JP2001352316A - データ伝送において発生する遅延ジッタを吸収する装置および方法 - Google Patents

データ伝送において発生する遅延ジッタを吸収する装置および方法

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JP2001352316A JP2001103821A JP2001103821A JP2001352316A JP 2001352316 A JP2001352316 A JP 2001352316A JP 2001103821 A JP2001103821 A JP 2001103821A JP 2001103821 A JP2001103821 A JP 2001103821A JP 2001352316 A JP2001352316 A JP 2001352316A
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敏朗 河原
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信彦 仲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの総遅延時間を短縮すること。 【解決手段】 遅延付加部103は、受信データに対
し、付加遅延量設定部104で設定された遅延量を付加
する。この付加遅延量は、総遅延時間を低減するため
に、受信データの遅延時間とこれまでに受信されたデー
タの最小遅延時間に基づいて算出される。遅延時間は、
遅延時間推定部106において、内部クロックジェネレ
ータ107に基づいて測定したパケットの受信時刻と受
信パケットのタイムスタンプが示す時刻の差から推定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インターネット
など伝送経路を介して一連の時系列データを受け取り、
個々のデータを適切な時間だけ遅延させることにより、
個々のデータの伝送過程において生じた遅延ジッタを吸
収し、遅延ジッタの影響が除去された時系列データを得
る遅延ジッタ吸収装置および遅延ジッタ吸収方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通信の一形態として、例えば音声信号な
どの時間的に連続した信号の時系列サンプルを複数の連
続したパケットに載せ、インターネットなどのネットワ
ークを介して送信ノードから受信ノードへ伝送するリア
ルタイム通信がある。このようなリアルタイム通信にお
いて、個々のパケットの伝送に要する遅延時間が等しけ
れば、受信ノードでは、個々のパケットの受信時にパケ
ット中の時系列サンプルの再生を行うことにより、送信
ノードにおける音声信号と同じ波形の音声信号を得るこ
とができる。
【0003】しかし、インターネットなどのネットワー
クでは、複数のパケットが同じ送信ノードから同じ受信
ノードに伝送される場合であっても、個々のパケットの
伝播遅延時間(Propagation Delay)が同じになるとは
限らず、パケット間で伝播遅延時間がばらつく。この伝
播遅延時間のパケット間のばらつきは一般に遅延ジッタ
と呼ばれている。
【0004】このような遅延ジッタが発生する場合、受
信ノードにおいて個々のパケットの受信時に受信パケッ
トから時系列サンプルを再生する処理を行うと、元の送
信信号と同じ波形の信号を受信パケットから再生するこ
とができる保証はない。そこで、受信ノードでは、バッ
ファを用いて遅延ジッタを吸収し、遅延ジッタの影響が
除去された時系列データを得るという手段が採られる。
【0005】図12から図17を参照しながらこの遅延
ジッタを吸収するための技術について具体的に説明す
る。図12は、リアルタイム音声伝送システムの構成例
を示すブロック図である。このシステムにおいて、送信
側端末10では、送信すべき音声信号が音声エンコーダ
11により符号化され、音声信号の符号化データを載せ
た時系列の音声パケットが生成される。送信部12は、
これらの個々の音声パケットを受信側端末30宛に送信
する。各音声パケットは、ネットワーク20を通過して
受信側端末30に到着する。受信側端末30では、送信
側端末10からの音声パケットが受信部31によって受
信され、バッファ32に蓄積される。そして、バッファ
32に蓄積された音声パケットは、送信ノードでの生成
順序と同じ順序でバッファ32から読み出され、音声デ
コーダ33に送られる。音声デコーダ33は、このよう
にして送られてくる音声パケットを受け取り、音声パケ
ット内の符号化データから音声信号を復号する。
【0006】このリアルタイム音声伝送システムにおい
て、送信側端末10内において生成された各音声パケッ
トは、各々の発生時間間隔と同じ送信時間間隔でネット
ワーク20に送出される。しかし、既に説明したよう
に、これらの個々の音声パケットが受信側端末30に到
着するまでに要する伝播遅延時間は、各音声パケット間
で一定ではない。そこで、受信側端末30では、受信さ
れた個々の音声パケットを音声デコーダ33に送るタイ
ミングの調整が行われる。図17には、このタイミング
調整の例が示されている。図17に示す例において、送
信側端末10から送信された音声パケットP0、P1お
よびP2は、各々伝播遅延時間d0、d1およびd2を
要して受信側端末30に到着している。図示のように、
各音声パケットP0、P1およびP2を各々適切な時間
D0、D1およびD2だけ遅延させることができれば、
各音声パケットが送信側端末10から音声デコーダ33
に伝送されるまでの総遅延時間Tを一定に調整すること
が可能である。図12におけるバッファ32は、このよ
うに各音声パケットの総遅延時間を一定にするための遅
延調整に用いられる装置である。ネットワーク20にお
ける音声パケットの最小遅延時間をdmin、最大遅延
時間をdmaxとした場合、便宜上、その差分D=dm
ax−dminを遅延ジッタ幅という。図12における
バッファ32には、この遅延ジッタ幅の範囲の遅延時間
のばらつきを調整する能力(遅延ジッタを吸収する能
力)が求められる。
【0007】ここで、図13を参照し、バッファ32に
よる音声パケットの遅延調整について説明する。図13
には、9個のボックスを横に並べたストライプが上下方
向に4段並べられている。最上段のストライプは、ある
時刻t1におけるバッファ32の状況を表しており、2
段目のストライプは、時刻t1から時間1sだけ後の時
刻t2におけるバッファ32の状況を表している。同様
に、3段目、4段目の各ストライプは、時刻t2から時
間1sだけ後の時刻t3および時刻t3から時間1sだ
け後の時刻t4におけるバッファ32の状況を表してい
る。
【0008】図13に示す例では、バッファ32は、9
個の音声パケットを格納可能な容量を有している。各ス
トライプにおける9個のボックスは、各々音声パケット
を格納するエリアを表しており、各ボックス内の表記#
1〜#9は、各エリアのアドレスを表している。
【0009】受信側装置30では、時間1s毎に1個ず
つ音声パケットがバッファ32から読み出されて音声デ
コーダ33に送られる。なお、sはデータの属性に応じ
て数ミリ秒や数十ミリ秒など、それぞれに適した単位と
なる。また、音声パケットの読み出しを行うエリアのア
ドレスも一定時間1s毎に1アドレスずつ更新される。
図13では、現在音声パケットの読み出しが行われてい
るエリアが各ストライプの最も右側に示されており、そ
の左隣には1s後に読み出しが行われるエリアが、さら
にその左隣には2s後に読み出しの行われるエリアが図
示されている。以下同様であり、ストライプの最も左側
に図示されているエリアは、8s後に音声パケットの読
み出しが行われるエリアである。
【0010】図13に示す例では、時刻t1においてア
ドレス#1のエリアから音声パケットが読み出され、時
刻t2においてアドレス#2のエリアから音声パケット
が読み出され、時刻t3においてアドレス#3のエリア
から音声パケットが読み出され、時刻t4においてアド
レス#4のエリアから音声パケットが読み出される。従
って、時刻t1において受信された音声パケットをアド
レス#4のエリアに書き込めば、その音声パケットは3
s後の時刻t4にバッファ32から音声デコーダ33に
出力される。また、時刻t1において受信された音声パ
ケットをアドレス#9に書き込めば、その音声パケット
は8s後にバッファ32から音声デコーダ33に出力さ
れる。このように、受信した音声パケットの書き込みア
ドレスを調整することにより、その音声パケットに対
し、0〜8sの範囲内の任意の遅延を施すことが可能で
ある。
【0011】ここで、各音声パケットが送信側端末30
によって送信されてから受信側端末30に到着するまで
の絶対遅延時間が分かれば、吸収すべき最大遅延時間
(図17に示すdmax)から絶対遅延時間を引き算し
た時間だけ音声パケットをバッファ32によって遅延さ
せることができれば、送信側端末30から音声デコーダ
33に伝送されるまでの各音声パケットの総遅延時間を
一定にし、しかも、その総遅延時間を最小にすることが
できる。
【0012】ところが、受信側端末30は、各音声パケ
ットが如何なる伝播遅延時間を要して届いたかを知るこ
とができない。そこで、次のような方法により各音声パ
ケットの遅延調整が行われていた。なお、以下では説明
を簡単にするため、送信側端末10から一定の時間間隔
で送信された一連の音声パケットがその送信順序と同じ
順序で受信側端末30に到着した場合を想定する。
【0013】まず、受信側端末30は、ネットワーク2
0を介して最初の音声パケットを受信すると、その音声
パケットをバッファ32の初期入力位置に書き込む(S
1,S2)。図13に示す例では、最初の音声パケット
の受信時点において音声パケットの読み出しが行われる
エリアから1アドレスだけ大きなアドレスに対応したエ
リアが初期入力位置となっている。そして、2番目以降
の音声パケットについては、当該音声パケットの受信時
点において空いているエリアのうち最も早く読み出しが
行われるエリアに書き込む(S3)。
【0014】図13に示す例では、時刻t1において受
信された最初の音声パケットP1が、初期入力位置であ
るアドレス#2のエリアに書き込まれる。そして、時刻
t2において音声パケットは受信されず、アドレス#2
のエリアから音声パケットP1が読み出されて音声デコ
ーダ33に送られる。時刻t3になると、2番目の音声
パケットP2が受信される。この音声パケットP2は、
音声パケットP1よりも1sだけ長い遅延時間を要して
伝送されたと考えられる。そして、音声パケットP2
は、その受信時刻t3において空いているエリアのうち
最も早く読み出しの行われるエリア、すなわち、アドレ
ス#3のエリアに書き込まれる。そして、時刻t3にお
いては、このアドレス#3のエリアに書き込まれた音声
パケットP2が書き込み後直ちに読み出され、音声デコ
ーダ33に供給される。
【0015】このように音声パケットP1およびP2の
伝播遅延時間に1sの差があると、両パケットが1sの
時間間隔で送信側端末10から送信されたとしても、受
信側端末30には2sの時間間隔で到着する。しかし、
そのような場合でも、上記のようにバッファ32の初期
入力位置を定め、バッファ32による遅延処理を行え
ば、送信側端末10における送信間隔と同じ時間間隔で
音声パケットP1およびP2を音声デコーダ33に供給
することができる。すなわち、最初の音声パケットP1
の初期入力位置をその受信時刻における読み出しエリア
から1s相当手前のエリアにしておくことにより、1s
の大きさの遅延ジッタを吸収することができるのであ
る。
【0016】送信側端末10から受信側端末30に伝送
される一連の音声パケット群に着目すると、それらの伝
播遅延時間は、図17に例示するように、最小値dmi
nから最大値dmaxまでばらつく。そこで、従来は、
受信側端末30において最初に音声パケットP1が受信
されたとき、その受信時刻における読み出しアドレスか
ら遅延ジッタ幅D=dmax−dminに相当する個数
だけ手前のアドレスに対応したエリアを初期入力位置と
し、この初期入力位置に音声パケットP1を書き込むよ
うにしていた。このように初期入力位置を定めることに
より、事前に想定したすべての遅延ジッタを完全に吸収
することができる。
【0017】ここで、図14から図16を参照し、その
詳細を説明する。以下の説明では、遅延ジッタ幅が4s
である場合を想定している。また、説明を簡単にするた
め、最小の遅延時間dminが0sであり、ネットワー
ク20の遅延ジッタ幅が最大遅延時間dmaxと等しい
場合を想定している。
【0018】図14(a)において、音声パケットP1
1およびP12は送信側端末10の音声エンコーダ11
から連続して出力されたパケットである。同様に、音声
パケットP21およびP22も送信側端末10の音声エ
ンコーダ11から連続して出力されたパケットである。
図14(b)には、受信側端末30の受信部31に到着
した各音声パケットが例示されている。図示の例では、
音声パケットP11およびP12は、いずれも最大遅延
時間dmax=4sだけ遅延されて受信部31に到着し
ている。一方、音声パケットP21およびP22は、前
者が最小遅延時間dmin=0sだけ遅延され、後者が
最大遅延時間dmax=4sだけ遅延され、各々受信部
31に到着している。そして、図14(c)には、バッ
ファ32による遅延処理を経て、音声デコーダ33に供
給される各音声パケットが例示されている。
【0019】図15は、バッファ32によりパケットP
11およびP12に対して行われる遅延処理の様子を示
しており、図16は、バッファ32によりパケットP2
1およびP22に対して行われる遅延処理の様子を示し
ている。
【0020】図15に示すように、時刻t5に受信部3
1に到着した音声パケットP11は、初期入力位置であ
るアドレス#5のエリアに書き込まれ、4sの遅延時間
だけ遅延され、時刻t9においてバッファ32から音声
デコーダ33に出力される。そして、時刻t6に受信部
31に到着した音声パケットP12は、その受信時刻に
おいて空いているエリアのうち最も早く読み出しが行わ
れるエリアであるアドレス#6のエリアに書き込まれ、
音声パケットP11の出力時刻の次の時刻t10におい
てバッファ32から出力される。
【0021】一方、音声パケットP21およびP22に
対しては次のような遅延処理が行われる。まず、図16
に示すように、時刻t1に受信部31に到着した音声パ
ケット21は、初期入力位置であるアドレス#5のエリ
アに書き込まれ、4sの遅延時間だけ遅延され、時刻t
5においてバッファ32から出力される。そして、時刻
t6に受信部31に到着した音声パケットP22は、そ
の受信時刻において空いているエリアのうち最も早く読
み出しが行われるエリアであるアドレス#6のエリアに
書き込まれ、書き込み後直ちにバッファ32から出力さ
れる。
【0022】以上のように、受信側端末30において最
初に受信された音声パケットの初期入力位置をその受信
時刻における読み出しアドレスから遅延ジッタ幅に相当
する個数だけ手前のアドレスのエリアにしておけば、最
小値dminから最大値dmaxまでのあらゆる遅延ジ
ッタを吸収することができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術では、受信側端末10に受信された最初の音声
パケットに対し、遅延ジッタ幅Dに相当する遅延時間だ
け遅延処理が施されると、後続の音声パケットに対して
も同様な遅延処理が施される。ここで、最初の音声パケ
ットがネットワークを通過するのに要した遅延時間をd
0とすると、各音声パケットが送信側端末10の音声エ
ンコーダ11から出力された後、受信側端末30の音声
デコーダ33に供給されるまでの総遅延時間Tは、D+
d0となる。しかしながら、最初の音声パケットの遅延
時間は、最小値dminから最大値dmaxまでばらつ
き、総遅延時間Tは、この最初の音声パケットの遅延時
間d0によって左右されてしまう。最初の音声パケット
の遅延時間d0が最小遅延時間dminである場合に
は、総遅延時間Tは最小になるが、最初の音声パケット
の遅延時間d0が最大遅延時間dmaxであった場合に
は、総遅延時間Tは、最大遅延時間dmaxの2倍程度
の長時間になってしまう。近年ではVoIP(Voice ov
er IP)技術を用いたインターネット電話などが普及し
て高い通話品質が要求されるようになっており、総遅延
時間を短縮することが要求されるようになってきた。従
って、遅延ジッタの吸収のために総遅延時間Tが長くな
ってしまうことは好ましいことではない。
【0024】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、総遅延時間を短縮することが可能
な遅延ジッタ吸収装置および遅延ジッタ吸収方法を提供
することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、この発明は、ネットワークを介して時系列のデ
ータセグメントを順次受信する受信部と、前記受信部に
よって受信された各データセグメントの受信時刻を求め
る時刻検出部と、前記受信部によって受信された各デー
タセグメントの送信時刻を推定する送信時刻推定手段
と、前記各データセグメントの受信時刻および送信時刻
の推定値に基づいて各データセグメントの伝送に要した
遅延時間を推定する遅延時間推定部と、前記遅延時間推
定部から得られた複数のデータセグメントの遅延時間の
推定値からネットワークを介したデータセグメントの伝
送における最小遅延時間を推定する最小遅延時間推定部
と、前記遅延時間推定部によって推定されたデータセグ
メントの遅延時間の推定値から前記最小遅延時間を引き
算して相対遅延時間を求める相対遅延時間測定手段と、
吸収すべき最大遅延量から各データセグメントの相対遅
延時間を引き算して各データセグメントに対応した付加
遅延量を求め、各データセグメントを各々に対応した付
加遅延量だけ遅延させて出力する遅延手段とを備えるこ
とを特徴とする遅延ジッタ吸収装置を提供する。
【0026】かかる遅延ジッタ吸収装置によれば、パケ
ットなどのデータセグメントの伝送に要する遅延時間の
最小値が推定され、この最小値に基づいて遅延ジッタ吸
収のための遅延処理の遅延量が決定される。この結果、
受信されるデータセグメント群の遅延ジッタが吸収され
るとともにそれらのデータセグメントの総遅延時間が短
縮される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0028】A.第1実施形態 図1は、この発明の第1実施形態であるリアルタイム音
声伝送システムの構成を示すブロック図である。このリ
アルタイム音声伝送システムにおいて、送信側端末10
と、従来技術と同様に音声エンコーダ11および送信部
12を備えている。送信側端末10および受信側端末1
00は、いずれもVoIP端末である。このリアルタイ
ム音声伝送シスエムは、インターネット電話サービスを
ユーザに提供するものである。
【0029】図2は、受信側端末100の構成を示すブ
ロック図である。この図において、受信部101は、送
信側端末10からインターネット20を介して音声パケ
ットを受信する装置である。パケット終端部102は、
インターネット20におけるプロトコルを終端する装置
である。受信部101によって受信された音声パケット
は、このパケット終端部102を介してタイムスタンプ
検出部108および遅延時間推定部106に送られる。
また、パケット終端部102は、受信した音声パケット
のペイロード部から符号化音声データを取り出して遅延
付加部103に供給する。
【0030】内部クロックジェネレータ107は、一定
周波数の内部クロックを発生し、遅延時間推定部106
と遅延付加部103に供給する。
【0031】遅延付加部103には、付加遅延量設定部
104から付加遅延量データdaが与えられる。なお、
付加遅延量データの生成方法については後述する。遅延
付加部103は、パケット終端部102から供給された
符号化音声データを遅延させて音声デコーダ110に供
給する装置である。この遅延付加部103は、図3に例
示するように、RAM103Aと、パケット終端部10
2から供給された符号化音声データをRAM103Aに
書き込む書込回路103Bと、このRAMから符号化音
声データを読み出す読出回路103Cとにより構成され
ている。ここで、読出回路103Cは、内部クロックジ
ェネレータ107から供給される内部クロックをカウン
トし、そのカウント値を読出アドレスとしてRAM1A
に供給し、RAM103Aのその読出アドレスに対応し
たエリアから符号化音声データを読み出して音声デコー
ダ110に出力する。書込回路103Bは、パケット終
端部102から音声パケットの符号化音声データが出力
されたとき、その時点において読出回路103Cから出
力されている読出アドレスと付加遅延量設定部104か
ら出力されている付加遅延量データとから書込アドレス
を求める。そして、この書込アドレスをRAM103A
に供給し、RAM103Aのその書込アドレスに対応し
たエリアに音声パケットの符号化音声データを書き込
む。RAM103Aに書き込まれた符号化音声データ
は、その後、付加遅延量データに相当する時間が経過し
たときにRAM103Aから読み出され、音声デコーダ
110に出力される。
【0032】音声デコーダ110は、遅延付加部103
から出力される符号化音声データから音声データを復号
する装置である。
【0033】タイムスタンプ検出部108と、遅延時間
推定部106と、最小遅延時間推定部105と、付加遅
延量設定部104は、付加遅延量データを生成するため
の手段を構成している。
【0034】既に説明したように、タイムスタンプ検出
回路108には、受信部101によって受信された音声
パケットが供給される。この音声パケットの送信元であ
る送信側端末10(図1)は、所定周波数のクロックを
カウントして、現在時刻を表す時刻データを出力するカ
ウンタを内蔵しており、音声パケットの生成時に時刻デ
ータをカウンタから読み取り、タイムスタンプとして音
声パケットのヘッダに含める。図4は、このようなタイ
ムスタンプをヘッダに含んだ音声パケットの例を示すも
のである。タイムスタンプ検出回路108は、受信部1
01によって受信された音声パケットからこのタイムス
タンプを取り出して遅延時間推定部106に送る。
【0035】内部クロックジェネレータ107は、送信
側端末10において用いられているクロックと同じ周波
数の内部クロックを出力する。遅延時間推定部106
は、この内部クロックジェネレータ107から出力され
る内部クロックをカウントして、現在時刻を表す時刻デ
ータを生成する。この時刻データは、送信側端末10に
おいて生成される時刻データと大体一致しているが、完
全に一致している保証はない。しかし、いずれの時刻デ
ータも周波数が一致したクロックをカウントすることに
より生成される。従って、両時刻データ間の誤差は、時
間的に一定である。遅延時間推定回路106は、音声パ
ケットのタイムスタンプがタイムスタンプ検出回路10
8から供給されたとき、このタイムスタンプを音声パケ
ットの受信時点における時刻データから減算することに
より、音声パケットの伝送に要した遅延時間の推定値を
求める。
【0036】最小遅延時間推定部105は、音声パケッ
トの伝送に要する最小遅延時間を推定する装置である。
最小遅延時間推定部105は、受信部101によって順
次受信される音声パケットの遅延時間の推定値を遅延時
間推定部106から順次受け取る。そして、最小遅延時
間推定部105は、この遅延時間の推定値を受け取る度
に、それまでの遅延時間の推定値の中から最小のものを
選択し、最小遅延時間の推定値とする。
【0037】付加遅延量設定部104は、音声パケット
Pi(i=0、1、2、…)が受信される度に、下記式
によりその音声パケットPiに対応した付加遅延量デー
タdaを演算して遅延付加部103に出力する装置であ
る。 da=dmin+D−di ……(1)
【0038】ここで、diは遅延時間推定部106によ
って推定された音声パケットPiの遅延時間、dmin
は音声パケットPiまでの全音声パケットの最小遅延時
間、Dは予め設定された最大遅延時間である。
【0039】この付加遅延量データdaは、上述したよ
うに、音声パケットの符号化音声データをRAM103
Aに書き込むときの書込アドレスの演算に用いられる。
【0040】図5は本実施形態の動作を示す図である。
以下、この図を参照し、本実施形態の動作について説明
する。受信側端末100では、最初の音声パケットP0
が受信されたとき、遅延時間推定部106は、その受信
時刻c0と、音声パケットP0から取り出されたタイム
スタンプが示す時刻t0とから、次式に従って遅延時間
の推定値d0を求める。 d0=c0−t0 ……(2) 図示の例では、最初の音声パケットP0の遅延時間とし
て7が求められている。
【0041】そして、最小遅延時間推定部105は、こ
のd0=7を最小遅延時間の推定値dminの初期値と
する。そして、付加遅延量設定部104は、次の演算に
より音声パケットP0に対応した付加遅延量データda
を求める。 なお、この例ではD=12としている。
【0042】付加遅延量設定部104により求められた
付加遅延量データdaは遅延付加部103に送られる。
遅延付加部103は、音声パケットP0の符号化音声デ
ータを付加遅延量データdaに相当する時間だけ遅延さ
せて、音声デコーダ110に供給する。
【0043】その後、後続の音声パケットPiが受信さ
れたとき、遅延時間推定部106は、その受信時刻ci
と、音声パケットPiから取り出されたタイムスタンプ
が示す時刻tiとから、次式に従って遅延時間の推定値
diを求める。 di=ci−ti ……(4)
【0044】そして、最小遅延時間推定部105は、こ
のdiとその時点における最小遅延時間の推定値dmi
nとを比較し、di≧dminである場合には現状の最
小遅延時間の推定値dminをそのまま維持し、di<
dminである場合には、diによってdminを置き
換える。
【0045】付加遅延量設定部104は、音声パケット
Piに対応した付加遅延量データdaを前掲式(1)に
より演算する。そして、遅延付加部103は、音声パケ
ットPiの符号化音声データを付加遅延量データdaに
相当する時間だけ遅延させて、音声デコーダ110に供
給する。以上の動作が全ての音声パケットについて行わ
れる。
【0046】通信開始当初は、最小遅延時間の推定値d
minが比較的頻繁に更新される。しかし、音声パケッ
トの受信および最小遅延時間の推定が数を重ねてゆく
と、最小遅延時間の推定値dminは次第に真の最小遅
延時間に近づいてゆく。このため、最小遅延時間の推定
値dminが更新される時間間隔が次第に長くなってゆ
き、やがて最小遅延時間の推定値dminは安定化す
る。図示の例では、最小遅延時間の推定値dminは、
音声パケットP0の受信時に7、音声パケットP2の受
信時に6、音声パケットP6の受信時に4、音声パケッ
トP12の受信時に3というように推移している。
【0047】音声パケットが送信側端末10の音声エン
コーダ11から出力され、受信側端末100の音声デコ
ーダ110にその符号化音声データが出力されるまでの
総遅延時間Tは、次式により与えられる。 T=di+da =di+dmin+D−di =dmin+D ……(5)
【0048】図5に例示されているように最小遅延時間
の推定値dminは、音声パケットの受信が数を重ねる
につれて、次第に小さな値に収束して行く。このため、
音声パケットの総遅延時間Tも次第に小さな値へと収束
してゆく。総遅延時間Tは、最小遅延時間の推定値dm
inに依存するので、通信開始当初は総遅延時間Tの変
更が比較的頻繁に起こる。しかし、音声パケットの受信
が数を重ねるにつれて、総遅延時間Tが更新される時間
間隔は次第に長くなり、やがて最小の総遅延時間Tに落
ち着く。
【0049】B.第2実施形態 図6は、この発明の第2実施形態に係る受信側端末10
0の構成を示すブロック図である。本実施形態における
受信側端末100は、上記第1実施形態のものに加え
て、さらに無音区間検出部109を有している。この無
音区間検出部109は、順次受信される音声パケットの
ペイロードを監視し、無音区間を検出する装置である。
さらに詳述すると、本実施形態において送信側端末10
は、その使用者が発声を停止し、送るべき音声がない無
音区間が始まったときに、図7に例示するように無音区
間の開始を示す情報をペイロードに含む音声パケットを
受信側端末100に送信する。受信側端末100の無音
区間検出部109は、この音声パケットの受信により無
音区間の開始を検知する。その後、何らかの符号化音声
データをペイロードに含む音声パケットが受信側端末1
00によって受信されたとき、無音区間検出部109
は、無音区間の終了を検知する。
【0050】そして、本実施形態における付加遅延量設
定部104は、無音区間検出部109により無音区間の
終了が検知されたとき、遅延時間推定部106から得ら
れる有音区間の最初の音声パケットの遅延時間の推定値
と、その時点において最小遅延時間推定部105から得
られている最小遅延時間の推定値と、既知の遅延ジッタ
幅とから付加遅延量データdaを演算し、遅延付加部1
03に出力する。この付加遅延量データの演算および遅
延付加部103への供給は、無音区間が発生すると、そ
の都度行われる。
【0051】図8は本実施形態に係る受信側端末100
の動作を示すタイムチャート、図9は本実施形態に係る
受信側端末100の動作を示すフローチャートである。
以下、これらの図を参照し、本実施形態の動作を説明す
る。
【0052】送信側端末10と受信側端末100との間
で通話が開始されると、図8に例示されているように、
通話者の音声を表す音声パケットが受信側端末100に
よって受信される有音区間と、音声パケットが受信され
ない無音区間とが交互に繰り返される。
【0053】上記第1実施形態と同様、遅延時間推定部
106は、受信部101によって音声パケットが受信さ
れる度に、その音声パケットの遅延時間の推定値を求め
る(ステップS101,S102)。
【0054】最初の有音区間SP0では、最小遅延時間
推定部105は、最初の音声パケットP0の遅延時間の
推定値を最小遅延時間の推定値dminとする(ステッ
プS103、S104)。そして、最初の有音区間SP
0内の各受信音声パケットについては、この推定値dm
in前掲式(1)により付加遅延量データdaが演算さ
れ、遅延付加部103に設定される(ステップS10
5)。遅延量付加部103では、この付加遅延量データ
daとその時点におけるRAM103Aの読出アドレス
とから書込アドレアスが求められる。そして、この書込
アドレスに対応したRAM103Aのエリアに音声パケ
ットの符号化音声データが書き込まれる。この符号化音
声データは、付加遅延量データdaに相当する時間だけ
経過した後、RAM103Aから読み出され、音声デコ
ーダ110に供給される(ステップS106)。
【0055】そして、図7に例示されるような音声パケ
ットが受信部101によって受信されると、無音区間検
出部109は無音区間NP0の開始を検知する。なお、
このように無音区間の開始を告げるパケットを送信側端
末10から受信側端末100に送信する代わりに、受信
側端末100において一定期間以上に亙り音声パケット
が受信されないときに無音区間が開始されたことを検知
するようにしてもよい。
【0056】有音区間SP0から無音区間NP0にな
り、その後、次の有音区間SP1が始まったとする。こ
の有音区間SP1の最初の音声パケットP0が受信部1
01によって受信されると、遅延時間推定部106は、
その音声パケットP0の遅延時間の推定値d0を求める
(図6におけるステップS101、S102)。
【0057】次に最小遅延時間推定部105は、その時
点までに受信された全ての音声パケットの遅延時間の推
定値の中から最小遅延時間dminを推定する(ステッ
プS104)。本実施形態において、最小遅延時間の推
定値dminが更新される可能性があるのは、有音区間
の最初の音声パケットが受信されたときのみである。一
旦、有音区間が始まると、その開始時点での最小遅延時
間よりも小さい遅延時間が推定されたとしても最小遅延
時間の推定値の更新は行われない。更新が行われるの
は、その有音区間が終わって無音区間となり、新たな有
音区間が始まったときである。
【0058】付加遅延量設定部104は、この有音区間
SP1の最初の音声パケットP0の受信時に最小遅延時
間の推定値dminを最小遅延時間推定部105から入
手する(ステップS104)。そして、付加遅延量設定
部104は、前掲式(1)により付加遅延量データda
を演算し、遅延付加部103に供給する(ステップS1
05)。
【0059】遅延量付加部103では、この付加遅延量
データdaとその時点におけるRAM103Aの読出ア
ドレスとから書込アドレスが求められる。そして、この
書込アドレスに対応したRAM103Aのエリアに音声
パケットP0の符号化音声データが書き込まれる(ステ
ップS106)。
【0060】有音区間SP0と同様、有音区間SP1に
おいても、受信部101によって受信される音声パケッ
トPiの遅延時間の推定値diの算出が行われる(ステ
ップS102)。この有音区間SP1において求められ
た遅延時間の推定値diは、その後、有音区間SP2が
開始されたとき、最小遅延時間の推定に利用される(ス
テップS103、S104)。
【0061】次に具体例を挙げ、本実施形態の動作をさ
らに詳細に説明する。図10(a)は、送信側端末10
の音声エンコーダ11から順次出力される音声パケット
を示し、図10(b)は受信側端末100の受信部10
1によって順次受信される音声パケットを示している。
また、図10(c)は遅延付加部103から音声デコー
タ110に出力される音声パケットを示している。図1
0(b)に示すように、音声エンコーダ11から順次出
力された音声パケットP0、P1、P2、P3は、各々
遅延時間d0(=3s)、d1(=4s)、d2(=2
s)、d3(=2s)だけ遅れて受信部101に到着す
る。この間、遅延時間推定部106が出力する遅延時間
の推定値di、最小遅延時間推定部105における最小
遅延時間の推定値dminは、次のように推移する。 受信パケットPi 遅延時間推定値di 最小遅延時間推定値dmin P0 3s 3s P2 2s 2s P1 4s 2s
【0062】最初の有音区間SP0においては、最小遅
延時間の推定値dminが得られていないため、ネット
ワークの遅延ジッタ幅Dに1sを加えたものが付加遅延
量データdaとして用いられる。従って、仮に遅延ジッ
タ幅Dを3sとすると、付加遅延量データdaは4sと
なる。そして、図示の例ではd0=3sであることか
ら、一連の音声パケットP0〜P2の総遅延量はd0+
da=4s+3s=7sとなる。
【0063】しかし、次の有音区間SP1ではそれまで
に得られた遅延時間の推定値から最小遅延時間の推定値
dmin(=2s)が求められ、これに基づいて付加遅
延量が求められる。
【0064】従って、仮に有音区間SP1において図1
0(a)および(b)に示されるように音声パケットP
3が遅延d3=1sを伴って伝送されたとすると、その
際に適用される付加遅延量データdaは次のようにな
る。 da=(dmin+D−d3) =2s+3s−1s =4s 従って、音声パケットP3から始まる有音区間SP1の
各音声パケットの総遅延量は、d3+da=1s+4s
=5sとなる。
【0065】図11(a)および(b)は、本実施形態
の効果を示すものである。まず、最初の有音区間におい
て、最初の音声パケットの遅延時間がd0であったとす
ると、この有音区間における各音声パケットの総遅延時
間はd0+Dとなる。そして、有音区間において最小遅
延時間dmin=d3を伴って音声パケットが受信され
ると、その後の有音区間において、この最小遅延時間に
基づいて定められた付加遅延が適用される。この結果、
総遅延時間はd3+Dとなる。
【0066】このように、本実施形態によれば、受信パ
ケットの遅延時間推定値を基に推定した最小遅延時間に
基づいて、付加遅延量を設定することにより、総遅延量
を軽減することができる。また、無音区間後の先頭音声
パケット受信時に最小遅延時間の更新を行うことにより
音声品質の劣化を抑えることができる。このため、本遅
延ジッタ吸収装置および吸収方法は、インターネット電
話のようなリアルタイム性と高い音声品質が要求される
アプリケーションに好適である。
【0067】C.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
以下に例示するような各種の変形が可能である。
【0068】(1)上記実施形態においては、インター
ネットを介してパケットなどのデータセグメントを受信
する装置に本発明を適用した。しかし、インターネット
に限らず、例えばフレームリレーなどの広域網を介して
データセグメントを受信する装置に本発明を適用しても
よい。また、移動網などのように無線区間において遅延
ジッタの発生するネットワークを介してデータセグメン
トを受信する装置に本発明を適用してもよい。
【0069】(2)上記実施形態では、データセグメン
トの例としてパケットを挙げた。しかし、データセグメ
ントの形式はパケットに限らない。データセグメント
は、その送信時刻または送信時刻を求める手掛かりとな
る情報を含むものであればどのようなものでもよい。デ
ータセグメントは、伝送経路や用いるプロトコルに応じ
てフレームやセルなどの単位であってもかまわない。プ
ロトコルとしては、例えば上述したようなVoIPでも
よいし、VoFR(Voice over Frame Relay)などでも
よい。
【0070】(3)上記実施形態では、ネットワークを
介して音声パケットを受信する装置に本発明を適用し
た。しかし、本発明は音声に限らず、動画像などリアル
タイムに伝送する必要がある情報の伝送に好適である。
【0071】(4)上記第2の実施形態では、音声パケ
ットが連続的に伝送される有音区間と、音声パケットの
伝送が継続して行われない無音区間が交互に繰り返され
るリアルタイム音声伝送に本発明を適用し、有音区間に
おいて求めた最小遅延時間の推定値を利用して次の有音
区間における付加遅延量を決定した。しかし、本発明の
適用範囲はこれに限定されるものではない。例えばデー
タ伝送の一形態として、例えば動画のような連続性が要
求される情報を伝送する第1区間と静止画のような連続
性が要求されない情報を伝送する第2区間とを交互に繰
り返す形態がある。このようなデータ伝送の形態に本発
明を適用してもよい。この場合の適用例において、受信
側装置では次の手順で遅延ジッタ吸収のための処理が行
われる。 i.連続性が要求されない第2区間の情報を含むデータ
セグメントが受信される間、個々のデータセグメントの
遅延時間の推定および最小遅延時間の推定を行う。 ii.第2区間の直後の第1区間の最初のデータセグメ
ントの受信時にその最初のデータセグメントの遅延時間
を推定する。 iii.上記の最小遅延時間の推定値と、上記ii.に
おいて求めた最初のデータセグメントの遅延時間の推定
値を用いて、最初のデータセグメントに適用する付加遅
延量データdaを演算する。演算方法は、上記各実施形
態において説明したものと同じである。
【0072】(5)上記第2実施形態では、無音区間で
はパケットの伝送を行わなかったが、無音区間であるこ
とを示すデータを送信しつづけるようにしてもかまわな
い。
【0073】(6)上記各実施形態において、遅延ジッ
タ幅Dは予め計測を行うことにより得られた固定値であ
った。しかし、遅延ジッタ幅Dが当初想定していた値よ
りも大きいことが明らかになったときには、そのような
大きな遅延ジッタ幅の遅延ジッタを吸収することができ
るように、付加遅延量データの演算に用いる遅延ジッタ
幅Dを更新してもよい。例えば上記第2実施形態におい
て、ある有音区間SPkにおける最初の音声パケットの
遅延時間の推定値doと、その前の有音区間SPk−1
において求められた最小遅延時間の推定値dminと、
遅延ジッタ幅Dとを用いて、式(1)により付加遅延量
データdaを演算したところ、daが例えば−3sにな
ったとする。これは実際の遅延ジッタ幅が当初想定して
いた遅延ジッタ幅Dよりも少なくとも3sだけ大きかっ
たためであると考えられる。そこで、遅延ジッタ幅Dを
3sだけ増加させ、付加遅延量データdaが0sになる
ようにする。その後の有音区間SPk+1において式
(1)を用いて付加遅延量データdaの演算をするとき
には、この新たな遅延ジッタ幅Dが用いられる。
【0074】(7)本発明に係る遅延ジッタを吸収する
ための装置は、上記実施形態に開示したような端末内に
設ける以外に、例えばネットワーク内の中継器やルータ
に設けてもよい。伝送経路が長くなると、遅延ジッタ幅
が長くなるので、伝送経路の途中において遅延ジッタを
吸収する趣旨である。
【0075】(8)ある限定された期間内に最小遅延時
間の推定を行うようにしてもよい。例えば次のような例
が考えられる。まず、通話開始当初、音声パケットの送
信を開始する前に、タイムスタンプを含んだトレーニン
グパケットを送信側端末から受信側端末に繰り返し送信
する。受信側端末ではこれらの個々のトラーニングパケ
ットの遅延時間の推定値から最小遅延時間dminを推
定する。その後の音声パケットに適用される付加遅延量
データdaは、このdminを用いて前掲式(1)によ
り求められる。
【0076】(9)上記実施形態では、パケットの送信
時刻をタイムスタンプから推定したが、タイムスタンプ
がパケットに含まれていないような場合には例えばパケ
ットに含まれているシリアル番号などから送信時刻を推
定してもよい。
【0077】(10)本発明の実施の形態には、上記実
施形態において開示した遅延ジッタの吸収を行う装置を
生産し、販売するといった形態の他、ネットワークに接
続されたコンピュータを上記実施形態に開示された遅延
ジッタ吸収装置として機能させるプログラムを電気通信
回線を介して配布する形態や、そのようなプログラムを
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して頒布す
るという形態が含まれる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
遅延ジッタを吸収しつつ総遅延時間を短縮することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態に係るリアルタイム
音声伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における受信側端末の構成を示す
ブロック図である。
【図3】 同実施形態における遅延付加部の構成を示す
ブロック図である。
【図4】 同実施形態における音声パケットを示す図で
ある。
【図5】 同実施形態における受信側端末の動作を説明
するタイムチャートである。
【図6】 この発明の第2実施形態に係る受信側端末の
構成を示すブロック図である。
【図7】 無音区間の開始を告げるパケットを示す図で
ある。
【図8】 同実施形態の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図9】 同実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】 同実施形態の動作の具体例を説明するタイ
ムチャートである。
【図11】 同実施形態の効果を説明する図である。
【図12】 リアルタイム音声伝送システムの構成例を
示すブロック図である。
【図13】 同システムの動作例を示すタイムチャート
である。
【図14】 同システムの動作例を示すタイムチャート
である。
【図15】 同システムの動作例を示す図である。
【図16】 同システムの動作例を示す図である。
【図17】 同システムの動作例を示す図である。
【符号の説明】
10……送信側端末、11……音声エンコーダ、12…
…送信部、20……インターネット、100……受信側
端末、101……受信部、102……パケット終端部、
103……遅延付加部、104……付加遅延量設定部、
105……最小遅延時間推定部、106……遅延時間推
定部、107……内部クロックジェネレータ、108…
…タイムスタンプ検出部、109……無音区間検出部、
110……音声デコーダ。
フロントページの続き (72)発明者 仲 信彦 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 森岡 将史 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K030 HA08 HB01 LA15 MB06 MB08 MC07 MC08 5K047 AA06 AA18 BB15 DD01 GG11 GG16 GG44 GG45 HH55 MM36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して時系列のデータセ
    グメントを順次受信する受信部と、 前記受信部によって受信された各データセグメントの受
    信時刻を求める時刻検出部と、 前記受信部によって受信された各データセグメントの送
    信時刻を推定する送信時刻推定手段と、 前記各データセグメントの受信時刻および送信時刻の推
    定値に基づいて各データセグメントの伝送に要した遅延
    時間を推定する遅延時間推定部と、 前記遅延時間推定部から得られた複数のデータセグメン
    トの遅延時間の推定値からネットワークを介したデータ
    セグメントの伝送における最小遅延時間を推定する最小
    遅延時間推定部と、 前記遅延時間推定部によって推定されたデータセグメン
    トの遅延時間の推定値から前記最小遅延時間を引き算し
    て相対遅延時間を求める相対遅延時間測定手段と、 吸収すべき最大遅延量から各データセグメントの相対遅
    延時間を引き算して各データセグメントに対応した付加
    遅延量を求め、各データセグメントを各々に対応した付
    加遅延量だけ遅延させて出力する遅延手段とを備えるこ
    とを特徴とする遅延ジッタ吸収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遅延ジッタ吸収装置に
    おいて、 前記受信部は、前記遅延手段の処理の対象となるデータ
    セグメントの受信前に、複数のトレーニングデータセグ
    メントを受信し、 前記最小遅延時間推定部は、前記複数のトレーニングデ
    ータセグメントの遅延時間の推定値から前記最小遅延時
    間を推定することを特徴とする遅延ジッタ吸収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遅延ジッタ吸収装置に
    おいて、 前記最小遅延時間推定部は、ある期間内に受信された複
    数のデータセグメントの遅延時間の推定値を前記遅延時
    間推定部から取得し、これらの推定値から前記最小遅延
    時間を推定することを特徴とする遅延ジッタ吸収装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の遅延ジッタ吸収装置に
    おいて、 前記データセグメントは音声を表すデータであることを
    特徴とする遅延ジッタ吸収装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の遅延ジッタ吸収装置に
    おいて、 前記受信部は、連続性を要求する第1区間に属するデー
    タセグメントと連続性を要求しない第2区間に属するデ
    ータセグメントとを交互に受信し、 前記最小遅延時間推定部は、第1区間に属する最初のデ
    ータセグメントの受信時、それまでに受信されたデータ
    セグメントの前記最小遅延時間を推定することを特徴と
    する遅延ジッタ吸収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の遅延ジッタ吸収装置に
    おいて、 前記遅延時間推定部は、前記データセグメントに付随し
    た送信時刻情報または送信時刻の手掛かりになる情報と
    前記データセグメントの受信時刻とに基づいて前記デー
    タセグメントの遅延時間を推定することを特徴とする遅
    延ジッタ吸収装置。
  7. 【請求項7】 ネットワークを介して時系列のデータセ
    グメントを順次受信する受信処理と、 前記受信処理によって受信された各データセグメントの
    受信時刻を求める時刻検出処理と、 前記受信処理によって受信された各データセグメントの
    送信時刻を推定する送信時刻推定処理と、 前記各データセグメントの受信時刻および送信時刻の推
    定値に基づいて各データセグメントの伝送に要した遅延
    時間を推定する遅延時間推定処理と、 前記遅延時間推定処理において得られた複数のデータセ
    グメントの遅延時間の推定値からネットワークを介した
    データセグメントの伝送における最小遅延時間を推定す
    る最小遅延時間推定処理と、 前記遅延時間推定処理において推定されたデータセグメ
    ントの遅延時間の推定値から前記最小遅延時間を引き算
    して相対遅延時間を求める相対遅延時間測定処理と、 吸収すべき最大遅延量から各データセグメントの相対遅
    延時間を引き算して各データセグメントに対応した付加
    遅延量を求め、各データセグメントを各々に対応した付
    加遅延量だけ遅延させて出力する遅延処理とを備えるこ
    とを特徴とする遅延ジッタ吸収方法。
  8. 【請求項8】 ネットワークを介して時系列のデータセ
    グメントを順次受信する受信処理と、 前記受信処理によって受信された各データセグメントの
    受信時刻を求める時刻検出処理と、 前記受信処理によって受信された各データセグメントの
    送信時刻を推定する送信時刻推定処理と、 前記各データセグメントの受信時刻および送信時刻の推
    定値に基づいて各データセグメントの伝送に要した遅延
    時間を推定する遅延時間推定処理と、 前記遅延時間推定処理において得られた複数のデータセ
    グメントの遅延時間の推定値からネットワークを介した
    データセグメントの伝送における最小遅延時間を推定す
    る最小遅延時間推定処理と、 前記遅延時間推定部によって推定されたデータセグメン
    トの遅延時間の推定値から前記最小遅延時間を引き算し
    て相対遅延時間を求める相対遅延時間測定処理と、 吸収すべき最大遅延量から各データセグメントの相対遅
    延時間を引き算して各データセグメントに対応した付加
    遅延量を求め、各データセグメントを各々に対応した付
    加遅延量だけ遅延させて出力する遅延処理とを前記ネッ
    トワークに接続されたコンピュータに実行させるプログ
    ラム。
  9. 【請求項9】 ネットワークを介して時系列のデータセ
    グメントを順次受信する受信処理と、 前記受信処理によって受信された各データセグメントの
    受信時刻を求める時刻検出処理と、 前記受信処理によって受信された各データセグメントの
    送信時刻を推定する送信時刻推定処理と、 前記各データセグメントの受信時刻および送信時刻の推
    定値に基づいて各データセグメントの伝送に要した遅延
    時間を推定する遅延時間推定処理と、 前記遅延時間推定処理において得られた複数のデータセ
    グメントの遅延時間の推定値からネットワークを介した
    データセグメントの伝送における最小遅延時間を推定す
    る最小遅延時間推定処理と、 前記遅延時間推定処理において推定されたデータセグメ
    ントの遅延時間の推定値から前記最小遅延時間を引き算
    して相対遅延時間を求める相対遅延時間測定処理と、 吸収すべき最大遅延量から各データセグメントの相対遅
    延時間を引き算して各データセグメントに対応した付加
    遅延量を求め、各データセグメントを各々に対応した付
    加遅延量だけ遅延させて出力する遅延処理とを前記ネッ
    トワークに接続されたコンピュータに実行させるプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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