JP3556140B2 - 遅延ゆらぎ吸収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばLAN(Local Area Network)/WAN(Wide Area Network)網(インターネット網やフレームリレー網等)等の非同期パケット通信網を使用して行われる音声通信において、ネットワークトラフィックの輻輳を原因とする遅延(=受信者への到達時間)のバラツキ(=ゆらぎ)の吸収を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、データ通信網として、インターネットに代表されるIPネットワークが広く普及している。昨今、このIPネットワークのもつ経済性が注目され、音声通信をIPネットワークを介して行う、いわゆる「インターネット電話」の運用が開始されている。しかし、IPネットワークは、もともとデータ通信網として発展したものであるため、音声信号をそのまま流すと、通常の電話機並みの通話品質を常に確保するのが困難であるという問題を有している。
【0003】
例えば、IPネットワークに広い通信帯域を確保できる場合には遅延を小さくできるため自然な会話を実現し得、通話品質に問題は生じないが、狭い通信帯域しか確保できない場合には遅延が大きくなるため会話が不自然となり、通話品質に問題が生じてしまう。また、データ長の長い情報ファイルが転送される場合には、すなわちバースト的なトラフィックが生じた場合には、音声通信に確保可能な通信帯域が一時的に圧迫を受け、遅延による通話品質の劣化が認められる。
【0004】
そこで、従来では、かかるIPネットワークと音声通信との関係を考慮し、図2に示すような構成の音声・データ統合通信システムの提案がなされている。この音声・データ統合通信システムは、IPネットワーク1内のLAN間接続装置であるルータ2を伝送路3を介して音声集線装置(以下「音声ハブ」という。)4に接続し、さらに、この音声ハブ4を伝送路5を介して一般アナログ電話機やG3ファクシミリ装置(以下「G3FAX」という。)等の1台又は複数台の端末装置6に接続するものである。
【0005】
ここで、音声ハブ4は、IPネットワーク1と端末装置6との相互接続(ゲートウェイ)機能を有し、装置全体を制御する中央処理装置(以下「CPU」という。)、音声データ蓄積用の送信バッファ4a、音声データ蓄積用の受信バッファ4b、アナログ音声信号をディジタル信号に変換して送り出すと共にディジタル信号をアナログ音声信号に再生するコーディック等によって構成されたものが用いられる。また、送信バッファ4aと受信バッファ4bは、書き込み順にデータの読み出しを行うFIFO(First In First Out)方式のレジスタ等で構成されている。
【0006】
かかる構成の音声・データ統合通信システムにおいて、一般アナログ電話機等の端末装置6からIPネットワーク1内の端末装置に音声信号を送る場合、端末装置6から出力されたアナログ音声信号は、伝送路5を介して音声ハブ4に送られる。
【0007】
音声ハブ4は、端末装置6からアナログ音声信号を受信すると、例えばPCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)符号によって符号化することによって2進数表現の音声データを生成し、更にこれをコーディックによってディジタル信号に変換した後、送信バッファ4aに蓄積する。
【0008】
音声ハブ4内のCPUは、このようにディジタル信号に変換された音声信号が送信バッファ4aに蓄積されると、蓄積された音声データを順次読み出し、これに送信手順や相手先アドレス等の制御情報であるヘッダ情報を付与することにより音声パケットを生成し、更にその音声パケットを伝送路上で伝送可能なMACフレーム形式に変換して伝送路3上に送出する。
【0009】
ルータ2は、伝送路3を介して送られてきたMACフレーム形式の音声パケットを受信すると、当該音声パケットのヘッダで指定されるIPネットワーク1内の端末装置に受信した音声パケットを転送する。以上一連の動作によって、音声通信が実現される。
【0010】
図3は、図2に示す音声・データ統合通信システムにおいて実行される、従来の音声通信ゆらぎ吸収方法を説明する波形図である。以下、この図3を参照しつつ、IPネットワーク1から端末装置6へ音声信号を伝送する際に発生するゆらぎの吸収方法について説明する。
【0011】
IPネットワーク1内の端末装置6へ音声信号を送る場合、IPネットワーク1内のある端末装置からMACフレーム化された音声パケットが出力され、この音声パケットがルータ2を介して送信パケットPTの形で伝送路3へ送られる。伝送路3へ送られた送信パケットPTは、音声ハブ4において到着パケットPRの形で受信される。音声ハブ4内において、CPUは到着パケットPRから音声データを取り出し、受信バッファ4bに順次書き込む。受信バッファ4bに一定量(すなわち、バッファサイズ)BSの音声データが蓄積されると、受信バッファ4bから書き込み順に音声データが読み出され、コーディックによってアナログ音声信号に再生される。このアナログ音声信号は、伝送路5を介して端末装置6へ送られる。
【0012】
このように、到着パケットPRにゆらぎが含まれる場合でも、受信バッファ4bへの書き込みと受信バッファ4bからの読み出し動作によってゆらぎの吸収が可能である。なお、受信バッファ4bへの書き込みから読み出しまでの時間差が、コーディックによって再生されたアナログ音声信号の再生遅延時間となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、音声ハブ4内に設けられる送信バッファ4aや受信バッファ4bは、短時間のバッファサイズBSをもつ単純な構成のFIFOメモリ等で構成されており、この受信バッファ4bによってゆらぎの吸収が行われている。そして、到着パケットPRにゆらぎによる遅延が発生した場合には、その遅延が過去の遅延時間を越える瞬間のみ無音状態になり、その後は、ゆらぎ吸収バッファサイズBSはその最大遅延時間に追従するように動作する。つまり、IPネットワーク1で発生する最大遅延時間に応じてバッファサイズBSが大きくなる。そのため、音声データの欠落は最小限に抑えられ、明瞭性は確保し易い。
【0014】
しかし、従来技術においては、ゆらぎ吸収時間を超えるゆらぎが発生した場合にゆらぎの吸収ができないという問題がある。また、ゆらぎを吸収するための受信バッファ4bが単純なFIFOメモリ等で構成されるため、これに蓄積される音声パケットに欠落があっても、また通話品質に影響しない程度の頻度の低いバースト遅延が発生した場合にも遅延が残り、呼が切断されるまで回復することができない。
【0015】
本発明は、以上の課題を考慮してなされたもので、遅延ゆらぎの存在にかかわらず、自然な会話や動画像を楽しむことができる遅延ゆらぎ吸収装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(A)かかる課題を解決するため、請求項1に記載の第1の発明においては、非同期通信網を介して到来する受信データから遅延ゆらぎの影響を吸収して出力する遅延ゆらぎ吸収装置に以下の手段を備えるようにする。
【0017】
すなわち、(1) 受信開始からデータ蓄積量が一定量に達するまでの間、受信データの読み出しを禁止し、データ蓄積量が一定量に達した後は、順次入力される受信データ又は既に蓄積されている受信データを先入れ先出し方式にて順次読み出す主バッファ手段と、(2) 遅延ゆらぎの影響が一定範囲内に収まっている間は、受信データの主バッファ手段への中継手段として機能し、一定範囲を越える遅延ゆらぎが生じて上記主バッファ手段にオーバーフローが生じたとき、オーバーフロー分の受信データを順次蓄積する補助バッファ手段と、(3) 主バッファ手段のデータ蓄積量を監視し、そのオーバーフローの検出時、主バッファ手段への書き込みクロックの出力を停止すると共に、補助バッファ手段への読み出しクロックの出力を停止する主バッファ蓄積量監視手段とを備えるようにする。
【0018】
このように、本発明においては、主バッファ手段で吸収できないほどの遅延ゆらぎが生じた場合には、主バッファ手段に蓄積しきれなくなったデータを補助バッファ手段に引き続き蓄積することができ、突発的な過大な遅延ゆらぎにも対処可能とできる。また、受信バッファを主バッファ手段と補助バッファ手段の2段構成としたことにより、それぞれのメモリ容量の選択によって、通常ゆらぎに対する耐性度(主バッファ手段が対応)や過大ゆらぎに対する耐性度(補助バッファ手段が対応)を自由に変更することができる。
【0019】
(B)また、請求項2に記載の第2の発明においては、非同期通信網を介して到来する受信データから遅延ゆらぎの影響を吸収して出力する遅延ゆらぎ吸収装置に以下の手段を備えるようにする。
【0020】
すなわち、(1) 受信開始からデータ蓄積量が一定量に達するまでの間、受信データの読み出しを禁止し、データ蓄積量が一定量に達した後は、順次入力される受信データ又は既に蓄積されている受信データを先入れ先出し方式にて順次読み出す主バッファ手段と、(2) 遅延ゆらぎの影響が一定範囲内に収まっている間は、受信データの主バッファ手段への中継手段として機能し、一定範囲を越える遅延ゆらぎが生じて主バッファ手段にオーバーフローが生じたとき、オーバーフロー分の受信データを順次蓄積する補助バッファ手段と、(3) 受信データ列を監視し、無意データが一定期間以上連続して検出されたとき、無意データの連続受信信号を出力する無意データ監視手段と、(4) 補助バッファ手段のデータ蓄積量を監視し、オーバーフロー検出時に、補助バッファオーバーフロー通知信号を出力する補助バッファ蓄積量監視手段と、(6) 無意データの連続受信信号と補助バッファオーバーフロー通知信号を監視し、両信号の出力が確認されたとき、補助バッファ手段への読み出しクロックの供給を継続した状態のまま、主バッファ手段への書き込みクロックの出力を停止する制御手段とを備えるようにする。
【0021】
このように、本発明においては、補助バッファ手段のデータ蓄積量が所定のレベルを越えてオーバーフローと判断された状態であり、かつ、無意データが連続して受信されているような状態が生じている場合には、補助バッファ手段から主バッファ手段への転送時に当該無意データを削除することができ(補助バッファ手段から無意データが読み出されるとき、主バッファ手段に書き込みクロックが入力されないようにすることで実現できる)、その分、有意データを早く主バッファ手段から出力されるようにできる。
【0022】
(C)なお、請求項3に記載の第3の発明においては、第1の発明に第2の発明の機能を追加する。すなわち、第1の発明に係る遅延ゆらぎ吸収装置に、受信データ列を監視し、無意データが一定期間以上連続して検出されたとき、無意データの連続受信信号を出力する無意データ監視手段と、補助バッファ手段のデータ蓄積量を監視し、オーバーフロー検出時に、補助バッファオーバーフロー通知信号を出力する補助バッファ蓄積量監視手段と、無意データの連続受信信号と補助バッファオーバーフロー通知信号を監視し、両信号の出力が確認されたとき、補助バッファ手段への読み出しクロックの供給を継続した状態のまま、主バッファ手段への書き込みクロックの出力を停止する制御手段とを備えるようにする。これにより、第1の発明の効果と第2の発明の効果の両方を実現できる装置を得ることができる。
【0023】
(D)請求項4に記載の第4の発明においては、第1又は第3の発明に係る遅延ゆらぎ吸収装置に、現に生じている遅延ゆらぎの規模と主バッファ手段で吸収可能な遅延ゆらぎの大きさとの関係を常時監視し、遅延ゆらぎの規模が吸収可能な遅延ゆらぎの大きさに比して相対的に大きい場合には、上記主バッファ手段で吸収する遅延ゆらぎの大きさの設定を大きくし、遅延ゆらぎの規模が吸収可能な遅延ゆらぎの大きさに比して相対的に小さい場合には、上記主バッファ手段で吸収する遅延ゆらぎの大きさの設定を小さくするゆらぎ監視制御手段を備えるようにする。
【0024】
このように、本発明においては、伝送路のその時々の状態に応じて主バッファ手段で吸収可能な遅延ゆらぎの大きさを自動調整できるため、常に伝送路の状態に応じた最適状態でのデータ受信を実現できる。
【0025】
(E)また、請求項5に記載の第5の発明においては、第2又は第3の発明に係る遅延ゆらぎ吸収装置に、補助バッファ手段におけるオーバーフロー期間を監視し、当該期間が一定範囲を越えるとき当該期間に応じて、制御手段による主バッファ手段への書き込みクロックの停止期間を可変制御するゆらぎ監視制御手段をさらに備えるようにする。
【0026】
このように、本発明においては、オーバーフロー期間が長期に継続する場合には、その期間長に応じて書き込みクロックの停止期間を長くできるため(すなわち、補助バッファ手段から主バッファ手段に転送される際に削除されるデータ量を多くできるため)、その分、過大なゆらぎを原因とする固定遅延を早期に除去することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態
以下、本発明に係る遅延ゆらぎ吸収方法及び装置を、音声ゆらぎ吸収方法及び装置に適用する場合の第1の実施形態例について説明する。
【0028】
(A−1)音声ゆらぎ吸収装置の構成
図1に示すように、本実施形態に係る音声ゆらぎ吸収装置は、一対の受信バッファ11及び12と、同じく一対のバッファ監視回路13及び14と、ゆらぎによって第2の受信バッファ12が空になった場合に、端末等へのデータの連続性を確保する無音データ発生回路15及び切換回路16と、ゆらぎによる固定遅延の増加(無音データ挿入による)を解消するタイミングを決定する連続無音期間監視回路17と、周辺制御回路18〜25とで構成されてなる。以下、各部の構成を説明する。
【0029】
第1の受信バッファ11は、音声ゆらぎ吸収装置の入力段に位置する記憶手段である。この第1の受信バッファ11は、出力段に位置する第2の受信バッファ12に蓄積されたデータが予め定められた閾値(図4のa点)を越える場合に、その越えた分に当るデータを格納するための手段である。
【0030】
例えば、図5の場合のように、ゆらぎの影響で到達していなかったデータがまとめて到達したために、第2の受信バッファ12にデータを格納しきれないような状況下で格納が行われる。すなわち、この第1の受信バッファ11は、第2の受信バッファ12との関係で蓄積容量の補間メモリとして機能する。
【0031】
なお、短期的に閾値(a点)を越えて第1の受信バッファ11にデータが格納されることは通常ゆらぎでもあり得ることであるが、ある程度長期的に閾値(a点)を越えて第1の受信バッファ11にデータが格納される場合には、その格納されたデータ量は、ゆらぎにより挿入された無音データと同量であると考えることができる。従って、この第1の受信バッファ11に格納されているデータ量が「0」の場合は、ゆらぎによる固定遅延の増加が無いことを意味する。
【0032】
因みに、第1の受信バッファ11は、ライトクロックS1に応じて受信データをバッファ内に書き込み、リードクロックS2に応じてバッファ内からデータの読み出しを行う。
【0033】
第1のバッファ監視回路13は、第1の受信バッファ11の格納データ量を監視する回路である。この第1のバッファ監視回路13は、第1の受信バッファ11に格納されたデータ量が決められた閾値(図4のb点)を越えたとき、オーバーフロー通知信号S3の論理状態を有意レベルに反転する。また、第1のバッファ監視回路13は、第1の受信バッファ11に格納されたデータ量が「0」(空)になったとき、空通知信号S4の論理状態を無意レベルに反転する。
【0034】
第2の受信バッファ12は、前述の通り、音声ゆらぎ吸収装置の出力段に位置する記憶手段である。この第2の受信バッファ12は、音声の連続性と通話品質を確保すべく受信データを一時格納するための手段である。この第2の受信バッファ12のメモリ容量としては、突発的かつ過大なゆらぎ以外の通常の非同期パケット通信網で発生するゆらぎを吸収するのに充分な容量が確保されている。
【0035】
なお、第2の受信バッファ12は、ライトクロックS5に応じて受信データをバッファ内に書き込み、リードクロックS6に応じてバッファ内からデータの読み出しを行う。
【0036】
第2のバッファ監視回路14は、第2の受信バッファ12の格納データ量を監視する回路である。この第2のバッファ監視回路14は、第2の受信バッファ12に格納されたデータ量が決められた閾値(図4のa点)を越えた時、受信バッファ11のリードクロック停止信号S7の論理状態を無意レベルに反転する。また、第2のバッファ監視回路14は、第2の受信バッファ12に格納されたデータ量が「0」(空)になったとき、空通知信号S8の論理状態を有意レベルに反転する。
【0037】
無音データ発生回路15は、無音データを発生して切替回路16に出力する回路である。この無音データ発生回路15の存在により、ゆらぎの影響で第2の受信バッファ12が空になったとしても、端末等に出力されるデータの連続性が保たれる。なお、本実施形態では、音声データについて扱うため無音データと呼んでいるが、この無音データは特許請求の範囲における無意データの一例である。
【0038】
切替回路16は、第1の受信バッファ11の出力データと無音データ発生回路15の出力データとを入力とし、そのいずれか一方を、第1の受信バッファ11や第2の受信バッファ12の蓄積状態に応じて切り換える回路である。この切替回路16は、第1及び第2の受信バッファ11及び12が共に空(データ量が「0」)になったとき、無音データ発生回路15で発生された無音データを第2の受信バッファ12に出力し、その他の場合には、第1の受信バッファ11から入力された受信データを第2の受信バッファ12に出力する。
【0039】
連続無音期間監視回路17は、受信データを比較し、無音期間を監視する回路である。連続無音期間監視回路17は、受信データが無音データの場合、内部カウンタのカウント値をカウントアップし、一度でも無音データ以外のデータが検出された場合には、内部カウンタのカウント値をクリアする。
【0040】
なお、連続無音期間監視回路17は、無音期間が設定値以上継続したとき、無音期間オン通知信号S9の論理状態を有意レベルに反転する。また、連続無音期間監視回路17は、この無音期間オン通知信号S9の反転タイミングを開始点とする無音データを削除するのに必要な時間tの経過後、無音期間オフ通知信号S10の論理状態を有意レベルに反転する。この信号は、S/R回路21のリセット信号となる。
【0041】
AND回路18、19、20、21は、いずれも論理積回路である。このうち、第1のAND回路18は、第1の受信バッファ11のリードクロックS2を出力する回路である。ここで、AND回路18は、リードクロック停止信号S7が有意レベルのとき、一方の入力端子に与えられるリードクロックをそのまま出力し、リードクロック停止信号S7が無意レベルのとき、リードクロックの出力を停止する。
【0042】
第2のAND回路19は、S/R回路22のセット信号を出力する回路である。ここで、AND回路19は、第1のバッファ監視回路13から与えられるオーバーフロー通知信号S3及び連続無音期間監視回路17から与えられる無音期間オン通知信号S9が共に有意レベルのとき、セット信号をS/R回路22に与える。すなわち、AND回路19は、第1の受信バッファ11に閾値を越えるデータが蓄積されている状態で無音データの連続が確認されたとき、セット信号を出力する。
【0043】
第3のAND回路20は、切替回路16の切替信号を出力する回路である。ここで、AND回路20は、第1のインバータ回路23から与えられる信号(第1のバッファ監視回路13の空通知信号S4の反転信号)と、第2のバッファ監視回路14の空通知信号S8とが共に有意レベルのとき、有意レベルの切替信号S11を出力し、第2の受信バッファ12に無音データを出力させるように動作する。なお、AND回路20は、入力の一方又は双方が無意レベルのとき、無意レベルの切替信号S11を出力し、第1の受信バッファ11から読み出されたデータを第2の受信バッファ12に出力させるように動作する。
【0044】
第4のAND回路21は、第2の受信バッファ12のライトクロックS5を出力する回路である。ここで、AND回路21は、第3のインバータ回路25から与えられる信号(S/R回路22の出力の反転信号)が有意レベルのとき、第2のインバータ回路24から与えられる信号(第1の受信バッファ11へのリードクロックS2の反転信号)をライトクロックS5として出力する。これに対し、第3のインバータ回路25から与えられる信号(S/R回路22の出力の反転信号)が無意レベルのとき、ライトクロックS5の出力を停止する。すなわち、AND回路21は、第1の受信バッファ11に書き込まれた無音データが読み出される間はライトクロックS5の出力を停止し、無音データを空読みさせるように機能する。
【0045】
S(セット)/R(リセット)回路22は、セット入力が有意レベルになると、リセット入力が有意レベルになるまで出力を有意レベルに維持する回路である。前述のように、S/R回路22は、連続無音期間のデータを削除するのに(第2の受信バッファ12に読み込まれないようにするのに)使用される。
【0046】
lNV回路23、24、25は、いずれも反転出力回路である。このうち、第1のINV回路23は、第1のバッファ監視回路13の空通知信号S4を反転する回路である。また、第2のINV回路24は、第1の受信バッファ11へのリードクロックS2を反転する回路である。すなわち、半周期位相のずれた信号を生成する手段である。第3のINV回路25は、S/R回路22の出力を反転する回路である。
【0047】
(A−2)音声ゆらぎ吸収装置の動作
(1)第2の受信バッファが空にならないような通常ゆらぎのときの動作
図4に、通常ゆらぎの場合に、第1の受信バッファ11と第2の受信バッファ12の格納データ量がどのように推移するかを模式的に示す。以下、図4に基づいて説明する。
【0048】
まず、受信された音声データは、第1の受信バッファ11と、連続無音期間監視回路17とに入力され、ライトクロックS1のタイミングに従ってそれぞれに書き込まれる。
【0049】
第1の受信バッファ11に書き込まれた受信データは、リードクロックS2のタイミングに従って随時読み出され、切替回路16に出力される。切替回路16は、第2の受信バッファ12が空であって、かつ、第1の受信バッファ11が空の場合にのみ無音パターン発生回路15からの入力を選択するので、第1の受信バッファ11からの入力データをそのまま第2の受信バッファ12に送出する。
【0050】
さて、通常状態では、S/R回路22の出力が無意レベルであり、これがINV回路25で反転されるので、AND回路21に対するINV回路25からの入力は有意レベルであり、AND回路21からの出力はINV回路24からの入力と同じになる。
【0051】
すなわち、第2のバッファ監視回路14を経由して第2の受信バッファ12に入力されるライトクロックS5は、第1の受信バッファ11のリードクロックS2に対して半周期位相が遅れた信号となる。そして、当該ライトクロックS5に基づいて、切替回路16を経由して入力される受信データが第2の受信バッファ12内に随時書き込まれることになる。
【0052】
このように、第2の受信バッファ12に書き込まれた受信データは、順次入力されるリードクロックS6に従って端末等に読み出されるのであるが、受信開始直後にあっては、その蓄積データ量が図4に示すa点に達するまでは行われず(期間T1)、その間は書き込みだけが行われる。これは、ゆらぎに耐え得る分の音声データが、第2の受信バッファ12に格納されるのを待つためである。
【0053】
そして、蓄積データ量がa点に達した段階で受信データの読み出しが開始される。図4では、蓄積データ量がa点に達した後の一定期間(T2)はゆらぎがない状態を表している。このようにゆらぎが無い場合は、第2の受信バッファ12に対する受信データの受信タイミングと送出タイミングは一致するため、図4に示すように、第2の受信バッファ12の蓄積データ量はa点のまま推移する。
【0054】
やがて、ゆらぎが発生したとする。ゆらぎは、途中のネットワークに生じた輻輳等の原因により、来るべきデータの到着が遅れ、それらが後にまとまって到着することであるので、この場合は、受信バッファ1は通過的に使用され、データが蓄積されることはない。
【0055】
図4では、期間T3とT4及びT6とT8がゆらぎの場合に相当する。ここで、期間T3とT6では、受信データが到着しないので、第2の受信バッファ12に蓄積されているデータが読み出され蓄積量が低下する。このとき、出力データの送出(読み出し)速度は常に一定であるので、図4に示すように一定の傾きで減少する。これは、受信データの蓄積速度よりも送出データの送出速度の方が上回るからである。
【0056】
これに対し、期間T4とT8では、ゆらぎで遅れたデータがまとまって到着するので、第2の受信バッファ12の蓄積データ量がa点まで回復する。これは、受信データはまとめて受信される場合、受信データの蓄積速度が送出データの送出速度を上回るからである。
【0057】
なお、ゆらぎの影響がなくなると(図4の場合、期間T5、T7、T9の場合)、受信データの蓄積速度と送出データの送出速度は釣り合うため、バッファの蓄積データ量は一定のまま推移する。
【0058】
そして、通話が終了し、受信データがなくなると、図4の期間T10のように、第2の受信バッファ12の蓄積データ量が一方的に減少することになる。
【0059】
以上のように、第2の受信バッファ12は、データの読み出しが一旦開始された後は、その蓄積データ量がゆらぎの度合いに応じて「0」〜a点の範囲を推移しながら、ゆらぎを吸収し連続的に受信データを送出するように動作する。
【0060】
(2)第2の受信バッファが空になるような過大なゆらぎが「突発的に」発生したときの動作(すなわち、第2の受信バッファをオーバーフローするようなデータが後にまとめて到着するときの動作)
図5に、過大なゆらぎが「突発的に」発生した場合の動作を説明する。なおここで、突発的というのは、第1の受信バッファで吸収可能な範囲のゆらぎを想定している。
【0061】
さて、第2の受信バッファ12から受信データの送出が開始されるまでの動作(期間T1の動作)は、前述の(1)の動作と同じである。また、第2の受信バッファ12の蓄積データ量がa点に達し、受信データの読み出しが開始された後の動作(期間T2)及びゆらぎが発生したときの動作(期間T3)も、前述の(1)の動作と同じである。
【0062】
違いは、今回のゆらぎが過大なものであり、期間T3に示すように、第2の受信バッファ12の蓄積データ量が「0」、すなわち空になってもまだ受信データが到着しないことである。
【0063】
この場合、第3のAND回路20の出力である切替信号S11は有意レベルに切り替わり、切替回路16からは、無音データ発生回路15の出力する無音データが出力されるようになる。図5では、この期間をT4で表している。なお、当該期間T4では、第2の受信バッファ12に無音データが格納されてもすぐ読み出されるため、そのデータ蓄積量は図に示すように「0」のままである。この状態は、ゆらぎによって到着が遅延した受信データが入力されるまで継続される。
【0064】
やがて、遅延していた受信データがまとめて到着すると、切替回路16の出力は第1の受信バッファ11からの読み出しデータになり、本来の受信データが第2の受信バッファ12に書き込まれるようになる。この状態は、図5の場合、期間5である。
【0065】
ただし、今回のゆらぎは過大であり、第2の受信バッファ12の蓄積データ量がa点まで達した後も受信データの受信が継続されるため(すなわち、無音データ発生回路15から送出された分と同数の正規の受信データが受信され続けるので)、第2のバッファ監視回路14がオーバーフローを検出し、無意レベルのリードクロック停止信号S7を出力する。
【0066】
この結果、第1のAND回路18からのクロック信号の出力は停止され、第1の受信バッファ11からの受信データの読み出し及び第2の受信バッファ12への受信データの書き込みが禁止される。すなわち、第2の受信バッファ12をオーバーフローしたデータが第1の受信バッファ11に格納される状態になる。
【0067】
なお、第2の受信バッファ12の読み出しについてはこの間も継続する。従って、第2の受信バッファ12から受信データが1つでも読み出されると、第2のバッファ監視回路14の出力が再び有意レベルとなり、第1のAND回路18からリードクロックS2が出力され、少し遅れて第2の受信バッファ12のライトクロックS5も出力される状態になる。
【0068】
この結果、第1の受信バッファ11から第2の受信バッファ12に受信データが1つ書き込まれることになる。しかし、この書き込みにより第2の受信バッファ12は再びオーバーフローし、第2のバッファ監視回路14により再度、無意レベルのリードクロック停止信号S7が出力される。すなわち、第1のAND回路18の出力は無意レベルとなる。
【0069】
すなわち、これ以後は、第2の受信バッファ12のデータ蓄積量が空になるまで、第1の受信バッファ11から第2の受信バッファ12に受信データが1づつ転送されることになる。従って、この間に、ゆらぎ等の原因により受信データが到着されなかった場合には、第1の受信バッファ11の蓄積データ量が単調に減少する。また、第1の受信バッファ11の蓄積データ量が空になった場合には、書き込まれるデータがないまま読み出しだけが継続されることになるため、第2の受信バッファ12の蓄積データ量は単調に減少することになる。図5の期間T7やT9〜T10、T16〜T17はかかる状態を表している。
【0070】
以上のように、第1の受信バッファ11と第2の受信バッファ12は、あたかも1個の受信バッファのごとく動作する。
【0071】
(3)第1の受信バッファがオーバーフローするような過大なゆらぎが「継続的に」発生したときの動作
図6に、過大なゆらぎがかなり「継続的に」発生した場合の動作を説明する。なお、図6の図中における表記の説明を図7に示す。
【0072】
さて本例の場合も、第2の受信バッファ12から受信データの送出が開始されるまでに実行される動作(期間T1の動作)の内容については、前述の(1)の場合と同じである。そして、その後、第2の受信バッファ12から受信データの読み出しが開始された後に大きなゆらぎが生じた場合における動作の内容も基本的に同じである。
【0073】
違いは、過大なゆらぎのために第1の受信バッファ11の格納データ量が閾値b点を越え、その後無音状態が一定時間以上継続する場合の動作である。まず、第1の受信バッファ11の格納データ量が閾値b点を越えた段階で、第1のバッファ監視回路13がオーバーフロー通知信号S3の論理状態を有意レベルに反転し、第2のAND回路19に対して出力を行う。
【0074】
ただし、この段階ではまだ第2のAND回路19の出力が反転しないため(すなわち、S/R回路22の出力が有意レベルになって第4のAND回路21から出力されるライトクロックの出力が停止されるようなことは生じないため)、動作事態に大きな変動はなく、新たな受信データの到着があれば、その分、第1の受信バッファ11のデータ蓄積量も増加する(期間T6の後半)。
【0075】
やがて、ゆらぎの影響がなくなり、受信データの受信タイミングと送出タイミングが一致すると、期間T7のようにデータ蓄積量は一定量のまま推移する状態になる。
【0076】
この状態で無音データが到着したとする。無音データの到着は、連続無音期間監視回路17によって検出され、それが連続する限りにおいて、内部カウンタのカウント値が順次カウントアップされる。これと同時に、図6の斜線部に示すように、無音データが第1の受信バッファ11内に増加していく。
【0077】
やがて、内部カウンタのカウント値より、無音期間が一定期間連続していることが検出されると(この期間は、最初に受信された無音データの読み出しが開始される期間に一致する。)、連続無音期間監視回路17は、無音期間オン通知信号S9の論理状態を有意レベルに反転し、S/R回路22の出力を有意レベルに反転させる。
【0078】
この結果、第4のAND回路21から第2のバッファ監視回路14に与えられていたライトクロックの出力は停止され、同時に、第2の受信バッファ12に対する第1の受信バッファ11からのデータの書き込みが停止される。なおこの間も、第2の受信バッファ12からの読み出しは継続されるため、第1の受信バッファ11からの読み出しを禁止するリードクロック停止信号S7が出力されることはなく、無音データの読み出しが継続することになる。
【0079】
すなわち、S/R回路22がセット状態にある間(期間T8)、第1の受信バッファ11に格納されている無音データは第2の受信バッファ12に書き込まれることなく、単に空読みされている状態になる。このことは、第1及び第2の受信バッファ11及び12の全体から見ると、無音データの削除が実行されているのと同じになる。
【0080】
そして、無音データが第1の受信バッファ11からなくなるタイミング(S/R回路22がセットされた段階で減算を開始したカウント値が0になるタイミング)で、連続無音期間監視回路17からリセット信号に相当する無音期間オフ通知信号S10が出力され、前述の(2)と同様の読み出し動作が再開される(期間T9〜T11)。
【0081】
なお、期間T13の場合のように、無音データを削除している間に、第1の受信バッファ11のデータ蓄積量が閾値であるb点より少なくなる場合が考えられるが、この場合でも、S/R回路22の出力についてはリセット信号に相当する無音期間オフ通知信号S10が出力されるまでは、セット状態が維持されるため、過不足無く無音データの削除を実現することができる。
【0082】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態においては、通常のゆらぎ吸収用の第2の受信バッファ12と、突然の過大なゆらぎ対策用の第1の受信バッファ11とを分離して設けるようにし、突然の過大なゆらぎがあった場合のみ、無音挿入(送出すべき正規の受信データがない場合の無音データの挿入)と、無音削除(正規に受信された無音データの削除)とを実行するようにしたことにより、通常のゆらぎに対しては音声の連続性と品質を維持しつつゆらぎの吸収を実現することができる。
【0083】
また、通常ゆらぎに対する対応の度合いは、第2の受信バッファ12のメモリ容量を調整することで実現でき、過大ゆらぎに対する対応の度合いは、第1の受信バッファ11のメモリ容量を調整することで実現でき、ゆらぎの種類に応じた個別のゆらぎ吸収処理を可能とすることができる。
【0084】
また、連続無音期間監視回路17が無音期間の連続を判定するのに使用する判定基準を変えることにより、一度に削除する無音データ量を任意かつ簡単に決定することができる。例えば、ゆらぎによる固定遅延の増加をより減少させたい場合には当該期間を長く設定し、音声に対する影響を少なくするために一度の削除量を減らしたい場合には当該期間を短く設定する等、要求に即した動作を選択することができる。
【0085】
(B)第2の実施形態
続いて、本発明に係る音声ゆらぎ吸収方法及び装置の第2の実施形態例を説明する。
【0086】
(B−1)音声ゆらぎ吸収装置の構成
図8に、音声ゆらぎ吸収装置の第2の実施形態例を示す。この図8には、図1との同一部分に同一符号を付し、対応部分に対応符号を付して表している。図8より分かるように、本実施形態に係る音声ゆらぎ吸収装置の基本構成は、第1の実施形態に係る音声ゆらぎ吸収装置と同じである。
【0087】
第1の実施形態との相違点は、通常ゆらぎ監視制御回路26、過大ゆらぎ監視制御回路27、第5のAND回路28が新たに設けられる点である。以下、この相違点について説明する。
【0088】
通常ゆらぎ監視制御回路26は、受信データの受信開始から第1の一定期間t1毎に当該期間内に無音データの挿入が2回以上あったかを監視し(すなわち、切替信号S11によって監視し)、2回以上の挿入が確認された場合には、内部で管理する第2の受信バッファ12の閾値(a点)の値に”1”を加算する。すなわち、伝送路の状態が良くないものとして、無音に対する耐性を高める処理を実行する。ただし、閾値aのアップ量は最大でも第1の受信バッファ11の閾値bまでである。
【0089】
なお、本実施形態では、無音データの挿入が2回以上確認された場合を基準としているが、1回確認された場合を基準としても、3回以上確認された場合を基準とすることも可能である。
【0090】
また、通常ゆらぎ監視制御回路26は、受信データの受信開始から第2の一定期間t2毎に当該期間内に無音データの挿入があったかを監視し(すなわち、切替信号S11によって監視し)、挿入が確認されなかった場合には、内部で管理する第2の受信バッファ12の閾値(a点)の値から”1”を減算する処理を行う。ただし、期間t2は、前述の期間t1に対して十分長い期間に定める。これは、当該処理が伝送路の状態が良いことを前提に、ゆらぎに対する耐性を弱める方向に作用することになるため、安易な閾値(a点)の減少は、無音データの挿入発生につながるためである。
【0091】
なお、通常ゆらぎ監視制御回路26は、この変更後の閾値(a点)の情報に基づいて、第2の受信バッファ12に対するライトクロックS13とリードクロックS14の供給と停止を独自に制御する。同様に、通常ゆらぎ監視制御回路26は、この変更後の閾値(a点)の情報に基づいて、第3のAND回路20に対して出力する空通知信号S15の状態の反転を制御する。また同様に、通常ゆらぎ監視制御回路26は、この変更後の閾値(a点)の情報に基づいて、第1のAND回路16に対して通知するリードクロック停止信号S16の状態の反転を制御する。
【0092】
過大ゆらぎ監視制御回路27は、第1の受信バッファ11に格納される音声データのデータ量が閾値bを越えてから再び閾値bに戻るまでの時間を監視し、当該期間が過大である場合には、第1の受信バッファ11に格納される音声データのデータ量が閾値bを下回るまで無音データの削除期間を調整するための手段である。
【0093】
ここで、過大ゆらぎ監視制御回路27は、オーバーフロー通知信号S3が有意レベルの期間を監視することによって、第1の受信バッファ11に格納される音声データのデータ量が閾値bを越えてから再び閾値bに戻るまでの時間を監視し、オーバーフロー通知信号S3が有意レベルに切り替わってからの時間が予め定めた所定の閾値THを越えたことが検出された場合、当該期間が過大であると判定する。
【0094】
このとき、過大ゆらぎ監視制御回路27は、当該判定が行われている間、無音データの削除に必要な時間tの値に”1”を加算し、無音データの削除開始(連続無音期間監視回路17から有意状態の無音期間オン通知信号S9が出力されてS/R回路22がセットされた時点)から無音データの削除終了を許可する信号を出力するまでに要する時間を延長する処理を行う。すなわち、過大ゆらぎ監視制御回路27は、第5のAND回路28に出力するオフ通知許可信号S12の論理状態を有意レベルに反転するまでに要する時間を延長する処理を行う。すなわち、オフ通知許可信号S12の論理状態を無意レベルに維持する処理を行う。
【0095】
なお、過大ゆらぎ監視制御回路27は、第1のバッファ監視回路13からの通知により第1の受信バッファ11に格納されている音声データのデータ量が閾値bに戻ったことを検出したとき、オフ通知許可信号S12の論理状態を有意レベルに切り換えて出力する。この切り換えにより、第5のAND回路28の2つの入力に共に有意レベルの信号が同時に入力される状態となり、S/R回路22へのリセット信号が有効となる。
【0096】
因みに、過大ゆらぎ監視制御回路27は、第1のバッファ監視回路13から与えられるオーバーフロー通知信号S3及び空通知信号S4については、これをスルーする。すなわち、当該信号に関しては、第1の実施形態と同様に通知される。
【0097】
ところで、実際の装置では必ずしもこのような構成にする必要は無く、連続無音期間監視回路17の機能として実現することも可能である。すなわち、過大ゆらぎ監視制御回路27や第5のAND回路28を設けない構成とすることも可能である。
【0098】
(B−2)音声ゆらぎ吸収装置の動作
続いて、第2の実施形態に特有の動作内容を説明する。特徴点は以下の2つである。第1の特徴は、通常ゆらぎ監視制御回路26による第2の受信バッファ12の深さ(閾値a)の最適制御機能であり、第2の特徴は、過大ゆらぎ監視制御回路27による固定遅延データの強制削除機能である。
【0099】
(1)受信バッファの深さの最適化動作
まず、第1の特徴について説明する。第1の実施形態では、第2の受信バッファ12の閾値aが固定であった。しかし、この第2の実施形態に係る音声ゆらぎ吸収装置の場合には、通常ゆらぎ監視制御回路26において、通話の開始から一定期間(t1)毎に無音データの挿入回数の監視を行い、当該期間内に2回以上の無音データの挿入が検出された場合には、第2の受信バッファ12の閾値aを”1”だけ大きな値に変更する処理を実施する。
【0100】
これは、無音データの挿入がたびたび生じると、再生音が途切れ途切れとなり、受話品質の劣化を避け得ないためである。このため、このように無音データの挿入が行われるような状況下では、現在の閾値aが伝送路の状況を正しく反映していないものと判定し、閾値aを増加させるように制御する。
【0101】
具体的には、第2のバッファ監視回路14から初期閾値aを越えたとして、リードクロック停止信号S7が入力された場合でも、変更後の閾値を越えるまでは当該信号の第1のAND回路18への転送を禁止する。従って、変更後の閾値までは第2の受信バッファ12への受信データの書き込みは継続される。
【0102】
その一方で、回線状態が改善し、ほとんどゆらぎの影響が見られない状況下においても第2の受信バッファ12に十分な深さを用意することは、不必要に受話品質を犠牲にする(すなわち、発話者の音声が受話者に届くまでの時間が長い状態を放置することになる。)ため、本実施形態においては、通常ゆらぎ監視制御回路26において、通話の開始から一定期間(t2)毎に無音データの挿入が行われたか否かを判定し、長時間にわたって無音データの挿入がない場合には、回線状況が良好であるものと判断を行い、閾値aを”1”だけ小さくする処理を各判定期間ごと実行する。
【0103】
具体的には、第2のバッファ監視回路14から初期閾値aを越えたとして、リードクロック停止信号S7が未だ入力されない場合でも、当該信号S16を生成して第1のAND回路18に与え書き込みを禁止する。
【0104】
なお、変更後の閾値は一連の通話が終了した時点で初期閾値aに戻す設定としても良いし、次回の通話が開始された場合に前回の通話終了時の閾値をそのまま使用するようにしても良い。因みに、次回の通話時にも使用される場合には、この変更後の閾値まで受信データが蓄積された段階で、リードクロックS14が第2の受信バッファ12に供給されることになる。
【0105】
(2)削除期間の延長動作
次に、第2の特徴について説明する。第1の実施形態では、S/R回路22のリセット信号が出力されるタイミングがセットタイミングから一定時間tに固定されていた。
【0106】
しかし、この第2の実施形態に係る音声ゆらぎ吸収装置の場合には、過大ゆらぎ監視回路27において、第1の受信バッファ11の蓄積データ量が閾値bを越えた状態が長期に継続しているかの監視を行い、一定時間以上の間当該状態が継続する場合には、S/R回路22へのリセット信号(無音期間オフ通知信号S10)の入力が遅延されるように制御される。
【0107】
すなわち、本実施形態の場合には、過大ゆらぎ監視制御回路27において、第1の受信バッファ11の蓄積データ量が閾値bを越えた状態が閾値THを越えて継続している間は、第5のAND回路28の一方の入力となるオフ通知許可信号S12が無意レベルに維持され、仮に、連続無音期間監視回路17から有意レベルの無音期間オフ通知信号S10が出力されたとしても、S/R回路22のリセット端子には有意レベルのリセット信号が入力されないように維持される。
【0108】
そして、このリセット信号の遅延は、第1の受信バッファ11の蓄積データ量が再び閾値bに戻るまで継続される。このように、第2の実施形態においては、第1の実施形態の場合のように閾値bを越えるような過大な蓄積状態のまま処理が継続されるのではなく、一旦そのデータ量が閾値b未満となるまで減じられることになる。
【0109】
なお勿論、S/R回路22に対するリセット信号が連続無音期間監視回路17から出力された時点において、未だ第1の受信バッファ11の蓄積データ量が閾値bを越えている場合でも、蓄積データ量が閾値bを越えてからの時間が所定の判定時間を越えない範囲内の場合には(すなわち、遅延があまり大きくない場合には)、オフ通知許可信号S12の信号レベルは前述の場合のように無意レベルに制御されることはなく有意レベルを維持することになるので、連続無音期間監視回路17が決定したリセットタイミングで、第1の受信バッファ11からのデータの削除が終了する。
【0110】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、本実施形態においては、通常ゆらぎ監視制御回路26を第1の実施形態に構成に追加して設けたことにより、以下の効果を第1の実施形態に追加できる。
【0111】
すなわち、通常ゆらぎ監視制御回路26によって、第2の受信バッファ12のゆらぎ吸収量(深さ)を通常ゆらぎの多さや大きさに対応して自動的に修正することができるため、ネットワーク固有の通常ゆらぎを吸収するのに適したバッファ容量に自動的に調整可能にできる。
【0112】
また、過大ゆらぎ監視制御回路27を第1の実施形態に構成に追加して設けたことにより、以下の効果を第1の実施形態に追加できる。
【0113】
一般に、過大ゆらぎに対する吸収処理を早くしすぎると多くのデータが削除されすぎて音質が悪くなり、削除量を少なくしすぎると処理が遅くなり増加遅延がなかなか解消されない。また、過大ゆらぎの度合いは、ネットワークにより異なるし、時間によっても異なるが、過大ゆらぎ監視制御回路27を設けたことにより、遅延の大きい所(=遅延が気になる所)では削除量を多くし、遅延の小さい所(=遅延より音質が気になる所)では削除量を少なくする等といった操作を自動的にで行うようにできる。かくして、ネットワークの状態や時間帯にそくしたゆらぎ処理を自動的に実行することができる。
【0114】
(C)他の実施形態
なお、上述の実施形態においては、本装置の無音データ発生回路16や連続無音期間監視回路17で扱う無音データについては何ら具体的な説明を行わなかったが、扱う無音データの種類を変更することにより各種のディジタル音声データ方式に適用することができる。例えば、PCM64、ADPCM、LD−SELP、AP−MLQ、CS−ASELP等の各種のデジタル音声データを扱うことができる。
【0115】
また、上述の実施形態においては、過大ゆらぎ監視制御回路27や通常ゆらぎ監視制御回路26その他の回路をハードウェアとして構成しているが、マイクロプロセッサ等を用いて、これらの情報をソフトウェア的に制御することもできる。このようにすれば、より綿密な監視と閾値制御を行うことができる。
【0116】
また、監視結果を収集解析することにより、当該ネットワークのゆらぎ度合いをデータとして監視・集計・把握することができる。
【0117】
また、上述の実施形態においては、音声データを受信する場合に限定して述べたが、画像データを受信する場合やデータ等を受信する場合にも適用し得る。
【0118】
例えば、動画像データを受信する装置に適用する場合には、上述の第1及び第2の実施形態における無音データ発生回路15として、直前の静止画像の表示を次の画像データが到来するまで維持する制御データを発生する回路を適用したり、画像データの到着の遅延を通知する特定画像の表示を指示する制御データや特定画像そのものを発生する回路等を用いれば良い。これら制御データや特定画像等が、特許請求の範囲における無意データに相当する。
【0119】
また、連続無音期間監視回路17としては、冗長パケットを監視する回路や音声を伴わない画像データの到来を監視する回路や高解像度情報の部分を監視する回路等を適用し、該当する情報パケットが所定量連続するときこれを削除するようにすること可能である。
【0120】
上述の実施形態においては、第1〜第5のAND回路を用いて回路を構成する場合について述べたが、論理和回路であるOR回路を用いて回路を構成することもできる。
【0121】
【発明の効果】
(A)上述のように第1の発明によれば、主バッファ手段で吸収できないほどの遅延ゆらぎが生じた場合には、主バッファ手段に蓄積しきれなくなったデータを補助バッファ手段に引き続き蓄積することができ、突発的な過大な遅延ゆらぎにも対処可能とできる。また、受信バッファを主バッファ手段と補助バッファ手段の2段構成としたことにより、それぞれのメモリ容量の選択によって、通常ゆらぎに対する耐性度(主バッファ手段が対応)や過大ゆらぎに対する耐性度(補助バッファ手段が対応)を自由に変更することができる。
【0122】
(B)また、上述のように第2の発明によれば、補助バッファ手段のデータ蓄積量が所定のレベルを越えてオーバーフローと判断された状態であり、かつ、無意データが連続して受信されているような状態が生じている場合には、補助バッファ手段から主バッファ手段への転送時に当該無意データを削除することができ(補助バッファ手段から無意データが読み出されるとき、主バッファ手段に書き込みクロックが入力されないようにすることで実現できる)、その分、有意データを早く主バッファ手段から出力されるようにできる。
【0123】
(C)また、上述のように第3の発明によれば、第1の発明に第2の発明の機能を追加することにより、第1の発明の効果と第2の発明の効果の両方を実現できる装置を得ることができる。
【0124】
(D)また、上述のように第4の発明によれば、伝送路のその時々の状態に応じて主バッファ手段で吸収可能な遅延ゆらぎの大きさを自動調整できるため、常に伝送路の状態に応じた最適状態でのデータ受信を実現できる機能を第1又は第3の発明に追加することができる。
【0125】
(E)また、上述のように第5の発明によれば、オーバーフロー期間が長期に継続する場合には、その期間長に応じて書き込みクロックの停止期間を長くできるため(すなわち、補助バッファ手段から主バッファ手段に転送される際に削除されるデータ量を多くできるため)、その分、過大なゆらぎを原因とする固定遅延を早期に除去することができる機能を第2又は第3の発明に追加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】音声ゆらぎ吸収装置の第1の実施形態例を示すブロック図である。
【図2】従来の音声・データ統合通信システムを示す概略図である。
【図3】従来用いられている音声通信ゆらぎ吸収方法を示す図である。
【図4】第2の受信バッファが空にならない程度の通常ゆらぎが発生した場合の動作内容を示す図である。
【図5】第2の受信バッファが空になるような過大なゆらぎが発生した場合の動作内容を示す図である。
【図6】第2の受信バッファが空になるような過大なゆらぎが発生した場合にあって、第1の受信バッファにオーバーフローが生じ、しかも無音期間が連続して発生した場合の動作内容を示す図である。
【図7】図6の表記の説明を示す図である。
【図8】音声ゆらぎ吸収装置の第2の実施形態例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…IPネットワーク、2…ルータ、3、5…伝送路、4…音声ハブ、4a…送信バッファ、4b…受信バッファ、6…端末装置、11、12…受信バッファ、13、14…バッファ監視回路、15…無音データ発生回路、16…切替回路、17…連続無音期間監視回路、22…S/R回路、26…過大ゆらぎ監視制御回路、27…通常ゆらぎ監視制御回路。

Claims (5)

  1. 非同期通信網を介して到来する受信データから遅延ゆらぎの影響を吸収して出力する遅延ゆらぎ吸収装置であって、
    受信開始からデータ蓄積量が一定量に達するまでの間、受信データの読み出しを禁止し、データ蓄積量が一定量に達した後は、順次入力される受信データ又は既に蓄積されている受信データを先入れ先出し方式にて順次読み出す主バッファ手段と、
    遅延ゆらぎの影響が一定範囲内に収まっている間は、受信データの上記主バッファ手段への中継手段として機能し、一定範囲を越える遅延ゆらぎが生じて上記主バッファ手段にオーバーフローが生じたとき、オーバーフロー分の受信データを順次蓄積する補助バッファ手段と、
    上記主バッファ手段のデータ蓄積量を監視し、そのオーバーフローの検出時、上記主バッファ手段への書き込みクロックの出力を停止すると共に、上記補助バッファ手段への読み出しクロックの出力を停止する主バッファ蓄積量監視手段と
    を備えることを特徴とする遅延ゆらぎ吸収装置。
  2. 非同期通信網を介して到来する受信データから遅延ゆらぎの影響を吸収して出力する遅延ゆらぎ吸収装置であって、
    受信開始からデータ蓄積量が一定量に達するまでの間、受信データの読み出しを禁止し、データ蓄積量が一定量に達した後は、順次入力される受信データ又は既に蓄積されている受信データを先入れ先出し方式にて順次読み出す主バッファ手段と、
    遅延ゆらぎの影響が一定範囲内に収まっている間は、受信データの上記主バッファ手段への中継手段として機能し、一定範囲を越える遅延ゆらぎが生じて上記主バッファ手段にオーバーフローが生じたとき、オーバーフロー分の受信データを順次蓄積する補助バッファ手段と、
    受信データ列を監視し、無意データが一定期間以上連続して検出されたとき、無意データの連続受信信号を出力する無意データ監視手段と、
    上記補助バッファ手段のデータ蓄積量を監視し、オーバーフロー検出時に、補助バッファオーバーフロー通知信号を出力する補助バッファ蓄積量監視手段と、
    上記無意データの連続受信信号と上記補助バッファオーバーフロー通知信号を監視し、両信号の出力が確認されたとき、上記補助バッファ手段への読み出しクロックの供給を継続した状態のまま、上記主バッファ手段への書き込みクロックの出力を停止する制御手段と
    を備えることを特徴とする遅延ゆらぎ吸収装置。
  3. 請求項1に記載の遅延ゆらぎ吸収装置は、
    受信データ列を監視し、無意データが一定期間以上連続して検出されたとき、無意データの連続受信信号を出力する無意データ監視手段と、
    上記補助バッファ手段のデータ蓄積量を監視し、オーバーフロー検出時に、補助バッファオーバーフロー通知信号を出力する補助バッファ蓄積量監視手段と、
    上記無意データの連続受信信号と上記補助バッファオーバーフロー通知信号を監視し、両信号の出力が確認されたとき、上記補助バッファ手段への読み出しクロックの供給を継続した状態のまま、上記主バッファ手段への書き込みクロックの出力を停止する制御手段と
    をさらに備えることを特徴とする遅延ゆらぎ吸収装置。
  4. 請求項1又は3に記載の遅延ゆらぎ吸収装置は、現に生じている遅延ゆらぎの規模と主バッファ手段で吸収可能な遅延ゆらぎの大きさとの関係を常時監視し、遅延ゆらぎの規模が吸収可能な遅延ゆらぎの大きさに比して相対的に大きい場合には、上記主バッファ手段で吸収する遅延ゆらぎの大きさの設定を大きくし、遅延ゆらぎの規模が吸収可能な遅延ゆらぎの大きさに比して相対的に小さい場合には、上記主バッファ手段で吸収する遅延ゆらぎの大きさの設定を小さくするゆらぎ監視制御手段を
    さらに備えることを特徴とする遅延ゆらぎ吸収装置。
  5. 請求項2又は3に記載の遅延ゆらぎ吸収装置は、補助バッファ手段におけるオーバーフロー期間を監視し、当該期間が一定範囲を越えるとき当該期間に応じて、上記制御手段による上記主バッファ手段への書き込みクロックの停止期間を可変制御するゆらぎ監視制御手段を
    さらに備えることを特徴とする遅延ゆらぎ吸収装置。
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