吸込口16から略対向方向の同じく単一面であ
る装置本体10の前面側縦壁部10aの傾斜面部13に
形成した第1,第2の空気吹出口14a,14b方向に
向かう略ストレートな送風通路を形成し、該送風通路の
空気流上流側上部に空冷吸収器17を、また下部に空冷
凝縮器19を相互に直交させた状態で配設している。そ
して、上述のように空冷凝縮器19の空気吹出側の第2
のファン15bに近い前端側部分に、風向偏向斜面50
aを有した断面三角形状の突状体よりなる整流手段50
を設けることによって当該空冷凝縮器19を流れる空気
の流速分布を均一にすることによって、結局空冷吸収器
17および空冷凝縮器19何れの各熱交部をも均一な流
速分布で空気が流れるようにしている。
【0050】そのため、従来のように装置本体の方向の
異なる複数面(3面方向)にそれぞれ空気吸込口を設け
なければならない構成に比べて、装置本体を可及的に薄
型のコンパクトな形状に形成することができるようにな
り、それ自体の占有面積が小さくなるとともに、単一の
空気吸込面に対応した空気吸込スペースとその対向面側
の空気吹出スペースとの比較的小さな設置スペースさえ
あれば設置できるようになる。
【0051】しかも、メンテナンス作業に必要なスペー
スは空気吸込スペースと共用化できるから、実質的には
空気吸込スペースのみで足りることになる。
【0052】また、以上の構成では、上記のように第
1,第2の空気吹出口14a,14bが斜め上方に向け
て配置され、該空気吹出口14a,14bに対応して各
々ファン軸が斜め上方に向けて配置された第1,第2の
ファン15a,15bが設けられている。
【0053】したがって、該構成では、外部に吹出され
る空気の流れが上方に向かうようになり、その前方側の
設置面積を、さらに縮小することができる。
【0054】それらの結果、装置本体がコンパクトで、
その設置面積が小さく、しかも低コストな空冷吸収式冷
凍装置を提供することが可能となる。
【0055】また、その結果、上記装置本体10を複数
台連結して設置することも可能となる。
【0056】さらに、それらとともに上記構成では、特
に整流手段50を有し、上記空冷凝縮器19部分を通る
空気流全体の流速分布を均一にすることができるように
なっていることから、十分に通風抵抗が低減され、その
熱交換性能を向上させることが可能になるとともに、低
騒音化が図られ、かつファンモータの消費電力も節減さ
れる。
【0057】次に、上記のような構造を採用した空冷吸
収式冷凍装置の冷凍回路(二重効用型)の構成を図3に
示す。
【0058】この図3に示す空冷吸収式冷凍装置におい
ては、吸収液として例えば臭化リチウム水溶液(LiB
r水溶液)が採用され、また冷媒(被吸収液)として水
蒸気が採用されている。
【0059】図3において、先ず符号31は高温再生器
であり、ガスバーナ等の加熱源32を備えている。該高
温再生器31の上方には、揚液管を介して連通された気
液分離器33が設けられている。前記高温再生器31に
おいては、吸収後の臭化リチウム希溶液cを加熱沸騰さ
せて、揚液管を介して上方に位置する気液分離器33に
供給し、ここで水蒸気aと臭化リチウム中間濃溶液(中
間濃度吸収液)bとに分離再生するようになっている。
【0060】前記臭化リチウム希溶液cは、後述する空
冷吸収器17において吸収液である臭化リチウム中間濃
溶液bに冷媒である水蒸気aを吸収して得られ、低温溶
液熱交換器24および高温溶液熱交換器25を経て予熱
された後に高温再生器31へ還流されるようになってい
る。
【0061】上記気液分離器33で分離された水蒸気a
は低温再生器34に送られる。また臭化リチウム中間濃
溶液bの方は冷房時、前記高温溶液熱交換器25におい
て前記臭化リチウム希溶液cと熱交換した上で前記低温
再生器34へ供給される。
【0062】前記低温再生器34においては、冷房時に
おいて気液分離器33から供給された水蒸気aと臭化リ
チウム中間濃溶液bとを熱交換させることにより、水蒸
気aを凝縮させるとともに臭化リチウム濃溶液b中に含
まれる残余水分を蒸発させてさらに高濃度の臭化リチウ
ム溶液をとりだす。
【0063】また前記低温再生器34において臭化リチ
ウム中間濃溶液bから蒸発された水蒸気aは、空冷凝縮
器19に送られて凝縮液化されて凝縮水dとなり、前記
低温再生器34において凝縮液化された凝縮水dととも
に冷媒ポンプ22により蒸発器18へ供給される。ま
た、前記低温再生器34から取り出された臭化リチウム
濃溶液bは、低温溶液熱交換器24において前記した臭
化リチウム希溶液cと熱交換した後に空冷吸収器17に
供給される。蒸発器18は、利用側熱交換器を含む二次
側冷媒サイクルを循環する冷媒(例えば、R407C)
と上記空冷凝縮器19から送られる凝縮水dとを熱交換
させるものであり、冷房運転時の冷熱源となる。
【0064】そして、前記空冷吸収器17から取り出さ
れた臭化リチウム希溶液cは、冷媒ポンプ23により前
述したように低温溶液熱交換器24および高温溶液熱交
換器25を経て高温再生器31に戻される。
【0065】前記空冷吸収器17は、例えば吸収液bが
垂直に流される複数本の吸収伝熱管と、該吸収伝熱管の
外周部に設けられた放熱フィンと、前記吸収伝熱管の上
部に設けられ、それらの吸収伝熱管の上方から下方に吸
収液bを分配する吸収液分配容器とを備えて構成されて
いる。そして、前記吸収液分配容器内には、前記蒸発器
18と該蒸発器18における蒸発用伝熱管の外周部に冷
媒液dを供給する散布装置とが内蔵されている。
【0066】(実施の形態2)次に図4および図5は、
本願発明の実施の形態2に係る空冷吸収式冷凍装置の構
成を示している。
【0067】この実施の形態では、上記実施の形態1の
構成における空冷凝縮器19と異なり、その空気吸込側
に、第2のファン15bに近い送風空間12dの通路断
面積を小さくすることによって同第2のファン15bに
近い領域の空気流量を減少させる整流手段21を設け
て、同様に空冷凝縮器19を流れる空気流全体の流速分
布を均一にするようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0068】図中、先ず符号10は当該空冷吸収式冷凍
装置の装置本体(本体ハウジング)である。該装置本体
10は、前述の実施の形態1のものと同様に、例えば図
4に示すように、全体として前後に薄く、かつ横に長い
コンパクトな形状のものとなっており、その前面側縦壁
部10aの中間部を上方から下方に台形面状に傾斜させ
ることによって、上方側内部空間12aよりも下方側内
部空間12bの方が前後方向に所定幅広くなるような構
造に形成されている。
【0069】そして、該傾斜部によって形成された上下
方向中央の傾斜面部13に位置して第1,第2の左右2
組の円形の空気吹出口14a,14bが左右両方向に所
定の間隔をおいて形成され、それらの内側(ファンガイ
ド内)に位置してファン軸を斜め上方にした第1,第2
の左右2組のファン(プロペラファン)15a,15b
が、それぞれ吹出し回転可能に設置されている。
【0070】一方、上記装置本体10の背面側縦壁部1
0bには、上下左右方向の略全体に亘って方形の空気吸
込口16が形成されており、それによって該空気吸込口
16から上記第1,第2の空気吹出口14a,14bに
向かう略ストレートな送風通路が形成されている。そし
て、上記空気吸込口16の上方部16a内側には略上記
背面側縦壁部10bの上部部分に近い大きさで扁平な構
造の空冷吸収器17が設けられている。該空冷吸収器1
7は、その下方部一方側に後述する高温再生器31や溶
液ポンプ22、冷媒ポンプ23等の設置スペース12c
を、同下方部他方側に空冷凝縮器のための送風空間12
dを各々残して立設状態で配設されており、さらに同空
冷吸収器17の上方部には、上記装置本体10の前後幅
の狭い上方側内部空間12aを利用して蒸発器18が当
該装置本体10の左右幅方向の全体に延びて設置されて
いる。
【0071】そして、上記のように装置本体10の背面
側から前面側傾斜面部13方向に略ストレートに形成さ
れた単一の系路よりなる送風通路内において、上記空冷
吸収器17の下部には、その空気吹出側(空気流下流
側)に位置し、かつ上記送風空間12dの上方に位置す
る略水平な状態で左右方向の幅を上記空冷吸収器17の
略1/2程度に小さくした空冷凝縮器19が直交して設
けられている。
【0072】さらに、該空冷凝縮器19空気吸込側送風
空間12dの上記第2のファン15bに近い部分(送風
空間12dの前端側下部コーナ領域)には、図示のよう
に断面三角形状のコーナ部材よりなる整流手段51が設
けられており、該整流手段51の背面側斜面51aによ
って第2のファン15bに近い送風空間12dの通路断
面積を狭くすることによって、同領域の通路風量を少な
く上記空冷凝縮器19を通過する空気流の流速分布を図
5の矢印に示すような均一な状態に整流するようになっ
ている。
【0073】したがって、以上の構成では、上記第1,
第2のファン15a,15bが、駆動されると、先ず上
記空気吸込口16の上方部16aから吸い込まれた空気
が空冷吸収器17を通って均一に流れ、さらに同空気吸
込口16の下方部16bから送風空間12dを介して吸
込まれた空気が空冷凝縮器19を通って均一に流れ、そ
れぞれ装置本体10内の上記略ストレートな送風通路を
図2に矢印で示すように共に均一に流れ、その後、上記
第1,第2のファン15a,15bを介して上記第1,
第2の空気吹出口14a,14bから斜め上方に向けて
スムーズに外部に吹き出されるようになる。
【0074】つまり、以上の構成では、空冷吸収器17
用と空冷凝縮器9用の各空気吸込口16a,16bを空
気吸込口16として装置本体10の単一面である背面側
縦壁部10b内に集約させて共通に形成し、かつ該単一
面の空気吸込口16から略対向方向の同じく単一面であ
る装置本体10の前面側縦壁部10aの傾斜面部13に
形成した第1,第2の空気吹出口14a,14b方向に
向かう略ストレートな送風通路を形成し、該送風通路の
空気流上流側上部に空冷吸収器17を、また下部に空冷
凝縮器19を相互に直交させた状態で配設している。そ
して、上述のように空冷凝縮器19の空気吸込側送風空
間12dの第2のファン15bに近い前端側下部領域部
分に断面三角形状のコーナ部材よりなる整流手段51を
設けることによって送風空間12dの通路断面積を調整
し、第2のファン15bに近い領域の風量を少なくする
ことによって当該空冷凝縮器19を流れる空気流全体の
流速分布を均一にし、結局空冷吸収器17および空冷凝
縮器19何れの各熱交部をも均一な流速分布で空気が流
れるようにしている。
【0075】そのため、従来のように装置本体の方向の
異なる複数面(3面方向)にそれぞれ空気吸込口を設け
なければならない構成に比べて、装置本体を可及的に薄
型のコンパクトな形状に形成することができるようにな
り、それ自体の占有面積が小さくなるとともに、単一の
空気吸込面に対応した空気吸込スペースとその対向面側
の空気吹出スペースとの比較的小さな設置スペースさえ
あれば設置できるようになる。
【0076】しかも、メンテナンス作業に必要なスペー
スは空気吸込スペースと共用化できるから、実質的には
空気吸込スペースのみで足りることになる。
【0077】また、以上構成では、上記のように第1,
第2の空気吹出口14a,14bが斜め上方に向けて配
置され、該空気吹出口14a,14bに対応して各々フ
ァン軸が斜め上方に向けて配置された第1,第2のファ
ン15a,15bが設けられている。
【0078】したがって、該構成では、外部に吹出され
る空気の流れが上方に向かうようになり、その前方側の
設置面積を、さらに縮小することができる。
【0079】それらの結果、装置本体がコンパクトで、
その設置面積が小さく、しかも低コストな空冷吸収式冷
凍装置を提供することが可能となる。
【0080】また、その結果、上記装置本体10を複数
台連結して設置することも可能となる。
【0081】さらに、それらとともに上記構成では、特
に上記空冷凝縮器19を通る空気流の流速分布を均一に
することができることから、十分に通風抵抗が低減さ
れ、その熱交換性能を向上させることが可能になるとと
もに、低騒音化が図られ、かつファンモータの消費電力
も節減される。
【0082】(実施の形態3)次に図6および図7は、
本願発明の実施の形態3に係る空冷吸収式冷凍装置の構
成を示している。
【0083】この実施の形態では、上記実施の形態1の
構成における空冷凝縮器19の空気吸込面側に、パンチ
ングプ穴の穴径を異にするパンチングプレートよりなる
整流手段52を設けて同様に空冷凝縮器19を流れる空
気流全体の流速分布を均一にするようにしたことを特徴
とするものである。
【0084】図中、先ず符号10は当該空冷吸収式冷凍
装置の装置本体(本体ハウジング)である。該装置本体
10は、前述の実施の形態1のものと同様に、例えば図
6に示すように、全体として前後に薄く、かつ横に長い
コンパクトな形状のものとなっており、その前面側縦壁
部10aの中間部を上方から下方に台形面状に傾斜させ
ることによって、上方側内部空間12aよりも下方側内
部空間12bの方が前後方向に所定幅広くなるような構
造に形成されている。
【0085】そして、該傾斜部によって形成された上下
方向中央の傾斜面部13に位置して第1,第2の左右2
組の円形の空気吹出口14a,14bが左右両方向に所
定の間隔をおいて形成され、それらの内側(ファンガイ
ド内)に位置してファン軸を斜め上方に向けた第1,第
2の左右2組のファン(プロペラファン)15a,15
bが、それぞれ吹出し回転可能に設置されている。
【0086】一方、上記装置本体10の背面側縦壁部1
0bには、上下左右方向の略全体に亘って方形の空気吸
込口16が形成されており、それによって該空気吸込口
16から上記第1,第2の空気吹出口14a,14bに
向かう略ストレートな送風通路が形成されている。そし
て、上記空気吸込口16の上方部内側には略上記背面側
縦壁部10bの上部部分に近い大きさで扁平な構造の空
冷吸収器17が設けられている。該空冷吸収器17は、
その下方部一方側に後述する高温再生器31や溶液ポン
プ22、冷媒ポンプ23等の設置スペース12cを、同
下方部他方側に空冷凝縮器のための送風空間12dを各
々残して立設状態で配設されており、さらに同空冷吸収
器17の上方部には、上記装置本体10の前後幅の狭い
上方側内部空間12aを利用して蒸発器18が当該装置
本体10の左右幅方向の全体に延びて設置されている。
【0087】そして、上記のように装置本体10の背面
側から前面側傾斜面部13方向に略ストレートに形成さ
れた単一の系路よりなる送風通路内において、上記空冷
吸収器17の下部には、その空気吹出側(空気流下流
側)に位置し、かつ上記送風空間12dの上方に位置す
る略水平な状態で左右方向の幅を上記空冷吸収器17の
略1/2程度に小さくした空冷凝縮器19が直交して設
けられている。
【0088】さらに、該空冷凝縮器19の空気吸込面側
全体には、図7のように第2のファン15bに遠い部分
から近くなるに連れてパンチング穴52a,52a・・
・の穴径を次第に小さくしたパンチングプレートよりな
る整流手段52が設けられており、該整流手段52のパ
ンチング穴52a,52a・・・の穴径の相違による流
量調整作用によって空気吸込抵抗を変え、上記空冷凝縮
器19を通過する空気流全体の流速分布を図6の矢印に
示すような均一な状態に整流するようになっている。
【0089】したがって、以上の構成では、上記第1,
第2のファン15a,15bが、駆動されると、先ず上
記空気吸込口16の上方部16aから吸い込まれた空気
が空冷吸収器17を通って均一に流れ、さらに同空気吸
込口16の下方部16bから送風空間12dを介して吸
込まれた空気が空冷凝縮器19を通って均一に流れ、そ
れぞれ装置本体10内の上記略ストレートな送風通路を
図7に矢印で示すように共に均一に流れ、その後、上記
第1,第2のファン15a,15bを介して上記第1,
第2の空気吹出口14a,14bから斜め上方に向けて
スムーズに外部に吹き出されるようになる。
【0090】つまり、以上の構成では、空冷吸収器17
用と空冷凝縮器9用の各空気吸込口16a,16bを空
気吸込口16として装置本体10の単一面である背面側
縦壁部10b内に集約させて共通に形成し、かつ該単一
面の空気吸込口16から略対向方向の同じく単一面であ
る装置本体10の前面側縦壁部10aの傾斜面部13に
形成した第1,第2の空気吹出口14a,14b方向に
向かう略ストレートな送風通路を形成し、該送風通路の
空気流上流側上部に空冷吸収器17を、また下部に空冷
凝縮器19を相互に直交させた状態で配設している。そ
して、上述のように空冷凝縮器19の空気吸込側に第2
のファン15bから遠い部分ではパンチング穴52a,
52a・・・の穴径が大きく、近くなるに連れて穴径が
小さくなるパンチングプレートよりなる整流手段52に
よって当該空冷凝縮器19を流れる空気の流速分布を均
一にすることによって、結局空冷吸収器17および空冷
凝縮器19何れの各熱交部をも均一な流速分布で空気が
流れるようにしている。
【0091】そのため、従来のように装置本体の方向の
異なる複数面(3面方向)にそれぞれ空気吸込口を設け
なければならない構成に比べて、装置本体を可及的に薄
型のコンパクトな形状に形成することができるようにな
り、それ自体の占有面積が小さくなるとともに、単一の
空気吸込面に対応した空気吸込スペースとその対向面側
の空気吹出スペースとの比較的小さな設置スペースさえ
あれば設置できるようになる。
【0092】しかも、メンテナンス作業に必要なスペー
スは空気吸込スペースと共用化できるから、実質的には
空気吸込スペースのみで足りることになる。
【0093】また、以上の構成では、上記のように第
1,第2の空気吹出口14a,14bが斜め上方に向け
て配置され、該空気吹出口14a,14bに対応して各
々ファン字句が斜め上方に向けて配置された第1,第2
のファン15a,15bが設けられている。
【0094】したがって、該構成では、外部に吹出され
る空気の流れが上方に向かうようになり、その前方側の
設置面積を、さらに縮小することができる。
【0095】それらの結果、装置本体がコンパクトで、
その設置面積が小さく、しかも低コストな空冷吸収式冷
凍装置を提供することが可能となる。
【0096】また、その結果、上記装置本体10を複数
台連結して設置することも可能となる。
【0097】さらに、それらとともに上記構成では、特
に上記空冷凝縮器19を通る空気流の流速分布を均一に
することができることから、十分に通風抵抗が低減さ
れ、その熱交換性能を向上させることが可能になるとと
もに、低騒音化が図られ、かつファンモータの消費電力
も節減される。
【0098】なお、このパンチングプレートと同様の作
用は、メッシュ部材を用いても全く同様に実現すること
ができる。
【0099】(実施の形態4)次に図8および図9は、
本願発明の実施の形態4に係る空冷吸収式冷凍装置の構
成を示している。
【0100】この実施の形態では、上記実施の形態3の
構成と同様に空冷凝縮器19の空気吸込側にパンチング
プレートよりなる整流手段51を設けて同様に空冷凝縮
器19を流れる空気流の流速分布を均一にするようにし
たものであるが、その場合にパンチングプレートの前後
幅を略1/2程度にするとともに、その穴径を全体に等
しくし、第2のファン15bに近い領域にのみ設置した
ことを特徴とするものである。
【0101】このような構成によっても、上記実施の形
態3のものと同様に第2のファン15bに近い領域部分
の空気流速をセーブし、全体の流速分布を均一にするこ
とができる。
【0102】なお、このパンチングプレートと同様の作
用は、メッシュ部材を用いても全く同様に実現すること
ができる。
【0103】(実施の形態5)次に図10は、本願発明
の実施の形態5に係る空冷吸収式冷凍装置の構成を示し
ている。
【0104】この実施の形態では、上記実施の形態3の
構成と同様に空冷凝縮器19の空気吸込面側全体に、パ
ンチングプレートよりなる整流手段54を設けて同様に
空冷凝縮器19を流れる空気流の流速分布を均一にする
ようにしたものにおいて、空冷凝縮器用下方側の空気吸
込口16b部分に上下方向の各開口55a,55a・・
・の開口径が等しいガラリ55を設けたことを特徴とす
るものである。
【0105】このような構成によっても、上記実施の形
態3のものと同様の作用効果を得ることができる。
【0106】(実施の形態6)次に図11は、本願発明
の実施の形態6に係る空冷吸収式冷凍装置の構成を示し
ている。
【0107】この実施の形態では、上記実施の形態5の
構成のようにガラリ55を設けるようにした場合におい
て、その上下方向の各開口55a,55bの開口径を上
方を大きく、下方を小さくすることによって空気吸込量
を可変し、同様に空冷凝縮器19を流れる空気流の流速
分布を均一にするようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0108】このような構成によっても、相対的に第2
のファン15bに近い部分の流速低減機能を実現するこ
とができ、空冷凝縮器19全体の空気流速分布の均一化
を図ることができる。
【0109】(変形例)以上に述べた各実施の形態にお
ける空冷凝縮器19の大きさや設置形態(空冷吸収器1
7との相対角)は、例えば図12〜図15のように種々
の変更が可能であり、これらの各変更形態においても各
々同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る空冷吸収式冷凍
装置の斜視図である。
【図2】同装置の縦断面図である。
【図3】同装置の冷凍回路図である。
【図4】本願発明の実施の形態2に係る空冷吸収式冷凍
装置の斜視図である。
【図5】同装置の縦断面図である。
【図6】本願発明の実施の形態3に係る空冷吸収式冷凍
装置の縦断面図である。
【図7】同装置の水平断面図である。
【図8】本願発明の実施の形態4に係る空冷吸収式冷凍
装置の縦断面図である。
【図9】同装置の水平断面図である。
【図10】本願発明の実施の形態5に係る空冷吸収式冷
凍装置の縦断面図である。
【図11】本願発明の実施の形態6に係る空冷吸収式冷
凍装置の縦断面図である。
【図12】本願発明の各実施の形態に係る空冷吸収式冷
凍装置における空冷凝縮器の第1の形態を示す縦断面図
である。
【図13】同第2の形態を示す縦断面図である。
【図14】同第3の形態を示す縦断面図である。
【図15】同第4の形態を示す縦断面図である。
【図16】第1の従来例に係る空冷吸収式冷凍装置の斜
視図である。
【図17】同空冷吸収式冷凍装置の縦断面図である。
【図18】第2の従来例に係る空冷吸収式冷凍装置の斜
視図である。
【図19】同空冷吸収式冷凍装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10は装置本体、10aは前面側縦壁部、10bは背面
側縦壁部、13は傾斜面部、14aは第1の空気吹出
口、14bは第2の空気吹出口、15aは第1のファ
ン、15bは第2のファン、16は背面側空気吸込口、
17は空冷吸収器、18は蒸発器、19は空冷凝縮器、
22は溶液ポンプ、23は冷媒ポンプ、50,51,5
2,53は整流手段である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智博 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 平川 卓 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(10)の一面(10b)側に
    空気吸込口(16)を、同装置本体(10)の当該空気
    吸込口(16)に対向する他面(10a)側に空気吹出
    口(14a),(14b)を各々設け、それらの間に形
    成された送風通路内に位置して空冷吸収器(17)と空
    冷凝縮器(19)を相互に所定の角度を保った状態で配
    設してなる空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮
    器(19)の空気吹出側の上記空気吹出口(14a),
    (14b)に近い領域に同領域における吹出し空気流を
    上記空気吹出口(14a),(14b)から遠い領域方
    向に偏向させることによって上記空冷凝縮器(19)を
    通る空気流全体の流速分布を均一にする整流手段(5
    0)を設けたことを特徴とする空冷吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 整流手段(50)が、空気吹出口(14
    a),(14b)に近い領域の空気流を空気吹出口(1
    4a),(14b)から遠い領域方向に偏向させる偏向
    斜面(50a)を有する突状体よりなることを特徴とす
    る請求項1記載の空冷吸収式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 装置本体(10)の一面(10b)側に
    空気吸込口(16)を、同装置本体(10)の当該空気
    吸込口(16)に対向する他面(10a)側に空気吹出
    口(14a),(14b)を各々設け、それらの間に形
    成された送風通路内に位置して空冷吸収器(17)と空
    冷凝縮器(19)を相互に所定の角度を保った状態で配
    設してなる空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮
    器(19)の空気吸込側の上記空気吹出口(14a),
    (14b)に近い領域に同領域における通路断面積を小
    さくすることによって上記空冷凝縮器(19)を通る空
    気流全体の流速分布を均一にする整流手段(51)を設
    けたことを特徴とする空冷吸収式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 整流手段(51)が、空冷凝縮器(1
    9)の空気吸込側送風空間の空気吹出口(14a),
    (14b)に近い領域のコーナ部を閉塞するコーナ部材
    よりなることを特徴とする請求項3記載の空冷吸収式冷
    凍装置。
  5. 【請求項5】 装置本体(10)の一面(10b)側に
    空気吸込口(16)を、同装置本体(10)の当該空気
    吸込口(16)に対向する他面(10a)側に空気吹出
    口(14a),(14b)を各々設け、それらの間に形
    成された送風通路内に位置して空冷吸収器(17)と空
    冷凝縮器(19)を相互に所定の角度を保った状態で配
    設してなる空冷吸収式冷凍装置において、上記空冷凝縮
    器(19)の空気吸込面側に同空気吸込面における空気
    吸込抵抗を変えることによって上記空冷凝縮器(19)
    を通る空気流全体の流速分布を均一にする整流手段(5
    2),(53)を設けたことを特徴とする空冷吸収式冷
    凍装置。
  6. 【請求項6】 整流手段(52)が、空気吸込面の全体
    に設けられ、空気吹出口(14a),(14b)に遠い
    部分から近い部分にかけて穴径を小さくしたパンチング
    プレートよりなることを特徴とする請求項5記載の空冷
    吸収式冷凍装置。
  7. 【請求項7】 整流手段(53)が、空気吸込面の空気
    吹出口(14a),(14b)に近い領域に設けられた
    パンチングプレートよりなることを特徴とする請求項5
    記載の空冷吸収式冷凍装置。
  8. 【請求項8】 整流手段が、メッシュ部材よりなること
    を特徴とする請求項5記載の空冷吸収式冷凍装置。
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JP2008200574A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超薄型ファンフィルターユニット

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