JPH1142804A - 記録ヘッド駆動装置および記録ヘッド駆動方法 - Google Patents

記録ヘッド駆動装置および記録ヘッド駆動方法

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JPH1142804A
JPH1142804A JP14768798A JP14768798A JPH1142804A JP H1142804 A JPH1142804 A JP H1142804A JP 14768798 A JP14768798 A JP 14768798A JP 14768798 A JP14768798 A JP 14768798A JP H1142804 A JPH1142804 A JP H1142804A
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JP
Japan
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timing
elements
control signal
recording
heating elements
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Application number
JP14768798A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Sawano
充 沢野
Osamu Shimizu
治 清水
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 なるべく低い印加電圧で、千鳥配列ドットに
よる階調表現を確実に表現すること。 【解決手段】 発熱素子11をグループ化しておき、各
グループ毎に発熱開始タイミングを設定する。ラッチ回
路15a〜15dは、プリントデータに応じた長さのス
トローブパルスを発生させる。該ストローブパルスを発
生させるタイミングは、タイミング制御回路13から入
力されるストローブ同期信号によって制御されており、
各ラッチ回路15a,b,c,d毎に異なる。該ストロ
ーブパルスによって、各スイッチング素子12は導通状
態になり発熱素子11への電圧印加を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、千鳥状に配列した
ドットをプリントするためのサーマルヘッド等を駆動す
る記録ヘッド駆動装置および記録ヘッド駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、感熱プリンタにおいては、発熱
素子をライン状に配置したサーマルヘッドを用いて画像
を形成している。このサーマルヘッドにおいては、各発
熱素子の発熱をドット毎に制御することで、用紙などに
画像を形成する。以下、サーマルヘッドを用いたプリン
タの概要を図5を用いて説明する。
【0003】プリントデータのデータ信号は、データ転
送クロックに従ってシリアルに入力される。プリンタ
は、入力されたプリントデータをシフトレジスタ114
に記憶してゆき、1ライン分のプリントデータがそろっ
た時点で、ラッチ回路115がこれをラッチする。ラッ
チ回路115は、ストローブ同期信号にあわせてストロ
ーブパルスを一斉に出力することで、各発熱素子111
毎に設けられたスイッチング素子112を一斉に作動さ
せる。その結果、このとき導通状態になったスイッチン
グ素子112に対応する発熱素子111は、コモン電極
125を通じて電力が供給されて発熱する。そして、こ
の熱によって、用紙上にドットが形成される。
【0004】各スイッチング素子112の通電状態(O
N/OFF)は入力されたプリントデータに応じて異な
り、また、通電時間も当該ドットのプリントデータ(当
該ドットの面積率)に応じて異なる。
【0005】ところで、近年、画質向上などを主たる目
的として、発熱素子へ電圧を印加するタイミング(すな
わち、発熱のタイミング)をずらすことで、用紙上に形
成する画素ドットを千鳥状にした制御技術がある。この
ような技術については、例えば、特開平7−31267
7号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでのプ
リンタ(図5参照)では、回路構成上、1ラインを構成
する発熱素子111の発熱開始タイミングはすべて同期
しており、発熱素子毎に(あるいは、1ライン分の発熱
素子を複数グループに分けて各グループ毎に)電圧印加
タイミングを独自に調整することはできなかった。従っ
て、あるグループの発熱素子への電圧印加を開始するた
めには、それまで電圧を印加していた他のグループの発
熱素子への電圧印加を終了させなければならない。
【0007】そのため、1ライン分の発熱素子を複数グ
ループに分けて、それぞれへの電圧印加タイミングを異
なったものにするためには、一つのグループに対して割
り当てることのできる時間(電圧を印加できる時間の長
さ)は、タイミングをずらさない装置に比べて短くせざ
るを得なかった。さらに、回路構成上、プリントデータ
の入力は電圧を印加する直前に行わなければならない。
プリントデータの転送処理とは無関係に、発熱のタイミ
ングだけをずらすことはできないため、プリントデータ
を転送するためのデッドタイムが生じ、電圧を印加可能
な時間の長さ(ストローブパルスの幅)は実際にはさら
に短くなっていた。
【0008】図6は、発熱素子を奇数番目と偶数番目と
の2つのグループに分けて発熱のタイミングを調整する
場合における、ブラック(K)およびシアン(C)につ
いてのストローブパルスを図6に示している。図6に示
されるように、各グループに割り当てることのできる時
間は、これまで(1ラインを構成する発熱素子の発熱開
始タイミングをすべて同期させている場合)に比べて1
/2(この例では3.5ms)未満となっている。
【0009】このような事情から、面積率100%のド
ット(いわゆる、ベタ画像)を出力しようとすると、ド
ット間に隙間が残ってしまい、面積率が100%に到達
しないことがある。そのため、これまでは、面積率の大
きいドットを形成する際には、コモン電極を通じて発熱
素子に印加する電圧を通常よりも高くして短時間により
大きな電力(エネルギ)を供給することで、これを補っ
ていた。
【0010】しかし、電圧を高くするとヘッドのピーク
温度が必要以上に高くなってしまい、オーバーヒートに
よる異常が記録材料に発生することがあった。
【0011】本発明は、過剰な電圧を印加することなく
面積階調(特に、面積率100%のドット)等の印字階
調を確実に表現できる記録ヘッド駆動装置および記録ヘ
ッド駆動方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる記録ヘッ
ド駆動装置は、電力の供給に基づき媒体への記録エネル
ギーを変調する複数の記録素子と、前記記録素子毎に設
けられ、前記記録素子への電力供給をそれぞれ制御する
スイッチング素子と、プリントデータに応じて前記スイ
ッチング素子をそれぞれ駆動するための制御信号(スト
ローブ信号)を出力する制御信号出力部と、前記制御信
号の出力タイミングを前記記録素子毎にそれぞれ任意に
設定するタイミング制御部とを具備したものである。
【0013】前記複数の記録素子として、電力が供給さ
れて発熱する複数の発熱素子を用いることができる。
【0014】さらに、前記タイミング制御部が、前記制
御信号の出力タイミングを前記記録素子の配列順に従っ
て分類される前記記録素子のグループ毎に任意に設定可
能としたものである。
【0015】さらに、前記タイミング制御部が、前記制
御信号の出力タイミングを外部信号に基づいて任意に設
定可能としたものである。
【0016】本発明に係わるサーマルヘッド駆動装置
は、電力が供給されて発熱する複数の発熱素子と、前記
発熱素子毎に設けられ、前記発熱素子への電力供給をそ
れぞれ制御するスイッチング素子と、プリントデータに
応じて前記スイッチング素子をそれぞれ駆動するための
制御信号(ストローブ信号)を出力する制御信号出力部
と、前記制御信号の出力タイミングを前記発熱素子毎に
それぞれ任意に設定するタイミング制御部とを具備した
ものである。
【0017】本発明に係わる記録ヘッド駆動方法は、電
力の供給に基づき媒体への記録エネルギーを変調する複
数の記録素子を有してなる記録ヘッドの駆動方法であっ
て、プリントデータに応じて、前記複数の記録素子への
電力供給をそれぞれ制御するスイッチング素子をそれぞ
れ駆動するための制御信号を出力する制御信号出力ステ
ップと、前記制御信号の出力タイミングを前記記録素子
毎にそれぞれ任意に設定するタイミング制御ステップと
を有するものである。
【0018】さらに、前記タイミング制御ステップにお
いて、前記制御信号の出力タイミングを前記記録素子の
配列順に従って分類される前記記録素子のグループ毎に
任意に設定するものである。さらに、前記タイミング制
御ステップにおいて、前記制御信号の出力タイミングを
外部信号に基づいて任意に設定するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本実施形態は、記録素子として用
いる発熱素子をグループ分けし、該グループ毎に発熱開
始タイミングを設定可能にしたものである。特に、本実
施形態では、各発熱素子のスイッチング素子の動作タイ
ミングをずらすことが可能な駆動装置を採用すること
で、各発熱素子へ電圧を印加できる時間(ストローブパ
ルス幅の最大値)を短くすることなくこの発熱開始タイ
ミングの独立的制御を実現している。
【0020】図1は本実施形態に係る記録ヘッド駆動装
置の一例としてのサーマルヘッド駆動装置を示してい
る。図1に示されるように、サーマルヘッド駆動装置
は、発熱素子11と、スイッチング素子12と、制御信
号出力部を構成するシフトレジスタ回路14、ラッチ回
路15a,15b,15c,15dと、スイッチング素
子12の駆動タイミングを制御するタイミング制御回路
13と、電源回路20と、ストローブ同期信号を生成す
る制御回路30とを備えて構成されている。さらに、こ
れらを互いにつなぐ各種配線(例えば、電源回路20と
発熱素子11をつなぐコモン電極25)を備えている。
【0021】発熱素子11は、電源回路20から供給さ
れる電力によって、用紙上にドットを形成するのに必要
な熱を発生させるものである。各発熱素子11は、ライ
ン状に配列されている。本実施形態では、この発熱素子
11を4つのグループに分け、発熱開始のタイミングを
後述する各部によって各グループ毎に調整できるように
している。
【0022】グループ分けは、各発熱素子11の配列順
(本実施形態では、ライン上における位置を4の剰余
系)に基づいて分類することで行っている。つまり、
1,5,・・・,(4N−3)番目の発熱素子11のグ
ループ(以下“第1グループ"と呼ぶ)と、2,6,・
・・,(4N−2)番目の発熱素子11のグループ(以
下“第2グループ"と呼ぶ)と、3,7,・・・,(4
N−1)番目の発熱素子11のグループ(以下“第3グ
ループ"と呼ぶ)と、4,8,・・・,(4N)番目の
発熱素子11のグループ(以下“第4グループ"と呼
ぶ)とに分けている。図中、各グループ1〜4の各色
(K,C,M,Y)に対する発熱開始タイミングがテー
ブル形式で設定されている。
【0023】発熱素子11は記録用紙の幅方向(主走査
方向)に配列されている。サーマルヘッドは、発熱素子
11の列(ライン)が用紙送り方向(副走査方向)と直
交するように設置されている。なお、電源回路20から
の電力の供給は、コモン電極25を通じてなされてい
る。スイッチング素子12は、発熱素子11への電力の
供給(つまり、電圧の印加)を選択的に導通/非導通状
態(ON/OFF)に設定するためのものであり、各発
熱素子11毎に設けられている。各スイッチング素子1
2の導通状態(ON/OFF)は、それぞれに対応づけ
られているラッチ回路15によって制御されている。
【0024】本実施形態では、ラッチ回路15から出力
されるストローブパルスが低(Low)状態においてス
イッチング素子が導通状態(電圧印加)に、一方、ラッ
チ回路15から出力されるストローブパルスが高(H
i)の状態においてスイッチング素子が非導通状態にな
る。また、各スイッチング素子12が導通している時間
(ストローブパルス幅)は、当該スイッチング素子12
に対応して入力されたプリントデータ(すなわち、当該
発熱素子11によって形成しようとするドットの面積
率)に応じて変更される。
【0025】タイミング調整回路13は、制御回路30
から入力されたストローブ同期信号(以下“原ストロー
ブ同期信号"と呼ぶ)を所定のシフト量だけ遅延させる
ことで、タイミングの異なる4種類のストローブ同期信
号を生成するものである。タイミング調整回路13は、
1ライン単位で遅延可能な可変ディレイラインを備えて
いる。
【0026】図1に示されるように、本実施形態におけ
るブラック(K)については、第1ストローブ同期信号
と第3ストローブ同期信号とは、原ストローブ同期信号
と同じタイミングの信号である(遅延時間=0)。ま
た、第2ストローブ同期信号と第4ストローブ同期信号
とは、原ストローブ同期信号から3.5ms遅延した信
号である。以下、同様にして他の色(シアン(C),マ
ゼンタ(M),イエロー(Y))についてもシフト量が
設定されており、シアン(C)とイエロー(Y)につい
ては第1ストローブ同期信号と第2ストローブ同期信号
とのタイミングが同一であり、また、第3ストローブ同
期信号と第4ストローブ同期信号とのタイミングが同一
である。つまり、電圧印加のタイミングが発熱素子の2
個毎に異なるようになっている。また、マゼンタ(M)
については、ブラック(K)と同様、1個おきに(つま
り、奇数番目と偶数番目とで)タイミングが異なるよう
に設定されている。
【0027】シフトレジスタ回路14は、データ転送ク
ロックに従ってシリアルで入力されるプリントデータを
1ライン分記憶するためのものである。ラッチ回路15
a,15b,15c,15dは、シフトレジスタ回路1
4に記憶されたプリントデータをラッチするためのもの
である。ラッチ回路15a,15b,15c,15d
は、それぞれタイミング調整回路13から入力されるス
トローブ同期信号のタイミングに従ってストローブパル
スを出力することで、スイッチング素子12の導通状態
(ON/OFF)を制御している。
【0028】先に述べたように、ラッチ回路15のスト
ローブパルスが低(Low)状態でスイッチング素子1
2は導通状態に、またストローブパルスが高(Hi)状
態でスイッチング素子12は非導通状態になる。この場
合、スイッチング素子12を導通するタイミング時間
(すなわち、発熱開始のタイミング)は、各ラッチ回路
15a,15b,15c,15dに入力されるストロー
ブパルスに応じて異なる。また、ストローブパルスの長
さ(パルス幅)は、発熱素子11、スイッチング素子1
2に対応して入力されたプリントデータに応じて異な
る。
【0029】なお、ラッチ回路15aは、第1グループ
の発熱素子11及びスイッチング素子12に対応付けら
れている。また、ラッチ回路15bは、第2グループの
発熱素子11及びスイッチング素子12に対応付けられ
ている。また、ラッチ回路15cは、第3グループの発
熱素子11及びスイッチング素子12に対応付けられて
いる。また、ラッチ回路15dは、第4グループの発熱
素子11及びスイッチング素子12に対応付けられてい
る。
【0030】電源回路20は、コモン電極25を通じて
各発熱素子11へ電力を供給するものである。 制御回
路30は、原ストローブ同期信号を生成するとともに、
プリンタ全体を制御している。具体的には、制御デー
タ、プログラム等を記憶したメモリと、制御プログラム
を実行するプロセッサ等を含んで構成されている。上記
制御回路30、タイミング調整回路13、ラッチ回路1
5a,15b,15c,15dを含んで遅延回路が構成
される。
【0031】以下、図2を参照して本実施形態に係る記
録ヘッド駆動方法を用いた印字動作を説明する。なお、
図2は、4つにグループ分けされたスイッチング素子1
2(1),12(2),12(3),12(4)へ出力
されるストローブパルスのタイミングチャートを示して
いる。 シフトレジスタ回路14で1ライン分のプリン
トデータは、ラッチ回路15でラッチされたのち、タイ
ミング調整回路13で調整されたストローブ同期信号に
従って、ストローブパルスとしてスイッチング素子12
に供給される。
【0032】図2に示されるように、タイミング調整回
路13は、まず、第1及び第3ストローブ同期信号を出
力する。すると、これに応じて、タイミング(t1)に
おいてラッチ回路15a,15cがストローブパルスを
出力する。このストローブパルスによって、第1グルー
プ及び第3グループのスイッチング素子12(1),1
2(3),12(5),12(7),・・・,12(4
N−3),12(4N−1)が導通状態になり、これに
対応する各発熱素子11(1),11(3),11
(5),11(7),・・・,11(4N−3),11
(4N−1)が発熱を開始する。
【0033】第1及び第3ストローブ同期信号が出力さ
れてから所定時間(本実施形態では3.5ms)経過後
に、タイミング調整回路13は第2及び第4ストローブ
同期信号を出力する。すると、これに応じて、タイミン
グ(t2)においてラッチ回路15b,15dがストロ
ーブパルスを出力する。このストローブパルスによっ
て、第2グループ及び第4グループのスイッチング素子
12(2),12(4),12(6),12(8),・
・・,12(4N−2),12(4N)が導通状態にな
り、これに対応する各発熱素子11(2),11
(4),11(6),11(8),・・・,11(4N
−2),11(4N)が発熱を開始する。
【0034】このとき、第2グループ及び第4グループ
の発熱素子11への電圧印加が開始された後も、第1及
び第3グループの発熱素子11(1),11(3),1
1(5),11(7),・・・,11(4N−3),1
1(4N−1)には、そのまま電圧が印加され続ける。
そして、所定時間経過後のタイミング(t3)にストロ
ーブパルスが“OFF"状態になると、これに応じてス
イッチング素子12(1),12(3),12(5),
12(7),・・・,12(4N−3),12(4N−
1)が非導通状態になり、第1及び第3グループの発熱
素子11への電圧印加が終了する。
【0035】なお、図2では、説明上、すべてのストロ
ーブパルス幅を、面積率100%のドットに相当する最
大幅で描いている。しかし、ストローブパルスが終了す
るタイミング(すなわち、ストローブパルスの幅)は、
当然、発熱素子11に対応して入力されるプリントデー
タに応じて異なる。この後は、新たなプリントデータが
転送されるのを待ってタイミング(t4)以降、同様に
して電圧印加が繰り返される。
【0036】このようにして形成されるブラック(K)
のドットのパターンを、図3(a)に示した。図中に示
した数字(1〜4)は、各ドットの対応する素子番号で
ある。図中、主走査方向とは発熱素子の配列方向を示
し、副走査方向とは用紙送り方向を示している。また、
図3(b)、図3(c)及び図3(d)には、図1に示
した組み合わせで各グループの発熱開始タイミングを制
御した場合における他の色(C,M,Y)についてのド
ットのパターンを示している。
【0037】以上説明した実施形態では、図2(本発
明)と図6(従来技術)との比較から明らかなように、
発熱素子11の発熱開始のタイミングをグループ毎に分
けて制御してもストローブパルス幅(すなわち、電圧印
加時間)が短くなることはない。従って、面積率の高い
ドットを形成する際にも発熱素子11に印加する電圧を
高める必要はない。従って、ヘッドがオーバーヒートし
て記録材等に異常が生じることがない。また、ヘッド等
の寿命も長くなる。
【0038】さらに、ドットが主走査方向に太くならな
いため、濃度−ストローブのカーブ(γ特性)の傾きが
緩やかになる(図4参照)。これは、階調制御の容易化
につながり、抵抗値、ヘッド温度などに起因する各種ム
ラが減少し補正が容易になる。上記した実施形態は面積
階調方式のプリンタであったが、昇華型プリンタのよう
に濃度階調方式のプリンタに本発明を適用することもで
きる。この場合には、スティッキング等の用紙搬送方向
に発生するムラを見えにくくできる。
【0039】上記実施形態では、発熱素子の配列順に基
づいて、発熱素子等を4つのグループに分けていた。し
かし、グループの個数及びグループ分けの仕方は上記実
施形態に限定されるものではない。
【0040】
【実施例】本発明を適用したサーマルヘッドを備えたプ
リンタにより以下の条件で記録したときの結果を示す。
【0041】1.記録条件 (1) サーマルヘッドの仕様 発熱素子のピッチ:300dpi 発熱素子のサイズ:主走査方向70μm,副走査方向8
0μm 発熱素子の個数:3648個 抵抗値:平均3550Ω
【0042】(2) 記録材料 リボン:富士写真フイルム(株)製 デジタルカラープ
ルーフFirstProof用プルーフリボンJ レシーバ:富士写真フイルム(株)製 デジタルカラー
プルーフFirstProof用レシーバシート
【0043】 (3) 記録条件 ライン速度:7msec/line(300dpi換算) ドット配列:図3参照 副走査方向ピッチ K:300dpi、C:250dpi M:200dpi、Y:150dpi 主走査方向ピッチ K:150dpi、C:75dpi M:150dpi、Y:75dpi 印加電圧:14.6V
【0044】2.結果 従来の制御方法のヘッドでは、Y色の100%ベタ画像
部のドット間に間隙が発生しないようにするためには、
16.3Vの印加電圧を必要としていたのに対し、本方
法によれば14.6Vの印加電圧で間隙が発生しないこ
とが確認された。また、従来の方法により形成されたY
色のベタ画像部のドットを顕微鏡で観察すると、ドット
の中央部に変形による濃度低下部が認められるが、本方
法により形成されたドットには、そのような濃度低下部
は認められず均一であることが確認された。
【0045】上記実施形態では、サーマルヘッド駆動の
千鳥配列による面積階調記録の例について述べたが、同
様の効果が、サーマルヘッド以外の複数記録素子を有す
る記録ヘッドに適用した場合においても得られる。
【0046】例えば、LED(発光ダイオード)ヘッド
にも適用可能である。LEDヘッドは、LEDが複数個
配列され、媒体上にLED毎の駆動状態に応じた情報が
露光されるようになっている。LEDの駆動回路は、ト
ランジスタ等のスイッチング回路で構成できるので、そ
れぞれのトランジスタに、前記サーマルヘッドに使用し
たものと同様の遅延回路を構成することにより、同様の
効果を得ることができる。また、液晶ラインヘッドにも
適用可能である。液晶ラインヘッドは、複数の独立して
駆動可能な素子が1本の基板上に配置されたものであ
り、線状光源と媒体との間に、液晶ラインヘッドを配置
することにより、媒体上に液晶の素子毎の駆動状態に応
じた情報が露光されるようになっている。液晶の駆動回
路は、例えばTFT方式であれば、素子毎にトランジス
タが配設されているので、それぞれのトランジスタに、
前記サーマルヘッドに使用したものと同様の遅延回路を
構成することにより、同様の効果を得ることができる。
同様に、EL(エレクトロルミネッセンス)ヘッド、P
LZT(ジルコル酸チタン酸鉛ランタン)ヘッド、LD
(レーザダイオード)アレイヘッド、通電記録ヘッド、
静電プリントヘッド、等、複数の記録素子が独立に駆動
できるヘッドであれば、同様の遅延回路構成により、同
様の効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、記
録素子に印加する電圧を高めることなく、面積階調等の
印字階調を確実に表現できる。しかも、発熱素子を用い
た場合、ヘッドのピーク温度を低くできるため、ヘッド
への汚れの固着も少ない。装置(特に、ヘッド)の負担
が小さくなるため、装置寿命が従来に比べて長くなるこ
とが期待できる。逆に従来と同程度の寿命でよいのであ
れば、装置コストを引き下げて装置の低価格化を図るこ
とができる。
【0048】さらに、ドットが主走査方向(素子の配列
方向)に太くならないため、濃度−ストローブのカーブ
(γ特性)の傾きが緩やかになる。これは、階調制御の
容易化につながり、抵抗値、ヘッド温度などに起因する
各種ムラが減少し補正が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録ヘッド駆動装置の一例として
のサーマルヘッド駆動装置の実施形態を示す図である。
【図2】印字動作時におけるストローブパルスのタイミ
ングチャートである。
【図3】ドットの配列パターンを示す図である。
【図4】階調とストローブパルス幅との関係を示すグラ
フである。
【図5】従来のサーマルヘッド駆動装置を示す図であ
る。
【図6】従来装置におけるストローブパルスのタイミン
グチャートである。
【符号の説明】
11 発熱素子 12 スイッチング素子 13 タイミング調整回路 14 シフトレジスタ回路 15 ラッチ回路 20 電源回路 25 コモン電極 30 制御回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力の供給に基づき媒体への記録エネル
    ギーを変調する複数の記録素子と、 前記記録素子毎に設けられ、前記記録素子への電力供給
    をそれぞれ制御するスイッチング素子と、 プリントデータに応じて前記スイッチング素子をそれぞ
    れ駆動するための制御信号を出力する制御信号出力部
    と、 前記制御信号の出力タイミングを前記記録素子毎にそれ
    ぞれ任意に設定するタイミング制御部とを具備したこと
    を特徴とする記録ヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の記録素子として、電力が供給
    されて発熱する複数の発熱素子を具備したことを特徴と
    する請求項1記載の記録ヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記タイミング制御部が、前記制御信号
    の出力タイミングを前記記録素子の配列順に従って分類
    される前記記録素子のグループ毎に任意に設定可能であ
    ることを特徴とすること請求項1記載の記録ヘッド駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 前記タイミング制御部が、前記制御信号
    の出力タイミングを外部信号に基づいて任意に設定可能
    であることを特徴とする請求項3記載の記録ヘッド駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 電力が供給されて発熱する複数の発熱素
    子と、 前記発熱素子毎に設けられ、前記発熱素子への電力供給
    をそれぞれ制御するスイッチング素子と、 プリントデータに応じて前記スイッチング素子をそれぞ
    れ駆動するための制御信号を出力する制御信号出力部
    と、 前記制御信号の出力タイミングを前記発熱素子毎にそれ
    ぞれ任意に設定するタイミング制御部とを具備したこと
    を特徴とするサーマルヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記タイミング制御部が、前記制御信号
    の出力タイミングを前記発熱素子の配列順に従って分類
    される前記発熱素子のグループ毎に任意に設定可能であ
    ることを特徴とすること請求項5記載のサーマルヘッド
    駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記タイミング制御部が、前記制御信号
    の出力タイミングを外部信号に基づいて任意に設定可能
    であることを特徴とする請求項6記載のサーマルヘッド
    駆動装置。
  8. 【請求項8】 電力の供給に基づき媒体への記録エネル
    ギーを変調する複数の記録素子を有してなる記録ヘッド
    の駆動方法であって、 プリントデータに応じて、前記複数の記録素子への電力
    供給をそれぞれ制御するスイッチング素子をそれぞれ駆
    動するための制御信号を出力する制御信号出力ステップ
    と、 前記制御信号の出力タイミングを前記記録素子毎にそれ
    ぞれ任意に設定するタイミング制御ステップとを有する
    ことを特徴とする記録ヘッド駆動方法。
  9. 【請求項9】 前記タイミング制御ステップにおいて、
    前記制御信号の出力タイミングを前記記録素子の配列順
    に従って分類される前記記録素子のグループ毎に任意に
    設定することを特徴とすること請求項8記載の記録ヘッ
    ド駆動方法。
  10. 【請求項10】 前記タイミング制御ステップにおい
    て、前記制御信号の出力タイミングを外部信号に基づい
    て任意に設定することを特徴とする請求項9記載の記録
    ヘッド駆動方法。
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