JPH1143289A - ブームの伸縮構造 - Google Patents
ブームの伸縮構造Info
- Publication number
- JPH1143289A JPH1143289A JP20027597A JP20027597A JPH1143289A JP H1143289 A JPH1143289 A JP H1143289A JP 20027597 A JP20027597 A JP 20027597A JP 20027597 A JP20027597 A JP 20027597A JP H1143289 A JPH1143289 A JP H1143289A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- rod
- oil
- oil chamber
- oil passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
- Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
Abstract
ームから順次伸長作動させることのできるブームの伸縮
構造を提供する。 【解決手段】 伸縮シリンダ20を、ブーム基端側に伸
長自在な基端側ロッド23と、ブーム先端側に伸長自在
な先端側ロッド22とを有して構成し、基端側ロッド2
3の先端部を第1ブーム11の基端部に枢結して第3ブ
ーム13内に配設する。そして、先端側ロッド22と第
3ブーム13を、伸1ワイヤ31aおよび縮1ワイヤ3
2aにより連結し、シリンダチューブ21と第2ブーム
12を、伸2ワイヤおよび縮2ワイヤにより連結して、
先端側ロッド22の伸縮作動により第3ブーム13が伸
縮作動し、基端側ロッド23の伸縮作動により第2ブー
ム12が伸縮作動するように構成するとともに、基端側
ロッド23の伸縮作動が、先端側ロッド22が全伸長し
た状態においてのみ行われようにする。
Description
れ、高所作業車等に取り付けられるブームの伸縮構造に
関する。
・起伏自在に取り付けられている。この種のブームは、
概して伸縮自在に構成されており、例えば、第1(基
端)〜第3(先端)ブームを入れ子式に伸縮自在に構成
してなる。第3ブームの先端には、作業者搭乗用の作業
台が取り付けられ、ブームを適宜旋回、起伏、伸縮作動
させて作業台を所望高所に移動し、作業台に搭乗した作
業者により高所作業を行わせることができるようになっ
ている。ところで、この種の高所作業車は、電線等の配
電設備の工事等の高所作業に用いられることが多いた
め、第3ブームをFRP等の絶縁性部材から構成するこ
とにより、作業台(電線)側と車体(大地)側の電気的
な絶縁を図り、安全に電線等の配電設備の工事等を行え
るようにしている。
ーム)が伸長して外側の絶縁部の長さが長くなるにつれ
て絶縁性が高まり安全性が向上する。ところが、従来で
は一般的にブームの伸縮作動は、第2ブームの第1ブー
ムに対する伸縮および第3ブームの第2ブームに対する
伸縮を同時、且つ同じ割合で行わせるようになってお
り、第3ブームを伸長させて高い絶縁性を得るために
は、ブーム全体を大きく伸長させなければならない。こ
のようなことから、第2ブームの第1ブームに対する伸
縮と、第3ブームの第2ブームに対する伸縮を、別々の
伸縮シリンダによって行わせるように構成し、それぞれ
の伸縮シリンダを伸縮制御することにより、第3ブーム
から伸長し、第3ブームが全伸長した後に第2ブームが
伸長するように構成したものがある。
うな構成では、伸縮シリンダが複数取り付けられるた
め、ブームが太くなったり、重量が増加するという問題
がある。また、この場合、第3ブームの第2ブームに対
する伸縮を行うためこれらに結合した伸縮シリンダが、
第3ブーム内に固定されることになる。このため、作業
台側と車体側の間における絶縁部の距離が短くなり、絶
縁効率が低下するという問題がある。
たものであり、一本の伸縮シリンダを用いて、先端の絶
縁ブームから順次伸長作動させることのできるブームの
伸縮構造を提供することを目的としている。
めに、本発明のブームの伸縮構造は、第1ブームと、こ
の第1ブーム内に格納位置からブーム先端方向に伸長自
在に取り付けられた第2ブームと、この第2ブーム内に
格納位置からブーム先端方向に伸長自在に取り付けられ
た第3ブームとからなるブームの伸縮構造であり、第3
ブーム内には、シリンダチューブ、このシリンダチュー
ブにブーム基端側に伸長自在に設けられた基端側ロッ
ド、このシリンダチューブにブーム先端側に伸長自在に
設けられた先端側ロッドからなる伸縮シリンダが、基端
側ロッドの伸側端部(先端部)が第1ブーム基端部に枢
結され、ブーム先端側に延びて配設される。
1連結手段により連結され、シリンダチューブと第2ブ
ームは、第2連結手段により連結される。これにより、
先端側ロッドの伸縮作動により第3ブームが伸縮作動
し、基端側ロッドの伸縮作動により第2ブームが伸縮作
動するが、基端側ロッドの伸縮作動は、先端側ロッドが
全伸長した状態においてのみ行われるようにその作動が
制御される。
全伸長しない限りは、基端側ロッドの伸縮作動が行われ
ないので、伸長時には、初めに先端側ロッドが伸長作動
し、先端側ロッドが全伸長した後に基端側ロッドが伸長
作動する。縮小時には、先端側ロッドを全伸長させた状
態のまま基端側ロッドが縮小作動し、基端側ロッドが格
納位置に位置した後に先端側ロッドが縮小作動する。こ
のため、第3ブームから順次伸長作動し、第2ブームか
ら順次縮小作動する。
ブームの基端部に取り付けられた第1シーブと、第2ブ
ームの先端部に取り付けられた第2シーブと、先端側ロ
ッドの伸側端部に取り付けられてブーム基端側に延び、
先端側ロッドの伸縮に伴ってシリンダチューブに沿って
スライド移動するスライド手段と、スライド手段のブー
ム基端側の端部に取り付けられた第3シーブと、先端側
ロッドの伸側端部に取り付けられた第4シーブと、一端
が第1ブームの基端部に結合され、第4シーブに掛け回
されて延び、他端が第3ブームの基端部に結合される第
1伸長用ワイヤと、一端が第1ブームの先端部に結合さ
れ、第1シーブ、第2シーブ、第3シーブにこの順に掛
け回されて延び、他端が第3ブームの基端部に結合され
る第1縮小用ワイヤとから構成することが好ましい。な
お、上記の先端側ロッドの伸側端部は、先端側ロッドの
先端だけでなく、スライド手段におけるブーム先端側の
端部も含む。
ム基端側の端部に取り付けられた第5シーブと、シリン
ダチューブのブーム先端側の端部に取り付けられた第6
シーブと、一端が第1ブームの基端部に結合され、第6
シーブに掛け回されて延び、他端が第2ブームの基端部
に結合される第2伸長用ワイヤと、一端が第1ブームの
先端部に結合され、第5シーブに掛け回されて延び、他
端が第2ブームの基端部に結合される第2縮小用ワイヤ
とから構成することが好ましい。
ブームをそれぞれ格納位置に位置させた状態からブーム
の伸長操作を行うと、まず、伸縮シリンダにおいて先端
側ロッドが伸長作動し、第1伸長用ワイヤによってブー
ム先端側へ引っ張られて第3ブームのみが伸長作動す
る。そして、先端側ロッドが全伸長し、まず第3ブーム
が全伸長状態となる。この後、基端側ロッドが伸長作動
してシリンダチューブがブーム先端側へ移動し、第2伸
長用ワイヤによってブーム先端側へ引っ張られて第2ブ
ームが伸長作動する。このとき、シリンダチューブの移
動に伴って先端側ロッドもブーム先端側へ移動し、第1
伸長用ワイヤに引っ張られて第2ブームの伸長量と同じ
だけ第3ブームが伸長するため、第2ブームは、第3ブ
ームを全伸長させた状態のまま伸長作動する。
行うと、まず、伸縮シリンダにおいて基端側ロッドが縮
小作動してシリンダチューブがブーム基端側へ移動し、
第2縮小用ワイヤによってブーム基端側へ引っ張られて
第2ブームが縮小作動する。このとき、第1縮小用ワイ
ヤに引っ張られて第2ブームの縮小量と同じだけ第3ブ
ームが縮小するため、第2ブームは、第3ブームを全伸
長させた状態のまま縮小作動する。そして、基端側ロッ
ドが全縮小し、まず第2ブームが格納状態となる。この
後、先端側ロッドが縮小作動し、第1縮小用ワイヤによ
ってブーム基端側へ引っ張られて第3ブームが縮小作動
する。
伸長用ワイヤおよび第1縮小用ワイヤにより、第3ブー
ムの伸縮作動が規制され、第2伸長用ワイヤおよび第2
縮小用ワイヤにより、第2ブームの伸縮作動が規制され
る。また、伸縮時においても、この第1伸長用ワイヤお
よび第1縮小用ワイヤにより、伸縮シリンダの作動と無
関係に第3ブームが伸縮することが規制され、第2伸長
用ワイヤおよび第2縮小用ワイヤにより、伸縮シリンダ
の作動と無関係に第2ブームが伸縮することが規制され
る。
せることにより、第3ブームが伸縮シリンダに対してブ
ーム先端方向へ相対移動する。このため、伸縮シリンダ
を配設可能な限り大きく形成して、全縮状態におけるそ
の全長を各ブーム長と同程度とした場合でも、これは、
第3ブームのみが全伸長した状態においては第3ブーム
13内に半分程度しか残らず、ブーム全体が全伸長した
状態となれば第3ブーム13内にほとんど残らない。
ダから構成し、先端側ロッドが、第1ボトム側油室およ
び第1ロッド側油室に油が給排されて伸縮作動するよう
に構成し、基端側ロッドが、第2ボトム側油室および第
2ロッド側油室内に油が給排されて伸縮作動するように
構成し、基端側ロッド内には、第1油路、第2油路およ
び第3油路を形成し、この第1油路は、常時第1ロッド
側油室に繋がり、第2および第3油路は、基端側ロッド
が全縮小した状態においては、その一方が第1ボトム側
油室に繋がるとともにその他方が第1ロッド側油室に繋
がり、先端側ロッドが全伸長した状態においては、その
両方が第2ボトム側油室に繋がるように構成することが
好ましい。
において、第2油路および第3油路を介して第1ボトム
側油室および第1ロッド側油室への作動油の給排を行っ
て、先端側ロッドのみを伸縮作動させる。また、先端側
ロッドが全伸長した状態において、第1油路と、第2油
路または第3油路の一方とを介し、第2ボトム側油室お
よび第2ロッド側油室への作動油の給排を行って、基端
側ロッドのみを伸縮作動させる。
全縮小しない限りは先端側ロッドが伸縮作動されないの
で、先端側ロッドの伸縮作動時には、確実に基端側ロッ
ドを全縮小した状態とすることができる。また、先端側
ロッドが全伸長しない限りは基端側ロッドが伸縮作動さ
れないので、基端側ロッドの伸縮作動時には、確実に先
端側ロッドを全伸長した状態とすることができる。
と、第1ボトム側油室および第1ロッド側油室、第2ボ
トム側油室との接続切換は、具体的には、以下のような
構成により達成することができる。
室とを第4油路により繋げるとともに、この第4油路に
は第1チェックバルブを設け、第1ロッド側油室と第2
ボトム側油室とを第5油路により繋げるとともに、この
第5油路には第2チェックバルブを設ける。この第1お
よび第2チェックバルブは、それぞれ、ポペットが第2
ボトム側油室側に付勢されて弁が閉じ、弁が閉じた状態
においては、ポペットが第2ボトム側油室内まで突出す
るように構成する。
おいては、ポペットにおける突出部が基端側ロッドに押
し込められて弁が開き、第2油路が第4油路を介して第
1ボトム側油室と繋がり、第3油路が第5油路を介して
第1ロッド側油室と繋がるように構成する。また、先端
側ロッドが全伸長した状態においては、第2および第3
油路が第2ボトム側油室に繋がるようにする。この場
合、上述したように、第2ボトム側油室に作動油が供給
されるとともに第2ロッド側油室内の油が排出されるこ
とにより基端側ロッドが伸長する。このため、第2油路
と第4油路、第3油路と第5油路における接続が、それ
ぞれ解除されてポペットが第2ボトム側油室内に突出し
て弁が閉じることになり、第1および第2チェックバル
ブにより第1ボトム側油室および第1ロッド側油室内の
油の流出が阻止されて先端側ロッドの全伸長状態が保持
される。
第3油路と、第1ボトム側油室および第1ロッド側油
室、第2ボトム側油室との接続切換が機械的に行われる
ので、確実である。
成すれば、各ブームを同時且つ均等に伸長させる場合と
比較して、同一ブーム全長における外側の絶縁部の長さ
が長くなる。
について図を参照して説明する。図14には、本発明の
伸縮構造を有するブーム10を備えた高所作業車の構成
を示している。図に示すように、この高所作業車の車体
1上には、旋回台2が旋回自在に取り付けられている。
この旋回台2の上部には、ブーム10が起伏自在に取り
付けられており、起伏シリンダ4により起伏作動するよ
うに構成されている。ブーム10は、第1ブーム11、
第2ブーム12、第3ブーム13からなり、これら3段
のブームは入れ子式に伸縮自在に構成されている。第3
ブーム13の先端には、垂直ポスト6が揺動自在に取り
付けられており、この垂直ポスト6には、作業者搭乗用
の作業台7が首振り(旋回)自在に取り付けられてい
る。垂直ポスト6は、レベリングシリンダ8により常時
垂直に保持されており、これにより作業台7が常時水平
に保持されるようになっている。
に搭乗した作業者は操作装置9を操作して、ブーム10
を適宜旋回、起伏、伸縮作動させて作業台7を所望高所
に移動し、電線等の配電設備の工事等、高所作業を行う
ことができる。ここで、ブーム10は、本発明の伸縮構
造を有しており、第3ブーム13から先に伸長作動し、
第3ブーム13が全伸長した後に第2ブーム12が伸長
作動するように構成されている。
図1〜図4を加えて説明する。なお、図1〜図4におい
ては、説明の都合上、各ブームの太さの比を実際よりも
大きく示している。第1および第2ブーム11,12
は、ともに金属製の中空の角柱状部材から構成されてい
る。第3ブーム13は、作業台7(電線)側と車体1
(大地)側の電気的な絶縁を図るために、FRP等の絶
縁性部材からなる中空の角柱状部材から構成されてい
る。なお、これら第1〜第3ブーム11〜13の全長は
同程度となっている。
すように、第2ブーム12は、第1ブーム11に対して
完全に縮小して格納位置に位置しており、第3ブーム1
3は、第2ブーム12に対して完全に縮小して格納位置
に位置している。
圧シリンダ)20が配設されている。この伸縮シリンダ
20は、シリンダチューブ21と、このシリンダチュー
ブ21に対してブーム先端側に伸縮自在な先端側ロッド
(シリンダロッド)22と、シリンダチューブ21に対
してブーム基端側に伸縮自在な基端側ロッド(シリンダ
ロッド)23とからなり、両ロッド22,23を完全に
縮小した状態におけるその全長は、各ブーム11〜13
と同程度となっている。
は、図4からもわかるように、連結板24の一方の端部
が枢結している。この連結板24はブーム基端側に延
び、その他端がスライド部材25に結合している。この
スライド部材25はシリンダチューブ21に長手方向に
スライド移動自在に取り付けられており、このスライド
部材25は、先端側ロッド22の伸縮作動に伴って、ス
ライド移動するようになっている。なお、これら連結板
24およびスライド部材25が請求項のスライド手段に
相当する。
ロッド23の先端(伸側端部)を、枢結ピン14を介し
て第1ブーム11の基端部に取り付け、先端側ロッド2
2側をブーム先端方向へ向けて配設されている。先端側
ロッド22の先端部には、さらにガイドローラ15が取
り付けられており、伸縮シリンダ20の伸縮時には、こ
れが第3ブーム13内面に沿って転がり、ガイドをなす
ようになっている。なお、第3ブーム13の先端部内に
は、レベリングシリンダ8が揺動自在に取り付けられて
いる。
第1シーブ12aが回転自在に取り付けられており、先
端部内には、第2シーブ12bが回転自在に取り付けら
れている。また、伸縮シリンダ20においてシリンダチ
ューブ21のブーム基端側端部(図1における左側の端
部)には、第5シーブ21aが回転自在に取り付けられ
ており、シリンダチューブ21のブーム先端側端部(図
1における右側の端部)には、第6シーブ21bが回転
自在に取り付けられている。さらに、スライド部材25
には、第3シーブ24aが回転自在に取り付けられてお
り、先端側ロッド22の先端部には、第4シーブ24b
が回転自在に取り付けられている。なお、第3シーブ2
4aは連結板24におけるブーム基端側の端部に取り付
けてもよく、第4シーブ24bは連結板24におけるブ
ーム先端側の端部に取り付けてもよい。
ワイヤ(以下、伸1ワイヤという)31aの一端および
第2伸長用ワイヤ(以下、伸2ワイヤという)31bの
一端が結合している。伸1ワイヤ31aの他端は、ブー
ム先端側(図1における右側)へ延び、第4シーブ24
bに掛け回されてブーム基端側(図1における左側)へ
延び、第3ブーム13の基端部に結合している。伸2ワ
イヤ31bの他端は、ブーム先端側へ延び、第6シーブ
21bに掛け回されてブーム基端側へ延び、第2ブーム
12の基端部に結合している。
ワイヤ(以下、縮1ワイヤという)32aの一端および
第2縮小用ワイヤ(以下、縮2ワイヤという)32bの
一端が結合している。縮1ワイヤ32aの他端は、ブー
ム基端側へ延び、第1シーブ12aに掛け回されてブー
ム先端側へ延び、第2シーブ12bに掛け回されてブー
ム基端側へ延び、第3シーブ24aに掛け回されてブー
ム先端側へ延び、第3ブーム13の基端部に結合してい
る。
へ延び、第5シーブ21aに掛け回されてブーム先端側
へ延び、第2ブーム12の基端部に結合している。な
お、図において、伸ワイヤ31a,31bは、縮ワイヤ
32a,32bと区別するために破線で示している。ま
た、説明の都合上、各ワイヤがたるんで取り付けられて
いるように示しているが、実際は各ワイヤはたるみのな
いように掛け回されている。
縮シリンダ20の伸縮作動によりブーム10が伸縮作動
するようになっており、図6〜図11には、この伸縮シ
リンダ20の内部の概略構成およびこの伸縮シリンダ2
0への作動油の給排経路を示している。図に示すよう
に、伸縮シリンダ20は、オイルポンプPから供給され
る作動油により作動するが、第1ソレノイドバルブ(以
下、第1バルブという)60aまたは第2ソレノイドバ
ルブ(以下、第2バルブという)60bにより油の経路
が切り換えられてその伸縮作動が制御されるようになっ
ている。
0は、その内部が中間ブロック40により仕切られてい
る。そのブーム先端側(図8における右側)は、先端側
ロッド22のピストン22aにより第1ボトム側油室5
2aと第1ロッド側油室52bとに分けられており、そ
のブーム基端側(図8における左側)は、基端側ロッド
23のピストン23aにより第2ボトム側油室53aと
第2ロッド側油室53bとに分けられている。
路(第1油路)23b、第2ロッド内油路(第2油路)
23c、第3ロッド内油路(第3油路)23dの3つの
油路が形成されている。そして、第1バルブ60aから
延びる油路61,62のうち、一方の油路61は、油路
65、第2ロッド内油路23cを介して第2ボトム側油
室53aに繋がっており、他方の油路62は第1ロッド
内油路23bを介して第2ロッド側油室53bに繋がっ
ている。油路61には、パイロットチェックバルブ61
aが設けられ、油路62には、パイロットチェックバル
ブ62aが設けられている。これらは、いわゆるダブル
パイロットチェックバルブを構成しており、チェックバ
ルブ61aは油路62の油圧により弁が開くようになっ
ており、チェックバルブ62aは油路61の油圧により
弁が開くようになっている。
3,64のうち、一方の油路63は、油路65、第2ロ
ッド内油路23cを介して第2ボトム側油室53aに繋
がっており、他方の油路64も第3ロッド内油路23d
を介して第2ボトム側油室53aに繋がっている。油路
63には、パイロットチェックバルブ63aが設けら
れ、油路64には、パイロットチェックバルブ64aが
設けられている。これらは、いわゆるダブルパイロット
チェックバルブを構成しており、チェックバルブ63a
は油路64の油圧により弁が開くようになっており、チ
ェックバルブ64aは油路63の油圧により弁が開くよ
うになっている。
40a,40bが設けられており、チェックバルブ40
aを介して、第2ボトム側油室53aが第1ボトム側油
室52aに繋がっており、チェックバルブ40bを介し
て、第2ボトム側油室53aが第1ロッド側油室52b
に繋がっている。
a,40bは、それぞれポペット41とスプリング42
とからなり、通常時にはスプリング42によりブーム基
端側に付勢されて弁が閉じ、油室52a,52b内の油
の流出がそれぞれ阻止されるようになっている。両チェ
ックバルブ40a,40bにおいて、ポペット41の先
端(図5における左側の端部)は第2ボトム側油室53
a内まで突出しており、この突出部41aの周囲におけ
る中間ブロック40のブーム基端側の端部(図5におけ
る左側の端部)には、オイルシール43が取り付けられ
ている。
における油室53a側の開口部位置は、チェックバルブ
40aにおけるポペット41の突出部41aの位置に合
うようになっており、第3ロッド内油路23dにおける
油室53a側の開口部位置は、チェックバルブ40bに
おけるポペット41の突出部41aの位置に合うように
なっている。これにより、基端側ロッド23が全縮した
状態においては(図7参照)、ピストン23aがオイル
シール43に密着するとともにポペット41がピストン
23aに押されてチェックバルブ40a,40bの両方
が開放状態となり、第2ロッド内油路23cが第1ボト
ム側油室52aと繋がり、第3ロッド内油路23dが第
1ロッド側油室52bと繋がるようになっている。
状態においては、図7に示すように、油路61および油
路63は油路65を介して第1ボトム側油室52aに繋
がり、油路64は第1ロッド側油室52bに繋がるよう
になっている。
制御を行う装置構成を示しており、コントローラ71に
は、操作装置9からの操作信号、第1伸縮センサ72、
第2伸縮センサ73からの信号が入力する。これらの信
号に基づき、コントローラ71から、第1または第2バ
ルブ60a,60bに作動信号が出力され、これらの作
動が制御されるようになっている。
ム13が第2ブーム12に対して全伸長した位置にある
か否かを検出するものであり、第2伸縮センサ73は、
第2ブーム12が格納位置にあるか否かを検出するもの
である。なお、その検出方法としては、ブームの伸長位
置を直接検出するようにしても、伸縮シリンダ20にお
けるロッド22,23の伸長状態からこれを検出するよ
うにしてもどちらでもよい。
り、次に、その作動について、まず、伸長作動から説明
する。上述したように、作動前においては、図1に示す
ように、第2、第3ブーム12,13は、それぞれ格納
位置に位置している。この状態においては、図6に示す
ように、第1、第2バルブ60a,60bはともに中立
位置に位置している。基端側ロッド23は、全縮した状
態となっており、チェックバルブ40a,40bの両方
が開放状態となって、油路61および油路63は油路6
5を介して第1ボトム側油室52aに繋がり、油路64
は第1ロッド側油室52bに繋がっている。
ルブ61a,63aにより、油室52b内の油はパイロ
ットチェックバルブ64aにより止められているため、
先端側ロッド22は全縮状態においてその伸縮が規制さ
れている。また、第2ロッド側油室53b内の油は、パ
イロットチェックバルブ62aにより止められているた
め、基端側ロッド23はその伸長作動が規制され、基端
側ロッド23は全縮状態で保持されている。
伸1ワイヤ31aおよび縮1ワイヤ32aにより、第3
ブーム13の伸縮作動が規制され、伸2ワイヤ31bお
よび縮2ワイヤ32bにより、第2ブーム12の伸縮作
動が規制されるため、ブーム10は、全縮状態において
その伸縮作動が規制されている(図1参照)。
ントローラ71に入力し、第2バルブ60bに右動信号
が出力され(図12参照)、図7に示すように、第2バ
ルブ60bが右動する。このとき、第2ロッド側油室5
3b内の油はパイロットチェックバルブ62aにより止
められているので、基端側ロッド23の全縮状態は保持
されたままである。
が開放状態となっているので、オイルポンプPからの作
動油は油路63、油路65、第2ロッド内油路23cを
通って第1ボトム側油室52aに流入する。油路63の
油圧により、パイロットチェックバルブ64aが開くの
で、第1ロッド側油室52b内の油は第3ロッド内油路
23d、油路64を通ってタンクTに戻される。これに
より、先端側ロッド22が伸長作動し、伸1ワイヤ31
aによってブーム先端側へ引っ張られて第3ブーム13
のみが伸長作動する(図1、図2参照)。
22が、図7に示すように全伸長すると、第3ブーム1
3が第2ブーム12に対して全伸長した位置となる(図
2参照)。すると、これが第1伸縮センサ72により検
出され、この検出信号がコントローラ71に入力し、第
2バルブ60bへの右動信号の出力が停止されるととも
に第1バルブ60aへ右動信号が出力される(図12参
照)。これにより、第2バルブ60bの右動が解除され
てこれが中立位置に戻るとともに、第1バルブ60aが
右動する(図8参照)。
トチェックバルブ62aが開くので、オイルポンプPか
らの作動油は、油路61、油路65、第2ロッド内油路
23cを通って第2ボトム側油室53aに流入し、ロッ
ド側油室53b内の油は油路62を通ってタンクTに戻
される。このとき、第1ボトム側油室52aおよびロッ
ド側油室52b内の油は、チェックバルブ40a,40
bによって止められているため、先端側ロッド22の全
伸長状態が保持される。
としたまま基端側ロッド23が伸長作動する。これによ
り、シリンダチューブ21がブーム先端側へ移動し、伸
2ワイヤ31bによってブーム先端側へ引っ張られて第
2ブーム12が伸長作動する。このとき、シリンダチュ
ーブ21の移動に伴って先端側ロッド22もブーム先端
側へ移動し、伸1ワイヤ31aに引っ張られて第2ブー
ム12の伸長量と同じだけ第3ブーム13が伸長する。
このため、第2ブーム12は、第3ブーム13を全伸長
させた状態のまま伸長作動する(図2、図3参照)。そ
して、基端側ロッド23が、図8に示すように全伸長す
ると、第2ブーム12が第1ブーム11に対して全伸長
し、ブーム10は、図3に示すように完全に伸長した状
態となる。
操作信号の入力が停止し、第1バルブ60aへの右動信
号の出力が停止される(図12参照)。これにより、第
1バルブ60aの右動が解除されてこれが中立状態とな
り、第1、第2バルブ60a,60bがともに中立状態
となる(図9参照)。この状態においては、第2ボトム
側油室53a内の油はパイロットチェックバルブ61
a,63aにより、第2ロッド側油室53b内の油はパ
イロットチェックバルブ62aにより止められるため、
基端側ロッド23の全伸長状態が保持される。このた
め、ブーム10は完全に伸長した状態で保持される。
時には、第2ボトム側油室53a内の圧力がブーム先端
側の両油室52a,52b内の圧力よりも大きくなり、
チェックバルブ40a,40bが開放状態となる可能性
がある(図8参照)。しかし、この場合、第1両油室5
2a,52b内の圧力が第2ボトム側油室53a内の圧
力と等しくなり、ピストン22a前後の面積差により先
端側ロッド22には伸長方向に力が作用することになる
ため、その全伸長状態が保持される。
り、第3ブーム13が伸縮シリンダ20に対してブーム
先端方向へ相対移動し、伸縮シリンダ20は、図2に示
す状態においては第3ブーム13内に半分程度しか残ら
ず、図3に示す状態においては第3ブーム13内にほと
んど残らない状態となる。このため、作業台7側に繋が
るレベリングシリンダ8と、車体1側に繋がる伸縮シリ
ンダ20との間の距離が長くなり、絶縁効率が向上す
る。
により、各ブームを同時且つ均等に伸長させる場合と比
較して、同一ブーム全長における外側の絶縁部(第3ブ
ーム)の長さが長くなり、安全性が高い。また、重量の
重い第2ブーム12が、重量の軽い第3ブーム13が全
伸長した後に伸長するので、同一ブーム全長におけるブ
ーム10の重心位置が車体1の重心に近づくため、作業
範囲を拡大することができる。
3に示すように全伸長した状態から縮小作動させる場合
について説明する。まず、操作装置9を縮操作すると、
操作信号がコントローラ71に入力し、第1バルブ60
aに左動信号が出力され(図12参照)、図10に示す
ように、第1バルブ60aが左動する。この場合、油路
62の油圧によりパイロットチェックバルブ61aが開
くので、オイルポンプPからの作動油は、油路62、第
1ロッド内油路23bを通って第2ロッド側油室53b
に流入し、第2ロッド側油室53b内の油は、第2ロッ
ド内油路23c、油路61を通ってタンクTに戻され
る。このとき、第1ボトム側油室52aおよびロッド側
油室52b内の油は、チェックバルブ40a,40bに
よって止められているため、先端側ロッド22の全伸長
状態が保持される。
としたまま基端側ロッド23が縮小作動する。これによ
り、シリンダチューブ21がブーム基端側へ移動し、縮
2ワイヤ32bによってブーム基端側へ引っ張られて第
2ブームが縮小作動する。このとき、シリンダチューブ
21の移動に伴って先端側ロッド22もブーム基端側へ
移動し、縮1ワイヤ32aに引っ張られて第2ブーム1
2の伸長量と同じだけ第3ブーム13が縮小する。この
ため、第2ブーム12は、第3ブーム13を全伸長状態
としたまま縮小作動する。(図2、図3参照)。
23が、図10に示すように全縮小すると、第2ブーム
12が格納位置に位置して格納状態となる(図2参
照)。すると、これが第2伸縮センサ73により検出さ
れ、この検出信号がコントローラ71に入力し、第1バ
ルブ60aへの左動信号の出力が停止されるとともに第
2バルブ60bへ左動信号が出力される(図12参
照)。これにより、第1バルブ60aの左動が解除され
てこれが中立位置に戻るとともに、第2バルブ60bが
左動する(図11参照)。
はパイロットチェックバルブ62aにより止められてい
るので、基端側ロッド23の全縮小状態は保持されたま
まである。このため、チェックバルブ40a,40bが
開放状態となっているので、オイルポンプPからの作動
油は油路64、第3ロッド内油路23dを通って第1ロ
ッド側油室52bに流入する。油路64の油圧により、
パイロットチェックバルブ63aが開くので、ボトム側
油室52a内の油は第2ロッド内油路23c、油路65
を通ってタンクTに戻される。
し、縮1ワイヤ32aによってブーム基端側へ引っ張ら
れて第3ブーム13が縮小作動する(図1、図2参
照)。そして、先端側ロッド22が、図11に示すよう
に全縮小すると、第3ブーム13が格納位置に位置し、
ブーム10は、図1に示すように格納状態となる。
合、例えば第3ブーム13のみを伸縮作動させている途
中でその伸縮作動が止められた場合には、図6に示す伸
長前の状態と同様に、第1ボトム側油室52a内の油は
パイロットチェックバルブ61a,63aにより、第1
ロッド側油室52b内の油はパイロットチェックバルブ
64aにより止められるため、先端側ロッド22はその
伸長状態においてその伸縮が規制される。この状態にお
いては基端側ロッド23の伸縮は規制されているため、
ブーム10はその伸長状態において伸縮が規制される。
でその伸縮作動が止められた場合には、図9に示す全伸
長後の状態と同様に、第2ボトム側油室53a内の油は
パイロットチェックバルブ61a,63aにより、第2
ロッド側油室53b内の油はパイロットチェックバルブ
62aにより止められるため、基端側ロッド23はその
伸長状態においてその伸縮が規制される。この状態にお
いては先端側ロッド22の伸縮は規制されているため、
ブーム10はその伸長状態において伸縮が規制される。
aおよび縮1ワイヤ32aにより、伸縮シリンダ20の
作動と無関係に第3ブームが伸縮することが規制され、
伸2ワイヤ31bおよび縮2ワイヤ32bにより、伸縮
シリンダ20の作動と無関係に第2ブーム12が伸縮す
ることが規制される。
バルブ60a,60bの作動制御により、伸縮シリンダ
20の伸縮作動を制御するように構成したが、図13に
示すように、第3〜第5バルブ60c〜60eの作動制
御によりそれを行うように構成してもよい。この場合、
油路61、油路62が第4バルブ60dに繋げられ、油
路63、油路64が第5バルブ60eに繋げられ、これ
ら第4および第5バルブ60d,60eは第3バルブ6
0cを介してオイルポンプP、タンクTに繋げられる。
において、伸操作が行われると右動し、縮操作が行われ
ると左動する。このとき、第2伸縮センサ72において
第2ブーム12が格納位置に位置していることが検出さ
れている場合には、第5バルブ60eが右動する。第1
伸縮センサ71において第3ブーム13が全伸長した状
態にあることが検出されている場合には、第4バルブ6
0dが右動する。このような構成によれば、第1および
第2バルブ60a,60bの作動による油路の切換と同
じように油路を切り換えることができ、同様に伸縮シリ
ンダ20の伸縮作動を制御することができる。
造によれば、伸縮シリンダが、ブーム基端側に伸長自在
な基端側ロッドと、ブーム先端側に伸長自在な先端側ロ
ッドとを有して構成され、基端側ロッドの伸側端部が第
1ブームの基端部に枢結され、先端側ロッドが第1連結
手段により第3ブームに連結され、シリンダチューブが
第2連結手段により第2ブームに連結されことにより、
先端側ロッドの伸縮作動により第3ブームが伸縮作動
し、基端側ロッドの伸縮作動により第2ブームが伸縮作
動するように構成され、且つ基端側ロッドの伸縮作動
が、先端側ロッドが全伸長した状態においてのみ行われ
るので、一本の伸縮シリンダの伸縮作動により、第3ブ
ームから順次伸長作動させ、第2ブームから順次縮小作
動させることができる。このため、複数の伸縮シリンダ
により、ブームが太くなったり、重量が増加したりする
といったことがない。
掛け回し構成にして、ブームの伸長に伴って第3ブーム
が伸縮シリンダに対してブーム先端方向へ相対移動する
ように構成することにより、ブーム伸長時には、大地に
繋がる伸縮シリンダと電線側との間の絶縁部の距離が長
くなり、絶縁効率が向上する。
ド内に3つの油路を形成し、これらのうちの2つの油路
は、基端側ロッドが全縮小した状態においては、先端側
ロッド側の油室に繋がり、先端側ロッドが全伸長した状
態においては、基端側ロッド側の油室に繋がるように構
成することにより、先端側ロッドの伸縮作動時には、確
実に基端側ロッドを全縮小した状態とすることができ、
基端側ロッドの伸縮作動時には、確実に先端側ロッドを
全伸長した状態とすることができる。また、これによ
り、この伸縮シリンダへの作動油の給排を行うための送
油管は、基端側ロッドに接続すればよいことになるが、
この基端側ロッドは第1ブームの基端部に枢結されてお
り、伸縮シリンダの伸縮作動に伴って送油管の接続部が
移動するといったことがないので、移動長さを考慮して
送油管を長くする必要がない。さらに、この送油管は3
本あればよいため、送油管の配設スペースを節約するこ
とができる。
ッド側の油室と基端側ロッド側の油室との間に設けら
れ、基端側ロッドが全縮小すると、この基端側ロッドに
ポペットが押し込められて弁が開くように構成されたチ
ェックバルブを用いて行うことにより、機械的に行うこ
とができ、確実である。
されていれば、第3ブームから伸長することによって、
各ブームを同時且つ均等に伸長させる場合と比較して、
同一ブーム全長における絶縁部の長さが長くなり、安全
性が高まる。さらに、重量の重い第2ブームが、重量の
軽い第3ブームが全伸長した後に伸長するので、各ブー
ムを同時且つ均等に伸長させる場合と比較して、同一ブ
ーム全長におけるブームの重心位置がブーム基端側に近
づくため、作業範囲を拡大することができる。
を、格納状態で示す側断面図である。
第2ブーム12に対して全伸長させた状態を示す側断面
図である。
よび第2ブーム12を全伸長させた状態を示す側断面図
である。
示す斜視図である。
傍の構成を示す断面図である。
縮操作が行われないで、伸縮シリンダ20が全縮した状
態で示す油圧回路図である。
長操作が行われ、先端側ロッド22が全伸長した状態で
示す油圧回路図である。
長操作が行われ、先端側ロッド22および基端側ロッド
23が全伸長した状態で示す油圧回路図である。
端側ロッド22および基端側ロッド23が全伸長し、伸
縮操作を止めた状態で示す油圧回路図である。
縮小操作が行われ、図9の状態から基端側ロッド23が
全縮小した状態で示す油圧回路図である。
縮小作動が行われ、図10の状態から先端側ロッド22
が全縮小した状態で示す油圧回路図である。
0bの作動制御を行う装置構成を示すブロック図であ
る。
の他のソレノイドバルブ構成を示すブロック図である。
た高所作業車の構成を示す側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1ブームと、この第1ブーム内に格納
位置からブーム先端方向に伸長自在に取り付けられた第
2ブームと、この第2ブーム内に格納位置からブーム先
端方向に伸長自在に取り付けられた第3ブームとからな
るブームの伸縮構造であって、 シリンダチューブ、前記シリンダチューブにブーム基端
側に伸長自在に設けられた基端側ロッド、前記シリンダ
チューブにブーム先端側に伸長自在に設けられた先端側
ロッドからなり、前記基端側ロッドの伸側端部が前記第
1ブーム基端部に枢結され、ブーム先端側に延びて前記
第3ブーム内に配設された伸縮シリンダと、 前記先端側ロッドおよび前記第3ブームを連結する第1
連結手段と、 前記シリンダチューブおよび前記第2ブームを連結する
第2連結手段と、 前記先端側ロッドを伸縮作動させて前記第3ブームを伸
縮作動させ、前記基端側ロッドを伸縮作動させて前記第
2ブームを伸縮作動させ、前記基端側ロッドの伸縮作動
は、前記先端側ロッドが全伸長した状態においてのみ行
わせる伸縮制御手段とからなることを特徴とするブーム
の伸縮構造。 - 【請求項2】 前記第1連結手段が、 前記第2ブームの基端部に取り付けられた第1シーブ
と、 前記第2ブームの先端部に取り付けられた第2シーブ
と、 前記先端側ロッドの伸側端部に取り付けられてブーム基
端側に延び、前記先端側ロッドの伸縮に伴って前記シリ
ンダチューブに沿ってスライド移動するスライド手段
と、 前記スライド手段のブーム基端側の端部に取り付けられ
た第3シーブと、 前記先端側ロッドの伸側端部に取り付けられた第4シー
ブと、 一端が前記第1ブームの基端部に結合され、前記第4シ
ーブに掛け回されて延び、他端が前記第3ブームの基端
部に結合される第1伸長用ワイヤと、 一端が前記第1ブームの先端部に結合され、前記第1シ
ーブ、前記第2シーブ、前記第3シーブにこの順に掛け
回されて延び、他端が前記第3ブームの基端部に結合さ
れる第1縮小用ワイヤとからなり、 前記第2連結手段が、 前記シリンダチューブのブーム基端側の端部に取り付け
られた第5シーブと、 前記シリンダチューブのブーム先端側の端部に取り付け
られた第6シーブと、 一端が前記第1ブームの基端部に結合され、前記第6シ
ーブに掛け回されて延び、他端が前記第2ブームの基端
部に結合される第2伸長用ワイヤと、 一端が前記第1ブームの先端部に結合され、前記第5シ
ーブに掛け回されて延び、他端が前記第2ブームの基端
部に結合される第2縮小用ワイヤとからなることを特徴
とする請求項1に記載のブームの伸縮構造。 - 【請求項3】 前記伸縮シリンダが油圧シリンダからな
り、これは、 前記先端側ロッドが、第1ボトム側油室および第1ロッ
ド側油室に油が給排されて伸縮作動するように構成さ
れ、前記基端側ロッドが、第2ボトム側油室および第2
ロッド側油室内に油が給排されて伸縮作動するように構
成され、 前記基端側ロッド内には、第1油路、第2油路および第
3油路が形成され、前記第1油路は、常時前記第2ロッ
ド側油室に繋がり、前記第2および第3油路は、前記基
端側ロッドが全縮小した状態においては、その一方が前
記第1ボトム側油室に繋がるとともにその他方が前記第
1ロッド側油室に繋がり、前記先端側ロッドが全伸長し
た状態においては、両方が前記第2ボトム側油室に繋が
るように構成されてなり、 前記伸縮制御手段は、 前記基端側ロッドが全縮小した状態において、前記第2
油路および前記第3油路を介して前記第1ボトム側油室
および前記第1ロッド側油室への作動油の給排を行っ
て、前記先端側ロッドのみを伸縮作動させ、 前記先端側ロッドが全伸長した状態において、前記第1
油路と、前記第2油路または第3油路の一方とを介し、
前記第2ボトム側油室および前記第2ロッド側油室への
作動油の給排を行って、前記基端側ロッドのみを伸縮作
動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載のブームの伸縮構造。 - 【請求項4】 前記第1ボトム側油室と前記第2ボトム
側油室とが第4油路により繋げられるとともに、この第
4油路には第1チェックバルブが設けられ、前記第1ロ
ッド側油室と前記第2ボトム側油室とが第5油路により
繋げられるとともに、この第5油路には第2チェックバ
ルブが設けられ、 前記第1および第2チェックバルブは、それぞれ、ポペ
ットが前記第2ボトム側油室側に付勢されて弁が閉じ、
弁が閉じた状態においては、前記ポペットが前記第2ボ
トム側油室内まで突出するように構成されてなり、 前記基端側ロッドが全縮小した状態においては、前記ポ
ペットにおける突出部が前記基端側ロッドに押し込めら
れて弁が開き、前記第2油路が前記第4油路を介して前
記第1ボトム側油室と繋がり、前記第3油路が前記第5
油路を介して前記第1ロッド側油室と繋がり、 前記先端側ロッドが全伸長した状態においては、前記第
2および第3油路が前記第2ボトム側油室に繋がるとと
もに、前記第1および第2チェックバルブにより前記第
1ボトム側油室および前記第1ロッド側油室内の油の流
出が阻止されて前記先端側ロッドの全伸長状態が保持さ
れることを特徴とする請求項3に記載のブームの伸縮構
造。 - 【請求項5】 前記第3ブームは、絶縁性部材からなる
ことを特徴とする請求項1から請求項4に記載のブーム
の伸縮構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20027597A JP3595652B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ブームの伸縮構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20027597A JP3595652B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ブームの伸縮構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143289A true JPH1143289A (ja) | 1999-02-16 |
JP3595652B2 JP3595652B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=16421620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20027597A Expired - Fee Related JP3595652B2 (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | ブームの伸縮構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3595652B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103508336A (zh) * | 2013-09-18 | 2014-01-15 | 国家电网公司 | 电力作业起重机用绝缘臂 |
CN114013332A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-08 | 上海融青新能源科技有限公司 | 一种换电站及其电池交换方法 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP20027597A patent/JP3595652B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103508336A (zh) * | 2013-09-18 | 2014-01-15 | 国家电网公司 | 电力作业起重机用绝缘臂 |
CN114013332A (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-08 | 上海融青新能源科技有限公司 | 一种换电站及其电池交换方法 |
CN114013332B (zh) * | 2021-11-05 | 2023-11-14 | 上海融青新能源科技有限公司 | 一种换电站及其电池交换方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3595652B2 (ja) | 2004-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5249643A (en) | Vehicular self-propelled aerial work platform and telescoping parallelogram boom therefor | |
US7703616B2 (en) | Telescopable sliding beam | |
US20070295497A1 (en) | Articulated mast for a coiled tubing rig | |
CN108698806B (zh) | 伸缩机构 | |
US5518129A (en) | Boom including plural arms telescopically extendible and retractable successively | |
KR20180002403A (ko) | 활선용 절연 고소작업 붐장치 | |
JPH1143289A (ja) | ブームの伸縮構造 | |
JPS6346465Y2 (ja) | ||
JPH1111891A (ja) | ブームの伸縮構造 | |
CN105934620B (zh) | 具有托管架操纵系统的船 | |
JP3126657B2 (ja) | ブーム伸縮装置 | |
JP2008006959A (ja) | ボーディングブリッジ | |
JP2721495B2 (ja) | 屈伸型伸縮ブームの自動格納装置および作動制御装置 | |
JP2000335892A (ja) | 作業車の作業台レベリング調整装置 | |
JPH09263395A (ja) | 高所作業車 | |
JP2958721B2 (ja) | 移動式クレーンの吊上げ方法及びその装置 | |
JPS6147799B2 (ja) | ||
JP2005132519A (ja) | 高所作業車のレベリング装置 | |
JP4163886B2 (ja) | クレーンのフック水平移動制御装置 | |
JP6807733B2 (ja) | 高所作業車 | |
JPH09227073A (ja) | 移動式クレーン | |
JPS58565Y2 (ja) | 輪距可変の作業車両 | |
JP2552161Y2 (ja) | ブームの伸縮装置 | |
JP2016011211A (ja) | 高所作業車 | |
JP3958607B2 (ja) | 作業装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040318 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040615 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040713 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040831 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040906 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070910 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |