JP4448811B2 - スピーカー - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカーに関するものであり、さらに詳しくは、ボイスコイルボビンとセンターポールとの間で形成される静電容量を検出し、その検出結果に基づいて振動板の動作をフィードバック制御するスピーカーに関するものである。
スピーカーの音質を向上させる技術としてMFB(Mortional Feed Back)回路を搭載したスピーカーが知られている。このMFB回路は、スピーカーに入力された音声情報を示す電気信号(以下、「音声信号」と記す)に基づいて振動する振動板の動作状態を検出し、その検出結果に基づいて振動板をフィードバック制御するものであり、これにより特に低音域で生じ易い音の歪みを解消することができる。したがって、一般的にMFB回路は、低音域での再生が難しいとされる小型のスピーカーで採用されることが効果的であるとされている。
MFB回路に関する技術としては、例えば特許文献1〜5が開示されている。特許文献1〜5ではいずれも電極間に形成される静電容量の変化を検出することによって振動板の動作状態を検出している。具体的には、振動板またはこの振動板を振動させるためのボイスコイルボビンと呼ばれる電磁コイルに電極(以下、「可動電極」と記す)を固定するとともに、この可動電極に対して対向するように電極(以下、「固定電極」と記す)を固定し、可動電極が固定電極に対して相対的に移動することによって変化した静電容量を検出して、それを検出信号として出力する。そして、比較装置(例えば、CPU)が、その検出信号と予め定められた基準値とを比較し、その比較結果に基づいて振動板の動作を補正制御する。
特昭52−79644号 特昭53−12319号 特昭53−12320号 特昭53−12321号 実昭57−96589号
しかしながら、電極間で形成される静電容量は数pF〜数100pFと非常に微少であることから僅かな量の電磁波や静電気などの影響を受けて変動してしまう。例えば、一般的に振動板は、ボイスコイルボビンと、ボイスコイルボビンに嵌装されるセンターポールと呼ばれる鉄芯と、ボイスコイルボビン及びセンターポールを貫く磁束を生成する磁石とによる励磁作用によって振動するように構成されているが、電極間の静電容量はボイスコイルボビンを流れる励磁電流の影響を受けて変動してしまう。また、スピーカーに組み込まれている電子部品には弱いながらも電磁波を発するものがあり、この電磁波が電極に伝播することで静電容量の変動をもたらす虞もある。また、電極間の静電容量は、スピーカーに組み込まれている部品の振動などの力学的現象に伴う摩擦、スピーカーの内部及び外部の様々な電磁気現象によって引き起こされる静電気、スピーカーの周辺に設置されている電子機器から出力される電磁波などの影響を受けるといったことも考えられる。このように特許文献1〜5の技術では静電容量が変動し、電極間で形成される正しい静電容量を検出することができなくなってしまうといった問題があった。
そこで、本発明は、ボイスコイルボビンとセンターポールとの間で形成される静電容量を正確に検出することができるスピーカーを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明にかかるスピーカーは、ボイスコイルボビンを構成している非金属の筒体の内周面に設けられた電極が自身とセンターポールとの間に形成される静電容量を検出するものであり、前記内周面に前記電極を前記センターポールの軸方向に沿って一定の間隔を空けて2つ配置するとともに、前記ボイスコイルボビンが動作した際に、一方の前記電極と前記センターポールの側周面との対向面積を増加させ、その増加量分だけ他方の前記電極と前記側周面との対向面積を減少させる段差部を前記側周面に形成し、一方の前記電極によって得られた第1電気信号から他方の前記電極によって得られた第2電気信号を減算するとともに、その減算結果に対応した第3電気信号を出力する減算器を前記スピーカーに設けたことを特徴としている。
したがって、ボイスコイルボビンが動作した際に、一方の電極と段差部との対向面積が増加し、その増加量分だけ他方の電極と段差部との対向面積が減少すると、一方の電極と段差部との間で形成される静電容量が増加し、その増加量分だけ他方の電極と段差部との間で形成される静電容量が減少するようになる。これらの静電容量は外乱ノイズとともに各電極によって第1及び第2電気信号として検出される。つまり、一方の電極から得られる第1電気信号には、一方の電極と段差部との間で形成される真の静電容量を示す電気信号と、一方の電極に侵入した外乱ノイズを示す電気信号とが含まれており、他方の電極から得られる第2電気信号には、他方の電極と段差部との間で形成される真の静電容量を示す電気信号と、他方の電極に侵入した外乱ノイズを示す電気信号とが含まれている。一方の電極で得られる真の静電容量を示す電気信号の位相と、他方の電極で得られる真の静電容量を示す電気信号の位相とはπだけズレており、一方の電極で得られる外乱ノイズを示す電気信号の位相と、他方の電極で得られる外乱ノイズを示す電気信号の位相とは同一であることから、減算器により第1電気信号から第2電気信号を減算すると、各電極で得られた外乱ノイズを示す電気信号は相殺され、各電極で得られた真の静電容量を示す電気信号が同位相で加算された状態で検出される。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のスピーカーにおいて、前記電極は非磁性の導電体膜からなり、この導電体膜を絶縁体膜を介して積層化するようにしている。この場合、積層化している導電体膜のうち、センターポールの側周面から最も離れている導電体膜が外乱ノイズを遮断するシールドとして機能する。また、導電体膜を絶縁体膜を介して積層化することにより、各電極で得られる電気信号の出力レベルを高めることができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のスピーカーにおいて、前記筒体の外周面に非磁性の導電体膜を形成し、この導電体膜を接地するようにしている。この場合、その導電体膜によって外乱ノイズを排除することができる。これにより各電極に侵入する外乱ノイズを少なくすることができる。
以上のように、請求項1記載のスピーカーによれば、筒体の内周面に設けられた各電極で得られた電気信号の中から、外乱ノイズを示す成分を相殺し、電極と段差部との間で形成される真の静電容量を示す成分のみを得ることができる。これにより、例えば、電極と段差部との間で形成される真の静電容量を示す第3電気信号をMFB回路に効果的に活用することができ、従来の問題であったスピーカーから発せられる音の歪を解消することができる。
また、請求項2記載の発明の場合、積層化している導電体膜のうち、センターポールの側周面から最も離れている導電体膜によって外乱ノイズを遮断することができ、また、導電体膜を絶縁体膜を介して積層化することにより、各電極で得られる電気信号の出力レベルを高めることができるので、減算器から出力される第3電気信号の信頼度を高めることができる。
また、請求項3記載の発明の場合、筒体の外周面に形成された導電体膜によって外乱ノイズを排除することで各電極に侵入する外乱ノイズを少なくすることができるので、減算器から出力される第3電気信号の信頼度をより一層高めることができる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8に本発明のスピーカーの一実施形態を示す。本発明のスピーカー1は、内周面15bに第1及び第2電極18、19をセンターポール5の軸5d方向に沿って一定の間隔を空けて2つ配置するとともに、ボイスコイルボビン4が動作した際に、一方の電極とセンターポール5の側周面5cとの対向面積を増加させ、その増加量分だけ他方の電極と側周面5cとの対向面積を減少させる段差部5eを側周面5cに形成し、一方の電極によって得られた第1電気信号から他方の電極によって得られた第2電気信号を減算するとともに、その減算結果に対応した第3電気信号を出力する減算器31をスピーカー1に設けたことを特徴としている。
図1に示すように、スピーカー1は、ダンパー2、振動板3、ボイスコイルボビン4、センターポール5、マグネット6、7、円環状部材8、ケース9、フレーム10、連結部材11、センターキャップ12、及び筐体として機能する箱状のスピーカーボックス(図示省略)を備えている。有底円筒状に形成されたケース9には、センターポール5、マグネット6、7、及び円環状部材8が収納されており、これらはケース9の内壁面に接着剤やビスなどで固着されている。センターポール5は鉄製であり、略円柱状のセンターポール本体5aと、このセンターポール本体5aの基端に形成されている略円盤状のフランジ5bとから構成されている。センターポール5は、センターポール本体5aの先端部分がケース9の開口9aの略中央からケース9の外部に突出し、且つ、センターポール本体5aの軸5dがケース9の底面9bの中心に一致するようにケース9に配置されている。センターポール5及びケース9は、スピーカーボックス(図示省略)に接続され、接地されている。
マグネット7は略円環状に形成されている。このマグネット7は、その中心がケース9の底部9bの中心に位置するように配置されており、底部9bに接着剤で固着されている。マグネット7の開口9a側の面には、フランジ5bの底面が接着剤で固着されている。マグネット6は略円環状に形成されている。このマグネット6は、その中心がケース9の底部9bの中心に位置するように配置されており、フランジ5bの開口9aに対向している面に接着剤で固着されている。円環状部材8は鉄製であり、その中心がセンターポール本体5aの軸5dと一致するように配置されており、マグネット6の開口9aに対向している面に接着剤で固着されている。
ボイスコイルボビン4は、先端と後端とが開口された略円筒状のボビン13と、コイル14とから構成されている。ボビン13は、センターポール本体5aの外径よりも僅かに大きな径を有しており、このボビン13の外周面にはエナメル線または銅線などの導電体で構成されているコイル14が巻き付けられている。このように構成されたボイスコイルボビン4は、円環状部材8の内周面とセンターポール本体5aの側周面5cとの隙間に挿入される。
円環状部材8の開口9a側の面にはフレーム10が接着剤で固着されている。また、フレーム10の他端は、スピーカーボックスの前面板に形成された開口(図示省略)の縁に接着剤またはネジ等で固着されている。また、ダンパー2の内周面はボビン13の外周面に接着剤で固着されており、ダンパー2の外周面はフレーム10の内周面に接着剤で固着されている。これによりボイスコイルボビン4はダンパー2によって円環状部材8の内周面とセンターポール本体5aの側周面5cに形成された段差部5e(図2参照)との間に保持される。振動板3は、所謂コーン紙として機能するものであり、その内周部はボビン13の外周面に接着剤で固着されており、外周部は連結部材11を介してフレーム10に連結されている。センターキャップ12は、ドーム状に形成された本体部と、この本体部の外周縁に沿って形成された鍔部とからなり、この鍔部が振動板3に接着剤で固着されている。これによりボビン13の先端側の開口13aがセンターキャップ12によって覆われる。
かかる構成により、入力端子33(図5参照)からリード線(図示省略)を介してコイル14に音声信号が入力されると、ボイスコイルボビン4とセンターポール5とマグネット6との励磁作用により振動板3が前後方向(図中の矢印A方向)に振動し、音声信号に対応した音が発せられる。
図2に示すように、ボビン13は、筒体15、導電体膜16、テープ17、第1電極18、及び第2電極19から構成されている。筒体15は、ボビン13のベースになるものであり、略短冊状の絶縁フィルム20(図3参照)を円筒状に形成することによって構成される。絶縁フィルム20は、ポリイミドやポリエステルなどの可撓性、絶縁性を有するプラスチックフィルムである。図3に示すように、導電体膜16は、絶縁フィルム20の表面全体、つまり筒体15の外周面15aに相当する面全体に貼り付けられた銅箔からなる。また、導電体膜16は、ケース4を介してスピーカーボックスに電気的に接続され、接地されている。
第1及び第2電極18、19は、センターポール本体5aとの間で形成される静電容量を検出するものである。第1電極18は、テープ17を介して導電体膜18a、18bを積層化することによって構成されており、第2電極19は、テープ17を介して導電体膜19a、19bを積層化することによって構成されている。
以下、第1電極18及び第2電極19の形成方法について説明する。図4(a)に示すように、絶縁フィルム20の裏面、つまり筒体15の内周面15bに相当する面に、絶縁フィルム20の長手方向の長さ、つまり、内周面15bの内周の長さとほぼ同等の長さαを有する帯状の導電体膜18a、19aを絶縁フィルム20の短手方向(センターポール5の軸5dの方向に相当する方向)に沿って一定の間隔βを空けて形成する。導電体膜18a、19aは、銅を膜状にしたものであり、絶縁フィルム20の裏面、つまり内周面15bに銅を蒸着することによって形成される。次に、図4(b)に示すように、例えばポリイミドなどの絶縁体からなるテープ17を導電体膜18a、19aを覆い隠すようにして絶縁フィルム20の裏面に貼り付ける。そして、図4(c)に示すように、テープ17を介して導電体膜18a、19aと重なるように導電体膜18a、19aと同じ大きさで且つ同形状の導電体膜18b、19bをテープ17上に形成する。導電体膜18b、19bは、銅を膜状にしたものであり、テープ17上に銅を蒸着することによって形成される。また、導電体膜18b、19bの膜面は、ボイスコイルボビン4をセンターポール5に被せた際にセンターポール5aの側周面5c及び段差部5eの対向面5g(後述)と略平行になるように形成されている。このようにテープ17を介して導電体膜18a、18bを積層化することにより第1電極18が形成され、テープ17を介して導電体膜19a、19bを積層化することにより第2電極19が形成される。
上述したように絶縁フィルム20に第1電極18及び第2電極19を形成した後、導電体膜16が外側に、第1電極18及び第2電極19が内側に位置するように絶縁フィルム20の長手方向の両端部を接着剤で貼り合わせて絶縁フィルム20を円筒状にすることによりボビン13が形成される。そして、ボビン13の外周面、すなわち、導電体膜16上にコイル14が巻き回されることによってボイスコイルボビン4が形成される。このようにして構成されたボイスコイルボビン4は、円環状部材8の内周面8aとコイル14との間にエアギャップが形成され、且つ、センターポール本体5aの側周面5cに形成された段差部5eと導電体膜18b、19bとの間にエアギャップが形成されるように、後端側の開口からセンターポール5aに被せられている。
図2に示すように、センターポール本体5aの側周面5cには、センターポール本体5aの径方向で側周面5cから外方に向けて円環状に突出した段差部5eが一体形成されている。この段差部5eは、ボイスコイルボビン4が図1の矢印A方向に振動した際に、第1及び第2電極18、19のうちの一方の電極と側周面5cとの対向面積を増加させ、その増加量分だけ他方の電極と側周面5cとの対向面積を減少させるためのものであり、側周面5cからセンターポール本体5aの径方向に略直角に立ち上がっている立ち上がり面5fと、導電体膜18b、19bの表面に対して略平行であり、且つ、対向している対向面5gとから構成されている。
段差部5eは、その軸方向の長さγが下記の数式1を満たし、且つ、ボイスコイルボビン4がセンターポール本体5aに被せられ、予め定められた箇所に位置決めされた際、つまり、ボイスコイルボビン4が基準位置にセットされた際に、段差部5eの一方の縁が導電体膜18bを軸5dの方向(絶縁フィルム20の短手方向)に二等分する二等分線21(図4(c)参照)に一致し、且つ、ボイスコイルボビン4が基準位置にセットされた際に、段差部5eの他方の縁が導電体膜19bを軸5dの方向(絶縁フィルム20の短手方向)に二等分する二等分線22(図4(c)参照)に一致し、且つ、ボイスコイルボビン4が振動したとき、つまり、ボイスコイルボビン4が振動して基準位置からズレたときに対向面5gが第1及び第2電極18、19からはみ出すことなく常に第1電極18及び第2電極19に対向するように形成されている。なお、本実施形態では、ボイスコイルボビン4が基準位置にセットされた際に、段差部5eの一方の縁が二等分線21に一致し、且つ、段差部5eの他方の縁が二等分線22に一致するように段差部5eを形成するようにしたが、これに限ることなく、段差部5eは、ボイスコイルボビン4が基準位置にセットされた際に、対向面5gと導電体膜18bとの対向面積と、対向面5gと導電体膜19bとの対向面積とが同一となるように形成されていれば良い。このように構成することで、ボイスコイルボビン4が図1の矢印A方向に振動した際に、第1及び第2電極18、19のうちの一方の電極と側周面5cとの対向面積を増加させ、その増加量分だけ他方の電極と側周面5cとの対向面積を減少させることが可能となる。
<数1>
γ<β+2δ
(δ;各電極を構成している導電体膜の短手方向の長さ)
導電体膜18bには、リード線23の基端がハンダによって固着されている。リード線23の先端には端子24が設けられており、この端子24は減算器31(図5参照)に接続されている。また、導電体膜19bには、リード線25の基端がハンダによって固着されている。リード線25の先端には端子26が設けられており、この端子26は減算器31に接続されている。また、センターポール5には、リード線27の基端がハンダによって固着されている。このリード線27の先端には端子28が設けられており、この端子28は減算器31に接続されている。これにより対向面5gと第1電極18との間で形成される静電容量を示す第1電気信号が第1電極18から減算器31に入力され、対向面5gと第2電極19との間で形成される静電容量を示す第2電気信号が第2電極19から減算器31に入力される。
図5に示すように、スピーカー1には、比較器29、電力増幅器30、減算器31、及びフィードバック回路32が設けられている。入力端子33に入力された音声情報を示す電気信号(以下、「音声信号」と記す)は集積回路からなる比較器29を介して電力増幅器30に入力される。この電力増幅器30で増幅された音声信号はボイスコイルボビン4に入力される。ボイスコイルボビン4のコイル14に音声信号が流れると、励磁作用によりボイスコイルボビン4が前後方向(図1に示す矢印A方向)に振動する。これに伴って振動板3も振動し、スピーカー1から音声が発せられる。
第1電極18は、対向面5gとの間で形成される静電容量を示す第1電気信号を減算器31に入力し、第2電極19は、対向面5gとの間で形成される静電容量を示す第2電気信号を減算器31に入力する。減算器31は、例えば差動アンプなどからなり、第1電極18から入力された第1電気信号から第2電極19から入力された第2電気信号を減算するとともに、その減算結果に対応した第3電気信号をフィードバック回路32に入力する。フィードバック回路32、比較器29、及び電力増幅器30では、減算器31から入力された第3電気信号に基づいて下記のフィードバック制御が実行される。フィードバック回路32は、減算器31から入力された第3電気信号に対して所定の信号処理を施し、その処理結果に対応したフィードバック信号を比較器29に入力する。比較器29は、フィードバック回路32から入力されたフィードバック信号に応答してそのフィードバック信号と予め定められた基準値とを比較し、その差分を算出するとともに、この算出結果に基づいて音声信号を補正する補正信号を電力増幅器30に入力する。電力増幅器30は、比較器29から入力された補正信号に基づいて音声信号の出力レベルを補正し、その補正した音声信号をボイスコイルボビン4に入力する。なお、フィードバック回路32は、積分回路、バッファアンプ、電子ボリューム、加算回路(図示省略)などから構成されている。
次に、上記構成による作用について説明する。入力端子33に音声信号が入力されると、この音声信号に基づいてボイスコイルボビン4が振動する。この振動に伴って、第1電極18及び第2電極19のうちの一方の電極と対向面5gとの対向面積が増加し、その増加量分だけ他方の電極と対向面5gとの対向面積が減少する。つまり、一方の電極と対向面5gとの間で形成される静電容量が増加し、その増加量分だけ他方の電極と対向面5gとの間で形成される静電容量が減少するようになる。これらの静電容量は外乱ノイズとともに各電極によって第1及び第2電気信号として検出される。
ここで、第1電極18から第1電気信号が出力され、第2電極19から第2電気信号が出力されるとすると、第1電極18から得られる第1電気信号には、第1電極18と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す電気信号と、第1電極18に侵入した外乱ノイズを示す電気信号とが含まれ、他方、第2電極19から得られる第2電気信号には、第2電極19と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す電気信号と、第2電極19に侵入した外乱ノイズを示す電気信号とが含まれる。
上述したように一方の電極と対向面5gとの間で形成される静電容量が増加し、その増加量分だけ他方の電極と対向面5gとの間で形成される静電容量が減少することから、図6に示すように、第1電極18と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す電気信号の電圧波形34と、第2電極19と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す電気信号の電圧波形35とは逆相となる。また、外乱ノイズは、例えば、コイル14に流れる電流が起因となって発生するものであることから、図6に示すように、第1電極18に侵入した外乱ノイズを示す電気信号の電圧波形36と、第2電極19に侵入した外乱ノイズを示す電気信号の電圧波形37とは同相となる。
減算器31は、第1電極18及び第2電極19から第1及び第2電気信号が入力されたことに応答して、第1電気信号から第2電気信号を減算する。第1及び第2電気信号の信号成分のうち、第1電極18と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す信号成分から第2電極19と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す信号成分を減算すると、これらの信号成分は逆相関係にあることから、図6の電圧波形38に示すように、結果的に第1電極18と対向面5gとの間で形成される真の静電容量を示す信号成分に同一の信号成分を加算した電気信号が得られることとなる。他方、第1及び第2電気信号の信号成分のうち、第1電極18に侵入した外乱ノイズを示す信号成分から第2電極19に侵入した外乱ノイズを示す信号成分を減算すると、これらの信号成分は同相であることから、図6の電圧波形39に示すように、互いに打ち消し合うこととなる。そして、減算器31は、電圧波形38に対応した電気信号と、電圧波形39に対応した電気信号とを加算したものを第3電気信号として出力する。
以上のように、減算器31によって得られた第3電気信号には外乱ノイズを示す信号成分が含まれていないので、正確なフィードバック制御を実行することができる。また、テープ17を介して導電体膜18a、18bを積層化し、テープ17を介して導電体膜19a、19bを積層化するようにしたので、第1電極18とセンターポール本体5aとの間で形成される静電容量、及び第2電極19とセンターポール本体5aとの間で形成される静電容量を増大させることができる。さらに、導電体膜16、18a、19aが外乱ノイズを遮断するシールドとして機能するので、外乱ノイズの第1及び第2電極18、19への侵入を抑制することができる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上記実施形態では側周面5cに断面が凸状の段差部5eを形成したが、これに限ることなく、図7に示すように、側周面5cに凹状の段差部5hを形成することにより各電極と側周面5cとの対向面積に変化を与えるようにしても良い。また、図8に示すように、段差部5gと同様の大きさ及び形状を有する段差部5i、5jを段差部5eと隣り合うようにして側周面5cに形成しても良い。このように複数の段差部を軸5dに沿って形成することにより、各電極の短手方向の長さδやセンターポール本体5aの軸5d方向の長さを短くしても側周面5cと各電極との対向面積の変化量を十分に確保することができる。
上記実施形態では、導電体膜18a、18bを積層化して第1電極18を構成し、導電体膜19a、19bを積層化して第2電極19を構成したが、3つ以上の導電体膜を積層化して各電極を構成しても良い。なお、この場合、導電体膜と導電体膜との間に絶縁体膜を介在させる。絶縁体膜としては、ポリイミドやポリエステルなどの絶縁性のプラスチックフィルムを用いれば良い。このように構成することで比誘電率が高まり、各電極で検出される静電容量をより一層増大させることができる。
上記実施形態では、導電体膜16、18a、18b、19a、19bを銅で形成したが、これに限ることなく、例えば、導電体膜16、18a、18b、19a、19bをアルミニウムや導電性のプラスチックなどで形成しても良く、非磁性の導電体膜であればその材料は適宜に変更可能である。
本発明のスピーカーの構成を示す断面図である。 ボイスコイルボビンの一部の構成を示す断面図である。 絶縁フィルムの表面の態様を示す図である。 第1及び第2電極の形成方法を説明するための図であり、(a)は絶縁フィルムの裏面に導電体膜を形成したときの態様を示し、(b)は絶縁フィルムの裏面にテープを貼り付けたときの態様を示し、(c)はテープ上に導電体膜を形成したときの態様を示す。 スピーカーの電気的構成を示す機能ブロック図である。 第1〜3電気信号の信号成分の電圧波形を示す図である。 本発明における別の実施形態であり、ボイスコイルボビン、センターポール、及び円環状部材の一部の構成を示す断面図である。 本発明における別の実施形態であり、ボイスコイルボビン、センターポール、及び円環状部材の一部の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 スピーカー
4 ボイスコイルボビン
5 センターポール
5a センターポール本体
5c 側周面
5d 軸
5e 段差部
15 筒体
15a 外周面
15b 内周面
16、18a、18b、19a、19b 導電体膜
17 テープ
18 第1電極
19 第2電極
31 減算器

Claims (3)

  1. ボイスコイルボビンを構成している非金属の筒体の内周面に設けられた電極が自身とセンターポールとの間に形成される静電容量を検出するスピーカーにおいて、前記内周面に前記電極を前記センターポールの軸方向に沿って一定の間隔を空けて2つ配置するとともに、前記ボイスコイルボビンが動作した際に、一方の前記電極と前記センターポールの側周面との対向面積を増加させ、その増加量分だけ他方の前記電極と前記側周面との対向面積を減少させる段差部を前記側周面に形成し、一方の前記電極によって得られた第1電気信号から他方の前記電極によって得られた第2電気信号を減算するとともに、その減算結果に対応した第3電気信号を出力する減算器を前記スピーカーに設けたことを特徴とするスピーカー。
  2. 前記電極は非磁性の導電体膜からなり、この導電体膜を絶縁体膜を介して積層化したことを特徴とする請求項1記載のスピーカー。
  3. 前記筒体の外周面に非磁性の導電体膜を形成し、この導電体膜を接地したことを特徴とする請求項1または2記載のスピーカー。
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