JPH1143463A - カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents
カルボン酸エステルの製造方法Info
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- JPH1143463A JPH1143463A JP9204739A JP20473997A JPH1143463A JP H1143463 A JPH1143463 A JP H1143463A JP 9204739 A JP9204739 A JP 9204739A JP 20473997 A JP20473997 A JP 20473997A JP H1143463 A JPH1143463 A JP H1143463A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 分子状酸素の非存在下においてアルデヒドと
アルコールから一段の気相反応でカルボン酸エステルを
収率良く製造する方法を提供する。 【解決手段】 分子状酸素の非存在下においてアルデヒ
ドとアルコールから一段の気相反応でカルボン酸エステ
ルを製造する方法において、XaSibOc(ここで式中
SiおよびOはそれぞれケイ素および酸素を示し、Xは
鉄、銅、コバルトおよびニッケルからなる群より選ばれ
た少なくとも1種の元素を示す。a、bおよびcは各元
素の原子比率を表し、a=1のとき、b=1〜20であ
り、cは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素
原子比である。)で表される触媒を用いる。
アルコールから一段の気相反応でカルボン酸エステルを
収率良く製造する方法を提供する。 【解決手段】 分子状酸素の非存在下においてアルデヒ
ドとアルコールから一段の気相反応でカルボン酸エステ
ルを製造する方法において、XaSibOc(ここで式中
SiおよびOはそれぞれケイ素および酸素を示し、Xは
鉄、銅、コバルトおよびニッケルからなる群より選ばれ
た少なくとも1種の元素を示す。a、bおよびcは各元
素の原子比率を表し、a=1のとき、b=1〜20であ
り、cは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素
原子比である。)で表される触媒を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルデヒドとアル
コールからカルボン酸エステルを一段で製造する方法に
関する。
コールからカルボン酸エステルを一段で製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アルデヒドとアルコールから液相反応ま
たは気相反応により一段でカルボン酸エステルを製造す
る方法は公知である。液相反応で製造する方法としては
数多くの提案がなされており、このような方法として
は、例えば特公昭57-035859号公報、特公昭45-034368号
公報、特開平5-148184号公報等で提案されている方法が
挙げられる。一方、気相反応で製造する方法としては、
例えば、触媒構成元素としてパラジウム−リン−酸素を
必須としアンチモンを任意に含む触媒を用いて酸素の存
在下に反応を行う方法(特開昭51-141810号公報、特開
昭53-68718号公報)および銀−カドミウム−亜鉛−ジル
コニウム系の複合酸化物触媒を用いて酸素の非存在下に
反応を行う方法(USP 4,440,946号)が知られているだ
けである。
たは気相反応により一段でカルボン酸エステルを製造す
る方法は公知である。液相反応で製造する方法としては
数多くの提案がなされており、このような方法として
は、例えば特公昭57-035859号公報、特公昭45-034368号
公報、特開平5-148184号公報等で提案されている方法が
挙げられる。一方、気相反応で製造する方法としては、
例えば、触媒構成元素としてパラジウム−リン−酸素を
必須としアンチモンを任意に含む触媒を用いて酸素の存
在下に反応を行う方法(特開昭51-141810号公報、特開
昭53-68718号公報)および銀−カドミウム−亜鉛−ジル
コニウム系の複合酸化物触媒を用いて酸素の非存在下に
反応を行う方法(USP 4,440,946号)が知られているだ
けである。
【0003】しかしながら、気相反応でパラジウム系触
媒を用いて酸素の存在下に反応を行う方法は、副生成物
を多種生成するためこれらの分離が困難であったり、爆
発範囲の関係で反応条件に制約を受けるという問題があ
る。また、銀−カドミウム−亜鉛−ジルコニウム系の複
合酸化物触媒を用いて酸素の非存在下に反応を行う方法
は、原料アルデヒドであるメタクロレイン同士の反応に
よりメタリルメタクリレートの生成が主反応になるため
カルボン酸エステルの収率が低いという問題がある。
媒を用いて酸素の存在下に反応を行う方法は、副生成物
を多種生成するためこれらの分離が困難であったり、爆
発範囲の関係で反応条件に制約を受けるという問題があ
る。また、銀−カドミウム−亜鉛−ジルコニウム系の複
合酸化物触媒を用いて酸素の非存在下に反応を行う方法
は、原料アルデヒドであるメタクロレイン同士の反応に
よりメタリルメタクリレートの生成が主反応になるため
カルボン酸エステルの収率が低いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、分子
状酸素の非存在下においてアルデヒドとアルコールから
一段の気相反応でカルボン酸エステルを収率良く製造す
る方法を提供することにある。
状酸素の非存在下においてアルデヒドとアルコールから
一段の気相反応でカルボン酸エステルを収率良く製造す
る方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、分子状酸素の
非存在下においてアルデヒドとアルコールから一段の気
相反応でカルボン酸エステルを製造する方法において、
XaSibOc(ここで式中SiおよびOはそれぞれケイ
素および酸素を示し、Xは鉄、銅、コバルトおよびニッ
ケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示
す。a、bおよびcは各元素の原子比率を表し、a=1
のとき、b=1〜20であり、cは前記各成分の原子価
を満足するのに必要な酸素原子比である。)で表される
触媒を用いることを特徴とするカルボン酸エステルの製
造方法である。
非存在下においてアルデヒドとアルコールから一段の気
相反応でカルボン酸エステルを製造する方法において、
XaSibOc(ここで式中SiおよびOはそれぞれケイ
素および酸素を示し、Xは鉄、銅、コバルトおよびニッ
ケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示
す。a、bおよびcは各元素の原子比率を表し、a=1
のとき、b=1〜20であり、cは前記各成分の原子価
を満足するのに必要な酸素原子比である。)で表される
触媒を用いることを特徴とするカルボン酸エステルの製
造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる上記触媒を製
造するには、まず触媒前駆体を製造する。触媒前駆体の
製造方法には特に限定はなく、成分の著しい偏在を伴わ
ない限り、従来からよく知られている蒸発乾固法、沈殿
法、酸化物混合法などの種々の方法により製造すること
ができる。この際に用いられる各触媒成分の原料として
は、各触媒構成元素の酸化物、硝酸塩、炭酸塩、アンモ
ニウム塩、水酸化物等を適宜単独または組み合わせて使
用する。
造するには、まず触媒前駆体を製造する。触媒前駆体の
製造方法には特に限定はなく、成分の著しい偏在を伴わ
ない限り、従来からよく知られている蒸発乾固法、沈殿
法、酸化物混合法などの種々の方法により製造すること
ができる。この際に用いられる各触媒成分の原料として
は、各触媒構成元素の酸化物、硝酸塩、炭酸塩、アンモ
ニウム塩、水酸化物等を適宜単独または組み合わせて使
用する。
【0007】次に、この様にして得られた触媒前駆体を
所望の形状に成形する。成形の方法に特に限定はなく、
例えば打錠成形、押出し成形等の方法が挙げられる。成
形された触媒前駆体を熱処理することにより目的の触媒
が得られる。このときの熱処理は、通常200〜500
℃の温度で30分間以上行われる。
所望の形状に成形する。成形の方法に特に限定はなく、
例えば打錠成形、押出し成形等の方法が挙げられる。成
形された触媒前駆体を熱処理することにより目的の触媒
が得られる。このときの熱処理は、通常200〜500
℃の温度で30分間以上行われる。
【0008】このようにして得られた触媒を用いて、分
子状酸素の非存在下においてアルデヒドとアルコールか
ら一段の気相反応でカルボン酸エステルを製造する反応
は、通常固定床で行われるが、移動床あるいは流動床で
行うこともできる。
子状酸素の非存在下においてアルデヒドとアルコールか
ら一段の気相反応でカルボン酸エステルを製造する反応
は、通常固定床で行われるが、移動床あるいは流動床で
行うこともできる。
【0009】本発明の方法において、原料として用いら
れるアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、アリルアルコール、メタリル
アルコール等が挙げられる。また、もう一方の原料であ
るアルデヒドとしては、例えば、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、イソブチルアルデヒド等の飽和脂
肪族アルデヒド、アクロレイン、メタクロレイン、クロ
トンアルデヒド等の不飽和脂肪族アルデヒド等が挙げら
れる。
れるアルコールとしては、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、アリルアルコール、メタリル
アルコール等が挙げられる。また、もう一方の原料であ
るアルデヒドとしては、例えば、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、イソブチルアルデヒド等の飽和脂
肪族アルデヒド、アクロレイン、メタクロレイン、クロ
トンアルデヒド等の不飽和脂肪族アルデヒド等が挙げら
れる。
【0010】本発明の方法において、触媒の存在する反
応器へ供給する原料ガス中のアルデヒドとアルコールの
モル比は1:100〜1:1が適当であり、特に1:8
0〜1:3が好ましい。アルデヒドとアルコールを含む
原料ガスは、窒素、アルゴン、水などによって希釈して
もよいが、分子状酸素を実質的に含んではならない。通
常、反応は反応温度150〜400℃で、常圧から数気
圧のもとで行われる。
応器へ供給する原料ガス中のアルデヒドとアルコールの
モル比は1:100〜1:1が適当であり、特に1:8
0〜1:3が好ましい。アルデヒドとアルコールを含む
原料ガスは、窒素、アルゴン、水などによって希釈して
もよいが、分子状酸素を実質的に含んではならない。通
常、反応は反応温度150〜400℃で、常圧から数気
圧のもとで行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、これらに限定されるものではない。なお、生
成物の分析はガスクロマトグラフィーにより行った。ま
た、実施例中の反応率および選択率は以下の式によって
定義される。
明するが、これらに限定されるものではない。なお、生
成物の分析はガスクロマトグラフィーにより行った。ま
た、実施例中の反応率および選択率は以下の式によって
定義される。
【0012】反応率(%)=B/A×100 カルボン酸エステルの選択率(%)=C/B×100 その他の生成物の選択率(%)=D/B×100 ここで、Aは供給したアルデヒドのモル数、Bは反応し
たアルデヒドのモル数、Cは生成したカルボン酸エステ
ルのモル数、Dは生成したその他の生成物のモル数であ
る。
たアルデヒドのモル数、Cは生成したカルボン酸エステ
ルのモル数、Dは生成したその他の生成物のモル数であ
る。
【0013】[実施例1]硝酸コバルト4.9重量部を
シリカゾル25.2重量部中に溶解した。この溶液を攪
拌しながら0.1規定水酸化ナトリウム水溶液をゆっく
り滴下し、pHを7.5に調整した。その後1時間攪拌
した後、再度pHを7.5に調整し、沈殿物を濾過によ
って捕集した。得られた沈殿物は10重量%硝酸アンモ
ニウム水溶液100ml中で攪拌洗浄し、再度濾過によ
って捕集した。得られた固形物を100℃で12時間乾
燥させ、プレス成形した後、破砕して10〜20メッシ
ュ部分を分取し、空気流通下に500℃で2時間熱処理
した。このようにして得られた触媒の酸素以外の元素の
組成(以下同じ)は、Co1Si4であった。
シリカゾル25.2重量部中に溶解した。この溶液を攪
拌しながら0.1規定水酸化ナトリウム水溶液をゆっく
り滴下し、pHを7.5に調整した。その後1時間攪拌
した後、再度pHを7.5に調整し、沈殿物を濾過によ
って捕集した。得られた沈殿物は10重量%硝酸アンモ
ニウム水溶液100ml中で攪拌洗浄し、再度濾過によ
って捕集した。得られた固形物を100℃で12時間乾
燥させ、プレス成形した後、破砕して10〜20メッシ
ュ部分を分取し、空気流通下に500℃で2時間熱処理
した。このようにして得られた触媒の酸素以外の元素の
組成(以下同じ)は、Co1Si4であった。
【0014】この触媒を反応管に充填し、メタクロレイ
ン7.1モル%、メタノール21.4モル%、窒素7
0.5モル%の混合ガスを反応温度250℃、接触時間
2.5秒で反応管に通じた。生成物を捕集して分析した
ところ、メタクロレイン反応率9.7%、メタクリル酸
メチル選択率5.7%であった。その他にメタクリル酸
が選択率15.1%で生成していた。
ン7.1モル%、メタノール21.4モル%、窒素7
0.5モル%の混合ガスを反応温度250℃、接触時間
2.5秒で反応管に通じた。生成物を捕集して分析した
ところ、メタクロレイン反応率9.7%、メタクリル酸
メチル選択率5.7%であった。その他にメタクリル酸
が選択率15.1%で生成していた。
【0015】[実施例2]硝酸コバルトの代わりに硝酸
ニッケル4.9重量部を用いた以外は実施例1と同様に
触媒を調製した。調製した触媒の組成は、Ni1Si4で
あった。実施例1と同じ反応条件で実験を行ったとこ
ろ、メタクロレイン反応率24.8%、メタクリル酸メ
チル選択率1.8%であった。その他にメタクリル酸が
選択率5.3%で生成していた。
ニッケル4.9重量部を用いた以外は実施例1と同様に
触媒を調製した。調製した触媒の組成は、Ni1Si4で
あった。実施例1と同じ反応条件で実験を行ったとこ
ろ、メタクロレイン反応率24.8%、メタクリル酸メ
チル選択率1.8%であった。その他にメタクリル酸が
選択率5.3%で生成していた。
【0016】[実施例3]硝酸コバルトの代わりに硝酸
鉄7.2重量部を用いた以外は実施例1と同様に触媒を
調製した。調製した触媒の組成は、Fe1Si2.5であっ
た。実施例1と同じ反応条件で実験を行ったところ、メ
タクロレイン反応率27.1%、メタクリル酸メチル選
択率1.6%であった。その他にメタクリル酸が選択率
0.3%で生成していた。
鉄7.2重量部を用いた以外は実施例1と同様に触媒を
調製した。調製した触媒の組成は、Fe1Si2.5であっ
た。実施例1と同じ反応条件で実験を行ったところ、メ
タクロレイン反応率27.1%、メタクリル酸メチル選
択率1.6%であった。その他にメタクリル酸が選択率
0.3%で生成していた。
【0017】[実施例4]実施例2で調製した触媒を用
いて、メタクロレインの代わりにプロピオンアルデヒド
を原料に用いた以外は実施例1と同じ反応条件で実験を
行った。その結果、プロピオンアルデヒド反応率55.
0%、プロピオン酸メチル選択率7.3%であった。そ
の他にメタクロレインが選択率85.1%で生成し、さ
らに微量のアクリル酸メチルが生成していることが確認
された。
いて、メタクロレインの代わりにプロピオンアルデヒド
を原料に用いた以外は実施例1と同じ反応条件で実験を
行った。その結果、プロピオンアルデヒド反応率55.
0%、プロピオン酸メチル選択率7.3%であった。そ
の他にメタクロレインが選択率85.1%で生成し、さ
らに微量のアクリル酸メチルが生成していることが確認
された。
【0018】[実施例5]硝酸コバルトの代わりに硝酸
銅3.8重量部を用いた以外は実施例1と同様に触媒を
調製した。調製した触媒の組成はCu1Si4であった。
この触媒を用いてメタクロレインの代わりにプロピオン
アルデヒドを原料に用いた以外は実施例1と同じ反応条
件で実験を行った。その結果、プロピオンアルデヒド反
応率21.3%、プロピオン酸メチル選択率33.1%
であった。その他にメタクロレインが選択率40.5%
で生成し、さらに微量のアクリル酸メチルが生成してい
ることが確認された。
銅3.8重量部を用いた以外は実施例1と同様に触媒を
調製した。調製した触媒の組成はCu1Si4であった。
この触媒を用いてメタクロレインの代わりにプロピオン
アルデヒドを原料に用いた以外は実施例1と同じ反応条
件で実験を行った。その結果、プロピオンアルデヒド反
応率21.3%、プロピオン酸メチル選択率33.1%
であった。その他にメタクロレインが選択率40.5%
で生成し、さらに微量のアクリル酸メチルが生成してい
ることが確認された。
【0019】[実施例6]実施例1で調製した触媒を用
いて、メタクロレインの代わりにプロピオンアルデヒド
を原料に用いた以外は実施例1と同じ反応条件で実験を
行った。その結果、プロピオンアルデヒド反応率70.
2%、プロピオン酸メチル選択率16.0%であった。
その他にメタクロレインが選択率80.1%で生成し、
さらに微量のアクリル酸メチルが生成していることが確
認された。
いて、メタクロレインの代わりにプロピオンアルデヒド
を原料に用いた以外は実施例1と同じ反応条件で実験を
行った。その結果、プロピオンアルデヒド反応率70.
2%、プロピオン酸メチル選択率16.0%であった。
その他にメタクロレインが選択率80.1%で生成し、
さらに微量のアクリル酸メチルが生成していることが確
認された。
【0020】[比較例1]硝酸コバルトを添加せず、実
施例1の方法に従ってシリカのみで触媒を調製した。こ
の触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で実験を行った
ところ、メタクロレイン反応率38.0%、メタクリル
酸メチル選択率0.5%であった。その他にメタクリル
酸が選択率1.1%で生成していた。
施例1の方法に従ってシリカのみで触媒を調製した。こ
の触媒を用いて実施例1と同じ反応条件で実験を行った
ところ、メタクロレイン反応率38.0%、メタクリル
酸メチル選択率0.5%であった。その他にメタクリル
酸が選択率1.1%で生成していた。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によれば、分子状酸素の非
存在下においてアルデヒドとアルコールから一段の気相
反応でカルボン酸エステルを収率良く製造することがで
きる。
存在下においてアルデヒドとアルコールから一段の気相
反応でカルボン酸エステルを収率良く製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 67/44 C07B 61/00 300 69/34 B01J 23/74 301X 69/54 311X // C07B 61/00 300 321X
Claims (1)
- 【請求項1】 分子状酸素の非存在下においてアルデヒ
ドとアルコールから一段の気相反応でカルボン酸エステ
ルを製造する方法において、XaSibOc(ここで式中
SiおよびOはそれぞれケイ素および酸素を示し、Xは
鉄、銅、コバルトおよびニッケルからなる群より選ばれ
た少なくとも1種の元素を示す。a、bおよびcは各元
素の原子比率を表し、a=1のとき、b=1〜20であ
り、cは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素
原子比である。)で表される触媒を用いることを特徴と
するカルボン酸エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204739A JPH1143463A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | カルボン酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204739A JPH1143463A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | カルボン酸エステルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143463A true JPH1143463A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16495525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9204739A Pending JPH1143463A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | カルボン酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1143463A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10577305B1 (en) | 2018-11-13 | 2020-03-03 | Eastman Chemical Company | Process for the production of esters |
US10590062B1 (en) * | 2018-11-13 | 2020-03-17 | Eastman Chemical Company | Iron-catalyzed selective production of methyl esters from aldehydes |
US10829429B2 (en) | 2018-11-13 | 2020-11-10 | Eastman Chemical Company | Synthesis of triethylene glycol bis(2-ethylhexanoate) |
US11827595B2 (en) | 2018-11-13 | 2023-11-28 | Eastman Chemical Company | Ester synthesis using heterogeneous Au/TiO2 catalyst |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP9204739A patent/JPH1143463A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10577305B1 (en) | 2018-11-13 | 2020-03-03 | Eastman Chemical Company | Process for the production of esters |
US10590062B1 (en) * | 2018-11-13 | 2020-03-17 | Eastman Chemical Company | Iron-catalyzed selective production of methyl esters from aldehydes |
US10829429B2 (en) | 2018-11-13 | 2020-11-10 | Eastman Chemical Company | Synthesis of triethylene glycol bis(2-ethylhexanoate) |
US11827595B2 (en) | 2018-11-13 | 2023-11-28 | Eastman Chemical Company | Ester synthesis using heterogeneous Au/TiO2 catalyst |
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