JPH1142894A - 金箔の添着方法 - Google Patents

金箔の添着方法

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JPH1142894A
JPH1142894A JP21553697A JP21553697A JPH1142894A JP H1142894 A JPH1142894 A JP H1142894A JP 21553697 A JP21553697 A JP 21553697A JP 21553697 A JP21553697 A JP 21553697A JP H1142894 A JPH1142894 A JP H1142894A
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gold
gold leaf
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cut
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JP21553697A
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Akira Ishibashi
彰 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 菓子などの食料品や漆器などの器物(被装飾
物)に、不定形状を含む所望形状の金箔を所望の位置に
簡単にかつ均一な品質で添着する方法を得る。 【解決手段】 可食性糊剤から製造された薄いフイルム
2上に金箔1を添設した積層体3を用い、積層体3を所
望形状に切断して切断片4を得る第1工程と、この切断
片4を湿潤状態で被装飾物6の表面に添着する第2工程
とを備えていることを特徴とする。フイルム2を製造す
る可食性糊剤としては、澱粉フイルム、カルボキシメチ
ルセルロース、アルギン酸ソーダ、キチン酸、キト酸及
びマンナンなどを挙げることができる。湿潤状態を得る
ための媒体としては、食塩水、エタノール、エタノール
水溶液などを用いることができる。金箔と可食性糊剤の
積層体3を切断する作業や、切断片4を被装飾物の所望
の位置に載置する作業は、あまり熟練を必要とすること
なく、正確な作業を行うことが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、饅頭その他の菓
子、うどんその他の麺類、天ぷらその他の惣菜類などの
食料品や、防腐ないし防臭材として使用される木炭その
他の物品や、漆器等の器物(この明細書では「被装飾
品」と総称する)に不定形を含む所望形状の金箔を添着
する方法に関するもので、熟練を要することなくかつ不
良品を生ずることなく、これら被装飾物に金箔を添着す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】饅頭、煎餅、最中、練り菓子などの表面
に金箔の小片を添着して装飾することは従来から行われ
ている。またうどん等の麺類に不定形の金箔を添着した
商品も知られている。これらの食料品に金箔を添着する
従来手段は、所定形状に切断した金箔を職人が一つ一つ
装飾しようとする部分に載せていくか、あるいは金箔を
小さく破断したものをこれらの食品の上に振りかけて不
定の位置に金箔を添着するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】金箔の添着作業は添着
しようとする金箔の端をピンセットなどで摘み、軽く息
を吹きかけて金箔が縮れたり折れ曲がったりしないよう
にしながら、金箔を所望の位置に載せていくという手順
により行われている。金箔は非常に薄いため、ピンセッ
トで摘むときに不要な力が加わったり、被装飾物に金箔
を載せるときに、うまく金箔を展開させるような空気流
を作用させることができないと、金箔が折れ曲がったり
皺になった状態で添着され、しかもこれを修正すること
は不可能である。そのため、上述したような物品に金箔
を添着する作業には、高度の熟練を必要とし、高度な熟
練をもってしても品質にある程度のばらつきが生ずると
いう問題があった。
【0004】この発明は、菓子などの食料品を始めとす
る被装飾物に、不定形状を含む所望形状の金箔を所望の
位置に簡単にかつ均一な品質で添着することが可能な方
法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の金箔の添
着方法は、可食性糊剤から製造された薄いフイルム2上
に金箔1を添設した積層体3を用い、積層体3を所望形
状に切断して切断片4を得る第1工程と、この切断片4
を湿潤状態で被装飾物6、7、11の表面に添着する第
2工程とを備えていることを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の金箔の添着方法は、請求項
1記載の金箔の添着方法において、可食性糊剤から製造
された薄いフイルム2が澱粉フイルムであることを特徴
とするものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の金
箔の添着方法において、可食性糊剤で製造された薄いフ
イルム2がカルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソ
ーダ、キチン酸、キト酸及びマンナンからなる群から選
ばれた一個または複数個から製造されたものであること
を特徴とするものである。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の金箔の添着方法において、湿潤状態を得るた
めの媒体が食塩の水溶液であることを特徴とするもので
ある。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の金箔の添着方法において、湿潤状態を得るた
めの媒体がエタノールないしエタノール水溶液であるこ
とを特徴とするものである。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4又は5記載の金箔の添着方法において、被装飾物
が菓子等の食品であることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】可食性糊剤とは、そのまま食することができる
糊剤であり、しかも乾燥状態でフイルムを形成し、湿潤
状態で粘着性を発揮するものである。具体的には、澱
粉、アラビアゴム、トラガントゴム、カルボキシメチル
セルロース(CMC)、アルギン酸ソーダ、マンナン、
カゼイン、キチン酸又はキト酸を挙げることができる。
澱粉から製造される薄いフイルムとしてオブラートがあ
る。一般にオブラートはじゃがいもを原料にして製造さ
れるが、その他の植物原料たとえば葛や片栗を原料とし
てフィルムを調製することもできる。フイルムの厚さは
1ないし100ミクロン程度で、一般に市販されている
オブラートを用いることができる。
【0012】金箔は1枚ずつ箔打ち紙の間に挟んで、箔
打ち機で面直角方向に殴打されることにより、薄く展伸
されたもので、一般に用いられているものは、一辺20
cm程度の正方形である。可食性糊剤から製造された薄
いフイルムは金箔より若干大きめのものを準備し、箔打
ち紙を剥がしながら金箔を直接可食性糊剤から製造され
た薄いフイルムの上に載せ、必要により間紙を挟んで重
ね合わせていく。可食性糊剤から製造された薄いフイル
ムの上に金箔を載せる作業は、従来と同様な手作業によ
り行われるが、比較的大きな寸法のものを箔打ち職人が
扱うこととなるので、この作業は特に障害とはならな
い。
【0013】このようにして得られた金箔と可食性糊剤
から製造された薄いフイルムとの積層体3は、たとえば
菓子に使用するのであれば菓子メーカーに納入され、菓
子メーカーは、この積層体3を金箔1と可食性糊剤から
製造された薄いフイルムとを一体にした状態で切断して
切断片4を作り、この切断片4をたとえばピンセット5
で摘んで可食性糊剤から製造された薄いフイルムを下
(被装飾物側)にして菓子の所望の位置に載せる。
【0014】菓子が饅頭や練り菓子6であれば、それ自
体が水を含んだ湿潤状態となっているから、切断片4を
菓子に載せると、可食性糊剤から製造された薄いフイル
ムが溶融して金箔片が菓子6の表面にしっかりと添着さ
れる。菓子が最中の皮7や煎餅のような乾燥したもので
あれば、その表面の金箔片を添着しようとする部分に
水、食塩水、エタノールなどを薄く塗布して、その後上
記と同様に金箔と可食性糊剤から製造された薄いフイル
ムとの積層体3の切断片4を載置する。さらにこれとは
逆に切断片4の可食性糊剤から製造された薄いフイルム
を予め水を含んだスポンジ9の上に置いて湿らせた後、
乾燥した被装飾物6、7の上に添着するということもで
きる。この場合には可食性糊剤から製造された薄いフイ
ルムがあまり速く溶けないように食塩水やエタノールを
用いるのが有効である。
【0015】金箔と可食性糊剤から製造された薄いフイ
ルムとの積層体3を所望形状に切断する作業や、切断片
4を被装飾物の所望の位置に載置する作業は、薄い金箔
がこれより厚さの厚いある程度の剛性を備えた可食性糊
剤から製造された薄いフイルムによって保持されている
ため、あまり熟練を必要とすることなく、正確な作業を
行うことが可能である。上記は菓子の場合について述べ
たが、その他の物品に金箔片を添着する場合にも同様な
方法で行うことができる。
【0016】この発明の方法は切断された比較的小型の
金箔片を、食品や食品の包装、食品の保存や食品の装飾
のために用いられる飾り物などに添着するときに特に有
効である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は金箔1と澱粉フイルム2と
の積層体3を示したもので、澱粉フイルム2としてはオ
ブラートを使用している。この積層体3を所望の形状に
鋏やナイフ等で切断して切断片4を製造し、この切断片
4をピンセット5で挟んで練り菓子6の所望の箇所に載
せて添着する。
【0018】被装飾物が最中の皮7のように乾燥したも
のであれば、図2に示すように、金箔片を添着しようと
する部分に刷毛8で水を薄く塗り、金箔とオブラートと
の積層体3の切断片4を塗布した水が乾かないうちに当
該箇所に載せる。また他の方法として、図3に示すよう
に、エタノールなどを含ませたスポンジ9の上に切断片
4を一旦置いてオブラート2を湿らせた後装飾しようと
する最中の皮7の所望の位置に載せて添着する。
【0019】図4は御飯を炊いたり保存したりするとき
に、防腐や防臭のために用いられる木炭片(竹炭が好ん
で用いられる)に、この発明の方法で金箔片を添着して
装飾する例を示したものである。この場合には、製造さ
れた木炭片11を水で洗い、その水が乾かないうちに金
箔とオブラートとの積層体3の切断片4を所望の位置に
添着することによって木炭片11に金箔片の装飾模様を
付ける。同様な方法で漆器や衝立などに金箔を貼着する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したこの発明の方法により、従
来高度な熟練作業を必要とした菓子などの食品、箱や衝
立などの装飾器物その他の物品への金箔の添着作業を、
非熟練者であっても容易に行うことができるようにな
り、また金箔の切断作業や添着作業時に生ずる金箔のロ
スや不良品の発生がなくなり、より品質の高い製品を得
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】練り菓子に金箔を添着する実施例を示す説明図
【図2】最中の皮に金箔を添着する実施例を示す説明図
【図3】最中の皮に金箔を添着する他の実施例を示す説
明図
【図4】木炭に金箔を添着する実施例を示す説明図
【符号の説明】
1 金箔 2 澱粉フィルム 6 練り菓子 7 最中の皮 11 木炭

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可食性糊剤から製造された薄いフイルム
    (2) 上に金箔(1) を添設した積層体(3) を用い、積層体
    (3) を所望形状に切断して切断片(4) を得る第1工程
    と、この切断片(4) を湿潤状態で被装飾物(6,7,11)の表
    面に添着する第2工程とを備えていることを特徴とす
    る、金箔の添着方法。
  2. 【請求項2】 可食性糊剤から製造された薄いフイルム
    (2) が澱粉フイルムであることを特徴とする、請求項1
    記載の金箔の添着方法。
  3. 【請求項3】 可食性糊剤で製造された薄いフイルム
    (2) がカルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソー
    ダ、キチン酸、キト酸及びマンナンからなる群から選ば
    れた一個または複数個から製造されたものであることを
    特徴とする、請求項1記載の金箔の添着方法。
  4. 【請求項4】 湿潤状態を得るための媒体が食塩の水溶
    液であることを特徴とする、請求項1、2または3記載
    の金箔の添着方法。
  5. 【請求項5】 湿潤状態を得るための媒体がエタノール
    ないしエタノール水溶液であることを特徴とする、請求
    項1、2または3記載の金箔の添着方法。
  6. 【請求項6】 被装飾物が菓子等の食品であることを特
    徴とする、請求項1、2、3、4又は5記載の金箔の添
    着方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015052597A1 (en) * 2013-10-07 2015-04-16 Ds Group Ultrathin metal coated referred herein as metalized edible film and hygienic process for preparation thereof
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JP2019072907A (ja) * 2017-10-16 2019-05-16 株式会社金銀箔工芸作田 摘子棒を有する食品の周側面に金箔を被着する方法及び金箔を周側面に被着して成る摘子棒を有する食品
CN113286522A (zh) * 2019-08-27 2021-08-20 美人金有限责任公司 金叶加工设备和加工方法

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