JP2623008B2 - メタクロレイン及びメタクリル酸の製造法 - Google Patents

メタクロレイン及びメタクリル酸の製造法

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oxygen
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  • Catalysts (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイソブタンを分子状酸素により気相接触酸化
して、メタクロレイン及びメタクリル酸を製造する方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来、イソブチレンのような不飽和炭化水素を原料と
して気相接触酸化によりメタクロレイン及びメタクリル
酸を製造する方法については多くの提案がなされてい
る。
しかしながら、イソブタンのような飽和炭化水素を気
相接触酸化してメタクロレイン及びメタクリル酸を製造
する方法に関しては、イソブタンが反応性に乏しいた
め、それ程多くは提案されていない。
イソブタンからメタクロレイン及びメタクリル酸を製
造する方法として、米国特許第3,470,239号には、イソ
ブタンと酸素から第三ブチルヒドロパーオキシドと三級
ブタノールを製造し、それぞれの生成物からメタクロレ
インとメタクリル酸を製造する方法が提案されている
が、製造工程が複雑すぎる欠点がある。また、米国特許
第4,413,147号には、イソブタンと水蒸気からイソブチ
レンを製造し、イソブチレンからメタクロレイン及びメ
タクリル酸を製造する方法が提案されているが、副生成
物で生じる水素の処理方法に難かしい欠点があり、一段
酸化方法が望まれている。
一方、一段酸化方法として、特開昭55−62041号公報
には、モリブデン、アンチモン、リンと酸素からなる触
媒を用いて、イソブタンと酸素からメタクロレイン及び
メタクリル酸を製造する方法が提案されている。また、
特開昭63−145249号公報には、リンまたはヒ素を中心元
素としモリブデンを含むヘテロポリ酸またはその塩を還
元した触媒を用いて、イソブタンと酸素からメタクロレ
イン及びメタクリル酸を製造する方法が提案されている
が、触媒活性、選択性及び寿命等の触媒性能の点で改良
が望まれている。
本発明者らは、イソブタンの構造に着目して反応性を
検討した結果、イソブタンを活性化させるには、触媒に
ある程度の酸量及び酸強度を持たらせることが必要であ
ることを見出し本発明を完成するに至つた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はイソブタンからメタクロレイン及びメタクリ
ル酸を有利に製造する方法の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、イソブタンを分子状酸素を用いて気相接触
酸化し、メタクロレイン及びメタクリル酸を製造するに
あたり、一般式 PaVbSbcCudXeYfZgOh (式中、P,V,Sb,Cu及びOはそれぞれリン、バナジウ
ム、アンチモン、銅及び酸素をあらわし、Xはカリウ
ム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より
選ばれた少なくとも1種の元素、Yは鉄、亜鉛、クロ
ム、セリウム、ジルコニウム、マンガン及び銀からなる
群より選ばれた少なくとも1種の元素、Zはホウ素、ゲ
ルマニウム、ヒ素、セレン、テルル及びビスマスからな
る群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。ただ
し、a,b,c,d,e,f,g及びhは各元素の原子比率を表わ
し、a=1のときb=0.1〜2、c=0.1〜2、d=0.01
〜1、e=0〜2、f=0〜5、g=0〜5であり、h
は前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数
である。)で示される組成を有する触媒を使用する事を
特徴とするメタクロレイン及びメタクリル酸の製造法で
ある。
触媒を調製するための元素の原料としては、酸化物あ
るいは強熱することにより酸化物になり得る塩化物、硫
酸塩、硝酸塩、アンモニウム塩、炭酸塩、水酸化物又は
それらの混合物が好ましい。
触媒の調製に際しては、蒸発乾固法、沈殿法、酸化物
混合法等の既知の方法を用いることができる。触媒成分
は担体に担持させて用いることもできる。担体として
は、例えばシリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、マグ
ネシア等が用いられる。
本発明による触媒を気相接触酸化に用いる場合に原料
物質であるイソブタンは不活性ガスで希釈して用いるこ
とが好ましい。また、未反応イソブタンは回収して再度
使用できる。
酸化に用いる酸素源としては純酸素ガスでも空気でも
よいが、工業的には空気が有利である。
反応を実施する際の供給原料ガス中の酸素濃度は広い
範囲で変えられるが、好ましくは1〜40容量%である。
反応圧力は常圧から数気圧まで用いられる。反応温度
は250〜450℃の範囲で変えることができる。反応は流動
床でも固定床でも実施できる。
〔作用〕
本発明により、メタクロレイン製造用原料としてはあ
まり利用されていなかつたイソブタンが有利に利用でき
る様になる。
〔実施例〕
以下、本発明による触媒の調製法及びそれを用いての
反応例を具体的に説明する。
実施例中、イソブタンの反応率、生成するメタクロレ
イン及びメタクリル酸の選択率は以下のように定義され
る。
下記実施例,比較例中の部は重量部であり、分析はガ
スクロマトグラフイーによつた。
実施例1 還流冷却器を付けた容器に五酸化バナジウム45.5部、
ベンジルアルコール63部及びイソブタノール75部を入
れ、還流下で4時間加熱した後室温に冷却し、これに85
%リン酸66.3部とイソブタノール75部を加え、再び還流
下で2時間加熱した。更に、三酸化アンチモン14.6部と
酸化第二銅2.0部を加え、再び還流下で1時間加熱し
た。得られたスラリーを過し、130℃で16時間乾燥
後、空気流通下450℃で1時間熱処理し、冷却後破砕し
た。
得られた触媒の酸素以外の元素の組成(以下同じ)
は、P1.15V1Sb0.2Cu0.05で、本触媒を反応器に充填
し、イソブタン5%、酸素25%、窒素70%(容量%)の
混合ガスを反応温度350℃、接触時間3.6秒で通じた。生
成物を捕集しガスクロマトグラフイーで分析したとこ
ろ、イソブタンの反応率9.5%、メタクロレインの選択
率51.6%であつた。
実施例2 実施例1に準じてP1.15V1Sb0.2Cu0.05As0.1の組成の
触媒を調製し、実施例1と同一条件で反応したところ、
イソブタンの反応率10.3%、メタクロレインの選択率5
0.6%、メタクリル酸の選択率4.3%であつた。
実施例3〜8 実施例1に準じて第1表の各触媒を調製した。
これらの触媒を用いて、実施例1と同一条件で反応を
行った。その結果を第2表に示す。
比較例1 実施例1に準じてV1Sb0.2Cu0.05の組成の触媒を調製
し、実施例1と同一条件で反応したところ、反応はほと
んど進行しなかった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソブタンを分子状酸素を用いて気相接触
    酸化し、メタクロレイン及びメタクリル酸を製造するに
    あたり、一般式 PaVbSbcCudXeYfZgOh (式中、P,V,Sb,Cu及びOはそれぞれリン、バナジウ
    ム、アンチモン、銅及び酸素をあらわし、Xはカリウ
    ム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より
    選ばれた少なくとも1種の元素、Yは鉄、亜鉛、クロ
    ム、セリウム、ジルコニウム、マンガン及び銀からなる
    群より選ばれた少なくとも1種の元素、Zはホウ素、ゲ
    ルマニウム、ヒ素、セレン、テルル及びビスマスからな
    る群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。ただ
    し、a,b,c,d,e,f,g及びhは各元素の原子比率を表わ
    し、a=1のときb=0.1〜2、c=0.1〜2、d=0.01
    〜1、e=0〜2、f=0〜5、g=0〜5であり、h
    は前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子数
    である。)で示される組成を有する触媒を使用する事を
    特徴とするメタクロレイン及びメタクリル酸の製造法。
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JP2006175353A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd 貴金属含有担持触媒、およびそれを用いたα,β−不飽和カルボン酸の製造方法

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JP3603331B2 (ja) * 1994-06-30 2004-12-22 住友化学株式会社 C4−lpgを用いる含酸素化合物の製造法

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