JPH1141287A - 音声通信ゆらぎ吸収方法 - Google Patents

音声通信ゆらぎ吸収方法

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JPH1141287A
JPH1141287A JP19602397A JP19602397A JPH1141287A JP H1141287 A JPH1141287 A JP H1141287A JP 19602397 A JP19602397 A JP 19602397A JP 19602397 A JP19602397 A JP 19602397A JP H1141287 A JPH1141287 A JP H1141287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 会話の連続性及び明瞭性を保証でき、自然な
会話が行える。 【解決手段】 IPネットワーク1から音声系ネットワ
ーク内の一般アナログ電話機等の端末装置6へ音声信号
を伝送する場合、該IPネットワーク1から出力された
音声パケットが音声ハブ40へ送られる。音声ハブ40
に送られた音声パケットは、LAN制御部43に格納さ
れ、該音声パケットから音声データが取出されて受信バ
ッファ45に書込まれる。受信バッファ45に蓄積され
た音声データが一定量を超えると、“1”の検出信号S
45が出力される。無音パタン検出部48によって受信
バッファ45の蓄積音声データの無音状態が検出される
と、“1”の検出信号S48が出力され、ANDゲート
49から出力される“1”のリセット信号S49によっ
て受信バッファ45及び無音パタン検出部48がリセッ
トされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期網であるロ
ーカル・エリア・ネットワーク(以下、「LAN」とい
う)、インタネットプロトコル(Internet Protocol 、
以下「IP」という)ネットワークであるインタネット
等のパケット通信網を用いて音声通信を行う場合に、ネ
ットワークのトラフィック等により発生する遅延(これ
を「ゆらぎ」という)を吸収するための音声通信ゆらぎ
吸収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データ通信としてインタネットに代表さ
れるIPネットワークが広く普及している。最近、IP
ネットワーク通信における経済性に着目し、音声通信を
このIPネットワーク上で行ういわゆる「インタネット
電話」が商品化されつつある。しかし、データ通信網と
して発展したIPネットワークにおいて、通常の電話機
並みの音声を確保することは困難である。このIPネッ
トワークと同様な非同期網でも、非同期転送モード(As
ynchronous Transfer Mode、以下「ATM」という)通
信においては、音声・データの統合通信を実現すること
が当初から考慮されているのに比較し、音声通信を意識
されずに発展したIPネットワークにおいて、一定の音
声品質を確保する上で課題がある。例えば、データ伝送
のためのフレーム単位として、IPネットワークの基本
となるLANにおけるフレームは、音声通信を意識した
ATMが固定長の53Byteセルであるのに対し、音声通
信に適するパケット交換方式における媒体アクセス制御
(Media Access Control、以下「MAC」という)フレ
ーム上のデータは例えば、46〜1500Byteの可変長
である。
【0003】IPネットワークと音声通信との関連を整
理すると、IPネットワーク側で確保されている通信帯
域が狭い場合は、遅延が大きくなる。逆に、IPネット
ワーク側で確保されている通信帯域が広い場合は、遅延
が少ない。また、長い情報のファイル転送等にIPネッ
トワーク側が瞬間的バーストトラフィックがかかる場合
は、瞬間的な遅延が発生する。一方、音声通信において
は、音声の欠落がないほど、通話の明瞭性が確保でき、
また遅延が少ないほど、自然な会話ができる。このよう
なIPネットワークと音声通信との関連を考慮し、従
来、例えば図2に示すような音声・データ統合通信シス
テムが提案されている。この音声・データ統合通信シス
テムでは、IPネットワーク1に設けたLAN間接続装
置であるルータ2に、伝送路3を介して音声集線装置
(以下、「音声ハブ」という)4が接続され、さらにこ
の音声ハブ4に伝送路5を介して、一般アナログ電話機
やG3型ファクシミリ装置(以下、「G3FAX」とい
う)等の1台または複数台の端末装置6が接続されてい
る。音声ハブ4は、IPネットワーク1と端末装置6と
の相互接続(ゲートウェイ)機能を有し、装置全体を制
御する中央処理装置(以下、「CPU」という)、音声
データ蓄積用の送信バッファ4a、音声データ蓄積用の
受信バッファ4b、及びアナログ音声信号をディジタル
信号に変換して送り出すと共にディジタル信号をアナロ
グ音声信号に再生するコーデック等で構成されている。
送信バッファ4a及び受信バッファ4bは、データを書
込んだ順に読出していくFIFO(First In First Ou
t)方式のレジスタ等で構成されている。
【0004】一般アナログ電話機等の端末装置6からI
Pネットワーク1内の端末装置へ音声信号を送る場合、
該端末装置6から出力されたアナログ音声信号が伝送路
5を介して音声ハブ4へ送られる。音声ハブ4では、端
末装置6から送られてきたアナログ音声信号を例えばul
awPCM(Palse Code Modulation ;パルス符号変調)
で符号化して2進数表現の音声データを生成し、コーデ
ックによってディジタル信号に変換した後、送信バッフ
ァ4aに蓄積していく。音声ハブ4内のCPUでは、送
信バッファ4aに蓄積した音声データを読出し、この音
声データに、送信手順や相手先アドレス等の制御情報で
あるヘッダを付加して音声パケットを生成し、この音声
パケットを伝送可能なMACフレームの形にして伝送路
3を介してルータ2へ出力する。ルータ2に送られてき
たMACフレームは、この音声パケット内のヘッダで指
定されるIPネットワーク1内の相手先の端末装置へ送
られる。
【0005】図3は、図2のシステムにおける従来の音
声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。
この図3を参照しつつ、IPネットワーク1から端末装
置6へ音声信号を伝送する際に発生するゆらぎの吸収方
法について説明する。IPネットワーク1内のある端末
装置から音声系ネットワーク内の端末装置6へ音声信号
を送る場合、該IPネットワーク1内のある端末装置か
らMACフレーム化された音声パケットが出力され、こ
の音声パケットがルータ2を介して送信パケットPTの
形で伝送路3へ送られる。伝送路3へ送られた送信パケ
ットPTは、音声ハブ4において到着パケットPRの形
で受信される。音声ハブ4内において、CPUは到着パ
ケットPRから音声データを取出し、受信バッファ4b
に順次書込んでいく。受信バッファ4bに一定の蓄積容
量(即ち、バッファサイズ)BSまで音声データが蓄積
されると、該受信バッファ4bから、書込まれた順に音
声データが読出され、コーデックによってアナログ音声
信号に再生され、伝送路5を介して端末装置6へ送られ
る。図3に示すように、到着パケットPRにゆらぎが含
まれている場合、これが受信バッファ4bの書込み及び
読出し動作によって吸収される。受信バッファ4bの書
込みから読出しの時間差が、コーデックによって再生さ
れたアナログ音声信号の再生遅延時間となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
音声通信ゆらぎ吸収方法では、次のような課題があっ
た。音声ハブ4内の送信バッファ4a及び受信バッファ
4bは、短時間のバッファサイズBSを持つ単純なFI
FO方式のバッファで構成されており、この受信バッフ
ァ4bによってゆらぎ吸収が行われる。到着パケットP
Rにおいてゆらぎによる遅延が発生すると、過去の遅延
時間を超える遅延が発生した瞬間のみ無音状態になり、
ゆらぎ吸収バッファサイズBSは、その最大遅延時間に
追従する。つまり、IPネットワーク1で発生する最大
遅延時間に応じてバッファサイズBSが大きくなる。そ
のため、音声の明瞭性は確保しやすい。しかし、ゆらぎ
吸収時間を超えるゆらぎが発生した場合には吸収できな
い。また、ゆらぎを吸収するための受信バッファ4bが
単純なFIFO方式のバッファで構成されているので、
これに蓄積される音声パケットの欠落があっても通話品
質には影響しない程度の、頻度の低いバースト遅延が発
生した場合であっても、遅延が残り、呼が切断されるま
で回復できないため、リアルタイムな会話が阻害され
る。本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決
し、会話の連続性及び明瞭性を保証でき、リアルタイム
で自然な会話が行える音声通信ゆらぎ吸収方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1に係る発明では、パケット
通信網から送られてくるフレーム化された音声パケット
から音声データを取出して音声データ蓄積用バッファに
順次書込み、この書込まれた順序に従い前記音声データ
を逐次読出してデコード手段により音声信号に再生して
端末装置へ与える音声通信において、前記バッファの蓄
積容量は、前記パケット通信網で発生する最大遅延時間
を吸収し得る大きさに設定しておき、前記バッファに蓄
積された音声データが一定量を超えた場合において、そ
の一定量を超える時間が一定時間継続し、かつその蓄積
音声データの無音状態を検出した場合に、リセット手段
によって前記バッファの蓄積容量を0にクリアするよう
にしている。このような構成を採用したことにより、次
のような作用が行われる。IPネットワーク等のパケッ
ト通信網においては、例えば、通信に関与するルータの
段数や、バーストデータトラフィックの発生頻度等が不
透明である。このようなパケット通信網において、最大
ゆらぎ時間が数十msから数秒まであり得る。そこで、
本発明では、バッファの蓄積容量が大きく設定されてい
るので、パケット通信網において最大のゆらぎ時間が発
生した場合にも、該バッファの動作によって、そのゆら
ぎが吸収される。また、発生頻度の比較的低い一瞬のバ
ースト遅延が発生した場合には、リセット手段によって
バッファの蓄積容量が0にクリアされる。
【0008】請求項2に係る発明では、請求項1の音声
通信において、前記バッファの蓄積容量は、前記パケッ
ト通信網で発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさに
設定しておき、前記バッファに蓄積された音声データが
一定量を超えた場合において、その一定量を超える時間
が一定時間継続し、かつその蓄積音声データの一定時間
以上の無音状態を検出した場合に、リセット手段によっ
て前記バッファの蓄積容量を0にクリアするようにして
いる。このような構成を採用したことにより、定められ
た遅延時間を超える遅延が高頻度で発生するような場
合、そのような遅延が一定時間継続すると、リセット手
段によってバッファの蓄積容量が0にクリアされる。
【0009】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態の音声通信ゆらぎ吸収
方法に用いられる音声・データ統合通信用音声ハブを示
す概略の構成図である。この音声・データ統合通信用音
声ハブ40は、図2の音声・データ統合通信システムの
音声ハブ4に代えて設けられるもので、伝送路3及びル
ータ2を介してIPネットワーク1に接続されると共
に、伝送路5を介して一般アナログ電話機、G3FAX
等の1台または複数台の端末装置6に接続され、これら
のIPネットワーク1と端末装置6とのゲートウェイ機
能等を持っている。音声ハブ40は、装置全体をプログ
ラム制御するCPU41を有し、このCPU41にデー
タ伝送用のバス42が接続されている。バス42には、
LAN制御部43が接続され、該LAN制御部43が伝
送路3を介してIPネットワーク1のルータ2に接続さ
れている。LAN制御部43は、ルータ2から送られて
くるMACフレーム化された音声パケットを格納し、該
音声パケットから音声データを取出してCPU41に対
して割込みをかける機能を有し、さらに、送信すべき音
声データにヘッダを付加して音声パケットを生成し、該
音声パケットをMACフレーム化して伝送路3へ出力す
る機能を有している。ここで、音声データは、品質重視
の観点から、例えば非圧縮のulawPCMで符号化された
データである。バス42には、送信用の音声データを蓄
積するFIFO方式の送信バッファ44と、受信用の音
声データを蓄積するFIFO方式の受信バッファ45が
接続されている。受信バッファ45は、IPネットワー
ク1において最大ゆらぎ時間が数十msから数秒まであ
り得ることを考慮し、これらを吸収し得る極めて大きな
蓄積容量を持っている。これらの送信バッファ44及び
受信バッファ45において、該送信バッファ44に蓄積
された音声データがCPU41で読出されてLAN制御
部43へ与えられ、該LAN制御部43に格納された音
声パケット中の音声データが該CPU41によって非同
期に読出されて受信バッファ45に書込まれるようにな
っている。また、受信バッファ45は、書込まれている
音声データのデータ量(即ち、バッファサイズ)BSが
一定量THを超えると、例えば“1”のバッファサイズ
検出信号S45を出力し、リセット端子Rに例えば
“1”のリセット信号S49が入力されると、バッファ
サイズBSがクリアされる機能を有している。
【0010】送信バッファ44及び受信バッファ45に
は、コーデック46を介してインタフェース部47が接
続され、このインタフェース部47が伝送路5を介して
端末装置6に接続されている。コーデック46は、端末
装置6からインタフェース部47を介して送られてくる
アナログ音声信号を例えばulawPCMでディジタル信号
の音声データに変換して送信バッファ44に与えるコー
ド手段と、受信バッファ45から読出されたディジタル
信号の音声データを例えばulawPCMでアナログ音声信
号に変換してインタフェース部47に与えるデコード手
段とを有している。インタフェース部47は、コーデッ
ク46と端末装置6との間のインタフェースを行う機能
を有している。受信バッファ45の入力端子側には、無
音パタン検出部48の入力端子が接続され、この無音パ
タン検出部48の出力端子と受信バッファ45の検出信
号S45用出力端子とが、2入力ANDゲート49の入
力端子に接続されている。ANDゲート49の出力端子
は、受信バッファ45のリセット端子R、及び無音パタ
ン検出部48のリセット端子Rに接続されている。無音
パタン検出部48及びANDゲート49によって、リセ
ット手段が構成されている。
【0011】無音パタン検出部48は、受信バッファ4
5への書込みデータをモニタし、該受信バッファ45に
書込まれている音声データが一定量無音パタンになる
と、出力端子から例えば“H”の無音パタン検出信号S
48を出力する回路である。例えば、受信バッファ45
に蓄積される音声データがulawPCMで符号化されてい
る場合、無音パタン検出部48では、下位7ビットデー
タが全て“1”(7F(H)またはFF(H))になる
か否かを監視し、全て“1”になったときに“1”の無
音パタン検出信号S48を出力する機能を有し、受信バ
ッファ45と同様のFIFO部、無音パタン記憶部、及
び比較部等で構成されている。ANDゲート49は、入
力されるバッファサイズ検出信号S45及び無音パタン
検出信号S48が共に“1”になったときに、“1”の
リセット信号S49を出力し、受信バッファ45及び無
音パタン検出部48をクリアする機能を有している。
【0012】図4は、図1の音声ハブ40を用いた音声
通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。こ
の図4の波形図を参照しつつ、第1の実施形態の音声通
信ゆらぎ吸収方法を説明する。一般アナログ電話機等の
端末装置6からIPネットワーク1へ音声信号を伝送す
る場合、該端末装置6から出力されたアナログ音声信号
は、伝送路5を介して音声ハブ40内のインタフェース
部47へ送られる。インタフェース部47へ送られたア
ナログ音声信号は、コーデック46によって例えばulaw
PCMでディジタル信号の音声データに変換され、送信
バッファ44に書込まれていく。CPU41では、送信
バッファ44に蓄積された音声データを非同期に読出
し、バス42を介してLAN制御部43へ送る。LAN
制御部43では、送られてきた音声データにヘッダを付
加して音声パケットを生成し、この音声パケットをMA
Cフレームの形で出力する。出力されたMACフレーム
は、伝送路3を介してルータ2へ送られ、該音声パケッ
トのヘッダに基づきIPネットワーク1内の相手先の端
末装置等へ送られる。
【0013】次に、IPネットワーク1内のある端末装
置から音声系ネットワーク内の端末装置6へ音声信号を
送る場合について説明する。IPネットワーク1内のあ
る端末装置からMACフレーム化された音声パケットが
出力されると、この音声パケットがルータ2を介して送
信パケットPTの形で伝送路3へ送られる。伝送路3へ
送られた送信パケットPTが、到着パケットPRの形で
音声ハブ40へ到着すると、この到着パケットPRがL
AN制御部43内に格納される。IPネットワーク1の
トラフィック等によって遅延が発生すると、この遅延が
ゆらぎの形で到着パケットPR内に含まれる。CPU4
1は、LAN制御部43から音声データを取出し、受信
バッファ45に書込んでいく。受信バッファ45に蓄積
された音声データは、書込まれた順序に従い順次読出さ
れ、コーデック46によって例えばulawPCMでアナロ
グ音声信号に再生される。再生されたアナログ音声信号
には、図4に示すように受信バッファ45のバッファサ
イズBSに応じた再生遅延時間が生じる。このアナログ
音声信号は、インタフェース部47及び伝送路5を介し
て端末装置6へ送られる。IPネットワーク1のトラフ
ィック等によって発生する一時的な遅延(即ち、ゆら
ぎ)により、受信バッファ45内に音声データが存在し
なくなったときには、CPU41から該受信バッファ4
5に対して無音パタンが挿入されるので、端末装置6へ
送られるアナログ音声信号は無音状態になる。このゆら
ぎによる遅延を吸収するため、受信バッファ45のバッ
ファサイズBSが大きくなっていき、該受信バッファ4
5に蓄積された音声データが一定量THを超えると、該
受信バッファ45から出力されるバッファサイズ検出信
号S45が“1”になる。このとき、一定量THまでの
バッファサイズBSに応じて、再生遅延時間が長くな
る。
【0014】無音パタン検出部48は、受信バッファ4
5に書込まれる音声データの量をモニタしており、受信
バッファ45における蓄積音声データの一定量THを超
える時間が一定時間継続し(この時間はバッファ44,
45の書込み及び読出し用のクロック信号等によってカ
ウントされる)、該受信バッファ45に書込まれている
音声データが一定量無音パタンになると、該無音パタン
検出部48から出力される無音パタン検出信号S48が
“1”になる。例えば、無音パタン検出部48では、音
声データがulawPCMで符号化されている場合、下位7
ビットデータが全て“1”(7F(H)またはFF
(H))になるか否かを監視し、全て“1”になると無
音パタン検出信号S48を“1”にする。バッファサイ
ズ検出信号S45と無音パタン検出信号S48が共に
“1”になると、ANDゲート49から出力されるリセ
ット信号S49が“1”になり、受信バッファ45及び
無音パタン検出部48がリセットされ、該受信バッファ
45のバッファサイズBSが0にクリアされる。そのた
め、コーデック46から出力されるアナログ音声信号の
再生遅延時間も短縮される。
【0015】この第1の実施形態では、次の(a),
(b)のような利点がある。 (a) IPネットワーク1においては、通信に関与す
るルータ2の段数や、バーストデータトラフィックの発
生頻度等が不透明である。このようなIPネットワーク
1において、最大ゆらぎ時間が数十msから数秒まであ
り得る。そこで、本実施形態では、受信バッファ45の
バッファサイズBSを極めて大きくしたので、IPネッ
トワーク1において最大のゆらぎが発生した場合にもこ
れを確実に吸収できる。従って、会話の連続性及び明瞭
性を保証できる。 (b) 音声パケットの欠落があっても通話品質には影
響しない程度の、発生頻度の比較的低い一瞬のバースト
遅延が発生した場合、バッファサイズBSが0に戻され
るので、音声遅延から早期に回復し、リアルタイムな会
話が可能になる。第2の実施形態 図5は、本発明の第2の実施形態の音声通信ゆらぎ吸収
方法に用いられる無音パタン検出部を示す概略の構成図
である。
【0016】この無音パタン検出部48Aは、図1の音
声ハブ40内の無音パタン検出部48に代えて設けられ
るもので、入力側が図1の受信パタン45の入力端子に
接続された音声データ蓄積用のFIFO部48aと、無
音パタンを記憶する無音パタン記憶部48bとを有して
いる。FIFO部48aは、例えば受信バッファ45と
同一の構成であり、このFIFO部48a及び無音パタ
ン記憶部48bの出力端子に、比較部48cが接続され
ている。比較部48cは、FIFO部48aに蓄積され
た音声データと、無音パタン記憶部48bに記憶された
無音パタンとを比較し、受信バッファ45に蓄積された
一定量の無音パタンを検出すると、“1”の無音パタン
検出信号S48を出力するものであり、ゲート回路等で
構成されている。この無音パタン検出信号S48は、図
1の無音パタン検出部48から出力される無音パタン検
出信号S48と同一の信号である。比較部48cの出力
端子には、出力部48dが接続されている。出力部48
dは、無音パタン検出信号S48を入力し、一定量の無
音パタンが一定時間TC連続して受信バッファ45に蓄
積されたことを検出すると、例えば“1”の無音パタン
検出信号S48dを出力し、図1のANDゲート49に
与える機能を有し、レジスタ等で構成されている。
【0017】図6は、図5の無音パタン検出部48Aを
用いた音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図
である。この波形図を参照しつつ、第2の実施形態の音
声通信ゆらぎ吸収方法を説明する。第1の実施形態で
は、受信バッファ45に書込まれている音声データが一
定量無音パタンになると、無音パタン検出部48から出
力される無音パタン検出信号S48(これは図5の比較
部48cから出力される無音パタン検出信号S48と同
一の信号)が“1”になり、ANDゲート49から出力
されるリセット信号S49が“1”になって受信バッフ
ァ45のバッファサイズBSが0にクリアされる。この
ゆらぎ吸収方法では、例えば、頻度の低いバースト遅延
が発生して定められた遅延時間を超えるときにはバッフ
ァサイズBSを0に戻すようにしているが、その定めら
れた遅延時間を超える遅延が高頻度で発生するような場
合、音声の明瞭性が保証されなくなって自然な会話が阻
害されるおそれがある。そこで、この第2の実施形態の
ゆらぎ吸収方法では、FIFO部48a、無音パタン記
憶部48b及び比較部48cにより、受信バッファ45
に蓄積される一定量の無音パタンを検出すると、該比較
部48cから“1”の無音パタン検出信号S48を出力
して出力部48dに与える。出力部48dは、クロック
信号CKにより動作し、一定量の無音パタンが一定時間
TCだけ連続していることを検出すると、“1”の無音
パタン検出信号S48dを出力し、図1のANDゲート
49に与える。これにより、ANDゲート49から
“1”のリセット信号S49が出力され、受信バッファ
45及び無音パタン検出部48Aがリセットされ、該受
信バッファ45のバッファサイズBSが0にクリアさ
れ、コーデック46から出力されるアナログ音声信号の
再生遅延が短縮される。従って、定められた遅延時間を
超える遅延が高頻度で発生する場合、音声の明瞭性が保
証されて自然な会話を継続することができる。
【0018】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(i),(ii)のようなものがある。 (i) 図1の音声ハブ40は、他の回路で構成しても
よい。例えば、図1または図5では、無音パタン検出部
48,48A及びANDゲート49によってリセット手
段を構成したが、これに限定されない。このリセット手
段は、一定周期、受信バッファ45に対して書込みデー
タがオーバフローした場合、またそのオーバフローの時
間が一定量を超える場合、無音検出時、あるいはこれら
の組合せ、またはIPネットワーク1等のパケット通信
網の混み具合の監視結果をトリガとして、受信バッファ
45のバッファサイズBSを0にクリアする等、種々の
方法を適用できる。 (ii) 上記実施形態では、受信バッファ45に蓄積さ
れる音声データは、非圧縮の例えばulawPCMで符号化
されたデータであるが、本発明は他のADPCM、CS
−ACELP、LD−CELP等の符号化方式で符号化
されたデータについても適用可能である。また、音声ハ
ブ40に到着する到着パケットPRは、無音圧縮されて
いる場合でも、ゆらぎが生じる場合があるので、このよ
うな到着パケットPRについても本発明のゆらぎ吸収方
法を適用可能である。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のう
ちの請求項1に係る発明によれば、音声データ蓄積用の
バッファの蓄積容量を、パケット通信網で発生する最大
遅延時間を吸収し得る大きさに設定したので、通信に関
与するルータの段数や、バーストデータトラフィックの
発生頻度等が不透明なパケット通信網において、最大の
ゆらぎが発生しても、このゆらぎを的確に吸収でき、会
話の連続性及び明瞭性を保証することができる。さら
に、バッファに蓄積された音声データが一定量を超えた
場合において、その一定量を超える時間が一定時間継続
し、かつそのバッファに蓄積された音声データの無音状
態を検出した場合に、リセット手段によって該バッファ
の蓄積容量を0にクリアするようにしたので、発生頻度
の比較的低い一瞬のバースト遅延が発生した場合に生じ
る音声遅延を早期に回復でき、リアルタイムな会話が可
能になる。従って、パケット通信網上の音声通信におい
て、確実に音声通信の明瞭性を確保しつつ、最大遅延時
間を少なくすることができ、また、企業内における専用
自営ネットワークにおいては、遅延の少ない高品質な音
声通話が可能で、インタネット等のネットワーク側の品
質が不透明な不特定ネットワークにおいても、音声通信
の明瞭性を保証することができる。
【0020】請求項2に係る発明によれば、音声データ
蓄積用のバッファの蓄積容量を、パケット通信網で発生
する最大遅延時間を吸収し得る大きさに設定したので、
請求項1に係る発明と同様の効果が得られる。さらに、
バッファに蓄積された音声データが一定量を超えた場合
において、その一定量を超える時間が一定時間継続し、
かつその蓄積音声データの一定時間以上の無音状態を検
出した場合に、リセット手段によってバッファの蓄積容
量を0にクリアするようにしたので、定められた遅延時
間を超える遅延が高頻度で発生するような場合において
も、音声の明瞭性が保証され、自然な会話を継続するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態で用いられる音声・デ
ータ統合通信用音声ハブの概略の構成図である。
【図2】従来の音声・データ統合通信システムの概略の
構成図である。
【図3】図2のシステムにおける従来の音声通信ゆらぎ
吸収方法を説明するための波形図である。
【図4】図1の音声ハブを用いた音声通信ゆらぎ吸収方
法を説明するための波形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に用いられる無音パタ
ン検出部の概略の構成図である。
【図6】図5の無音パタン検出部を用いた音声通信ゆら
ぎ吸収方法を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 IPネットワーク 2 ルータ 6 端末装置 40 音声ハブ 41 CPU 43 LAN制御部 44 送信バッファ 45 受信バッファ 46 コーデック 48,48A 無音パタン検出部 48a FIFO部 48b 無音パタン記憶部 48c 比較部 48d 出力部 49 ANDゲート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット通信網から送られてくるフレー
    ム化された音声パケットから音声データを取出して音声
    データ蓄積用バッファに順次書込み、この書込まれた順
    序に従い前記音声データを逐次読出してデコード手段に
    より音声信号に再生して端末装置へ与える音声通信にお
    いて、 前記バッファの蓄積容量は、前記パケット通信網で発生
    する最大遅延時間を吸収し得る大きさに設定しておき、 前記バッファに蓄積された音声データが一定量を超えた
    場合において、その一定量を超える時間が一定時間継続
    し、かつその蓄積音声データの無音状態を検出した場合
    に、リセット手段によって前記バッファの蓄積容量を0
    にクリアすることを特徴とする音声通信ゆらぎ吸収方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の音声通信において、 前記バッファの蓄積容量は、前記パケット通信網で発生
    する最大遅延時間を吸収し得る大きさに設定しておき、 前記バッファに蓄積された音声データが一定量を超えた
    場合において、その一定量を超える時間が一定時間継続
    し、かつその蓄積音声データの一定時間以上の無音状態
    を検出した場合に、リセット手段によって前記バッファ
    の蓄積容量を0にクリアすることを特徴とする音声通信
    ゆらぎ吸収方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011077622A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Aiphone Co Ltd データ伝送システム
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