JPH08322591A - 光学分割により光学的に純粋な1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を得る方法 - Google Patents

光学分割により光学的に純粋な1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を得る方法

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JPH08322591A
JPH08322591A JP15991995A JP15991995A JPH08322591A JP H08322591 A JPH08322591 A JP H08322591A JP 15991995 A JP15991995 A JP 15991995A JP 15991995 A JP15991995 A JP 15991995A JP H08322591 A JPH08322591 A JP H08322591A
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Japan
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acetic acid
tetrahydroquinoline
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acid esters
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JP15991995A
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Inventor
Seiji Katayama
精司 片山
Hiroshi Yamaga
博 山賀
Tatsu Nagata
龍 永田
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光学分割により光学的に純粋な1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を得る方
法を提供する。 【構成】一般式(1)および(2) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、または低級
アルコキシ基を表し、R2 は低級アルキル基を表す)で
表される(2R)−および(2S)−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類の任意の混
合物より加水分解酵素による速度論的分割、光学活性な
有機スルホン酸との塩形成、あるいはこれらの組み合わ
せによる光学分割法を用い一般式(1)または(2)で
表される光学活性(2R)−または(2S)−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を
得る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明方法により製造される光学
活性な1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢
酸エステル類は、例えば医薬及び農薬の合成中間体とし
て有用であり、例えばグルタミン酸レセプター拮抗剤で
ある、3環性キノキサリンジオン誘導体(WO93/0
8188または、J. Med.Chem., 37, 3956(1994)に記
載)の重要な合成中間体となる化合物である。
【0002】
【従来の技術】現在知られている光学活性な1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類の
製造法としては例えば、2位側鎖が一つ短い1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−カルボン酸エステ
ルの光学活性なものを合成し、増炭反応を含む数工程を
経て目的物を得る方法(J. Med.Chem., 37, 3956(1994)
に記載)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記載の製造法
では工程数が多く、原料および試薬の価格も高価なもの
となり、製品の製造原価に影響を与えるため、大量製造
において適当でない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは安価な原材
料を用い、簡便且つ効率的に、光学純度の高い光学活性
な1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エ
ステル類を製造する方法を見いだすべく研究を重ねた結
果、キノリン−2−酢酸エステルを水素添加することに
より(2R)−および(2S)−1,2,3,4−テト
ラヒドロキノリン−2−酢酸エステルのラセミ混合物が
収率好く得られるという知見を得た。さらにこの(2
R)−および(2S)−エステルのラセミ混合物に対し
て加水分解酵素による速度論的光学分割法、あるいは光
学活性な有機スルホン酸との塩形成による分別結晶化法
を用いることにより、望みの立体配置を有する1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を
従来法よりも著しく短工程で、またより安価、簡便且つ
効率的に得ることを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち本発明は、一般式(1)および(2)
【化5】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、または低級
アルコキシ基を表し、R 2 は低級アルキル基を表す)で
表される(2R)−および(2S)−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類の任意の混
合物より加水分解酵素による速度論的分割、光学活性な
有機スルホン酸との塩形成、あるいはこれらの組み合わ
せによる光学分割法を用い一般式(1)または(2)で
表される光学活性(2R)−または(2S)−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を
得る方法に関し、さらには一般式(3)
【化6】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す)で表
されるキノリン−2−酢酸エステル類を水素添加反応に
付して一般式(4)
【化7】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す)で表
されるラセミ混合物1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−2−酢酸エステルとし、これを光学分割すること
により一般式(1)または(2)
【化8】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す)で表
される光学活性(2R)−または(2S)−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を
得る方法に関する。
【0006】本発明における低級アルキル基としては、
具体的には例えば直鎖状または分枝鎖状の1〜5個の炭
素原子を有するアルキル基が挙げられ、さらに具体的に
はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル基
等が挙げられる。低級アルコキシ基としては上記低級ア
ルキル基が酸素原子に隣接した低級アルコキシ基が挙げ
られる。本発明で原料となる一般式(3)で表されるキ
ノリン−2−酢酸エステル類は、公知化合物、または公
知化合物から容易に合成できる化合物であり、例えば、
アルキル置換、アルコキシ置換あるいは無置換のキノリ
ン−N−オキサイドとアセト酢酸エステルから文献記載
の方法(J. Heterocyclic Chem., 15, 1425(1978) に記
載)で合成できる。
【0007】一般式(3)で表されるキノリン−2−酢
酸エステル類の水素添加反応については、使用する触媒
として例えば、白金系触媒、パラジウム系触媒、ロジウ
ム系触媒、ルテニウム系触媒、ニッケル系触媒等が挙げ
られ、均一系触媒、不均一系触媒とも用いることができ
る。更に具体的には、例えば酸化白金(Adams触
媒)、トリス(トリフェニルホスフィンロジウム)クロ
リド(ウィルキンソン錯体)等が好ましい。触媒の量は
必要に応じ増量、減量が可能であるが、不均一系触媒の
場合、好ましくは基質に対して1〜50重量%、また均
一系触媒の場合、好ましくは基質に対して0.001〜
0.5当量使用する。反応に用いる溶媒としては、例え
ば、水、酢酸、メタノール、エタノール、酢酸エチル、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、ベ
ンゼン、ジクロロメタン、およびこれらの混合溶媒等が
挙げられる。また例えば塩酸、硫酸、トリフルオロ酢
酸、といったプロトン酸、三フッ化ホウ素ジエチルエー
テル錯体といったルイス酸を必要に応じ加えることもで
きる。水素気圧については、常圧あるいは加圧条件で反
応をおこなうことができる。反応温度は溶媒の融点以上
〜80℃が好ましく、さらに好ましくは10〜40℃で
おこなう。得られた一般式(4)で表される1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類の
単離、精製の手段として、例えば抽出、カラムクロマト
グラフィー、無機および有機酸との塩にしての結晶化等
が挙げられ、またこれらを併用してもよい。
【0008】加水分解酵素を用いた速度論的分割法につ
いては、一般的な手法が文献(例えば特開平1−225
496号公報に記載)等に詳しく記載されているが、本
発明においては、基質として一般式(4)で示されるエ
ステルの内、アルキル基R2が例えばメチル基、エチル
基といった比較的加水分解が容易なものが好ましい。ま
た使用される酵素は主としてエステル加水分解酵素に分
類されるものであり、具体的には例えば、微生物の生産
するリパーゼやリポプロテインリパーゼ、動物組織由来
のエステラーゼ、さらには各種プロテアーゼ等が挙げら
れる。そのような酵素としては市販のものを利用するこ
とができ、さらに具体的には、例えばα−キモトリプシ
ン、リパーゼPU15(天野製薬)、リゾプス菌由来の
リパーゼFAP(天野製薬)、カンディダ菌由来のリパ
ーゼMY(名糖産業)、カンディダ菌由来のリパーゼO
F360(名糖産業)、アンスロバクター菌由来のリパ
ーゼ(新日本化学工業)、リゾプス菌由来のDAC(ダ
イキン)、カンディダ菌由来のSP−525、SP−5
26、ノボザイム(登録商標)435(以上3種、ノボ
ノルディスク)、バシラス菌由来のサブティリシンA
(ノボノルディスク)、ムカー菌由来の酵素(バイオカ
タリスツ)等が挙げられる。さらにこれらの酵素のう
ち、基質エステルのR体を選択的に加水分解するもの、
およびS体を選択的に加水分解するものを適宜使い分け
ることにより一工程で望みの立体配置を有する目的のエ
ステルを得ることができる。具体的には、一般式(4)
で示される基質エステルの内、例えばR1 が水素原子で
かつR2 がメチル基の場合、α−キモトリプシン、リパ
ーゼPU15、アンスロバクター菌由来のリパーゼ、サ
ブティリシンA等を用いるとR体のエステルが、またノ
ボザイム(登録商標)435、SP−525、リパーゼ
FAP、リパーゼOF360、DAC等を用いるとS体
のエステルが優先して得られる。また、酵素の利用形態
としては、固定化酵素、精製酵素、粗製酵素、あるいは
菌体や組織に含まれた状態等が挙げられ、いずれの形態
を利用することもできる。本発明を実施する際、酵素は
基質のテトラヒドロキノリンに対し適当な量範囲で使用
可能であるが、好ましくは0. 05〜2. 5重量比分添
加する。
【0009】反応媒体としては、pH=5〜10、好まし
くは pH =7〜9に調整した水溶液、または有機溶媒を
使用し、また、水溶液と有機溶媒とを混合して用いるこ
ともできる。ここで、水溶液とは例えば硫酸、塩酸、リ
ン酸等の鉱酸、酢酸、クエン酸等の有機酸、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩
基、トリエチルアミン、ピリジン等の塩を成分とする水
溶液や緩衝溶液が挙げられる。緩衝溶液としては例えば
リン酸二水素ナトリウム−リン酸水素二ナトリウム、リ
ン酸二水素カリウム−リン酸水素二ナトリウム、リン酸
二水素カリウム−水酸化ナトリウム、フタル酸水素カリ
ウム−塩酸、グリシン−塩化ナトリウム−水酸化ナトリ
ウム等の一般的緩衝溶液が挙げられ、反応を妨げるもの
以外は特に制限はない。またここでいう有機溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、t−ブタノー
ル等のアルコール系溶媒、アセトニトリル、プロピオニ
トリル等のニトリル系溶媒、エーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶
媒、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン等
のケトン系溶媒、トリエチルアミン、ピリジン等のアミ
ン系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の高極性溶媒、あるいは、 ソルビタンモノパルミテ
ート、ソルビタンモノラウレート等の界面活性剤等が挙
げられる。反応温度、反応時間については、0〜80
℃、好ましくは10〜40℃で攪拌することにより反応
が進行し、通常1時間〜1か月、好ましくは6時間〜1
0日間反応を行えばよい。単離、精製は通常の有機化学
的手段、例えば抽出、カラムクロマトグラフィー、再結
晶等あるいはこれらの組み合わせによりおこなうことが
できる。
【0010】光学活性な有機酸との塩形成による分割法
については、光学活性な有機酸として一般式(4)で表
される1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢
酸エステル類と塩形成可能な各種光学活性有機酸が使用
可能であるが、例えばd−またはl−10−カンファー
スルホン酸、d−またはl−3−ブロモカンファー−8
−スルホン酸といった光学活性な有機スルホン酸が好ま
しい。光学活性な有機酸は基質のテトラヒドロキノリン
に対し適当な当量範囲で使用可能であるが、好ましくは
0.2〜0.75当量の範囲で使用する。反応媒体とし
て用いる溶媒としては例えばメチルエチルケトン、ジエ
チルケトン、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチル、トル
エン、ベンゼン、n−ヘキサン、t−ブチルメチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、水等、およびこれらの
混合溶媒等が挙げられる。生成する塩結晶は必要に応じ
水和物や他の溶媒和物の形態で取ることも可能である。
保温温度、反応時間については、適正範囲内での制御が
生成塩の収率または光学純度の向上に重要であり、好ま
しくは−25〜25℃で保温し、好ましくは20分間〜
2時間、反応を続けた後、生じた塩結晶を濾取する。ま
た、得られた光学活性な1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−2−酢酸エステル類の有機酸塩の光学純度が
低い場合、再結晶、溶媒による再洗浄等の操作によって
光学純度を上げることができる。
【0011】こうして得られた光学活性な1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類の有機
酸塩は塩基による中和反応によりフリーの1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類へと導
くことができる。中和に用いる塩基としては、例えば炭
酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムといった無機塩基を挙
げることができ、溶媒としては例えば水、メタノール、
エタノール、酢酸エチル、ジクロロメタン、トルエンあ
るいはこれらの組み合わせによる均一系、不均一系の溶
媒を挙げることができる。反応温度としては溶媒の融点
以上〜100℃の範囲で行い、好ましくは0〜50℃で
おこなう。単離、精製は通常の有機化学的手段、例えば
抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶等あるいはこ
れらの組み合わせによりおこなうことができる。
【0012】以上示したような加水分解酵素による速度
論的分割法、光学活性な有機酸との塩形成による分割法
は(R)−体:(S)−体の比が1:1の混合物である
ラセミ体の光学分割だけでなく(R)−体豊富な混合
物、(S)−体豊富な混合物に対しても応用可能であ
る。またこれらの手法を繰り返すこと、あるいは組み合
わせることで収率や光学純度を向上させることができる
のは言うまでもない。本発明によって製造できる光学活
性なテトラヒドロキノリン誘導体は、医薬及び農薬とし
て有用な化合物に、例えばWO93/08188号公
報、またはJ. Med.Chem., 37, 3956(1994)に記載の方法
により、同公報、または同文献に記載されたグルタミン
酸レセプター拮抗剤である、3環性キノキサリンジオン
誘導体の光学活性体へと導くことができる。更に具体的
には例えば、本発明の手法を用いて合成した(2S)−
1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステルを、N−アシル化、クロロ化、ニトロ化、ニ
トロ基の還元的環化、そしてメチルエステルの加水分解
の各種反応に順次供することによりグルタミン酸レセプ
ター拮抗剤(S)−9−クロロ−5−(カルボキシメチ
ル)−6,7−ジヒドロー1H,5H−ピリド[1,
2,3−de]キノキサリン−2,3−ジオンへと誘導
することができる。
【化9】
【0013】
【実施例】以下に実施例をもって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらにより限定されないことは
勿論のことである。 実施例1 キノリン−2−酢酸メチルエステルの水素添加反応によ
る1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エ
ステルの合成
【化10】 キノリン−2−酢酸メチルエステル(30g)を酢酸
(120ml)に溶解し、窒素気流下、酸化白金(30
%含水品、430mg)を添加した。系内を水素置換し
た後、溶液を常圧の水素下で50℃に加温、および保温
しながら激しく撹拌した。水素をほぼ理論量(約6.7
l)吸収した時点(3時間)で加温および撹拌をやめ、
室温まで放冷した後、濾過によって酸化白金を除去した
後、濾液を減圧下で濃縮し、更にトルエン(約120m
l)を加えて共沸させながら減圧濃縮し、濃縮残査に水
(約100ml)を加え、酢酸エチル(約120ml)
で抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水を行い、濾過に
より硫酸マグネシウムを除去した後、減圧下で溶媒を留
去し1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸
メチルエステルの粗生成物(約29g)を得た。更に、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製を行い、
1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステル(26.6g、収率87%、2R体:2S体
=1:1のラセミ混合物)を得た。生成物の各スペクト
ルデータを次に示す。 IR(neat) 3390, 2950, 1730, 745 cm -1; 1H-NMR(270MHz, CDCl3 ) δ ppm: 6.93−6.99(m, 2H),
6.62(dt, 1H, J=7.3, 1.0Hz), 6.50 (d, 1H, J=7.9H
z), 4.45(br.s, 1H), 3.72(s, 3H), 3.67−3.77(m, 1
H), 2.67 −2.90(m, 2H), 2.52(d, 2H, J=6.6Hz), 1.91
−2.01(m, 1H), 1.64 −1.78(m, 1H).
【0014】実施例2 加水分解酵素ノボザイム(登録商標)435を用いた
1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステルの速度論的分割
【化11】 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステル(9.0g、2R体:2S体=1:1のラセ
ミ混合物)を5%(v/v)含水テトラヒドロフラン
(400ml)に懸濁し、ノボザイム(登録商標)43
5(1.6g、Novozyme(登録商標) 435 アクリル樹
脂ビーズ上固定化酵素、ノボノルディスク社品)を加え
た後、30℃にて72時間攪拌した。反応後、濾過によ
り酵素ビーズを回収し、濾液を濃縮後、酢酸エチル(約
300ml)を加えて飽和重曹水、水、そして飽和食塩
水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水を
行い、濾過により硫酸マグネシウムを除去した後、減圧
下で溶媒を留去し(2S)−1,2,3,4−テトラヒ
ドロキノリン−2−酢酸メチルエステルの粗生成物
(4.80g)を得た。更に、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製を行い、(2S)−1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステル
(4.53g、光学純度93%ee、ラセミ体に対する
収率50%)を得た。光学活性カラム(キラルパック
(登録商標)AD、ダイセル社)を用いた液体クロマト
グラフィー分析から、残存エステル(2S体)の光学純
度は確認した。
【0015】実施例3 加水分解酵素α−キモトリプシンを用いた1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステルの
速度論的分割
【化12】 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステル(10g、2R体:2S体=1:1のラセミ
混合物)を0.1M−リン酸緩衝液(pH=7.50)(1.
0l)に懸濁し、α−キモトリプシン(2.5g、α−
ChymotrypsinType II SIGMA 社品)を加えた後、30
℃にて60時間攪拌した。反応後、酢酸エチル(約35
0ml)で2回抽出し、有機層を合わせて飽和重曹水、
水と飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムを
加えて脱水を行い、濾過により硫酸マグネシウムを除去
した後、減圧下で溶媒を留去し(2R)−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステルの
粗生成物(4.39g)を得た。更に、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製を行い、(2R)−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエ
ステル(4.20g、光学純度74%ee、ラセミ体に
対する収率42%)を得た。光学活性カラム(キラルパ
ック(登録商標)AD、ダイセル社)を用いた液体クロ
マトグラフィー分析から、残存エステル(2R体)の光
学純度は確認した。
【0016】実施例4 光学活性な有機スルホン酸d−10−カンファースルホ
ン酸と1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢
酸メチルエステルとの塩形成による分割
【化13】 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステル(30.0g、2R体:2S体=1:1のラ
セミ混合物)をメチルエチルケトン(100ml)に溶
かし、水(2.6ml)及び種晶(300mg)を添加
し、撹拌しながら0℃に冷却保温し、この溶液中に含水
d−カンファースルフォン酸(d−CSA)(8.94
g、0.25当量)のメチルエチルケトン(100m
l)溶液を15分間かけて滴下し、更に30分間、0〜
2℃で保温撹拌後、生成した白色の沈殿を濾取して、氷
冷した酢酸エチル(約50ml)で洗浄し、減圧乾燥を
経て、(2S)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ン−2−酢酸メチルエステルのd−カンファースルフォ
ン酸塩一水和物の白色結晶(13.3g、光学純度95
%ee、ラセミ体に対する収率19%)を得た。こうし
て得られた(2S)−1,2,3,4−テトラヒドロキ
ノリン−2−酢酸メチルエステルのd−カンファースル
フォン酸塩一水和物(13.0g)をジクロロメタン
(60ml)に懸濁し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
(80ml)を加え、30分間撹拌して、続いて15分
間静置した後、分液操作を行った。水層についてはジク
ロロメタン(15ml)を加えて15分間撹拌、15分
間静置後2つの有機層をあわせて水(60ml)で洗浄
し、減圧下、溶媒を留去して(2S)−1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステル(フ
リー体、5.74g、塩に対する収率98%)を得た。
光学活性カラム(キラルパック(登録商標)AD、ダイ
セル社)を用いた液体クロマトグラフィー分析から、2
S体に対する光学純度95%eeを確認した。(2S)
−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メ
チルエステルのd−カンファースルフォン酸塩一水和
物、およびフリー体の各スペクトルデータを次に示す。 (d−カンファースルフォン酸塩一水和物) IR(KBr) 3415, 2955, 2518, 1755, 1744, 773 cm-1; 1H-NMR(270MHz, DMSO) δ ppm: 6.95−7.00(m, 2H),
6.62 −6.70(m, 2H), 3.65(s, 3H), 3.55−3.71(m, 1
H), 2.89(d, 1H, J=14.8Hz), 2.55−2.77(m, 5H), 2.40
(d, 1H, J=14.8Hz), 2.24(dt, 1H, J=18.5, 4.0Hz), 1.
75 −1.98(m, 3H), 1.80(d, 1H, J=18.2Hz), 1.58−1.6
9(m, 1H), 1.22 −1.34(m, 2H), 1.04(s, 3H), 0.74(s,
3H). (フリー体) IR(neat) 3390, 2950, 1730, 745 cm -1; 1H-NMR(270MHz, CDCl3 ) δ ppm: 6.93−6.99(m, 2H),
6.62(dt, 1H, J=7.3, 1.0Hz), 6.50(d, 1H, J=7.9Hz),
4.45(br.s, 1H), 3.72(s, 3H), 3.67−3.77(m,1H), 2.
67 −2.90(m, 2H), 2.52(d, 2H, J=6.6Hz), 1.91 −2.0
1(m, 1H), 1.64−1.78(m, 1H).
【0017】参考例1 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチ
ルエステル(2R体と2S体の混合物)の回収 再利用のためと光学純度を確認するために、実施例4で
得られた濾液から(2R)−エステル豊富な1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステ
ル(2R体と2S体の混合物)を回収単離した。実施例
4で得られた濾液(約250ml)に酢酸エチル(20
0ml)を加え、5%炭酸水素ナトリウム水溶液(40
ml)を加え、30分間撹拌して、続いて15分間静置
した後、分液操作を行った。有機層を飽和食塩水(30
ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水乾
燥し、濾過にて硫酸マグネシウムを除去後、減圧下、溶
媒を留去して(2R)−エステル豊富な1,2,3,4
−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステル(2
R体と2S体の混合物、24.1g、原料に対する回収
率80%)を得た。光学活性カラム(キラルパック(登
録商標)AD、ダイセル社)を用いた液体クロマトグラ
フィー分析から、2R体に対する光学純度23%ee
(2R体:2S体=1.6:1)を確認した。
【0018】参考例2 グルタミン酸レセプター拮抗剤(S)−9−クロロ−5
−(カルボキシメチル)−6,7−ジヒドロー1H,5
H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−2,3
−ジオンの合成 (2S)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2
−酢酸メチルエステルのN−アシル化
【化14】 窒素気流下、実施例4で得られた(2S)−1,2,
3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸メチルエステ
ル(5.00g)をジクロロメタン(50ml)に溶か
しトリエチルアミン(6.78ml)を加え、この溶液
を氷冷(0℃)した後、エチルオキザリルクロライド
(3.28ml)を溶液中に15分かけて滴下した。室
温(約20℃)で3時間撹拌した後、反応溶液に1規定
の塩化水素水溶液を加えて中和し、ジクロロメタンで2
回抽出し、有機層を合わせて水と飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムを加えて脱水を行い、濾過にて硫
酸マグネシウムを除去した後、減圧下で溶媒を留去し
(2S)−2−メトキシカルボニルメチル−N−エトキ
ザリルテトラヒドロキノリン(7.43g、収率100
%)を得た。生成物のプロトンNMRスペクトルデータ
を次に示す。 1H-NMR(270MHz, CDCl3 ) δ ppm: 7.15−7.21(m, 3H),
7.04(dt, 1H, J=6.3Hz), 5.00(m, 1H), 4.11(q, 2H, J
=7.3Hz), 3.64(s, 3H), 2.74(dd, 1H, J=14.9, 5.3Hz),
2.65(m, 2H), 2.54(m, 1H), 2.45(dd, 1H, J=14.9, 8.
3Hz), 1.59(m, 1H), 1.08(t, 3H, J=7.3Hz).
【0019】(2S)−2−メトキシカルボニルメチル
−N−エトキザリルテトラヒドロキノリンのクロロ化
【化15】 窒素気流下、上記操作で得られた(2S)−2−メトキ
シカルボニルメチル−N−エトキザリルテトラヒドロキ
ノリン(7.43g)をジメチルホルムアミド(37m
l)に溶かしN−クロロこはく酸イミド(3.91g)
を加え、この溶液を40℃に加温、保温して7時間撹拌
した。反応を完結させるためN−クロロこはく酸イミド
(1.63g)を加え40℃で更に3時間撹拌した。反
応溶液にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてトルエン−
酢酸エチル(1:1)の混合用液で2回抽出し、有機層
を合わせて水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムを加えて脱水を行い、濾過にて硫酸マグネシウムを
除去した後、減圧下で溶媒を留去し粗生成物を得た。こ
れをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、6
−クロロ−(2S)−2−メトキシカルボニルメチル−
N−エトキザリルテトラヒドロキノリン(8.30g、
収率100%)を得た。生成物のプロトンNMRスペク
トルデータを次に示す。 1H-NMR(270MHz, CDCl3 ) δ ppm: 7.21(s, 1H), 7.15
(d, 1H, J=8.4Hz), 6.98(d, 1H, J=8.4Hz), 4.97(m, 1
H), 4.14(q, 2H, J=7.3Hz), 3.64(s, 3H), 2.71(dd, 1
H, J=15.2, 5.3Hz), 2.69(m, 2H), 2.52(m, 1H), 2.47
(dd, 1H, J=15.2, 7.9Hz), 1.58(m, 1H), 1.14(t, 3H,
J=7.3Hz).
【0020】6−クロロ−(2S)−2−メトキシカル
ボニルメチル−N−エトキザリルテトラヒドロキノリン
のニトロ化
【化16】 窒素気流下、ニトロニウムテトラフルオロボレート(8
5%、4.58g)をジクロロメタン(47ml)中に
懸濁させながら撹拌し、氷冷(0℃)した後、この懸濁
溶液中に、上記操作で得られた6−クロロ−(2S)−
2−メトキシカルボニルメチル−N−エトキザリルテト
ラヒドロキノリン(8.30g)をジクロロメタン(8
0ml)に溶かした溶液を2時間かけて滴下した。更に
この反応溶液を室温(約20℃)で1時間撹拌した。反
応溶液に水を加えてジクロロメタンで2回抽出し、有機
層を合わせて水と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムを加えて脱水を行い、濾過にて硫酸マグネシウム
を除去した後、減圧下で溶媒を留去し粗生成物を得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
6−クロロ−(2S)−2−メトキシカルボニルメチル
−8−ニトロ−N−エトキザリルテトラヒドロキノリン
(8.62g、収率92%)を得た。生成物のプロトン
NMRスペクトルデータを次に示す。 1H-NMR(270MHz, CDCl3 ) δ ppm: 7.96, 7.84(each d,
1H, J=2.3Hz), 7.51, 7.45(each d, 1H, J=2.3Hz), 5.
12, 4.80(each m, 1H), 4.13, 4.11(each q, 2H,J=7.3H
z), 3.71, 3.61(each s, 3H), 2.45 −3.02(m, 5H), 1.
75, 1.55(each m, 1H), 1.26, 1.23(each t, 3H, J=7.3
Hz).
【0021】6−クロロ−(2S)−2−メトキシカル
ボニルメチル−8−ニトロ−N−エトキザリルテトラヒ
ドロキノリンの還元的環化
【化17】 窒素気流下、20%三塩化チタン水溶液(108.0
g)をアセトン(120ml)中に懸濁させながら撹拌
し、氷冷(0℃)した後、この懸濁溶液中に、上記操作
で得られた6−クロロ−(2S)−2−メトキシカルボ
ニルメチル−8−ニトロ−N−エトキザリルテトラヒド
ロキノリン(8.62g)をアセトン(60ml)に溶
かした溶液を1時間かけて滴下した。氷冷下(0℃)
1.5時間撹拌した後、氷浴をはずして徐々に室温(約
20℃)に戻しながら1.5時間撹拌した。更にこの反
応溶液を室温(約20℃)で1時間撹拌した。反応溶液
を酢酸エチルで3回抽出し、有機層を合わせて飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムを加えて脱水を行
い、濾過にて硫酸マグネシウムを除去した後、減圧下で
溶媒を留去し粗生成物(7.35g)を得た。これをエ
タノールからの再結晶により精製し、(S)−9−クロ
ロ−5−[(メトキシカルボニル)メチル]−6,7−
ジヒドロ−1H,5H−ピリド[1,2,3−de]キ
ノキサリン−2,3−ジオン(5.18g、収率75
%)を得た。生成物のプロトンNMRスペクトルデータ
を次に示す。 1H-NMR(270MHz, d6-DMSO) δ ppm: 12.08(br.s, 1H),
7.08(d, 1H, J=2.3Hz), 7.02(d, 1H, J=2.3Hz), 5.08
(m, 1H), 3.62(s, 3H), 2.92(ddd, 1H, J=17.5, 13.5,
4.6Hz), 2.79(dd, 1H, J=17.5, 3.0Hz), 2.62(m, 2H),
2.05 −2.15(m, 1H),1.83 −2.00(m, 1H).
【0022】(S)−9−クロロ−5−[(メトキシカ
ルボニル)メチル]−6,7−ジヒドロ−1H,5H−
ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−2,3−ジ
オンの加水分解
【化18】 窒素気流下、上記操作で得られた(S)−9−クロロ−
5−[(メトキシカルボニル)メチル]−6,7−ジヒ
ドロ−1H,5H−ピリド[1,2,3−de]キノキ
サリン−2,3−ジオン(5.18g)をメタノール
(55ml)とテトラヒドロフラン(55ml)の混合
液に溶かし1規定水酸化ナトリウム水溶液(55ml)
を加え、この反応溶液を室温(約20℃)で1時間撹拌
した。反応溶液を減圧下濃縮した後、水(50ml)を
加え、次に1規定塩化水素水溶液(約52ml)を滴下
して液性を酸性(pH約2)にした。生成した白色の沈
殿を濾取して、水で充分洗浄したものを減圧下、加温
(約60℃)乾燥して目的とする(S)−9−クロロ−
5−(カルボキシメチル)−6,7−ジヒドロ−1H,
5H−ピリド[1,2,3−de]キノキサリン−2,
3−ジオン(4.55g、収率92%)を得た。生成物
のプロトンNMRスペクトルデータを次に示す。 1H-NMR(270MHz, d6-DMSO) δ ppm: 13.00(br.s, 1H), 1
2.06(br.s, 1H), 7.08(d, 1H, J=2.3Hz), 7.02(d, 1H,
J=2.3Hz), 5.07(m, 1H), 2.94(m, 1H), 2.79(m,1H), 2.
43 −2.60(m, 2H), 2.14(m, 1H), 1.82−1.92(m, 1H).

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)および(2) 【化1】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、または低級
    アルコキシ基を表し、R2 は低級アルキル基を表す)で
    表される(2R)−および(2S)−1,2,3,4−
    テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類の任意の混
    合物より加水分解酵素による速度論的分割、光学活性な
    有機スルホン酸との塩形成、あるいはこれらの組み合わ
    せによる光学分割法を用い一般式(1)または(2)で
    表される光学活性(2R)−または(2S)−1,2,
    3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を
    得る方法。
  2. 【請求項2】一般式(3) 【化2】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基、または低級
    アルコキシ基を表し、R2 は低級アルキル基を表す)で
    表されるキノリン−2−酢酸エステル類を水素添加反応
    に付して一般式(4) 【化3】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す)で表
    されるラセミ混合物1,2,3,4−テトラヒドロキノ
    リン−2−酢酸エステルとし、これを加水分解酵素によ
    る速度論的分割、光学活性な有機スルホン酸との塩形
    成、あるいはこれらの組み合わせを用いて光学分割する
    ことにより一般式(1)または(2) 【化4】 (式中、R1 およびR2 は前記と同じ意味を表す)で表
    される光学活性(2R)−または(2S)−1,2,
    3,4−テトラヒドロキノリン−2−酢酸エステル類を
    得る方法。
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