JPH1142332A - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の入賞装置

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JPH1142332A
JPH1142332A JP9201571A JP20157197A JPH1142332A JP H1142332 A JPH1142332 A JP H1142332A JP 9201571 A JP9201571 A JP 9201571A JP 20157197 A JP20157197 A JP 20157197A JP H1142332 A JPH1142332 A JP H1142332A
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高明 市原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構によって、入賞したパチンコ球の
うちの特定のパチンコ球を所望する特定の区域に確実に
誘導し得るコンパクトなパチンコ機用入賞装置を提供す
ること。 【解決手段】 上記課題を解決する本発明の入賞装置1
0は、パチンコ機に装着されてパチンコ球の入賞口23
を形成する入賞装置10であって、当該入賞口23より
入賞した複数個のパチンコ球B1,B2,B3を当該入
賞装置10に一時的に停留させるための停留部24と、
その停留部24に停留する複数個のパチンコ球B1,B
2,B3のうちの一部のパチンコ球B3と当該一部以外
のパチンコ球B1,B2とを時期を異ならせて別個に当
該停留部24から放出させる時差放出機構とを備えてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に適用
される遊技装置に関し、詳しくは、パチンコ機における
遊技盤に装着される入賞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるパチンコ機の遊技盤には、形状
の異なる複数種の入賞装置が装着されており、所定のパ
チンコ遊技内容を行うため、機能(役割)の異なる種々
の入賞口を形成している。例えば、いわゆる権利物とよ
ばれる第3種パチンコ遊技を行うパチンコ機の遊技盤上
には、パチンコ球が入賞することによって普通図柄表示
装置を作動させる機能を有する普通図柄作動口といわれ
る入賞装置、当該普通図柄表示装置において特定図柄が
表示されたことを条件として入賞口を大きく開放する変
動入賞装置であってそこに入賞したパチンコ球(以下
「入賞球」という。)を遊技盤裏側に設けた権利発生入
賞区域(以下「Vゾーン」という。)に誘導する入賞装
置、および、上記Vゾーンをパチンコ球が通過すること
によっていわゆる大当たり(特別利益)の権利が発生し
たことを条件として別に設けた大型変動入賞装置(いわ
ゆる大入賞口)の継続開放を始動させるための第3種始
動口といわれる入賞口を形成する入賞装置等が装着され
ている。
【0003】ところで、近年のパチンコ遊技の複雑化お
よび高度化に伴い、これら入賞装置にも形態上および機
能上の種々の改良が加えられてきている。例えば、上記
第3種パチンコ遊技に適用される入賞装置であって上記
Vゾーンに入賞球を誘導する入賞装置については、遊技
者の当該パチンコ遊技に対する感興を削がないために、
当該入賞装置に入賞した多数の入賞球のうちのいずれか
1個のみを確実にVゾーンに誘導して上記権利を発生さ
せることが重要である。現行の第3種パチンコ遊技にお
いては、Vゾーンをパチンコ球が通過しなければ上記権
利は発生せず、他方、Vゾーンに2個の入賞球が通過し
てしまった場合には、1個目の入賞球でせっかく発生し
た上記権利が2個目の通過によってすぐに消滅してしま
うからである。
【0004】そこで、このような入賞装置に係る従来品
のなかには、当該入賞装置に入賞した複数個の入賞球を
Vゾーンまたは通常の一般入賞区域(上記権利を発生さ
せずに所定数の賞球を払い戻すことが決定されるパチン
コ球通過区域。以下同じ。)のいずれかに誘導される前
に当該装置内の所定位置に一旦停留させるための停留部
が設けられている。而して、このような従来の停留部付
き入賞装置は、複数個の入賞球を所定の位置に停留さ
せ、しかる後に当該停留状態を解除して停留状態にあっ
た複数個の入賞球を一斉に落下・転動させ、当該入賞球
のうちの1個がVゾーンを通過するように構築されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の停留部付き入賞装置においては、停留状態の解除に
よって、上記複数個の停留パチンコ球は一斉に落下・転
動を開始するため、パチンコ球同士の予期し得ない接触
や衝突が生じるのを避けることができなかった。このた
め、落下・転動方向にズレが生じ、停留したパチンコ球
のうちの特定パチンコ球のみを特定の区域(典型的には
Vゾーン)に誘導することを確実なものにすることがで
きなかった。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、簡単な機構によ
って、入賞したパチンコ球のうちの特定のパチンコ球を
所望する特定区域に確実に誘導し得る入賞装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、パチンコ機に装着されてパチン
コ球の入賞口を形成する入賞装置であって、当該入賞口
より入賞した複数個のパチンコ球を当該入賞装置に一時
的に停留させるための停留部と、その停留部に停留する
複数個のパチンコ球のうちの一部のパチンコ球と当該一
部以外のパチンコ球とを時期を異ならせて別個に当該停
留部から放出させる時差放出機構とを備えていることを
特徴とするパチンコ機の入賞装置(以下「本発明の第一
の入賞装置」という。)を提供する。
【0008】本発明の第一の入賞装置では、上記入賞口
より入賞したパチンコ球のうちの複数個を上記停留部に
一時的に停留させることができることに加え、上記時差
放出機構によって、当該停留部に停留したパチンコ球
(以下「停留球」と略称する。)を時差を設けて段階的
に放出することができる。このため、本発明の第一の入
賞装置によれば、上記従来の停留部付き入賞装置におけ
るような停留球の一斉放出の際の接触・衝突に起因する
停留球相互の混乱を防止することができ、特定の停留球
を他の停留球に干渉されることなく所望する区域(例え
ばVゾーン)に向けて上記停留部から放出することがで
きる。
【0009】また、本発明は、上記本発明の第一の入賞
装置において、上記停留部に停留する複数個のパチンコ
球のうちの一部のパチンコ球と当該一部以外のパチンコ
球とを当該停留部から時差放出する際に、当該一部のパ
チンコ球の当該停留部からの放出通路と当該一部以外の
パチンコ球の当該停留部からの放出通路とを異ならせた
ことを特徴とする入賞装置(以下「本発明の第二の入賞
装置」という。)を提供する。
【0010】本発明の第二の入賞装置においては、停留
部から停留球を時差を設けて段階的に分割・放出する
際、当該分割されて時差放出される停留球グループ間で
放出通路が異なるようにして複数の放出通路が形成され
ている。このため、本発明の第二の入賞装置では、停留
球のうちの一部とそれ以外の停留球とが異なるルートで
停留部から時差放出される。従って、本発明の第二の入
賞装置によれば、上記放出通路の一つを所望する特定の
区域(例えばVゾーン)に連ねることによって、特定の
停留球のみを他の停留球に干渉されることなく当該特定
区域に確実に誘導することができる。
【0011】さらに、本発明は、上記本発明の第一また
は第二の入賞装置において、上記入賞口を形成するとと
もに当該入賞口の開口サイズを変動させる可動部材を備
えており、上記時差放出機構は、当該可動部材の動作に
連動するように構成されており、ここで上記停留部に停
留する複数個のパチンコ球のうちの一部のパチンコ球と
それ以外のパチンコ球とを時期を異ならせて別個に当該
停留部から放出させることが、当該可動部材の動作に連
動して実現されることを特徴とする入賞装置(以下「本
発明の第三の入賞装置」という。)を提供する。
【0012】本発明の第三の入賞装置における入賞口
は、上記可動部材によって形成されたいわゆる変動入賞
口である。さらに、上記時差放出機構が当該変動入賞口
を形成する可動部材の動作に連動するように構成されて
いる。このため、本発明の第三の入賞装置によれば、複
雑な機構を別途設けることなく、上記変動入賞口の開閉
動作に応じて、上記停留部からの停留球の時差放出を実
現することができる。
【0013】さらにまた、本発明は、上記本発明の第
一、第二または第三の入賞装置において、上記停留部が
複数個のパチンコ球を上下方向に亘って縦列に格納し得
る形状に形成されていることを特徴とする入賞装置(以
下「本発明の第四の入賞装置」という。)を提供する。
【0014】本発明の第四の入賞装置では、上記形状の
停留部を備えた結果、複数個のパチンコ球を上下方向に
亘って縦列に停留させる。このため、パチンコ機の遊技
盤上に複数個のパチンコ球を停留させるための過大な横
スペースを確保する必要がない。従って、本発明の第四
の入賞装置は、省スペース化を実現して遊技盤上の所望
する位置に設置することが可能である。このため、遊技
盤に装着しなければならない他の遊技装置類(例えば、
センター役物や大型入賞装置)を当該入賞装置に制約さ
れることなく遊技盤の所定の位置に配置することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の入賞装置(上記本
発明の第一、第二、第三、第四の入賞装置を包含する。
以下同じ。)の第一の実施形態について図面に基づいて
説明する。なお、図1は本実施形態において本発明の入
賞装置10を装着した遊技盤1の全体構成を示す正面図
である。
【0016】図1に示すように、この遊技盤1は、板状
のパネル上に装着された種々の遊技装置によって構成さ
れている。この遊技盤1の表面側には、一般的な従来の
パチンコ機における遊技盤と同様、パチンコ機の発射装
置(図示せず)から発射されたパチンコ球を遊技盤1上
部に誘導するための発射球誘導レール4が円形渦巻き状
に装着されている。そして、この発射球誘導レール4に
よって包囲された内側の領域が、本遊技盤1における遊
技領域(遊技面)1aである。
【0017】而して、遊技領域1aの中央部には液晶デ
ィスプレイを備えた中央表示装置(センター役物)7が
装着されている。この中央表示装置7の周囲には、遊技
領域1aに弾き出されたパチンコ球の落下速度や方向を
変幻自在に調節するための多数の釘5や風車6a,6b
と共に、いわゆる普通入賞口を形成する種々の入賞装置
8a,8bが装着されている。また、遊技者の目を楽し
ませ、本遊技盤1の審美性を向上させるための装飾灯2
a,2b,2c,3a,3bが、遊技領域1aの内外に
複数個配備されている。また、本遊技盤1の遊技領域1
a下端部には、遊技盤1上に弾き出されたパチンコ球で
あって何れの入賞口にも入賞しなかったパチンコ球を回
収するためのアウト口9が設けられている。
【0018】ところで、本遊技盤1は、いわゆる第3種
パチンコ遊技を実施するために構築されたものであり、
上述の一般的な遊技装置類の他、第3種パチンコ遊技を
構成するのに必要な特別遊技装置類を装着している。す
なわち、図1に示すように、本遊技盤1上には、上記中
央表示装置7に表示される普通図柄を変動させる普通図
柄作動口8c、大入賞口を形成し得る変動入賞装置8
d、当該変動入賞装置8dを作動させて大入賞口を形成
させる第3種始動口8e、および、遊技盤1の裏側に設
けられたVゾーン(図示せず)に入賞球を誘導するため
の入賞装置であって本実施形態に係る本発明の入賞装置
10(以下「本入賞装置10」と略称する。)が装着さ
れている。本入賞装置10には、変動入賞口23を形成
するためのいわゆるチューリップ花弁状の一対の可動部
材14a,14bが装備されている(図2参照)。な
お、本入賞装置10の構造および作動様式の詳細につい
ては後述する。一方、図示しないが、遊技盤1の裏面側
には、上記各種入賞口に対応するように複数の筒状の裏
誘導路(入賞球通路)が装着されており、上記各種入賞
口およびそれらに対応して遊技盤1に設けられた開口部
分を介して遊技盤1の裏面側に誘導されたパチンコ球
(入賞球)をパチンコ機本体に設けられた図示しない球
送り機構に送出している。ここで、上記Vゾーンは、典
型的には上述の裏誘導路の一部分に設定されており、当
該Vゾーンを通過する入賞球の存在は、当該Vゾーンに
設置された入球検出スイッチによって電気的に検知され
る。
【0019】而して、上述の各種遊技装置(本入賞装置
10を含む)の動作は、パチンコ機本体に設けられた制
御装置(図示せず)によって遊技内容に応じて制御され
ている。以下、本遊技盤1を装備したパチンコ機におけ
る第3種パチンコ遊技内容の概略を記す。本遊技盤1を
備えたパチンコ機において、パチンコ球が上記普通図柄
作動口8cに入賞した場合、上記中央表示装置7に表示
される普通図柄が変動する。この際、中央表示装置7の
ディスプレイに特定の図柄が表示された場合には、本入
賞装置10の可動部材14a,14bが開放し、所定時
間(典型的には5〜6秒)入賞口23を拡大する(図2
参照)。そして、当該入賞口23より入賞したパチンコ
球が裏誘導路に設けられた上記Vゾーンを通過した場合
には、いわゆる大当たり(特別利益)の権利が発生す
る。続いて、この権利の発生中に、上記第3種始動口8
eにパチンコ球が入賞することによって上記変動入賞装
置8dが作動し、所定時間(典型的には9〜10秒)大
入賞口を開放することによっていわゆる大当たり状況を
形成する。而して、第3種始動口8eに所定数(例えば
16個)のパチンコ球が入賞した場合、若しくは再度V
ゾーンをパチンコ球が通過した場合に上記権利は消滅す
る。従って、上述のとおり、第3種パチンコ遊技を構成
する本遊技盤1においては、遊技者の感興を維持・高揚
させるために1個のパチンコ球のみが確実にVゾーンを
通過して上記権利を発生させる必要がある。そして、本
入賞装置10は、このことを確実に実現させることがで
きる。以下、本入賞装置10を詳細に説明する。
【0020】図2は、遊技盤1に装着された状態におけ
る本入賞装置10の表面側の構成を模式的に示した正面
図である。また、図3は、図2のA−A線矢視断面図で
あって遊技盤1に装着された状態における本入賞装置1
0の構成を模式的に示した図である。図2に示すよう
に、本入賞装置10は、後述する種々の部材を装備した
台座に相当する平板状に成形された合成樹脂若しくは金
属製のベース板20を備えている。而して、このベース
板20は、本入賞装置10を取り付けるために遊技盤1
に予め設けられている開口部(図示せず)を覆うように
して遊技盤1表面にビス18によって固着されている
(図1参照)。
【0021】このベース板20の表面側には、上記一対
の可動部材14a,14bが装備されており、本入賞装
置10における変動入賞口23を形成している。すなわ
ち、図2および図3に示すように、これら可動部材14
a,14bには、その下端部において、ベース板20に
設けられた連絡穴(図示せず)を貫通してベース板20
の裏面側に伸びる可動軸15が設けられている。他方、
図3に示すように、遊技盤1の裏面側であって本入賞装
置10装着部位近傍にはソレノイド40が装着されてお
り、その駆動軸には可動アーム42が備えられている。
この可動アーム42は、ソレノイド40の駆動(即ち、
当該駆動軸の前後運動)に応じて先端部分が上下方向に
移動し得るように構成されており、当該先端部分はレン
チ形状に成形されている。
【0022】而して、上記可動軸15の先端部は、当該
可動アーム42のレンチ状先端部に支持されている。こ
れにより、本入賞装置10においては、ソレノイド40
のオン/オフ動作に連動して可動アーム42が上下に移
動し、それに付随して可動部材14a,14bも移動す
ることとなる。すなわち、ソレノイド40の駆動によっ
て可動アーム42(即ち、可動軸15)が上昇した際に
は、可動部材14a,14bが開放状態となり、入賞口
23は大きく開口する(図2)。他方、可動アーム42
および可動軸15が下降した際には可動部材14a,1
4bは相互に近接した状態(図2)となり、入賞口23
は最も狭くなる(以下、この状態を可動部材14a,1
4bについての全閉状態という。)。なお、本実施形態
においては、入賞口23の真上に相当する遊技盤1の部
位において封止釘11が固設されている(図1参照)。
このため、可動部材14a,14bが全閉状態となり、
入賞口23が最も狭くなった際には、パチンコ球が当該
入賞口23に入賞することはない。また、本入賞装置1
0の表面には、上記可動部材の下端部分を覆うようにし
てカバー部材22が装着されており、本入賞装置10の
美観の向上に寄与している。さらに、このカバー部材2
2の裏面側の下端部近くには、図示しない誘導片がベー
ス板20方向に突設されており、入賞口23から入賞し
たパチンコ球を後述する停留部24に誘導・落下させる
のに寄与している。なお、本入賞装置10における入賞
口23の開閉動作は、第3種パチンコ遊技内容に応じた
上記制御装置からの作動信号に基づくソレノイド40の
オン/オフ動作によって自動的に制御されるが、この制
御プログラム自体は本発明をなんら特徴付けるものでは
ないため、詳細な説明は省略する。
【0023】次に、本入賞装置10に備えられた停留部
24および上述の時差放出機構について説明する。図2
に示すように、ベース板20の表面側であって上記カバ
ー部材22の下方には、入賞口23から入賞した3個の
パチンコ球B1,B2,B3を上下方向に縦列に格納し
得る鞘状の停留部24が設けられている。この停留部2
4を構成する壁部は、透明若しくは半透明の合成樹脂に
よって形成されている。このため、遊技者は、遊技盤1
の正面から当該停留部24に停留する停留球B1,B
2,B3を視認することができる。なお、本入賞装置1
0において停留部24に3個のパチンコ球B1,B2,
B3が格納された後に更に入賞口23よりパチンコ球が
入賞した場合、当該パチンコ球は本入賞装置10に停留
することなく停留部24最上部の停留球B3に接触して
本入賞装置10外に弾き出され、遊技盤1上のアウト口
9に向かうこととなる。
【0024】一方、ベース板20には、停留部24に停
留する停留球B1,B2,B3のうちの最下部の停留球
B1(以下「第一停留球B1」という。)の停留位置に
相当する部位と最上部の停留球B3(以下「第三停留球
B3」という。)の停留位置に相当する部位において、
停留球B1,B2,B3を遊技盤1の裏面側に放出する
ための下部放出口21bと上部放出口21aとがそれぞ
れ設けられている(図4(a)参照)。すなわち、本実
施形態においては、停留球B1,B2,B3を停留部2
4から放出するために、異なる二つの放出通路が設けら
れている。ここで、本実施形態においては、上部放出口
21aを通る放出通路が遊技盤1裏面側のVゾーンに連
なっており、他方、下部放出口21bを通る放出通路は
遊技盤1裏面側の一般入賞区域に連絡している。図3に
示すように、これら二つの放出口21a,21bには、
いわば門扉に相当するゲート部材26a,26bが垂下
した状態で備えられている。すなわち、ベース板20の
裏側であって上記二つの放出口21a,21bの上縁部
には、軸受け部27a,27bが設けられているととも
に当該軸受け部27a,27bに装着された回転軸28
に上記ゲート部材26a,26bが回転可能な状態(即
ち、ぶら下がった状態)で装着されている。これによ
り、当該ゲート部材26a,26bは、何ら外力が加え
られない状態においては、真っ直ぐに垂下した状態で軸
受け部27a,27bに回動可能に支持される。
【0025】一方、図2に示すように、これらゲート部
材26a,26bの本入賞装置10の正面から見て左側
面部には、細いピン状の係止棒25a,25bが突設さ
れている。他方、本入賞装置10の正面から見て左側の
可動部材14bの可動軸15には、下方に伸びた細長い
プレート状に成形された樹脂製若しくは金属製のストッ
パー部材16が装着されている。ここで、図3に示すよ
うに、ストッパー部材16の可動軸15への装着位置
は、上記係止棒25a,25bの一部が当該ストッパー
部材16表面側と重なり合う位置に設定されている。こ
のように構成した結果、真っ直ぐに垂下した状態のゲー
ト部材26a,26bに停留球B1,B2,B3の重量
が加わった場合であっても、上記係止棒25a,25b
がストッパー部材16に当接することによって、停留球
B1,B2,B3の重量によるゲート部材26a,26
bの後方への回転動作を防ぎ、結果、停留球B1,B
2,B3を停留部24内にそのまま保持することが可能
となる。
【0026】次に、本入賞装置10における時差放出機
構について図面を参照しつつ説明する。上述のとおり、
上記ストッパー部材16は、正面から見て左側の可動部
材14bの可動軸15に装着されている。このため、可
動部材14bの開閉動作に連動して当該ストッパー部材
16も上下方向に可逆的に移動する。すなわち、可動部
材14bが開く場合にはストッパー部材16は上昇し、
逆に可動部材14bが閉じる場合にはストッパー部材1
6は下降する(図2参照)。ところで、図2に示すよう
に、本ストッパー部材16には、上記係止棒25a,2
5bが接触し得ない上部切り欠き部16aと下部切り欠
き部16bの二つの切り欠き部16a,16bが形成さ
れている。さらに、本実施形態においては、当該二つの
切り欠き部16a,16bは、上部切り欠き部16aと
上部放出口21aに係る係止棒25a(以下「上部係止
棒25a」という。)との相対距離と、下部切り欠き部
16bと下部放出口21bに係る係止棒25b(以下
「下部係止棒25b」という。)との相対距離とが異な
るようにして形成されている。すなわち、図2に示すよ
うに、可動部材14a,14bの全開時においては、上
部切り欠き部16a下端部の直下に空きスペースがほと
んど無い状態で上部係止棒25aが配置される一方、下
部切り欠き部16bの下端部と下部係止棒25bとの間
には若干のスペースが確保されている。これにより、本
実施形態においては、後述するように、上部放出口21
aからの停留球B3の放出と下部放出口21bからの停
留球B1,B2の放出との間に時差を設けることができ
る。
【0027】以下、本入賞装置10における時差放出の
態様を説明する。なお、図4および図5は、本実施形態
に係る時差放出機構によって停留部24から時差を設け
て放出される停留球B1,B2,B3の放出状態を示す
説明図である。なお、図4は本入賞装置10の背面から
みた図であり、図5は本入賞装置10の右側面からみた
図である。本入賞装置10では、可動部材14a,14
bが開いている時に入賞口23からパチンコ球を入賞さ
せることができ、且つ、入賞球のうち上記停留部24に
格納された3個のパチンコ球B1,B2,B3を第3種
パチンコ遊技の進行に応じて当該停留部24に一時的に
停留させることができる。而して、入賞口23が閉じて
いく(即ち、可動部材14a,14bが相互に接近して
いく)動きに同調させつつ、上記3個の停留球B1,B
2,B3を異なる二つの放出通路から時差放出すること
ができる。以下、このことを詳細に説明する。
【0028】図2、図4(a)および図5(a)に示す
ように、可動部材14a,14bが全開している場合に
は、上部係止棒25aおよび下部係止棒25bはいずれ
もストッパー部材16に当接した状態である。このた
め、上部放出口21aに係るゲート部材26a(以下
「上部ゲート部材26a」という。)、および、下部放
出口21bに係るゲート部材26b(以下「下部ゲート
部材26b」という。)は、いずれも後方に回転するこ
とができず、結果、停留球B1,B2,B3をそのまま
停留部24に保持することができる。而して、可動部材
14a,14bが閉じていく(即ち、ソレノイド40に
よって可動軸15が下降する)ことに従って、ストッパ
ー部材16が下降していく。このとき、図4(b)およ
び図5(b)に示すように、先ず、上部係止棒25aが
ストッパー部材16の上部切り欠き部16aに達し、当
該ストッパー部材16と上部係止棒25aとの当接状態
が解除される。これにより、上部ゲート部材26aは、
第三停留球B3の重量によって後方に押し開けられ、上
部放出口21aから第三停留球B3が放出される。上述
の通り、本実施形態においては、上部放出口21aを通
る放出通路はVゾーンに連なっている。従って、本入賞
装置10では、この時点で第三停留球B3のみをVゾー
ンに誘導することができる。そして、図4(c)および
図5(c)に示すように、可動部材14a,14bがほ
ぼ全閉状態となるまでさらに閉じていき、ストッパー部
材16が一段と下降することによって、下部係止棒25
bがストッパー部材16の下部切り欠き部16bに達
し、当該ストッパー部材16と下部係止棒25bとの当
接状態が解除される。これにより、下部ゲート部材26
bは、停留部24に残留していた第一停留球B1とその
上の停留球B2(以下「第二停留球B2」という。)の
重量によって後方に押し開けられ、下部放出口21bか
ら当該二つの停留球B1,B2が上記権利の発生・消滅
に何ら関係のない一般入賞区域に向かって放出される。
【0029】以上のとおり、本入賞装置10において
は、変動入賞口23を形成する上記可動部材14a,1
4bの開閉動作に連動させて上記ストッパー部材16の
上下運動を制御すると共に、当該一連の動作を遊技盤1
裏面に装備した上記ソレノイド40によって行ってい
る。このため、本入賞装置10においては、簡単な構成
で停留部24に停留した停留球B1,B2,B3を時差
放出することができる。さらに、本入賞装置10に設け
られた停留部24は、複数の停留球B1,B2,B3を
上下方向に亘って縦列に格納する形状に形成されている
ため、全体にコンパクトであり、遊技盤1に装着する際
に取付け場所の制約を受けることが少ない。
【0030】なお、本入賞装置10における停留部24
には、上記二つの放出口21a,21bに所定の停留球
B1,B2,B3を確実に誘導するための停留球誘導手
段が施されており、上記ゲート部材26a,26bが開
放自由となった場合に、停留部24内で停留球B1,B
2,B3が球詰まりや不慮の滞留を起こす恐れがない。
以下、このことを説明する。典型的には図5(a)に示
すように、鞘状の停留部24の底面内部には、下部放出
口21bに向けて傾斜する球寄せ凸片24bが突設され
ている。このため、停留部24内に停留する第一停留球
B1は、重量のかかる方向が下部放出口21b方向に偏
っており、上記当接状態の下部ゲート部材26bに接し
た状態を保っている。また、ベース板20の上記二つの
放出口21a,21bの間には、球寄せ突起が形成され
ており、第二停留球B2を停留部24の正面側壁面に寄
せることができる(図5参照)。この結果、第二停留球
B2と第一停留球B1との中心線にずれが生じ、第二停
留球B2はそれ自身の重量によって第一停留球B1を下
部放出口21b側に押しだそうとする働きをする。この
ことによって、上記ストッパー部材16と下部ゲート部
材26bの係止棒25bとの当接が解除されて下部放出
口21bが開放され得る状態となった場合には、第一停
留球B1および第二停留球B2は、下部ゲート部材26
bを後方に回転させて滞り無く速やかに当該放出口21
bから転動して出ていくことができる。
【0031】一方、停留部24における第三停留球B3
が保持される場所に相当する壁面は、ベース板20方向
に迫り出して形成されている(図5(a)参照)。さら
に、上述の通り、第二停留球B2は停留部24の正面側
壁面に寄せられている。これらのことから、第三停留球
B3と第二停留球B2との中心線にずれが生じ、第三停
留球B3は、重量のかかる方向が上部放出口21a方向
に偏りつつ上記当接状態の上部ゲート部材26aに接し
た状態を保っている。このことによって、上記ストッパ
ー部材16と上部ゲート部材26aの係止棒25aとの
当接が解除されて上部放出口21aが開放され得る状態
となった場合には、第三停留球B3は、上部ゲート部材
26aを後方に回転させて滞り無く速やかに当該放出口
21aから転動して出ていくことができる。
【0032】以上、本発明の入賞装置の好適な第一実施
形態をいくつかの図面を参照しつつ説明したが、本発明
においては、停留部を設けると共に、そこから時差を設
けて停留球を放出するための時差放出機構を装備してお
ればよく、上記実施形態に係る停留部24、ならびに、
ストッパー部材16およびゲート部材26a,26bを
主要構成部材とする時差放出機構を装備したものに限定
されない。例えば、本発明の第二の実施形態として、図
6(a)に示すように、上記実施形態に係る入賞装置1
0の形状を変更してもよい。すなわち、上記実施形態と
は異なり、ベース板20の形状を変更して上部放出口2
1aが下部放出口21bより遊技盤1正面からみて後方
になるように設計変更する。これにより、停留部24に
縦列する3個の停留球B1,B2,B4の他に当該縦列
部分と上部ゲート部材26aとの間にパチンコ球B3を
さらに1個格納し得る格納部30を形成することができ
る。このとき、本実施形態においても上述の停留球誘導
手段(即ち、上記球寄せ凸片24bやベース板20の球
寄せ突起等)が施されており、停留部24に入った3番
目のパチンコ球B3は上記格納部30に確実に誘導され
る。すなわち、停留部24に2番目に入ったパチンコ球
B2が上記球寄せ突起によって停留部24の正面側壁面
に寄せられる一方で当該停留部24の上壁部はベース板
20方向に迫り出して形成されている。このため、上記
3番目のパチンコ球B3は、停留部24の縦列部分に停
まることなく上記格納部30に向かって確実に転動する
こととなる。なお、本実施形態においても、上部放出口
21aを通る放出通路がVゾーンに連絡していることに
変更はない。
【0033】一方、本実施形態においては、上部放出口
21aを後方に設けた結果、当該上部放出口21aに係
る軸受け部27aおよび上部ゲート部材26aと下部放
出口21bに係る軸受け部27bおよび下部ゲート部材
26bとが同一面上に配置されなくなる(図6参照)。
従って、本実施形態においては、上部ゲート部材26a
の係止棒25aを当接するためのストッパー部材(図示
せず)と下部ゲート部材26bの係止棒25bを当接す
るためのストッパー部材(図示せず)とを各々別個に上
記可動部材14bの可動軸15に装着し(図3参照)、
且つ、当該二つのストッパー部材には、可動部材14
a,14bの全開時における係止棒25a,25bとの
相対距離を異ならせた切り欠き部を各々設けている。こ
のことによって、上述の本入賞装置10と同様、可動部
材14a,14bの動きに連動して停留球B1,B2,
B3,B4を二つの放出口21a,21bから時差放出
することができる。すなわち、本実施形態においては、
上記二つのストッパー部材に上記相対距離の異なる切り
欠き部を各々設け、上述の第一の実施形態とは異なり、
全開状態にあった可動部材14a,14bが閉じていく
際、先ず、下部ゲート部材26bに係る係止棒25bと
上記ストッパー部材との当接状態を解除し、停留部24
本体部(縦列部分)に停留していた停留球B1,B2,
B4を下部放出口21bから一般入賞区域に向けて放出
する(図6(b)参照)。次いで、可動部材14a,1
4bがほぼ全閉状態となった際には、上部ゲート部材2
6aに係る係止棒25aと上記ストッパー部材との当接
状態を解除し、上記格納部30に停留していた停留球B
3のみをVゾーンに向けて放出する(図6(c)参
照)。
【0034】以上のとおり、本実施形態においては、停
留部24に、別途、上記格納部30を設けたことによっ
て、予めVゾーンに誘導するパチンコ球(即ち3番目に
停留部24に入った球B3)を1個のみ選別しておくこ
とができる。このため、例えば、上記可動部材14a,
14bが閉じていく際に不意にパチンコ球が停留部24
に入った場合であっても、当該パチンコ球(図6中のB
4参照)がVゾーンに誘導されることはない。従って、
Vゾーンに入賞球が2個通過することに因る上記権利の
消滅を未然に防ぐことができる。
【0035】以上、格納部30を設けたことを特徴とす
る本発明の入賞装置の好適な一実施形態を説明したが、
本発明の実施にあたり、上記格納部は図6に示すような
形状に限定されない。例えば、本発明の第三の実施形態
として図7に示すような格納部58であってもよい。以
下、本実施形態に係る入賞装置について詳述する。
【0036】図7に示すように、本実施形態に係る入賞
装置50の停留部54においては、入賞口23から入賞
したパチンコ球B1,B2,B3,B4,B5を上下方
向に縦列に格納し得る主要部分(以下「縦列格納部分」
という。)の側壁部に上記格納部58が設けられてい
る。すなわち、本実施形態に係る入賞装置50では、停
留部54の縦列格納部分の底部において、上記実施形態
と同様に軸受け部および下部ゲート部材を設置した下部
放出口(図示せず)が設けられている。他方、上記格納
部58には、上記実施形態と同様に軸受け部および上部
ゲート部材を設置した上部放出口(図示せず)が設けら
れている。なお、本実施形態においても、上部放出口を
通る放出通路がVゾーンに連絡していることに変更はな
い。
【0037】なお、本実施形態に係る入賞装置50にお
いても、上述の入賞装置10と同様に停留球誘導手段が
施されており、停留部54に3番目に入ったパチンコ球
B3を上記格納部58に確実に誘導することができる。
すなわち、図7に示すように、当該停留部54の側壁部
には当該停留部54に1番目および2番目に入ってきた
パチンコ球をいずれか一方の側壁面側に寄せるための球
寄せ突起54aが形成されている。この結果、1番目の
停留球B1と2番目の停留球B2の中心線にずれが生じ
ると共に、当該2番目の停留球B2は上記格納部58が
形成された側壁部とは反対側の側壁部壁面に接して停留
することとなる。ここで、当該反対側の側壁部であって
当該2番目の停留球B2の停留位置より上方の壁面は、
格納部58を形成した一方の側壁部方向に迫り出して形
成されている。このことによって、停留部54に3番目
に入ったパチンコ球B3は当該停留部54の上記縦列格
納部分に停まることなく上記格納部58に向かって確実
に転動することとなる。なお、本実施形態においても、
上述の本入賞装置10と同様に、停留部54の縦列格納
部分底面および格納部58の末端に相当する側壁面に、
各々の放出口に向けて傾斜する球寄せ凸片54bが突設
されている。このため、後述するように、上記各放出口
が開放され得る状態に至った際には、停留部54の縦列
格納部分内に停留する停留球B1,B2,B3,B4お
よび上記格納部58に停留する停留球B3は、それら自
身の重量と各球寄せ凸片54bの傾斜に導かれて各々の
放出口から放出される。
【0038】一方、本実施形態に係る入賞装置50にお
いても、上記第一の実施形態に係る本入賞装置10と同
様に、一方の可動部材14bの可動軸15にストッパー
部材56が一つ装着されている。ここで、当該ストッパ
ー部材56は、可動部材14a,14bが全開の際には
上部ゲート部材からの係止棒55aと下部ゲート部材か
らの係止棒55bとが共に当該ストッパー部材56に当
接し得るように構成されているとともに、当該可動部材
14a,14bが閉じていくに従って上記二つの放出口
から停留球B1,B2,B3,B4,B5が時差放出さ
れるように二箇所の切り欠き部56a,56bが形成さ
れている。
【0039】すなわち、図7に示すように、可動部材1
4bの全開時においては、下部切り欠き部56b下端部
の直下に空きスペースがほとんど無い状態で下部ゲート
部材に係る係止棒55bが配置される一方、上部切り欠
き部56aの下端部と上部ゲート部材に係る係止棒55
aとの間には若干のスペースが確保されている。これに
より、本実施形態においては、上記第二の実施形態と同
様、全開状態にあった可動部材14a,14bが閉じて
いく際、先ず、下部ゲート部材に係る係止棒55bとス
トッパー部材56との当接状態が解除され、停留部54
の縦列格納部分に停留していた停留球B1,B2,B
4、B5が下部放出口から一般入賞区域に向けて放出す
ることができる。次いで、可動部材14a,14bがほ
ぼ全閉状態となった際には、上部ゲート部材に係る係止
棒55aとストッパー部材56との当接状態が解除さ
れ、上記格納部58に停留していた停留球B3のみをV
ゾーンに向けて放出することができる。
【0040】以上のとおり、本実施形態においても、上
記第二の実施形態と同様、停留部54の側壁部に、別
途、格納部58を設けたことによって、予めVゾーンに
誘導するパチンコ球(即ち3番目に停留部54に入った
球B3)を1個のみ選別しておくことができる。このた
め、例えば、上記可動部材14a,14bが閉じていく
際に不意にパチンコ球が停留部54に入った場合であっ
ても、当該パチンコ球(図7中のB5参照)がVゾーン
に誘導されることはない。従って、本実施形態に係る入
賞装置50によっても、Vゾーンに入賞球が2個通過す
ることに因る上記権利の消滅を未然に防ぐことができ
る。
【0041】以上、本発明の入賞装置に係るいくつかの
好適な実施形態を図面を参照しつつ説明したが、本発明
をこれら実施形態に限定することを意図したものではな
い。例えば、上記各実施形態では、構造の簡素化および
形状のコンパクト化を企図したために、切り欠き部を設
けたストッパー部材を変動入賞口を形成する上記可動部
材の動作に連動させて作動させていたが、この手段に限
るものではない。例えば、上記手段に代えて、上記スト
ッパー部材と上記可動部材とを異なる駆動源(ソレノイ
ド、モータ等)によって別個に作動させてもよい。ある
いは、パチンコ機本体の制御部からの制御信号によっ
て、上記可動部材が完全に閉鎖した後に、別途、上記ス
トッパー部材を作動させて停留球の時差放出を行っても
よい。このような動力源あるいは動作手段の変更は、本
明細書および図面に開示された情報に基づく当業者の設
計事項にすぎないものであり、本願特許請求の範囲から
逸脱するものではない。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な機構によって、
入賞したパチンコ球のうちの特定のパチンコ球を所望す
る特定の区域(Vゾーン等)に確実に誘導し得る入賞装
置を提供することができる。すなわち、本発明の第一の
入賞装置では、上記停留部に一時的に停留させた複数個
の停留球を時差を設けて段階的に放出することができ
る。従って、本発明の第一の入賞装置によれば、特定の
停留球を他の停留球に干渉されることなく所望する区域
(例えばVゾーン)に向けて上記停留部から放出するこ
とができる。
【0043】また、本発明の第二の入賞装置では、上記
停留部に一時的に停留させた複数個の停留球のうちの一
部とそれ以外の停留球とが異なる通路で該停留部から時
差放出される。このため、本発明の第二の入賞装置によ
れば、放出通路の一つを所望する特定の区域(例えばV
ゾーン)に連ねることによって、特定の停留球のみを他
の停留球に干渉されることなく当該特定区域に確実に誘
導することができる。
【0044】さらに、変動入賞口を形成する本発明の第
三の入賞装置では、当該変動入賞口を形成する可動部材
の動作に連動するように時差放出機構が構成されてい
る。従って、本発明の第三の入賞装置によれば、複雑な
機構を別途設けることなくコンパクトな構成で上記変動
入賞口の開閉時期に同調させて停留部から停留球を時差
放出することができる。
【0045】さらにまた、上下方向に亘って縦列に格納
する形状の停留部を備えた本発明の第四の入賞装置で
は、停留部を設けるために遊技盤上に横方向の大スペー
スを確保する必要がない。従って、本発明の第四の入賞
装置によれば、遊技盤に装着すべきその他の遊技装置類
の配置を制約することがなく、省スペース化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入賞装置を装着した状態の遊技盤の構
成を示す正面図である。
【図2】第一の実施形態に係る本発明の入賞装置の構成
を模式的に示す正面図である。
【図3】図2におけるA−A線矢視断面図である。
【図4】(a)(b)(c)は、各々、第一の実施形態
に係る本発明の入賞装置での停留球の時差放出を背面側
から示す説明図である。
【図5】(a)(b)(c)は、各々、第一の実施形態
に係る本発明の入賞装置での停留球の時差放出を右側面
側から示す説明図である。
【図6】(a)(b)(c)は、各々、第二の実施形態
に係る本発明の入賞装置での停留球の時差放出を右側面
側から示す説明図である。
【図7】第三の実施形態に係る本発明の入賞装置の構成
を模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 10,50 入賞装置 14a,14b 可動部材 15 可動軸 16,56 ストッパー部材 16a,16b,56a,56b 切り欠き部 20 ベース板 21a,21b 放出口 23 入賞口 24,54 停留部 25a,25b,55a,55b 係止棒 26a,26b,56a,56b ゲート部材 30,58 格納部 B1,B2,B3,B4,B5 停留球

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機に装着されてパチンコ球の入
    賞口を形成する入賞装置であって、 該入賞口より入賞した複数個のパチンコ球を該入賞装置
    に一時的に停留させるための停留部と、 その停留部に停留する複数個のパチンコ球のうちの一部
    のパチンコ球と該一部以外のパチンコ球とを時期を異な
    らせて別個に該停留部から放出させる時差放出機構と、
    を備えていることを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
  2. 【請求項2】 前記停留部に停留する複数個のパチンコ
    球のうちの一部のパチンコ球と該一部以外のパチンコ球
    とを該停留部から時差放出する際に、 該一部のパチンコ球の該停留部からの放出通路と該一部
    以外のパチンコ球の該停留部からの放出通路とを異なら
    せたことを特徴とする請求項1に記載の入賞装置。
  3. 【請求項3】 前記入賞口を形成するとともに該入賞口
    の開口サイズを変動させる可動部材を備えており、 前記時差放出機構は、該可動部材の動作に連動するよう
    に構成されており、ここで、前記停留部に停留する複数
    個のパチンコ球のうちの一部のパチンコ球とそれ以外の
    パチンコ球とを時期を異ならせて別個に該停留部から放
    出させることが、該可動部材の動作に連動して実現され
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の入賞装
    置。
  4. 【請求項4】 前記停留部が、複数個のパチンコ球を上
    下方向に亘って縦列に格納し得る形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の入賞装
    置。
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