JPH1141874A - ロータマグネットの製造方法 - Google Patents

ロータマグネットの製造方法

Info

Publication number
JPH1141874A
JPH1141874A JP9207280A JP20728097A JPH1141874A JP H1141874 A JPH1141874 A JP H1141874A JP 9207280 A JP9207280 A JP 9207280A JP 20728097 A JP20728097 A JP 20728097A JP H1141874 A JPH1141874 A JP H1141874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor magnet
magnetic
magnetic mixture
mixture
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9207280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3631886B2 (ja
Inventor
Shingo Tanaka
眞吾 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP20728097A priority Critical patent/JP3631886B2/ja
Publication of JPH1141874A publication Critical patent/JPH1141874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3631886B2 publication Critical patent/JP3631886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 「割れ」や「欠け」等を防止すると共に、発
錆や磁粉剥離が起こらないようにしたロータマグネット
の製造方法を提供する。 【解決手段】 磁粉末とバインダーとなる樹脂とを混合
し磁性混合物を生成した後、この磁性混合物に適量の水
分を添加し、更に適量の水分を添加した磁性混合物をプ
レスしてロータマグネットを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロッピーディス
クドライブ装置(FDD)、デジタルオーディオディス
ク装置(DAD)、プリンター、ファックス及びビデオ
カメラ等を駆動するモータに使用されるロータマグネッ
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FDDやDAD等のキャリッジに
は、図11に示すような小型の電動機31と同種のステ
ッピングモータが用いられている。このような電動機3
1は、プレート32に固定されたステータ部33と、プ
レート32に軸受部材34を介して回転可能に保持され
たロータ部35とを備えている。ロータ部35は、回転
軸36と、ロータマグネット37とからなっている。ロ
ータマグネット37は、回転軸36のステータ33に対
向する位置に接着固定されている。なお、回転軸36の
一端は、玉軸受部38によって軸受けされており、玉軸
受部38の鋼球39に当接する凹部36aが設けられて
いる。
【0003】このような電動機31に使用されている従
来のロータマグネット37は、図12に示したように、
混合工程(I’)→プレス工程(II’)→硬化工程
(III’)→接着工程(IV’)の順に、それぞれの
各工程で所定の処理をされて形成される。
【0004】まず、混合工程(I’)では、ロータマグ
ネット37の原料となる磁粉末と、この磁粉末を接着し
固めるためのバインダーとなるエポキシ系の樹脂とが以
下の方法で混合されて磁性混合物が生成される。なお、
磁粉末は、Nd(ネオジウム)−Fe(鉄)−B(ボロ
ン)やSm2 (サマリウム)−Co17(コバルト)等
の希土類系磁粉末が使用される。一方、エポキシ系の樹
脂は、主剤と硬化剤とから構成されており、磁粉末と混
合する前に予め主剤と硬化剤とを適量に調合されたもの
が使用される。このように構成された磁粉末に、このエ
ポキシ系の樹脂をコーティングする処理が行われること
によって、磁性混合物が生成される。
【0005】このように生成された磁性混合物は、良く
乾燥させられた後、次のプレス工程(II’)でプレス
加工される際に磁粉どうしの滑りを良くするための潤滑
剤としてのステアリン酸カルシウムが僅かに添加され
る。なお、バインダーとしてのエポキシ系樹脂は、磁粉
を凝固接着させる際の接着力の低下を防止するため、コ
ーティング処理をされる前は乾燥した状態で保存されて
いる。すなわち、バインダーに水分を含有させること
は、接着力が落ちるため、従来よりタブーとされてい
る。
【0006】次にプレス工程(II’)では、混合工程
(I’)で生成された磁性混合物をロータマグネット3
7の形状に形成された金型に充填して、図示しないプレ
ス機でこの磁性混合物をプレスする。すると、磁性混合
物は、瞬時のうちにロータマグネット37の形状となる
と共に、磁性混合物は、プレス機より外される。
【0007】さらに、硬化工程(III’)では、プレ
ス工程(II’)で成形された部品としてのロータマグ
ネット(以下ロータマグネット部品という)を加熱する
ことにより、熱硬化性樹脂であるバインダーのエポキシ
系の樹脂が固まり、ロータマグネット部品は硬化され
る。このようにして形成されたロータマグネット部品
は、接着工程(IV’)で、回転軸36の所定の位置に
接着剤で接着固定され、ロータ部35のロータマグネッ
ト37が形成されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のロータマグネット37の製造方法では、プレス
工程(II’)において、プレス機で磁性混合物をプレ
スしてロータマグネット部品を形成した後、金型からロ
ータマグネット部品を外すと、磁性混合物の一部が金型
に張り付いてしまうことがある。このように磁性混合物
の一部が金型に張り付いてしまうと、ロータマグネット
部品に「割れ」、「欠け」、「ひび」等が発生するとい
う問題が生じている。また、通常ロータマグネット部品
は連続的に成形されるので、磁性混合物の一部が一旦金
型に張り付くと、この張り付いた部分のために「割
れ」、「欠け」、「ひび」等が形成されたロータマグネ
ット部品が連続して成形されてしまい、不良率が非常に
高くなってしまうという問題が生じている。
【0009】このような問題を解決するため、本発明者
は、種々原因を探索した。その結果、ロータマグネット
部品の「割れ」、「欠け」、「ひび」等の不良は、大気
の乾燥している冬季に発生し易く、湿度の高い夏季や雨
季には発生しにくいという現象を発見した。そのことか
ら、上述した問題の主たる原因としては、磁粉末とエポ
キシ系樹脂とを混合して生成した磁性混合物が乾燥して
しまうためであることが分かった。すなわち、バインダ
ーとしてのエポキシ系樹脂が、磁粉末同士を凝固させる
だけでなく、金型にも付着してしまうのである。また、
一方、磁性混合物がきわめて多量の湿気を含んでいる場
合、この磁性混合物を使用して上述した方法によって製
造されたロータマグネットは、モータに組み込まれた際
に行われる耐湿試験後、発錆現象やロータマグネット表
面の磁粉が表面上に立ってしまうという磁粉剥離の現象
が生じてしまう。これらのことから、磁性混合体に含ま
れる湿気があまり多過ぎると、バインダーが接着機能を
発揮できず、磁粉を充分に凝固させられないことが分か
った。
【0010】上述した問題に鑑みて、本発明は、プレス
工程で磁性混合物をプレスしてロータマグネット部品を
形成する際に、磁性混合物が金型に張り付かず、ロータ
マグネット部品に「割れ」、「欠け」、「ひび」等を発
生させないようにしたロータマグネットの製造方法を提
供することを目的とする。またさらに、本発明は、「割
れ」や「欠け」等を防止すると共に、発錆や磁粉剥離が
起こらないようにしたロータマグネットの製造方法を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載のロータマグネットの製造方法は、磁
粉末とバインダーとなる樹脂とを混合し磁性混合物を生
成した後、この磁性混合物をプレス成形するロータマグ
ネットの製造方法において、プレス成形の加工前に磁性
混合物に適量の水分を添加する加湿工程を設けている。
【0012】さらに、請求項2記載のロータマグネット
の製造方法は、磁粉末とこの磁粉末を接着し固めるため
のバインダーとなる樹脂とを混合させて磁性混合物を生
成する混合工程と、混合工程で生成した磁性混合物に適
量の水分を添加する加湿工程と、加湿工程で適量の水分
を添加した磁性混合物を金型に充填してプレスしロータ
マグネット部品を成型した後、金型からロータマグネッ
ト部品を外すプレス工程と、プレス工程で成形したロー
タマグネット部品を硬化させる硬化工程とを有してい
る。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載のロータマグネットの製造方法に加えて、加
湿工程において、磁性混合物に添加する水分量を、磁性
混合物の重量に対して100〜250ppmとしてい
る。また、請求項4記載の発明は、請求項1,2または
3記載のロータマグネットの製造方法に加えて、加湿工
程において、磁性混合物に添加する水分量を、バインダ
ーとなる樹脂の略2重量%としている。
【0014】また、請求項5記載の発明は、請求項1,
2,3または4記載のロータマグネットの製造方法に加
えて、加湿工程において、磁性混合物を加湿室内に所定
時間放置して、磁性混合物に水分を添加するようにして
いる。また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のロ
ータマグネットの製造方法に加えて、加湿室内は、湿度
が45%〜70%、温度が25℃〜45℃に設定され、
所定時間を0.5〜2.5時間としている。
【0015】さらに、請求項7記載の発明は、請求項
1,2,3,4,5または6記載のロータマグネットの
製造方法に加えて、磁粉末は、Nd(ネオジウム)−F
e(鉄)−B(ボロン)からなる希土類磁石粉末として
いる。さらに、請求項8記載の発明は、請求項1,2,
3,4,5,6または7記載のロータマグネットの製造
方法に加えて、バインダーとなる樹脂は、熱硬化性樹脂
からなっている。またさらに、請求項9記載の発明は、
請求項8記載のロータマグネットの製造方法に加えて、
熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂からなっている。ま
た、請求項10記載の発明は、請求項2,3,4,5,
6,7,8または9記載のロータマグネットの製造方法
に加えて、硬化工程では、ロータマグネット部品を所定
時間、所定温度で加熱してバインダーとなる樹脂を硬化
させている。
【0016】請求項1および2記載のロータマグネット
の製造方法によると、混合工程で生成した磁性混合物に
加湿工程で水分を添加して金型に充填し、プレス工程で
プレスして成型されたロータマグネット部品を金型から
外すようにしているので、プレス工程では磁性混合物が
適量の水分を含むこととなる。したがって、プレス工程
において、磁性混合物が金型に張り付くことがなく、ロ
ータマグネットに「割れ」、「欠け」、「ひび」等が発
生しなくなり、ロータマグネットの不良率を低減する製
造方法を提供することが可能となる。
【0017】また、請求項3および4記載のロータマグ
ネットの製造方法によると、水分量がさらに適量に設定
されており、これによって「割れ」や「欠け」等の防止
に加え、磁粉の剥離および発錆等を防止することが可能
となり、ロータマグネットの不良率を一層低減する製造
方法を提供することが可能となる。さらに、請求項5記
載のロータマグネットの製造方法によると、請求項1,
2,3または4記載の発明に加えて、磁性混合物を加湿
室内に所定時間放置することにより水分を添加するよう
にしているので、磁性混合物に添加する水分量をさらに
適量にすることが可能となる。またさらに、請求項6記
載のロータマグネットの製造方法によると、請求項5記
載の発明に加えて、加湿室内や放置時が、適度な温度お
よび湿度ならびに適度な時間に設定されており、磁性混
合物に添加する水分量を一層適量にすることが可能とな
る。
【0018】また、請求項7記載のロータマグネットの
製造方法によると、磁粉末がNd(ネオジウム)−Fe
(鉄)−B(ボロン)の希土類磁石粉末で構成されてい
るので、ロータマグネット部品をモータに組み込んだ際
の磁気特性が優れており、良好なロータマグネットを提
供することが可能となっている。また、請求項8,9お
よび10記載のロータマグネットの製造方法によると、
硬化工程において、ロータマグネット部品を加熱する
と、バインダーとなる樹脂が硬化して磁粉末が凝固する
と共に、ロータマグネット部品から発錆の原因となる余
分な水分が蒸発して、良好なロータマグネットが製造で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態にお
けるロータマグネットの製造方法を図1から図9に基づ
き説明する。なお、ロータマグネットの製造方法の説明
に先立ち、この製造方法によって得られたロータマグネ
ット1を使用したモータ2について、図10に基づき簡
単に説明する。このモータ2は、図11の従来の電動機
31と同じ構成となっており、主にステータ部3とロー
タ部4とから構成されている。そして、ロータ部4にロ
ータマグネット1が使用されている。なお、モータ2の
詳細構造は、後述する。
【0020】このロータマグネット1の製造方法につい
て、図1から図9に基づき説明する。図1に示すよう
に、ロータマグネット1は、混合工程(I)→加湿工程
(II)→プレス工程(III)→硬化工程(IV)→
防錆油工程(V)→接着工程(VI)の順で、各工程の
所定の処理に従った製造方法によって製造される。
【0021】まず、混合工程(I)では、ロータマグネ
ット1の原料となる磁粉末と、この磁粉末を接着し固め
るためのバインダーとなる樹脂が以下の方法で混合され
て磁性混合物が生成される。なお、磁粉末は、Nd(ネ
オジウム)−Fe(鉄)−B(ボロン)やSm2 (サ
マリウム)−Co17(コバルト)等の希土類系磁粉末
が使用される。一方、バインダーとなる樹脂は、熱硬化
性樹脂で約100℃以上の温度で完全に硬化するエポキ
シ系の樹脂で構成されている。このエポキシ系の樹脂
は、主剤と硬化剤とから構成されており、磁粉末と混合
する前に予め主剤と硬化剤とを適量に調合されたものが
使用される。
【0022】このように構成された磁粉末とバインダー
となる樹脂とは、コーティング処理され、磁性混合物が
生成される。このように生成された磁性混合物の磁粉末
とバインダーとなる樹脂との混合比率は、磁粉末が約9
8重量%に対してバインダーとなる樹脂が約2重量%と
なっている。なお、このように生成された磁性混合物は
良く乾燥させた後、ステアリン酸カルシウムが僅かに添
加される。このステアリン酸カルシウムは、プレス工程
(III)において、磁粉末どうしの滑りをよくするた
めの潤滑剤としての役割を果たすものである。そして、
このように、混合工程(I)で生成された磁性混合物
は、加湿工程(II)に運ばれることとなる。
【0023】次に、加湿工程(II)では、従来の製造
方法ではタブーとされていたが、混合工程(I)で生成
された磁性混合物に以下のような方法によって水分が添
加される。すなわち、磁性混合物は、所定条件に設定さ
れた加湿室内に入れられて、所定時間放置される。この
ときの加湿室内の環境条件および所定時間は、この実施
の形態では、相対湿度(RH)として50%、室温とし
て40℃、所用時間として1〜2時間を採用している。
このような環境条件に設定された加湿室内に磁性混合物
が放置されると、磁性混合物の中のバインダーとしての
エポキシ系樹脂内には、徐々に加湿室内に含まれる湿
気、すなわち水分が取り込まれることとなる。このよう
にして添加された磁性混合物内の水分量は、磁性混合物
の重量に対して約200ppmとなっており、この水分
量はエポキシ系樹脂に対しては約2重量%となってい
る。
【0024】なお、加湿室内の環境条件および所用時間
は、上述した条件だけでなく、種々変更可能であるが、
加湿室内の湿度を低くしたり、所用時間を短くすると、
プレス時に磁性混合体が金型に張り付く状態(ハリツ
キ)が発生する可能性が高くなる。一方、加湿室内の湿
度を高くしたり、所用時間を長くすると、後述するよう
に製造されたロータマグネット部品をモータ2に組み込
み、耐湿試験機によって耐湿試験を行った際に、ロータ
マグネット1に錆が生じたり、表面の磁粉末が剥離した
り等の問題が生じる怖れがある(図8および表1参
照)。なお、耐湿試験とは、モータの安全基準を検査す
る試験の一つで、モータ2が、室温80℃、湿度95%
に設定された耐湿試験機の中に48時間放置される試験
のことである。
【0025】
【表1】
【0026】したがって本実施の形態としては、磁性混
合体がプレス時に金型へのハリツキを起こさず、かつ成
型・組立後のロータマグネット1が発錆や磁粉剥離等の
問題が生じないための最良の条件で、磁性混合体を加湿
することとする。すなわち、表1でも分かるように、加
湿室内は、相対湿度(RH)50%、室温40℃に設定
されると共に、磁性混合体の加湿室内の放置時間は最大
2時間に設定される。このようにして加湿工程(II)
において、加湿室内で適度な水分を添加された磁性混合
物は、プレス工程(III)運ばれることとなる。
【0027】次に、プレス工程(III)では、図2に
示すように、磁性混合物がプレス機5でプレスされてロ
ータマグネット1の原形となる図3に示すようなロータ
マグネット部品6に成形される。このプレス機5は、ロ
ータリー式の連続プレス機となっており、材料を貯えて
おく材料タンク7と、ロータマグネット1の原形となる
ロータマグネット部品6の形状に形成された複数の型を
有する金型8と、この金型8に充填された材料に対して
加圧するために金型8に対して上下動する加圧ダイ9と
からなっている。なお、本実施の形態では、ロータリー
式のプレス機5を用いたが、プレス機の構造としてはこ
れに限定されるものではない。
【0028】そして、加湿工程(II)で適量の水分が
添加された磁性混合物は、プレス機5の材料タンク7に
投入され、この材料タンク7から金型8の複数の型内に
充填されて加圧ダイ9により加圧されることとなる。こ
のときの加圧ダイ9による磁性混合物の加圧時間は、約
0.7秒となっている。これによって、磁性混合物は、
ほぼ瞬時にロータマグネット部品6となり、金型8の型
内から取り外される。なお、図3に示すように、この状
態のロータマグネット部品6は、加湿工程(II)で添
加された水分が残存していると共に、バインダーとなる
樹脂が完全に固まっていない状態となっている。そし
て、この状態でロータマグネット部品6は、硬化工程
(IV)に運ばれる。
【0029】次に、硬化工程(IV)では、プレス工程
(III)で形成されたロータマグネット部品6を加熱
し硬化させる。すなわち、図4に示すように、ロータマ
グネット部品6は、温風乾燥室内に設けられていてロー
タマグネット部品6の各部位に万遍なく温風を当てるた
めの回転装置10に固定され、回転装置10で回転させ
られながら温風乾燥機11によって温風が当てられる。
この温風乾燥機11からの温風の温度は、約200℃と
なっており、ロータマグネット部品6に対して、約20
分間どの部位にも均等に温風が当てられる。なお、回転
装置10を使用せず単にロータマグネット部品6を温風
乾燥室内に置くようにしてもよい。その場合、ロータマ
グネット部品6の過剰な温度上昇を防止する意味で、ロ
ータマグネット部品6の山積みをしないようにするのが
好ましい。
【0030】このようにしてロータマグネット部品6に
温風が当てられると、図5に示すように、まず約10分
経過した時点で、ロータマグネット部品6の温度が約1
00℃に上昇する。そして、さらに約10分、すなわち
温風を当て始めて約20分経過すると、ロータマグネッ
ト部品6の温度は、約200℃に上昇する。なお、ロー
タマグネット部品6内に含まれるバインダーとなる樹脂
は、約100℃で完全に固まる熱硬化樹脂のエポキシ系
樹脂で構成されているが、このようにロータマグネット
部品6の温度を約200℃に一旦上昇させると、このロ
ータマグネット部品6の発錆を防止する効果があるの
で、本実施の形態ではロータマグネット部品6の温度を
約200℃まで上昇させることとする。また、上述した
約200℃の温風を約20分以上にわたって、ロータマ
グネット部品6に当てても、ロータマグネット部品6の
温度は約200℃より上には上昇しない。
【0031】上述したようにロータマグネット部品6に
温風が当てられると、10分経過後、すなわちロータマ
グネット部品6の温度が約100℃になったときに、ロ
ータマグネット部品6中に接着剤として含まれているバ
インダーとなる樹脂が、完全に硬化して固まり磁粉末を
凝固・接着することとなる。またこの間に、加湿工程
(II)で添加された水分は、ロータマグネット部品6
からほとんど蒸発してなくなってしまうので、成形され
たロータマグネット部品6には余分な水分は含まれない
こととなる。さらに10分間、すなわち合計20分間ロ
ータマグネット部品6は、温風を当てられることとな
る。これによって、ロータ部4中のロータマグネット1
の発錆や磁粉剥離等を防止するのに効果を有している。
このように、ロータマグネット部品6は、熱硬化性樹脂
のエポキシ系樹脂で構成されているバインダーを硬化さ
せることによって、磁粉末を接着し固めてロータマグネ
ット部品6を形成する。
【0032】次に、防錆油工程(V)では、上述したよ
うに形成されたロータマグネット部品6の表面に、防錆
油12を塗布して、ロータ部4中のロータマグネット1
の表面が発錆するのを完全に防止する。すなわち、防錆
油工程(V)では、図6に示すように、防錆油12を満
たした防錆油槽13の中に漬けてロータマグネット部品
6の表面に防錆油12を塗布する。すると、防錆油12
は、ロータマグネット部品6の表面に塗布されることと
なる。
【0033】次に、接着工程(VI)では、図7に示す
ように、上述したように各工程を経て成形されたロータ
マグネット部品6をまず挿通孔6aより回転軸14に対
して圧入する。このときのロータマグネット部品6の圧
入位置は、回転軸14の凹部14aがある側の端部より
所定距離だけ他端側方向にずらした位置に設定されるこ
ととなる。また、ロータマグネット部品6を回転軸14
に圧入する際または圧入した後は、ロータマグネット部
品6の挿通孔6aの内周面と回転軸14の外周面との境
界部分に接着剤を塗布し、ロータ部4としてのロータマ
グネット1の固定をより強固なものとする。
【0034】なお、加湿室内の相対湿度は、図8に示す
ように、加湿時間が1.5時間のとき45%以下となる
と金型とのハリツキの程度が許容値を超えてしまい、ロ
ータマグネット部品6に「割れ」や「欠け」等が発生し
てくる。一方、相対湿度が70%以上になると、ロータ
マグネット部品6がモータ2に組み付けた後に磁粉剥離
を生じ始める。このため、加湿室内の相対湿度は45〜
70%が好ましい。この範囲は、加湿時間が0.5〜
2.5時間の場合においても略同様に好ましいものとな
っている。ただし、表1に見られるように、湿度が高く
ても(90%)、時間が少ないと(1時間)、ロータマ
グネット6はほぼ良好に仕上がる。よって、相対湿度と
しては45%以上あればその加湿時間を調節することに
よって合格品を製造することが可能となっている。
【0035】この図8に示すもの、すなわち加湿時間
1.5時間、加湿温度40度の加湿を行うと、磁性混合
物の水分量は、図9に示すようなグラフとなる。すなわ
ち、相対湿度45%のとき100ppmで、相対湿度が
70%のとき250ppmとなる。この範囲が図9の合
格物となっている。そして、相対湿度が70%を超え始
めると急激に水分量が多くなる。また、相対湿度が45
%を切り始めると、急激に水分量が少なくなる。
【0036】図8および図9に示したものは、加湿温度
が40度であるが、25℃から45℃の範囲において
は、程度の差が若干あるも図8および図9に示すような
数値が出現している。
【0037】このようにして形成されたロータ部4は、
図10に示すモータ2のステータ部3の中心部分となる
第1ヨーク17の挿通孔17aおよび第2ヨーク18の
挿通孔18a内に、ロータマグネット1が第1ヨーク1
7の極歯17b及び第2ヨーク18の極歯18bに対向
配置するように挿入され組み込まれる。
【0038】図10に示すモータ2の構成は、以下の通
りである。まずステータ部3は、軸方向に同軸上に並設
された2つのコイルボビンと19,19と、これらのコ
イルボビン19,19の外側にそれぞれ固定されケース
を兼ねている第1ヨーク17,17と、コイルボビン1
9,19の内側に背中合わせに固定された円盤形状の第
2ヨーク18,18と、コイルボビン19に巻回された
巻線20,20とから主に構成されている。コイルボビ
ン19は、それぞれ円筒状の巻胴部21と、この巻胴部
21の軸方向両端から周方向外側に向かって延出された
フランジ部22とからなる絶縁部材で形成されいる。そ
して、巻胴部21の外周には、それぞれ所定の巻数に設
定された巻線20が巻回されている。この巻線20の両
端は、図示しない電源に接続されており、巻線20に電
力が供給されるようになっている。
【0039】また、一方のフランジ部22の外側には、
それぞれ第1ヨーク17,17が固着されている。この
第1ヨーク17は、導電性の金属部材で形成されてお
り、周方向外側端からは一方のコイルボビン19を包む
ような壁部17cが延出されている。また、第1ヨーク
17の中央付近には挿通孔17aと、この挿通孔17a
の縁から巻胴部21の内周側に折曲されて入り込んだ複
数の極歯17bが設けられている。
【0040】また、他方のフランジ部22の外側には、
それぞれ第2ヨーク18,18が背中合わせになるよう
に固着されている。この第2ヨーク18は、導電性の金
属部材で形成されており、中央付近には挿通孔18a
と、この挿通孔18aの縁から巻胴部21の内周側に折
曲されて入り込んだ複数の極歯18bが設けられてい
る。そして、フランジ部22,22にそれぞれ固着され
た第1ヨーク17と第2ヨーク18の極歯17bと極歯
18bとは、巻胴部21の内周で千鳥状に並ぶように配
置されている。そして、第1ヨーク17および第2ヨー
ク18は、巻線20に電力が供給されると、励磁される
ようになっている。
【0041】このように構成されたステータ部3の一端
側には、モータ2を他の機器に取り付けるための取付板
23が固定されている。この取付板23の中央部分に
は、挿通孔23aが設けられていると共に、この挿通孔
23a内にはメタル軸受24が嵌め込まれている。ま
た、ステータ部3の他端側には、一方の第1ヨーク17
に嵌着されたステンレス製の軸受プレート25と、軸受
プレート25の中央に切起こしにより形成されたバネ部
26と、バネ部26に載置された鋼球15と、バネ部2
6を切起こしにより形成した際の開口を外部側から閉成
する蓋体27とを備えている。
【0042】一方、ロータ部4は、回転軸14と、挿通
孔6aを有する円筒状のロータマグネット1とからなっ
ている。すなわち、ロータマグネット部品6が上述した
方法により磁性部材として製造された後、挿通孔6a内
に回転軸14を挿通させ、ロータマグネット部品6が回
転軸14の一端側に接着固定されることにより、ロータ
部4とロータマグネット1が構成されている(図7参
照)。ロータ部4は、極歯17b,18bにロータマグ
ネット1が対向するようにステータ部3に対して配置さ
れており、極歯17b、18bが励磁されると、ロータ
マグネット1と極歯17b,18bとの間に発生する磁
力による反発力もしくは吸引力により、ロータ部4は回
転するようになっている。
【0043】また、回転軸14の一端には凹部14aが
形成されており、この凹部14a付近には軸受オイル1
6が充填されている。そして、この凹部14aがバネ部
26に載置された鋼球15と軸受オイル16を介して当
接することによって滑り軸受を構成している。さらに、
回転軸14は、バネ部26により他端方向に常に付勢さ
れており、軸方向の移動が可能に構成されている。さら
に、回転軸14の途中部分は、取付板23に嵌め込まれ
たメタル軸受24によってラジアルおよびスラスト方向
に軸受けされている。なお、ロータマグネット1の径方
向の寸法は、取付板23に設けられた挿通孔23aより
大きく形成されており、ロータ部4が取付板23方向に
抜けるのを防止するようになっている。
【0044】なお、ロータ部4がモータ2に組み込まれ
る際、取付板23及びメタル軸受24は、ステータ部3
に対して固定されておらず、ロータ部4をステータ部3
に組み込んだ後に、取付板23及びメタル軸受24をス
テータ部3に対して組み込むようにしている。このよう
な順序でモータ2の組み込み作業をするのは、取付板2
3に形成されている挿通孔23aよりロータマグネット
1の径が大きいので、取付板23を先にステータ部3に
固定してしまうとロータ部4がステータ部3内に組み込
めなくなるからである。
【0045】なお、本発明のロータマグネットの製造方
法の実施の形態では、上述したような方法により、ロー
タマグネット1を成形しているが、発明の要旨を変更し
ない範囲で種々変更可能となっており、例えば、加湿工
程(II)をわざわざ設けず、50%以上の湿度を有す
る部屋で混合工程(I)やプレス工程(III)を行う
ようにしても「欠け」や「割れ」等の防止の面で一定の
効果を発生させることができる。
【0046】また、本実施の形態では、モータ2を図1
0に示すようないわゆるステッピングモータとして構成
しているが、特に上述した構成に限定されるものではな
く、本発明の製造方法により製造されたロータマグネッ
ト1を使用するモータであればモータの種類や構成は限
定されない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の各請求項
に記載したロータマグネットの製造方法では、磁粉末と
バインダーとなる樹脂とを混合して生成した磁性混合物
に水分を添加してからプレスするようにしたので、金型
に磁性混合物が張り付かずにロータマグネット部品を成
形でき、ロータマグネットに「欠け」や「割れ」や「ひ
び」等の不良が発生しない。加えて、その水分量を適当
に設定することにより、「欠け」や「割れ」等の防止に
加え、モータ組込み後のロータマグネットの発錆および
磁粉の剥離等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるロータマグネット
の製造方法の工程を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるプレス工程を説明
するための図で、(A)は、材料タンクおよび金型を示
した斜視図で、(B)は、金型と加圧ダイとを示した斜
視図である。
【図3】図2に示したプレス工程により成形されたロー
タマグネット部品を一部切り欠いて内部構造を示した全
体斜視図と、一部切り欠いた部分を拡大した拡大図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態における硬化工程を説明す
るための図である。
【図5】図4に示した硬化工程においてロータマグネッ
ト部品を硬化させるために温風を当てるのに要する時間
と、温風を当てることにより上昇するロータマグネット
部品の温度との関係を示したグラフである。
【図6】本発明の実施の形態における防錆油塗布工程を
説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態における接着工程を説明す
るための図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるロータマグネット
の製造方法において、加湿時間を1.5時間とし、加湿
温度を40℃としたときの金型とのハリツキ程度と相対
温度との関係および磁粉剥離と相対湿度との関係を示す
グラフである。
【図9】図8に示したものの相対湿度と磁性混合物の水
分量との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の実施の形態におけるロータマグネッ
トの製造方法において製造したロータマグネットを使用
したモータの断面図である。
【図11】従来の製造方法によって製造されたロータマ
グネットを使用する従来のステッピングモータと同種の
電動機を示した断面図である。
【図12】従来のロータマグネットの製造方法の工程を
示した図である。
【符号の説明】
1 ロータマグネット 6 ロータマグネット部品

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁粉末とバインダーとなる樹脂とを混合
    し磁性混合物を生成した後、この磁性混合物をプレス成
    形するロータマグネットの製造方法において、上記プレ
    ス成形の加工前に上記磁性混合物に適量の水分を添加す
    る加湿工程を設けたことを特徴とするロータマグネット
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 磁粉末とこの磁粉末を接着し固めるため
    のバインダーとなる樹脂を混合させて磁性混合物を生成
    する混合工程と、上記混合工程で生成した上記磁性混合
    物に適量の水分を添加する加湿工程と、上記加湿工程で
    適量の水分を添加した磁性混合物を金型に充填してプレ
    スしロータマグネット部品を成型した後、上記金型から
    上記ロータマグネット部品を外すプレス工程と、上記プ
    レス工程で成形した上記ロータマグネット部品を硬化さ
    せる硬化工程とを有していることを特徴とするロータマ
    グネットの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記加湿工程において、前記磁性混合物
    に添加する水分量を、前記磁性混合物の重量に対して1
    00〜250ppmとしたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のロータマグネットの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記加湿工程において、前記磁性混合物
    に添加する水分量を、前記バインダーとなる樹脂の略2
    重量%としたことを特徴とする請求項1,2または3記
    載のロータマグネットの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記加湿工程において、前記磁性混合物
    を加湿室内に所定時間放置して、前記磁性混合物に水分
    を添加するようにしたことを特徴とする1,2,3また
    は4記載のロータマグネットの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記加湿室内は、湿度が45%〜70
    %、温度が25℃〜45℃に設定され、前記所定時間を
    0.5〜2.5時間としたことを特徴とする請求項5記
    載のロータマグネットの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記磁粉末は、Nd(ネオジウム)−F
    e(鉄)−B(ボロン)からなる希土類磁石粉末である
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記
    載のロータマグネットの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記バインダーとなる樹脂は、熱硬化性
    樹脂からなることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6または7記載のロータマグネットの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記熱硬化性樹脂は、エポキシ系樹脂で
    あることを特徴とする請求項8記載のロータマグネット
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記硬化工程では、前記ロータマグネ
    ット部品を所定時間、所定温度で加熱して前記バインダ
    ーとなる樹脂を硬化させることを特徴とする請求項2,
    3,4,5,6,7,8または9記載のロータマグネッ
    トの製造方法。
JP20728097A 1997-07-16 1997-07-16 ロータマグネットの製造方法 Expired - Fee Related JP3631886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20728097A JP3631886B2 (ja) 1997-07-16 1997-07-16 ロータマグネットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20728097A JP3631886B2 (ja) 1997-07-16 1997-07-16 ロータマグネットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1141874A true JPH1141874A (ja) 1999-02-12
JP3631886B2 JP3631886B2 (ja) 2005-03-23

Family

ID=16537190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20728097A Expired - Fee Related JP3631886B2 (ja) 1997-07-16 1997-07-16 ロータマグネットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3631886B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001178086A (ja) * 1999-12-10 2001-06-29 Honda Motor Co Ltd ロータの製造方法およびロータ製造装置
JP2007221899A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Denso Corp マグネットロータ
WO2023149155A1 (ja) * 2022-02-01 2023-08-10 味の素株式会社 磁性ペースト

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001178086A (ja) * 1999-12-10 2001-06-29 Honda Motor Co Ltd ロータの製造方法およびロータ製造装置
JP2007221899A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Denso Corp マグネットロータ
WO2023149155A1 (ja) * 2022-02-01 2023-08-10 味の素株式会社 磁性ペースト

Also Published As

Publication number Publication date
JP3631886B2 (ja) 2005-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3002261A (en) Method of assembling a dynamoelectric machine
EP0869517B1 (en) Dust core, ferromagnetic powder composition therefor, and method of making
US7381280B2 (en) Manufacturing methods of flexible bonded magnet and motor using the same
US2820914A (en) Dynamoelectric machine structures
DE112011100698T5 (de) Verbesserte Magnetrotorvorrichtung mit verbesserter physikalischer Festigkeit
US20090051475A1 (en) Embedded inductor and manufacturing method thereof
JP5341657B2 (ja) 圧粉磁心成形体、およびその成形体を備えた回転電機
US6387294B1 (en) Rare earth resin magnet, magnet rotor, magnet motor using the same, and its manufacturing method
JPH1141874A (ja) ロータマグネットの製造方法
US3349478A (en) Method of manufacturing a rotor assembly
JP2004146804A (ja) 圧粉磁心の製造方法
US3268986A (en) Method of manufacturing dynamo-electric machines
JP2011015571A (ja) ロータの製造方法、モータおよびそれを備えた電子機器
JPH0845724A (ja) 圧粉コア
JPH07194073A (ja) ロータの製造方法
JPH06140235A (ja) 一体成形磁石体および一体成形磁石の製造方法
US5024857A (en) Method for coating the armature of a rotary electric apparatus
WO2015019588A1 (ja) ボンド磁石及びモータ
JP2017082116A (ja) 燃料ポンプ用インペラ
GB2046642A (en) Manufacture of an Armature for an Electric Motor
US6899917B2 (en) Powdered epoxy composition
WO1997001208A1 (fr) Machine electrique recyclable et procede de fabrication d'une carcasse d'inducteur ou d'induit pour cette machine
JPS6160666B2 (ja)
US4356237A (en) Porous encapsulating composition for electrical apparatus
JP7252768B2 (ja) 希土類系ボンド磁石の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071224

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121224

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees