JPH1143072A - 自動車の車体端部構造 - Google Patents

自動車の車体端部構造

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JPH1143072A
JPH1143072A JP9218095A JP21809597A JPH1143072A JP H1143072 A JPH1143072 A JP H1143072A JP 9218095 A JP9218095 A JP 9218095A JP 21809597 A JP21809597 A JP 21809597A JP H1143072 A JPH1143072 A JP H1143072A
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cross
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達久 山根
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保和 福田
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    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の衝突時に、その衝撃力で、車体の前
端部、および/もしくは後端部が十分に塑性変形して、
上記衝撃力に基づく衝突エネルギーが十分に吸収される
ようにする。 【解決手段】 両サイドフレーム20,20の前後方向
における少なくともいずれか一方の各端部21,21に
車幅方向に長く延びるクロスメンバ22を架設する。こ
のクロスメンバ22の車幅方向における各端部23,2
3を上記両サイドフレーム20,20の端部21,21
の端面にそれぞれ結合させる。上記クロスメンバ22の
側面視の断面を箱形状とする。上記クロスメンバ22の
各端部23内に前後方向に延びる隔壁43を設ける。こ
の隔壁43を上記各サイドフレーム20の前後方向にお
ける仮想延長線上に位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の前後方向
における車体端部の構造に関し、より詳しくは、左右の
両サイドフレームの各前端部および/もしくは各後端部
に架設されて衝突エネルギーを吸収するのに適したクロ
スメンバを備えた車体端部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動車の車体前端部の構造について
は、従来、特開平5‐58343号公報で示されるもの
がある。
【0003】これによれば、それぞれ前後方向に延びる
左右一対のサイドフレームが設けられ、これら両サイド
フレームの前端部に車幅方向に長く延びるクロスメンバ
が架設され、このクロスメンバの車幅方向における各端
部が上記両サイドフレームの端部の端面にそれぞれ結合
させられ、上記クロスメンバの側面視の断面が箱形状と
されている。
【0004】上記構成の車体前部によれば、一般に、次
の作用が生じる。
【0005】即ち、自動車が、例えば、前進中にその前
方に存在する何らかの物体に衝突したときには、この物
体から受ける衝撃力で、上記各サイドフレームの前端部
がその長手方向に圧縮されて塑性変形させられると共
に、上記クロスメンバも前後方向に圧縮されて塑性変形
させられ、これらの塑性変形により、上記衝撃力に基づ
く衝突エネルギーが吸収される。
【0006】そして、このような衝突エネルギーの吸収
により、車体の前後方向の中途部に位置する車室(もし
くは運転室)側に上記衝撃力が伝わることが抑制される
こととなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衝突時の衝
撃力が車室側に伝わることを、より確実に抑制させるた
めに、上記従来の技術においても、衝突エネルギーの吸
収をより確実にさせるようにすることが望まれている。
【0008】一方、仮に、上記した衝突時の物体が車体
の車幅方向の一側部に偏位しており、このため、左右サ
イドフレームのうち、例えば、右サイドフレームの前端
部と、クロスメンバの右端部とが上記物体からより直接
的に衝撃力を受けるような衝突(以下これを、「オフセ
ット衝突」という)をしたとすると、この場合には、そ
の衝撃力で、上記右サイドフレームの前端部と、クロス
メンバの右端部とは塑性変形して衝突エネルギーが吸収
されることになる。
【0009】しかし、この衝突の際、左サイドフレーム
の前端部と、クロスメンバの左端部には、衝撃力が十分
に伝えられないことがあり、この場合、これらには、十
分な塑性変形は得られないことから、その分、衝突エネ
ルギーの吸収が不十分になるおそれがある。
【0010】そこで、上記クロスメンバの剛性を向上さ
せ、上記「オフセット衝突」時に、車体の車幅方向の一
側部に与えられた衝撃力の一部を上記クロスメンバを介
して車体の他側部に伝え、これにより、この他側部にも
十分な塑性変形が得られるようにし、もって、衝突エネ
ルギーを十分に吸収させるようにすることが考えられ
る。
【0011】しかし、上記クロスメンバの剛性を単に向
上させると、上記衝撃力に対抗する車体の剛性が全体的
に過度に向上して、上記衝撃力による塑性変形が不十分
になるおそれを生じる。
【0012】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動車の衝突時に、その衝撃力で、車体
の前端部、および/もしくは後端部が十分に塑性変形し
て、上記衝撃力に基づく衝突エネルギーが十分に吸収さ
れるようにすることを課題とする。
【0013】また、上記衝突が「オフセット衝突」であ
る場合でも、衝突エネルギーが十分に吸収されるように
することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体端部構造は、次の如くである。
【0015】なお、この「課題を解決するための手段」
の項において、下記した( )内の用語は、特許請求の
範囲の用語に対応するものである。
【0016】請求項1の発明は、それぞれ前後方向に延
びる左右一対のサイドフレーム20,20を設け、これ
ら両サイドフレーム20,20の前後方向における少な
くともいずれか一方の各端部21,21に車幅方向に長
く延びるクロスメンバ22を架設し、このクロスメンバ
22の車幅方向における各端部23,23を上記両サイ
ドフレーム20,20の端部21,21の端面にそれぞ
れ結合させ、上記クロスメンバ22の側面視の断面を箱
形状とした自動車の車体端部構造において、
【0017】上記クロスメンバ22の各端部23内に前
後方向に延びる隔壁43を設け、この隔壁43を上記各
サイドフレーム20の前後方向における仮想延長線上に
位置させたものである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、車幅方向で、上記両サイドフレーム20,20の間
における上記クロスメンバ22の中途部54のインナパ
ネル(構成部材)36にビード55を形成したものであ
る。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の発明に加え
て、上記クロスメンバ22の中途部54の側面視の断面
積をその各端部23の断面積よりも小さくしたものであ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0021】図中符号1は自動車で、矢印Frはこの自
動車1の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っ
ての方向をいうものとする。
【0022】上記自動車1の車体2は、この車体2の前
後各部に懸架されたそれぞれ左右一対の車輪3によって
走行路面上に支持されている。上記車体2は車体フレー
ム6と、この車体フレーム6上に載置された車体本体で
あるボデー7とを有し、このボデー7の前部内が走行駆
動用のエンジンを収納するエンジンルーム8とされ、上
記ボデー7の前後方向の中途部の内部(もしくは後部側
の内部)が車室9とされている。
【0023】上記車体フレーム6は上記ボデー7を支持
する主フレーム11と、上記車輪3を懸架させかつエン
ジンを支持するサブフレーム12と、上記主フレーム1
1にサブフレーム12を支持させる支持具13とを備え
ている。
【0024】上記支持具13は、上記主フレーム11前
部における前端部に取り付けられた左右一対の板金製リ
テーナ14,14と、上記主フレーム11前部における
後端部に取り付けられた左右一対の板金製リテーナ1
5,15と、上記各リテーナ14,15に上記サブフレ
ーム12の前、後端部をそれぞれ着脱自在に支持させる
締結具16,17とを備えている。
【0025】上記主フレーム11は、それぞれ前後方向
に長く延びる左右一対の板金製サイドフレーム20,2
0を備えている。これら両サイドフレーム20,20の
前後方向における少なくともいずれか一方の各端部であ
る各前端部21,21に、車幅方向に長く延びる板金製
のクロスメンバ22が架設されている。上記クロスメン
バ22の車幅方向における各端部23が上記両サイドフ
レーム20,20の端部21,21の前端面に、上下一
対の締結具24,24と、スポット溶接(図中×印、以
下同じ)とによりそれぞれ強固に結合させられている。
【0026】上記各サイドフレーム20は、車幅方向で
互いに対面して結合させられるプレス成形品であるアウ
タパネル26とインナパネル27とを有している。上記
アウタパネル26は上下方向に延びている。一方、上記
インナパネル27は、上下に離れて対面する上板28、
下板29と、これら上板28、下板29の車幅方向にお
ける各内側縁を一体的に結合させて上下方向に延びる連
結板30と、上記上板28、下板29の各外側縁に一体
成形される外向きフランジ31,31とを備えて正面視
(もしくは背面視)の断面がほぼコの字形状とされてい
る。
【0027】上記アウタパネル26の上、下端縁と、上
記インナパネル27の上記各フランジ31,31とが互
いに接合させられてスポット溶接されている。これによ
り、上記サイドフレーム20の正面視(もしくは背面
視)の断面は箱形状とされ、このサイドフレーム20の
内部には閉じられた内部空間32が形成されている。
【0028】上記各サイドフレーム20の端部21にお
ける上記アウタパネル26には、上下方向に延びるビー
ド33が前後に複数(3本)形成されている。
【0029】上記クロスメンバ22は、前後方向で互い
に対面して結合させられるプレス成形品であるアウタパ
ネル35とインナパネル36とを有している。上記アウ
タパネル35は、上下に離れて対面する上板37、下板
38と、これら上板37、下板38の各前端縁を一体的
に結合させる連結板39と、上記上板37、下板38の
各前端縁に一体成形されるフランジ40,40とを備え
て、側面視の断面がほぼコの字形状とされている。一
方、上記インナパネル36は上下方向に延びている。
【0030】上記アウタパネル35の各フランジ40,
40と、上記インナパネル36の上、下端縁とが互いに
接合させられてスポット溶接されている。これにより、
上記クロスメンバ22の側面視の断面は箱形状とされ、
このクロスメンバ22の内部には閉じられた内部空間4
1が形成されている。
【0031】上記各サイドフレーム20の端部21で
は、そのアウタパネル26と、インナパネル27の連結
板30の各端部とが前後方向に延びる板状材とされてい
る。
【0032】上記クロスメンバ22の各端部23内に、
それぞれ前後方向に延びる左右一対の板金製バルクヘッ
ドである隔壁43,43が設けられている。これら各隔
壁43の外縁部は、上記クロスメンバ22のアウタパネ
ル35とインナパネル36とにそれぞれ接合させられる
と共にスポット溶接により強固に結合させられている。
また、上記各隔壁43は、上記各サイドフレーム20の
前後方向における仮想延長線上に位置させられており、
より具体的には、上記各サイドフレーム20の端部21
の上記板状材(アウタパネル26、連結板30)の前後
方向におけるほぼ仮想延長線上に位置させられ、かつ、
正面視(もしくは背面視)で、上記各サイドフレーム2
0の端部21の上記各板状材とほぼ同形同大とされて重
なり合わされている。
【0033】上記各隔壁43は、これに対する前後方向
からの圧縮力で、前後方向で塑性変形可能とされてい
る。上記各隔壁43にはそれぞれ上下方向に延びるビー
ド44が形成され、このビード44により各隔壁43の
剛性が高められる一方、上記した前後方向からの圧縮力
で上記塑性変形がより円滑に得られることとされてい
る。
【0034】上記主フレーム11は、上記各サイドフレ
ーム20,20の各端部21,21に架設される板金製
のラジエータサポート46を有している。このラジエー
タサポート46は左右一対のサポート本体47,47を
備えている。上記ラジエータサポート46の下端部48
を構成する上記各サポート本体47の下端部はこれに対
応する上記サイドフレーム20の端部21にスポット溶
接により結合させられている。また、上記各サポート本
体47の各上端部には、クロスメンバ50が架設されて
上記両サポート本体47,47を強固に結合させてい
る。
【0035】上記ラジエータサポート46の上端部49
を構成する上記クロスメンバ50には、不図示のラジエ
ータの上部が支持されている。また、上記ラジエータサ
ポート46の上端部49を構成する上記各サポート本体
47の上端部には、それぞれ不図示のヘッドランプが支
持されると共に、このヘッドランプを嵌入させて前方へ
の照射を可能とさせるヘッドランプ取付孔52が形成さ
れている。
【0036】また、上記サポート本体47には、前記ボ
デー7の一部であるフェンダエプロン53が支持され、
このフェンダエプロン53は前記エンジンルーム8の側
面を構成している。
【0037】そして、上記構成によれば、自動車1と何
らかの物体とが前後方向で互いに衝突したときには、こ
の物体から受ける衝撃力Fで、上記サイドフレーム20
の端部21が塑性変形させられると共に、上記クロスメ
ンバ22も塑性変形させられ、これらの塑性変形によ
り、上記衝撃力Fに基づく衝突エネルギーが吸収されて
上記衝撃力Fが車体2の前後方向の中途部に位置する車
室9側に伝わることが防止される。
【0038】上記の場合、クロスメンバ22からサイド
フレーム20に衝撃力Fが伝わるとき、この衝撃力Fを
支えようとして上記板状材に生じる反力は、この板状材
26,30が延びている前後方向で、上記衝撃力Fに対
抗する方向に向うこととなり、このため、前記したよう
に、板状材(アウタパネル26、連結板30)の前後方
向におけるほぼ仮想延長線上に位置させられた上記各隔
壁43には、上記衝撃力Fと、その反力とによって大き
い圧縮応力が生じることとなる。
【0039】よって、上記隔壁43は十分に塑性変形さ
せられて、衝突エネルギーが十分に吸収されることとな
る。
【0040】また、上記したように、各隔壁43は、ク
ロスメンバ22の内部空間41に設けられているため、
上記したように衝突エネルギーの吸収のために隔壁43
を設けても、車体2の外形にほとんど変化はなく、よっ
て、車体2の見栄えが良好に保たれると共に、上記クロ
スメンバ22の内部の余剰空間が利用されたことから、
このクロスメンバ22に対する他の車体構成部品が関連
する構成について、支障や変更が生じることも防止さ
れ、車体2の成形上有益である。
【0041】図1、6、8、9において、車幅方向で、
上記両サイドフレーム20,20の間における上記クロ
スメンバ22の中途部54の構成部材には、車幅方向に
長く延びるビード55がプレス成形により形成されてい
る。より具体的には、上記クロスメンバ22の中途部5
4におけるインナパネル36の上下方向の中途部に上記
ビード55が形成され、このビード55により、上記ク
ロスメンバ22の内部空間41は上下に仕切られて、上
記クロスメンバ22の中途部54の剛性が十分に高めら
れている。
【0042】よって、特に、「オフセット衝突」時に、
車体2の車幅方向の一側部に与えられた衝撃力Fの一部
は、上記クロスメンバ22を介して車体2の他側部によ
り確実に伝えられ、これにより、この他側部でも、上記
サイドフレーム20の端部21やクロスメンバ22の端
部23が十分に塑性変形することとなり、このため、衝
突エネルギーの吸収が十分になされる。
【0043】特に図1において、上記クロスメンバ22
の中途部54の側面視の断面積はその各端部23の断面
積よりも小さくされている。
【0044】このため、上記クロスメンバ22の剛性が
過度に大きくなることが防止され、つまり、上記衝撃力
Fに対抗する車体2の剛性が全体的に過度に向上すると
いうことは防止される。
【0045】よって、「オフセット衝突」であると否と
にかかわらず、自動車1の衝突時には、各サイドフレー
ム20,20の端部21,21と、クロスメンバ22の
各端部23,23とがそれぞれ十分に塑性変形して、衝
突エネルギーが十分に吸収される。
【0046】なお、以上は図示の例によるが、上記構成
を、両サイドフレーム20,20の各後端部に架設され
たクロスメンバに適用してもよい。
【0047】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0048】請求項1の発明は、それぞれ前後方向に延
びる左右一対のサイドフレームを設け、これら両サイド
フレームの前後方向における少なくともいずれか一方の
各端部に車幅方向に長く延びるクロスメンバを架設し、
このクロスメンバの車幅方向における各端部を上記両サ
イドフレームの端部の端面にそれぞれ結合させ、上記ク
ロスメンバの側面視の断面を箱形状とした自動車の車体
端部構造において、
【0049】上記クロスメンバの各端部内に前後方向に
延びる隔壁を設け、この隔壁を上記各サイドフレームの
前後方向における仮想延長線上に位置させてある。
【0050】そして、自動車と何らかの物体とが前後方
向で互いに衝突したときには、この物体から受ける衝撃
力で、上記サイドフレームの端部が塑性変形させられる
と共に、上記クロスメンバも塑性変形させられ、これら
の塑性変形により、上記衝撃力に基づく衝突エネルギー
が吸収されて上記衝撃力が車体の前後方向の中途部に位
置する車室側に伝わることが防止される。
【0051】上記の場合、クロスメンバからサイドフレ
ームに衝撃力が伝わるとき、この衝撃力を支えようとし
て上記サイドフレームに生じる反力は、このサイドフレ
ームが延びている前後方向で、上記衝撃力に対抗する方
向に向うこととなり、このため、このサイドフレームの
前後方向における仮想延長線上に位置させられた上記隔
壁には、上記衝撃力と、その反力とによって大きい圧縮
応力が生じることとなる。
【0052】よって、上記隔壁は十分に塑性変形させら
れて、衝突エネルギーが十分に吸収されることとなる。
【0053】また、上記したように、隔壁は、クロスメ
ンバの内部に設けられているため、上記したように衝突
エネルギー吸収のために隔壁を設けても、車体の外形に
ほとんど変化はなく、よって、車体の見栄えが良好に保
たれると共に、上記クロスメンバの内部の余剰空間が利
用されたことから、このクロスメンバに対する他の車体
構成部品が関連する構成について、支障や変更が生じる
ことも防止され、車体の成形上有益である。
【0054】請求項2の発明は、車幅方向で、上記両サ
イドフレームの間における上記クロスメンバの中途部の
構成部材にビードを形成してある。
【0055】このため、上記ビードによりクロスメンバ
の中途部の剛性が高められる。
【0056】よって、特に、「オフセット衝突」時に、
車体の車幅方向の一側部に与えられた衝撃力の一部は、
上記クロスメンバを介して車体の他側部により確実に伝
えられ、これにより、この他側部でも、上記サイドフレ
ームの端部やクロスメンバの端部が十分に塑性変形する
こととなり、このため、衝突エネルギーの吸収が十分に
なされる。
【0057】請求項3の発明は、上記クロスメンバの中
途部の側面視の断面積をその各端部の断面積よりも小さ
くしてある。
【0058】このため、上記クロスメンバの剛性が過度
に大きくなることが防止され、つまり、上記衝撃力に対
抗する車体の剛性が全体的に過度に向上するということ
は防止される。
【0059】よって、「オフセット衝突」であると否と
にかかわらず、自動車の衝突時には、各サイドフレーム
の端部と、クロスメンバの各端部とがそれぞれ十分に塑
性変形して、衝突エネルギーが十分に吸収される。
【0060】しかも、上記したように、クロスメンバの
中途部の断面積を小さくした分、このクロスメンバが軽
くなり、つまり、衝突エネルギーを十分に吸収できるよ
うにしたものでありながら、車体を軽くできるという利
点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】車体前部の左側部の斜視展開図である。
【図2】車体前部の側面図である。
【図3】車体前部の正面図である。
【図4】車体前部の平面図である。
【図5】図2の部分拡大図である。
【図6】図3の部分拡大図である。
【図7】図5の7‐7線矢視断面図である。
【図8】図4の部分拡大図である。
【図9】図3の9‐9線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 9 車室 20 サイドフレーム 21 端部 22 クロスメンバ 23 端部 26 アウタパネル(板状材) 30 連結板(板状材) 36 インナパネル(構成部材) 41 内部空間 43 隔壁 44 ビード 54 中途部 55 ビード F 衝撃力

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ前後方向に延びる左右一対のサ
    イドフレームを設け、これら両サイドフレームの前後方
    向における少なくともいずれか一方の各端部に車幅方向
    に長く延びるクロスメンバを架設し、このクロスメンバ
    の車幅方向における各端部を上記両サイドフレームの端
    部の端面にそれぞれ結合させ、上記クロスメンバの側面
    視の断面を箱形状とした自動車の車体端部構造におい
    て、 上記クロスメンバの各端部内に前後方向に延びる隔壁を
    設け、この隔壁を上記各サイドフレームの前後方向にお
    ける仮想延長線上に位置させた自動車の車体端部構造。
  2. 【請求項2】 車幅方向で、上記両サイドフレームの間
    における上記クロスメンバの中途部の構成部材にビード
    を形成した請求項1に記載の自動車の車体端部構造。
  3. 【請求項3】 上記クロスメンバの中途部の側面視の断
    面積をその各端部の断面積よりも小さくした請求項2に
    記載の自動車の車体端部構造。
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