JPH1141690A - 動電型スピーカ - Google Patents

動電型スピーカ

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JPH1141690A
JPH1141690A JP20712097A JP20712097A JPH1141690A JP H1141690 A JPH1141690 A JP H1141690A JP 20712097 A JP20712097 A JP 20712097A JP 20712097 A JP20712097 A JP 20712097A JP H1141690 A JPH1141690 A JP H1141690A
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JP
Japan
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voice coil
coil bobbin
mounting body
acceleration sensor
speaker
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Withdrawn
Application number
JP20712097A
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English (en)
Inventor
Kazunari Takemura
和斉 竹村
Hidehiro Inaba
秀弘 稲葉
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Onkyo Corp
Fuji Ceramics Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
Fuji Ceramics Corp
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Publication date
Application filed by Onkyo Corp, Fuji Ceramics Corp filed Critical Onkyo Corp
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Publication of JPH1141690A publication Critical patent/JPH1141690A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度センサの装備がスピーカの振動系に及
ぼす影響を小さくすると共に、加速度センサの取付体に
よる共振を抑制する。 【解決手段】 取付体11が、両面に導電層18を有し
且つ可撓性を有する円弧状の配線用基板とされて、取付
体11が、ボイスコイルボビン9に周方向に沿設状に取
付けられ、加速度センサ12が、取付体11における、
ボイスコイルボビン9側とは反対側の面に形成された配
線パターンと、配線パターンに取付けられた回路素子
と、配線パターンと回路素子をシールドするシールド体
23を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動電型スピーカに関
する。
【0002】
【従来の技術】動電型スピーカとしては、図12及び図
13に示すものがある。このものでは、ボイスコイルボ
ビン40の上端部に、軽量なアルミニウムや合成樹脂等
から形成された円盤状の取付体41が嵌合固着されると
共に、この取付体41に、汎用の小型の加速度センサ4
2が埋込まれている。
【0003】加速度センサ42は、振動系の加速度を検
出するもので、アルミニウムから成るケース44と、加
速度ピックアップや電界効果型トランジスタ(FET)
等から成るアンプ部(圧電回路部)を有する。アンプ部
は、そのインピーダンスが非常に高いため、ケース44
に内有されて、シールドされると共に、振動系の加速度
に比例した電圧を、出力信号として、発生する。この出
力信号は、出力線を介して、スピーカの駆動アンプに帰
還されて、モーショナルフィードバック(MFB)作用
が行われる。
【0004】ところで、加速度センサ42及び取付体4
1が、振動系の振動に影響を及ぼさないようにすると共
に、MFB作用を良好に行うためには、加速度センサ4
2及び取付体41を、軽量化すると共に、取付体41を
スピーカの振動系と一体的に振動させることが必要であ
る。
【0005】そして、取付体41を、スピーカの振動系
と一体的に振動させるためには、例えば、取付体41の
剛性(強度)を大として、振動系の振動時に、取付体4
1の前後方向に関する変形量を小にすること等が必要と
なる。
【0006】しかしながら、ボイスコイルの内径が30
mm以上であるスピーカの場合には、取付体41をアルミ
ニウム等の金属や合成樹脂等から形成したのでは、取付
体41の剛性と重量のバランスが取れず、下記の問題が
生じる。
【0007】即ち、取付体41の厚さを薄くして、取付
体41を軽量化した場合には、振動系の振動に悪影響を
及ぼす惧れを少なくできる。しかしながら、取付体41
の剛性が弱くなって、振動系の振動時に、取付体41の
前後方向に関する変形量が大となり、これにより、周波
数が3000Hz付近で、取付体41が共振して、図1
4に示すように、加速度センサ42の出力電圧レベルに
大きなピーク46が生じ、MFB作用を良好に行うこと
ができない問題が生じる。
【0008】又、上記とは逆に、取付体41の厚さを厚
くした場合には、取付体41の剛性を大とでき、振動系
の振動時に、取付体41の前後方向に関する変形量が小
さくなるので、取付体41が共振しにくく、それ故、加
速度センサ42の出力電圧レベルに大きなピークが生じ
ず、MFB作用を良好に行うことができる。しかしなが
ら、取付体41の重量が大となるため、振動系の振動に
悪影響を及ぼすと共に、コストアップも招来する問題が
ある。
【0009】因みに、スピーカの振動系は、ボイスコイ
ルボビン40、ボイスコイル48、振動板49、ダンパ
ー50等から構成されるが、ボイスコイル48の内径が
30mm以上であるスピーカの場合には、振動系の重量は
約10gとなる。これに対し、小型の加速度センサ42
の重量は2〜3gであり、又、上記のように、取付体4
1の厚さを厚くして、その剛性を大とした場合には、取
付体41の重量も2〜3g程度となり、加速度センサ4
2及び取付体41の重量は、振動系の重量と比較して、
かなり大きなものとなる。
【0010】本発明は、上記問題を解決できる動電型ス
ピーカを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、振動系の加速度を検
出する加速度センサが、取付体を介して、振動系に備え
られた動電型スピーカにおいて、取付体が、両面に導電
層を有し且つ可撓性を有する円弧状の配線用基板とされ
て、取付体が、ボイスコイルボビンに周方向に沿設状に
取付けられ、加速度センサが、 取付体における、ボ
イスコイルボビン側とは反対側の面に形成された配線パ
ターンと、 配線パターンに取付けられた回路素子を
有する点にある。尚、取付体が略円筒状とされることも
ある。又、取付体が、周方向略全長にわたって、ボイス
コイルボビンに密着することもある。更に、取付体がボ
イスコイルボビンに接着されることもある。又、振動系
の加速度を検出する加速度センサが内蔵された動電型ス
ピーカにおいて、ボイスコイルボビンが、両面に導電層
を有し且つ可撓性を有する配線用基板とされ、加速度セ
ンサが、 ボイスコイルボビンに形成された配線パタ
ーンと、 配線パターンに取付けられた回路素子を有
することもある。更に、ボイスコイルボビンが、両面に
導電層が形成された絶縁板を有し、ボイスコイルボビン
における、ボイスコイルの装着部分が、絶縁板のみとさ
れることもある。又、加速度センサが、振動系の加速度
に応じた電圧を出力するアンプ部を有し、アンプ部にお
ける、スピーカの径方向内方側をシールドするシールド
体が備えられることもある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の第1
例を図1〜図6の図面に基づき説明すると、図1は円形
スピーカを示し、該スピーカは、後方に突出する皿状と
され且つ中央部に開口1を有するフレーム2と、フレー
ム2の後面に固着されたリング状の上部プレート3と、
上部プレート3の後面に固着されたリング状のマグネッ
ト4と、マグネット4の後面に下部プレート5が固着さ
れ且つ中央ポールピース部6と上部プレート3間で磁気
空隙7が形成されるセンターポール8と、磁気空隙7に
挿入され且つ上方に突出するボイスコイルボビン9と、
ボイスコイルボビン9の外周面に捲回され且つ磁気空隙
7に挿入されるボイスコイル10と、ボイスコイルボビ
ン9の内周面に備えられる取付体11と、取付体11に
備えられる加速度センサ12と、ボイスコイルボビン9
の外周に備えられるダンパー13及び振動板14と、振
動板14の内周部に装着され且つボイスコイルボビン9
の上端部に外嵌状とされるダストキャップ15等を有す
る。
【0013】図2〜図4及び図6に示すように、ボイス
コイルボビン9は、肉厚の薄い円筒状とされて、紙、合
成樹脂等から形成されており、ボイスコイルボビン9、
ボイスコイル10、振動板14(及び、ダンパー13、
ダストキャップ15)等により、スピーカの振動系が構
成されている。
【0014】取付体(取付手段)11は、ガラスエポキ
シ両面基板等の配線用基板とされて、ガラスエポキシ樹
脂等から成る絶縁板17と、絶縁板17の両面に電解銅
箔等により全面にわたって形成された導電層(導電部、
配線層、配線部)18を有する。取付体11は、肉厚が
薄くされて、ボイスコイルボビン9の肉厚と略同一、又
は、ボイスコイルボビン9の肉厚よりも薄くされ、その
肉厚は、例えば、約0.4mmとされている。
【0015】取付体11は、細長い板状とされて、可撓
性(弾性変形可能な性質)を有しており、その板厚が薄
い場合(通常の場合)には、ボイスコイルボビン9より
も小さな曲率半径を有する円弧状((略)円筒状)に弾
性変形されて、ボイスコイルボビン9の上部内に嵌合さ
れた後、その弾性復元力(弾発力)により、曲率半径が
大となるように変形する。これにより、取付体11は、
略円筒状とされた状態で、ボイスコイルボビン9の内周
面に(略)全周(周方向全長)にわたって周方向に沿設
状として、隙間なく、密着(当接)して、この状態に保
持される。
【0016】尚、取付体11の板厚が厚い場合には、先
ず、熱処理により、ボイスコイルボビン9よりも大きな
曲率半径を有する円弧状に形成されるが、この形成時に
は、円弧状の隙間を有する金型を使用し、上記形成用隙
間に取付体11を入れて、200〜250℃に加熱する
ことにより、取付体11を円弧状に曲げ加工する。この
加工後、上記同様に、取付体11は、曲率半径を小さく
するように、弾性変形されながら、ボイスコイルボビン
9の上部内に嵌合される。
【0017】そして、取付体11の外周面は、ボイスコ
イルボビン9の内周面に(略)全周(周方向全長)にわ
たって、接着剤等を介して、ボイスコイルボビン9の内
周面に接着されるが、上記のように、取付体11は、弾
性復元力により、ボイスコイルボビン9に保持されるの
で、取付体11をボイスコイルボビン9に仮止めする手
段が不要で、取付体11をボイスコイルボビン9に容易
且つ短時間でローコストで接着できる。
【0018】尚、取付体11は上記のように略円筒状と
されるが、この「略円筒状」とは、図2に示すように、
取付体11の両端が、オーバーラップせずに、隙間
なく接して、完全な円筒とされた状態と、 取付体1
1の両端部がオーバーラップした状態と、 取付体1
1の両端間に、若干の隙間が形成された状態を含む概念
である。尚、上記の若干の隙間とは、取付体11と同
一の曲率半径を有する円筒を想定した場合において、例
えば、上記円筒の円周の長さの1/5程度を意味してい
る。
【0019】尚、取付体11は、上記のように略円筒状
とせずに、円弧状としてもよいが、略円筒状とした方
が、取付体11のボイスコイルボビン9に対する密着面
積や取付面積(接着面積)が大となり、取付体11のボ
イスコイルボビン9に対する取付(接着)強度を大とで
き、好ましい。又、取付体11は、ボイスコイルボビン
9の内周面ではなく、外周面に取付けられることもあ
る。この場合には、取付体11の外周面に、下記の配線
パターンが形成されると共に、取付体11をボイスコイ
ルボビン9に取付ける前には、取付体11の曲率半径が
ボイスコイルボビン9よりも小とされて、取付体11を
ボイスコイルボビン9に外嵌した際に、取付体11が、
その弾性復元力により、ボイスコイルボビン9に保持さ
れる。
【0020】又、取付体11は、図例では、ボイスコイ
ルボビン9よりも、若干、上方に突出状とされると共
に、例えば、図4の仮想線及び図5に示すように、取付
体11をボイスコイルボビン9に取付ける際に、取付体
11をボイスコイルボビン9に対して、前後方向に関し
て、位置決めするコ型状の位置決め具20が備えられる
ことがある。上記位置決め具20は、取付体11に、周
方向(略)等間隔に、3個以上配設されて、取付体11
の前端部に挿通固定(挿着)されて、ボイスコイルボビ
ン9の前端部と当接する。尚、上記位置決め具20を備
えずに、取付体11とボイスコイルボビン9の前端を、
前後方向に関して、一致させることもある。
【0021】加速度センサ12は、スピーカの振動系の
加速度を検出するもので、取付体11の内周面の周方向
(略)中央部に印刷(プリント)等により形成された配
線パターン(回路パターン、配線部)22と、配線パタ
ーン22に備えられた回路素子(素子、回路部品、(構
成)部品)と、配線パターン22及び回路素子を覆うシ
ールド体23等を有する。
【0022】回路素子としては、加速度ピックアップ2
6と、電界効果型トランジスタ(FET)25と、抵抗
等のその他の部品(回路素子)27,28が使用されて
いる。FET25及び部品27,28等により、スピー
カの振動系の加速度に比例した電圧を出力するアンプ部
(圧電回路部、センサ部)29が構成されている。尚、
配線パターン22には、+及び−の電源線と2本の出力
線を含む4本の線30が接続され、これら線30が、ソ
ケット31,32等を介して、スピーカの駆動アンプ3
3に接続されており、上記アンプ部29からの出力信号
が駆動アンプ33に帰還されることで、モーショナルフ
ィードバック(MFB)作用が行われる。尚、4本の線
30は、通常、纏められて、ダストキャップ15、振動
板14、フレーム2等を挿通され、スピーカの外部に導
かれている。
【0023】アンプ部29は、そのインピーダンスが非
常に高いため、そのスピーカの径方向内方側は、アルミ
ニウム等の導電性材料から成るシールド体23によりシ
ールドされている。シールド体23は、アルミニウム等
の導電材料から形成されたケース、又は、テープ等とさ
れている。尚、アンプ部29における、スピーカの径方
向外方側は、取付体11の外周側導電層18によりシー
ルドされており、別途、シールドする必要がないので、
スピーカの組立を容易且つ短時間で行える。
【0024】尚、図1〜図6(他の図面も同様)は、説
明の便宜上、簡略化すると共に、寸法も実物とは異なる
ものとしている。例えば、図2や図3に示す配線パター
ン22や、これに取付けた回路素子は、実物とは異な
る。又、図3では、シールド体23を除去した加速度セ
ンサ12を示している。
【0025】上記第1例において、加速度センサ12及
び取付体11が、振動系の振動に影響を及ぼさないよう
にすると共に、MFB作用を良好に行うためには、加速
度センサ12及び取付体11を、軽量化すると共に、取
付体11をスピーカの振動系と一体的に振動させること
が必要である。
【0026】そして、取付体11を、スピーカの振動系
と一体的に振動させるためには、A.振動系の振動時
に、取付体11の前後方向に関する変形量を小にするこ
とと、B.取付体11のボイスコイルボビン9に対する
取付強度を大とすることと、C.ボイスコイルボビン9
の強度を大にすること等が必要となる。
【0027】まず、加速度センサ12及び取付体11の
重量について考察すると、取付体11を、従来のよう
に、アルミニウム製の円盤状とせずに、配線用基板とし
たので、取付体11を軽量化できる。又、取付体11
を、上記のように、配線用基板として、従来のように、
別個に、加速度センサ12用の配線用基板を備える必要
がなく、その分、加速度センサ12も軽量化できる。
【0028】次に、加速度センサ12及び取付体11の
振動状態について考察すると、次の通りである。 取付体11を略円筒状、又は、円弧状として、ボイ
スコイルボビン9の内周面に、周方向に沿設状として
(密着状に)取付けたので、スピーカの振動系の振動時
に、取付体11が前後方向に関して大きく変形すること
はない。 略円筒状、又は、円弧状とされた取付体11の外周
面を、ボイスコイルボビン9の内周面に、周方向に沿設
状とすると共に、取付体11を、周方向(略)全長にわ
たって、ボイスコイルボビン9の内周面に密着状に取付
けた(接着した)ので、取付体11のボイスコイルボビ
ン9に対する取付面積(接着面積)を大とでき、取付体
11のボイスコイルボビン9に対する取付強度を大とで
きる。 取付体11を、上記形態で、ボイスコイルボビン9
に取付けたので、ボイスコイルボビン9自体の強度も向
上できる。 上記〜により、取付体11をボイスコイル10
と略一体的に振動させることができる。
【0029】上記のように、加速度センサ12及び取付
体11を軽量化できて、これらが、スピーカの振動系に
及ぼす影響を小さくできる。又、取付体11をボイスコ
イル10と略一体的に振動させることができるので、取
付体11の共振を抑制できて、加速度センサ12の出力
電圧レベルに大きなピークが生じず、MFB作用を良好
に行える。
【0030】図7〜図10は本発明の実施の形態の第2
例を示し、ボイスコイルボビン9自体が、(略)円筒状
とされた配線用基板とされて、ボイスコイルボビン9
は、絶縁板17と、絶縁板17の前部の両面に備えられ
た導電層18から構成されており、内周側の導電層18
の後部の周方向中央部に、配線パターン22が形成され
ている。そして、ボイスコイルボビン9の後部は、絶縁
板17のみから構成されて、該後部にボイスコイル10
が備えられている。尚、例えば、ボイスコイル10にお
いて、内径を50.5mmとした場合、円周の長さは1
59.6mm、導電層18が形成された前部の長さは3
0mm、絶縁板17のみから成る後部の長さは20mm
とされる。
【0031】上記第2例では、ボイスコイルボビン9自
体が配線用基板とされ、ボイスコイルボビン9に加速度
センサ12が備えられて、ボイスコイルボビン9と従来
の取付体11が一体化されたので、加速度センサ12の
振動系に対する取付手段(従来の取付体11)に起因す
る重量増加を(極めて)小さくできて、加速度センサ1
2の装備がスピーカの振動系に及ぼす影響を(極めて)
小さくできると共に、上記取付手段に起因する共振を
(極めて)抑制でき、それ故、上記取付手段に伴う加速
度センサ12の出力電圧レベルに大きなピークが生じ
ず、MFB作用を良好に行える。又、上記のように、ボ
イスコイルボビン9と取付体11が一体化されて、部品
点数が削減されたので、スピーカをローコストで容易且
つ短時間で組立可能である。
【0032】
【実施例】次に、本発明の実施の形態の第1例を具体化
したものを実施例として、加速度センサからの出力信号
レベルと周波数の関係について、実験を行った。尚、実
施例において、ボイスコイルボビンの直径を50.5m
mとし、又、取付体をガラスエポキシ両面基板として、
その全長を145mm、幅(スピーカの前後方向に関す
る長さ)を12mm、厚さを0.4mmとした。
【0033】図11は実験結果である。これを図14に
おける、従来の実験結果と比較すると、従来において
は、周波数が3000付近で、取付体が共振して、加速
度センサの出力信号レベルに大きなピークが生じていた
が、本発明の実施例では、上記ピークが小さい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
加速度センサを軽量化できると共に、加速度センサの振
動系に対する取付手段に起因する重量増加も小さくでき
て、加速度センサの装備がスピーカの振動系に及ぼす影
響を小さくできると共に、上記取付手段に起因する共振
を抑制できて、モーショナルフィードバック(MFB)
作用を良好に行える。
【0035】 特に、請求項1では、加速度センサの
振動系に対する取付手段である、取付体を、弾性復元力
により、ボイスコイルボビンに保持させることができる
ので、取付体をボイスコイルボビンに仮止めする手段が
不要で、取付体をボイスコイルボビンに容易且つ短時間
でローコストで取付け可能である。 請求項2,3では、取付体のボイスコイルボビンに
対する取付面積を大とできて、取付体のボイスコイルボ
ビンに対する取付強度と、ボイスコイルボビン自体の強
度を大とでき、その分、取付体の共振を抑制できて、M
FB作用をより良好に行える。 請求項5では、加速度センサの振動系に対する取付
手段に起因する重量増加を小さくできて、加速度センサ
の装備がスピーカの振動系に及ぼす影響を更に小さくで
きると共に、上記取付手段に起因する共振を更に抑制で
き、その分、MFB作用をより良好に行える。又、上記
のように、ボイスコイルボビンと取付体が一体化され
て、部品点数が削減されたので、スピーカをローコスト
で容易且つ短時間で組立可能である。 請求項6では、加速度センサのアンプ部における、
スピーカの径方向外方側のシールドを、取付体、又は、
ボイスコイルボビンの外周側の導電層で行うことがで
き、別途、シールドする必要がないので、その分、スピ
ーカの組立を容易且つ短時間で行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す縦側断面図
である。
【図2】図1の要部の斜視図である。
【図3】図2の分解斜視図である。
【図4】図2のA−A線矢視断面図である。
【図5】図4の位置決め具の平面図である。
【図6】図2のB−B線矢視断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の第2例を示す縦側断面図
である。
【図8】図7の要部の斜視図である。
【図9】図8の要部の展開図である。
【図10】図8のC−C線矢視断面図である。
【図11】実施例の出力電圧レベルと周波数の関係を示
すグラフである。
【図12】従来一例を示す縦側断面図である。
【図13】図12の要部の分解斜視図である。
【図14】従来例の出力電圧レベルと周波数の関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
9 ボイスコイルボビン 10 ボイスコイル 11 取付体 12 加速度センサ 13 ダンパー 14 振動板 15 ダストキャップ 17 絶縁板 18 導電層 22 配線パターン 23 シールド体 25 FET 26 加速度ピックアップ 27,28 部品 29 アンプ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動系の加速度を検出する加速度センサ
    が、取付体を介して、振動系に備えられた動電型スピー
    カにおいて、 取付体が、両面に導電層を有し且つ可撓性を有する円弧
    状の配線用基板とされて、 取付体が、ボイスコイルボビンに周方向に沿設状に取付
    けられ、 加速度センサが、 取付体における、ボイスコイルボビン側とは反対側
    の面に形成された配線パターンと、 配線パターンに取付けられた回路素子を有すること
    を特徴とする動電型スピーカ。
  2. 【請求項2】 取付体が略円筒状とされた請求項1記載
    の動電型スピーカ。
  3. 【請求項3】 取付体が、周方向略全長にわたって、ボ
    イスコイルボビンに密着する請求項1又は2記載の動電
    型スピーカ。
  4. 【請求項4】 取付体がボイスコイルボビンに接着され
    た請求項1〜3の何れかに記載の動電型スピーカ。
  5. 【請求項5】 振動系の加速度を検出する加速度センサ
    が内蔵された動電型スピーカにおいて、 ボイスコイルボビンが、両面に導電層を有し且つ可撓性
    を有する配線用基板とされ、 加速度センサが、 ボイスコイルボビンに形成された配線パターンと、 配線パターンに取付けられた回路素子を有すること
    を特徴とする動電型スピーカ。
  6. 【請求項6】 ボイスコイルボビンが、両面に導電層が
    形成された絶縁板を有し、 ボイスコイルボビンにおける、ボイスコイルの装着部分
    が、絶縁板のみとされた請求項5記載の動電型スピー
    カ。
  7. 【請求項7】 加速度センサが、振動系の加速度に応じ
    た電圧を出力するアンプ部を有し、 アンプ部における、スピーカの径方向内方側をシールド
    するシールド体が備えられた請求項1〜6の何れかに記
    載の動電型スピーカ。
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