JP4642698B2 - スピーカー - Google Patents

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本発明は、スピーカーに関するものであり、さらに詳しくは振動板の動作状態を検出するスピーカーに関するものである。
スピーカーの音質を向上させる技術としてMFB(Motional Feed Back)回路を搭載したスピーカーが知られている。このMFB回路は、スピーカーに入力された音声情報を示す電気信号(以下、「音声信号」と記す)に基づいて振動する振動板の動作状態を検出し、その検出結果に基づいて振動板をフィードバック制御するものであり、これにより特に低音域で生じ易い音の歪みを解消することができる。したがって、一般的にMFB回路は、低音域での再生が難しいとされる小型のスピーカーで採用されることが効果的であるとされている。
MFB回路に関する技術としては、例えば特許文献1〜5が開示されている。特許文献1〜5ではいずれも電極間に形成される静電容量の変化を検出することによって振動板の動作状態を検出している。具体的には、振動板またはこの振動板を振動させるためのボイスコイルボビンと呼ばれる電磁コイルに電極(以下、「可動電極」と記す)を固定するとともに、この可動電極に対して対向するように電極(以下、「固定電極」と記す)を固定し、可動電極が固定電極に対して相対的に可動することによって変化した静電容量を検出器で検出して、それを変換回路で電気信号(以下、「検出信号」と記す)に変換して出力する。そして、検出信号と音声信号とを比較装置(例えば、CPU)で比較し、その比較結果、すなわち、検出信号の出力レベルと音声信号の出力レベルとの差分に基づいて振動板の動作を適宜に制御する。
特開昭52−79644号 特開昭53−12319号 特開昭53−12320号 特開昭53−12321号 実開昭57−96589号
しかしながら、電極間で形成される静電容量は数pF〜数100pFと非常に微少であることから僅かな量の電磁波や静電気などのノイズの影響を受けて変動してしまう。例えば、一般的に振動板は、ボイスコイルボビンと、ボイスコイルボビンに嵌装されるセンターポールと呼ばれる鉄芯と、ボイスコイルボビン及びセンターポールを貫く磁束を生成する磁石とによる励磁作用によって振動するように構成されているが、電極間の静電容量はボイスコイルボビンを流れる励磁電流の影響を受けて変動してしまう。また、スピーカーに組み込まれている電子部品には弱いながらも電磁波を発するものがあり、この電磁波が電極に伝播することで静電容量の変動をもたらす虞もある。また、電極間の静電容量は、スピーカーに組み込まれている部品の振動などの力学的現象に伴う摩擦、スピーカーの内部及び外部の様々な電磁気現象によって引き起こされる静電気、スピーカーの周辺に設置されている電子機器から出力される電磁波など(以下、これらを「外乱ノイズ」と記す)の影響を受けるといったことも考えられる。このように特許文献1〜5の技術では静電容量が変動し、電極間で形成される正しい静電容量を検出することができなくなってしまうといった問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外乱ノイズの影響を受けることなく、電極間で形成される静電容量を正確に検出することができるスピーカーを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明にかかるスピーカーは、センターポールと、3つ以上の非磁性の導電体層及び該導電体層の間に介在された絶縁体層がセンターポール側である内側から外側に積層して筒状に構成されてセンターポールの本体に被せられるボビンを備えるボイスコイルボビンとを有し、センターポールの本体とボビンを構成する導電体層のうちセンターポールの本体に最も近い導電体層(以下、第1導電体層)とから構成されるコンデンサ及び第1導電体層と導電体層のうち第1導電体層と隣り合う導電体層とから構成されるコンデンサを並列に接続し、これらコンデンサの静電容量の総和が電気信号として出力されることを特徴としている。
したがって、このスピーカーによると、センターポールと、このセンターポールと対向している第1の導電体層(導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層)との間で構成されるコンデンサと、第2の導電体層(導電体層のうち、第1の導電体層と隣り合っている導電体層)と第1の導電体層との間で構成されるコンデンサとを並列に接続することにより、センターポールと第1の導電体層との間で形成される静電容量と、第1の導電体層と第2の導電体層との間で形成される静電容量との総和を検出することができる。つまり、センターポールと1つの導電体層との間で形成される静電容量よりも大きい静電容量を得ることができ、外乱ノイズの影響を受け難くすることができる。また、第1及び第2の導電体層以外の導電体層は外乱ノイズを遮断するシールドとして機能する。これにより外乱ノイズが加わっていない真の静電容量を検出することができる。さらに、導電体層間に絶縁体層を介在させることにより比誘電率が高まり静電容量が増大するので外乱ノイズの影響をより一層受け難くすることができる。具体的には、前記導電体層を、前記センターポール側より、第1の導電体層、第2の導電体層、第3の導電体層の3つから構成し、前記センターポールと前記第1の導電体層とにより第1のコンデンサを構成すると共に、前記第1の導電体層と前記第2の導電体層により第2のコンデンサを構成し、前記第1のコンデンサと第2のコンデンサとを並列に接続し、前記第1のコンデンサの静電容量と第2のコンデンサの静電容量との総和が前記電気信号として出力されるように構成することができる。
上記発明のスピーカーにおいては、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層以外の導電体層を接地するようにしてもよい。この場合には、センターポールと上記の第1の導電体層との間で形成される静電容量と、第1の導電体層と第2の導電体層との間で形成される静電容量との総和量を大きくすることができる。つまり、第2の導電体層を接地することにより第1の導電体層と第2の導電体層との間で形成される静電容量を増大させることができる。これにより全体の静電容量が増大することとなる。また、第1及び第2の導電体層以外の導電体層のシールド効果を高めることができる。
以上のように、本発明のスピーカーによると、ボビンの導電体層を3つ以上で構成し、且つ、導電体層間に絶縁体層を介在させ、センターポールと、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層との間で形成される静電容量と、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層と、この導電体層に隣り合っている導電体層との間で形成される静電容量との総和を検出し、また、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層、及びこの導電体層に隣り合っている導電体層以外の導電体層で外乱ノイズを遮断するようにしたので、外乱ノイズの影響を受けることなく真の静電容量を検出することができる。したがって、検出結果の信頼度が高まるので、例えば、その検出結果をMFB回路に効果的に活用することができ、従来の問題であったスピーカーから発せられる音の歪を解消することができる。これにより小型のスピーカーであっても大型のスピーカー並みの低音域を実現することができる。
上記本発明において、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層以外の導電体層を接地するようにしておけば、センターポールと、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層との間で形成される静電容量と、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層と、この導電体層に隣り合っている導電体層との間で形成される静電容量との総和量を大きくすることができる。また、導電体層のうち、センターポールとの距離が最も短い導電体層、及びこの導電体層に隣り合っている導電体層以外の導電体層のシールド効果を高めることができる。これにより外乱ノイズの影響を受けることなく真の静電容量を検出することができる。したがって、検出結果の信頼度がより一層高まるので、例えば、その検出結果をMFB回路に効果的に活用することができ、従来の問題であったスピーカーから発せられる音の歪を解消することができる。これにより小型のスピーカーであっても大型のスピーカー並みの低音域を実現することができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に本発明のスピーカーの一実施形態を示す。本発明のスピーカー1は、センターポール5と、絶縁体層と非磁性の導電体層とからなるボビン10を有するボイスコイルボビン4との間に形成される静電容量を検出して電気信号として出力するものであり、ボビン10の導電体層を、第1導電体層12、第2導電体層14、及び第3導電体層16で構成し(ボビン10の導電体層を3つ以上で構成し)、且つ、第1導電体層12と第2導電体層14との間に第1絶縁体層13を、第2導電体層14と第3導電体層16との間に第2絶縁体層15を介在させた(導電体層間に絶縁体層を介在させた)ことを特徴としている。
図1に示すように、スピーカー1は、振動板2、3、ボイスコイルボビン4、センターポール5、マグネット6、7、及びヨーク8を備えている。ケース9は升状に形成されている。このケース9にはセンターポール5の他に、マグネット6、7、及びヨーク8が収納されており、これらはケース9の内壁面に接着剤またはビスなどで固着されている。センターポール5は鉄製であり、円柱状のセンターポール本体5aと、このセンターポール本体5aの基端に形成されている円盤状のフランジ5bとから構成されている。センターポール5は、センターポール本体5aの先端部分がケース9の開口9aの略中央からケース9の外部に突出するようにケース9に配置されている。
センターポール5及びケース9は、エンクロージャーと呼ばれる筐体(不図示)に接続され、アースされている。フランジ5bの開口9aに対向している面には、センターポール本体5aを中心とするリング状のマグネット6が磁気吸着されている。マグネット6における開口9aに対向している面には略円板状のヨーク8が磁気吸着されており、マグネット6はヨーク8とフランジ5bとによって挟まれた状態となっている。フランジ5bにおけるケース9の底部9bに対向している面と底部9bとの間にはマグネット6と同形状のリング状のマグネット7が設置されている。このマグネット7は、フランジ5bに当接する側の極がマグネット6のフランジ5bに当接する側の極と同極になるように底部9bに配置されている。これによりマグネット6とヨーク8とセンターポール5との間で安定した磁束ループ(後述)が形成される。
略円板状のヨーク8は、円柱状のセンターポール本体5aの長手方向の軸に対して略直交するとともに、その内周面がセンターポール本体5aの外周面5dに対向するように、マグネット6に磁気吸着されており、ヨーク8の内周面とセンターポール本体5aの外周面5dとの間にはエアーギャップが形成されている。また、上記略円板状のヨーク8は、ケース9内において、その内周面がセンターポール本体5aを介して対向し、且つ、その外周面がケース9の内壁面に対向した状態で近接するように配置されている。
ボイスコイルボビン4は、先端と後端とが開口された筒状のボビン10と、このボビン10の外周に巻き回されたコイル11とから構成されている。コイル11としては、エナメル線または銅線などの導電体を用いれば良く、適宜に決定すれば良い。図2に示すように、ボビン10は、第1導電体層12、第1絶縁体層13、第2導電体層14、第2絶縁体層15、及び第3導電体層16から構成されている。第1導電体層12、第2導電体層14、及び第3導電体層16は銅箔であり、第1絶縁体層13及び第2絶縁体層15はポリイミド膜である。ボビン10は、その内側から外側にかけて第1導電体層12、第1絶縁体層13、第2導電体層14、第2絶縁体層15、第3導電体層16の順で積層化している。特に図示しないが、コイル11と第3導電体16との間にはコーティング処理によって絶縁膜が形成されており、コイル11と第3導電体16とは電気的に絶縁された状態となっている。第1導電体層12にリード線を介して接続されている端子17は、後述する変換回路25のオペアンプ25aの非反転入力端子(図4参照)に接続されている。第2及び第3導電体層14、16は、フレーム18(図1参照)に接続され、接地されている。
図1に示すように、ボビン10は、前後方向(図1の矢印A方向)にスライド自在となるようにケース9に取り付けられており、これにより後述する励磁作用によって前後方向に振動可能となる。ボビン10は、その内径がセンターポール本体5aの外径よりも僅かに大きく、センターポール本体5aに被せられている。すなわち、コイル11をヨーク8の一端面に対向させ、且つ、センターポール本体5aの外周面5cとボビン10の内周面とが略平行となるようにボビン10をセンターポール本体5aに被せる。これによりヨーク8の一端面がコイル11に近接した状態となるとともに、ボビン10の内周面がセンターポール本体5aの外周面5cに近接した状態となり、マグネット6とヨーク8とセンターポール5との間で図中の円弧矢印方向に常時一定の磁束ループが形成される。なお、マグネット6及びヨーク8は、センターポール5とマグネット6とヨーク8との間で一定の磁束を形成することができるような箇所に設置されていれば良く、設置箇所は適宜に決定すれば良い。
ヨーク8におけるケース9の外部に露呈されている面にはフレーム18が接着剤で接合されている。このフレーム18は上述した筐体(不図示)にビスや接着剤などで接合されており、接地されている。ボビン10には振動板2、3が取り付けられている。振動板2は、複数の屈曲部を有する薄板であり、その一端がボビン10の外周面に、他端がフレーム18に接着剤で接合されている。振動板3は、所謂コーン紙として機能するものであり、その一端がボビン10の外周面に接合され、他端がジョイント19を介してフレーム18に連結されている。センターキャップ20はアルミ等からなり、ドーム状に形成された本体部と、この本体部の外周縁に沿って形成された鍔部とからなり、この鍔部が振動板3に接着剤で接合されている。これによりボビン10の開口10aがセンターキャップ20によって覆われる。
図3に示すように、入力端子21に入力された音声情報を示す電気信号(以下、「音声信号」と記す)はCPU(Central Processing Unit)からなる比較器22を介して電力増幅器23に入力される。この電力増幅器23で増幅された音声信号はボイスコイルボビン4に入力される。すなわち、ボイスコイルボビン4のコイル11に音声信号を示す電流が流れ、この電流と、センターポール5、マグネット6、及びヨーク8の間に形成されている磁束とによる励磁作用によりボイスコイルボビン4が前後方向(図1に示す矢印A方向)に振動する。これに伴って振動板2、3も振動し、スピーカー1から音声が発せられる。
スピーカー1には、検出器24、変換回路25、及びフィードバック回路26が設けられている。詳しくは後述するが、検出器24は、第1のコンデンサ27、第2のコンデンサ28(図4参照)で構成されている。図4に示すように、変換回路25は、オペアンプ25a、電源25b、及びトランジスタ25cから構成されている。オペアンプ25aの非反転入力端子とボイスコイルボビン4の第1導電体層12とは、リード線を介して接続されている。オペアンプ25aの非反転入力端子及び第1導電体層12には電源25bによってバイアス電圧が印加されている。オペアンプ25aの出力端子とトランジスタ25cの入力端子とが接続されており、これによりオペアンプ25aの出力端子から出力された信号がトランジスタ25cの入力端子に入力される。また、トランジスタ25cのマイナス側の出力端子となるエミッタは、オペアンプ25aの反転入力端子と接続されており、さらに、トランジスタ25cのエミッタとオペアンプ25aの反転入力端子とは、センターポール5に接続され、接地されている。フィードバック回路26は、特に図示しないが、積分回路、バッファアンプ、電子ボリューム、加算回路などから構成されている。
第1のコンデンサ27は、センターポール5と第1導電体層12とから構成されている。第2のコンデンサ28は、第1導電体層12と第2導電体層14とから構成されている。上述したようにオペアンプ25aの非反転入力端子とボイスコイルボビン4の第1導電体層12とを接続したことにより、コンデンサ27とコンデンサ28とは並列に接続された状態となり、コンデンサ27で形成された静電容量とコンデンサ28で形成された静電容量との総和となる静電容量が電気信号として変換回路25のオペアンプ25aに入力される。このようにして検出器24から入力された電気信号はオペアンプ25a及びトランジスタ25cで、C−V変換(静電容量−電圧変換)及び増幅され、端子25dより検出信号としてフィードバック回路26を介して比較器22に入力される。比較器22は、入力された検出信号に応答して入力端子21から入力される音声信号と検出信号とを比較する。そして、その比較結果、すなわち、音声信号の出力レベルと検出信号の出力レベルとを比較し、その差分を算出する。次いで、電力増幅器23は、その算出結果に基づいて音声信号の出力レベルを調節し、それをボイスコイルボビン4に入力する。そして、ボイスコイルボビン4は、電力増幅器23から入力された音声信号に基づいて振動する。
以上のように、図1〜図4に示す構造のスピーカー1によると、入力端子21に音声信号が入力されると、この音声信号に基づいてボイスコイルボビン4が振動し、この振動に伴って振動板2、3が振動する。これら振動板の振動によってスピーカー1は音声を発生する。このときの振動板2、3の動作状態は、検出器4で静電容量を検出することによって認識される。つまり、ボイスコイルボビン4の第1導電層12とセンターポール本体5aの外周面5cとの対向面積が変化し、コンデンサ27で形成される静電容量及びコンデンサ28で形成される静電容量との総和が変化する。この総和の変化が振動板2、3の変位に相当するものとなる。このようにして検出器24で検出された静電容量を示す電気信号が変換回路25に入力される。そして、変換回路25では静電容量を示す電気信号が検出信号に変換され、その検出信号はフィードバック回路26を介して比較器22に入力される。比較器22は、検出信号と音声信号とを比較し、その比較結果を音声信号とともに電力増幅器23に入力する。電力増幅器23はその比較結果に基づいて音声信号を調節し、それをボイスコイルボビン4に入力する。
本発明では、ボビン10を第1導電体層12、第1絶縁体層13、第2導電体層14、第2絶縁体層15、及び第3導電体層16で構成して、センターポール5と第1導電体層12とで構成されるコンデンサ27と、第1導電体層12と第2導電体層14とで構成されるコンデンサ28とを並列に接続するようにしたので、センターポール5と第1導電体層12との間で形成される静電容量のみを検出するといった従来の形態と比較すると、検出対象となる静電容量が大きくなるので、外乱ノイズの影響を受けることなく、静電容量を検出することができる。また、第2導電体層14と第3導電体層16とを第2絶縁体層15で電気的に絶縁するようにし、且つ、第3導電体層16を接地したので、外乱ノイズを遮断することができる。さらに、第1導電体層12と第2導電体層14との間に第1絶縁体層13を介在させたので、コンデンサ27の比誘電率を高めることができ、静電容量を増大させることができる。
次に本発明における第2の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成部材については図面に同一の符号を付して説明は省略する。
ボビン10の第2導電体層14にはリード線を介して端子29が接続されている。この端子29は、オペアンプ25aの反転入力端子とともにトランジスタ25cのマイナス側の出力端子であるエミッタに接続されている。これにより変換回路25から出力された検出信号は、フィードバック回路26に入力される(図3参照)とともに第2導電体層14に入力される。このようにして第2導電体層14に検出信号が入力されることにより第2導電体層14のインピーダンスが高まり、第2導電体層14が所謂ブートストラップ電極として機能するようになるので、センターポール5と第1導電体層12とで外乱ノイズの影響を受け難いコンデンサを構成することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。上記実施形態では、ボビン10を第1導電体層12、第2導電体層14、及び第3導電体層16の3つの導電体層と導電体層間に介在させた絶縁体層とから構成したが、これに限ることなく、例えば、4つ以上の導電体層と、これらの導電体層間に介在させた絶縁体層とから構成するようにしても良い。この際、センターポール5との距離が最も短い導電体層以外の導電体層を接地する。この場合、センターポール5との距離が最も短い導電体層以外の導電体層が外乱ノイズを遮断するシールドとして機能する。また、センターポール5との距離が最も短い導電体層、及びこの導電体層に隣り合っている導電体層以外の導電体層を接地し、センターポール5と、このセンターポール5との距離が最も短い導電体層とで構成されるコンデンサと、センターポール5との距離が最も短い導電体層とこの導電体層に隣り合っている導電体層とで構成されるコンデンサとを並列に接続するようにしても良い。これにより外乱ノイズをより一層確実に遮断することができ、且つ、外乱ノイズの影響を受け難い静電容量を形成することができる。
上記実施形態では、第1導電体層12、第2導電体層14、及び第3導電体層16を銅箔で形成したが、これらをアルミニウム、または導電性のプラスチックなどで形成しても良く、非磁性の導電体であれば適宜に変更可能である。また、第1及び第2絶縁体層13、15をポリイミドで形成したが、例えばこれらを紙で形成しても良く、絶縁体であれば適宜に変更可能である。
本発明のスピーカーの構成を示す断面図である。 ボイスコイルボビン、センターポール、及びヨークの一部を示す断面図である。 スピーカーの電気的構成を示す機能ブロック図である。 検出器と変換回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態におけるボイスコイルボビン、センターポール、及びヨークの一部を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態における検出器と変換回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 スピーカー
4 ボイスコイルボビン
5 センターポール
10 ボビン
12 第1導電体層
13 第1絶縁体層
14 第2導電体層
15 第2絶縁体層
16 第3導電体層
22 比較器
24 検出器
25 変換回路

Claims (4)

  1. センターポールと、3つ以上の非磁性の導電体層及び該導電体層の間に介在された絶縁体層が前記センターポール側である内側から外側に積層して筒状に構成されて前記センターポールの本体に被せられるボビンを備えるボイスコイルボビンとを有し、前記センターポールの本体と前記ボビンを構成する前記導電体層のうち前記センターポールの本体に最も近い導電体層(以下、第1導電体層)とから構成されるコンデンサ及び前記第1導電体層と前記導電体層のうち前記第1導電体層と隣り合う導電体層とから構成されるコンデンサを並列に接続し、これらコンデンサの静電容量の総和が電気信号として出力されることを特徴とするスピーカー。
  2. 前記導電体層のうち前記第1導電体層以外の導電体層を接地したことを特徴とする請求項1記載のスピーカー。
  3. センターポールと、該センターポール側から順に非磁性の第1の導電体層、第1の絶縁体層、非磁性の第2の導電体層、第2の絶縁体層、非磁性の第3の導電体層が積層して筒状に構成されて前記センターポールの本体に被せられるボビンを備えるボイスコイルボビンとを有し、前記センターポールの本体と前記第1の導電体層とにより第1のコンデンサを構成すると共に、前記第1の導電体層と前記第2の導電体層とにより第2のコンデンサを構成し、前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとを並列に接続し、前記第1のコンデンサの静電容量と前記第2のコンデンサの静電容量との総和が電気信号として出力されることを特徴とするスピーカー。
  4. 前記第3の導電体層を接地したことを特徴とする請求項記載のスピーカー。
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