JPH1142095A - 新規なオキソジシクロペンタジエンの製造方法 - Google Patents
新規なオキソジシクロペンタジエンの製造方法Info
- Publication number
- JPH1142095A JPH1142095A JP9213840A JP21384097A JPH1142095A JP H1142095 A JPH1142095 A JP H1142095A JP 9213840 A JP9213840 A JP 9213840A JP 21384097 A JP21384097 A JP 21384097A JP H1142095 A JPH1142095 A JP H1142095A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- optically active
- lipase
- isomer
- acylating agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P41/00—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture
- C12P41/003—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions
- C12P41/004—Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions by esterification of alcohol- or thiol groups in the enantiomers or the inverse reaction
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P15/00—Preparation of compounds containing at least three condensed carbocyclic rings
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Zoology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 種々の有用中間体として有用な光学活性オキ
ソジシクロペンタジエンの効率的な新規製造方法、及び
中間体の提供。 【解決手段】 ケトアルコール(1)とビニールアセテ
ートにリパーゼを加え、撹拌して光学活性なアセテート
を得、メチル化して更に酸化開裂させ、塩基性条件下で
処理することにより、光学活性オキソジシクロペンタジ
エンを製造。 【化1】
ソジシクロペンタジエンの効率的な新規製造方法、及び
中間体の提供。 【解決手段】 ケトアルコール(1)とビニールアセテ
ートにリパーゼを加え、撹拌して光学活性なアセテート
を得、メチル化して更に酸化開裂させ、塩基性条件下で
処理することにより、光学活性オキソジシクロペンタジ
エンを製造。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品などの有用
中間体である光学活性オキソジシクロペンタジエンの新
規な製造方法に関する。
中間体である光学活性オキソジシクロペンタジエンの新
規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性オキソジシクロペンタジエン
は、医薬品などの生理活性物質の出発原料として大変有
用である。例えば、鎮痛効果のあるアファノルフィンの
出発原料となっていることが知られている(J. Chem. S
oc. Chem. Commun., 290(1990))。
は、医薬品などの生理活性物質の出発原料として大変有
用である。例えば、鎮痛効果のあるアファノルフィンの
出発原料となっていることが知られている(J. Chem. S
oc. Chem. Commun., 290(1990))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
光学活性オキソジシクロペンタジエンの製造法は、光学
分割によるもの(J. Chem. Soc. Chem. Commun., 271(1
989)、Synlett., 636(1991)、およびSynthesis, 1237(1
995))であるため、鏡像体の一方は不用になるか、或い
は数段階の反応を経て対掌体へ導くなどしなければなら
なかった。
光学活性オキソジシクロペンタジエンの製造法は、光学
分割によるもの(J. Chem. Soc. Chem. Commun., 271(1
989)、Synlett., 636(1991)、およびSynthesis, 1237(1
995))であるため、鏡像体の一方は不用になるか、或い
は数段階の反応を経て対掌体へ導くなどしなければなら
なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、光学活性
オキソジシクロペンタジエンの一方の鏡像体のみを製造
する方法を鋭意検討した結果、式(1)
オキソジシクロペンタジエンの一方の鏡像体のみを製造
する方法を鋭意検討した結果、式(1)
【0005】
【化6】
【0006】で表されるアシロイン化合物を出発物質と
して、リパーゼの存在下、アシル化剤と反応させること
により、一般式(2)
して、リパーゼの存在下、アシル化剤と反応させること
により、一般式(2)
【0007】
【化7】
【0008】(Rは直鎖或いは分枝鎖のアルキル基、ア
ルコキシ基、アルケニル基、或いはアルケニルオキシ基
を示す)で示されるエステル体の(+)-体、または(-)-体
のどちらか一方だけを得て、さらに、これにメチル基を
導入することにより式(3)
ルコキシ基、アルケニル基、或いはアルケニルオキシ基
を示す)で示されるエステル体の(+)-体、または(-)-体
のどちらか一方だけを得て、さらに、これにメチル基を
導入することにより式(3)
【0009】
【化8】
【0010】で示される新規な光学活性ジオールを得、
これを中間体として、式(4)
これを中間体として、式(4)
【0011】
【化9】
【0012】で示される光学活性オキソジシクロペンタ
ジエンを得る製造方法を見出し、本発明を完成するに至
ったものである。
ジエンを得る製造方法を見出し、本発明を完成するに至
ったものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、次の反応式で表され
る。便宜上、(-)-体が得られる場合を示す。
る。便宜上、(-)-体が得られる場合を示す。
【0014】
【化10】
【0015】出発物質である化合物(1)は、ミラーら
の方法(J. Org. Chem., 41, 1221(1976))により、容
易に入手可能なエンド-2,3-ジカルボメトキシビシクロ
[2,2,1]ヘプタ-5-エン(6)からビス-トリメチルシロ
キシ化合物(7)を経ることにより容易に導くことがで
きる。
の方法(J. Org. Chem., 41, 1221(1976))により、容
易に入手可能なエンド-2,3-ジカルボメトキシビシクロ
[2,2,1]ヘプタ-5-エン(6)からビス-トリメチルシロ
キシ化合物(7)を経ることにより容易に導くことがで
きる。
【0016】
【化11】
【0017】次に化合物(1)をリパーゼ存在下、アシ
ル化剤と反応させる。ここで用いるリパーゼは市販され
ているものを用いることができる。具体的にはリパーゼ
PS(天野製薬製)、トヨチームLIP(東洋紡績
製)、ノボザイム435(ノボノルディスク製)などを
挙げることが出来る。また、リパーゼ生産菌を培養して
得られる乾燥菌体や、培養液から抽出精製される蛋白質
をそのまま利用することも可能である。リパーゼの種類
としては特にシュウドモナス菌由来のものが望ましい。
ル化剤と反応させる。ここで用いるリパーゼは市販され
ているものを用いることができる。具体的にはリパーゼ
PS(天野製薬製)、トヨチームLIP(東洋紡績
製)、ノボザイム435(ノボノルディスク製)などを
挙げることが出来る。また、リパーゼ生産菌を培養して
得られる乾燥菌体や、培養液から抽出精製される蛋白質
をそのまま利用することも可能である。リパーゼの種類
としては特にシュウドモナス菌由来のものが望ましい。
【0018】アシル化剤としては脂肪酸エステルや酸無
水物、トリグリセリド、トリクロロエチルエステル、ビ
ニルエステルなどを挙げることが出来る。特に好ましい
のはビニルエステルであり、具体的には酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニルなどを挙げることが出来る。また、酢酸イソプロペ
ニルも用いることが出来る。
水物、トリグリセリド、トリクロロエチルエステル、ビ
ニルエステルなどを挙げることが出来る。特に好ましい
のはビニルエステルであり、具体的には酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニルなどを挙げることが出来る。また、酢酸イソプロペ
ニルも用いることが出来る。
【0019】反応溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,2-ジクロロエ
タン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジブチルエーテル、t-ブチルメチルエーテ
ル、THF、アセトン、アセトニトリル、DMSOなど
を挙げることが出来る。また添加剤としてトリエチルア
ミンを加えてもよく、その割合は化合物(1)に対し1
〜30%で、好ましくは10%である。
シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,2-ジクロロエ
タン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、ジブチルエーテル、t-ブチルメチルエーテ
ル、THF、アセトン、アセトニトリル、DMSOなど
を挙げることが出来る。また添加剤としてトリエチルア
ミンを加えてもよく、その割合は化合物(1)に対し1
〜30%で、好ましくは10%である。
【0020】反応温度は10〜100℃が適当であり、
好ましくは20〜45℃である。反応時間は1〜100
0時間であり、好ましくは30〜50時間である。この
様にして得られた化合物(2)は、次に一般的なメチル
化剤である、メチルマグネシウムイオジド、或いはジメ
チル銅リチウムなどによってメチル化されて化合物
(3)となる。
好ましくは20〜45℃である。反応時間は1〜100
0時間であり、好ましくは30〜50時間である。この
様にして得られた化合物(2)は、次に一般的なメチル
化剤である、メチルマグネシウムイオジド、或いはジメ
チル銅リチウムなどによってメチル化されて化合物
(3)となる。
【0021】化合物(3)は、過ヨウ素酸存在下で開裂
し、式(5)で示されるケトアルデヒド(5)になる。
し、式(5)で示されるケトアルデヒド(5)になる。
【0022】
【化12】
【0023】このケトアルデヒド(5)を例えば水酸化
ナトリウムなどを含むアルコール含有水溶液にさらし、
塩基性条件下で処理すると、化合物(4)を得ることが
出来る。
ナトリウムなどを含むアルコール含有水溶液にさらし、
塩基性条件下で処理すると、化合物(4)を得ることが
出来る。
【0024】
【発明の効果】本発明の製造法を用いることにより、式
(3)で示される有用中間体が製造でき、この化合物
(3)から、種々の生理活性物質等の出発物質である、光
学活性オキソジシクロペンタジエンが得られる。
(3)で示される有用中間体が製造でき、この化合物
(3)から、種々の生理活性物質等の出発物質である、光
学活性オキソジシクロペンタジエンが得られる。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらの例によって制限されるもので
はない。 実施例1 (-)-ケトアセテート(2)の合成 ケトアルコール(1)(4.5 g, 30 mmol)のTHF(80
ml)溶液に、Et3N(0.4 ml, 3 mmol)とビニルアセテ
ート(3.3 ml, 36 mmol)、さらにリパーゼPS(4.5
g, 天野製薬社製)を加え室温にて48時間撹拌した。反
応終了後、反応溶液をセライトで濾過し減圧下溶媒を留
去した。残渣に水を加えET2Oで抽出した後、有機層を飽
和NaCl水溶液で洗浄しMgSO4で乾燥、減圧下溶媒を留去
した。
するが、本発明はこれらの例によって制限されるもので
はない。 実施例1 (-)-ケトアセテート(2)の合成 ケトアルコール(1)(4.5 g, 30 mmol)のTHF(80
ml)溶液に、Et3N(0.4 ml, 3 mmol)とビニルアセテ
ート(3.3 ml, 36 mmol)、さらにリパーゼPS(4.5
g, 天野製薬社製)を加え室温にて48時間撹拌した。反
応終了後、反応溶液をセライトで濾過し減圧下溶媒を留
去した。残渣に水を加えET2Oで抽出した後、有機層を飽
和NaCl水溶液で洗浄しMgSO4で乾燥、減圧下溶媒を留去
した。
【0026】残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、Et2O-hexane(1:3 v/v)溶出部より無色固体の(-)-
ケトアセテート(2)(4.3 g, 75%)を得た。この際原
料のケトアルコール(0.4 g)を回収した。 [α]D 24-120.7°(c 2.0, CHCl3), mp 28℃(Et2O/hexan
e); IR(nujor, cm-1) 1786, 1743; 1H NMR(300 MHz, CD
Cl3) d 6.14(dd, J = 5.5, 3.0 Hz, 1H), 6.01(dd, J =
5.5, 2.7 Hz, 1H), 5.35 (dd, J = 8.8, 3.3 Hz, 1H),
3.63 (ddd, J= 7.4, 5.5, 3.3 Hz, 1H), 3.39 (ddd, J
= 8.8, 5.5, 4.7 Hz, 1H), 3.23 - 3.17 (m, 1H), 3.1
5 - 3.09 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 1.77 (br d, J = 8.
5 Hz, 1H), 1.53(br d, J = 8.5 Hz, 1H); HRMS m/z C
11H12O3(M+) calcd 192.0786, obsd 192.0828. (-)-ケトアセテート(2)(0.6 g, 3.1 mmol)の無水
THF(13 ml)溶液に、-78℃にてMeMgI(15.5 ml, 1.
0 M in THF)溶液を加え同温にて2時間撹拌した。反応
終了後Et2Oで希釈し、氷冷下H2Oを加え5分間撹拌した。
有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄後、MgSO4で乾燥し減圧
下溶媒を留去した。
し、Et2O-hexane(1:3 v/v)溶出部より無色固体の(-)-
ケトアセテート(2)(4.3 g, 75%)を得た。この際原
料のケトアルコール(0.4 g)を回収した。 [α]D 24-120.7°(c 2.0, CHCl3), mp 28℃(Et2O/hexan
e); IR(nujor, cm-1) 1786, 1743; 1H NMR(300 MHz, CD
Cl3) d 6.14(dd, J = 5.5, 3.0 Hz, 1H), 6.01(dd, J =
5.5, 2.7 Hz, 1H), 5.35 (dd, J = 8.8, 3.3 Hz, 1H),
3.63 (ddd, J= 7.4, 5.5, 3.3 Hz, 1H), 3.39 (ddd, J
= 8.8, 5.5, 4.7 Hz, 1H), 3.23 - 3.17 (m, 1H), 3.1
5 - 3.09 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 1.77 (br d, J = 8.
5 Hz, 1H), 1.53(br d, J = 8.5 Hz, 1H); HRMS m/z C
11H12O3(M+) calcd 192.0786, obsd 192.0828. (-)-ケトアセテート(2)(0.6 g, 3.1 mmol)の無水
THF(13 ml)溶液に、-78℃にてMeMgI(15.5 ml, 1.
0 M in THF)溶液を加え同温にて2時間撹拌した。反応
終了後Et2Oで希釈し、氷冷下H2Oを加え5分間撹拌した。
有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄後、MgSO4で乾燥し減圧
下溶媒を留去した。
【0027】残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、AcOEt-hexane(1 : 5 v/v)溶出部より無色固体の(-)
-ジオール(3)(0.43 g, 83%)を得た。 [α]D 26-15.7°(c 0.6, CHCl3), mp 107℃(AcOEt/hexan
e); IR(nujor, cm-1)3394; 1H NMR(300 MHz, CDCl3) d
6.39-6.34 (br s, 2H), 3.87(br d, J = 7.1Hz, 1H),
3.03 - 3.00 (m, 2H), 2.86 - 2.80 (m, 1H), 2.62(dd
d, J = 6.9, 4.9, 1.9 Hz, 1H), 2.20(br s, 1H), 1.99
(br s, 1H), 1.47(d, J = 8.0 Hz, 1H),1.32(s, 3H),
1.11(d, J = 8.0 Hz, 1H); HRMS m/z C10H14O2(M+) cal
cd 166.0993, obsd 166.1019. (-)-ジオール(3)(80 mg, 0.5 mmol)のTHF-H2O
(2 : 1 v/v, 3 ml)混合溶液に、氷冷下NaIO4(0.5 g,
2.5 mmol)を加え同温にて2時間撹拌した。反応終了後
Et2Oで希釈し、有機層をH2Oおよび飽和NaCl水溶液で洗
浄後MgSO4で乾燥し減圧下溶媒を留去し粗ケトアルデヒ
ド(5)を得た。本品は精製せずに次の反応に用いた。
し、AcOEt-hexane(1 : 5 v/v)溶出部より無色固体の(-)
-ジオール(3)(0.43 g, 83%)を得た。 [α]D 26-15.7°(c 0.6, CHCl3), mp 107℃(AcOEt/hexan
e); IR(nujor, cm-1)3394; 1H NMR(300 MHz, CDCl3) d
6.39-6.34 (br s, 2H), 3.87(br d, J = 7.1Hz, 1H),
3.03 - 3.00 (m, 2H), 2.86 - 2.80 (m, 1H), 2.62(dd
d, J = 6.9, 4.9, 1.9 Hz, 1H), 2.20(br s, 1H), 1.99
(br s, 1H), 1.47(d, J = 8.0 Hz, 1H),1.32(s, 3H),
1.11(d, J = 8.0 Hz, 1H); HRMS m/z C10H14O2(M+) cal
cd 166.0993, obsd 166.1019. (-)-ジオール(3)(80 mg, 0.5 mmol)のTHF-H2O
(2 : 1 v/v, 3 ml)混合溶液に、氷冷下NaIO4(0.5 g,
2.5 mmol)を加え同温にて2時間撹拌した。反応終了後
Et2Oで希釈し、有機層をH2Oおよび飽和NaCl水溶液で洗
浄後MgSO4で乾燥し減圧下溶媒を留去し粗ケトアルデヒ
ド(5)を得た。本品は精製せずに次の反応に用いた。
【0028】上記粗ケトアルデヒド(5)のEtOH溶液
(3 ml)に2%NaOH(1 ml)水溶液を加え、室温にて1
2時間撹拌した。反応終了後、氷冷下1%HCl水溶液を
加え中和した後減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え
Et2Oで抽出した後、有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄しMg
SO4で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィーに付し、Et2O-hexane(1 : 3 v/
v)溶出部より無色固体の(-)-オキソジシクロペンタジ
エン(4)(38 mg, 54 % for 2 steps)を得た。諸ス
ペクトルデータは文献値のデータと一致した。
(3 ml)に2%NaOH(1 ml)水溶液を加え、室温にて1
2時間撹拌した。反応終了後、氷冷下1%HCl水溶液を
加え中和した後減圧下溶媒を留去した。残渣に水を加え
Et2Oで抽出した後、有機層を飽和NaCl水溶液で洗浄しMg
SO4で乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィーに付し、Et2O-hexane(1 : 3 v/
v)溶出部より無色固体の(-)-オキソジシクロペンタジ
エン(4)(38 mg, 54 % for 2 steps)を得た。諸ス
ペクトルデータは文献値のデータと一致した。
【0029】[α]D 26-154.0°(c 1.0, CHCl3), mp 74℃
(hexane); 文献値 [α]D 29-158.5°(c 1.0, CHCl3), mp
76℃ 文献: T. Sugahara, Y. Kuroyanagi and K. Ogasawara, Synth
esis, 1996, 1101. J. Knol and B. L. Feringa, Tetrahedron Lett., 199
7, 38, 2527.
(hexane); 文献値 [α]D 29-158.5°(c 1.0, CHCl3), mp
76℃ 文献: T. Sugahara, Y. Kuroyanagi and K. Ogasawara, Synth
esis, 1996, 1101. J. Knol and B. L. Feringa, Tetrahedron Lett., 199
7, 38, 2527.
Claims (6)
- 【請求項1】 次式 【化1】 で表されるアシロイン化合物を出発物質として、リパー
ゼ存在下、アシル化剤と反応させることにより、一般式
(2) 【化2】 (Rは直鎖或いは分枝鎖のアルキル基、アルコキシ基、
アルケニル基、或いはアルケニルオキシ基を示す)で示
されるエステル体の(+)-体、または(-)-体のどちらか一
方だけを得ることを特徴とする一般式(2)で示される
光学活性エステル体の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1で得られる光学活性エステル体
を出発物質として、メチル基を導入することにより得ら
れる式(3) 【化3】 で示される光学活性ジオールを中間体とすることを特徴
とする式(4) 【化4】 で示される光学活性オキソジシクロペンタジエンの製造
方法。 - 【請求項3】 式(3) 【化5】 で示される光学活性ジオール。
- 【請求項4】 請求項1において、リパーゼがシュウド
モナス属由来である光学活性エステル体の製造方法。 - 【請求項5】 請求項1において、アシル化剤がビニル
エステルである光学活性エステル体の製造方法。 - 【請求項6】 請求項1において、リパーゼがシュウド
モナス属由来で、アシル化剤がビニルエステルである光
学活性エステル体の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213840A JPH1142095A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 新規なオキソジシクロペンタジエンの製造方法 |
US09/111,857 US5900369A (en) | 1997-07-25 | 1998-07-08 | Method for producing oxodicyclopentadiene |
EP98250265A EP0893508A3 (en) | 1997-07-25 | 1998-07-21 | A new method for producing oxodicyclopentadiene |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9213840A JPH1142095A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 新規なオキソジシクロペンタジエンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1142095A true JPH1142095A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16645903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9213840A Withdrawn JPH1142095A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 新規なオキソジシクロペンタジエンの製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5900369A (ja) |
EP (1) | EP0893508A3 (ja) |
JP (1) | JPH1142095A (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1991007501A1 (en) * | 1989-11-13 | 1991-05-30 | Pfizer Inc. | Enzymatic resolution of endo-bicyclo[2.2.1]heptan-2-ol and derived pharmaceutical agents |
US5374768A (en) * | 1992-08-19 | 1994-12-20 | Chisso Corporation | Cyclohexene derivatives |
JPH06335398A (ja) * | 1993-05-31 | 1994-12-06 | Chisso Corp | シクロヘキセンジオール誘導体 |
JP3638643B2 (ja) * | 1994-10-14 | 2005-04-13 | 高砂香料工業株式会社 | 光学活性1−オクテン−3−オールの製造法 |
JPH08336396A (ja) * | 1995-06-12 | 1996-12-24 | Chisso Corp | 光学活性エンド−3−ヒドロキシジシクロペンタジエンの製造法 |
JP3726332B2 (ja) * | 1996-02-08 | 2005-12-14 | チッソ株式会社 | 光学活性ジシクロペンタジエン誘導体の製造法 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP9213840A patent/JPH1142095A/ja not_active Withdrawn
-
1998
- 1998-07-08 US US09/111,857 patent/US5900369A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-07-21 EP EP98250265A patent/EP0893508A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0893508A2 (en) | 1999-01-27 |
US5900369A (en) | 1999-05-04 |
EP0893508A3 (en) | 1999-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3789938B2 (ja) | 酵素触媒作用アシル化による1級及び2級のヘテロ原子置換アミンのラセミ体分割 | |
JPH0436195A (ja) | 光学活性α―ヒドロキシエステル類の製造方法 | |
Pallavicini et al. | Lipase-catalyzed resolution of glycerol 2, 3-carbonate | |
Hallinan et al. | Enantiodivergent Synthesis of the Key Intermediate for Aphanorphine by Chemoenzymatic Process | |
JPH1142095A (ja) | 新規なオキソジシクロペンタジエンの製造方法 | |
JPH1057094A (ja) | ケテンアセタール型アシル化剤を用いるアルコール類の酵素的光学分割法 | |
JP4601621B2 (ja) | 加水分解酵素を用いた(s)−インドリン−2−カルボン酸及び(s)−インドリン−2−カルボン酸メチルエステル化合物の製造方法 | |
Johnston et al. | A convenient synthesis of both enantiomers of seudenol and their conversion to 1-methyl-2-cyclohexen-1-ol (mcol) | |
WO1995033845A1 (fr) | Procede de production d'un compose d'alcool propargylique optiquement actif | |
US5395766A (en) | Optically active trans-2-aryl-1-cyclohexanol derivatives and a process for producing the compounds | |
KR100650797B1 (ko) | 광학활성 사이클로프로판 카복사미드의 제조방법 | |
JP3129775B2 (ja) | 光学活性な2級アルコール化合物の製造方法 | |
KR100650798B1 (ko) | 광학활성 카복실산의 제조방법 | |
JPH1014590A (ja) | 光学活性2−置換−3−フェニルプロピオン酸及びそのエステルの製造方法 | |
US5442098A (en) | Cyclohexene diol derivatives | |
KR100545472B1 (ko) | 효소적 방법에 의한 광학활성 시스-1-r아미노-2-인다놀 및 그의 에스테르 제조방법 | |
JPH08322591A (ja) | 光学分割により光学的に純粋な1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を得る方法 | |
JPH06500458A (ja) | 4―ヒドロキシ―2―シクロペンテン―1―オン及び2′,2′―ジメチルプロパン―1′,3′―ジオールとのケタールのs(−)―及びr(+)―エステルの酵素によるエナンチオ選択的合成 | |
JPH08332095A (ja) | インデノールの製造法 | |
JP3060915B2 (ja) | trans−3−ヒドロキシ−4−フェニルチオテトラヒドロフラン及びその製造法 | |
JPH08113550A (ja) | 光学活性3−ヒドロキシヘキサン酸類の製造方法 | |
US7326559B2 (en) | Process for preparation of optically active allenes | |
JPH069501A (ja) | 光学活性2−アルコキシカルボニル−2−シクロアルケン誘導体およびその製造法 | |
EP0576002B1 (en) | Optically active 2-alkoxy-carbonyl-2-cycloalkene derivatives and a process for producing the derivatives | |
JP3173850B2 (ja) | 光学活性イノシトール誘導体の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040517 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060712 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20061011 |