JPH10200580A - 音声パケット再生方法 - Google Patents

音声パケット再生方法

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JPH10200580A
JPH10200580A JP538297A JP538297A JPH10200580A JP H10200580 A JPH10200580 A JP H10200580A JP 538297 A JP538297 A JP 538297A JP 538297 A JP538297 A JP 538297A JP H10200580 A JPH10200580 A JP H10200580A
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JP
Japan
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delay time
output delay
output
talk spurt
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Application number
JP538297A
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English (en)
Inventor
Junichi Tagawa
潤一 田川
Masayuki Misaki
正之 三崎
Michio Matsumoto
美治男 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声パケットの通信において、受信側での出
力遅延時間を抑え、且つパケット欠損による音切れをよ
り少なくすること。 【解決手段】 パケット受信手段49でパケットを受信
すると、付加情報分離手段63は音声情報と付加情報と
に分離する。そして音声復号手段52はパケットのデー
タを復号する。伝送遅延時間算出手段64は付加情報に
含まれるパケットの生成時刻と時計65の時刻を参照し
て各パケットの平均伝送遅延時間を算出する。出力遅延
時間算出手段66はトークスパート開始/終了フラグと
伝送遅延時間とを参照して音声パケットの出力遅延時間
を算出する。また受信側での出力遅延時間が予め定めた
値を越えるときは、出力遅延時間上限設定手段68が最
大遅延時間に設定し、音声信号が途切れないようバッフ
ァメモリ50から取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信側では入力音
声のトークスパート始点フラグとパケット生成時刻とを
音声パケットに付与して送信し、受信側では受信パケッ
トに含まれるトークスパート始点フラグとパケット生成
時刻とより、トークスパート毎にパケットの出力遅延時
間を算出して音声を再生する音声パケット再生方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】まずパケットによる音声の送受信方法の
従来例について説明する。図4に示すように、送信部4
1Aに入力された音声信号は、トークスパート検出手段
42でトークスパートが有音区間として検出される。こ
の有音区間の音声信号は音声符号化手段43でフレーム
毎に音声符号化され、1又は複数のフレーム単位で音声
パケット化手段44によりパケット化される。夫々のパ
ケットに対して、シーケンス番号生成手段45によりパ
ケットの生成順にパケット番号が付加される。そしてパ
ケット送信手段46で各パケットが伝送網47へ送出さ
れる。
【0003】受信部48Aでは、パケット受信手段49
が伝送網47よりパケットを受信し、一旦バッファメモ
リ50へ蓄積する。そしてパケット復号手段51は、送
信部41Aのパケット送信間隔と同じ間隔で、シーケン
ス番号順に夫々のパケットをバッファメモリ50から取
り出し、各パケットのデータを音声符号化情報へ変換す
る。次に音声復号手段52は音声符号化情報を音声信号
に復号して出力する。
【0004】パケット送受信のタイミングを図7,図8
を使って説明する。一般的に、パケット化された情報を
伝送する伝送網では、パケット毎の伝送経路の違いや伝
送網のトラフィック状態により、パケット毎に伝送時間
が異なる。図7及び図8の(a)は送信部41Aから出
力されたパケット周期tの送信パケットの配列を示して
いる。送信パケットは複数のトークスパートP1,P
2,P3,P4・・・から成り、例えばトークスパート
P1はパケットP11〜P15の5パケットで構成さ
れ、トークスパートP2は時間2tを置いてパケットP
21〜P28の8パケットで構成されている。
【0005】図7及び図8の(b)は(a)の送信パケ
ットが伝送網47を経てパケット受信手段49で受信さ
れたパケットの例を表している。パケットの許容出力遅
延時間を2tとすると、第1の従来例では受信パケット
は図7及び図8の(c)のようにパケット送信時刻に対
して一定の出力遅延時間2t=(D1,1 =D2,1 =D3,
1 =D4,1 )後に、バッファメモリ50より出力され
る。第1の従来例では、例えば時刻t24,t26,t
35に見られるように、パケットの出力予定時刻に当該
パケットが未到着の場合は、欠損パケットとみなし、音
声信号は出力されないようになっている。
【0006】また図7及び図8の(d)に示す第2の従
来例のように、トークスパートの出力遅延時間を大きく
するべく、D1,1 =D2,1 =D3,1 =D3,1 =4tとし
た場合は、図7及び図8の(c)では出力予定時刻にパ
ケットP22,P24,P33が未到着であったが、図
7及び図8の(d)の場合ではこれらのパケットの欠損
は生じなくなる。しかしこれでは送受信間での音声遅延
時間が大きくなるという問題がある。
【0007】一方、受信側での出力遅延時間を大きくす
ることなく、出力予定時刻においてパケット未到着によ
るパケット欠損をできるだけ防ぐための方法として、送
受信間のパケット伝送遅延時間に応じてトークスパート
毎に適応的にトークスパートの出力遅延時間を算出する
方法が提案されている。その中でも、Proceedings ofth
e conference on Computer Communications, vol.1994,
No.vol2, pp.680-688 に発表されている方法を第3の
従来例として図5を用いて説明する。
【0008】第1の従来例との違いは、図4に示す構成
に加えて送信部41Bは時計61及び付加情報生成手段
62とを具備したことであり、受信部48Bは、付加情
報分離手段63、伝送遅延時間算出手段64、及び出力
遅延時間算出手段66を具備したことである。送信部4
1Bの時計61及び付加情報生成手段62は送信パケッ
トに生成時刻及びトークスパート開始/終了フラグの付
加情報を付与する手段である。また受信部48Bの付加
情報分離手段63は、送信部41Bで付与された受信パ
ケットから、パケット生成時刻等の付加情報を分離する
手段である。伝送遅延時間算出手段64は、時計61が
出力する時刻とパケット生成時刻より、送信部41Bか
ら受信部48Bに至るパケットの伝送遅延時間を算出す
る手段である。出力遅延時間算出手段66はパケットの
伝送遅延時間より各パケットの出力時刻(出力遅延時
間)を算出する手段である。
【0009】このような構成における信号処理につい
て、図6のフローチャートを使って説明する。ステップ
S1において伝送網47より到来したパケットはパケッ
ト受信手段49により受信される。受信されたパケット
は付加情報分離手段63に与えられ、ステップS2にお
いて付加情報が分離される。そして次のステップS3で
は、音声パケットがバッファメモリ50に一時記憶され
る。
【0010】ステップS4で伝送遅延時間算出手段64
は伝送遅延時間ni,j を算出し、次のステップS5では
出力遅延時間算出手段66が次の(1)式を用いて出力
遅延時間(再生遅延量ともいう)Di,j を算出する。こ
こで平均遅延時間di,j は後述する(4)式より算出す
る。
【数1】 またvi,j はパケットPi,j を受信するまでの各パケツ
トの伝送遅延時間の分散である。
【0011】次にステップS6に進み、その後パケット
に付加されたトークスパート始点フラグにより受信パケ
ットがトークスパートの先頭パケットかどうかを判定
し、先頭パケットの場合はステップS8に進み、次の
(2)式よりパケット出力時刻pi,1 を算出する。
【数2】 ここでti,1 は、i番目のトークスパートにおける先頭
パケットPi,1 の送信時刻である。分散vi,j は次の
(3)式より算出する。
【数3】 また図7及び図8に示す平均遅延時間di,j は次式
(4)とする。
【数4】
【0012】ステップS6において先頭パケットでない
と判定された場合はステップS7に移り、次の(5)式
よりパケット出力時刻pi,j を算出する。
【数5】 そして、ステップS8又はステップS7の処理が完了
し、ステップS9に進むと、パケット出力時刻pi,j に
バッファメモリ50よりパケットPi,j を読み出し、次
のステップS10で音声復号手段52によりパケットの
データを音声の波形信号に復号し、ステップS11で音
声を出力する。このようにトークスパートの各パケット
が入力される毎に同様の動作を繰り返す。
【0013】この方法を用いた場合のバッファメモリ5
0からの出力パケットの配列は図7及び図8の(e)の
ようになる。パケットの伝送遅延時間に応じてトークス
パート毎に出力遅延時間Di,1 を調整する。こうすると
伝送遅延時間が小さい場合は出力遅延時間を小さくする
ことにより、トークスパート出力の遅延を抑えることが
でき、また伝送遅延時間が大きい場合は、出力遅延時間
を大きくすることにより、パケットの出力予定時刻にお
いて、パケットが未到着である場合に発生する音切れを
最小限に防ぐことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、伝送遅
延時間の変動が大きい場合は(3)式の分散vi,j が大
きくなり、図7及び図8の(e)のように出力遅延時間
D3,1 のように大きくなる場合がある。電話のような双
方向通信を行う場合、送受信間の遅延時間が大きいと、
通話に支障をきたすことがあり、遅延時間を一定範囲内
に抑える必要がある。
【0015】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、伝送遅延時間の変動によるパ
ケットの欠損を抑え、かつ出力遅延時間を一定範囲内に
抑えることのできる音声パケット再生方法を実現するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明によれば、送信側では音
声信号を入力し、トークスパート内の音声信号を複数の
パケットに分割すると共に、各パケットのシーケンス番
号及びパケット生成時刻と、トークスパートの始点であ
るトークスパート始点フラグとを付加して送信されたパ
ケットを受信し、受信パケットに含まれる前記トークス
パート始点フラグとパケット生成時刻とにより、トーク
スパート毎に各パケットの出力遅延時間を算出して音声
信号を再生する音声パケット再生方法において、受信側
で算出した前記出力遅延時間が予め定めた最大出力遅延
時間を超えた場合は、前記出力遅延時間を前記最大出力
遅延時間に設定し、各パケットの出力予定時刻に未到着
もしくは伝送路で欠損したパケットに対しては、欠損パ
ケットを前後のパケットを用いて受信側で補間し、トー
クスパート毎に音声信号を連続して出力することを特徴
とするものである。
【0017】このような方法によれば、算出した出力遅
延時間があらかじめ定めた最大出力遅延時間を超えた場
合は、出力遅延時間を最大出力遅延時間に設定するの
で、各トークスパートの再生遅延時間に大きなばらつき
が生じなくなる。そして出力予定時刻に未到着もしくは
伝送路で欠損したパケットは受信側で補間されるので、
音声が聞き取り易くなる。
【0018】また請求項2記載の発明によれば、前記最
大出力遅延時間を、パケットの伝送路に応じて設定する
ことを特徴とするものである。
【0019】このような方法によれば、最大出力遅延時
間を伝送路に応じて設定することにより、LANのよう
な比較的伝送遅延時間が小さい伝送路で音声通信を行う
場合は最大出力遅延時間を小さくでき、送受信間の音声
遅延を少なくする。またWANのような比較的伝送遅延
時間が大きい伝送路で音声通信を行う場合は、出力遅延
時間を大きく設定することにより、パケット欠損率を低
くく抑えることができる。
【0020】また請求項3の発明によれば、受信したト
ークスパート内のパケットの欠損率を監視し、予め定め
たパケット欠損率を超えた場合、前記トークスパート内
で出力遅延時間を再設定することを特徴とするものであ
る。
【0021】このような方法によれば、トークスパート
内であらかじめ定めたパケット欠損率を超えた場合、そ
のトークスパート内においてそれ以降の出力遅延時間を
再設定するので、パケットの欠損が少なくなる。
【0022】また請求項4の発明によれば、受信したト
ークスパート内のパケットの欠損数を監視し、複数のパ
ケットが連続して欠損した場合、前記トークスパート内
において出力遅延時間を再設定することを特徴とするも
のである。
【0023】このような方法によれば、トークスパート
内で複数のパケットが連続して欠損した場合、そのトー
クスパート内においてそれ以降の出力遅延時間を再設定
するので、補間が困難なパケットの連続欠損を抑えるこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1の実施の形態(請求項1
及び2)における音声パケット再生方法について説明す
る。図1は本実施の形態における音声パケット再生方法
を適用した受信部の構成図であり、従来例と同一ブロッ
クは同一の符号を付け、詳細な説明は省略する。尚、送
信部の構成は図5に示す第3の従来例と同様である。
【0025】図1に示す受信部48Cにおいて、伝送網
を介して伝送されたパケットはパケット受信手段49で
受信される。付加情報分離手段63は、受信パケットか
ら音声パケットと、パケットの生成時刻及びトークスパ
ート開始/終了フラグ等の付加情報とに分離する手段で
ある。音声復号手段52は音声パケットを入力し、その
データから音声信号に復号する手段であり、その出力で
ある波形情報はバッファメモリ50に一時格納される。
伝送遅延時間算出手段64は、時計65が出力する時刻
と付加情報に含まれるパケット生成時刻より、送信部4
1から受信部48Cに至るパケットの伝送遅延時間ni,
j を算出する手段である。出力遅延時間算出手段66は
伝送遅延時間算出手段64で算出されたパケットの伝送
遅延時間よりパケットの平均伝送遅延時間di,j とパケ
ットの出力遅延時間Di,j とを算出する手段である。
【0026】本実施の形態には以上の構成要素に加え
て、出力遅延時間上限設定手段68とパケット補間手段
69とが新たに設けられている。出力遅延時間上限設定
手段68は、出力遅延時間算出手段66により(1)式
を用いて算出された出力遅延時間Di,j を監視し、その
時間があらかじめ定めた最大出力遅延時間より大きい場
合は、出力遅延時間Di,j を最大出力遅延時間Dmax に
設定する手段であり、その設定値は出力時刻制御手段6
7に与えられる。
【0027】出力時刻制御手段67は、出力遅延時間D
i,j の値が最大出力遅延時間Dmax以下であれば、
(2)式及び(5)式を用いてパケットPi,1 とパケッ
トPi,jの出力時刻を算出し、 算出された出力時刻にパ
ケットデータをバッファメモリ50から読み出す働きを
する。出力遅延時間Di,j の値が最大出力遅延時間Dma
xより大きい場合は、出力遅延時間Di,j の値を予め設
定した最大値Dmax にし、(2)式及び(5)式を用い
てパケットPi,1 とパケットPi,j の出力時刻を算出
し、 算出された出力時刻にパケットデータをバッファメ
モリ50から読み出すものとする。
【0028】パケット補間手段69は、出力予定時刻に
パケットが未到着の場合は、バッファメモリ50に格納
された前後の音声パケットより、現在出力すべき音声パ
ケットを補間により生成する手段であり、その出力は再
びバッファメモリ50に保持される。
【0029】尚、音声パケットがADPCM等よる圧縮
符号化されている場合は、音声復号手段52により音声
パケットをPCM信号に復号し、バッファメモリ50に
格納するものとする。
【0030】このように構成された受信部48Cの動作
について、図2のフローチャートを用いて説明する。こ
こでの処理は、ステップT10〜T20で示すように各
パケットを受信して各トークスパートの出力時刻pi,1
を算出する処理(以下、受信処理という)と、ステップ
T21〜T26で示すように、トークスパート内の各パ
ケットの出力時刻を算出し、音声信号を出力する処理
(以下、出力処理という)に分かれて動作する。
【0031】受信処理では、ステップT10においてパ
ケット受信手段49が音声パケットを受信すると、ステ
ップT11で付加情報分離手段63が音声情報と付加情
報とに分離する。音声パケットが圧縮符号化されている
場合は、次のステップT12で音声復号手段52が復号
処理を行い、つぎのステップT13でバッファメモリ5
0にパケット単位で音声信号を一時記憶させる。
【0032】ステップT14に進むと、伝送遅延時間算
出手段64は付加情報をもとに伝送遅延時間ni,j を算
出する。そして次のステップT15では、出力遅延時間
算出市手段66は(4)式を用いて平均伝送遅延時間d
i,j を算出する。次に出力遅延時間算出手段66は
(3)式及び(1)式を用いて各パケットの出力遅延時
間Di,j を算出する。次のステップT16に進むと、付
加情報により当該パケットがトークスパートの先頭どう
かを判定し、トークスパート先頭でない場合は次のパケ
ットの到着を待つ。
【0033】ステップT16においてトークスパート先
頭と判定された場合は、ステップT17に移り、出力遅
延時間Di,j が最大出力遅延時間Dmax を超えているか
を否かを判定する。判定結果により、最大出力遅延時間
Dmax 超えている場合はステップT18に進み、Di,j
=Dmax に設定する。そしてステップ17の判定結果で
最大出力遅延時間Dmax を超えていない場合、及びステ
ップT18で出力遅延時間Di,j の変更がなされた場合
はステップT19に移り、(2)式を用いて出力時間制
御手段67が先頭パケットの出力時刻pi,1 を算出す
る。そして、ステップT20で同一トークスパートのパ
ケット番号jをインクリメントして、ステップT10に
戻る。そして次のパケットの到着を待つ。
【0034】一方、ステップT21以降に示す再生処理
では、まず時計65の出力時刻を参照し、時刻pi,j に
なればステップT22に進む。ステップT22ではパケ
ットPi,j がバッファメモリ50に格納されているか否
かを調べ、格納済みの場合はステップT24に進んでバ
ッファメモリ50からパケットpi,j の音声信号を出力
する。パケットPi,j が未着または伝送中の消失により
バッファメモリ50格納されていない場合は、ステップ
T22よりステップT23に移り、バッファメモリ50
に格納されている前後の音声パケットより、現在出力す
べき音声パケットを補間により生成する。補間ができれ
ばステップT24に移り、音声信号を出力する。そして
ステップT25に進んで同一トークスパート内のパケッ
ト番号をインクリメントする。そしてステップT26に
進んで次のパケットの出力時刻pi,j を(5)式より算
出する。
【0035】このように出力時刻制御手段67は、時計
65から出力される現在の時刻と、付加情報に含まれる
パケットの生成時刻とを参照して、バッファメモリ50
に保持された各パケットの音声信号を読み出し、トーク
スパート単位で各パケットの音声信号を再配置する。
【0036】ここでパケット補間手段69で使用するパ
ケット補間方式としては、例えば唐駿氏らの論文:「両
側波形代入(DSWS)法と両側周期的代入(DSP
S)法による欠落音声の回復(信学技報vol.EA87, No.1
4, pp.47-54 )」に記載されている方法を用いばよい。
DSWS法では、欠落区間の音声は欠落区間前後の音声
と強い相関があることに基づき、前後の音声パケットと
連続性が保たれるように前後パケットより波形を切り出
し、接続面では三角窓を掛けて接続することにより欠損
区間を生成する。欠損区間が長い場合は、DSPS法を
用いて前後パケットより切り出した類似波形を繰り返す
ことにより欠損区間を生成する。
【0037】図7及び図8の(f)は本実施の形態の音
声パケット再生方法による出力パケットの配列例であ
る。この例では最大出力遅延時間Dmax を3パケット長
分(3t)としたものであり、従来例で発生したような
出力遅延時間の増大、例えば図7及び図8の(e)に示
すようにD3,1 の5tの遅延を、(f)のD3,1 で示す
3tの遅延に抑えることができるる。さらに図7及び図
8の(f)で示すパケットP22,P33のように、出
力予定時刻に未到着なパケットを補間することにより、
音切れによる通話音声の劣化も防ぐことができる。
【0038】尚、最大出力遅延時間Dmax は通信路に応
じて設定する。例えばLANのような比較的伝送遅延時
間が小さい伝送路で音声通信を行う場合は、最大出力遅
延時間を小さく、例えば100msec に設定する。こうする
と送受信間の音声遅延を小さく抑えることができる。ま
たWANのような比較的伝送遅延時間が大きい伝送路で
音声通信を行う場合は、再生出力遅延時間を大きく、例
えば500msec に設定する。こうするとパケット欠損率の
増加を抑えることができる。
【0039】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態(請求項3及び4)における音声パケット再生方法に
ついて説明する。図3は本実施の形態における音声パケ
ット再生方法を適用した受信部の構成図であり、第1の
実施の形態と同一ブロックは同一の符号を付け、詳細な
説明は省略する。また送信部の構成は図5に示す従来例
と同様である。
【0040】本実施の形態の受信部48Dは第1の実施
形態と同様に、パケット受信手段49、付加情報分離手
段63、音声復号手段52、バッファメモリ50、伝送
遅延時間算出手段64、時計65、出力遅延時刻算出手
段66、出力遅延時間上限設定手段68、出力時刻制御
手段67、パケット補間手段69を有している。
【0041】第1の実施の形態の構成と異なるのは、バ
ッファメモリ50の出力部に欠損監視手段70を設けた
ことである。欠損監視手段70は出力パケットの欠損を
監視する手段であり、監視結果は出力遅延時間上限設定
手段68とパケット補間手段69とに出力される。
【0042】このような構成の受信部48Dの動作につ
いて説明する。トークスパート内で伝送遅延時間が急激
に増加した場合、トークスパート先頭で設定した出力遅
延時間では伝送遅延を吸収することができず、パケット
未着による欠損が急増することがある。そこで欠損監視
手段70によりトークスパート内のパケット欠損率を監
視し、欠損率があらかじめ定めた値を超えた場合、出力
遅延時間上限設定手段68によるDi,j の上限設定を一
時的に中止する。更に出力遅延時刻算出手段66での出
力遅延時間Di,j を増加させ、現パケット以降のパケッ
ト出力時刻を遅らせることにより、パケットの欠損を抑
えることができる。
【0043】また、欠損監視手段70により連続するパ
ケットの欠損を監視し、複数のパケットが連続して欠損
する場合は、出力遅延時間を大きくして現パケット以降
の出力時刻を遅らせることにより、補間の困難な連続的
なパケットの欠損を抑えることができる。このようにト
ークスパート内でのパケットの欠損を少なくしたい場合
は、出力遅延時間Di,j の上限設定を中止したり、その
値を更に大きくする等、出力遅延時間の再設定を自由に
できるようにしている。
【0044】
【発明の効果】以上のような発明によれば、トークスパ
ート毎に伝送網の遅延に応じて出力遅延時間を設定する
音声パケット再生方法において、伝送遅延時間の変動が
大きい場合においても、パケットの欠損を抑え、かつ出
力遅延時間を一定範囲内に抑えることができ、電話のよ
うな双方向通信を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における音声パケッ
ト再生方法を用いた受信部の構成図である。
【図2】第1の実施の形態における受信部の動作を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態における音声パケッ
ト再生方法を用いた受信部の構成図である。
【図4】第1の従来例における音声パケット再生方法を
用いた送信部と受信部の構成図である。
【図5】第3の従来例における音声パケット再生方法を
用いた送信部と受信部の構成図である。
【図6】第3の従来例における受信部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】第1〜第3の従来例における音声パケット再生
方法、及び第1の実施形態における音声パケット再生方
法の動作原理を示すタイミング図(その1)である。
【図8】第1〜第3の従来例における音声パケット再生
方法、及び第1の実施形態における音声パケット再生方
法の動作原理を示すタイミング図(その2)である。
【符号の説明】
41A,41B,送信部 48A,48B,47C,48D 受信部 49 パケット受信手段 50 バッファメモリ 52 音声復号手段 63 付加情報分離手段 64 伝送遅延時間算出手段 65 時計 66 出力遅延時間算出手段 67 出力時刻制御手段 68 出力遅延時間上限設定時間 69 パケット補間手段 70 欠損監視手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では音声信号を入力し、トークス
    パート内の音声信号を複数のパケットに分割すると共
    に、各パケットのシーケンス番号及びパケット生成時刻
    と、トークスパートの始点であるトークスパート始点フ
    ラグとを付加して送信されたパケットを受信し、受信パ
    ケットに含まれる前記トークスパート始点フラグとパケ
    ット生成時刻とにより、トークスパート毎に各パケット
    の出力遅延時間を算出して音声信号を再生する音声パケ
    ット再生方法において、 受信側で算出した前記出力遅延時間が予め定めた最大出
    力遅延時間を超えた場合は、前記出力遅延時間を前記最
    大出力遅延時間に設定し、 各パケットの出力予定時刻に未到着もしくは伝送路で欠
    損したパケットに対しては、欠損パケットを前後のパケ
    ットを用いて受信側で補間し、 トークスパート毎に音声信号を連続して出力することを
    特徴とする音声パケット再生方法。
  2. 【請求項2】 前記最大出力遅延時間を、パケットの伝
    送路に応じて設定することを特徴とする請求項1記載の
    音声パケット再生方法。
  3. 【請求項3】 受信したトークスパート内のパケットの
    欠損率を監視し、予め定めたパケット欠損率を超えた場
    合、前記トークスパート内で出力遅延時間を再設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の音声パケット再生方
    法。
  4. 【請求項4】 受信したトークスパート内のパケットの
    欠損数を監視し、複数のパケットが連続して欠損した場
    合、前記トークスパート内において出力遅延時間を再設
    定することを特徴とする請求項1記載の音声パケット再
    生方法。
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