JPH114120A - 発振回路、これを用いた電子回路、これらを用いた半導体装置、電子機器および時計 - Google Patents

発振回路、これを用いた電子回路、これらを用いた半導体装置、電子機器および時計

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JPH114120A
JPH114120A JP10036713A JP3671398A JPH114120A JP H114120 A JPH114120 A JP H114120A JP 10036713 A JP10036713 A JP 10036713A JP 3671398 A JP3671398 A JP 3671398A JP H114120 A JPH114120 A JP H114120A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない電力消費で安定して発振することがで
きる水晶発振回路を提供すること。 【解決手段】 この水晶発振回路は、信号反転増幅器2
0、前記信号反転増幅器の電源電圧を、発振出力に応じ
て制御する電力制御回路60とを含む。前記電力制御回
路60は、電圧の異なる複数の電源電圧を出力する電源
電圧発生回路66と、発振出力に基づき前記信号反転増
幅器に供給する電源電圧の最適電圧を判定する判定制御
部68と、前記判定結果に基づき前記電源回路から前記
信号反転増幅器に印加する電源電圧を切り替え制御する
マルチプレクサ82とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路、これを
用いた電子回路、これらを用いた半導体装置、電子機器
および時計に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】従来よ
り、携帯用の腕時計や、携帯用の電話、コンピュータ端
末などには、水晶振動子を用いた発振回路が広く用いら
れている。このような携帯型の電子機器では、消費電力
を節約し、電池の長寿命化を図ることが必要となる。
【0003】消費電力の節約という観点から、本発明者
は、携帯型電子機器、特に腕時計に使用される電子回路
の消費電力を分析した。この分析により、半導体基板上
に構成される電子回路では、水晶発振回路の消費電力が
他の回路部分に比べ大きな割合を締めることが確認され
た。すなわち、携帯型電子機器に使用される電子回路の
発振回路での消費電力を節減することが、使用電池の長
寿命化を図る上で効果的であることを見出した。
【0004】このような水晶発振回路では、信号反転増
幅器に電圧Vregを印加すると、信号反転増幅器の出力
が180度位相反転されてゲートにフィードバック入力
される。これにより、信号反転増幅器を構成する一対の
トランジスタが交互にオンオフ駆動され、水晶発振回路
の発振出力が次第に増加し、ついには水晶振動子が安定
した振動を行うようになる。
【0005】しかし、安定発振後には、水晶振動子の慣
性エネルギーの損失分を補充することで発振を継続でき
るため、起動時に比べ必要とされるエネルギーは少な
い。
【0006】また、量産時における信号反転増幅器の能
力のばらつきに応じて、同一規格の回路でも安定発振に
必要とされるエネルギーは異なる場合がある。
【0007】これにも拘わらず、従来の水晶発振回路で
は、起動時にも、安定発振後にも、常に前記一対のトラ
ンジスタを一定電圧で交互にオンオフ駆動するように構
成されていた。このため、これが回路全体の電力消費を
増加させる大きな要因となっていた。
【0008】本発明の目的は、少ない電力消費で安定し
て発振することができる水晶発振回路、これを用いた電
子回路、これらを用いた半導体装置、電子機器および時
計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の発明の発振回路は、信号反転増幅器と、
前記信号反転増幅器の電源電圧を、発振出力に応じて制
御する電力制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】これにより、安定発振時における回路の消
費電力を低減することができる。
【0011】請求項2の発明の発振回路は、請求項1に
おいて、前記電力制御手段は、電圧の異なる複数の電源
電圧を出力する電源回路と、発振出力に基づき前記信号
反転増幅器に供給する電源電圧の最適電圧を判定する判
定制御手段と、前記判定結果に基づき前記電源回路から
前記信号反転増幅器に印加する電源電圧を切り替え制御
する切り替え手段と、を含むことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、発振回路の発振出力に基
づき、信号反転増幅器に供給する電源電圧の最適値が判
定される。そして、この判定結果に基づき、電源回路か
ら信号反転増幅器に印加する電源電圧が切り替え制御さ
れる。
【0013】これにより、何らかの原因で発振回路の発
振出力が変動した場合や、信号反転増幅器の能力にばら
つきがあったような場合でも、常に最適な電源電圧を信
号反転増幅器に供給し、安定した発振の継続と低消費電
力化を図ることが可能となる。
【0014】請求項3の発明の発振回路は、請求項2に
おいて、前記電力制御手段は、それぞれ異なる値にロジ
ックレベルが設定され、前記発振出力の電圧と前記ロジ
ックレベルとを比較しパルス信号を出力する複数のイン
バータを含み、前記判定制御手段は、前記各インバータ
から出力されるパルス信号の値に基づき最適電圧を判定
し、電源電圧選択指令を出力するように形成され、前記
切り替え手段は、前記選択指令に基づき、前記電源回路
から前記信号反転増幅器に印加する電源電圧を切り替え
制御することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、複数のインバータによっ
て発振回路の発振出力電圧がそれぞれ異なる電圧のロジ
ックレベルと比較されパルス信号が出力される。
【0016】従って、選択指令出力回路は、これら各イ
ンバータから出力されるパルス信号の値に基づき、発振
出力に対応した最適電源電圧を判定することができ、こ
れにより電源回路から信号反転増幅器に印加する電源電
圧を最適値に切替制御をすることができる。
【0017】ここにおいて、請求項3の発明は、請求項
4の発明のように構成することが好ましい。
【0018】即ち、請求項4の発明の発振回路は、請求
項3において、前記電力制御回路は、前記信号反転増幅
器への電力供給ラインに設けられ、前記複数のインバー
タのいずれか一つの出力に基づきオンオフ制御される電
力供給用スイッチング素子を含むことを特徴とする。
【0019】このように、信号反転増幅器への電力供給
ラインに設けられた電力供給用スイッチング素子を、前
記複数のインバータのいずれか一つの出力に基づき、オ
ンオフ制御することにより、更なる低消費電力化を図る
ことができ、この場合には、この電力供給用スイッチン
グ素子のオンオフ制御に用いられるインバータの出力パ
ルスと、これとは異なるロジックレベルに設定された他
のインバータの出力パルスとに基づき発振回路の発振状
態を適切に判断することができる。
【0020】即ち、電力供給用スイッチング素子をオン
オフ制御することにより、信号反転増幅器へ供給する電
力を断続的に制御し、低消費電力化を図る場合には、前
記電力供給用スイッチング素子のオフ区間を長くし供給
電力を絞りすぎると発振状態が不安定なものとなり、ま
たオン区間が長すぎ供給電力が多すぎると、低消費電力
化の観点から好ましくない。
【0021】本発明によれば、このような間欠駆動型の
水晶発振回路において、電力供給用スイッチング素子の
オンオフ制御用のパルス信号を出力するインバータの出
力と、これとは異なるロジックレベルに設定された他の
インバータの出力とを比較することにより、発振状態を
監視し、常に適切な電圧で電力供給を行うようにフィー
ドバック制御をすることができる。
【0022】これにより、より安定した発振の継続と、
低消費電力化を実現することが可能となる。
【0023】請求項5の発明の発振回路は、請求項1〜
4のいずれかにおいて、前記電源電圧制御時に発振出力
の周波数変動を補正する発振出力補正手段を含むことを
特徴とする。
【0024】半導体基板上に構成された水晶発振回路で
は、半導体基板と一体に形成された回路の主要部分が、
この半導体基板と別に設けられた水晶振動子と入出力端
子を介して接続されていることが多い。このため、入出
力端子を介して外部から侵入するサージ電圧から前記主
要回路部分を保護するために、主要回路部分の入出力端
子側には静電保護回路が設けられている。
【0025】しかし、前述したように、低消費電力化の
ために、信号反転増幅器に印加する電源電圧を切り替え
制御すると、信号反転増幅器の出力インピーダンスが変
化し、かつ前記静電保護回路の寄生容量値の変動が引き
起され、この結果、発振回路の発振周波数fがわずかで
あるが変動してしまうという問題が生ずる。
【0026】このように、発振回路の発振周波数が変動
してしまうと、発振回路の発振出力を時計の基準クロッ
クとして用いる電子回路、例えば、腕時計用の電子回路
では、正確な時計動作そのものが損なわれてしまうとい
う問題が生ずる。
【0027】本発明は、信号反転増幅器に印加する電源
電圧の制御時に、発振出力補正手段を用いて発振出力の
周波数変動を補正する構成を採用する。
【0028】これにより、安定した発振の継続、安定発
振時における低消費電力化及び正確な基準クロックの生
成が可能な発振回路を得ることができる。
【0029】ここにおいて、前記発振出力補正回路は、
請求項6の発明のように構成することが好ましい。
【0030】即ち、請求項6の発明の発振回路は、請求
項5において、前記発振出力補正手段は、発振周波数を
カウントする分周手段と、前記電源回路から前記信号反
転増幅器に印加する電源電圧の値に基づき、前記分周手
段の分周制御を行う分周制御手段と、を含み、電源電圧
の変動に伴い発生する発振出力の周波数変動を補正する
ことを特徴とする。
【0031】本発明によれば、発振回路の発振出力を分
周手段を介して出力している。このとき、分周制御手段
は、信号反転増幅器に印加する電源電圧の値に基づき、
前記分周手段の分周制御を行い、電源電圧の変動に伴い
発生する発振出力の周波数変動を補正する。
【0032】このようにすることにより、簡単な回路構
成で発振出力の周波数変動を補正することが可能とな
る。
【0033】ここにおいて、前記分周制御手段は、請求
項7の発明のように構成することが好ましい。
【0034】即ち、請求項7の発明の発振回路は、請求
項2〜4に従属する請求項6において、前記分周制御手
段は、前記電源回路から出力される複数の電源電圧に対
応した分周制御データが予め設定され、前記信号反転増
幅器に印加する電源電圧の値に対応した分周制御データ
に基づき、前記分周手段の分周制御を行うことを特徴と
する。
【0035】このように、複数の電源電圧に対応した分
周制御データを予め設定しておくことにより、より簡単
な回路構成で発振出力の周波数変動を補正することが可
能な発振出力補正回路を得ることができる。
【0036】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かにおいて、前記水晶振動子としてQ値の大きなものを
用いることを特徴とする。
【0037】このように、水晶振動子として、機械的な
振動のしやすさを表すQの値の大きなものを用いること
により、安定発振後は、より小さな消費電力で、安定し
て発振状態を維持することが可能となる。
【0038】請求項9の発明の電子回路は、請求項1〜
8のいずれかの発振回路を備えたことを特徴とする。
【0039】請求項10の発明の半導体装置は、請求項
1〜8のいずれかの発振回路または請求項9の電子回路
を含んで構成されることを特徴とする。
【0040】請求項11の発明の電子機器は、請求項1
〜8のいずれかの発振回路または請求項9の電子回路を
含んで構成されることを特徴とする。
【0041】このようにすることにより、例えば携帯電
話や、携帯型のコンピュータ端末などの電子機器の電力
消費を低減し、内蔵された電池や、バッテリー等の2次
電池の電力消費を小さくすることが可能となる。
【0042】請求項12の発明の時計は、請求項1〜8
のいずれかの発振回路または請求項9の電子回路を含ん
で構成されることを特徴とする。
【0043】このようにすることより、消費電力の小さ
な時計を実現することができ、この結果、使用する電池
をさらに小さなものとして時計全体の小型化を図ること
が可能となり、また、同一の容量の電池を使用する場合
には、電池の長寿命化を図ることが可能となる。
【0044】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づき詳細に説明する。
【0045】第1実施の形態 図1には、本発明の好適な第1の実施の形態にかかる水
晶発振回路が、図2には、そのタイミングチャートが示
されている。本実施の形態の水晶発振回路は、クォーツ
タイプの腕時計に使用される水晶発振回路であり、その
回路の主要部は半導体基板上に形成されている。
【0046】本実施の形態の水晶発振回路は、信号反転
増幅器20と、フィードバック回路を構成する水晶振動
子10及び抵抗14とを含んで構成される。前記フィー
ドバック回路は、水晶振動子10及び抵抗14以外に、
位相補償用のコンデンサ16,18を含んで構成され、
信号反転増幅器20の出力VD(t)を、180度位相反転
されたゲート信号VG(t)として信号反転増幅器20へフ
ィードバック入力するものである。
【0047】前記信号反転増幅器20は、第1の電位側
と、これより低い電圧の第2の電位側に接続され、両電
位の電位差により電力供給を受け駆動されるように構成
されている。ここで、前記第1の電位はアース電位VDD
に設定され、第2の電位は電力制御回路60から選択的
に供給される負の電源電圧Vregに設定されている。
【0048】前記信号反転増幅器20は、第1の回路2
2と、第2の回路24とを含んで構成される。
【0049】前記第1の回路22は、第1の半導体スイ
ッチング素子として機能するP型の電界効果トランジス
タ26を含んで構成される。このトランジスタ26は、
そのソース、ドレインがそれぞれアース側、出力端子側
に接続され、そのゲートには前記フィードバック信号V
G(t)が印加されている。
【0050】前記第2の回路24は、第2の半導体スイ
ッチング素子として機能するN型の電界効果トランジス
タ28を含んで構成されている。このトランジスタ28
は、そのソース、ドレインが、電力制御回路60から供
給される負の電源電圧Vreg側、出力端子側へ接続され
(ここではトランジスタ26のドレインに接続されてい
る)、そのゲートには前記フィードバック信号VG(t)が
印加されている。
【0051】本実施の形態の水晶発振回路は、信号反転
増幅器20への供給電力をその出力VD(t)に同期してオ
ンオフ制御するために、電力供給用スイッチング素子と
して機能する電界効果トランジスタ40と、信号反転増
幅器20の出力VD(t)に基づきトランジスタ40のゲー
トにスイッチ制御信号100を印加するインバータ64
とを含んで構成される。
【0052】前記トランジスタ40は、P型の電界効果
トランジスタを用いて構成され、そのソースがアース電
位VDD側へ、そのドレインがトランジスタ26のソース
側へと接続されている。
【0053】前記インバータ64は、図2のタイミング
チャートに示すように、信号S1として入力されるドレ
イン出力電圧VD(t)が、ロジックレベルVGL2を上回る
とLレベル、下回るとHレベルのパルス信号S3を出力
する。この出力S3は、スイッチ制御信号100として
トランジスタ40のゲートに印加され、これによりトラ
ンジスタ40を信号反転増幅器20の出力VD(t)に同期
してオンオフ制御する。これにより、電力供給用トラン
ジスタ40は、tの期間はオン制御されて信号反転増幅
器20へ電力供給を行い、t`の期間はオフ制御されて
前記電力供給を停止する。
【0054】このようにして、本実施の形態の水晶発振
回路によれば、信号反転増幅器20への供給電力をオン
オフ制御し、消費電力を低減することができる。
【0055】特に、本実施の形態によれば信号反転増幅
器20の出力VD(t)を用いて、スイッチ制御信号100
を生成し、電力供給を自動的に且つ適切なデューティ比
でオンオフ制御し、消費電力の低減を図ることが可能と
なる。
【0056】ここにおいて、前記水晶振動子10は、こ
の機械的な振動のし易さを表すQの値が大きなものを用
いることが好ましい。これにより、水晶振動子10の慣
性(自由振動)が大きくなり、信号反転増幅器20を間
欠駆動した場合でも、より安定した発振を維持すること
ができる。
【0057】また、本実施の形態において、信号反転増
幅器20を構成する前記各トランジスタ26、28はエ
ンハンスメント型の電界効果トランジスタを用いて構成
され、しかもそのスレッシュホールド電圧は小さな値に
設定されている。これにより、信号反転増幅器20を安
定して駆動させるために必要な電源電圧Vregの絶対値
も小さくでき、この面からも消費電力の節減を図ること
ができる。
【0058】なお、前記トランジスタ26、28のスレ
ッシュホールド電圧を小さな値にすると、エンハンスメ
ント型の電界効果トランジスタといえども、そのオフ制
御時におけるリーク電流は大きな値となってしまう。こ
の問題を解決するために、本実施の形態では、電力供給
用の電界効果トランジスタ40として、スレッシュホー
ルド電圧の高いものを用い、これにより、前述したオフ
リーク電流を確実に低減するように構成されている。
【0059】これにより、低い電源電圧Vregを用いて
信号反転増幅器20を駆動でき、しかもオフリーク電流
を確実に低減することができるため、消費電力がより少
なく、しかも安定した発振を行うことができる水晶発振
回路を実現することが可能となる。なお、前記電力供給
用半導体スイッチング素子として用いるトランジスタ4
0は、オン抵抗を小さくし電圧降下を低減するために、
許容範囲内で能力の高いものを用いることが好ましい。
【0060】また、本実施の形態の水晶発振回路には、
信号反転増幅器20の出力段に出力遮断用スイッチング
素子30が設けられている。
【0061】例えば図1に示すような回路では、トラン
ジスタ40のオフ制御時に、信号反転増幅器20を構成
するトランジスタ28がオンし、水晶振動子10がLレ
ベル(Vregレベル)の電位に引っ張られ、発振が抑制
されてしまう場合がある。
【0062】そこで、本実施の形態では信号反転増幅器
20の出力段に出力遮断用スイッチング素子30を設
け、トランジスタ40のオフ制御時に、このスイッチン
グ素子30もオフ制御する構成を採用している。これに
より、トランジスタ40のオフ制御時に、振動子10は
信号反転増幅器20の回路から切り離され自由に振動で
きるようになる。
【0063】この結果、本実施の形態の水晶発振回路に
よれば、スイッチ40による信号反転増幅器20の間欠
駆動時に発振回路をより安定して動作させることが可能
となる。ここにおいて、前記出力遮断用スイッチング素
子30としては、例えばトランスミッションゲート等を
用いることが好ましい。
【0064】さらに、本実施の形態の電力制御回路60
は、信号反転増幅器20の出力電圧VD(t)の値に基づ
き、異なる複数の電源電圧Vreg1、Vreg2……Vreg
4の中かから適切な電源電圧Vregを選択し、信号反転
増幅器20に印加することにより、より安定した発振の
継続と低消費電力化を可能とするように構成されてい
る。
【0065】以下にその構成を説明する。
【0066】本実施の形態の電力制御回路60は、異な
る複数の電源電圧Vreg1、Vreg2……Vreg4を出力
する電源電圧発生回路66と、いずれか一つの電源電圧
Vregを選択出力するマルチプレクサ82と、インバー
タ64、62と、前記各インバータ64、62の出力S
3、S4に基づき、回路の発振状態を判断し、マルチプ
レクサ82の選択する電源電圧を制御する判定制御部6
8とを含んで構成される。
【0067】そして、マルチプレクサ82で選択された
電源電圧Vreg(図中では信号S13として表す)が信
号反転増幅器20(ここではトランジスタ28のソース
側)に印加される。
【0068】また、信号反転増幅器20の出力VD(t)
は、それぞれ信号S1、S2としてインバータ64、イ
ンバータ62へ入力される。
【0069】前記インバータ64は、図2のタイミング
チャートに示すように、所定のロジックレベルVGL2を
前記ドレイン出力電圧VD(t)が上回るとLレベル、下回
るとHレベルのパルス信号S3を出力する。この出力S
3は、カウンタ72のCK端子に入力されると共に、ス
イッチ制御信号100としてトランジスタ40のゲート
に印加される。
【0070】前記インバータ62は、ロジックレベルV
GL1がVreg/2に設定されており、図2に示すように信
号S2として入力されるドレイン出力VD(t)が前記ロジ
ックレベルVGL1を上回るとLレベル、下回るとHレベ
ルのパルス信号S4をカウンタ70のCK端子へ入力す
る。
【0071】そして、前記判定制御部68は、入力され
るこれら各パルス信号S3、S4に基づき、信号反転増
幅器20から出力されるドレイン出力VD(t)の電圧に応
じた電源電圧Vregを選択するようにマルチプレクサ8
2を制御し、選択された電源電圧Vregを信号反転増幅
器20に印加する。
【0072】これにより、信号反転増幅器20へ印加す
る電源電圧Vregの値を、安定した発振が継続可能であ
る必要最低限の電圧に制御できる。
【0073】以下に、この電力制御回路60の詳細な構
成を説明する。
【0074】前記判定制御部68は、前述したカウンタ
70、72と、一致検出回路74と、ゲート75、7
6、77と、アップダウンカウンタ80とを含んで構成
される。
【0075】前記カウンタ70、72のリセット端子R
及びゲート76、77の一方の端子にはアップダウンク
ロックが信号S11として入力される。このアップダウ
ンクロックは、発振出力の4周期に1回の割合でHレベ
ルの信号を出力する。
【0076】また、前記ゲート75にはサイクルクロッ
クS12が入力される。この信号S12は、発振出力の
6周期に1回の割合でHレベルの信号を出力する。
【0077】次に、この電力制御回路60の動作を、図
2に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0078】まず、信号反転増幅器20のドレイン出力
VD(t)が信号S1、S2としてインバータ64、インバ
ータ62へ入力されると、インバータ64はこの信号S
1がロジックレベルVGL2を上回る毎にLレベルのパル
ス信号S3を出力し、前記インバータ62は入力信号S
2が所定のロジックレベル(Vreg/2)を上回る毎に
Lレベルのパルス信号S4を出力する。
【0079】判定制御部68は、この両パルス信号S
3、S4を比較し、発振回路の発振状態を判別し、マル
チプレクサ82の選択する電源電圧Vregを切替制御す
る。
【0080】具体的には、インバータ62の出力パルス
S4はカウンタ70でカウントされ、インバータ64の
出力パルスS3はカウンタ72でカウントされ、両カウ
ンタ70、72のカウント値を表す信号S5、S6、S
7、S8は一致検出回路74へ入力される。なお、両カ
ウンタ70、72のカウント値は4サイクルに1回の割
合で出力されるアップダウンクロックS11により周期
的にリセットされる。
【0081】一致検出回路74は、両カウンタ70、7
2のカウント値が一致した時にHレベルの一致検出信号
S9を出力し、不一致の時にはLレベルの不一致検出信
号S9を出力する。
【0082】この一致検出回路74の出力S9は、ゲー
ト77、76、75を開くゲート信号として機能し、出
力S9がHレベルの際には、サイクルクロックS12が
Hレベルとなっていることを条件にしてアップダウンク
ロックS11を、アップダウンカウンタ80のダウンカ
ウント端子DKへ入力し、出力S9がLレベルの際には
アップダウンクロックS11をアップダウンカウンタ8
0のアップカウント端子UKへ入力する。
【0083】アップダウンカウンタ80はアップカウン
ト端子UKへ入力される信号によりアップカウント動作
を行い、ダウンカウント端子DKへ入力される信号によ
りダウンカウントを行い、そのカウント値Q0、Q1を
電源電圧制御信号S14として、マルチプレクサ82の
制御信号入力端子A、Bへ入力する。ここではアップダ
ウンカウンタ80の出力Q0、Q1は、「00」、「0
1」、「10」、「11」の4つの状態をとるため、こ
れら各状態に対応して、マルチプレクサ82は4種類の
電源電圧の中から1つを選択し信号反転増幅器20の電
源電圧Vregとして出力する。
【0084】本実施の形態の一致検出回路74は、イン
バータ62の出力パルスS4の数に比べ、インバータ6
4の出力パルスS3の数が少ない場合には、発振不安定
と判断し、ゲート77のみを開き、アップダウンクロッ
クS11をアップダウンカウンタ80のアップカウント
端子UKへ入力させる。この結果、アップダウンカウン
タ80の出力Q0、Q1は、現在より1つ高い電源電圧
Vregを選択するようにマルチプレクサ82を制御す
る。これにより、信号反転増幅器20から出力されるド
レイン出力VD(t)の電圧が増大し、安定した発振を維持
することができる。
【0085】また、一致検出回路74は、両カウンタ7
0、72のカウント値が一致する場合、すなわち両イン
バータ62、インバータ64の出力パルス数が同じ場合
には、安定発振と判断し、ゲート77を閉じ、ゲート7
6を開く。これにより、サイクルクロックS12がHレ
ベルの際にゲート75は開き、アップダウンクロックS
11をアップダウンカウンタ80のダウンカウント端子
DKへ入力させる。この結果、アップダウンカウンタ8
0の出力Q0、Q1は、現在より1つ低い電源電圧Vre
gを選択するようにマルチプレクサ82を制御する。こ
れにより、信号反転増幅器20へ印加される電源電圧が
減少し、低消費電力化を図ることができる。
【0086】このように、信号反転増幅器20から出力
されるドレイン出力VD(t)の電圧に応じた電源電圧Vre
gを選択する構成を採用することにより、常に適切な供
給電力となるよう水晶発振回路を制御することができ
る。
【0087】特に、本実施の形態によれば、量産時に信
号反転増幅器20の能力(電流増幅率、スレッシュホー
ルド電圧)にばらつきがあっても、これに影響されるこ
となく最適な供給電力制御を行い、低消費電力化を図る
ことができる。
【0088】即ち、信号反転増幅器20の能力が高い場
合には、電源電圧Vregを低い値に設定する。この場合
には信号反転増幅器20の能力が高いため、その発振安
定度は元々高い。従って、電源からの電力供給をしぼっ
ても、安定して発振を継続できるため、低消費電力化を
図ることができる。
【0089】また、信号反転増幅器20の能力が低い場
合には、電源電圧Vregとして高い値が設定される。こ
れにより、能力の低い信号反転増幅器20を用いる場合
には、十分な電力供給が行われ、発振安定度を向上させ
ることができる。
【0090】第2の実施の形態 図3には、本発明の水晶発振回路の第2の実施の形態が
示され、第4図にはそのタイミングチャートが示されて
いる。なお、前記第1の実施の形態と対応する部材には
同一符号を付しその説明は省略する。
【0091】本実施の形態の特徴は、信号反転増幅器2
0へ印加する電源電圧Vregを切り替え制御した際に発
生する発振出力の周波数変動を補正するために、発振出
力補正回路90を設けたことにある。
【0092】この発振出力補正回路90は、インバータ
62を介して出力される発振出力S4の周波数fsを分
周出力する分周回路92と、電力制御回路60から信号
反転増幅器20に印加される電源電圧Vregの値に基づ
き、前記分周回路92の分周制御を行う記憶回路94及
びデコーダ96とを含んで構成される。ここにおいて、
記憶回路94、及びデコーダ96は、分周制御手段とし
て機能することになる。
【0093】即ち、水晶発振回路に印加する電源電圧が
変化すると、信号反転増幅器20の出力インピーダンス
及びそのゲート、ドレイン端子に付加されている静電保
護回路の寄生容量が変化する。
【0094】具体的には、電源電圧Vregが高くなる
と、信号反転増幅器20の出力インピーダンスが小さく
なり、静電保護回路の寄生容量が小さくなり、この結
果、発振回路の発振周波数fsは高くなる。
【0095】逆に電源電圧Vregが低くなると、前述と
は逆の過程をたどり、発振回路の発振周波数fsは低く
なる。
【0096】本実施の形態の水晶発振回路では、その基
準発振周波数はfs=32768Hzに設定されている
ため、前記電源電圧Vregが変動してもその発振周波数
が基準発振周波数よりずれないように、周波数補正をす
ることが必要となる。
【0097】特に、この水晶発振回路を、時計等の基準
発振周波数を得るために用いる場合には、このような周
波数補正は極めて重要なものとなる。
【0098】本実施の形態の特徴は、電力制御回路60
の切り替え制御により電源電圧Vregの値が変動した場
合に、発振回路の発振周波数そのものを調整するのでは
なく、次段の分周回路92を用いて分周される信号(1
6KHz以降の信号)を補正することを特徴とするもの
である。
【0099】具体的には、電源電圧Vregが高くなる
と、次段の分周回路92で分周された信号を遅れ方向に
補正し、電源電圧Vregが低くなると、分周信号を進み
方向に補正する。
【0100】以下に、その具体的な構成を説明する。
【0101】まず、インバータ62を介して出力される
発振出力S4は、分周回路92のCK端子に入力され
る。これにより、分周回路92は、発振出力S4の基準
発振周波数fsを分周し、その分周出力をその他の回路
部へ向け出力する。
【0102】図4には、通常の分周動作を行う場合にお
ける、1/2分周出力、1/4分周出力、1/8分周出
力がF16K、F8K、F4K等の信号として示されて
いる。
【0103】本実施の形態において、分周回路92を用
いた周波数補正は、いわゆる論理緩急といわれる公知の
手法を用いて行う。
【0104】前記分周回路92は、前述した1/2、1
/4、1/8の各分周動作以外に、最終的に1Hzの信
号を得るための分周動作を行うものであるが、ここでは
説明を簡単にするために、前述した1/2、1/4、1
/8の3つの分周動作と、これに対して論理緩急の手法
を用いた周波数補正処理を行う場合を例にとり説明す
る。
【0105】前記分周回路92には、前述した論理緩急
の周波数補正を行うために、1/2、1/4のセット端
子s`1、s`2と、1/8分周機能用のリセット端子
R3とが設けられている。周波数を進み方向に補正する
場合には、最上位のリセット端子R3にリセット信号
「0」を入力すれば良く、又遅れ方向に補正する場合に
は、最上位のリセット端子R3にリセット信号「1」を
入力すればよい。そして、その進み量又は遅れ量は、下
位桁のセット端子s`2、s`1にそれぞれの補正量に
対応したセット信号として入力すればよい。
【0106】本実施の形態では、電源電圧発生回路66
から4種類の電源電圧Vreg1、Vreg2……Vreg4を
出力し、これを選択的に信号反転増幅器20の電源電圧
として用いている。そして、この4種類の電圧の値に対
応した進む方向又は遅れ方向への周波数補正を、この分
周回路92で行っている。
【0107】前記記憶回路94には、前記4種類の電源
電圧に対応した周波数補正量が分周制御データとして予
め記憶されており、デコーダ96は、アップダウンカウ
ンタ80から出力される電源電圧制御指令S14に基づ
き、選択出力する電源電圧Vregに対応した分周制御デ
ータを読み出し、これを分周制御信号S30として分周
回路92の各端子s`1、s`2、R3へ向け出力す
る。
【0108】即ち、前記記憶回路94には、図3に示す
回路を半導体基板上にIC回路として形成する工程にお
いて、前述した分周制御データが予め記憶される。具体
的には、IC検査時において、ICをテストモード状態
にし、信号反転増幅器20へ、前記4種類の電源電圧V
reg1……Vreg4を順次切り替えて印加した際に発生す
る発振周波数fsを測定する。そして、基準源振周波数
32768Hzに対して、どの程度の発振周波数偏差が
発生するかを把握する。
【0109】そして、この発振周波数偏差量データを補
正するための分周制御データを、記憶回路94に書き込
み記憶する。特に、IC検査時にこのような測定を行
い、これに対応した分周制御データを記憶回路94に書
き込むことにより、IC量産時における水晶発振回路の
各定数のばらつきに対応し、分周回路92から正確な基
準信号を出力することができる。
【0110】ここでは、4種類の電源電圧はアップダウ
ンカウンタ80から信号S14として出力されるQ0、
Q1の2ビットのデータで指定される。
【0111】従って、記憶回路94には、この2ビット
のデータで指定される4種類の電源電圧に対応した分周
制御データが、分周回路92の各端子s`1、s`2、
R3へ供給する3ビットデータとしてそれぞれ記憶され
ている。なお、この記憶回路94は、必要に応じて、例
えばEEPROM、FUSEカットタイプのメモリ、E
PROM、PROM、DRAM、SRAM、フラッシュ
メモリ、強誘電体メモリ等を用いて形成することができ
る。
【0112】又、前記デコーダ96には、周波数の補正
周期を決める信号S20が入力されている。本実施の形
態では、この信号S20として、発振周波数の所定周期
に1回の割合でパルスa、b……が入力される。
【0113】デコーダ96は、この信号S20に同期し
て、電源電圧に対応した分周制御データを記憶回路94
から読み出し、これを分周制御信号S30として出力す
る。
【0114】例えば、図4に示すよう、分周回路92が
分周動作を行っている際に、信号S20を構成するパル
スがaのタイミングで入力されると、このタイミングで
デコーダ96は記憶回路94から電源電圧に対応した分
周制御データを呼び出し、分周回路92へ向け出力す
る。ここでは、s`1=1、s`2=1、R3=1の信
号が分周制御信号S30として出力される。
【0115】これにより、図中波線で示すように、本来
0、0、1となるはずの分周回路92の各分周出力F1
6K、F8K、F4Kは、図中実線で示すように1、
1、0となり、各分周出力は発振周波数32KHzの1
周期分遅れ方向に補正されることになる。ここでは電源
電圧が高く、発振周波数も高くなっていると判断し、分
周回路92で周波数を遅れ方向に補正している。
【0116】又、補正周期を決める信号S20が、bの
タイミングでデコーダ96へ入力されると、ここでは電
源電圧に対応した分周制御信号S30としてs`1=
1、s`2=0、R3=0の信号が出力される。
【0117】これにより、本来波線で示すような分周動
作を行う分周回路92は、図中実線で示すような分周動
作を行い1/2の分周出力F16Kを、発振周波数32
KHzの1周期分進み方向に補正する。ここでは電源電
圧が低くなり、発振周波数も低くなると判断し、分周回
路92では周波数を進み方向に補正している。
【0118】このように、本実施の形態の分周出力補正
回路90によれば、信号反転増幅器20の電源電圧を切
り替え制御することによって発生した周波数偏差を、分
周回路92を用いて補正することにより、簡単な回路で
正確な基準周波数の信号を生成することが可能となる。
【0119】なお、本発明は、前記各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で各種の変
形実施が可能である。
【0120】例えば、前記実施の形態では、信号反転増
幅器20を構成する第1、第2の回路22、24を、そ
れぞれ1個のトランジスタ26、28を用いて構成する
場合を例に取り説明したが、必要に応じ第1、第2の回
路22、24の機能を損なうことなく、前述以外の素子
を組み合わせて回路を構成することも可能である。
【0121】又、前記実施の形態では、発振出力補正手
段として、論理緩急方式の補正回路90を用いる場合を
例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、必要に応
じてこれ以外の補正手段を採用してもよい。
【0122】例えば、水晶発振回路の位相補償用コンデ
ンサの容量を可変制御し、発振周波数そのものを補正す
るように形成してもよい。
【0123】具体的には、水晶発振回路のゲート側に接
続された位相補償用コンデンサ18に、並列接続される
ように幾つかの発振周波数補正用のコンデンサをIC内
部に設置する。
【0124】そして、水晶発振回路の電源電圧Vregに
応じて、前述した発振周波数補正用のコンデンサを、容
量選択回路により選択し、前記コンデンサ18に並列接
続する。これにより、水晶発振回路の位相補償用のゲー
ト容量が可変となり、発振周波数の補正を行うことがで
きる。
【0125】特に、このような位相補償用コンデンサの
容量制御は、ドレイン側のコンデンサ16に対してでは
なく、ゲート側のコンデンサ18に対して行うことが好
ましい。ドレイン容量を可変すると、発振周波数は微補
正しかできず、しかも発振回路の消費電流に大きく影響
がでる。これに対して、ゲート容量を可変すると、水晶
発振回路の消費電流にはあまり影響がです、しかも発振
周波数そのものを大きく補正することができる。特に、
発振回路の電源電圧が変化する場合には、発振周波数が
大きく変動するので、ゲート容量を可変制御することが
好ましい。
【0126】なお、前記電源電圧Vregに応じた発振周
波数の補正量(接続容量値)の把握は、論理緩急方式と
同様に、IC製造時に行うことが好ましい。
【0127】また、本実施の形態において、水晶発振回
路を時計用の電子回路に用いる場合を例にとり説明した
が、本発明はこれに限らず、これ以外の用途、例えば携
帯用の電話機、携帯用のコンピュータ端末およびその他
の携帯機器等、電源容量に制約のある携帯用電子機器に
幅広く用いる場合にも極めて効果的なものとなる。
【0128】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水晶発振回路の第1の実施の形態
の回路図である。
【図2】図1に示す回路のタイミングチャート図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態の回路図である。
【図4】図3に示す実施の形態のタイミングチャート図
である。
【符号の説明】
10 水晶振動子 20 信号反転増幅器 22 第1の回路 24 第2の回路 26,28 トランジスタ 40 電力供給用トランジスタ 60 電力制御回路 62,64 インバータ 66 電源電圧発生回路 68 判定制御部 70,72 カウンタ 74 一致検出回路 75,76,77 ゲート 80 アップダウンカウンタ 82 マルチプレクサ 90 発振出力補正回路 92 分周回路 94 記憶回路 96 デコーダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号反転増幅器と、 前記信号反転増幅器の電源電圧を、発振出力に応じて制
    御する電力制御手段と、 を含むことを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記電力制御手段は、 電圧の異なる複数の電源電圧を出力する電源回路と、 発振出力に基づき前記信号反転増幅器に供給する電源電
    圧の最適電圧を判定する判定制御手段と、 前記判定結果に基づき前記電源回路から前記信号反転増
    幅器に印加する電源電圧を切り替え制御する切り替え手
    段と、 を含むことを特徴とする発振回路。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記電力制御手段は、 それぞれ異なる値にロジックレベルが設定され、前記発
    振出力の電圧と前記ロジックレベルとを比較しパルス信
    号を出力する複数のインバータを含み、 前記判定制御手段は、 前記各インバータから出力されるパルス信号の値に基づ
    き最適電圧を判定し、電源電圧選択指令を出力するよう
    に形成され、 前記切り替え手段は、 前記選択指令に基づき、前記電源回路から前記信号反転
    増幅器に印加する電源電圧を切り替え制御することを特
    徴とする発振回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記電力制御回路は、 前記信号反転増幅器への電力供給ラインに設けられ、前
    記複数のインバータのいずれか一つの出力に基づきオン
    オフ制御される電力供給用スイッチング素子を含むこと
    を特徴とする発振回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記電源電圧制御時に発振出力の周波数変動を補正する
    発振出力補正手段を含むことを特徴とする発振回路。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記発振出力補正手段は、 発振周波数をカウントする分周手段と、 前記電源回路から前記信号反転増幅器に印加する電源電
    圧の値に基づき、前記分周手段の分周制御を行う分周制
    御手段と、 を含み、電源電圧の変動に伴い発生する発振出力の周波
    数変動を補正することを特徴とする発振回路。
  7. 【請求項7】 請求項2〜4に従属する請求項6におい
    て、 前記分周制御手段は、 前記電源回路から出力される複数の電源電圧に対応した
    分周制御データが予め設定され、前記信号反転増幅器に
    印加する電源電圧の値に対応した分周制御データに基づ
    き、前記分周手段の分周制御を行うことを特徴とする発
    振回路。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかにおいて、 前記水晶振動子としてQ値の大きなものを用いることを
    特徴とする発振回路。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかの発振回路を備
    えたことを特徴とする電子回路。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかの発振回路ま
    たは請求項9の電子回路を含んで構成されることを特徴
    とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかの発振回路ま
    たは請求項9の電子回路を含んで構成されることを特徴
    とする電子機器。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8のいずれかの発振回路ま
    たは請求項9の電子回路を含んで構成されることを特徴
    とする時計。
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