JP2004040825A - 音声通信ゆらぎ吸収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】会話の連続性及び明瞭性を保証でき、自然な会話が行える。
【解決手段】IPネットワーク1から音声系ネットワーク内の一般アナログ電話機等の端末装置6へ音声信号を伝送する場合、該IPネットワーク1から出力された音声パケットが音声通信ゆらぎ吸収装置40へ送られる。音声通信ゆらぎ吸収装置40に送られた音声パケットは、LAN制御部43に格納され、該音声パケットから音声データが取出されてFIFO方式の受信バッファ45に書込まれる。受信バッファ45に蓄積された音声データが一定量を超えると、“1”の検出信号S45が出力される。無音パタン検出部48により、受信バッファ45における蓄積音声データの所定の無音状態が検出されると、“1”の検出信号S48が出力され、ANDゲート49から出力される“1”のリセット信号S49により、受信バッファ45及び無音パタン検出部48がリセットされる。
【選択図】  図1

Description

 本発明は、非同期網であるローカル・エリア・ネットワーク(以下、「LAN」という。)、インタネットプロトコル(Internet Protocol 、以下「IP」という。)ネットワークであるインタネット等のパケット通信網において、特にIPネットワークを用いて音声通信を行う場合に、ネットワークのトラフィック等により発生する遅延(これを「ゆらぎ」という。)を吸収するための音声通信ゆらぎ吸収装置(これは、「音声集線装置」あるいは「音声ハブ」ともいわれる。)に関するものである。
 データ通信としてインタネットに代表されるIPネットワークが広く普及している。最近、IPネットワーク通信における経済性に着目し、音声通信をこのIPネットワーク上で行ういわゆる「インタネット電話」が商品化されつつある。
 しかし、データ通信網として発展したIPネットワークにおいて、通常の電話機並みの音声を確保することは困難である。このIPネットワークと同様な非同期網でも、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode、以下「ATM」という。)通信においては、音声・データの統合通信を実現することが当初から考慮されているのに比較し、音声通信を意識されずに発展したIPネットワークにおいて、一定の音声品質を確保する上で課題がある。例えば、データ伝送のためのフレーム単位として、IPネットワークの基本となるLANにおけるフレームは、音声通信を意識したATMが固定長の53Byteセルであるのに対し、音声通信に適するパケット交換方式における媒体アクセス制御(Media Access Control、以下「MAC」という。)フレーム上のデータは例えば、46〜1500Byteの可変長である。
 IPネットワークと音声通信との関連を整理すると、IPネットワーク側で確保されている通信帯域が狭い場合は、遅延が大きくなる。逆に、IPネットワーク側で確保されている通信帯域が広い場合は、遅延が少ない。また、長い情報のファイル転送等にIPネットワーク側が瞬間的バーストトラフィックがかかる場合は、瞬間的な遅延が発生する。一方、音声通信においては、音声の欠落がないほど、通話の明瞭性が確保でき、また遅延が少ないほど、自然な会話ができる。
 このようなIPネットワークと音声通信との関連を考慮し、従来、例えば図2に示すような音声・データ統合通信システムが提案されている。
 この音声・データ統合通信システムでは、IPネットワーク1に設けたLAN間接続装置であるルータ2に、伝送路3を介して音声通信ゆらぎ吸収装置4が接続され、さらにこの音声通信ゆらぎ吸収装置4に伝送路5を介して、一般アナログ電話機やG3型ファクシミリ装置(以下、「G3FAX」という。)等の1台または複数台の端末装置6が接続されている。音声通信ゆらぎ吸収装置4は、IPネットワーク1と端末装置6との相互接続(ゲートウェイ)機能を有し、装置全体を制御する中央処理装置(以下、「CPU」という。)、音声データ蓄積用の送信バッファ4a、音声データ蓄積用の受信バッファ4b、及びアナログ音声信号をディジタル信号に変換して送り出すと共にディジタル信号をアナログ音声信号に再生するコーデック等で構成されている。送信バッファ4a及び受信バッファ4bは、データを書込んだ順に読出していくFIFO(First In First Out)方式のレジスタ等で構成されている。
 一般アナログ電話機等の端末装置6からIPネットワーク1内の端末装置へ音声信号を送る場合、該端末装置6から出力されたアナログ音声信号が伝送路5を介して音声通信ゆらぎ吸収装置4へ送られる。音声通信ゆらぎ吸収装置4では、端末装置6から送られてきたアナログ音声信号を例えばulawPCM(Palse Code Modulation ;パルス符号変調)で符号化して2進数表現の音声データを生成し、コーデックによってディジタル信号に変換した後、送信バッファ4aに蓄積していく。音声通信ゆらぎ吸収装置4内のCPUでは、送信バッファ4aに蓄積した音声データを読出し、この音声データに、送信手順や相手先アドレス等の制御情報であるヘッダを付加して音声パケットを生成し、この音声パケットを伝送可能なMACフレームの形にして伝送路3を介してルータ2へ出力する。ルータ2に送られてきたMACフレームは、この音声パケット内のヘッダで指定されるIPネットワーク1内の相手先の端末装置へ送られる。
 図3は、図2のシステムにおける従来の音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。この図3を参照しつつ、IPネットワーク1から端末装置6へ音声信号を伝送する際に発生するゆらぎの吸収方法について説明する。
 IPネットワーク1内のある端末装置から音声系ネットワーク内の端末装置6へ音声信号を送る場合、該IPネットワーク1内のある端末装置からMACフレーム化された音声パケットが出力され、この音声パケットがルータ2を介して送信パケットPTの形で伝送路3へ送られる。伝送路3へ送られた送信パケットPTは、音声通信ゆらぎ吸収装置4において到着パケットPRの形で受信される。音声通信ゆらぎ吸収装置4内において、CPUは到着パケットPRから音声データを取出し、受信バッファ4bに順次書込んでいく。受信バッファ4bに一定の音声データ量(即ち、バッファサイズ)BSまで音声データが蓄積されると、該受信バッファ4bから、書込まれた順に音声データが読出され、コーデックによってアナログ音声信号に再生され、伝送路5を介して端末装置6へ送られる。
 図3に示すように、到着パケットPRにゆらぎが含まれている場合、これが受信バッファ4bの書込み及び読出し動作によって吸収される。受信バッファ4bの書込みから読出しの時間差が、コーデックによって再生されたアナログ音声信号の再生遅延時間となる。
 しかしながら、従来の音声通信ゆらぎ吸収装置4では、次のような課題があった。
 音声通信ゆらぎ吸収装置4内の送信バッファ4a及び受信バッファ4bは、短時間のバッファサイズBSを持つ単純なFIFO方式のバッファで構成されており、この受信バッファ4bによってゆらぎ吸収が行われる。到着パケットPRにおいてゆらぎによる遅延が発生すると、過去の遅延時間を超える遅延が発生した瞬間のみ無音状態になり、ゆらぎ吸収バッファサイズBSは、その最大遅延時間に追従する。つまり、IPネットワーク1で発生する最大遅延時間に応じてバッファサイズBSが大きくなる。そのため、音声の明瞭性は確保しやすい。しかし、ゆらぎ吸収時間を超えるゆらぎが発生した場合には吸収できない。
 また、ゆらぎを吸収するための受信バッファ4bが単純なFIFO方式のバッファで構成されているので、これに蓄積される音声パケットの欠落があっても通話品質には影響しない程度の、頻度の低いバースト遅延が発生した場合であっても、遅延が残り、呼が切断されるまで回復できないため、リアルタイムな会話が阻害される。
 本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、会話の連続性及び明瞭性を保証でき、リアルタイムで自然な会話が行える音声通信ゆらぎ吸収装置を提供することを目的とする。
 前記課題を解決するために、本発明のうちの請求項1に係る発明の音声通信ゆらぎ吸収装置では、IPネットワークから送られてくるフレーム化された音声パケットから有音及び無音の音声データを取出す制御手段と、前記制御手段により取出された前記音声データを順次書込み、この書込まれた順序に従い、一定の再生遅延時間遅れて前記音声データを逐次読出すFIFO方式の音声データ蓄積用バッファと、デコード手段と、無音パタン検出手段と、リセット信号生成手段とを備えている。
 前記バッファは、前記IPネットワークで発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさの蓄積容量を有し、蓄積された音声データ量であるバッファサイズが、前記音声パケットにおいて発生するゆらぎによる遅延時間を吸収して大きくなって一定量を超えると、バッファサイズ検出信号を出力するものである。前記デコード手段は、前記バッファから逐次読出された前記音声データを音声信号に再生して端末装置へ与えるものである。
 前記無音パタン検出手段は、前記バッファサイズが大きくなって前記一定量を超える時間が一定時間継続すること、及び前記バッファに書込まれている音声データが一定量無音パタンになることを検出すると、無音パタン検出信号を出力するものである。さらに、前記リセット信号生成手段は、前記バッファサイズ検出信号及び前記無音パタン検出信号を入力すると、リセット信号を生成して前記バッファ及び前記無音パタン検出手段をリセットするものである。
 このような構成を採用したことにより、次のような作用が行われる。
 IPネットワークにおいては、例えば、通信に関与するルータの段数や、バーストデータトラフィックの発生頻度等が不透明である。このようなIPネットワークにおいて、最大ゆらぎ時間が数十msから数秒まであり得る。そこで、本発明では、バッファの蓄積容量が大きく設定されているので、IPネットワークにおいて最大のゆらぎ時間が発生した場合にも、該バッファの動作によって、そのゆらぎが吸収される。また、発生頻度の比較的低い一瞬のバースト遅延が発生した場合には、リセット信号により、バッファがリセットされて蓄積容量がクリアされると共に、無音パタン検出手段がリセットされる。
 請求項2に係る発明の音声通信ゆらぎ吸収装置では、請求項1と同様の制御手段、FIFO方式の音声データ蓄積用バッファ、デコード手段、及びリセット信号生成手段と、請求項1とは異なる構成の無音パタン検出手段とを備えている。
 前記無音パタン検出手段は、前記バッファサイズが大きくなって前記一定量を超える時間が一定時間継続すること、及び前記バッファに書込まれている音声データが一定時間以上無音パタンになることを検出すると、無音パタン検出信号を出力するものである。
 このような構成を採用したことにより、定められた遅延時間を超える遅延が高頻度で発生するような場合、そのような遅延が一定時間継続すると、リセット信号により、バッファがリセットされて蓄積容量がクリアされると共に、無音パタン検出手段がリセットされる。
 本発明のうちの請求項1に係る発明によれば、FIFO方式の音声データ蓄積用バッファは、IPネットワークで発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさの蓄積容量を有するので、通信に関与するルータの段数や、バーストデータトラフィックの発生頻度等が不透明なIPネットワークにおいて、最大のゆらぎが発生しても、このゆらぎを的確に吸収できる。つまり、容量の大きいバッファに有音パケットのみならず、会話を自然なものとするために必要な無音パケットをも蓄積することで、自然な通話を実現している。このように、本発明では、通話品質を維持することを優先して容量の大きいバッファに有音パケット及び無音パケットを蓄積し、本当に通話品質に影響の無い無音部分のみ廃棄し、これにより、会話の連続性及び明瞭性を保証することができる。
 さらに、バッファサイズが一定量を超えた場合において、その一定量を超える時間が一定時間継続すること、及びそのバッファに蓄積された音声データが一定量無音パタンになることを無音パタン検出手段で検出した場合に、リセット信号生成手段で生成したリセット信号により、該バッファをリセットしてバッファサイズをクリアするようにしたので、音声パケットの欠陥があっても通話品質には影響しない程度の発生頻度の比較的低い一瞬のバースト遅延が発生した場合、バッファの再生遅延時間が調整されて音声遅延から早期に回復し、リアルタイムな会話が可能になる。
 請求項2に係る発明によれば、FIFO方式の音声データ蓄積用バッファは、IPネットワークで発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさの蓄積容量を有するので、請求項1に係る発明と同様の効果が得られる。さらに、バッファサイズが一定量を超えた場合において、その一定量を超える時間が一定時間継続すること、及びその蓄積音声データが一定時間以上無音パタンになることを無音パタン検出手段で検出した場合に、リセット信号生成手段で生成したリセット信号により、バッファをリセットしてバッファサイズをクリアするようにしたので、定められた遅延時間を超える遅延が高頻度で発生するような場合においても、音声の明瞭性が保証され、自然な会話を継続することができる。
 IPネットワークからフレーム化された音声パケットが送られてくると、この音声パケットから有音及び無音の音声データが制御手段によって取出され、FIFO方式の音声データ蓄積用バッファに与えられる。バッファは、制御手段により取出された音声データを順次書込み、この書込まれた順序に従い、一定の再生遅延時間遅れて音声データを逐次読出す。読出された音声データは、デコード手段により音声信号に再生され、端末装置へ与えられる。
 バッファは、IPネットワークで発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさの蓄積容量を有しており、蓄積された音声データ量であるバッファサイズが、音声パケットにおいて発生するゆらぎによる遅延時間を吸収して大きくなって一定量を超えると、バッファサイズ検出信号を出力する。このバッファへの書込みデータをモニタしている無音パタン検出手段では、バッファサイズが大きくなって一定量を超える時間が一定時間継続すること、及びバッファに書込まれている音声データが一定量無音パタンになることを検出すると、無音パタン検出信号を出力する。
 バッファ及び無音パタン検出手段には、リセット信号生成手段が接続されている。このリセット信号生成手段では、バッファから出力されるバッファサイズ検出信号と、無音パタン検出手段から出力される無音パタン検出信号とを入力すると、リセット信号を生成し、バッファをリセットしてバッファサイズをクリアすると共に、無音パタン検出手段をリセットする。
 図1は、本発明の実施例1を示す音声・データ統合通信用の音声通信ゆらぎ吸収装置の概略の構成図である。
 この音声・データ統合通信用の音声通信ゆらぎ吸収装置40は、図2の音声・データ統合通信システムの音声通信ゆらぎ吸収装置4に代えて設けられるもので、伝送路3及びルータ2を介してIPネットワーク1に接続されると共に、伝送路5を介して一般アナログ電話機、G3FAX等の1台または複数台の端末装置6に接続され、これらのIPネットワーク1と端末装置6とのゲートウェイ機能等を持っている。
 音声通信ゆらぎ吸収装置40は、装置全体をプログラム制御する制御手段であるCPU41を有し、このCPU41にデータ伝送用のバス42が接続されている。バス42には、制御手段であるLAN制御部43が接続され、該LAN制御部43が伝送路3を介してIPネットワーク1のルータ2に接続されている。LAN制御部43は、ルータ2から送られてくるMACフレーム化された音声パケットを格納し、該音声パケットから音声データを取出してCPU41に対して割込みをかける機能を有し、さらに、送信すべき音声データにヘッダを付加して音声パケットを生成し、該音声パケットをMACフレーム化して伝送路3へ出力する機能を有している。ここで、音声データは、品質重視の観点から、例えば非圧縮のulawPCMで符号化されたデータである。
 バス42には、送信用の音声データを蓄積するFIFO方式の送信バッファ44と、受信用の音声データを蓄積するFIFO方式の受信バッファ45が接続されている。受信バッファ45は、IPネットワーク1において最大ゆらぎ時間が数十msから数秒まであり得ることを考慮し、これらを吸収し得る極めて大きな蓄積容量を持っている。これらの送信バッファ44及び受信バッファ45において、該送信バッファ44に蓄積された音声データがCPU41で読出されてLAN制御部43へ与えられ、該LAN制御部43に格納された音声パケット中の音声データが該CPU41によって非同期に読出されて受信バッファ45に書込まれるようになっている。また、受信バッファ45は、蓄積された音声データ量(即ち、バッファサイズ)BSが一定量THを超えると、例えば“1”のバッファサイズ検出信号S45を出力し、リセット端子Rに例えば“1”のリセット信号S49が入力されると、バッファサイズBSがクリアされる機能を有している。
 送信バッファ44及び受信バッファ45には、コーデック46を介してインタフェース部47が接続され、このインタフェース部47が伝送路5を介して端末装置6に接続されている。コーデック46は、端末装置6からインタフェース部47を介して送られてくるアナログ音声信号を例えばulawPCMでディジタル信号の音声データに変換して送信バッファ44に与えるコード手段と、受信バッファ45から読出されたディジタル信号の音声データを例えばulawPCMでアナログ音声信号に変換してインタフェース部47に与えるデコード手段とを有している。インタフェース部47は、コーデック46と端末装置6との間のインタフェースを行う機能を有している。
 受信バッファ45の入力端子側には、無音パタン検出手段である無音パタン検出部48の入力端子が接続され、この無音パタン検出部48の出力端子と受信バッファ45の検出信号S45用出力端子とが、リセット信号生成手段である2入力ANDゲート49の入力端子に接続されている。ANDゲート49の出力端子は、受信バッファ45のリセット端子R、及び無音パタン検出部48のリセット端子Rに接続されている。無音パタン検出部48及びANDゲート49によって、リセット手段が構成されている。
 無音パタン検出部48は、受信バッファ45への書込みデータをモニタし、該受信バッファ45に書込まれている音声データが一定量無音パタンになると、出力端子から例えば“H”の無音パタン検出信号S48を出力する回路である。例えば、受信バッファ45に蓄積される音声データがulawPCMで符号化されている場合、無音パタン検出部48では、下位7ビットデータが全て“1”(7F(H)またはFF(H))になるか否かを監視し、全て“1”になったときに“1”の無音パタン検出信号S48を出力する機能を有し、受信バッファ45と同様のFIFO部、無音パタン記憶部、及び比較部等で構成されている。ANDゲート49は、入力されるバッファサイズ検出信号S45及び無音パタン検出信号S48が共に“1”になったときに、“1”のリセット信号S49を出力し、受信バッファ45及び無音パタン検出部48をクリアする機能を有している。
 図4は、図1の音声通信ゆらぎ吸収装置40を用いた音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。この図4の波形図を参照しつつ、実施例1の音声通信ゆらぎ吸収方法を説明する。
 一般アナログ電話機等の端末装置6からIPネットワーク1へ音声信号を伝送する場合、該端末装置6から出力されたアナログ音声信号は、伝送路5を介して音声通信ゆらぎ吸収装置40内のインタフェース部47へ送られる。インタフェース部47へ送られたアナログ音声信号は、コーデック46によって例えばulawPCMでディジタル信号の音声データに変換され、送信バッファ44に書込まれていく。CPU41では、送信バッファ44に蓄積された音声データを非同期に読出し、バス42を介してLAN制御部43へ送る。LAN制御部43では、送られてきた音声データにヘッダを付加して音声パケットを生成し、この音声パケットをMACフレームの形で出力する。出力されたMACフレームは、伝送路3を介してルータ2へ送られ、該音声パケットのヘッダに基づきIPネットワーク1内の相手先の端末装置等へ送られる。
 次に、IPネットワーク1内のある端末装置から音声系ネットワーク内の端末装置6へ音声信号を送る場合について説明する。
 IPネットワーク1内のある端末装置からMACフレーム化された音声パケットが出力されると、この音声パケットがルータ2を介して送信パケットPTの形で伝送路3へ送られる。伝送路3へ送られた送信パケットPTが、到着パケットPRの形で音声通信ゆらぎ吸収装置40へ到着すると、この到着パケットPRがLAN制御部43内に格納される。IPネットワーク1のトラフィック等によって遅延が発生すると、この遅延がゆらぎの形で到着パケットPR内に含まれる。
 CPU41は、LAN制御部43から音声データを取出し、受信バッファ45に書込んでいく。受信バッファ45に蓄積された音声データは、書込まれた順序に従い順次読出され、コーデック46によって例えばulawPCMでアナログ音声信号に再生される。再生されたアナログ音声信号には、図4に示すように受信バッファ45のバッファサイズBSに応じた再生遅延時間が生じる。このアナログ音声信号は、インタフェース部47及び伝送路5を介して端末装置6へ送られる。
 IPネットワーク1のトラフィック等によって発生する一時的な遅延(即ち、ゆらぎ)により、受信バッファ45内に音声データが存在しなくなったときには、CPU41から該受信バッファ45に対して無音パタンが挿入されるので、端末装置6へ送られるアナログ音声信号は無音状態になる。このゆらぎによる遅延を吸収するため、受信バッファ45のバッファサイズBSが大きくなっていき、該受信バッファ45に蓄積された音声データが一定量THを超えると、該受信バッファ45から出力されるバッファサイズ検出信号S45が“1”になる。このとき、一定量THまでのバッファサイズBSに応じて、再生遅延時間が長くなる。
 無音パタン検出部48は、受信バッファ45に書込まれる音声データの量をモニタしており、受信バッファ45における蓄積音声データの一定量THを超える時間が一定時間継続し(この時間はバッファ44,45の書込み及び読出し用のクロック信号等によってカウントされる)、該受信バッファ45に書込まれている音声データが一定量無音パタンになると、該無音パタン検出部48から出力される無音パタン検出信号S48が“1”になる。例えば、無音パタン検出部48では、音声データがulawPCMで符号化されている場合、下位7ビットデータが全て“1”(7F(H)またはFF(H))になるか否かを監視し、全て“1”になると無音パタン検出信号S48を“1”にする。
 バッファサイズ検出信号S45と無音パタン検出信号S48が共に“1”になると、ANDゲート49から出力されるリセット信号S49が“1”になり、受信バッファ45及び無音パタン検出部48がリセットされ、該受信バッファ45のバッファサイズBSが0にクリアされる。そのため、コーデック46から出力されるアナログ音声信号の再生遅延時間も短縮される。
 この実施例1では、次の(a)、(b)のような利点がある。
(a) IPネットワーク1においては、通信に関与するルータ2の段数や、バーストデータトラフィックの発生頻度等が不透明である。このようなIPネットワーク1において、最大ゆらぎ時間が数十msから数秒まであり得る。そこで、本実施例1では、受信バッファ45の蓄積容量を極めて大きくしたので、IPネットワーク1において最大のゆらぎが発生した場合にもこれを確実に吸収できる。従って、会話の連続性及び明瞭性を保証できる。
(b) 音声パケットの欠落があっても通話品質には影響しない程度の、発生頻度の比較的低い一瞬のバースト遅延が発生した場合、バッファサイズBSが0に戻されるので、音声遅延から早期に回復し、リアルタイムな会話が可能になる。
 図5は、本発明の実施例2を示す無音パタン検出部の概略の構成図である。
 この無音パタン検出部48Aは、図1の音声通信ゆらぎ吸収装置40内の無音パタン検出部48に代えて設けられるもので、入力側が図1の受信パタン45の入力端子に接続された音声データ蓄積用のFIFO部48aと、無音パタンを記憶する無音パタン記憶部48bとを有している。FIFO部48aは、例えば受信バッファ45と同一の構成であり、このFIFO部48a及び無音パタン記憶部48bの出力端子に、比較部48cが接続されている。比較部48cは、FIFO部48aに蓄積された音声データと、無音パタン記憶部48bに記憶された無音パタンとを比較し、受信バッファ45に蓄積された一定量の無音パタンを検出すると、“1”の無音パタン検出信号S48を出力するものであり、ゲート回路等で構成されている。この無音パタン検出信号S48は、図1の無音パタン検出部48から出力される無音パタン検出信号S48と同一の信号である。
 比較部48cの出力端子には、出力部48dが接続されている。出力部48dは、無音パタン検出信号S48を入力し、一定量の無音パタンが一定時間TC連続して受信バッファ45に蓄積されたことを検出すると、例えば“1”の無音パタン検出信号S48dを出力し、図1のANDゲート49に与える機能を有し、レジスタ等で構成されている。
 図6は、図5の無音パタン検出部48Aを用いた音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。この波形図を参照しつつ、実施例2の音声通信ゆらぎ吸収方法を説明する。
 実施例1では、受信バッファ45に書込まれている音声データが一定量無音パタンになると、無音パタン検出部48から出力される無音パタン検出信号S48(これは図5の比較部48cから出力される無音パタン検出信号S48と同一の信号)が“1”になり、ANDゲート49から出力されるリセット信号S49が“1”になって受信バッファ45のバッファサイズBSが0にクリアされる。このゆらぎ吸収方法では、例えば、頻度の低いバースト遅延が発生して定められた遅延時間を超えるときにはバッファサイズBSを0に戻すようにしているが、その定められた遅延時間を超える遅延が高頻度で発生するような場合、音声の明瞭性が保証されなくなって自然な会話が阻害されるおそれがある。
 そこで、この実施例2のゆらぎ吸収方法では、FIFO部48a、無音パタン記憶部48b及び比較部48cにより、受信バッファ45に蓄積される一定量の無音パタンを検出すると、該比較部48cから“1”の無音パタン検出信号S48を出力して出力部48dに与える。出力部48dは、クロック信号CKにより動作し、一定量の無音パタンが一定時間TCだけ連続していることを検出すると、“1”の無音パタン検出信号S48dを出力し、図1のANDゲート49に与える。これにより、ANDゲート49から“1”のリセット信号S49が出力され、受信バッファ45及び無音パタン検出部48Aがリセットされ、該受信バッファ45のバッファサイズBSが0にクリアされ、コーデック46から出力されるアナログ音声信号の再生遅延が短縮される。従って、定められた遅延時間を超える遅延が高頻度で発生する場合、音声の明瞭性が保証されて自然な会話を継続することができる。
 本発明は、上記実施例1、2に限定されず、それらを種々変更して実施することができる。他の実施例3としては、例えば、次のようなものがある。
 図1の音声通信ゆらぎ吸収装置40は、他の回路で構成してもよい。例えば、図1または図5では、無音パタン検出部48,48A及びANDゲート49によってリセット手段を構成したが、これに限定されない。このリセット手段は、一定周期、受信バッファ45に対して書込みデータがオーバフローした場合、またそのオーバフローの時間が一定量を超える場合、無音検出時、あるいはこれらの組合せ、またはIPネットワーク1等のパケット通信網の混み具合の監視結果をトリガとして、受信バッファ45のバッファサイズBSを0にクリアする等、種々の方法を適用できる。
 上記実施例では、受信バッファ45に蓄積される音声データは、非圧縮の例えばulawPCMで符号化されたデータであるが、本発明は他のADPCM、CS−ACELP、LD−CELP等の符号化方式で符号化されたデータについても利用可能である。また、音声通信ゆらぎ吸収装置40に到着する到着パケットPRは、無音圧縮されている場合でも、ゆらぎが生じる場合があるので、このような到着パケットPRについても本発明の音声通信ゆらぎ吸収装置を利用可能である。
本発明の実施例1を示す音声・データ統合通信用の音声通信ゆらぎ吸収装置の概略の構成図である。 従来の音声・データ統合通信システムの概略の構成図である。 図2のシステムにおける従来の音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。 図1の音声通信ゆらぎ吸収装置を用いた音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。 本発明の実施例2を示す無音パタン検出部の概略の構成図である。 図5の無音パタン検出部を用いた音声通信ゆらぎ吸収方法を説明するための波形図である。
符号の説明
 1        IPネットワーク
 2        ルータ
 6        端末装置
 40       音声通信ゆらぎ吸収装置
 41       CPU
 43       LAN制御部
 44       送信バッファ
 45       受信バッファ
 46       コーデック
 48,48A   無音パタン検出部
 48a      FIFO部
 48b      無音パタン記憶部
 48c      比較部
 48d      出力部
 49       ANDゲート

Claims (2)

  1.  インタネットプロトコルネットワークから送られてくるフレーム化された音声パケットから有音及び無音の音声データを取出す制御手段と、
     前記制御手段により取出された前記音声データを順次書込み、この書込まれた順序に従い、一定の再生遅延時間遅れて前記音声データを逐次読出すファーストイン・ファーストアウト方式の音声データ蓄積用バッファであって、前記インタネットプロトコルネットワークで発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさの蓄積容量を有し、蓄積された音声データ量であるバッファサイズが、前記音声パケットにおいて発生するゆらぎによる遅延時間を吸収して大きくなって一定量を超えると、バッファサイズ検出信号を出力する前記バッファと、
     前記バッファから逐次読出された前記音声データを音声信号に再生して端末装置へ与えるデコード手段と、
     前記バッファサイズが大きくなって前記一定量を超える時間が一定時間継続すること、及び前記バッファに書込まれている音声データが一定量無音パタンになることを検出すると、無音パタン検出信号を出力する無音パタン検出手段と、
     前記バッファサイズ検出信号及び前記無音パタン検出信号を入力すると、リセット信号を生成して前記バッファ及び前記無音パタン検出手段をリセットするリセット信号生成手段と、
     を備えたことを特徴とする音声通信ゆらぎ吸収装置。
  2.  インタネットプロトコルネットワークから送られてくるフレーム化された音声パケットから有音及び無音の音声データを取出す制御手段と、
     前記制御手段により取出された前記音声データを順次書込み、この書込まれた順序に従い、一定の再生遅延時間遅れて前記音声データを逐次読出すファーストイン・ファーストアウト方式の音声データ蓄積用バッファであって、前記インタネットプロトコルネットワークで発生する最大遅延時間を吸収し得る大きさの蓄積容量を有し、蓄積された音声データ量であるバッファサイズが、前記音声パケットにおいて発生するゆらぎによる遅延時間を吸収して大きくなって一定量を超えると、バッファサイズ検出信号を出力する前記バッファと、
     前記バッファから逐次読出された前記音声データを音声信号に再生して端末装置へ与えるデコード手段と、
     前記バッファサイズが大きくなって前記一定量を超える時間が一定時間継続すること、及び前記バッファに書込まれている音声データが一定時間以上無音パタンになることを検出すると、無音パタン検出信号を出力する無音パタン検出手段と、
     前記バッファサイズ検出信号及び前記無音パタン検出信号を入力すると、リセット信号を生成して前記バッファ及び前記無音パタン検出手段をリセットするリセット信号生成手段と、
     を備えたことを特徴とする音声通信ゆらぎ吸収装置。
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