JPH1142990A - 車輌のセンサ機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は自動車等の車輌に干渉する障害物を完
全に検知することを課題とする。 【解決手段】車輌１の末端下部に超音波センサ３を配置
し、該超音波センサ３では検知出来ない低い障害物４は
該超音波センサ３の下側に配置した接触型センサ６で検
知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は特に車輌のコーナー
付近の障害物を検知するセンサ機構に関するものであ
る。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】図４に示すように従来
から例えば自動車(1) 等の車輌のコーナー(2) の下部に
は超音波センサ(3) が配置される場合があり、該超音波
センサ(3) によってコーナー(2) 付近の障害物を検出す
る。該超音波センサ(3) による検知範囲Ａの下限が低す
ぎると車体や床下部品に干渉しない障害物まで検出して
しまうおそれがあり、また地面からの反射で障害物が無
いのに誤検知する場合もあるので、該超音波センサ(3)
による検知範囲Ａの下限はある程度高く設定しておく必
要がある。しかしこのようにすると該超音波センサ(3)
の検知範囲Ａの下限より下側の不検知帯Ｂに障害物(4)
が存在しても、該超音波センサ(3) によっては検知出来
ず、例えばマフラー(5) 等のように車体床下から垂設さ
れているような部品が障害物(4) によって損傷する危険
性があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、車輌(1) の末端下部に超
音波センサ(3) を配置し、更にその下側に接触型センサ
(6) を配置した車輌のセンサ機構を提供するものであ
る。

【０００４】

【発明の実施の形態】本発明の一具体例を図１〜図３に
示す。図１に示すように自動車(1) の後下端コーナー
(2) に超音波センサ(3) が配置され、更にその下側には
接触型センサ(6) が配置される。

【０００５】該超音波センサ(3) においては図２に示す
ように、発振回路から超音波を発生し、障害物から反射
して来た受信波を増幅部で増幅した上で検波部で検波
し、更に波形形成部で矩形波に成形してコントロールユ
ニットに出力し、該コントロールユニットから音または
光等によって使用者に障害物の存在を警告する。

【０００６】該接触型センサ(6) においては図３に示す
ように、接触センサ腕(7) が障害物(4) に衝突して押さ
れると、圧電素子(8) が圧迫されて電流が発生し、該電
流を増幅部で増幅した上で検波器にて検知し、波形成形
部で矩形波に成形してコントロールユニットに出力し、
該コントロールユニットから音、光等によって警報を発
生する。なお該接触型センサ(6) の接触センサ腕(7) の
長さはマフラー(5) 等の自動車の床下部品の位置によっ
て決定する。

【０００７】上記構成において、図１に示す状態から自
動車(1) がバックした場合、地面Ｇから突出する障害物
(4) は超音波センサ(3) の検知範囲Ａより下の不検知帯
Ｂに存在するから、超音波センサ(3) では検出すること
が出来ないが、該障害物(4)が接触型センサ(6) の接触
センサ腕(7) に衝突すれば使用者に警報が発せられる。
したがって本具体例では超音波センサ(3) の検知範囲が
Ａ＋Ｃに広がることになる。しかし接触型センサ(6) の
検知範囲Ｃより下の突出物(4A)はマフラー(5)等の床下
部品に衝突しないから検知されない。

【０００８】

【発明の効果】本発明では従来の超音波センサでは検出
されないが、しかしマフラー等の自動車の床下部品には
干渉する障害物を接触型センサで確実に検知することが
出来る。しかし該床下部品に干渉しないような突出物ま
で検知しないように該接触型センサの接触センサ腕の長
さを調節することによって無駄な検知を解消することが
出来る。

【図面の簡単な説明】

図１〜図３は本発明の一具体例を示すものである。

【図１】自動車後端部説明図

【図２】超音波センサ説明図

【図３】接触型センサ説明図

【図４】従来の自動車後端部説明図

【符号の説明】

1 自動車（車輌） 3 超音波センサ 6 接触型センサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】車輌の末端下部に超音波センサを配置し、
   更にその下側に接触型センサを配置したことを特徴とす
   る車輌のセンサ機構