JPH06218286A - アクロレインまたはアクリル酸の製造法、およびそれに使用する触媒 - Google Patents
アクロレインまたはアクリル酸の製造法、およびそれに使用する触媒Info
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- JPH06218286A JPH06218286A JP4340143A JP34014392A JPH06218286A JP H06218286 A JPH06218286 A JP H06218286A JP 4340143 A JP4340143 A JP 4340143A JP 34014392 A JP34014392 A JP 34014392A JP H06218286 A JPH06218286 A JP H06218286A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 プロパンからアクロレインおよび/またはア
クリル酸を製造する。 【構成】 プロパンを分子状酸素で酸化してアクロレイ
ンおよび/またはアクリル酸を製造するに際し、リンお
よびモリブデンを必須成分として含むヘテロポリ酸また
はその塩を含んでなる触媒を使用する。
クリル酸を製造する。 【構成】 プロパンを分子状酸素で酸化してアクロレイ
ンおよび/またはアクリル酸を製造するに際し、リンお
よびモリブデンを必須成分として含むヘテロポリ酸また
はその塩を含んでなる触媒を使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロパンを原料とする
アクロレインおよび/またはアクリル酸の製造方法に関
する。
アクロレインおよび/またはアクリル酸の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】アクリル酸は近年吸水性樹脂、紙加工
剤、繊維加工剤、凝集剤等の原料として需要が増大して
いる。現在、アクリル酸あるいはその中間体であるアク
ロレインはプロピレンを原料として製造されているが、
さらに安価な原料であるプロパンから製造する方法が検
討されている。プロパンからアクロレインまたはアクリ
ル酸の製造については、今までにいくつかの報告がなさ
れている。
剤、繊維加工剤、凝集剤等の原料として需要が増大して
いる。現在、アクリル酸あるいはその中間体であるアク
ロレインはプロピレンを原料として製造されているが、
さらに安価な原料であるプロパンから製造する方法が検
討されている。プロパンからアクロレインまたはアクリ
ル酸の製造については、今までにいくつかの報告がなさ
れている。
【0003】M.Ai, Chem.Commun. 786 (1986) には、T
eで修飾した燐酸バナジル系触媒上でプロパンから一段
でアクリル酸が生成する事が示されている。燐酸バナジ
ル系に関しては、本発明者らが特願平3-344667において
金および/または銀で修飾した触媒を開示している。ま
た、特開平2- 83348には、Bi−V−Mo−Ag系触
媒、特開平2- 67236には、B−P系触媒が開示されてい
る。さらに、Y.Takita,Chem.Lett. 1733 (1989) に
は、種々の燐酸塩触媒上でプロパンからアクロレインへ
の反応が進行する事が報告されている。しかしながら、
本発明者らの知見によれば、これらの触媒は工業的にプ
ロパンからアクロレインまたはアクリル酸を製造する触
媒としては活性、選択性、耐久性等に改良すべき点が多
く、さらに性能の良い触媒が望まれている。
eで修飾した燐酸バナジル系触媒上でプロパンから一段
でアクリル酸が生成する事が示されている。燐酸バナジ
ル系に関しては、本発明者らが特願平3-344667において
金および/または銀で修飾した触媒を開示している。ま
た、特開平2- 83348には、Bi−V−Mo−Ag系触
媒、特開平2- 67236には、B−P系触媒が開示されてい
る。さらに、Y.Takita,Chem.Lett. 1733 (1989) に
は、種々の燐酸塩触媒上でプロパンからアクロレインへ
の反応が進行する事が報告されている。しかしながら、
本発明者らの知見によれば、これらの触媒は工業的にプ
ロパンからアクロレインまたはアクリル酸を製造する触
媒としては活性、選択性、耐久性等に改良すべき点が多
く、さらに性能の良い触媒が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、プロパン
と分子状酸素とを反応させてアクロレインおよび/また
はアクリル酸を製造するための、活性および選択性に優
れた触媒を提供するものである。
と分子状酸素とを反応させてアクロレインおよび/また
はアクリル酸を製造するための、活性および選択性に優
れた触媒を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、リンおよびモ
リブデンを必須成分として含むヘテロポリ酸またはその
塩を含んでなるプロパンからアクロレインおよび/また
はアクリル酸を製造するための触媒である。また、本発
明は、プロパンと分子状酸素とを反応させてアクロレイ
ンおよび/またはアクリル酸を製造するに際し、リンお
よびモリブデンを必須成分として含むヘテロポリ酸また
はその塩を含んでなる触媒を使用することを特徴とする
アクロレインおよび/またはアクリル酸の製造方法であ
る。
リブデンを必須成分として含むヘテロポリ酸またはその
塩を含んでなるプロパンからアクロレインおよび/また
はアクリル酸を製造するための触媒である。また、本発
明は、プロパンと分子状酸素とを反応させてアクロレイ
ンおよび/またはアクリル酸を製造するに際し、リンお
よびモリブデンを必須成分として含むヘテロポリ酸また
はその塩を含んでなる触媒を使用することを特徴とする
アクロレインおよび/またはアクリル酸の製造方法であ
る。
【0006】本発明によれば、プロパンから高収率でア
クロレインおよび/またはアクリル酸を製造する事が出
来る。本発明の触媒は、リンおよびモリブデンを必須成
分として含むヘテロポリ酸またはその塩であり、さら
に、必要に応じて他の成分が添加されたものである。好
ましい触媒は一般式 Pa Mob Vc Ad Xe Oxで表
されるものである。ここにPはリン、Moはモリブデ
ン、Vはバナジウム、Aはヒ素および/またはアンチモ
ン、Xはスズ、鉛、セリウム、コバルト、鉄、ジルコニ
ウム、トリウム、タングステン、ゲルマニウム、ニッケ
ル、レニウム、ビスマス、クロム、ホウ素、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セレン、
テルル、銀、アルミニウム、亜鉛、銅、チタン、カリウ
ム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムよりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の元素、Oは酸素を表
し、b=12のとき、a=0.5 〜 3、c=0.01〜 3、d
=0〜 3、e=0 〜3 、xはそれぞれの構成元素の酸化
状態によって決まる数を表す。本発明の触媒の基本構造
はリンモリブデン酸またはその塩であり、本発明の好ま
しい触媒では基本構造の結晶中のリンおよび/またはモ
リブデンの一部が他の元素によって置換されていると考
えられる。
クロレインおよび/またはアクリル酸を製造する事が出
来る。本発明の触媒は、リンおよびモリブデンを必須成
分として含むヘテロポリ酸またはその塩であり、さら
に、必要に応じて他の成分が添加されたものである。好
ましい触媒は一般式 Pa Mob Vc Ad Xe Oxで表
されるものである。ここにPはリン、Moはモリブデ
ン、Vはバナジウム、Aはヒ素および/またはアンチモ
ン、Xはスズ、鉛、セリウム、コバルト、鉄、ジルコニ
ウム、トリウム、タングステン、ゲルマニウム、ニッケ
ル、レニウム、ビスマス、クロム、ホウ素、マグネシウ
ム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セレン、
テルル、銀、アルミニウム、亜鉛、銅、チタン、カリウ
ム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムよりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の元素、Oは酸素を表
し、b=12のとき、a=0.5 〜 3、c=0.01〜 3、d
=0〜 3、e=0 〜3 、xはそれぞれの構成元素の酸化
状態によって決まる数を表す。本発明の触媒の基本構造
はリンモリブデン酸またはその塩であり、本発明の好ま
しい触媒では基本構造の結晶中のリンおよび/またはモ
リブデンの一部が他の元素によって置換されていると考
えられる。
【0007】本発明の触媒の調製には公知のヘテロポリ
酸の製造法が適用できる。例えば、燐酸水溶液中に所定
量の金属酸化物、硝酸塩等を加えて加熱溶解する事によ
りヘテロポリ酸または可溶性ヘテロポリ酸塩の溶液を調
製し、乾燥、焼成、成型等の工程を経て製造することが
できる。あるいは、ヘテロポリ酸の溶液を調製し、これ
に不溶性ヘテロポリ酸塩を形成するような対カチオンを
添加して沈澱を生成させ、濾過により溶液を分離し、あ
るいは分離せずに、乾燥、焼成、成型等の工程を経て製
造することができる。
酸の製造法が適用できる。例えば、燐酸水溶液中に所定
量の金属酸化物、硝酸塩等を加えて加熱溶解する事によ
りヘテロポリ酸または可溶性ヘテロポリ酸塩の溶液を調
製し、乾燥、焼成、成型等の工程を経て製造することが
できる。あるいは、ヘテロポリ酸の溶液を調製し、これ
に不溶性ヘテロポリ酸塩を形成するような対カチオンを
添加して沈澱を生成させ、濾過により溶液を分離し、あ
るいは分離せずに、乾燥、焼成、成型等の工程を経て製
造することができる。
【0008】乾燥方法としては、箱型乾燥器中で溶液を
蒸発乾固する方法、あるいは噴霧乾燥法等、公知の方法
が使用できる。乾燥温度は、通常50〜200℃であ
る。乾燥工程を経た触媒中間体は、成型後、あるいは成
型せずに焼成を行う。最終的な焼成温度は200〜50
0℃、好ましくは250〜400℃である。焼成雰囲気
としては、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス、
空気、酸素、酸素富化空気等の含酸素ガス、水素、炭化
水素等の還元性ガス、水蒸気およびこれらの混合ガスが
使用できる。また、乾燥工程と焼成工程を連続、あるい
は一体化して実施する事もできる。
蒸発乾固する方法、あるいは噴霧乾燥法等、公知の方法
が使用できる。乾燥温度は、通常50〜200℃であ
る。乾燥工程を経た触媒中間体は、成型後、あるいは成
型せずに焼成を行う。最終的な焼成温度は200〜50
0℃、好ましくは250〜400℃である。焼成雰囲気
としては、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス、
空気、酸素、酸素富化空気等の含酸素ガス、水素、炭化
水素等の還元性ガス、水蒸気およびこれらの混合ガスが
使用できる。また、乾燥工程と焼成工程を連続、あるい
は一体化して実施する事もできる。
【0009】触媒の成型は押出し成型、圧縮成型、噴霧
乾燥造粒(流動床触媒)、転動造粒等、公知の方法が使
用できる。触媒形状は、球状、円筒状、リング状、微小
粒状(流動床触媒)など、特に制限はない。また、あら
かじめ成型したアルミナ、シリカアルミナ、シリカ、チ
タニア、炭化ケイ素、コージライト、ムライト、ケイソ
ウ土等の担体に本発明の触媒組成物を担持したものも、
本発明の範囲に含まれる。
乾燥造粒(流動床触媒)、転動造粒等、公知の方法が使
用できる。触媒形状は、球状、円筒状、リング状、微小
粒状(流動床触媒)など、特に制限はない。また、あら
かじめ成型したアルミナ、シリカアルミナ、シリカ、チ
タニア、炭化ケイ素、コージライト、ムライト、ケイソ
ウ土等の担体に本発明の触媒組成物を担持したものも、
本発明の範囲に含まれる。
【0010】本発明の方法では、触媒の存在下酸素含有
ガスとプロパンとを反応させてアクロレインおよび/ま
たはアクリル酸を製造する。酸素含有ガスとしては、経
済的な理由から空気の使用が望ましいが、純酸素、ある
いは逆に窒素等で希釈した空気を用いる事もできる。特
に、未反応プロパンのリサイクルが必要になるようなプ
ロセスでは、不活性ガスの蓄積を防ぐ意味で、純酸素の
使用が好ましい。希釈ガスとして水蒸気や二酸化炭素を
用いる事も本発明の範囲に含まれる。
ガスとプロパンとを反応させてアクロレインおよび/ま
たはアクリル酸を製造する。酸素含有ガスとしては、経
済的な理由から空気の使用が望ましいが、純酸素、ある
いは逆に窒素等で希釈した空気を用いる事もできる。特
に、未反応プロパンのリサイクルが必要になるようなプ
ロセスでは、不活性ガスの蓄積を防ぐ意味で、純酸素の
使用が好ましい。希釈ガスとして水蒸気や二酸化炭素を
用いる事も本発明の範囲に含まれる。
【0011】反応温度は、250〜500℃、好ましく
は300〜450℃である。250℃以下では反応が遅
く、500℃以上ではヘテロポリ酸が分解してしまうの
でアクロレインやアクリル酸が得られなくなる。反応圧
力は減圧、常圧、加圧のいずれでも良い。好ましくは1
〜5Kg/cm2 abs.である。反応の空間速度は100〜1
0,000[1/hr]、好ましくは500〜5,000
[1/hr]の範囲である。プロパンに対する酸素のモル比
は、0.1〜10である。反応は量論比に対して酸素過
剰側でもプロパン過剰側でも実施できるが、安全上の理
由から爆発範囲を避けて反応条件を設定する事が望まし
い。
は300〜450℃である。250℃以下では反応が遅
く、500℃以上ではヘテロポリ酸が分解してしまうの
でアクロレインやアクリル酸が得られなくなる。反応圧
力は減圧、常圧、加圧のいずれでも良い。好ましくは1
〜5Kg/cm2 abs.である。反応の空間速度は100〜1
0,000[1/hr]、好ましくは500〜5,000
[1/hr]の範囲である。プロパンに対する酸素のモル比
は、0.1〜10である。反応は量論比に対して酸素過
剰側でもプロパン過剰側でも実施できるが、安全上の理
由から爆発範囲を避けて反応条件を設定する事が望まし
い。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。調製
した触媒の組成(原子比)は表1にまとめた。 実施例1 水600mlを攪拌加熱しつつ、85%燐酸9.4g、
三酸化モリブデン100g、五酸化バナジウム6.3
g、酸化銅1.1g、三酸化砒素1.3gを加え、3時
間加熱還流した。得られた原料溶液に、硝酸セシウム
2.3gを水100mlに溶解した第2溶液と、28%
アンモニア水13.5gを水70mlに溶解した第3溶
液とを同時に混合した。得られた混合溶液をそのまま噴
霧乾燥し、直径と高さがそれぞれ3mmのタブレットに
成型した。次いで空気中で350℃、10時間焼成し、
44〜149μmに粉砕して、P/Mo/V/As/C
u/Csの原子比が1.4/12/1.2/0.22/0.24/0.2である複
合酸化物触媒を得た。得られた触媒0.1mlを内径3
mmのガラス製反応管に充填し、窒素流通下に400℃
まで昇温した。次いで、プロパン5容量%、空気95容
量%からなる混合ガス2mlを接触時間0.3秒で反応
させ、生成物を直接ガスクロマトグラフで分析した。反
応成績を表2に示した。
した触媒の組成(原子比)は表1にまとめた。 実施例1 水600mlを攪拌加熱しつつ、85%燐酸9.4g、
三酸化モリブデン100g、五酸化バナジウム6.3
g、酸化銅1.1g、三酸化砒素1.3gを加え、3時
間加熱還流した。得られた原料溶液に、硝酸セシウム
2.3gを水100mlに溶解した第2溶液と、28%
アンモニア水13.5gを水70mlに溶解した第3溶
液とを同時に混合した。得られた混合溶液をそのまま噴
霧乾燥し、直径と高さがそれぞれ3mmのタブレットに
成型した。次いで空気中で350℃、10時間焼成し、
44〜149μmに粉砕して、P/Mo/V/As/C
u/Csの原子比が1.4/12/1.2/0.22/0.24/0.2である複
合酸化物触媒を得た。得られた触媒0.1mlを内径3
mmのガラス製反応管に充填し、窒素流通下に400℃
まで昇温した。次いで、プロパン5容量%、空気95容
量%からなる混合ガス2mlを接触時間0.3秒で反応
させ、生成物を直接ガスクロマトグラフで分析した。反
応成績を表2に示した。
【0013】実施例2 水600mlを攪拌加熱しつつ、85%燐酸18.7
g、三酸化モリブデン100g、五酸化バナジウム1
2.6g、酸化銅1.0g、酸化コバルト1.0gを加
え、3時間加熱還流した。得られた原料溶液に、28%
アンモニア水13.5gを水70mlに溶解した第2溶
液を混合した。それ以降は実施例1と同様にしてP/M
o/V/Cu/Coの原子比が2.8/12/2.4/0.22/0.22で
ある複合酸化物触媒を得た。実施例1と同じように活性
試験を行った。結果を表2に示した。
g、三酸化モリブデン100g、五酸化バナジウム1
2.6g、酸化銅1.0g、酸化コバルト1.0gを加
え、3時間加熱還流した。得られた原料溶液に、28%
アンモニア水13.5gを水70mlに溶解した第2溶
液を混合した。それ以降は実施例1と同様にしてP/M
o/V/Cu/Coの原子比が2.8/12/2.4/0.22/0.22で
ある複合酸化物触媒を得た。実施例1と同じように活性
試験を行った。結果を表2に示した。
【0014】実施例3 酸化コバルトの代わりに酸化ニッケルを使用した他は実
施例2と同様にしてP/Mo/V/Cu/Niの原子比
が1.4/12/1.2/0.24/0.22である複合酸化物触媒を得た。
実施例1と同じように活性試験を行った。結果を表2に
示した。
施例2と同様にしてP/Mo/V/Cu/Niの原子比
が1.4/12/1.2/0.24/0.22である複合酸化物触媒を得た。
実施例1と同じように活性試験を行った。結果を表2に
示した。
【0015】実施例4 酸化銅と酸化コバルトを使用せず、三酸化砒素と酸化亜
鉛を用いた他は実施例2と同様の方法で、P/Mo/V
/As/Znの原子比が1.4/12/1.2/0.22/0.44である複
合酸化物触媒を得た。実施例1と同じように活性試験を
行った。結果を表2に示した。
鉛を用いた他は実施例2と同様の方法で、P/Mo/V
/As/Znの原子比が1.4/12/1.2/0.22/0.44である複
合酸化物触媒を得た。実施例1と同じように活性試験を
行った。結果を表2に示した。
【0016】実施例5 硝酸セシウムの代わりに硝酸カリウムを使用し、その他
は対応する酸化物を原料にして実施例1と同様の方法で
P/Mo/V/Sb/Cu/Se/Kの原子比が1.5/12
/0.6/1.0/0.30/1.09/0.05 である複合酸化物触媒を得
た。実施例1と同じように活性試験を行った。結果を表
2に示した。
は対応する酸化物を原料にして実施例1と同様の方法で
P/Mo/V/Sb/Cu/Se/Kの原子比が1.5/12
/0.6/1.0/0.30/1.09/0.05 である複合酸化物触媒を得
た。実施例1と同じように活性試験を行った。結果を表
2に示した。
【0017】実施例6 実施例5と同様の方法でP/Mo/V/Cu/Ba/T
e/Fe/Ce/Ag/Kの原子比が1.5/12/0.5/0.1/
1.0/0.1/0.1/0.05/0.1/0.05である複合酸化物触媒を得
た。実施例1と同じように活性試験を行った。結果を表
2に示した。
e/Fe/Ce/Ag/Kの原子比が1.5/12/0.5/0.1/
1.0/0.1/0.1/0.05/0.1/0.05である複合酸化物触媒を得
た。実施例1と同じように活性試験を行った。結果を表
2に示した。
【0018】実施例7 日本無機化学工業(株)製リンモリブデン酸、H3 PM
o12O40を用い、実施例1と同じように活性試験を行っ
た。結果を表2に示した。
o12O40を用い、実施例1と同じように活性試験を行っ
た。結果を表2に示した。
【0019】実施例8 日本無機化学工業(株)製11−モリブド−1−バナド
リン酸、H4 PMo11VO40を用い、実施例1と同じよ
うに活性試験を行った。結果を表2に示した。
リン酸、H4 PMo11VO40を用い、実施例1と同じよ
うに活性試験を行った。結果を表2に示した。
【0020】比較例1 特願平3-344667の方法に従って金を含有するピロ燐酸ジ
バナジル触媒を製造した。コンデンサーおよび水分離器
を備えた反応器に、五酸化バナジウム15.0g、ベン
ジルアルコール60ml、イソブタノール90mlを入
れ、還流下で2時間加熱した後室温に冷却し、これに塩
化金酸4水和物1.00g、85%燐酸20.1g、イ
ソブタノール20mlの順で添加し、再び還流下で2時
間加熱した。得られたスラリーを濾過し、130℃、7
時間乾燥した。再度水を加えてペースト状にし、窒素雰
囲気下で500℃、2時間熱処理し、冷却後44〜14
9μmに粉砕した。実施例1と同じように活性試験を行
った。結果を表2に示した。
バナジル触媒を製造した。コンデンサーおよび水分離器
を備えた反応器に、五酸化バナジウム15.0g、ベン
ジルアルコール60ml、イソブタノール90mlを入
れ、還流下で2時間加熱した後室温に冷却し、これに塩
化金酸4水和物1.00g、85%燐酸20.1g、イ
ソブタノール20mlの順で添加し、再び還流下で2時
間加熱した。得られたスラリーを濾過し、130℃、7
時間乾燥した。再度水を加えてペースト状にし、窒素雰
囲気下で500℃、2時間熱処理し、冷却後44〜14
9μmに粉砕した。実施例1と同じように活性試験を行
った。結果を表2に示した。
【0021】比較例2 金を添加しない他は比較例1と同様にしてピロ燐酸ジバ
ナジル触媒を製造した。活性試験結果を表2に示した。
ピロ燐酸ジバナジル系触媒はプロパン転化率は本願発明
の触媒より高いが、反応温度400℃の条件ではアクロ
レイン、アクリル酸への選択率が低くなってしまう。
ナジル触媒を製造した。活性試験結果を表2に示した。
ピロ燐酸ジバナジル系触媒はプロパン転化率は本願発明
の触媒より高いが、反応温度400℃の条件ではアクロ
レイン、アクリル酸への選択率が低くなってしまう。
【0022】比較例3 還流器付き500ml四ツ口フラスコ中でオキシ硝酸ジ
ルコニウム水溶液(固形分として20g)と85%燐酸
200gを攪拌混合し、続いて昇温して24時間加熱還
流した。生成した沈澱を濾過、乾燥し、500℃、2時
間空気中で焼成してP/Zr原子比が3.7の燐酸塩を
得た。実施例1と同じように活性試験を行った。結果を
表2に示した。
ルコニウム水溶液(固形分として20g)と85%燐酸
200gを攪拌混合し、続いて昇温して24時間加熱還
流した。生成した沈澱を濾過、乾燥し、500℃、2時
間空気中で焼成してP/Zr原子比が3.7の燐酸塩を
得た。実施例1と同じように活性試験を行った。結果を
表2に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明の触
媒はアクロレインとアクリル酸の合計の選択率が高く、
プロパンからアクリル酸を工業的に製造するための触媒
として優れている。
媒はアクロレインとアクリル酸の合計の選択率が高く、
プロパンからアクリル酸を工業的に製造するための触媒
として優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 村口 高志 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 王 金▲かい▼ 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 リンおよびモリブデンを必須成分として
含むヘテロポリ酸またはその塩を含んでなるプロパンか
らアクロレインおよび/またはアクリル酸を製造するた
めの触媒。 - 【請求項2】 触媒が、一般式 Pa Mob Vc Ad Xe Ox (式中、Pはリン、Moはモリブデン、Vはバナジウ
ム、Aはヒ素および/またはアンチモン、Xはスズ、
鉛、セリウム、コバルト、鉄、ジルコニウム、トリウ
ム、タングステン、ゲルマニウム、ニッケル、レニウ
ム、ビスマス、クロム、ホウ素、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウム、ストロンチウム、セレン、テルル、
銀、アルミニウム、亜鉛、銅、チタン、カリウム、ルビ
ジウム、セシウムおよびタリウムよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種以上の元素、Oは酸素を表し、b=1
2のとき、a=0.5 〜 3、c=0.01〜 3、d=0 〜 3、
e=0 〜3 、xはそれぞれの構成元素の酸化状態によっ
て決まる数)で表されるものである請求項1記載の触
媒。 - 【請求項3】 プロパンと分子状酸素とを反応させてア
クロレインおよび/またはアクリル酸を製造するに際
し、リンおよびモリブデンを必須成分として含むヘテロ
ポリ酸またはその塩を含んでなる触媒を使用することを
特徴とするアクロレインおよび/またはアクリル酸の製
造方法。 - 【請求項4】 触媒が、一般式 Pa Mob Vc Ad Xe Ox (式中、Pはリン、Moはモリブデン、Vはバナジウ
ム、Aはヒ素および/またはアンチモン、Xはスズ、
鉛、セリウム、コバルト、鉄、ジルコニウム、トリウ
ム、タングステン、ゲルマニウム、ニッケル、レニウ
ム、ビスマス、クロム、ホウ素、マグネシウム、カルシ
ウム、バリウム、ストロンチウム、セレン、テルル、
銀、アルミニウム、亜鉛、銅、チタン、カリウム、ルビ
ジウム、セシウムおよびタリウムよりなる群から選ばれ
た少なくとも1種以上の元素、Oは酸素を表し、b=1
2のとき、a=0.5 〜 3、c=0.01〜 3、d=0 〜 3、
e=0 〜3 、xはそれぞれの構成元素の酸化状態によっ
て決まる数)で表されるものである請求項3記載の製造
方法。
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---|---|---|---|
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JP4-323438 | 1992-12-02 | ||
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---|---|---|---|---|
JPH06199731A (ja) * | 1993-01-05 | 1994-07-19 | Mitsui Toatsu Chem Inc | α,β−不飽和アルデヒドの製造方法 |
US5705685A (en) * | 1995-10-31 | 1998-01-06 | Sun Company, Inc. (R&M) | Conversion of alkanes to unsaturated carboxylic acids |
US5990348A (en) * | 1998-01-05 | 1999-11-23 | Sunoco, Inc. | Conversion of alkanes to unsaturated carboxylic acids over heteroploy acids supported on polyoxometallate salts |
US6043184A (en) * | 1998-01-05 | 2000-03-28 | Sunoco, Inc. (R&M) | Heteropoly acids supported on polyoxometallate salts and their preparation |
US6060419A (en) * | 1998-01-05 | 2000-05-09 | Sunoco, Inc. (R&M) | Wells-Dawson type heteropolyacids, their preparation and use as oxidation catalysts |
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-
1992
- 1992-12-21 JP JP34014392A patent/JP3328340B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6169202B1 (en) | 1998-01-05 | 2001-01-02 | Sunoco, Inc. (R&M) | Wells-Dawson type heteropolyacids, their preparation and use as oxidation catalysts |
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