JPWO2007108309A1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、背景中のアイテム、キャラクタに複数の種類を設定したり、色を異ならせる技術は存在する。
図2に示される遊技盤100は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面100Aとなっており、盤面100Aの外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置40(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域101とされている。
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。図3に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
なお、このブロック図は、ハード構成を限定するものではない。
パチンコ機10による遊技では、遊技者が発射ハンドル39を操作すると、一体皿30の球皿部34に貯えられている遊技球PBは球送り装置により一球づつ発射装置40に供給され、発射装置40によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤100の遊技領域101に打ち込まれ、遊技釘に当たり方向を変えながら遊技領域101内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域101の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
LCD106の表示画面に、例えば「444」や「777」等の予め定められた所定の大当たり図柄の組み合わせが表示されるとともに、照明演出用の表示灯142の点滅やスピーカ146L、146Rからの効果音出力などによる演出を加えて、大当たりが発生したことを遊技者に報知し、所定の大当たり処理を実行する。
図6に基づいて、図柄変動パターンと背景画像との組合わせタイムテーブルを説明する。
移行(b)→パターン(2)において、背景画像Bの終点から、パターン(5)の背景画像Eの途中への移行
移行(c)→パターン(4)において、背景画像Dの途中から、パターン(5)の背景画像Eの途中への移行
移行(d)→パターン(6)において、背景画像Cの終点から、パターン(5)の背景画像Eの途中への移行
移行(e)→パターン(9)において、背景画像Hの途中から、パターン(4)の背景画像Dの始点への移行
移行(f)→パターン(9)において、背景画像Hの終点から、パターン(5)の背景画像Eの途中への移行
このように、背景画像は9種類しか存在しないにも関わらず、基本的な背景画像パターンは11種類、さらに移行を加味する40種類前後の背景画像パターンを構築することができるため、背景画像のメモリ容量を増やさずに、様々な背景画像を得ることができる。
遊技球等を遊技媒体として使用するパチンコ機等の遊技機に利用可能であり、特に、パチンコ機において、LCD106において、図柄変動パターンの背後で表示される背景変動パターンを適宜複数種類準備し、これらを適宜組合わせると共に、図柄変動パターンの通常変動から各種リーチへの発展の契機とは無関係に適宜切り替え時期を設定することで、比較的少ない背景画像の種類に基づいて、比較的多種の背景変動パターンを構成するものである。
10 パチンコ機(遊技機)
100 遊技盤
106 LCD(画像表示装置)
108 始動入賞センサ
112 アタッカー
150 主制御部
152 演出制御部
156 図柄制御部
180 始動入賞センサ
200 有効入賞判定部
202 抽選部
204 保留メモリ
206 抽選結果判定部
208 変動パターン時間設定部
210 コマンド出力部
212 コマンド解析部
214 図柄変動パターン候補選別部(画像表示制御手段)
216 背景変動パターン候補選別部(画像表示制御手段)
218 図柄変動パターン種特定情報メモリ(変動パターン記憶手段)
220 図柄変動パターン種決定部
222 画像合成部(画像表示制御手段)
224 図柄変動パターン種特定情報読出部
226 背景変動パターン種特定情報メモリ(変動パターン記憶手段)
228 背景変動パターン種決定部
230 タイムテーブル(画像表示制御手段)
232 背景変動パターン種特定情報読出部
234 コマンド出力部
、所定の背景画像が表示され、通常変動区間、ノーマルリーチ区間、スーパーリーチ区間、さらにプレミアムリーチ等の発展区間における、それぞれの区間の区切り、或いは図柄変動パターン演出の特別の変化等に同期させて変化させている。
[0008]
このため、同じ動きのリーチ画像群においては、図柄の動きと背景画像の変化とは、基本的に1:1の関係となっている。
[0009]
例えば、特許文献1には、「選択されるリーチパターンによって各図柄表示部の図柄変動動作を異ならせるようにしたり、あるいは、複数のリーチ予告パターンを備える場合には、選択されるリーチ予告パターンによって前記図柄表示部の背後に表示される背景図柄の表示内容を異ならせるようにすれば、一層娯楽性の高いものになる。」と記載されており、特許文献2には、「可変表示装置における可変表示の際には、前記表示領域および背景領域のうちの少なくとも何れか一方の色が所定条件に応じて変化するように設定されている。」と記載されている。
すなわち、背景中のアイテム、キャラクタに複数の種類を設定したり、色を異ならせる技術は存在する。
特許文献1:特開2002−28310公報
特許文献2:特開2002−126248公報
発明の開示
発明が解決しようとする課題
[0010]
しかしながら、上記従来技術は、変化のタイミングは種類毎に画一的であるため、同じ動きのリーチ画像群においては、遊技者から見ると、1つのリーチとして認識されることになり、リーチ演出の多用性を求める場合は、図柄の異なるリーチ画像群を増やすしかなく、膨大な記憶容量を必要とする。また、比較的短持間のリーチ(ノーマルリーチ等)では、そのリーチの中での違いを演出することは困難であった。
[0011]
本発明は上記事実を考慮し、特に、図柄変動パターン演出時の背景画像を対象として、メモリ使用量を増やすことなく、かつ、例えば同一の図柄変動パターンを持つリーチ演出であっても、異なるリーチ画像に見せることができ、演出のバリエーションを増やし、演出効果による趣向性向上を実現することができる遊技機を得ることが目的である。
課題を解決するための手段
[0012]
本発明は、遊技盤に設けられた特定の始動領域への遊技球の流入を契機として遊技制御手段により抽選が実行される遊技機であって、
前記抽選の結果を、所定の図柄を用いて報知する画像表示装置と、
前記画像表示装置内で前記図柄を変動表示させるための図柄の変動パターンと、変動する図柄の背景を構成する背景画像の変動パターンと、をそれぞれ別個に複数記憶する変動パターン記憶手段と、
前記抽選の結果に基づき選択され、前記遊技制御手段から送られた前記図柄に係る情報とその変動時間に係る情報とに基づき、前記変動パターン記憶手段に記憶された図柄の変動パターンと背景画像の変動パターンとをそれぞれ別個に1乃至複数個選択して組み合わせ当該遊技の演出パターンとして合成した画像を前記画像表示装置に表示させる画像表示制御手段と、
を有し、
前記変動パターン記憶手段に記憶されている図柄の変動パターンには、前記変動表示が、各図柄の変動表示が予め定められた一定のパターンで変化する図柄の変動表示パターンである通常変動、前記通常変動に基づく図柄の変動パターンで変化しつつ前記複数の図柄の内で残りの1図柄が他の図柄と同じに揃えば大当たりとなる図柄の変動表示パターンであるノーマルリーチ変動、残りの1図柄が他の図柄と同じに揃えば大当たりとなる状態を維持しつつ前記ノーマルリーチとは異なる特殊な挙動の変動表示を伴うことで大当たりへの期待感を高める図柄の変動表示パターンであるスーパーリーチ変動の少なくとも2つ以上の図柄の変動表示パターンを含み、それぞれの変動表示パターンに変化する時間は個々の図柄の変動表示パターン毎に任意に定められており、
前記変動パターン記憶手段に記憶されている背景画像の変動パターンには、背景画像とその変動時間が異なる複数種の背景変動パターンが収納されており、
前記画像表示制御手段は、前記遊技制御手段での抽選に基づき選択された前記図柄に係る情報とその変動時間に係る情報とに基づいて、前記背景画像の変動パターンの中から複数種の背景変動パターンを選択して組み合わせることにより前記変動時間中に変動する背景画像の変動パターンを決定し、前記図柄の変動パターンと合成して当該遊技の演出パターンを構成することにより、前記図柄の変動パターンにおける前記それぞれの変動パターンに変化する時期に関わらず前記背景画像の変動パターンを任意に選択することを特徴としている。
[0013]
本発明によれば、画像表示制御手段では、変動パターン記憶手段から、図柄の変動パターンと、背景の変動パターンとを別個に選択して合成する。合成した画像は画像表示装置に表示させる。
[0014]
これにより、図柄の動きが同じでも、異なる背景の下で演出が行われる場合があり、また、背景の動きが同じでも、図柄の動きが異なる場合もあるため、複数の異なった演出に見せることができ、遊技者にとって変化に富んだ演出をもつ遊技機を提供することができる。
[0015]
本発明において、前記画像表示制御手段は、前記背景画像の変動パターンの変動時間が、前記図柄の変動パターンの変動時間と略一致するように前記複数の変動パターンの中から選択して組合すことを特徴としている。
[0016]
図柄の動きが同じでも、異なる背景の下で演出が行われる場合があり、また、背景の動きが同じでも、図柄の動きが異なる演出を行ないながら略図柄の変動とともに背景パターンの変動も終了することとなり、遊技者に双方の変動時間の差による演出の違和感を生じさせないようにすることができる。
また、比較的短いリーチ(例えば、ノーマルリーチ)主体の機種開発ができ、メモリ使用量を軽減することができる。また、演出バリエーションの拡大により、遊技者の不快感を軽減し、台離れを防止することができる。さらに、同じリーチ演出(図柄の動き)であっても、いつどのように背景が切り替わるか予測がつかないため、遊技者の緊張を常に保つことができる。
[0017]
また、本発明において、前記画像表示制御手段は、前記選択した背景画像の変動パターンの変動の変化時期と前記図柄の変動パターンの変動の変化時期とが対応しない変動パターンを選択する場合があることを特徴としている。
[0018]
画像の表示演出と図柄表示演出の変化とが一致しない場合があることにより、遊技者にとってより変化に富んだ演出をもつ遊技機を提供することができる。
[0019]
[0020]
[0021]
[0022]
さらに、本発明において、前記画像表示制御手段は、前記図柄の変動パターンにリーチ変動を含む場合には、前記背景画像の変動パターンの区切りを前記図柄の変動パターンがリーチ状態を成立させる時期と一致させるように変動パターンを選択する場合があることを特徴としている。
[0023]
リーチ状態の成立を遊技者が早期に認識することができる。
[0024]
また、本発明において、前記画像表示制御手段は、前記図柄の変動パターンが前記リーチ状態を
成立させる時期を挟んで前記背景画像の変動パターンが変化しない場合を含むことを特徴としている。
[0025]
リーチ状態の成立を遊技者に知られることがなく、いままでにない演出が可能となる(一例として、図6の図柄変動パターン(7)、(8)のリーチの場合の移動参照)。
[0026]
さらに、本発明において、前記画像表示制御手段の実行制御機能が、前記図柄の変動パターン及び背景の変動パターンにおける変動時間を決定する主制御部と、前記主制御部から送出される変動時間情報に基づいて、図柄の変動パターン種及び背景の変動パターン種を選択する副制御部と、に分担されることを特徴としている。
[0027]
画像表示制御装置の制御機能を、主制御部と副制御部とに振り分けることで、それぞれの制御負担を軽減することができる。
[0028]
また、本発明において、前記抽選の結果には、大当たり当選が含まれることを特徴としている。
[0029]
はずれやリーチの演出と同じパターンの演出でありながら大当たりとなる場合が生ずるので、遊技者にとってはいずれの演出においても大当りの期待を込めながら遊技を行なうことができる。
[0030]
この種の遊技機は、演出のほとんどがその抽選結果が外れとなるパターンであるが、大当たり当選も含めることにより、通常変動、ノーマルリーチ変動、スーパーリーチ変動等の各種変動パターンを大当たりの演出としても使えることとなり、遊技者に対し、いずれのパターンでも大当たりの期待を持たせることができ、より変化に富んだ遊技演出をもつ遊技機を提供することができる。
発明の効果
[0031]
以上説明した如く本発明では、特に、図柄変動パターン演出時の背景画像を対象として、メモリ使用量を増やすことなく、かつ、例えば同じ図柄変動パターンを持つリーチ演出であっても、異なる背景パターンの下で演出が実行されることにより、異なるリーチ画像に見せることができるので、演出のバリエーションを増やし、演出効果による趣向性向上を実現することができるという優れた効果を有する。
Claims (8)
- 遊技盤に設けられた特定の始動領域への遊技球の流入を契機として抽選が実行される遊技機であって、
前記抽選の結果を、所定の図柄を用いて報知する画像表示装置と、
前記画像表示装置内で前記図柄を変動表示させるための図柄の変動パターンと、変動する図柄の背景を構成する背景画像の変動パターンと、をそれぞれ別個に複数記憶する変動パターン記憶手段と、
前記変動パターン記憶手段に記憶された図柄の変動パターンと背景画像の変動パターンとをそれぞれ別個に選択し、合成した画像を前記画像表示装置に表示させる画像表示制御手段と、
を有する遊技機。 - 前記画像表示制御手段は、前記背景画像の変動パターンの変動時間が、前記図柄の変動パターンの変動時間と略一致するように前記複数の変動パターンの中から選択して組合すことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記画像表示制御手段は、前記選択した背景画像の変動パターンの変動の変化時期と前記図柄の変動パターンの変動の変化時期とが対応しない変動パターンを選択する場合があることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
- 前記画像表示制御手段は、前記画像表示装置にそれぞれ独立して変動表示を行う複数の図柄を表示させ、前記変動表示には、各図柄の変動表示が予め定められた一定のパターンで変化する図柄の変動表示パターンである通常変動、前記通常変動に基づく図柄の変動パターンで変化しつつ前記複数の図柄の内で残りの1図柄が他の図柄と同じに揃えば大当たりとなる図柄の変動表示パターンであるノーマルリーチ変動、残りの1図柄が他の図柄と同じに揃えば大当たりとなる状態を維持しつつ前記ノーマルリーチとは異なる特殊な挙動の変動表示を伴うことで大当たりへの期待感を高める図柄の変動表示パターンであるスーパーリーチ変動の少なくとも2つ以上の図柄の変動表示パターンを含み、図柄の変動パターンの変化の契機が、通常変動、ノーマルリーチ変動、スーパーリーチ変動のそれぞれの変化の契機を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の遊技機。
- 前記画像表示制御手段は、前記図柄の変動パターンにリーチ変動を含む場合には、前記背景画像の変動パターンの区切りを前記図柄の変動パターンがリーチ状態を成立させる時期と一致させるように変動パターンを選択する場合があることを特徴とする請求項4記載の遊技機。
- 前記画像表示制御手段は、前記図柄の変動パターンが前記リーチ状態を成立させる時期を挟んで前記背景画像の変動パターンが変化しない場合を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の遊技機。
- 前記画像表示制御手段の実行制御機能が、
前記図柄の変動パターン及び背景の変動パターンにおける変動時間を決定する主制御部と、前記主制御部から送出される変動時間情報に基づいて、図柄の変動パターン種及び背景の変動パターン種を選択する副制御部と、に分担されることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項記載の遊技機。 - 前記抽選の結果には、大当たり当選が含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項記載の遊技機。
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